JP2007310683A - 情報入出力システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物理的オブジェクトを操作して直感的にわかりやすくコンピュータを操作できるユーザインタフェース環境を実現する情報入出力システムを提供する。
【解決手段】情報入出力システムは、4個の光センサからなる光センサ群を底面に備えるとともに無線通信装置を備えた1個または複数個のセンサタグ、表示装置、前記無線通信装置と通信を行う設置型無線通信装置、およびユーザインタフェース処理を実行する情報処理システムを具備する。センサタグ位置回転算出手段により、センサタグの底面が前記表示装置の表示画面に接触または接近した状態で、前記光センサ群により前記表示画面に表示されたマーカパターンの明度を計測し、得られた明度の計測値に基づいて前記センサタグの表示画面での位置および当該表示画面に直交する軸周りの回転情報を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、利用者が物理的オブジェクトとその動きを用いて直感的にわかりやすくコンピュータを操作することができるユーザインタフェース環境を提供する情報入出力システムに関するものである。
コンピュータを操作するために、WIMP(Windows(登録商標)−Icons−Menus−Pointer)型インタフェースが普及しているが、ディスプレイが大型化、複数化し、多機能化していくと、精神的作業負荷の増加や誤操作誘発などが問題となる。タンジブルユーザーインタフェース(TUI、非特許文献1)は、実物体とデジタル表現とを結合することで直感的な操作が可能となるため、ポストWIMP型インタフェースの1つと考えられている。
発明者らは以前、非特許文献2において、TUIの一形態としてタンジブルテーブルトップインタフェース(TTT)を提案した。これは、超音波表面弾性波(SAW)方式タッチパネル付き大型LCDを、テーブルトップディスプレイとして使用し、このテーブルトップディスプレイの上に置かれる複数の3次元計測用超音波発信機を「タグ」と呼ばれる実物体として用いている。
タグの3次元位置は、その超音波発信機から、ディスプレイ上方に設置された複数の超音波受信機に向けて超音波を発信し、超音波飛行時間を用いてタグと各レシーバとの距離を計測し、多辺測量の原理を用いることで計測することができる。
各タグには、作業者ウィンドウやマニュアルウィンドウなどのGUIオブジェクトが対応付けられており、タグを移動させると、そのGUIオブジェクトも追従して移動する。タグの持つアフォーダンス、直感的なタグジェスチャ(タグの動かし方に応じたコマンド発行)、タグとタッチパネルを用いた非対称な両手操作といったTTTの特徴により、直接的で直感的な入出力体系を利用者に提供することが可能となっている。
タグのような実物体の位置を計測する他の手法としては、RFIDを用いて物体の位置を計測する手法(特許文献1、非特許文献3)や、物体にマーカを貼付し、カメラで撮った画像から物体の動きを計測する手法(非特許文献4,非特許文献5)もある。
また、特許文献2および特許文献3の場合、背面投影ディスプレイにおいて、カメラをプロジェクタと同様、スクリーンの背面に設置し、そのカメラによってディスプレイ上の実物体を認識する。認識方法としては、識別コードを実物体に付加し、そのコードをカメラで読み取る、スクリーンの背面から赤外光を照射しその反射光をカメラで計測する、などの方式が考えられている。
また、光センサを内蔵した測定対象物に対して、プロジェクタや液晶ディスプレイなどの表示装置から、輝度が時間的にあるいは空間的に変化するパターン(マーカパターン)を照射し、光センサの出力に基づいてその光センサ群が組み込まれた実物体の位置・回転の計測を行う手法についてもさまざまな研究がなされている。非特許文献6では、5つの光センサで構成された光センサ群と、表示装置に表示されるマーカパターンを用いて、その光センサ群が組み込まれた実物体の位置と回転の計測を行っている。
特開2002−132446号公報 特開2005−165864号公報 特開2005−317032号公報 H. Ishii and B.Ullmer. Tangible Bits: Towards seamless interfaces between people, bits andatoms. In Proc. ACM CHI’97, pages234-241, 1997 Takeshi Kurata,Takahiro Oyabu, Nobuchika Sakata, Masakatsu Kourogi, and Hideaki Kuzuoka,"Tangible Tabletop Interface for an Expert to Collaborate with Remote FieldWorkers", In Proc. 1st International Conference on CollaborationTechnology (CollabTech2005) in Tokyo, Japan, pp.58-63 (2005) J. Rekimoto, B.Ullmer, and H. Oba. DataTiles: A modular platform for mixed physical andgraphical interactions. In Proc. ACM CHI2001, pages 269-276, 2001. Jun Rekimoto,"Matrix: A Realitime Object Identification and Registration Methodfor Augmented Reality", In Proc.APCHI'98, pp. 63-68, 1998 H. Kato and M.Billinghurst. Marker tracking and HMD calibration for a video-based augmentedreality conferencing system. In Proc. IWAR99, pp.85-94, 1999. 杉本麻樹、小島稔、中村享大、新居英明、稲見昌彦、"画像提示装置で表示した指標画像を用いた位置・姿勢制御"、日本バーチャルリアリティ学会論文誌 vol.10 No.4, pp.485-493, 2005
非特許文献2で述べられている3次元計測用超音波発信機・受信機を用いたタグの位置計測手法の場合、タグの姿勢を計測することはできないため、タグジェスチャの種類を制限する要因となっていた。また、発信機と受信機の間に利用者の手などが侵入するために起こる遮蔽や超音波の反射によるマルチパスなどの外乱により位置計測が困難になる状況も発生する。
非特許文献4,非特許文献5で示される手法も、実物体上のマーカとカメラの間に障害物があると計測ができなくなるという問題があるため、TUIのように手で測定対象物を覆ったりするシステムに応用することは本質的に難しい。
特許文献1または非特許文献3で述べられているRFIDを用いた実物体位置取得手法の場合、RFIDタグを読み取るセンサを平面ディスプレイ表面に一定間隔に並べることで実現される。しかし、この手法においては、RFIDタグがRFIDタグを読み取るセンサを配置した位置周辺でしか認識されないため、RFIDタグ・センサを位置決め手段として捉えた場合、空間的に離散的な位置決めしかできないことになる。つまり、位置決めの分解能を上げるのに問題があり、ディスプレイ上の任意の場所にタグを動かすことを要求するインタフェースへの応用は困難である。
また、非特許文献6で述べられているように、5つの光センサ群と、表示装置に表示されるマーカパターンを用いて、その光センサ群が組み込まれた実物体の位置・回転を計測する場合、表示装置としてプロジェクタではなく、液晶やプラズマなどのフラットディスプレイを採用し、光センサ群が直接その表示装置の表示画面に接触するようにして利用することにより、上記のような遮蔽による問題は回避できる。また、超音波受信機やカメラなどの特殊な装置を表示装置の上方に設置する必要がないため、システム構成が簡潔にすむ利点がある。
ただし、この場合には、表示装置の表示画面上の2軸方向の平行移動量、表示画面に直交する軸周りの回転、表示装置以外の照明などによる外乱4変数を5つの光センサを用いて計算しており、冗長性がある。これにより、必要以上に光センサ群を組み込む実物体上の面の最小面積が広くなってしまうという問題点がある。また、表示画面から光センサ群が離れてしまうと計測ができなくなる。
科学技術展示館や博物館などの施設では、展示物の説明や解説などの情報提示のために表示装置が遍在しているケースがよく見られる。各表示装置で提示される情報の内容は、本来、利用者ごとの理解度や興味の方向に応じて変化させるべきであるが、実際には、タッチパネルやボタン、マウスやキーボードなどの入力インタフェースを用いて対話的に好みの情報を選択していく場合が多い。そのため、利用者の望む情報が得られるまでの時間コストが高く、また、その場その場での異なる入力インタフェースの操作技法に慣れる必要もあり、また、それらの入力インタフェースは不特定多数の利用者が触れるため、決して清潔とはいえない。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明においては、汎用的なTUIを実現するために必要な実物体(後述する本発明の実施例においてセンサタグに相当する実物体)の位置姿勢を計測する手法が、4個の光センサからなる光センサ群と、表示装置に表示されるマーカパターンを用いて提供される。また、加速度センサやジャイロセンサを併用することにより、マーカパターン上に光センサ群が存在していない状況でも継続して位置姿勢の計測が可能とされる。さらに、不特定多数の利用者が接触する可能性のある複数箇所に設置された当該表示装置に素手で接することなく、利用者に応じた情報提供サービスを行うことが可能とされる。
具体的に、本発明の目的は、利用者が物理的オブジェクトとその動きを用いて直感的にわかりやすくコンピュータを操作することができるユーザインタフェース環境を実現できる情報入出力システムを提供することにある。
上記のような目的を達成するため、本発明による情報入出力システムは、基本的な構成として、4個の光センサからなる光センサ群を底面に備えるとともに無線通信装置を備えた1個または複数個のセンサタグ、表示装置、前記無線通信装置と通信を行う設置型無線通信装置、およびユーザインタフェース処理を実行する情報処理システムを具備する情報入出力システムであって、前記情報処理システムに、前記センサタグの底面が前記表示装置の表示画面に接触または接近した状態で、前記光センサ群により前記表示画面に表示されたマーカパターンの明度を計測し、得られた明度の計測値に基づいて前記センサタグの表示画面での位置および当該表示画面に直交する軸周りの回転情報を算出するセンサタグ位置回転算出手段と、前記センサタグ位置回転算出手段の結果に応じて表示画面に表示するマーカパターンの種類、位置、向き、またはそれらの組み合わせを変化させるマーカパターン表示制御手段と、前記前記センサタグ位置回転検出手段によるセンサタグの位置および回転情報に基づいてユーザインタフェース処理を行う情報処理手段とを具備する。
本発明の1つの態様として、本発明による情報入出力システムにおいて、前記光センサ群の4個の光センサは、各光センサが正方形の各頂点となる位置に配置されており、前記マーカパターンは、前記光センサの正方形配置において、正方形の一方の対角線上に配置された2個の光センサを光センサペアAとし、他方の対角線上に配置された残りの2個の光センサを光センサペアBとした場合、前記マーカパターンのうちの1種類は、前記各光センサに対応するように4領域に分割されており、前記光センサペアAに対応する2領域の明度は、同じ軸方向に沿って当該2領域の明度が逆方向に線形に変化し、前記光センサペアBに対応する残りの2領域の明度は、前記光センサペアAに対応する2領域の明度が変化する軸と直交する軸方向に沿って当該2領域の明度が逆方向に線形に変化し、前記マーカパターンの明度変化が回転対称ではないマーカパターンであるように構成される。
別の態様として、本発明による情報入出力システムにおいて、前記センサタグは、センサとして前記光センサ群の他に、加速度センサ、ジャイロセンサ、もしくはその両方を備え、前記情報処理システムには、更に、前記加速度センサもしくはジャイロセンサもしくはその両方から得られる計測値および前記光センサ群から得られる計測値を用いて、センサタグの位置および姿勢を算出するハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段を具備するように構成される。
これにより、前記センサタグが、前記表示装置の表示画面から離れている状況、センサタグが高速に動いている状況、前記センサタグ位置回転算出手段だけでは当該センサタグの位置や当該表示画面に直交する軸周りの回転を正確に算出できない状況、当該表示画面に直交する軸以外の軸周りの回転情報を獲得したい状況などにおいても、センサタグの位置および回転情報が得られので、情報処理手段は、得られたセンサタグの位置および回転情報に基づいて、適切にユーザインタフェース処理を行うことができる。
更に別の態様として、本発明による情報入出力システムにおいて、前記センサタグは、その底面以外の面にも前記光センサ群と同等の光センサ群を備え、前記情報処理システムに、前記センサタグのどの面が前記表示画面に接触しているかを認識するセンサタグ面認識手段を具備し、前記センサタグ面認識手段が、信号処理を行う信号を前記表示画面に接触している光センサ群からの信号に切り替えるように構成される。
また、前記表示装置が遍在する場合に関して、本発明による情報入出力システムにおいては、複数の前記表示装置と複数の前記設置型無線通信装置は、それぞれに対として複数箇所に設置され、前記情報処理システムに、更に、利用者ごとに割り当てられた前記センサタグの無線通信装置と当該表示装置と対になっている設置型無線通信装置との間で当該センサタグを識別するタグIDを含む無線通信により、前記利用者のセンサタグがどの表示装置に近づいたかを検知して、接近したセンサタグのタグIDを取得するセンサタグID取得手段と、前記情報処理手段およびマーカパターン表示制御手段を制御して、当該タグIDが示すセンサタグを携帯する利用者に対応した情報および前記マーカパターンを、当該センサタグが接近した表示装置に表示し、前記センサタグ位置回転算出手段およびハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段から出力される情報に基づいて、不特定多数の利用者が接触する可能性のある複数箇所に設置された当該表示装置に素手で接することなく、利用者に応じた情報提供サービスを行うカスタム情報対話手段とを具備する構成とされる。
上記のような構成による本発明の情報入出力システムによれば、センサタグの位置姿勢を計測する手法を、光センサ群と表示装置に表示されるマーカパターンを用いて提供する場合に、従来手法では、5個の光センサからなる光センサ群が必要であったが、本発明においては、4個の光センサからなる光センサ群で実現でき、センサタグを小型化・省電力化する効果が得られる。また、加速度センサやジャイロセンサを併用することにより、マーカパターン上に光センサ群が存在していない状況でも継続して位置姿勢の計測が可能となる。複数箇所に設置された表示装置で情報提供サービスを利用する場合に、センサタグのタグIDを用いて利用者に応じた情報を表示することができ、さらに、不特定多数の利用者が接触する可能性の少ない利用者自らが携帯しているセンサタグを用いて情報提供サービスの操作ができる。これにより、利用者が物理的オブジェクトとその動きを用いて直感的にわかりやすくコンピュータを操作することができるユーザインタフェース環境を実現できる情報入出力システムが提供される。
以下、本発明の情報入出力システムの実施例を、図面を参照して説明する。図1は、本発明による情報入出力システムのシステム構成を説明する図である。典型的な実施形態として、入出力操作部を中心とした概略のシステム構成を示している。図1において、1はユーザインタフェース環境を利用する利用者、10は利用者が操作する物理的オブジェクトのセンサタグ、20は表示画面21が水平になるように設置された表示装置、30は表示装置20の周辺部に組み込まれてセンサタグ10との間の無線通信を行う設置型無線通信装置である。もちろん、設置型無線通信装置30は、表示装置20に組み込まれている必要はなく、表示装置20に近接した状態で設置されていればよい。設置型無線通信装置30はセンサタグ10に組み込まれた無線通信装置(31:図4)との間で無線通信を行い、データ通信を行うものである。また、表示装置20としてはタッチパネル26が組み込まれているものが用いられているが、センサタグ10が置かれている位置は、後述するように、センサタグ位置回転算出手段201により得られる場合には、タッチパネル26が組み込まれていないものであっても良い。なお、50はセンサタグ10に対応付けられているウィンドウ画面を示している。
また、図1において、200は情報処理システムであり、この情報処理システム200には、本発明にかかる情報処理を行う処理モジュールとして、センサタグ位置回転算出手段201、マーカパターン表示制御手段202、情報処理手段203が設けられている。
情報処理システム200のセンサタグ位置回転算出手段201は、センサタグ10の底面が表示装置20の表示画面21に接触または接近した状態で、後述するように、センサタグ10の光センサ群により表示画面に表示されたマーカパターンの明度を計測して、得られた明度の計測値に基づいてセンサタグ10の表示画面21での位置および表示画面に直交する軸周りの回転情報を算出するデータ処理を行う。また、マーカパターン表示制御手段202は、センサタグ位置回転算出手段201によるデータ処理の結果に応じて表示画面21に表示するマーカパターンの種類、位置、向き、またはそれらの組み合わせを変化させる処理を行う。そして、情報処理手段203が、センサタグ位置回転検出手段201によるセンサタグの位置および回転情報に基づいて、ウィンドウ画面50の操作など、利用者の入出力操作の指示を受けたユーザインタフェース処理を行う。
本発明による情報入出力システムの実施例は、システムの基本構成として、後に詳述するように、4個の光センサからなる光センサ群を底面に備えるとともに無線通信装置を備えた1個または複数個のセンサタグ10、表示装置20、センサタグ10の無線通信装置と通信を行う設置型無線通信装置30、およびユーザインタフェース処理を含む利用者の入出力操作にかかるデータ処理を実行する情報処理システム200を備え、情報処理システム200において、センサタグ位置回転算出手段201、マーカパターン表示制御手段202、情報処理手段203の処理モジュールが、前述したデータ処理を行うシステムとして構成される。
図2〜図4は、表示装置20,センサタグ10の構造を詳細に説明する図である。図2は、表示装置20を拡大して図示しており、図3は、表示装置20の表示画面21上に置かれているセンサタグ10を取り除いた状態の表示装置20を図示している。表示画面21に表示されているマーカパターン40、ウィンドウ画面50が図示されている。図2および図3から理解されるように、センサタグ10の下には、マーカパターン表示制御手段202のデータ処理により表示されたマーカパターン40が表示されている。このマーカパターン40の上部にセンサタグ10が置かれる。センサタグ10は、それぞれウィンドウ画面50と対応づけられており、利用者1によるセンサタグ10の移動操作、回転操作などのユーザインタフェース処理を指示する操作により、対応のウィンドウ画面50に対するユーザインタフェース処理が実行される。
図4は、センサタグ10の構造を説明する図である。ここでのセンサタグ10は、図4に示すように、6面体のキューブ構造のものが用いられるが、表示画面21上のマーカパターン10に接する底面に4つの光センサ11の光センサ群12が設けられる構造のものであれば、どのような形状のものであってもよい。
センサタグ10には、図4に示されるように、4個の光センサ11からなる光センサ群12、無線通信装置31,加速度センサ70,ジャイロセンサ71の要素部品が内蔵されると共に、これら内蔵される要素部品を制御する制御装置として機能するマイクロコンピュータ(図示せず)が内蔵される。センサタグ10においては、底面に設けられた4個の光センサ11からなる光センサ群12により、当該センサタグ10の底面が表示装置20の表示画面21に接触または接近した状態で、表示画面21に表示されたマーカパターン40の明度を計測し、制御装置のマイクロコンピュータの制御により、無線通信装置31を制御して、設置型無線通信装置30を介して、情報処理システム200に計測したデータを送信する。また、加速度センサ70,ジャイロセンサ71は、同じく、センサタグ10における位置情報、回転情報を検出して、同じく、制御装置のマイクロコンピュータの制御により、無線通信装置31を制御して、設置型無線通信装置30を介して、情報処理システム200に計測したデータを送信する。
後述する別の実施例として説明するように、制御装置のマイクロコンピュータのデータ処理機能を利用して、光センサ群12により得られた明度の計測値に基づいてセンサタグ10の表示画面21での位置および表示画面21に直交する軸周りの回転情報を算出するように構成されてもよい。
別の実施例の情報入出力システムでは、図19に示すように、データ処理を行う情報処理システム300が備えられる。この情報処理システム300は、表示装置20や設置型無線通信装置30と同じ筐体に組み込まれていてもよいし、ネットワーク経由でアクセスできる計算機資源を用いたものでもよい。もちろん、センサタグ自身を無線ネットワークでアクセスできる計算機資源として利用することもでき、センサタグ位置回転算出手段100をセンサタグ10に内蔵される制御装置のマイクロコンピュータに設けるような構成としてもよい。
別の実施例の情報入出力システムにおいては、情報処理システム300を用いて、後述するように、センサタグ位置回転算出手段100、マーカパターン表示制御手段101、ハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段102、センサタグID取得手段103、カスタム情報対話手段104、センサタグ面認識手段105のそれぞれの機能が実現される。
ここで重要なのは、センサタグ位置回転算出手段100のデータ処理を実行するために、光センサ群12が表示画面21に表示されたマーカパターン40の明度を計測することであり、センサタグ位置回転算出手段100では、後述するように、センサタグ10の表示画面21内での位置や表示画面21に直交する軸周りの回転情報を算出することができ、その算出された結果を用いてマーカパターン表示制御手段101により、マーカパターン40の位置や向きを更新して変化させることができることである。
このような情報入出力システムにより、マウスやキーボードを用いることなく、表示装置20の表示画面21に表示されているウィンドウ画面50の位置を変えたり、複数のセンサタグの位置関係でデータのコピーやペーストなどのコマンドを実行したりすることができ、ユーザインタフェース処理を実行することができる。また、複数のセンサタグ10とタッチパネル26を併用して、非特許文献2に示されているような両手を用いた直感的な操作技法を実現することもできる。
次に、光センサ群12の配置とマーカパターン40について説明する。理解を容易なものとするために、まず、従来手法の非特許文献6の例について概説する。
図5は従来手法による5つの光センサで構成された光センサ群15とマーカパターン41の組み合わせの例を説明する図である。従来手法においては、図5に示すように、5つの光センサで構成された光センサ群15と、マーカパターン41を用いてセンサタグの位置・姿勢の計測を行っている。ここで、図5に示す光センサ群15はセンサタグの底面における各光センサp1〜p5の配置を表している。また、マーカパターン41のみを図6に示す。
これら5つの光センサp1〜p5は、一定間隔dで十字型に配置される。ここでのマーカパターン41は、図6に示すように、中心の円領域の明度は、マーカパターンの明暗の最大値と最小値の中間値であり、その以外の中心の円領域を除く周辺領域の4領域のパターンとしては、マーカパターン41の場合、x軸あるいはy軸方向に明度が線形に変化しており、その明度変化は、中心部の光センサp5を中心とした回転対称となっている。
図5に示すとおり、マーカパターンの半径は1.5dとする。各光センサp1〜p5は平行移動だけなら、図7に示すように、直径dの円内を、回転だけなら最大45°動くことができる。これ以上動くと、光センサp1〜p4がマーカパターン41の外にはみだすので、計測が不可能となる。
この従来手法の場合、光センサ群15がマーカパターン41上を、図5に示した位置から平行移動した場合、以下の計算により、光センサ群15の出力から平行移動量が算出される。
詳述すると、ここでは、まず、y軸方向の変化に着目する。光センサ群の平行移動量はtyとする。光センサp1,p4の輝度はtyに比例して変化するため、その出力l,lにはtyに応じた変化が現れる。この出力変化量をltyとする。同様にして、光センサp2,p3の出力は、x軸方向の平行移動量txに応じてltyだけ変化する。外乱光に起因した輝度の変化による各光センサ出力の変化量をlni(i=1,…,5)とする。光センサp1〜p5の出力l〜lは以下のように表される。
Figure 2007310683
ここで、
Figure 2007310683

となる。外乱光による輝度の変化が一様ならば、ln3−ln2≒0,ln4−ln1≒0 なので、
Figure 2007310683

として、平行移動による出力の変化分をとりだすことができる。
光センサ間の距離をdとすると、図7に示したとおり、マーカパターン各領域の輝度は
Figure 2007310683

にわたって変化するため、
Figure 2007310683

として、光センサの出力から平行移動量tx,tyを求めることができる。
次に従来手法による回転量の算出について説明する。光センサ群15が図5の状態からθ(rad)回転すると、各センサの出力はrot(=d・sinθ)だけ平行移動したときと同じ量だけ変化する。このとき各光センサp1〜p5の出力l〜lは次の式で表される。
Figure 2007310683

外乱が一様であるならば、各光センサp1〜p5の出力から
Figure 2007310683

として、回転による出力変化を取り出すことができる。最終的に、平行移動の計測と同様に考えると、
Figure 2007310683

となり、光センサ群15の回転量が求められる。
また、図8に示すように、平行移動と回転が同時に起きた場合は、次のような計算の処理により、平行移動量と回転量を独立してもとめることができる。
まず、各光センサp1〜p5の出力l〜lは次のように表される。
Figure 2007310683

このとき外乱が一様であるならば、
Figure 2007310683

として、マーカパターン41上にある光センサ群15の平行移動量、回転量を独立に求めることができる。
従来手法では、5つの光センサp1〜p5を用いてtx,ty,θ,外乱nの4変数を計算しており、本来は冗長性があるはずである。しかしながら、マーカパターン41の明度変化が回転対称であるため、5つの光センサp1〜p5を必要としていた。
本発明においては、使用する光センサを4つに減らして同等の計測が行えるように、4個の光センサからなる光センサ群12とパターンの模様を工夫したマーカパターン40の組み合わせを用いる。図9および図10には、本発明による光センサ群の配置とマーカパターンの例を示している。また、図11および図12には、それぞれ図9および図10に示したマーカパターン42およびマーカパターン43を図示している。なお、図12に示している2本の点線は、マーカパターン43が4領域に分かれていることを図示するためのもので、その点線自体はマーカパターンには含まれない。
図9に示すマーカパターン42においては、光センサp3の計測結果が直接外乱nを表すため、その計測誤差が位置・姿勢の計測誤差に大きな影響を与えるが、図10に示すようなマーカパターン43を用いることで、より安定性の高い計測が行える。このマーカパターン43の特徴は、光センサp1,p3を光センサペアAとし,光センサp2,p4を光センサペアBとした場合、光センサペアAに対応する2領域の明度は、y軸方向に沿って2領域の明度が逆方向に線形に変化し、光センサペアBに対応する残りの2領域の明度は、x軸方向に沿って2領域の明度が逆方向に線形に変化し、さらに、マーカパターン43の明度が回転対称ではないように構成される。
マーカパターン43と光センサ群16を用いた場合、以下の計算を、センサタグ位置回転算出手段202(図1)またはセンサタグ位置回転算出手段100(図19)により行うことによって、光センサ群16(センサタグ)の動きを計測することができる。
図13は、マーカパターン43と従来手法で用いられたマーカパターン41とのサイズを比較して説明する図である。4つの光センサからなる光センサ群16の各光センサが、図13の右に示す計測範囲60の範囲内にある場合、各センサの出力は以下のようになる。
Figure 2007310683

ここで外乱が一様であれば、
Figure 2007310683

として出力変化分が算出される。
Figure 2007310683

より、以下のように平行移動量と回転量を求めることができる。
Figure 2007310683
図13に示すとおり、マーカパターン43の場合(マーカパターン42も同様である)、従来手法で用いられたマーカパターン41と比較して、マーカパターンの面積を65%に、光センサp1〜p4をそれぞれ頂点とする正方形17(図10)の面積を50%にすることができる。これは、光センサ群を組み込むセンサタグを小型化できることを意味する。
次に、平行移動量の算出に特化した矩形マーカパターンについて説明する。これまでに説明した円形のマーカパターン42およびマーカパターン43は、光センサ群16が平行移動できる範囲が比較的狭い。そこで、本発明の別の実施例では、高速に平行移動することを許容するようなマーカパターンを、円形のマーカパターンと組み合わせて用いることで、その問題を解消する。
図14は、高速に平行移動することを許容するマーカパターンを説明する図である。図14においては、円形のマーカパターン43と矩形のマーカパターン44をマーカパターン表示制御手段202により選択・表示しながら、センサタグ位置回転算出手段201により光センサ群の位置を算出する場合の一実施例を示している。光センサ群16(センサタグ)の移動方向に沿った軸方向に明度が線形に変化するように伸縮させることで、計測精度を犠牲になるものの、その方向の計測範囲を広げることができる。
ただし、矩形のマーカパターン44では、明度が変化しない方向の移動量を計測することができないので、マーカパターン44における明度の変化方向と光センサ群16の移動方向とを一致させる必要がある。そのため、後述するように、ハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段102を用いる。ハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段102により、光センサ群16の移動方向は、その光センサ群16を備えるセンサタグ10に組み込まれた加速度センサ70から推定される移行方向や、低速で移動していた状況において円形のマーカパターン43を用いて算出された移動方向から推測され、マーカパターン表示制御手段202によって、マーカパターンの種類や大きさ、位置、向きなどが決定され、表示画面21に対応のマーカパターンが表示される。
矩形のマーカパターン44を用いた場合、矩形マーカパターン44の幅wを用いると以下のように平行移動量tを算出することができる。
Figure 2007310683

ただし、
Figure 2007310683

である。
図15は、時系列マーカパターン45を用いて光センサ群16の位置を算出する一実施例を示している。マーカパターン表示制御手段202により、マーカパターンの位置とサイズ、明暗の向きを、図15のように時系列的に変えながら探索範囲を絞っていくことにより、光センサ群16の広域探索を行うことができる。このような広域探索では、センサタグの初期探索や、情報入出力システムが途中でセンサタグを見失ってしまった場合に有効である。
次に、光センサ群と加速度センサを用いたハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段102によるセンサタグの位置姿勢の算出の一実施例について説明する。センサタグ10に内蔵された3軸の加速度センサ70により得られる加速度の2重積分により、3次元位置の相対変化を求める。ただし、誤差が蓄積するため、特に低速で長時間の移動を計測する場合には高い精度が得られない。一方、前述の光センサ群12とマーカパターン43などを用いたセンサタグ位置回転算出手段100の場合、低速での計測精度は高い。このように、両センサを併用することで、図16に示すように、
(a)中低速移動、
(b)高速移動、
(c)三次元移動、
といったセンサタグ10の典型的ないくつかの動作パターンにおいて広範囲にわたり対応することができる。
図16は、(a)中低速移動、(b)高速移動および(c)三次元移動のセンサタグ10の典型的ないくつかの動作パターンにおける対応を説明する図である。例えば、図16(a)のような状況では、円形のマーカパターン43のみを用いてセンサタグの位置と回転を計測する。図16(b)のセンサタグの移動操作(b1)のような状況では、直前の計測結果からセンサタグ10が比較的高速で移動していると判断されるため、各センサからの予測値を元に位置・姿勢・サイズを決定した矩形のマーカパターン44を用いて、広範囲の位置計測を行う。この場合に、低速で移動していると判断されれば、図16(b)のセンサタグの移動操作(b2)のように再び円形のマーカパターン43を用いることができる。
また、図16(c)のような状況では、センサタグ10の位置予測や空中での位置姿勢の計測に加速度計70を用いる。図16(c)に示すように、センサタグが3次元的に移動した後に再び表示画面21上に接地した場合、初期位置探索をする場合、更には、センサタグ10がマーカパターンから外れた場合などには、時系列矩形マーカパターン45を用いて、センサタグ10の広域探索を行う。これにより、情報入出力システムが途中でセンサタグを見失ってしまった場合にセンサタグが探索できる。
前述したように、センサタグ10には、ジャイロセンサ71をセンサタグ10に内蔵することにより、センサタグの位置および姿勢が検出できる。この場合、3軸回転をすべてジャイロで計測してもよいが、加速度計で得られる加速度から傾斜情報(Roll,Pitch)を算出することにより、重力方向に沿った軸周りの回転(Yaw)以外は計測できるので、そのYaw回転のみをジャイロで計測してもよい。
図17は、センサタグの別の実施例を示している。この場合、図17に示すセンサタグ110は、底面の光センサ群12のほかに、異なる面に光センサ群13、光センサ群14が組み込まれている。
センサタグ110に、図4により説明したように、加速度センサ70やジャイロセンサ71が組み込まれていてもよい。また、この場合、図19に示すように、情報処理システム300に設けられるセンサタグ面認識手段105が、例えば、センサタグ110に設けられた各光センサ群12,13,14の計測値を用いて、センサタグ110のどの面の光センサ群12,13,14がマーカパターンを計測しているかを判断する。また、加速度センサ70やジャイロセンサ71を用いてセンサタグの運動を計測することにより、センサタグ110の向きを獲得することもできる。さらに、光センサ群と加速度センサやジャイロセンサなどの情報を併用して、センサタグの向きを獲得するようにしてもよい。
センサタグ面認識手段105は、情報処理システム300に実装されるが、先に述べたように、センサタグ110自体おいても動作の制御のための制御装置のマイクロコンピュータを内蔵しており、これは情報処理システムの一部であるとみなせるので、センサタグ面認識手段105が、センサタグ110の側に実装されていてもよいし、表示装置20の側の計算機資源上に実装されていてもよい。
このような実施例を採用すると、センサタグ110のどの面が表示画面21と接してどのような動きをしているかという情報を得ることができるため、より多様な操作技法を利用者に提供することができる。例えば、光センサ群12の面が下のときは表示画面に直交した軸周りのセンサタグの回転は音楽の音量を変化させ、光センサ群13の面が下のときには、曲を切り替えるといったユーザインタフェース処理の操作技法を提供できる。
図18には、科学技術展示館や博物館などの施設で、展示物の説明や解説などの情報提示のために表示装置が、表示装置20や表示装置22のように遍在しているケースにおける本発明による情報入出力システムの典型的な実施形態を示している。
この実施例では、利用者としては、利用者1および利用者2の2名がおり、おのおのがセンサタグ10を携帯しており、本発明の情報入出力システムはどのセンサタグをどの利用者が携帯しているかを予め知っている。
例えば、表示装置20において、利用者1および利用者2は、おのおののセンサタグ10を用いて表示装置20に接近している。おのおののセンサタグ10が表示装置20と対になっている設置型無線通信装置30と通信し、センサタグ10からセンサタグIDを送信することにより、利用者1と2が表示装置20に接近していることを、システムは知ることができる(センサタグID取得手段103)。これにより、表示装置20には利用者1および利用者2のそれぞれに適した情報提供サービスを表示することができ、さらに、利用者1,2はおのおのの持つセンサタグを使ってその情報提供サービスを操作できる(カスタム情報対話手段104)。
また、図18の例では、利用者2は、表示装置20に接近した後、表示装置22にも接近している。ここでも、表示装置22と対になっている設置型無線通信装置32とセンサタグ10の無線通信装置31がセンサタグIDを含む情報の無線通信を行い、センサタグID取得手段103によって、それぞれのセンサタグ10が識別されることにより、カスタム情報対話手段104により、それぞれ利用者に対応した情報を提供することができる。
すなわち、利用者の携帯するセンサタグ10が、情報サービスの自動選択をするだけでなく、不特定多数の利用者が接触する可能性のある複数箇所に設置された表示装置に素手で接することなく、利用者に応じた情報サービスを操作・利用することができることになる。さらに、携帯電話に光センサ群を組み込むと、これを、無線通信装置を備えたセンサタグとして機能させることができるため、利用者が所有する携帯電話を表示装置に載せたり接触させることで大型の表示装置に利用者固有の情報サービス用ウィンドウが表示されて、携帯電話を動かすと、それに応じて情報サービスを操作できるといった応用ができる。
このように、本発明による情報入出力システムを用いることにより、例えば、非特許文献2にあるような遠隔協調作業のためのTUIを用いたコミュニケーション端末を実現することができる。また、科学技術展示館や博物館など、表示装置が遍在している施設において、展示物の説明や解説などの情報提示サービスシステムへの応用が可能となる。
本発明による情報入出力システムのシステム構成を説明する図である。 表示装置20の構造を詳細に説明する第1の図である。 表示装置20の構造を詳細に説明する第2の図である。 センサタグ10の構造を詳細に説明する図である。 従来手法による5つの光センサで構成された光センサ群15とマーカパターン41の組み合わせの例を説明する図である。 マーカパターン41のみを示す図である。 光センサ群15とマーカパターン41の組み合わせにより平行移動の計測可能な範囲を説明する図である。 平行移動と回転が同時に起きた場合の平行移動量と回転量の独立性を説明する図である。 本発明による光センサ群の配置とマーカパターンの1つの例を示す図である。 本発明による光センサ群の配置とマーカパターンの別の例を示す図である。 図9に示されたマーカパターン42のみを示す図である。 図10に示されたマーカパターン43のみを示す図である。 マーカパターン43と従来手法で用いられたマーカパターン41とのサイズを比較して説明する図である。 高速に平行移動することを許容するマーカパターンの例を説明する図である。 時系列マーカパターン21を用いて光センサ群16の位置を算出する一実施例を示す図である。 (a)中低速移動、(b)高速移動および(c)三次元移動のセンサタグ10の典型的ないくつかの動作パターンにおける対応を説明する図である。 センサタグの別の実施例を示す図である。 科学技術展示館や博物館などの施設で、展示物の説明や解説などの情報提示のために表示装置が、表示装置20や22のように遍在しているケースにおける本発明による情報入出力システムの典型的な実施形態を示している概略図を示す図である。 情報入出力システムの別のシステム構成の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 利用者
2 利用者
10 センサタグ
11 光センサ
12 光センサ群
13 光センサ群
14 光センサ群
15 光センサ群
16 光センサ群
17 正方形
20 表示装置
21 表示画面
22 表示装置(縦型)
30 設置型無線通信装置
31 無線通信装置
32 設置型無線通信装置(縦型)
40 マーカパターン
41 マーカパターン
42 マーカパターン
43 マーカパターン
44 矩形マーカパターン
45 時系列マーカパターン
50 センサタグに対応付けられたウィンドウ画面
60 計測範囲
70 加速度センサ
71 ジャイロセンサ
100 センサタグ位置回転算出手段
101 マーカパターン表示制御手段
102 ハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段
103 センサタグID取得手段
104 カスタム情報対話手段
105 センサタグ面識手段
110 センサタグ
200 情報処理システム
201 センサタグ位置回転算出手段
202 マーカパターン表示制御手段
203 情報処理手段
300 情報処理システム

Claims (5)

  1. 4個の光センサからなる光センサ群を底面に備えるとともに無線通信装置を備えた1個または複数個のセンサタグ、表示装置、前記無線通信装置と通信を行う設置型無線通信装置、およびユーザインタフェース処理を実行する情報処理システムを具備する情報入出力システムであって、
    前記情報処理システムに、
    前記センサタグの底面が前記表示装置の表示画面に接触または接近した状態で、前記光センサ群により前記表示画面に表示されたマーカパターンの明度を計測し、得られた明度の計測値に基づいて前記センサタグの表示画面での位置および当該表示画面に直交する軸周りの回転情報を算出するセンサタグ位置回転算出手段と、
    前記センサタグ位置回転算出手段の結果に応じて表示画面に表示するマーカパターンの種類、位置、向き、またはそれらの組み合わせを変化させるマーカパターン表示制御手段と、
    前記前記センサタグ位置回転検出手段によるセンサタグの位置および回転情報に基づいてユーザインタフェース処理を行う情報処理手段と
    を具備する
    ことを特徴とする情報入出力システム。
  2. 請求項1に記載の情報入出力システムにおいて、
    前記光センサ群の4個の光センサは、各光センサが正方形の各頂点となる位置に配置されており、
    前記マーカパターンは、前記光センサの正方形配置において、正方形の一方の対角線上に配置された2個の光センサを光センサペアAとし、他方の対角線上に配置された残りの2個の光センサを光センサペアBとした場合、前記マーカパターンのうちの1種類は、前記各光センサに対応するように4領域に分割されており、前記光センサペアAに対応する2領域の明度は、同じ軸方向に沿って当該2領域の明度が逆方向に線形に変化し、前記光センサペアBに対応する残りの2領域の明度は、前記光センサペアAに対応する2領域の明度が変化する軸と直交する軸方向に沿って当該2領域の明度が逆方向に線形に変化し、前記マーカパターンの明度変化が回転対称ではないマーカパターンである
    ことを特徴とする情報入出力システム。
  3. 請求項1に記載の情報入出力システムにおいて、
    前記センサタグは、センサとして前記光センサ群の他に、加速度センサ、ジャイロセンサ、もしくはその両方を備え、
    前記情報処理システムには、更に、
    前記加速度センサもしくはジャイロセンサもしくはその両方から得られる計測値および前記光センサ群から得られる計測値を用いて、センサタグの位置および姿勢を算出するハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段を具備する
    ことを特徴とする情報入出力システム。
  4. 請求項1に記載の情報入出力システムにおいて、
    前記センサタグは底面以外の面にも前記光センサ群と同等の光センサ群を備え、
    前記情報処理システムに、前記センサタグのどの面が前記表示画面に接触しているかを認識するセンサタグ面認識手段を具備し、
    前記センサタグ面認識手段が、信号処理を行う信号を前記表示画面に接触している光センサ群からの信号に切り替える
    ことを特徴とする情報入出力システム。
  5. 請求項3に記載の情報入出力システムにおいて、
    複数の前記表示装置と複数の前記設置型無線通信装置は、それぞれに対として複数箇所に設置され、
    前記情報処理システムに、更に、
    利用者ごとに割り当てられた前記センサタグの無線通信装置と当該表示装置と対になっている設置型無線通信装置との間で当該センサタグを識別するタグIDを含む無線通信により、前記利用者のセンサタグがどの表示装置に近づいたかを検知して、接近したセンサタグのタグIDを取得するセンサタグID取得手段と、
    前記情報処理手段およびマーカパターン表示制御手段を制御して、当該タグIDが示すセンサタグを携帯する利用者に対応した情報および前記マーカパターンを、当該センサタグが接近した表示装置に表示し、前記センサタグ位置回転算出手段およびハイブリッドセンサタグ位置姿勢算出手段から出力される情報に基づいて、不特定多数の利用者が接触する可能性のある複数箇所に設置された当該表示装置に素手で接することなく、利用者に応じた情報提供サービスを行うカスタム情報対話手段と、
    を具備する
    ことを特徴とする情報入出力システム。
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