JP2007318396A - 携帯端末装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピーカの放音に必要な共鳴空間を限られた狭い空間内に確保して、良好な音響特性を得ることができる携帯端末装置を提供する。
【解決手段】上筐体30と外装パネル50との間に形成される拡張空間S1とを備え、上筐体30の内部空間Sに加え、通気孔33を介し、拡張空間S1を電気機械音響変換器31の共鳴空間となるように構成することで、良好な音響特性を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ(電気機械音響変換器)を搭載した携帯端末装置、及びパソコン、ゲーム機等の電子機器に関するものである。
従来の電子機器、例えば携帯端末装置には、例えば図12(A)、(B)に示すように、下筐体201Aと、上筐体201Bと、これらの筐体を回動自在に連結する連結部201Cとを備えた折畳式の携帯端末装置200などが知られている。このような携帯端末装置200にあっては、例えば同図(C)に示すように、上筐体201Bに、振動板を有し電気信号に応じて振動板を振動させることにより音を放音する電気機械音響変換器202を備えると共に、上筐体201Bに開口した放音孔203と、電気機械音響変換器202から放音された音を放音孔203まで導く音通路204とを設けたものが各種開発されている。なお、同図(C)中、符号205は図示外のプリント基板や液晶表示装置が配設される内部空間、206は外装パネルを示す。
ところで、電気機械音響変換器において良好な音響特性を得るためには、電気機械音響変換器を実装した筐体内部に、電気機械音響変換器での共鳴に十分な容積の空間を確保する必要があることは一般に知られている。
しかしながら、最近の携帯端末装置は、小型化のため電気機械音響変換器を実装した筐体内部に様々な部品が高密度に実装されており、筐体内部の容積を確保することが難しくなっている。そこで、従来は、例えば特許文献1に記載のように、電気機械音響変換器の後方の空間を拡張させた構造を筐体内部に追加することで、容積を確保して良好な音響特性を得るように構成しているものも提案されている。
特許第2834012号公報
しかしながら、従来は音響特性を向上させるための構造を筐体内部に確保しようとすると、携帯端末装置を小型化しようとする際の妨げとなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、小型化の妨げにならずに良好な音響特性を得ることができる携帯端末装置及び電子機器を提供することを目的とする。
本発明の携帯端末装置は、筐体に設けた内部空間に取り付け、電気信号に応じて振動板を振動させることにより放音する電気機械音響変換器と、前記筐体に開口した第1の放音孔と、前記筐体の第1の側壁部材によって形成され前記電気機械音響変換器から放音する音を前記第1の放音孔まで導く第1の音通路と、前記筐体に装着される外装パネルと、前記筐体と前記外装パネルとの間に形成され、前記筐体に形成した通気孔を介して前記筐体の前記内部空間と連通する拡張空間と、を備え、前記拡張空間は、前記電気機械音響変換器の共鳴空間を構成するものである。
上記構成によれば、スピーカの共鳴空間として従来使用している携帯端末装置の内部空間に加え、更に筐体外部へ携帯端末装置の筐体と同筐体へ装着した外装パネルとの間に形成された拡張空間をスピーカの共鳴空間とすることで、良好な音響特性を得ることが可能となる。
また、本発明の一態様として、前記第1の音通路は、前記電気機械音響変換器のフレームと一体に形成され、一方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、前記第1の音通路は、前記筐体内部において、前記筐体と一体に形成され一方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、前記第1の放音孔は前記筐体に設けられ、前記外装パネルと一体に形成された第2の放音孔と、第2の側壁部材によって形成され前記電気機械音響変換器から放音された音を前記第2の放音孔を介し前記第1の放音孔まで導く第2の音通路と、を備える。
また、本発明の一態様として、前記第2の側壁部材は、前記筐体内部において、前記筐体と一体に形成され前記一方向とは異なる他方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、前記第2の側壁部材は、前記外装パネルと一体に形成され一方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、前記第2の側壁部材は、前記筐体および前記外装パネルと一体に形成され前記一方向とは異なる他方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、第3の側壁部材によって形成され前記電気機械音響変換器と前記通気孔とを取り囲むようにして、前記電気機械音響変換器と前記通気孔との間に連通させて形成した第3の音通路を備える。
また、本発明の一態様として、前記第3の音通路は、前記筐体と一体に形成され前記一方向及び他方向とは異なる方向に向けて突設している。
また、本発明の一態様として、前記電気機械音響変換器、前記音通路、および前記放音孔を複数備える。
また、本発明の一態様として、前記外装パネルが、電池カバーを兼用する。
また、本発明の一態様として、前記拡張空間の内部に微粉末を有し、前記電気機械音響変換器の放音動作に連動して前記微粉末が変位動作するように構成した。
また、本発明の一態様として、前記拡張空間の内部に芳香剤を有し、前記電気機械音響変換器の放音に連動して前記芳香剤が前記第2の放音孔より芳香するように構成した。
また、本発明の一態様として、前記拡張空間は、玩具としての機能を備えた。
また、本発明の電子機器は、上記のいずれかに記載の構成要素または機能を備えるものである。
本発明によれば、筐体と外装パネルとの間に形成される従来は使用されていない空間を利用して拡張空間を設けており、筐体の内部空間に加えその拡張空間を電気機械音響変換器の共鳴空間となるように構成することで、小型化の妨げにならずに良好な音響特性を得ることができる携帯端末装置及び電子機器が提供できる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1(A)は本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置を開放したときの平面図、同図(B)はその携帯端末装置の側面図、同図(C)は同図(A)におけるA−A線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置10は、折畳式の携帯電話機に適用されている。即ち、本実施形態の携帯端末装置10は、下筐体20と、上筐体30と、これらの筐体を回動自在に連結する連結部40Cとを備えており、上筐体30には外装パネル50が装着されている。なお、図中符号Sは、図示外の液晶表示部やプリント基板などが配置される、上筐体30の内部空間を示す。
上筐体30には、図示外の液晶表示部と電気機械音響変換器31などを内蔵しており、外表面には前述した外装パネル50が装着される。電気機械音響変換器31は、その詳細については後述するが、電気信号に応じて図示外の振動板を振動させることにより放音する。
また、この上筐体30には、この上筐体30と一体に形成された第1の放音孔32と、内部空間Sと後述の拡張空間S1との間を連通・連結する通気孔33と、側壁部材によって形成され電気機械音響変換器31から放音された音を第1の放音孔32まで導く第1の音通路34とを備えるとともに、上筐体30と外装パネル50との間に拡張空間S1が形成されている。
第1の放音孔32は、第1の音通路34の先の上筐体30に開口してあり、この第1の放音孔32設ける上筐体30の側面に対して、電気機械音響変換器31が垂設している格好となっている。なお、この第1の放音孔32は、外装パネル50とは反対側などに設置してもよい。
通気孔33は、特定の位置や形状に限定されるものではないが、電気機械音響変換器31の近傍の上筐体30の内部空間Sに臨む部位に形成されている。この通気孔33は、内部空間S及び拡張空間S1を電気機械音響変換器31の共鳴空間として機能させるのに十分な大きさの面積を確保した孔であることが望ましい。
拡張空間S1は、通気孔33を介して上筐体30の内部空間Sと連通・連結している。本実施形態では、この拡張空間S1を電気機械音響変換器31の共鳴空間として使用するようになっているため、上筐体30と外装パネル50との接合部Jには音が漏れるなどの理由から、気密性が必要となる。そこで、この接合部Jは、互いに凹部と凸部を係止させてこれらを嵌合させるか係合させることにより、その気密性を確保している。また、上筐体30と外装パネル50との接合部は、上筐体30の外周を取り囲むように形成しているが、電気機械音響変換器31の放音によって異常音が発生しない程度の厚さを確保して形成することが望ましい。
なお、本発明では、このような構成のほかに、例えば粘着性のある両面テープなどを使用して双方を接合させるようにして、上筐体30と外装パネル50との接合部の気密性を確保してもよい。
外装パネル50は、特に本実施形態では特定の材料や形状に限定されるものではなく、例えば樹脂や金属等で形成することができるが、後述する実施形態では透明部材或いは半透明部材であることが必要となる場合もある。
図2は、本実施形態に係る電気機械音響変換器31の断面図を示すものであり、この電気機械音響変換器31は、ダイナミックスピーカで構成してある。
本実施形態の電気機械音響変換器31は、壷型のヨーク311と、ヨーク311の中央部に設けられたマグネット312と、マグネット312の上部に設けたプレート313と、ヨーク311とプレート313との間の磁気空隙に挿入したボイスコイル314と、ボイスコイル314に接続した振動板315とを備える。ヨーク311は、フレーム316の中央部に設ける。フレーム316は、振動板315と対向するように取り付ける。
このように構成された携帯端末装置10の動作について説明する。
電気機械音響変換器31における磁気空隙に挿入されたボイスコイル314に電気信号が印加されると、ボイスコイル314に駆動力が発生し、ボイスコイル314に接続された振動板315が振動する。これにより、振動板315が空気の圧力に変化を起こし、第1の放音孔32を介して空間へ音を発生する。一方、振動板315による圧力変化は、上筐体30の内部空間Sおよび通気孔33を介し拡張空間S1にも伝わる。ここで、電気機械音響変換器31は、共鳴するべき容積が大きいほど、良好な音響特性が得られる。従って、外装パネル50によって拡張された拡張空間S1の存在により、その特性を効果的に発揮する。
次に、拡張空間S1の効果について、下記の解析実験を用いて説明する。
図3は、図12に示す従来の携帯端末装置200と、図1に示す本実施形態の携帯端末装置10とにおける、音圧周波数特性を示す相関図である。なお、以下に示す具体的な数値は、あくまで本発明の効果を定量的に把握するために設定した数値であり、数値そのものは一つの例示であって、これら個別の数値が本発明の本質に対するいかなる制約にもなるものではない。
図3に示す実験解析において、従来の電気機械音響変換器202と本実施形態の電気機械音響変換器31は、ともに口径φ14mm、最低共振周波数900Hzのダイナミックスピーカを用いる。また、従来の筐体と本実施形態の筐体には、同一の外形形状のものを使用し、従来の上筐体201Bの内部空間205と本実施形態の上筐体30の内部空間Sは、ともに3cmの容積を有する。さらに、本実施形態で新たに設けた拡張空間S1では、3cmの容積を有する。
以上のような構成を有する携帯端末装置から0.1m離れた位置に、それぞれ同機種のマイクを設置して、従来の電気機械音響変換器202と本実施形態の電気機械音響変換器31に、共に0.2Wの電力を印加した条件設定で、実験解析を行った。
その結果、図3に示すようなデータが得られた。ここで、特性Iは、従来の携帯端末装置(内部空間205の容積が3cmである)の場合の解析結果を示すグラフである。特性IIは、本実施形態の携帯端末装置(内部空間Sが3cmで拡張空間S1が3cmの合計6cmの容積である)の場合の解析結果を示すグラフである。
特性Iと特性IIとのグラフを比較することで、本実施形態における有意性が容易に理解できる。即ち、従来の電気機械音響変換器202の最低共振周波数は約1300Hzである。これに対して、本実施形態では、従来のものと同一の筐体外形形状であっても、外装パネル50を設けることによって電気機械音響変換器31の共鳴空間が拡張されることで、電気機械音響変換器31の最低共振周波数は約1100Hzとなり、電気機械音響変換器の再生帯域には明らかな有意差が発生する。また、この電気機械音響変換器の再生帯域の違いにより、約1000Hz以下の音圧レベルを約6dB向上できる。
以上述べた通り、本実施形態に係る携帯端末装置10は、その独自の構造である外装パネル50によって拡張された拡張空間S1により、図12に示す従来の携帯端末装置に対して、上記の有意性を有する。
なお、本実施形態では、電気機械音響変換器31としてダイナミックスピーカを用いたが、セラミックスピーカ、電磁形スピーカ、静電形スピーカ等、振動板から音を放音するスピーカであればどのようなスピーカを用いても同様の効果が得られる。また、電気機械音響変換器31の外形形状は丸型であってもよいが、楕円あるいは長方形であっても同様の効果が得られる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図4を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、第1の放音孔32を形成する代わりに、外装パネル50と一体に形成された第2の放音孔35を上筐体30の中央部に開口したことと、第2の側壁部材によって形成され、電気機械音響変換器31から放音された音を第2の放音孔35まで導く第2の音通路61(図4(A)参照)とを備える点と、第2の放音孔35の左右両側に分割して拡張空間S1を形成した点である。
第2の側壁部材である第2の音通路61は、上筐体30と一体に形成されて上筐体30の外部から外装パネル50に向けて突設している。なお、この第2の音通路61は、外装パネル50と一体に形成されて突設している構成でもよい。さらに、この第2の音通路61は、上筐体30および外装パネル50と一体に形成されて突設している構成でもよい。
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置によれば、拡張空間S1を左右2つ有するので、この左右の拡張空間S1で共鳴し、良好な音響特性が得られる。
なお、本実施形態では、第1の放音孔32を形成していなかったが、例えば図5(A)〜(C)に示すように、その第1の放音孔32を上筐体30のいずれか一方の側面に開口させてもよい。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図6を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、側壁部材によって形成され、電気機械音響変換器31を取り囲むようにして通気孔33まで延設されるとともに通気孔33を囲設する状態で取付けられた、第3の音通路71を備える点である。
側壁部材によって形成された第3の音通路71は、上筐体30に一体に形成され内部空間Sに向けて突設している
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置によれば、第3の音通路71で連通する拡張空間S1を電気機械音響変換器31の共鳴空間として使用している。即ち、電気機械音響変換器31で音波を発生すると、この音波が上筐体30の第3の音通路71で誘導されながら拡張空間S1まで伝搬されてゆき、拡張空間S1で共鳴する。従って、効率的に共鳴させることができるなどの効果が得られる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について、図7を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、電気機械音響変換器31、音通路34、および放音孔32を複数組(本実施形態では2組)備える点である。
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置によれば、上筐体30の左右両側面に設けた電気機械音響変換器31からの音が、同じく左右両側に2箇所設けた第1の放音孔32を介して外部空間へそれぞれ放音する。このとき、左右双方に設けた電気機械音響変換器31から発生する音波が、それぞれ、上筐体30と外装パネル50との間に形成されている拡張空間S1へも伝搬するので、この拡張空間S1でも共鳴するといった効果が得られる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について、図8を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、下筺体20に第1の放音孔22が形成されていること、下筺体20のバッテリパックが収容されるバッテリ室BRに隣接して拡張空間S1及び内部空間Sを設けていること、及び外装パネル50がバッテリ室BRを閉じる電池カバーを兼用することなどである。なお、図中符号BRは、図示外のバッテリパックを収容するバッテリ室を示す。
即ち、本実施形態の下筐体20には、図示外のバッテリと電気機械音響変換器21などを内蔵しており、外表面には前述した外装パネル50が装着される。電気機械音響変換器21は、第1の実施系形態と同様に、電気信号に応じて図示外の振動板を振動させることにより放音する。
また、下筺体2には、この下筐体20と一体に形成された前述の第1の放音孔22と、内部空間Sと前述の拡張空間S1との間を連通・連結する通気孔23と、側壁部材によって形成され電気機械音響変換器21から放音された音を第1の放音孔22まで導く第1の音通路24とを備える。なお、拡張空間S1は、下筐体20のバッテリ室BRに隣接した状態で、外装パネル50との間に形成されている。また、拡張空間S1は、第1の実施形態と同様の構成であり、通気孔23を介して下筐体20の内部空間Sと連通・連結している。
このように、本実施形態では、下筺体2において、外装パネル50が、拡張空間S1とバッテリ室BRとの双方を同時に閉じる蓋として機能するように構成されており、バッテリ室BRを設置している分だけ、他の実施形態に比べて拡張空間S1が縮小されている。
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について、図9を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1、第4の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第4の実施形態と異なるのは、拡張空間S1に砂鉄など磁性体の微粉末を入れており、電気機械音響変換器31の放音動作に連動させて動くように構成している点である。
即ち、本実施形態では、図9(A)、(B)に示すように、図4に示す第2の実施形態と同様の上筐体30において、拡張空間S1の一部に隔壁81を設けることで粉末室を形成し、その粉末室に砂鉄(適宜の色に着色されていてもよい)82を封入させてある。また、隔壁81は、非磁性材料で形成するとともに、同図(A)に示すように、その隔壁81の一部には、磁性材料で形成した磁極部81Aを適宜の箇所に形成しており、電気機械音響変換器31のボイスコイル314などによって形成される磁界の変化により磁極部18Aに渦電流などを発生させる。
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置によれば、ボイスコイル314の電流変化、つまり放音動作の強弱に応じて渦電流の発生量を変化させることができる。これにより、この磁極部18Aの周囲に形成される磁界の変化によって粉末室内の砂鉄の分布状態を変化させることができるので、放音動作に連動させて砂鉄82を動かすことができる。
なお、本発明では、本実施形態のように隔壁81に磁極部81Aを形成する以外に、例えば、図9(C)に示すように、適宜の模様や図形などに合わせたパターン形状を有する透明電極81Bを各種形成し(同図(C)には1種類しか記載していない)、音楽などに合わせて通電する透明電極81Bなどを切替えることで、砂鉄の描く形状を適宜変化させるようにしてもよい。
(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態について、図10を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1、第4の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第4の実施形態と異なるのは、拡張空間S1に芳香剤などを入れ、電気機械音響変換器31の放音動作に連動させて第2の放音孔35より各種の香りを芳香させるように構成した点である。
本実施形態では、図4に示す第2の実施形態と同様の上筐体30において、拡張空間S1の一部に隔壁91を設けることで芳香室を形成するとともに、この隔壁91の適宜の箇所に発熱部となる電極部92を形成する。また、この電極部92の近傍には、各種の芳香を放つ物質(芳香剤)を固めた芳香部(図示せず)を点在させるとともに、その芳香部の物質が加温されることで気化して発生する芳香を、第2の放音孔35から外部に漏出させるための芳香孔61A(同図(B)参照)を第2の音通路61である第2の側壁部材に形成する。
従って、このような構成を有する本実施形態の携帯端末装置によれば、電気機械音響変換器31の放音動作に応じて適宜の電極部92を通電させることで、その近傍に設けた芳香部の物質(芳香剤)が加温される。これにより、芳香部の物質(芳香剤)が気化することで発生する芳香が、芳香孔61Aを通り、第2の音通路61から上筐体30の外部に放出できるので、放音動作に連動させて適宜の香りを放つことができる。
(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態について、図11を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態において第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して重複説明を避ける。
本実施形態が第1の実施形態と異なるのは、拡張空間S1に玩具を入れた点である。即ち、本実施形態では、外装パネル50の拡張空間S1の一部に封止部材101を取り付け、この封止部材101で封止された空間(水槽)内に、透明でかつ粘性が比較的高い適宜の液体Lを封入する。また、この封止部材101で封止された空間内には、例えば金魚などの液体Lに浮く玩具Tを投入させる。
従って、本実施形態によれば、上筐体30を各種の方向に傾けると、その状態下で作用する重力により、玩具Tが上下左右の各種方向にゆっくりと浮遊したり移動できるので、その動きの変化を眺めて楽しむことができる。これにより、携帯端末装置としての機能のほかに、娯楽性が付与できる。
なお、本実施形態では、水槽を構成する空間内に金魚などの玩具を浮かせる構成としたが、これ以外に、例えば外装パネル50の一部を厚く湾曲させる形状とすることにより、所謂スノードームのような構成としてもよい。即ち、ドームまたはボール形の空間にフィギュアと水状の液体及び雪に模した白いパウダー封入するように構成することで、携帯端末装置を揺り動かすと、ゆっくりと雪が舞ってフィギュアの上に降り積もる様子が、ロマンチックな気分をかもし出してくれる。さらに、ピンボールなどの遊具や各種ゲームなどの機能を外装パネル50中に付設させてもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施し得るものである。即ち、上記した各実施形態では、折畳式の携帯電話機に適用したが、これ以外に、例えばPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、電子腕時計、電子辞書などのように、電気信号に応じて振動板を振動させることにより放音する電気機械音響変換器を備えた各種の電子機器に適用可能である。
本発明の携帯端末装置は、小型化の妨げにならずに良好な音響特性を得ることができる効果を有し、携帯電話機以外に、例えばPHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、電子腕時計、電子辞書などのような電子機器等に有用である。
本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はA−A線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 その携帯端末装置に設けた電気機械音響変換器の断面図 その携帯端末装置に設けた拡張空間の有意性を示す音圧周波数特性を示すグラフ 本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の構造を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はB1−B1線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の変形例の構造を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はB2−B2線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第3の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はC−C線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第4の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はD−D線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第5の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はE−E線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第6の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)はF−F線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図、(C)はその変形例を示す平面図 本発明の第7の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)はG−G線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 本発明の第8の実施形態に係る携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)はH−H線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図 従来の携帯端末装置を示すものであり、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はI−I線(切断面を180度反転した状態を示す)断面図
符号の説明
10 携帯端末装置
20 下筐体
30 上筐体
40 連結部
50 外装パネル
31 電気機械音響変換器
314 ボイスコイル
315 振動板
316 フレーム
32 第1の放音孔
33 通気孔
34 第1の音通路(第1の側壁部材)
35 第2の放音孔
61 第2の音通路(第2の側壁部材)
61A 芳香孔
71 第3の音通路(第3の側壁部材)
81 隔壁
82 砂鉄
81A 磁極部
91 隔壁
92 電極部
101 封止部材
BR バッテリ室
L 液体
S 内部空間
S1 拡張空間
T 玩具

Claims (15)

  1. 筐体に設けた内部空間に取り付け、電気信号に応じて振動板を振動させることにより放音する電気機械音響変換器と、
    前記筐体に装着される外装パネルと、
    前記筐体または前記外装パネルに開口した第1の放音孔と、
    前記筐体に開口した通気孔と、
    前記電気機械音響変換器から放音する音を前記第1の放音孔へ導く第1の音通路と、
    前記筐体と前記外装パネルとの間に形成され、前記通気孔を介して前記筐体の前記内部空間と連通する拡張空間と、
    を備え、
    前記拡張空間は、前記電気機械音響変換器の共鳴空間を構成する携帯端末装置。
  2. 前記第1の音通路は、前記電気機械音響変換器のフレームと一体に形成され、一方向に向けて突設している請求項1に記載の携帯端末装置。
  3. 前記第1の音通路は、前記筐体内部において、前記筐体と一体に形成され一方向に向けて突設している請求項1に記載の携帯端末装置。
  4. 前記第1の放音孔は前記筐体に設けられ、
    前記外装パネルと一体に形成された第2の放音孔と、
    第2の側壁部材によって形成され前記電気機械音響変換器から放音された音を前記第2の放音孔を介し前記第1の放音孔まで導く第2の音通路と、
    を備える請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  5. 前記第2の側壁部材は、前記筐体内部において、前記筐体と一体に形成され前記一方向とは異なる他方向に向けて突設している請求項4に記載の携帯端末装置。
  6. 前記第2の側壁部材は、前記外装パネルと一体に形成され一方向に向けて突設している請求項4に記載の携帯端末装置。
  7. 前記第2の側壁部材は、前記筐体および前記外装パネルと一体に形成され前記一方向とは異なる他方向に向けて突設している請求項4に記載の携帯端末装置。
  8. 第3の側壁部材によって形成され前記電気機械音響変換器と前記通気孔とを取り囲むようにして、前記電気機械音響変換器と前記通気孔との間に連通させて形成した第3の音通路を備える請求項1ないし7のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  9. 前記第3の音通路は、前記筐体と一体に形成され前記一方向及び他方向とは異なる方向に向けて突設している請求項8に記載の携帯端末装置。
  10. 前記電気機械音響変換器、前記音通路、および前記放音孔を複数備える請求項1ないし9のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  11. 前記外装パネルは、電池カバーを兼用する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  12. 前記拡張空間の内部に微粉末を有することを特徴とした請求項1ないし10のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  13. 前記拡張空間の内部に芳香剤を有することを特徴とした請求項1ないし10のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  14. 前記拡張空間は、玩具としての機能を備えた請求項1ないし10のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
  15. 請求項1ないし14に記載のいずれか1項に記載の構成要素または機能を備える電子機器。
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