JP2007309192A - 膜式ポンプ - Google Patents

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Shinya Yamaguchi
真也 山口
Masashi Iwasaki
真史 岩崎
Masayoshi Tanuma
正義 田沼
Satoshi Tsusaka
智 津坂
Takesuke Takigawa
武相 瀧川
Sautto Umerjan
ウメルジャン・サウット
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Abstract

【課題】簡易な構成で膜式ポンプの背圧室側に充填される作動油の劣化を最小限に抑えるようにして、作動油交換に要する手間およびコストを軽減する。
【解決手段】カム室40A内に配設したカム16の回動で往復摺動するプランジャ24Aにより背圧室30A内の作動流体に脈圧を与え主流体室25Aの主流体を加圧して送出するものであって、プランジャ24Aに背圧室30Aとカム室40Aとを連通させる連通路が設けられた膜式ポンプ1Aにおいて、プランジャ24Aに、略下死点位置で開通してカム室40Aの作動油を背圧室30Aに導入するインレット用の連通路241aと、略上死点位置で開通して背圧室30Aの作動油をカム室40Aに送出するアウトレット用の連通路241bとを備えており、プランジャ24Aの往復摺動により背圧室30Aとカム室40Aとの間を作動油が循環する。
【選択図】図1

Description

本発明は背圧室の作動流体に脈圧を与えることにより、これと膜部材で区画された主流体加圧室の主流体を圧送する膜式ポンプに関する。
従来より、膜式ポンプは大流量・低吐出圧系のポンプ装置に多用され、供給配管中の主流体がポンプ摺動部に触れないという利点から主として薬品や食品用に用いられており、例えば特開平6−173811号公報に記載され図5に示すようなものが実用化されている。
この膜式ポンプ1Cは、送出する主流体を直接加圧するのではなく、カム15の回動によりプランジャ24Cで作動流体を一旦加圧し、加圧された作動流体が膜部材33で主流体加圧室25Cと仕切られた背圧室30Cに圧出され、膜部材33を介し主流体加圧室25Cの流体を加圧して送出する方式を採用している。
このような構成とすることで、プランジャ24Cが突出する加圧時の膜部材33の内外に生じる圧力差を殆どなくすことができるため、膜部材33の耐久性を高めることが可能となる。しかし、このような膜式ポンプ1Cにおいては、作動流体が比較的狭い背圧室30C内に封入されて循環がないことから短期間でその劣化が顕著となりやすく、作動油を定期的に交換する必要が生じてメンテナンスの手間およびコストが問題となりやすい。
これに対し、例えば特開2006―83792号公報に記載され、図4に示すような膜式ポンプ1Bが知られている。この膜式ポンプ1Bは、シリンダ23Bに背圧室30B側とカム室40B側とを連通させる連通孔241cを設けるとともにカム室40Bに作動油を充填したものとし、プランジャ24Bの下死点付近で連通孔241cが開通しカム室40B側から作動油を導入できるものとして、作動油全体の容量を拡大するとともに、作動油がカム16やプランジャ24B等の可動部の潤滑油を兼ねるようにしたものである。
しかしながら、このようにして作動油の容量を拡大した膜式ポンプ1Bは、プランジャ24Aの往復動作中に背圧室30Bとカム室40Bとが連通して作動油の全容量は拡大するものの、作動油が流動性に乏しく充填された作動油の総てが有効に利用されるとは限らないため、作動油の劣化対策としては充分とは言えない。そのため、カム室40Bと別個に設けた作動油貯留容器とを接続して適宜補充するようにして対応することが多く、ポンプ装置の大型化・高価格化に繋がりやすいものとなっている。
特開平6−173811号公報 特開2006―83792号公報
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものであり、簡易な構成で膜式ポンプの背圧室側に充填される作動油の劣化を最小限に抑えて、作動油交換に要する手間およびコストを軽減することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、主流体を所定の貯留箇所から目的箇所まで輸送する配管中に配設され、膜部材で背圧室と区画された主流体加圧室を備えており、カム室内に配設したカムの回動により往復摺動するプランジャで背圧室内の作動流体に脈圧を与え、膜部材を介して主流体を加圧して送出するものであって、先端側を背圧室内に突出し基端側をカム室内に突出するプランジャに、背圧室とカム室とを連通させる連通路が設けられ、プランジャの所定位置で連通路が開通するものとした膜式ポンプにおいて、プランジャに、略下死点位置で開通してカム室側の作動油を背圧室に導入するインレット用の連通路と、略上死点位置で開通して背圧室側の作動油をカム室に送出するアウトレット用の連通路とを備えており、プランジャの往復摺動により作動油が背圧室とカム室との間を循環することを特徴とする。
このように簡易な構成のポンプとすることで、プランジャの上死点で一方の連通路が開通して背圧室の作動油がカム室に送出され、下死点で他方の連通路が開通してカム室の作動油が背圧室に導入されるものとなり、作動油の流動性が高まって背圧室内とカム室内との間で活発に循環するようになるため、カム室内に充填した作動油が充分に利用されるようになって作動油の劣化を大幅に軽減できるものとなる。
また、この膜式ポンプにおいて、カム室内に、アウトレット用の連通路開口位置付近からカム室内を通ってインレット用の連通路開口位置付近まで作動油を誘導する誘導路が形成されたものとし、カム室内で作動油の循環が一方向に規制されるものとすれば、カム室内に充填された作動油の動きが一つの流れとなってその殆どが循環することになり、作動油が停滞するデッドスペースが殆どないものとなるため、カム室の容量を過大に大きくしなくても作動油の劣化を最小限に抑えることが可能となる。
背圧室とカム室との間で作動油が循環するものとした簡易な構成の本発明により、膜式ポンプの背圧室側に充填される作動油の劣化を最小限に抑えることができる。また、これにより、メンテナンスに要する手間およびコストを大きく軽減することができる。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の膜式ポンプ1Aの縦断面図を示している。膜式ポンプ1Aは、例えば燃料を所定の高圧にしてエンジンに供給する燃料供給システム等に適用することができ、図示しない流体貯留容器に充填した主流体を、供給配管2を経て導入し、膜式ポンプ1A内で主流体を加圧して目的箇所に送出するものである。
供給配管2は、膜式ポンプ1A内の燃料通路の入口側と出口側とにそれぞれ配設されたチェック弁28a,28bとの間で形成される主流体加圧室25Aに接続され、柔軟なゴムなどの膜部材からなるベローズ31で主流体加圧室25Aと隔てられた背圧室30A内の圧力変動により、主流体加圧室25A内の主流体を加圧するようになっている。
背圧室30Aは、例えば高粘度で潤滑性の高いエンジン用潤滑オイル等からなる作動流体が充填されており、カム室40A内でカム16の回動により基端側を押されたプランジャ24Aが、戻しばね26等で戻されてシリンダ23A内で往復摺動することにより、先端側が背圧室40A内で突出・没入して作動流体に圧力変動を与えるようになっている。
また、プランジャ24Aは、その先端面側と基端側周面側に亘って穿設された連通路241aを有しており、プランジャ24Aの下死点付近でその基端側開口部がシリンダ23A外に露出して背圧室30Aとカム室40Aとの連通が開通するようになっており、このこと自体は上述した従来の技術と同様である。
そして、プランジャ24Aの下死点付近で開通する連通路241aに加え、プランジャ24Aの上死点付近で開通して背圧室30Aからカム室40Aに作動油を送出させるアウトレット用の連通路241bがプランジャ24Aに設けられており、これにより連通路241aはインレット用とされている点が、本発明における第1の特徴部分となっている。
即ち、連通路241bは、プランジャ24A基端寄り周面に開口した連通路241aの略対向位置となるプランジャ24A先端寄りの周面から基端側に亘って穿設され、プランジャ24Aが上死点付近に来たときに周面の開口部がカム室40A側でシリンダ23A外に露出して、背圧室30Aとカム室40Aとの連通が開通するようになっており、背圧室30Aの作動油をカム室40A側に送出するアウトレット用の通路となっている。
一方、カム室40Aは、所定の駆動軸の軸端に設けられたカム16がプランジャ24Aの基端側に接するように収装されて内部に作動油が充填されたものであるが、その内部においてシリンダ23Aの基端側においてアウトレット用の連通路241b開口位置付近から導入した作動油をカム室40A内を循環させてプランジャ24Aのインレット専用の連通路241a開口位置付近まで誘導する誘導路410が形成されており、作動油が一方向に循環して流れるように規制している点が本発明の第2の特徴部分となっている。
次に、本実施の形態の作用について、図2(A),(B)のプランジャ24Aの動作を説明するための縦断面部分図、および図3のカム角度位置に対応する各データを示すグラフを参照しながら詳細に説明する。尚、グラフは実線が本発明によるものであり、破線が従来例によるものである。
図2(A)および図3のグラフ左側を参照して、先ず、プランジャ24Aが下死点付近にあるとき、インレット用の連通路241aが開通している。このとき、ベローズ31内外の圧力差はなく、図3中段のグラフに示すように、ベローズ31の膜位置は自然高さ位置となっている。
図3のグラフを参照して、プランジャ24Aが上がり始めると(上段参照)、インレット用の連通路241aは閉じ、油圧が生じてベローズ31は圧縮方向に変位を開始する(中段参照)。そして、プランジャ24Aが上死点付近に到達すると(上段参照)、図2(B)に示すようにアウトレット用の連通路241bが開通し、背圧室30A内の圧力(主流体加圧室25Aの圧力と等価)と外部との圧力差およびベローズ31のばね反力により、背圧室30Aからカム室40Aに向かって作動油が流出し、膜位置は一気に自然位置付近に戻る(中段参照)。
次に、プランジャ24Aが下がり始めると(上段参照)、アウトレット用の連通路241bが閉じ、背圧室30A内の圧力は下がって膜位置は自然位置からさらに下降し始める(中段参照)。尚、このとき膜ポンプとしては吸入行程となり、主流体加圧室25Aにおいて主流体の吸入が行われる(下段参照)。
更に、プランジャ24Aが下死点に近づくと(上段参照)、インレット用の連通路241aが開口し(図2(A)参照)、背圧室30Aとカム室40Aとが連通して圧力差により作動流体がカム室40Aから背圧室30Aに流入し、やがて圧力差はなくなりベローズ31の膜位置は自然位置へと戻る(中段参照)。
このようにインレット用の連通路241aとアウトレット用の連通路241bとがプランジャ24Aの往復摺動に合わせて交互に開通するようにしたことで、作動油が背圧室30Aとカム室40Aとの間で活発に循環するようになり、充填した作動油が停滞することなくその殆ど総てが均一に利用されることになる。従って、作動油貯留容器等を併設する等して作動油の充填量を大きくしなくても、作動油の劣化を少ないものとすることができる。
また、図1に示すように、インレット用の連通路241aとアウトレット用の連通路241bとが、プランジャ24Aの中心軸線の対向位置に設けられその開口部も対向位置とされていることに加え、カム室40A内においてこれら連通路の開口位置が離れた位置とされ、作動油がカム室40A内に形成された誘導路410により連通路241bの開口位置からカム室40A内を一方向に大きく回って連通路241bの開口位置に到達するようになっている。そのため、背圧室30A内およびカム室40A内に充填された作動油がほぼ一方向に流れてまんべんなく循環使用できるようになっている。
従って、図4の従来例において背圧室30Aとカム室40Bとが連通してもカム室40B内の作動油がまんべんなく利用されにくく作動油の劣化対策が不充分となりやすいため対応策として複雑な構成が必要とされていたのに対し、本発明により、簡易な構成でも作動流体の劣化を最小限に抑えることができるものである。
本発明の実施の形態を示す縦断面図。 (A),(B)は図1の膜式ポンプの作用を説明するための縦断面部分図。 図1の膜式ポンプの作用を説明するためのグラフ。 従来例を示す縦断面図。 従来例を示す縦断面図。
符号の説明
1A 膜式ポンプ、2 供給配管、16 カム、23A シリンダ、24A プランジャ、25A 主流体加圧室、26 戻しばね、30A 背圧室、31 ベローズ、40A カム室、241a,241b 連通路、410 誘導路

Claims (2)

  1. 主流体を所定の貯留箇所から目的箇所まで輸送する配管中に配設され、膜部材で背圧室と区画された主流体加圧室を備えており、カム室内に配設したカムの回動により往復摺動するプランジャで前記背圧室内の作動流体に脈圧を与え、前記膜部材を介して主流体を加圧して送出するものであって、先端側を前記背圧室内に突出し基端側を前記カム室内に突出する前記プランジャに、前記背圧室と前記カム室とを連通させる連通路が設けられ、該プランジャの所定位置で前記連通路が開通するものとした膜式ポンプにおいて、前記プランジャに、略下死点位置で開通して前記カム室の作動油を前記背圧室に導入するためのインレット用の連通路と、略上死点位置で開通して前記背圧室の作動油を前記カム室に送出するためのアウトレット用の連通路とを備え、前記プランジャの往復摺動により作動油が前記背圧室と前記カム室との間を循環することを特徴とする膜式ポンプ。
  2. 前記カム室内に、前記アウトレット用の連通路開口位置付近から前記カム室内を通って前記インレット用の連通路開口位置付近まで作動油を誘導する誘導路が形成されており、前記カム室内で作動油の循環が略一方向に規制されていることを特徴とする請求項1に記載した膜式ポンプ。
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