JP2007312191A - ビデオ品質評価装置、ビデオ品質監視装置、およびビデオ品質監視システム - Google Patents

ビデオ品質評価装置、ビデオ品質監視装置、およびビデオ品質監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】 評価対象システム101に於いて基準ビデオを提示することなく、ビデオ入力部102、伝送路106、受信復号部104、各々の性能特性に留意した評価対象システム101全体としてのビデオ品質を自動的に絶対評価する。
【解決手段】 マーカ挿入部152は、ビデオ入力部102が送信するビデオデータに該ビデオデータの送信順を特定するマーカデータを挿入し、品質評価部153は、受信したビデオデータから上記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている上記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ビデオストリーミングシステムに於ける、ビデオ品質を評価するビデオ品質評価装置、ビデオ品質を監視するビデオ品質監視装置、及びビデオ品質を監視するビデオ品質監視システムに関する。
ビデオデータを実時間で伝送し、それを実時間で受信再生させるビデオストリーミングシステムでは、以下に記載する3つの要因によってビデオ品質の劣化が発生する。
要因1
送信装置の性能劣化により正しいビデオデータが予定された送信タイミングで送信されない場合。即ち、送信装置にビデオ品質の劣化要因が含まれている場合。
要因2
伝送路において、遅延ジッタ、パケットロス等が発生し、正しいビデオデータが予定された伝送時間で伝送路を伝送されない場合。即ち、伝送路にビデオ品質の劣化要因が含まれている場合。
要因3
受信装置の性能劣化により正しいビデオデータが予定された再生タイミングで再生されない場合。即ち、受信装置にビデオ品質の劣化要因が含まれている場合。
従って、ビデオストリーミングシステムの性能を正しく評価するには、送信装置、伝送路、受信装置、各々の性能特性に留意したビデオ品質の計測が必要になる。又、ビデオストリーミングシステムが、予定されている性能品質を維持しているか否かの監視にも、同様のビデオ品質計測が必要になる。
ITU−R勧告BT.500には、ビデオ品質を計測する際の主観的評価方法として、
(1)二重刺激連続品質尺度法(Double−stimulus continuous quality−scale method、以後DSCQSと記す)、及び、(2)単一刺激連続品質評価法(Single−stimulus continuous quality evaluation、以後SSCQEと記す)が開示されている。
(1)二重刺激連続品質尺度法(DSCQS)では、送信前の基準ビデオ(約10秒間)と、受信後の再生ビデオ(約10秒間)をランダムな順序で提示し、評価者が評価点数をつけることにより、基準ビデオと再生ビデオの評価点数の差によりビデオ品質を絶対評価する。この方法では、基準ビデオと再生ビデオの両者を同一場所で比較評価する必要がある。(2)単一刺激連続品質評価法(SSCQE)では、受信後の再生ビデオ(数10分)を提示し、評価者が時系列的に評価点数をつけることにより、再生ビデオ中のビデオ品質の時間変化を相対評価する。この方法は、基準ビデオを必要としていないため、送信場所と、受信場所が異なっていても良い。
ITU−R勧告BT.500
以上説明した従来のビデオ品質評価方法には以下に記す解決すべき課題が残されていた。(1)二重刺激連続品質尺度法(DSCQS)では、基準ビデオと再生ビデオとを同一場所で比較評価することが困難であるため、ビデオストリーミングシステムのように送信場所と受信場所とが異なるビデオ品質評価には適していない。(2)単一刺激連続品質評価法(SSCQE)では、基準ビデオを必要としていないため、ビデオストリーミングシステムのように送信場所と、受信場所が異なっていても良いが、再生ビデオのビデオ品質を絶対評価することができない。(3)上記(1)又は(2)の何れの方法であっても、評価者の主観的評価に基づく評価方法なので評価精度を高めるためには、多くの評価者を必要とし、評価コストが増大する。
本発明は、ビデオストリーミングシステムのビデオ品質評価装置であって、送信側が送信するビデオデータに該ビデオデータの送信順を特定するマーカデータを挿入するマーカデータ挿入部と、受信したビデオデータから上記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている上記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出する品質評価部とを備えることを主要な特徴とする。
本発明によれば、送信側が送信するビデオデータに該ビデオデータの送信順を特定するマーカデータを挿入するマーカデータ挿入部と、受信したビデオデータから上記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている上記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出する品質評価部とを備えることによって、ビデオ品質(フレームロス、再生時間の伸縮性、フィールドオーダの妥当性、再生フレームの連続性、コンテンツ端ロス等)を客観的に実時間で算出することが可能になる。その結果、基準ビデオを提示することなく、送信装置、伝送路、受信装置、各々の性能特性に留意したビデオストリーミングシステム全体としてのビデオ品質を自動的に絶対評価出来るという効果を得る。又、従来の主観的評価方法のように多数の評価者を必要としないので、評価コスト、及び、評価時間を低減できるという効果を得る。
発明を実施するための最良の形態について以下に説明する。
図1は、実施例1のビデオ品質評価システムのシステム構成図である。
図に示すように本実施例のビデオ品質評価システム100は、評価対象システム101と、ビデオ品質評価装置151とを含む。
評価対象システム101は、ビデオ入力部102と、符号化送信部103と、受信復号部104と、ビデオモニタ105と、伝送路106とを備え、ビデオ品質評価装置151は、マーカ挿入部152と、品質評価部153とを備える。以下にビデオデータの生成からビデオ品質の評価まで、ビデオデータの流れに沿って、上記各部分の構成と機能とを合わせて説明し、実施例1のビデオ品質評価システムの内容を明らかにする。
ビデオ入力部102は、ビデオカメラ、又はDVDプレーヤー等を内蔵し、ディジタルのビデオデータ(1)を生成し、符号化送信部103とマーカ挿入部152へ送出する部分である。一例としてビデオデータは、ビデオカメラまたはDVDプレーヤーを介して、画像サイズが720×480(画素)で、フレームレートが29.97Hz、Y、Cb、Crが4対2対2形式(1画素あたり16ビット)のディジタルデータとして生成される。このビデオデータは、ビデオデータ(1)として符号化送信部103、及びマーカ挿入部152へ送出される。但し、評価対象システム101と、ビデオ品質評価装置151とを結合して利用する場合には、ビデオデータ(1)は、ビデオ入力部102からマーカ挿入部152を経由して符号化送信部103へ送出され、直接符号化送信部103へ送出されることは無くなる。
符号化送信部103は、ビデオ入力部102からビデオデータ(1)を受入れて、又は、マーカ挿入部152からビデオデータ(2)を受入れて、符号化し、更に符号化データを蓄積し、伝送路106に対応する伝送パケット107を構成し、伝送路106を介して受信復号部104へ送信する部分である。
マーカ挿入部152は、ビデオ入力部102からビデオデータ(1)を受入れて、輝度信号(Y)の、可視領域中の画面下端近傍にマーカデータを上書きし、ビデオデータ(2)として符号化送信部103へ送出する部分である。以下にマーカ挿入部152が、ビデオデータに対してビデオマーカデータを挿入する機能について説明する。
図2は、ビデオマーカデータの説明図である。
この図は、画像サイズが720×480(画素)、フレームレートが29.97Hzのフレーム中におけるビデオマーカデータが含まれる位置と、そのビデオマーカデータの構成を示す図である。図に示すように、画像サイズが720×480(画素)のビデオフレームは、有効ビデオ領域152−1と、マーカ領域152−2とに分割される。本発明では、オーバースキャン方式を採用し、マーカ領域152−2は、一般的なビデオモニタでは表示されない領域に配置される。このマーカ領域152−2にビデオマーカデータ152−3が表示される。ビデオマーカデータ152−3は、マーカ挿入部152(図1)がビデオ入力部102からビデオデータ(1)を受入れると、1/29.97秒毎に生成される。一例として720×8(画素)で構成される。以後の説明では、縦方向の画素数をライン数(縦方向の画素数=ライン数)で表示する。
図に示すようにビデオマーカデータ152−3は、左右ほぼ中央の240画素に、同期パターン152−3aと、マーカビット列152−3bとを挿入し、その他の領域には、黒パターン152−3cを挿入する。同期パターン152−3aは、8画素分の白パターンと右側(図中)に隣接する8画素分の黒パターンとによって構成される。マーカビット列152−3bは、8画素分の白パターン、または黒パターンによって各々8ビットのビット値(一例として白が1、黒が0)が表現される。
ビデオマーカデータ152−3は、3つのマーカビット列152−3b(合計24ビット)を含んでいる。合計24ビットには以下の情報が挿入される。
[1]上記24ビット中の23ビットを用いて29.97Hz周期のフレーム番号Fnが挿入される。
[2]上記24ビット中の残り1ビットを用いて、上記フレームのトップフィールド、又はボトムフィールドを表す、フィールド識別子が挿入される。また、[1]の23ビットは、同一フレームのマーカ領域152−2内の8ラインでは同一の値が挿入され、[2]のフィールド識別子は、同一フレームを構成する2つのフィールド間では異なる値が挿入されることになる。
[3]フレーム番号Fnは、マーカ挿入部152が、ビデオ入力部102からビデオフレームデータを受入れる毎にインクリメントされ、同時に、フィールド毎に正しいフィールド識別子が設定される。
このように構成されるビデオマーカデータ152−3に基づいて、出力側では、そのビデオフレームが入力側から送信された送信順番を特定することが可能になるので、ビデオ品質評価システム100(図1)中におけるビデオデータの欠損などを認識することが可能になる。
上記のように構成されたビデオマーカデータ152−3(図2)が挿入されたビデオデータは、ビデオデータ(2)として符号化送信部103(図1)へ送出される。符号化送信部103(図1)は、上記のように、このビデオデータ(1)、又はビデオデータ(2)を符号化し、更に符号化データを蓄積し、伝送パケット107を構成し、伝送路106を介して受信復号部104へ送信することになる。
図1に戻って、受信復号部104は、伝送路106を介して符号化送信部103から伝送パケット107を受信してビデオデータ(3)に復号化し、ビデオモニタ105と、品質評価部153へビデオデータ(3)を送出する部分である。ビデオモニタ105は、ビデオデータ(3)を受入れて所定の目的に供する部分である。伝送路106は、例えばインターネット網などのようにビデオデータを伝送可能なネットワークである。
品質評価部153は、受信復号部104からビデオデータ(3)を受入れて、上記ビデオマーカデータ152−3(図2)を検出し、該ビデオマーカデータ152−3(図2)に基づいて後に説明する品質データを算出して出力する部分である。品質評価部153の詳細な構成とその機能について以下に説明する。
図3は、品質評価部の構成図である。
図に示すように品質評価部153は、ビデオキャプチャ部153−1と、マーカ領域検出部153−2と、マーカ読出部153−3と、品質計算部153−4と、品質出力部153−5とを有する。
ビデオキャプチャ部153−1は、ビデオデータ(3)を受入れて、ビデオデータ(輝度信号)を取得し、マーカ領域検出部153−2へ出力する部分である。マーカ領域検出部153−2は、ビデオキャプチャ部153−1からビデオデータを受入れてビデオマーカデータ152−3(図2)の挿入位置を検出する部分である。ビデオマーカデータ152−3(図2)は図2に示すように特異なパターン構成が適用されているので容易にその位置が特定される。この位置は、領域位置データとしてマーカ読出部153−3へ送出される。
マーカ読出部153−3は、ビデオキャプチャ部153−1からビデオデータを受入れ、更に、マーカ領域検出部153−2から受入れる領域位置データに基づいて各マーカビットの値を検出し、マーカデータとして品質計算部153−4へ送出する部分である。
品質計算部153−4は、マーカ読出部153−3から受入れた各マーカデータのビット値に基づいて、以下に記載する品質データを計算し、品質出力部153−5へ送出する部分である。品質計算部153−4によって計算される品質データの詳細について以下に説明する。
<1>コンテンツ端でのフレームロス数が計算される。
コンテンツの始端、及びコンテンツの終端のフレーム番号が予め分かっている場合には、フレーム番号を追跡することによって、コンテンツの始端近傍、及びコンテンツの終端近傍で再生画像が洩れなく再生されているか否かが計算される。
<2>フレームロス数が計算される。
フレーム番号の連続性を検査することによって、伝送路106(図1)などでロスされたフレームロス数が時系列的に計算される。
<3>再生不連続数が計算される。
フレーム番号の連続性を検査することによって、フレーム番号が不連続になる場合の数を時系列的に計算される。
<4>再生戻り数が計算される。
フレーム番号の連続性を検査することによって、時系列的にフレーム番号及びフィールド識別子の進行が逆転する場合の数が時系列的に計算される。
<5>再生時間伸縮率が計算される。
フレーム番号と実際の時刻経過との比較により、本来の再生予定時刻に比べ、再生が進んでいるか、遅れているかが時系列的に計算される。
<6>フィールドオーダの妥当性が計算される。
フィールド識別子を検査することによって、正しいフィールドオーダで再生されているか否かが計算される。
以上<1>〜<6>の内容が品質データとして品質計算部153−4から品質出力部153−5へ送出される。
品質出力部153−5は、品質計算部153−4から品質データを受入れて蓄積し、同時に、図示しない外部モニタ等に出力表示する部分である。その表示について以下に説明する。
図4は、品質出力部の動作説明図である。
図は、X軸方向に測定開始からの経過時間を表し、Y軸方向に、一例として品質出力部153−5(図3)から受入れたフレームロス数の時系列的変化を棒グラフで表している。他の品質データについても、同様に表示することが可能である。これらの品質データに基づいて、評価対象システム101(図1)のビデオ品質が確認される。図中アラーム発報閾値は、後記実施例2の説明で用いることになる。
以上説明したように、本実施例によれば、評価対象システムの送信側に於いて、ビデオ信号に可視マーカパターン(ビデオマーカデータ152−3(図2))を挿入し、受信側では、ビデオデータからこのマーカパターンを検出し、ビデオ品質(フレームロス、再生時間の伸縮性、フィールドオーダの妥当性、再生フレームの連続性、コンテンツ端ロス等)を客観的に実時間で計算することが可能になるという効果を得る。従って、基準ビデオを提示することなく、送信装置、伝送路、受信装置、各々の性能特性に留意したビデオストリーミング全体のビデオ品質を自動的に絶対評価出来るという効果を得る。又、従来の主観評価方法のように多数の評価者を必要としないので、評価コスト、及び、評価時間を低減できるという効果を得る。
上記実施例1では、図1に示したようにビデオ入力部102から送信されるビデオデータを伝送路106を介して特定のビデオモニタ105で観察する場合に於けるビデオ品質評価システムを構成した。本実施例では、このシステムを基にして、ビデオ入力部102から送信されるビデオデータを、伝送路106を介して複数(不特定多数を含む)のビデオモニタで観察する場合に於けるビデオ品質評価システムを構成する。
図5は、実施例2のビデオ品質評価システムのシステム構成図である。
図に示すように本実施例のビデオ品質評価システム200は、評価対象システム201と、ビデオ品質監視装置251とを含む。このビデオ品質監視装置251は、評価対象システム201の伝送路上の任意の場所(通常は各ノードの位置)に設けられる。その結果、任意の場所に設けられるビデオ品質監視装置251によってその近傍一帯に於けるビデオ品質が監視可能になる。図ではビデオ品質監視装置251は、1箇所のみに設けられているが、これは、内容説明のための一例であって、本発明を限定するものではない。
評価対象システム201は、ビデオ入力部202と、マーカ挿入部203と、符号化送信部204と、ビデオ受信端末205−1〜205−nと、ビデオモニタ206−1〜206−nとを備え、ビデオ品質監視装置251は、ビデオ受信端末252と、品質評価部253とを備える。以下にビデオデータの生成からビデオ品質の評価まで、ビデオデータの流れに沿って、上記各部分の構成と機能とを合わせて説明し、実施例2のビデオ品質評価システムの内容を明らかにする。
以下の各構成部分の説明では実施例1と異なる部分を明確にし、実施例1と同一の機能については、その詳細説明を省略する。
ビデオ入力部202は、実施例1のビデオ入力部102(図1)と同様に、ビデオカメラ、又はDVDプレーヤー等を内蔵し、ディジタルのビデオデータ(1)を生成し、マーカ挿入部152へ送出する部分である。一例としてビデオデータは、ビデオカメラまたはDVDプレーヤーを介して、画像サイズが720×480(画素)で、フレームレートが29.97Hz、Y、Cb、Crが4対2対2形式(1画素あたり16ビット)のディジタルデータとして生成される。このビデオデータは、ビデオデータ(1)としてマーカ挿入部203へ送出される。実施例1のビデオ入力部102(図1)と異なり、ビデオデータ(1)は、全て、マーカ挿入部203を経由して符号化送信部204へ送出され、直接符号化送信部204へ送出されることは無い。
マーカ挿入部203は、実施例1のマーカ挿入部152(図1)と同様にビデオ入力部202からビデオデータ(1)を受入れて、輝度信号(Y)の、可視領域中の画面下端近傍にマーカデータを上書きし、ビデオデータ(2)として符号化送信部204へ送出する部分である。但し、実施例1のマーカ挿入部152(図1)は、評価対象システム101(図1)の構成要素には含まれず、ビデオ品質評価装置151(図1)に含まれていたが、本実施例では、マーカ挿入部203は、評価対象システム201の構成要素となっている。従って、上記のようにビデオデータ(1)は、全て、マーカ挿入部203を経由して符号化送信部204へ送出されることになる。マーカ挿入部203が、ビデオデータに対してビデオマーカデータを挿入する機能については実施例1と同様なので説明を省略する。
実施例1と同様に構成されたビデオマーカデータ152−3(図2)が挿入されたビデオデータは、ビデオデータ(2)として符号化送信部103(図5)へ送出される。符号化送信部103(図5)は、上記のように、このビデオデータ(2)を符号化し、更に符号化データを蓄積し、伝送パケット107を構成し、伝送路106を介してビデオ受信端末205−1〜205−n、及びビデオ受信端末252へ送信することになる。実施例1の符号化送信部103(図1)との相違点は、ビデオデータ(1)をビデオ入力部202から受入れることが無くなる点のみである。
ビデオ受信端末205−1〜205−nは、伝送路106を介して符号化送信部204から伝送パケット107を受信してビデオデータに復号化し、ビデオモニタ206−1〜206−nへ送出する部分である。ビデオモニタ206−1〜206−nは、ビデオ受信端末205−1〜205−nからビデオデータを受入れて所定の目的に供する部分である。ここで、ビデオ受信端末205−1〜205−nとビデオモニタ206−1〜206−nとは、同一符号同士が1対1で接続されている。
ビデオ品質監視装置251を構成するビデオ受信端末252は、伝送路106を介して符号化送信部204から伝送パケット107を受信してビデオデータに復号化し、品質評価部253へビデオデータ(3)を送出する部分である。ここで、ビデオ受信端末252は、伝送路106中に配設されている図示しない所定のノードと接続されている。伝送路106は、例えばインターネット網などのようにビデオデータを伝送可能なネットワークである。
品質評価部253は、ビデオ受信端末252からビデオデータを受入れて、上記ビデオマーカデータ152−3(図2)を検出し、該ビデオマーカデータ152−3(図2)に基づいて、実施例1の品質評価部153(図1)と同様に品質データを算出して出力する部分である。品質評価部253の詳細な構成とその機能は、実施例1の品質評価部153(図1)と同様なので説明を省略する。実施例1の品質評価部153(図1)と異なる点は、品質データの値が図5に示すアラーム発報閾値を越えるとアラーム情報を発報する機能を有している点のみである。
以上説明したように、本実施例では、評価対象システム201(図5)の伝送路106(図5)の任意の場所(通常は各ノードの位置)にビデオ品質監視装置251(図5)を設けている。このビデオ品質監視装置251(図5)は、実施例1のビデオ品質評価装置151(図1)と同様にビデオデータ中からビデオマーカデータ152−3(図2)を検出し、ビデオ品質を実時間で計算する。その結果、ビデオ品質監視装置251(図5)が配置された位置の近傍一帯に於ける、実施例1と同様なビデオ品質情報が取得可能になるという効果を得る。
又、送信装置、伝送路の何れかに動作異常が発生した場合には、ビデオ品質に通常とは異なるデータが観測される。例えば、伝送路が輻輳した場合、フレームロス等が頻発するので、ビデオ品質データから異常を認識することが出来る。従って、従来技術とは異なり、基準ビデオを提示することなく、送信装置、伝送路、各々の性能特性に留意した、ビデオ品質を自動監視し、必要に応じてアラームを発報できるという効果を得る。
上記実施例では、ビデオ画面上のビデオマーカデータの挿入位置を画面下端付近に設定したが、これは、オーバースキャン方式によるビデオモニタに於いて、ビデオマーカデータがビデオモニタに表示されないように配慮したものである。従って、例えば電子透かし技術等を用いてビデオ画面上の可視領域に設定することも可能である。あるいは又、ビデオマーカデータをビデオ画面上の左右端に設定しても良い。
又、上記実施例では、ビデオマーカデータとしてフレーム番号を用いたが、例えばフレーム番号の代わりに1フレームの提示時間、又は、それ以下の時間精度での再生予定時刻、例えば、SMPTEタイプスタンプ等を用いてもよい。また品質評価部でのマーカ検出精度を高めるため、ビデオマーカデータとして、再び現在のフレーム番号又はビデオコンテンツ終了までの残りフレーム数を追加で挿入しても良い。この場合には、そのフレームを特定する情報が複数個挿入されているので、何らかの要因で品質評価部によるマーカ検出結果が不明確であった場合等に、他の冗長データにより異常か否かを判断し、その値を補正させることが可能になる。
又、実施例では、同期パターン2ビットとマーカ8ビットの組合わせ10ビットを一つの単位として、ビット毎に8画素長の白黒パタンを割当てることでマーカデータをビデオデータに挿入する構成としたが、ビデオデータからマーカデータを読み出し可能な他の任意構成としても良い。又、実施例では、各マーカビットの位置を計算するために、マーカ8ビット毎に同期パターンを挿入していたが、この例に限定する必要はない。例えば、他の構成として、マーカデータに同期パターンを含ませず、マーカビットが0値の場合には、左に隣接する値(黒又は白)を反転させた値(白又は黒)を長さ8画素で挿入し、マーカビットが値1の場合には左に隣接する値(黒又は白)を反転させた値(白又は黒)を長さ4画素で挿入し、その右隣にさらに反転した値(黒又は白)を長さ4画素で挿入するように構成すれば、横方向に沿ってマーカデータに対応したビデオデータの白黒の反転パターンが頻繁に発生するため、同期パターンを必要とせずに、マーカ領域検出部にて高精度にマーカデータの領域位置データを検出できる。
又、実施例では,マーカデータの一部として、23ビットのフレーム番号を適用する例について説明したが、評価対象システムで適用するビデオコンテンツの時間長に応じて、ビット数を増減しても、実施例と同様の効果が得られる。
実施例1のビデオ品質評価システムのシステム構成図である。 ビデオマーカデータの説明図である。 品質評価部の構成図である。 品質出力部の動作説明図である。 実施例2のビデオ品質評価システムのシステム構成図である。
符号の説明
100 ビデオ品質評価システム
101 評価対象システム
102 ビデオ入力部
103 符号化送信部
104 受信復号部
105 ビデオモニタ
106 伝送路
107 伝送パケット
151 ビデオ品質評価装置
152 マーカ挿入部
153 品質評価部

Claims (24)

  1. ビデオストリーミングシステムに於けるビデオ品質評価装置であって、
    送信側が送信するビデオデータに該ビデオデータの送信順を特定するマーカデータを挿入するマーカデータ挿入部と、
    受信したビデオデータから前記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている前記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出する品質評価部とを備えることを特徴とするビデオ品質評価装置。
  2. 前記マーカデータは、
    前記ビデオデータのフレーム番号であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  3. 前記マーカデータは、
    前記送信順を特定する情報を複数個含む冗長データであることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  4. 前記ビデオデータに挿入されるマーカデータは、
    オーバースキャン方式の非可視領域に挿入されることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  5. 前記所定のビデオ品質は、
    コンテンツ端でのフレームロス数の算出に基づく、コンテンツの始端近傍、及びコンテンツの終端近傍に於ける再生画像洩れであることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  6. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づくフレームロス数であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  7. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づく再生不連続数であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  8. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づく再生戻り数であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  9. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号と実際の時刻経過との比較に基づく再生時間伸縮率であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  10. 前記所定のビデオ品質は、
    フィールド識別子の進行順検査に基づくフィールドオーダの妥当性であることを特徴とする請求項1に記載のビデオ品質評価装置。
  11. ビデオストリーミングシステムに於けるビデオ品質監視装置であって、
    ビデオデータの送信順を特定するマーカデータが挿入されたビデオデータを受信し、該ビデオデータから前記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている前記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出することを特徴とするビデオ品質監視装置。
  12. 前記所定のビデオ品質が、予め定められているレベルを超えるとアラームを発報することを特徴とする請求項11に記載のビデオ品質監視装置。
  13. 請求項11に記載のビデオ品質監視装置が、前記ビデオストリーミングシステムを構成する少なくとも1つのノードに接続されることを特徴とするビデオ品質監視システム。
  14. ビデオストリーミングシステムに於けるビデオ品質監視システムであって、
    送信側が送信するビデオデータに該ビデオデータの送信順を特定するマーカデータを挿入するマーカデータ挿入部と、
    受信したビデオデータから前記マーカデータを検出し、該マーカデータに挿入されている前記ビデオデータの送信順に基づいて所定のビデオ品質を算出する品質評価部とを備えることを特徴とするビデオ品質監視システム。
  15. 前記品質評価部は、前記所定のビデオ品質が、予め定められているレベルを超えるとアラームを発報することを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  16. 前記マーカデータは、
    前記ビデオデータのフレーム番号であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  17. 前記マーカデータは、
    前記送信順を特定する情報を複数個含む冗長データであることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  18. 前記ビデオデータに挿入されるマーカデータは、
    オーバースキャン方式の非可視領域に挿入されることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  19. 前記所定のビデオ品質は、
    コンテンツ端でのフレームロス数の算出に基づく、コンテンツの始端近傍、及びコンテンツの終端近傍に於ける再生画像洩れであることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  20. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づくフレームロス数であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  21. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づく再生不連続数であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  22. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号の連続性の検査に基づく再生戻り数であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  23. 前記所定のビデオ品質は、
    フレーム番号と実際の時刻経過との比較に基づく再生時間伸縮率であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質監視システム。
  24. 前記所定のビデオ品質は、
    フィールド識別子の進行順検査に基づくフィールドオーダの妥当性であることを特徴とする請求項14に記載のビデオ品質品質監視システム。
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