JP2007312503A - 回転電機の整流子表面切削方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回転電機の整流子表面を切削具で切削するにあたり、整流子の真円度の向上と生産性の向上を同時に達成する。
【解決手段】切削装置10では、各偏芯カム18,20,22を回転させてシャフト載置台36,38の交換を行う。このとき、切削具80に対する整流子102の位置が常に一定となるように、各偏芯カム18,20,22の偏芯量、径寸法等が設定されており、各シャフト載置台36,38の位置調整が自動的に行われるようになっている。従って、切削具80の加工基準は変わらないので、切削具80については、整流子102に対して芯高調整等の位置調整を行う必要がない。これにより、生産性が向上する。また、U字状のシャフト受部40,42で回転シャフト104を支持することで回転シャフト104の真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子102の真円度を向上させることが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】切削装置10では、各偏芯カム18,20,22を回転させてシャフト載置台36,38の交換を行う。このとき、切削具80に対する整流子102の位置が常に一定となるように、各偏芯カム18,20,22の偏芯量、径寸法等が設定されており、各シャフト載置台36,38の位置調整が自動的に行われるようになっている。従って、切削具80の加工基準は変わらないので、切削具80については、整流子102に対して芯高調整等の位置調整を行う必要がない。これにより、生産性が向上する。また、U字状のシャフト受部40,42で回転シャフト104を支持することで回転シャフト104の真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子102の真円度を向上させることが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、回転電機の整流子表面切削方法及びその装置に係り、特に、回転電機の回転シャフトをシャフト載置台に載置した状態で切削具により回転電機の整流子表面を切削する回転電機の整流子表面切削方法及びその装置に関する。
従来より、直流ブラシ付き回転電機において駆動時の騒音を低減するための方策としては、整流子の真円度を向上させることが有効であることが知られている。そして、一般に、整流子の真円度を向上させるためには、電機子を回転させた状態で整流子の表面を切削加工することが行われている。ここで、整流子の表面を切削加工するための装置としては、旋盤よりも生産性を向上させるために、回転シャフトを加工基準とする専用機が用いられる。
つまり、この専用機では、一般に、V字状のシャフト受部を有して構成されたシャフト載置台が用いられ、このV字状のシャフト受部で回転シャフトが回転自在に支持される。この場合、V字状のシャフト受部で回転シャフトを支持するだけで回転シャフトを加工基準とすることができるので、旋盤のように回転シャフトのチャックやセンター出し等の作業が不要である。しかも、この場合、回転シャフトの外径に応じてシャフト載置台の交換をする必要も無い。このため、回転シャフトの外径のバリエーションへの対応が容易であり、生産性に優れる。
ところが、V字状のシャフト受部を有して構成されたシャフト載置台を用いた場合には、回転シャフトの真円度が整流子の真円度に影響するため、回転シャフトの真円度が低下する。
このとき、上記専用機において、シャフト受部の形状をV字状からU字状とし、このU字状のシャフト受部で回転シャフトを回転自在に支持するようにすると、一般的に、U字状のシャフト受部はV字状のシャフト受部よりも回転シャフトの真円度の影響を受けにくいことにより、結果として整流子の真円度を向上させることができる。
しかしながら、U字状のシャフト受部を用いる場合には、回転シャフトの外径のバリエーションへの対応ができず、V字状のシャフト受部を用いる場合に比して生産性が低下する。つまり、U字状のシャフト受部を用いる場合には、例えば回転シャフトの外径に合わせてシャフト載置台を交換する必要がある。また、シャフト載置台を交換した場合には、加工基準が変わることにより、切削具の整流子に対する切削外径調整、芯高調整、切削長さ調整等の位置調整を行う必要があり、生産性が低下する。
また、U字状のシャフト受部を用いる場合には、V字状のシャフト受部が点当たりに対して面当たりであるため、回転シャフトとの摩擦が大きく、潤滑油の供給が必要となる。また、このときには、シャフト載置台の交換に伴い、潤滑油の配管の付け替え等が必要となり、生産性が低下する。
ところで、従来、この種の回転電機の整流子表面切削方法及びその装置としては、次の技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、整流子切削機の例が開示されている。この特許文献1に記載の整流子切削機には、刃物支持装置と電機子支持装置とが備えられている。刃物支持装置は、バイトを支持しており、このバイトを整流子の軸方向に移動することができるように構成されている。一方、電機子支持装置は、電機子の軸の両端を支持するためのVブロックを有し、このVブロックの高さ調整をボールスクリュー装置により行うことができるように構成されている。
ところが、上記技術では、V字状のシャフト載置台が用いられており、整流子の真円度の向上と生産性の向上との両立が十分に図られていない。従って、整流子の真円度の向上と生産性の向上とを両立させるためには改善の余地がある。
特開平2−250707号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、回転電機の整流子表面を切削具で切削するにあたり、整流子の真円度の向上と生産性の向上を同時に達成することにある。
請求項1に係る発明の回転電機の整流子表面切削方法は、回転電機の回転シャフトを載置可能なシャフト載置台を回転中心軸に対して偏芯した状態で回転可能な偏芯回転部の外周面に周方向に亘って複数設けた状態で前記偏芯回転部を回転させることにより、前記複数のシャフト載置台を前記回転中心軸に対して径方向に移動させて前記シャフト載置台の切削具に対する位置調整を行い、前記シャフト載置台に回転シャフトを載置した状態で前記シャフト載置台に回転シャフトが載置された回転電機の整流子表面を前記切削具で切削することを特徴とする。
請求項1記載の回転電機の整流子表面切削方法では、シャフト載置台を偏芯回転部の外周面に周方向に亘って複数設けた状態で、この偏芯回転部を回転させることにより、複数のシャフト載置台の交換が行われる。また、このときには、偏芯回転部の回転に伴い、複数のシャフト載置台を回転中心軸に対して径方向に移動させてシャフト載置台の切削具に対する位置調整を行う。従って、上述の如く、偏芯回転部を回転させて複数のシャフト載置台の交換を行うときに、切削具に対する整流子の位置が常に一定となるように、偏芯回転部の偏芯量、径寸法等の設定をし、各シャフト載置台の位置調整が自動的に行われる設定とすれば、切削具の加工基準は変わらないので、切削具については、整流子に対して芯高調整等の位置調整を行う必要がない。これにより、生産性を向上させることが可能となる。
また、このときに、各シャフト載置台にU字状のシャフト受部を設け、このU字状のシャフト受部で回転シャフトを回転自在に支持し、この状態で回転電機の電機子全体を回転させて整流子表面を切削具で切削するようにすれば、U字状のシャフト受部で回転シャフトを支持することで回転シャフトの真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子の真円度を向上させることが可能となる。
請求項2に係る発明の回転電機の整流子表面切削方法は、請求項1に記載の回転電機の整流子表面切削方法において、前記偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び前記外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることにより、前記複数のシャフト載置台を前記回転中心軸に対して径方向に移動させて前記シャフト載置台の前記切削具に対する位置調整を行うことを特徴とする。
請求項2記載の回転電機の整流子表面切削方法では、偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることにより、複数のシャフト載置台を回転中心軸に対して径方向に移動させてシャフト載置台の切削具に対する位置調整を行う。従って、偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることで、一つの偏芯カムでシャフト載置台の位置調整を行う場合よりも、より決め細やかなシャフト載置台の位置調整を行うことができる。これにより、整流子の加工精度を向上させることが可能となる。
請求項3に係る発明の回転電機の整流子表面切削方法は、請求項1又は請求項2に記載の回転電機の整流子表面切削方法において、前記各シャフト載置台のU字状のシャフト受部で前記回転シャフトを回転自在に支持した状態で前記回転電機の電機子全体を回転させて前記整流子表面を前記切削具で切削することを特徴とする。
請求項3記載の回転電機の整流子表面切削方法では、各シャフト載置台のU字状のシャフト受部で回転シャフトを回転自在に支持し、この状態で回転電機の電機子全体を回転させて整流子表面を切削具で切削する。従って、U字状のシャフト受部で回転シャフトを支持することで回転シャフトの真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子の真円度を向上させることが可能となる。
請求項4に係る発明の回転電機の整流子表面切削方法は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削方法において、前記偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び前記外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムのそれぞれに付された識別マークに基づいて前記外側偏芯カム及び前記内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させて互いの回転位置の位置決めを行うことを特徴とする。
請求項4記載の回転電機の整流子表面切削方法では、外側偏芯カム及び内側偏芯カムのそれぞれに付された識別マークに基づいて外側偏芯カム及び内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させて互いの回転位置の位置決めを行う。従って、識別マークを目印とすることで、外側偏芯カム及び内側偏芯カムの相対的な回転位置を容易に把握できるので、これにより、生産性を向上させることが可能となる。
請求項5に係る発明の回転電機の整流子表面切削方法は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削方法において、外部から前記複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を前記偏芯回転部の回転を利用して切り替えることを特徴とする。
請求項5記載の回転電機の整流子表面切削方法では、外部から複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を偏芯回転部の回転を利用して切り替える。従って、偏芯回転部を回転させることにより複数のシャフト載置台を交換したときでも、この偏芯回転部の回転に伴い、外部から複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を自動的に切り替えることができるので、シャフト載置台の交換に伴う潤滑油の配管の付け替え等が不要となる。これにより、生産性がより向上する。
請求項6に係る発明の回転電機の整流子表面切削装置は、回転中心軸に対して偏芯した状態で回転可能であると共に、その外周面に回転電機の回転シャフトを載置可能なシャフト載置台が周方向に亘って複数設けられた偏芯回転部と、前記シャフト載置台に回転シャフトが載置された回転電機の整流子表面を切削するための切削具を有して構成された切削加工部と、を備えることを特徴とする。
請求項6記載の回転電機の整流子表面切削装置では、シャフト載置台を偏芯回転部の外周面に周方向に亘って複数設けた状態で、この偏芯回転部を回転させることにより、複数のシャフト載置台の交換が行われる。また、このときには、偏芯回転部の回転に伴い、複数のシャフト載置台を回転中心軸に対して径方向に移動させてシャフト載置台の切削具に対する位置調整を行うことができる。従って、上述の如く、偏芯回転部を回転させて複数のシャフト載置台の交換を行うときに、切削具に対する整流子の位置が常に一定となるように、偏芯回転部の偏芯量、径寸法等の設定をし、各シャフト載置台の位置調整が自動的に行われる設定とすれば、切削具の加工基準は変わらないので、切削具については、整流子に対して芯高調整等の位置調整を行う必要がない。これにより、生産性を向上させることが可能となる。
また、このときに、各シャフト載置台にU字状のシャフト受部を設け、このU字状のシャフト受部で回転シャフトを回転自在に支持し、この状態で回転電機の電機子全体を回転させて整流子表面を切削具で切削するようにすれば、U字状のシャフト受部で回転シャフトを支持することで回転シャフトの真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子の真円度を向上させることが可能となる。
請求項7に係る発明の回転電機の整流子表面切削装置は、請求項6に記載の回転電機の整流子表面切削装置において、前記偏芯回転部は、外側偏芯カムの内側に内側偏芯カムが内蔵されて構成された複数の偏芯カムを備えることを特徴とする。
請求項7記載の回転電機の整流子表面切削装置では、偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることにより、複数のシャフト載置台を回転中心軸に対して径方向に移動させてシャフト載置台の切削具に対する位置調整を行うことができる。従って、偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることで、一つの偏芯カムでシャフト載置台の位置調整を行う場合よりも、より決め細やかなシャフト載置台の位置調整を行うことができる。これにより、整流子の加工精度を向上させることが可能となる。
請求項8に係る発明の回転電機の整流子表面切削装置は、請求項6又は請求項7に記載の回転電機の整流子表面切削装置において、前記各シャフト載置台は、前記回転シャフトを回転自在に支持するためのU字状のシャフト受部を有して構成されていることを特徴とする。
請求項8記載の回転電機の整流子表面切削装置では、各シャフト載置台のU字状のシャフト受部で回転シャフトを回転自在に支持し、この状態で回転電機の電機子全体を回転させて整流子表面を切削具で切削することができる。従って、U字状のシャフト受部で回転シャフトを支持することで回転シャフトの真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子の真円度を向上させることが可能となる。
請求項9に係る発明の回転電機の整流子表面切削装置は、請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削装置において、前記複数の偏芯カムのそれぞれには、互いの回転位置を示す識別マークが設けられていることを特徴とする。
請求項9記載の回転電機の整流子表面切削装置では、外側偏芯カム及び内側偏芯カムのそれぞれに付された識別マークに基づいて外側偏芯カム及び内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させて互いの回転位置の位置決めを行うことができる。従って、識別マークを目印とすることで、外側偏芯カム及び内側偏芯カムの相対的な回転位置を容易に把握できるので、これにより、生産性を向上させることが可能となる。
請求項10に係る発明の回転電機の整流子表面切削装置は、請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削装置において、前記複数のシャフト載置台のそれぞれに対応して設けられ、外部からの潤滑油を対応するシャフト載置台のシャフト受部へ搬送するための複数の搬送部と、外部からの潤滑油の前記複数の搬送部への搬送を前記偏芯回転部の回転を利用して切り替える切替部と、を備えることを特徴とする。
請求項10記載の回転電機の整流子表面切削装置では、外部から複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を偏芯回転部の回転を利用して切り替えることができる。従って、偏芯回転部を回転させることにより複数のシャフト載置台を交換したときでも、この偏芯回転部の回転に伴い、外部から複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を自動的に切り替えることができるので、シャフト載置台の交換に伴う潤滑油の配管の付け替え等が不要となる。これにより、生産性がより向上する。
はじめに、本発明の一実施形態に係る切削装置10の構成について説明する。
図1乃至図5には、本発明の一実施形態に係る切削装置10の構成が示されている。本発明の一実施形態に係る切削装置10は、直流ブラシ付き回転電機の電機子100に設けられた整流子102の表面を切削加工するのに好適に用いられるものである。この切削装置10は、図1に示されるように、電機子支持部12と、電機子回転部14と、切削加工部16と、を有して構成されている。
電機子支持部12は、切削具80に対する電機子100の位置調整を行うと共に、電機子100を回転自在に支持するためのものであり、三つの偏芯カム18,20,22、上下方向ガイド部材24、左右方向ガイド部材26、回転方向ガイド部材28、バネ30、バネ受部材32、本体支持部材34を有して構成されている。
第一の偏芯カム18は、図1,図2に示されるように、中実状の円柱体で構成された本体部18Aを備え、この本体部18Aの中心からずれた位置に軸方向に沿って本体支持部材34側へ延びる軸部18Bを一体的に有して構成されている。そして、この第一の偏芯カム18は、図1,図3に示される如く、その軸部18Bが後述する上下方向ガイド部材24のガイド孔24Aに回転自在に支持されることにより偏芯した状態で回転自在とされている。
第二の偏芯カム20は、第一の偏芯カム18の本体部18Aを同軸状に内蔵する本体部20Aと、本体部20Aの中心からずれた位置に軸方向に沿って本体支持部材34側へ延びる軸部20Bとを一体的に有して構成されている。また、第二の偏芯カム20に形成された孔部20Cは、本体部20Aに対して同軸状に設けられており、第一の偏芯カム18の本体部18Aが摺接可能に挿入される径寸法で構成されている。そして、この第二の偏芯カム20は、孔部20Cに第一の偏芯カム18の本体部18Aが摺接可能に挿入されることにより第一の偏芯カム18に対して同軸回転する一方で、その軸部20Bが後述する回転方向ガイド部材28のガイド孔28Aに回転自在に支持されることにより偏芯した状態で回転自在とされている。
第三の偏芯カム22は、第二の偏芯カム20の本体部20Aを同軸状に内蔵する筒状体で構成されている。第三の偏芯カム22の本体部22Aに形成された孔部22Bは、本体部22Aに対して同軸状に設けられており、第二の偏芯カム20の本体部20Aが摺接可能に挿入される径寸法で構成されている。そして、この第三の偏芯カム22は、孔部22Bに第二の偏芯カム20の本体部20Aが摺接可能に挿入されることにより第二の偏芯カム20に対して同軸回転すると共に、その本体部22Aが後述する回転方向ガイド部材28のガイド孔28Bに回転自在に支持されている。
また、第三の偏芯カム22には、図1に示されるように、外周部の長手方向に離間した二箇所の位置に、その周方向に亘って複数のシャフト載置台36,38がそれぞれ配置されている。各シャフト載置台36,38は、第三の偏芯カム22の長手方向に離間配置された一対の組み合わせにより、電機子100の回転シャフト104の両端部を回転自在に支持するものである。この第三の偏芯カム22の長手方向に離間配置された一対のシャフト載置台36,38間の距離は、加工対象である電機子100の寸法に応じてそれぞれ異なって設定されている。
また、各シャフト載置台36には、図2に示されるように、第三の偏芯カム22の径方向外側に開口する正面視U字状のシャフト受部40がそれぞれ形成されている。各シャフト受部40は、加工対象である電機子100の回転シャフト104の径寸法に応じてそれぞれ異なる寸法に設定されている。また、このシャフト受部40を備えるシャフト載置台36全体も、加工対象である電機子100の形状、寸法等に応じてそれぞれ異なる形状、寸法に設定されている。
同様に、各シャフト載置台38には、図5に示されるように(なお、図5では、理解の容易のために後述するストッパ48を不図示としている)、第三の偏芯カム22の径方向外側に開口する正面視U字状のシャフト受部42がそれぞれ形成されている。各シャフト受部42は、加工対象である電機子100の回転シャフト104の径寸法に応じてそれぞれ異なる寸法に設定されている。また、このシャフト受部42を備えるシャフト載置台38全体も、加工対象である電機子100の形状、寸法等に応じてそれぞれ異なる形状、寸法に設定されている。
また、第三の偏芯カム22には、図1に示されるように、自由端側の外周部に、シャフト載置台38に隣接してストッパ48が突設されている。このストッパ48は、電機子100に設けられた回転シャフト104の後端面が当接されることにより、この回転シャフト104の長手方向の位置決めを行うためのものである。
上下方向ガイド部材24は、本体支持部材34に固定されており、この本体支持部材34に対して左右方向ガイド部材26を上下方向(Z方向)に移動自在に支持している。この上下方向ガイド部材24には、図3に示される如く、左右方向(X方向)に沿って延び、第一の偏芯カム18の軸部18Bを回転自在且つ左右方向に移動自在に支持する長孔状のガイド孔24Aが形成されている。
左右方向ガイド部材26は、上下方向ガイド部材24に上下方向(Z方向)に移動自在に支持された状態で、回転方向ガイド部材28を左右方向(X方向)に移動自在に支持している。本体支持部材34には、上下方向ガイド部材24の下方にバネ受部材32が突設されており、バネ受部材32には、バネ30が設けられている。そして、左右方向ガイド部材26は、バネ30により上下方向上側に常時付勢されている。また、この左右方向ガイド部材26には、第二の偏芯カム20に対して第一の偏芯カム18が左右方向に移動することを許容する長孔状のガイド孔26Aが左右方向(X方向)に沿って延びて形成されている。
回転方向ガイド部材28は、左右方向ガイド部材26により左右方向(X方向)に移動自在に支持されており、上下方向(Z方向)に沿って延びると共に第二の偏芯カム20の軸部20Bを回転自在且つ上下方向に移動自在に支持する長孔状のガイド孔28Aと、第三の偏芯カム22を回転自在に支持する丸孔状のガイド孔28Bと、を有して構成されている。
そして、上述の如く三つの偏芯カム18,20,22を有して構成された電機子支持部12は、後に詳述する如く、各偏芯カム18,20,22を任意の回転角度に相対回転させるだけで、切削加工部16に設けられた切削具80に対するシャフト載置台36,38、ひいては、電機子100に設けられた整流子102の芯高調整(H方向の調整)、切削外径調整(W方向の調整)、切削長さ調整(L方向の調整)を自動的に行うことができる構成である。つまり、各偏芯カム18,20,22を回転させてシャフト載置台36,38の交換を行う場合でも、切削具80に対する整流子102の位置が常に一定となるように、各偏芯カム18,20,22の偏芯量、径寸法等が設定されており、各シャフト載置台36,38の位置調整が自動的に行われるようになっている。
なお、このとき、本実施形態では、第一の偏芯カム18及び第二の偏芯カム20を回転させたときに、第一の偏芯カム18の軸部18Bがガイド孔24Aに沿って左右方向に移動することにより、電機子100の芯高調整(H方向の調整)を行うことができ、また、第二の偏芯カム20の軸部20Bがガイド孔26Aに沿って上下方向に移動することにより、電機子100の切削外径調整(W方向の調整)を行うことができる。さらに、第三の偏芯カム22の本体部22Aがガイド孔28Bによって支持された状態で第二の偏芯カム20の本体部20Aに対して同軸状に回転することにより、治具であるシャフト載置台36,38のインデックスを行うことができるようになっている(第三の偏芯カム22がシャフト載置台36,38を交換するロータリー式チェンジ機構を構成している)。
また、各偏芯カム18,20,22には、図5に示されるように、作業者の視認可能な位置である自由端側の端面に、識別マーク50A,50B,50Cが付されている。各識別マーク50A,50B,50Cは、各シャフト載置台36,38を選定して使用する際に各偏芯カム18,20,22の回転位置を決めるための目印となるものである。
つまり、各偏芯カム18,20,22に付された識別マーク50Aが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させた場合には、複数のシャフト載置台36,38のうちシャフト載置台36A,38Aが選定された状態となり、このシャフト載置台36A,38Aが切削具80の正面の予め定められた位置に配置される。
同様に、各偏芯カム18,20,22に付された識別マーク50Bが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させた場合には、複数のシャフト載置台36,38のうちシャフト載置台36B,38Bが選定された状態となり、このシャフト載置台36B,38Bが切削具80の正面の予め定められた位置に配置される。
また、各偏芯カム18,20,22に付された識別マーク50Cが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させた場合には、複数のシャフト載置台36,38のうちシャフト載置台36C,38Cが選定された状態となり、このシャフト載置台36C,38Cが切削具80の正面の予め定められた位置に配置される。
なお、本実施形態では、各偏芯カム18,20,22に付された各識別マーク50A,50B,50Cが鉛直方向に一致するときに、シャフト載置台36,38が選定される構成としたが、これに限られるものではない。例えば、シャフト載置台36,38が選定されるときに各識別マーク50A,50B,50Cが目印となれば良く鉛直方向に一致しなくても良い。
ところで、上述の第三の偏芯カム22のインデックスについては、図示しない位置決め機構が設けられており、第三の偏芯カム22の回転位置に再現性を持たせている。つまり、例えば、位置決めピンやボールプランジャ等により第三の偏芯カム22の位置決めを行えるようになっており、割締めやクランプレバー等により第三の偏芯カム22を予め定められた位置で固定できるようになっている。また、各偏芯カム18,20,22の上下方向及び左右方向についても、各偏芯カム18,20,22を図示しないツマミ又はハンドル等でそれぞれ独立して回転できるようになっている。
また、上記構成からなる電機子支持部12には、外部からシャフト載置台36A,36B,36Cのシャフト受部40及びシャフト載置台38A,38B,38Cのシャフト受部42への潤滑油の供給を第三の偏芯カム22の回転を利用して切り替えることが可能なロータリー式チェンジ機構が備えられている。すなわち、図4に示されるように、電機子支持部12に設けられた本体支持部材34、上下方向ガイド部材24、左右方向ガイド部材26、回転方向ガイド部材28には、外部潤滑油供給装置の供給口と連結可能な一本の給油口52が開口形成されている。また、第三の偏芯カム22には、各シャフト載置台36A,36B,36C及び各シャフト載置台38A,38B,38Cに対応して軸方向管路54及び径方向管路56,58がそれぞれ三本ずつ形成されている(図2,図5参照)。
各軸方向管路54は、例えば、図1に示されるように、第三の偏芯カム22の軸方向に沿って形成され、一端が第三の偏芯カム22の回転方向ガイド部材28側の端面に開口すると共に、他端が第三の偏芯カム22のシャフト載置台38が設けられた位置よりも自由端側の長手方向中間部で終端している。また、各軸方向管路54は、第三の偏芯カム22の相対回転に伴って給油口52と順次連通されるように配置構成されている。
このとき、複数の軸方向管路のうち、第三の偏芯カム22の相対回転に伴って切削具80の正面位置に配置されるシャフト載置台36,38に対応して設けられた軸方向管路54が、給油口52と連通される。つまり、例えば、第三の偏芯カム22の相対回転に伴って切削具80の正面位置にシャフト載置台36A,38Aが選定されて配置された場合には、このシャフト載置台36A,38Aに対応して設けられた軸方向管路54が、給油口52と連通される。
なお、本体支持部材34、上下方向ガイド部材24、左右方向ガイド部材26、回転方向ガイド部材28の各端面には、給油口52の周りにOリング60が配置されている。そして、このOリング60により給油口52と各軸方向管路54とが密閉状態で連結されるようになっている。
一方、径方向管路56は、図2に示されるように、第三の偏芯カム22の径方向に沿って形成され、一端が第三の偏芯カム22の外周面に開口すると共に、他端が軸方向管路54に連通されている。また、各径方向管路56は、ジョイント62、ホース64、ニップル66を介してシャフト載置台36に形成された潤滑油供給口44に接続されている。そして、この各シャフト載置台36に形成された潤滑油供給口44の出口は、各シャフト載置台36のシャフト受部40内に開口されている。
同様に、径方向管路58は、図5に示されるように、第三の偏芯カム22の径方向に沿って形成され、一端が第三の偏芯カム22の外周面に開口すると共に、他端が軸方向管路54に連通されている。なお、各径方向管路56と各径方向管路58は連通されず、各々で管路を有していても良い。また、各径方向管路58は、ジョイント68、ホース70、ニップル72を介してシャフト載置台38に形成された潤滑油供給口46に接続されている。そして、この各シャフト載置台38に形成された潤滑油供給口46の出口は、各シャフト載置台38のシャフト受部42内に開口されている。
電機子回転部14は、電機子支持部12に回転自在に支持された電機子100を回転させるためのものであり、図1に示されるように、モータ74と、プーリ76と、ベルト78を有して構成されている。モータ74の回転軸には、プーリ76が一体回転可能に連結されており、このプーリ76には、ベルト78が巻装されている。そして、この電機子回転部14は、一端側がプーリ76に巻装されたベルト78の他端側を電機子100に設けられた積層コア106に巻装し、この状態でモータ74を回転させることにより、モータ74の回転力をプーリ76及びベルト78を介して整流子102、ひいては、電機子支持部12によって回転自在に支持された電機子100全体に伝達し、この電機子100を回転させる構成である。
切削加工部16は、電機子支持部12に支持された電機子100の整流子102の表面を切削加工するためのものであり、切削具80と、切削具ホルダ82と、スライド機構84とを有して構成されている。切削具80は、切削具ホルダ82により支持されており、切削具ホルダ82は、例えばボールスクリュー装置等で構成されるスライド機構84により送り方向(L方向)にスライドされるようになっている。
次に、本発明の一実施形態に係る切削装置10を用いて整流子102の表面を切削する方法及びその作用について説明する。
まず、複数の異なる寸法等からなる電機子のうち切削対象である電機子100の型番等から使用するシャフト載置台36,38を選定する。そして、各偏芯カム18,20,22に付された識別マーク50A,50B,50Cが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させ、シャフト載置台36,38を切削具80の正面の予め定められた位置に配置させる。
つまり、シャフト載置台36A,38Aを使用する場合には、識別マーク50Aが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させ、シャフト載置台36A,38Aを切削具80の正面の予め定められた位置に配置させる。同様に、シャフト載置台36B,38Bを使用する場合には、識別マーク50Bが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させ、シャフト載置台36B,38Bを切削具80の正面の予め定められた位置に配置させる。また、シャフト載置台36C,38Cを使用する場合には、識別マーク50Cが鉛直方向に一致するように、各偏芯カム18,20,22を相対回転させ、シャフト載置台36C,38Cを切削具80の正面の予め定められた位置に配置させる。
なお、このとき、本実施形態では、第一の偏芯カム18及び第二の偏芯カム20を回転させたときに、第一の偏芯カム18の軸部18Bがガイド孔24Aに沿って左右方向に移動することにより、電機子100の芯高調整(H方向の調整)を行うことができ、また、第二の偏芯カム20の軸部20Bがガイド孔26Aに沿って上下方向に移動することにより、電機子100の切削外径調整(W方向の調整)を行うことができる。さらに、第三の偏芯カム22の本体部22Aがガイド孔28Bによって支持された状態で第二の偏芯カム20の本体部20Aに対して同軸状に回転することにより、治具であるシャフト載置台36,38のインデックスを行うことができる。
そして、本実施形態では、上述の要領で所定のシャフト載置台36,38を切削具80の正面の予め定められた位置に配置するだけで、切削具80に対するシャフト載置台36,38の芯高調整(H方向の調整)、切削外径調整(W方向の調整)、切削長さ調整(L方向の調整)が完了する。また、このとき、切削具80に対するシャフト載置台36,38の芯高調整(H方向の調整)及び切削外径調整(W方向の調整)が行われることで、整流子102に対する切削具80の切り込み量の設定が完了する。
続いて、選定したシャフト載置台36,38に電機子100の回転シャフト104を載置する。すなわち、例えば、シャフト載置台36A,38Aを選定した場合には、このシャフト載置台36A,38Aのシャフト受部40,42で電機子100の回転シャフト104を回転自在に支持する。また、このとき、同時に、一端側がプーリ76に巻装されたベルト78の他端側を電機子100の積層コア106に巻装する。そして、給油口52に外部潤滑油供給装置の供給口を連結し、この外部潤滑油供給装置から潤滑油を供給する。これにより、潤滑油が例えばシャフト載置台36A,38Aのシャフト受部40,42に供給される。
そして、モータ74を作動させて電機子100全体を回転させ、この状態で、スライド機構84を作動させることにより切削具80を送り方向(L方向)にスライドさせる。これにより、整流子102の表面が切削具80により切削加工される。
以上詳述したように、本実施形態では、上述の如く、各偏芯カム18,20,22を回転させてシャフト載置台36,38の交換を行う場合でも、切削具80に対する整流子102の位置が常に一定となるように、各偏芯カム18,20,22の偏芯量、径寸法等が設定されており、各シャフト載置台36,38の位置調整が自動的に行われるようになっている。従って、切削具80の加工基準は変わらないので、切削具80については、整流子102に対して切削外径調整、芯高調整、切削長さ調整等の位置調整を行う必要がない(芯高調整については加工中心が一定)。また、シャフト載置台36,38は、第三の偏芯カム22に一体的に固定されており取り外す必要が無いので、品質確認、潤滑油確認、異物確認、切粉清掃等の交換ロスが発生しない。これにより、生産性を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、各偏芯カム18,20,22のそれぞれに付された識別マーク50A,50B,50Cに基づいて各偏芯カム18,20,22を回転させて互いの回転位置の位置決めを行うことができる。従って、識別マーク50A,50B,50Cを目印とすることで、各偏芯カム18,20,22の相対的な回転位置を容易に把握できるので、これにより、生産性をより向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、外部から複数のシャフト載置台36,38のシャフト受部40,42への潤滑油の供給を第三の偏芯カム22の回転を利用して切り替えることができる。従って、第三の偏芯カム22を回転させることにより複数のシャフト載置台36,38を交換したときでも、この第三の偏芯カム22の回転に伴い、外部から複数のシャフト載置台36,38のシャフト受部40,42への潤滑油の供給を自動的に切り替えることができるので、シャフト載置台36,38の交換に伴う潤滑油の配管の付け替え等が不要となる。これにより、潤滑油の配管を付け替えのための潤滑油吐出確認、異物確認等を行う必要が無くなり、生産性がより向上する。
また、本実施形態では、各シャフト載置台36,38にU字状のシャフト受部40,42が設けられており、このU字状のシャフト受部40,42で回転シャフト104を回転自在に支持し、この状態で回転電機の電機子100全体を回転させて整流子102表面を切削具80で切削する。従って、U字状のシャフト受部40,42で回転シャフト104を支持することで回転シャフト104の真円度の影響を受けにくくでき、結果として整流子102の真円度を向上させることが可能となる。
また、本実施形態では、複数の偏芯カム18,20,22を回転させることにより、複数のシャフト載置台36,38を回転中心軸に対して径方向に移動させてシャフト載置台36,38の切削具80に対する位置調整を行う。従って、一つの偏芯カムでシャフト載置台36,38の位置調整を行う場合よりも、より決め細やかなシャフト載置台36,38の位置調整を行うことができる。これにより、整流子102の加工精度を向上させることが可能となる。
10…切削装置、12…電機子支持部、14…電機子回転部、16…切削加工部、18,20,22…偏芯カム(偏芯回転部)、18A,20A,22A…本体部、18B,20B…軸部、20C,22B…孔部、24…上下方向ガイド部材、24A,26,28A,28B…ガイド孔、26…左右方向ガイド部材、28…回転方向ガイド部材、30…バネ、32…バネ受部材、34…本体支持部材、36,38…シャフト載置台、40,42…シャフト受部、44,46…潤滑油供給口、48…ストッパ、50A,50B,50C…識別マーク、52…給油口(切替部)、54…軸方向管路(複数の搬送部)、56,58…径方向管路(複数の搬送部)、60…Oリング、62,68…ジョイント、64,70…ホース、66,72…ニップル、74…モータ、76…プーリ、78…ベルト、80…切削具、82…切削具ホルダ、84…スライド機構、100…電機子、102…整流子、104…回転シャフト、106…積層コア
Claims (10)
- 回転電機の回転シャフトを載置可能なシャフト載置台を回転中心軸に対して偏芯した状態で回転可能な偏芯回転部の外周面に周方向に亘って複数設けた状態で前記偏芯回転部を回転させることにより、前記複数のシャフト載置台を前記回転中心軸に対して径方向に移動させて前記シャフト載置台の切削具に対する位置調整を行い、前記シャフト載置台に回転シャフトを載置した状態で前記シャフト載置台に回転シャフトが載置された回転電機の整流子表面を前記切削具で切削することを特徴とする回転電機の整流子表面切削方法。
- 前記偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び前記外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させることにより、前記複数のシャフト載置台を前記回転中心軸に対して径方向に移動させて前記シャフト載置台の前記切削具に対する位置調整を行うことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の整流子表面切削方法。
- 前記各シャフト載置台のU字状のシャフト受部で前記回転シャフトを回転自在に支持した状態で前記回転電機の電機子全体を回転させて前記整流子表面を前記切削具で切削することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の回転電機の整流子表面切削方法。
- 前記偏芯回転部に設けられた外側偏芯カム及び前記外側偏芯カムに内蔵された内側偏芯カムのそれぞれに付された識別マークに基づいて前記外側偏芯カム及び前記内側偏芯カムの少なくともいずれかを回転させて互いの回転位置の位置決めを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削方法。
- 外部から前記複数のシャフト載置台のシャフト受部への潤滑油の供給を前記偏芯回転部の回転を利用して切り替えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削方法。
- 回転中心軸に対して偏芯した状態で回転可能であると共に、その外周面に回転電機の回転シャフトを載置可能なシャフト載置台が周方向に亘って複数設けられた偏芯回転部と、
前記シャフト載置台に回転シャフトが載置された回転電機の整流子表面を切削するための切削具を有して構成された切削加工部と、
を備えることを特徴とする回転電機の整流子表面切削装置。 - 前記偏芯回転部は、外側偏芯カムの内側に内側偏芯カムが内蔵されて構成された複数の偏芯カムを備えることを特徴とする請求項6に記載の回転電機の整流子表面切削装置。
- 前記各シャフト載置台は、前記回転シャフトを回転自在に支持するためのU字状のシャフト受部を有して構成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の回転電機の整流子表面切削装置。
- 前記複数の偏芯カムのそれぞれには、互いの回転位置を示す識別マークが設けられていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削装置。
- 前記複数のシャフト載置台のそれぞれに対応して設けられ、外部からの潤滑油を対応するシャフト載置台のシャフト受部へ搬送するための複数の搬送部と、
外部からの潤滑油の前記複数の搬送部への搬送を前記偏芯回転部の回転を利用して切り替える切替部と、
を備えることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の回転電機の整流子表面切削装置。
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