JP2007308121A - タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ - Google Patents

タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ Download PDF

Info

Publication number
JP2007308121A
JP2007308121A JP2006142088A JP2006142088A JP2007308121A JP 2007308121 A JP2007308121 A JP 2007308121A JP 2006142088 A JP2006142088 A JP 2006142088A JP 2006142088 A JP2006142088 A JP 2006142088A JP 2007308121 A JP2007308121 A JP 2007308121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crystal
resonance frequency
transponder
frequency
tire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006142088A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Tanemura
武 種村
Yoshio Hiuga
義雄 日向
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Denpa Co Ltd
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Tokyo Denpa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd, Tokyo Denpa Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2006142088A priority Critical patent/JP2007308121A/ja
Publication of JP2007308121A publication Critical patent/JP2007308121A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

【課題】タイヤ内の温度が変化してもタイヤ空気圧を正確に測定できるようにすること。
【解決手段】トランスポンダ10において、容量性圧力センサ19の容量に影響されない第1の水晶振動子17と容量性圧力センサ19の容量によって共振周波数が変化する第2の水晶振動子18とを備える。第1及び第2の水晶振動子17,18の水晶片21は同一水晶片を用いることにより周波数温度特性のバラツキを抑制する。コントローラから第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数付近の励振信号をトランスポンダ10に送信してそれぞれ励振する。アンテナ11で受信している搬送波を、第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動を利用して、それぞれの共振周波数で振幅変調して別々のタイミングで送り返す。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等に用いられるタイヤの空気圧を検出するタイヤ空気圧監視システムにおいてタイヤ側に設けられるトランスポンダに関する。
従来、自動車等のタイヤの空気圧を測定して車両本体側に設置されたコントローラに無線伝送し、例えば、ドライバに対する警報メッセージのために用いるタイヤ空気圧監視システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかるタイヤ空気圧監視システムにおいては、図4に示すコントローラが車両本体側に備えられ、図5に示すトランスポンダがタイヤ内に備えられる。
図4に示すように、コントローラは、約2.4GHzの搬送波(f1)を発生する搬送波発振器G1と、トランスポンダ側の水晶振動子の共振周波数付近の周波数(f2)で発振する発振器G2と、搬送波(f1)を周波数(f2)で振幅変調する変調器MO1とを備える。変調器MO1による振幅変調の有無はスイッチS1により切替えられる。スイッチS1のオン期間(t2)には周波数(f2)で振幅変調された搬送波(f1)がアンテナA1から放射され、スイッチS1のオフ期間(t1)には振幅変調されない搬送波(f1)がアンテナA1から送信される。スイッチS1のオン/オフはタイマT1から与えられるオン/オフ信号で切替えられる。
また、コントローラは、トランスポンダから送信されるタイヤ空気圧情報を含んだ周波数で振幅変調された搬送波を受信し、タイヤの空気圧(S1)を算出する受信機E1を備えている。受信機E1は、周波数(f2)による振幅変調が停止されるスイッチS1のオフ期間(t1)にトランスポンダからの搬送波をアンテナA4から取り込む。オフ期間(t1)にトランスポンダから送信される搬送波にタイヤ空気圧情報が含まれる原理については後述する。
図5に示すように、トランスポンダは、第1アンテナA2から第2アンテナA3に掛けて、インダクタL11とコンデンサC11からなるローパスフィルタ、バラクタダイオードD11で構成された変復調器、水晶振動子Q11、タイヤの空気圧によって容量が変化する容量性圧力センサSC11が設けられている。
第1アンテナA2が周波数(f2)で振幅変調された搬送波(f1)を受信することにより第1アンテナA2から出力される受信信号は、ローパスフィルタ(L11、C11)によって搬送波(f1)成分が除去されると共に変復調器(D11)によって復調され周波数(f2)の励振信号に変換される。水晶振動子Q11と容量性圧力センサSC11とで形成されるLC共振回路の共振周波数付近に周波数(f2)を設定することにより、当該周波数(f2)の励振信号で水晶振動子Q11が励振され、LC共振回路が発振する。このとき、LC共振回路の共振周波数は、容量性圧力センサSC11の容量がタイヤの空気圧に応じて変化するのに応じて変化する。したがって、LC共振回路の共振周波数がタイヤの空気圧情報を含むことになる。
アンテナA2,A3は、スイッチS1のオフ期間(t1)において無変調の搬送波(f1)を受信するが、水晶振動子Q11は周波数(f2)の励振信号が停止された場合においても約1m秒以上発振し続ける。本明細書では水晶振動子が励振信号の供給停止後においても継続して振動することを減衰振動と呼ぶこととする。スイッチS1のオフ期間(t1)にアンテナA3で受信している搬送波(f1)を、変復調器D11が上記減衰振動の周波数(上記共振周波数と同一)で振幅変調することにより、水晶振動子Q11と容量性圧力センサSC11とで形成されるLC共振回路の共振周波数で振幅変調された搬送波(f1)がアンテナA3から放射される。
コントローラでは、容量性圧力センサSC11の容量変化に対応して変化した水晶振動子Q11の共振周波数で振幅変調された搬送波(f1)をアンテナA4で受信する。アンテナA4から出力される受信信号を受信機E1へ入力する。受信機E1は、不図示の復調器などを介して受信信号から共振周波数信号を抽出することで、タイヤの空気圧測定値(S1)を算出することができる。
上記タイヤ空気圧監視システムは、トランスポンダにおいてコントローラ側から送信された搬送波(f1)を第2アンテナA3で受信すると共に、搬送波(f1)を水晶振動子Q11の発振信号(共振周波数)で振幅変調して送り返すので、トランスポンダに測定値送信用のバッテリが不要であるといった利点がある。
特許第3494440号公報、図4及び図5
しかしながら、従来のタイヤ空気圧監視システムは、トランスポンダに設けられた水晶振動子の周波数の温度特性が単品毎及び製造ロットによりばらつく為、タイヤ内の温度変化によりタイヤ空気圧の測定値に誤差が生じるといった問題があった。また、トランスポンダにおいて水晶振動子の減衰振動が小さいと、コントローラ側から受信している搬送波を振幅変調して送信できる距離も大幅に制限されることとなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、タイヤ内の温度が変化してもタイヤ空気圧を正確に測定できると共に測定データをより遠くまで送信することのできるタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダを提供することを目的とする。
本発明のタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダは、アンテナと、前記アンテナに接続された変復調回路と、前記変復調回路の入出力端に一端が接続され他端が接地された第1の水晶振動子と、前記第1の水晶振動子に対して並列接続され前記第1の水晶振動子とは共振周波数の異なる第2の水晶振動子と、前記第1の水晶振動子の一端と前記第2の水晶振動子の非接地端となる一端との間に設けられたコンデンサと、前記第2の水晶振動子に並列に接続されタイヤの空気圧に応じて容量が変化する容量性圧力センサと、を具備したことを特徴とする。
この構成によれば、第1の水晶振動子の共振周波数と第2の水晶振動子の共振周波数との差に基づいてタイヤの空気圧力の変化をモニタすることができる。同一パッケージ内では第1及び第2の水晶振動子の温度変化も同じであることから、タイヤ内の温度変化による第1及び第2の水晶振動子の共振周波数の変化も同一となる。したがって、第1及び第2の水晶振動子の共振周波数の差に基づいてタイヤの空気圧力の変化をモニタすることで、タイヤ内の温度変化による誤測定を防止することができる。また、第1の水晶振動子の一端と第2の水晶振動子の一端との間にコンデンサを設けたことにより、第1及び第2の水晶振動子の非励振期間での減衰振動による発振信号の信号レベルを大幅に大きくすることができる。減衰振動による発振信号の信号レベルが大きい程、第1及び第2の水晶振動子の共振周波数成分からなる測定データをバッテリーレスでより遠くまで送信することができる。
また本発明は、上記タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダにおいて、前記第1及び第2の水晶振動子は、同一又は近似した周波数温度特性を有することを特徴とする。
この構成により、周波数温度特性のバラツキが抑えられるので、周波数温度特性のバラツキに起因した誤測定を防止できる。
また本発明は、上記タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダにおいて、前記第1及び第2の水晶振動子は、同一の水晶片に設けられると共に、接地端となる他端は共通電極で構成され、非接地端となる一端は互いに分離した別々の電極で構成されたことを特徴とする。
この構成により、第1及び第2の水晶振動子が同一の水晶片に設けられるので、周波数温度特性を左右する水晶カット角が同一となり、周波数温度特性のバラツキが小さな値に抑えられたシステムでタイヤ圧力変化をモニタすることができる。
本発明によれば、タイヤ内の温度が変化してもタイヤ空気圧を正確に測定できると共に、第1及び第2の水晶振動子を励振することにより得られる測定データをより遠くまで送信することのできるタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダを提供できる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態は、タイヤ空気圧監視システムにおいてタイヤ側に設置されるトランスポンダである。なお、車体側に設置されるコントローラは図4に示すコントローラと基本構成は同じものを用いることとする。
図1は本実施の形態に係るタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダの概略的な構成図である。同図に示すように、アンテナ11に対してコンデンサ12を介して変復調回路として機能するダイオード13のアノードが接続され、当該ダイオード13のカソードがグラウンドに接続されている。ダイオード13に対してインダクタ14及びコンデンサ15から構成されたローパスフィルタが並列に接続されている。インダクタ14及びコンデンサ15は、ローパスフィルタの周波数特性として、水晶振動子を励振する共振周波数の約2倍の周波数よりも高域側を減衰させる特性に設定されている。インダクタ14の一端はコンデンサ16を介して後段の測定系と容量結合されている。
インダクタ14の一端にコンデンサ16を介して接続された測定系について説明する。コンデンサ16の一端とグラウンドとの間に、第1の水晶振動子17、第2の水晶振動子18及び容量性圧力センサ19が並列に接続されている。アンテナ側から順番に第1の水晶振動子17、第2の水晶振動子18、容量性圧力センサ19の順に配置されており、第1の水晶振動子17を容量性圧力センサ19から離れた場所に配置している。これにより、容量性圧力センサ19の容量が影響して第1の水晶振動子17の周波数特性が変化するといったこと防止できる。
第1の水晶振動子17は、水晶片21と、水晶片21の一方の面に形成された電極22と、水晶片21の他方の面に形成されグラウンドに接続された共通電極23とから構成されている。第2の水晶振動子18は、第1の水晶振動子17と同一の水晶片21と、水晶片21の一方の面に隣接して上記電極22と略同一面積及び同一厚さに形成された電極24と、共通電極23とから構成されている。第1及び第2の水晶振動子17,18は、同一の水晶片21に設けられ水晶カット角は同一となる。これにより、第1及び第2の水晶振動子17,18の周波数温度特性を揃えることができる。
本実施の形態では、第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動レベルを改善すべく、第1の水晶振動子17と第2の水晶振動子18との間に微小容量(数pF〜10数pF程度)のコンデンサ20を介在させている。コンデンサ20は、第1の水晶振動子17の一方の電極22と第2の水晶振動子18の一方の電極24との間に設けられている。
第1の水晶振動子17と第2の水晶振動子18とで共振周波数を異ならせている。例えば、第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)を10.0MHzに設定し、第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)を第1の水晶振動子17の共振周波数(10.0MHz)から所定周波数だけ離れた値に設定する。第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)で第2の水晶振動子18が励振されない程度、双方の共振周波数を離す事が望ましい。
第1の水晶振動子17は、容量性圧力センサ19から十分に離された状態となっており、単体で共振周波数(f3)のLC共振回路を構成している。第1の水晶振動子17に共振周波数(f3)の励振信号を印加することにより最も効率よく発振して共振周波数(f3)の発振信号を発生させることができる。第1の水晶振動子17は、タイヤ内の温度変化(例えば、−40℃〜+120℃の範囲内での温度変化)に対応して共振周波数が変化する。一方、第2の水晶振動子18は、近接配置された容量性圧力センサ19と共に等価的にLC共振回路を構成している。このLC共振回路の共振周波数となる第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)は、容量性圧力センサ19の容量値に応じて変化すると共にタイヤ内の温度変化(例えば、−40℃〜+120℃の範囲内での温度変化)によっても変化する。
本実施の形態では、第1及び第2の水晶振動子17,18を同一の水晶片21に設けることで水晶カット角を同一とし、両者の周波数温度特性を同一にしている。したがって、同一パッケージ内では温度環境はほぼ同一であると考えられるので、第1及び第2の水晶振動子17,18は温度変化による共振周波数の変化分はほぼ同一となる。具体的には、周波数温度特性のバラツキは±3[ppm]程度(従来の1/10程度)に抑制することができる。一方、第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)は、容量性圧力センサ19の容量変化によっても変化する。これにより、第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)と第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)との差の絶対値は、容量性圧力センサ19の容量変化がなければタイヤ内温度が変化しても一定値となるが、タイヤ内圧力の変化によって容量性圧力センサ19の容量変化が生じると共振周波数差(f3−f4)の絶対値の値が変化する。
タイヤ空気圧監視システムにおいて車体側に設けられたコントローラ(図4)は、発振器G2として発振周波数を可変のものを用い、少なくとも第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)を中心周波数成分とする発振信号及び第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)を中心周波数成分とする発振信号を発振可能なものを用いるものとする。但し、励振周波数(f3)用及び励振周波数(f4)用に専用の発振器を設けてスイッチを介して切替えて変調器MOX1に供給するように構成しても良い。
次に、以上のように構成された本実施の形態に係るタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ10の動作について説明する。
コントローラは、トランスポンダ10に備えた第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数を把握するため、タイヤ圧力の監視動作に先立ち又は監視動作中に、第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)と、第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)とを測定する。
第1の水晶振動子17の共振周波数を測定する場合、図4に示す発振器G2が第1の水晶振動子17の設計上の共振周波数を中心周波数成分とする周波数で発振して搬送波を振幅変調して送信する。このとき、コントローラのアンテナA4で受信された受信信号を復調して搬送波(f1)を振幅変調している周波数を第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)として記憶する。
第2の水晶振動子18の共振周波数を測定する場合、発振器G2の発振周波数を、第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)から第2の水晶振動子18の共振周波数方向へ所定ステップで順次変化させていく。このとき、コントローラのアンテナA4で受信された受信信号を復調してモニタし、搬送波(f1)を振幅変調している周波数を検出して第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)として記憶する。なお、振幅変調された搬送波を受信したトランスポンダ10において、第1及び第2の水晶振動子17、18の共振周波数にて搬送波を振幅変調してバッテリーレス送信する動作は監視動作時と同じであるのでここでの説明は省略する。
コントローラは、以上のようにして記憶した周波数(f3)(f4)を用いて搬送波(f1)を振幅変調して繰り返し送信し、その都度アンテナA4で受信される受信信号を復調して第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数(f3)(f4)を測定する。具体的には次のような手順により第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数(f3)(f4)を測定する。
図4に示すタイマT1がスイッチS1のオフ期間(t1)とオン期間(t2)を交互に与える。本実施の形態ではオフ期間(t1)及びオン期間(t2)共に2msecとする。スイッチS1のオフ期間(t1)では、常に振幅変調なしで搬送波(f1)を送信し、オン期間(t2)では予め記憶した第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数(f3)又は(f4)で振幅変調して送信する。共振周波数(f3)又は(f4)による振幅変調は交互に切替えて行うものとする。
トランスポンダ10では、スイッチS1のオン期間(t1)において第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)で振幅変調した搬送波(f1)をアンテナ11で受信している。アンテナ11からは振幅変調された搬送波(f1)の高周波信号が出力される。アンテナ11から出力された高周波信号がダイオード13に入力されることにより共振周波数(f3)に相当する包絡線検波信号が復調される。この包絡線検波信号はインダクタ14及びコンデンサ15からなるローパスフィルタで例えば20MHzよりも高域が減衰され共振周波数(f3)の励振信号に変換される。
共振周波数(f3)の励振信号はコンデンサ16を介して第1及び第2の水晶振動子17,18に印加されるが、第1の水晶振動子17だけが励振される。このとき、第1の水晶振動子17はタイヤ内の温度変化に応じて共振周波数は変化しており、このときの共振周波数を(f3´)とする。なお、共振周波数(f3)は第2の水晶振動子18を共振させない程度に第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)から離れているので、第2の水晶振動子18は励振されない。
コントローラでは、オン期間(t2)が経過してオフ期間(t1)が開始すると、振幅変調を停止して無変調の搬送波(f1)を送信する。トランスポンダ10では、無変調の搬送波(f1)を受信した場合、それまで第1の水晶振動子17に供給されていた共振周波数(f3)の励振信号が供給されなくなる。第1の水晶振動子17は極めて高いQを有するため、共振周波数(f3)の励振信号が供給されなくなっても共振周波数(f3´)での減衰振動を1msec程度は継続する。第1の水晶振動子17の減衰振動によって共振周波数(f3´)の発振信号が発生している。
オフ期間(t1)において、第1の水晶振動子17が発生する共振周波数(f3´)の発振信号は、コンデンサ16を介してアンテナ11側へ伝搬する。このとき、ダイオード13に無変調の搬送波(f1)が印加されているので、この搬送波(f1)が共振周波数(f3´)の発振信号によって振幅変調され、アンテナ11から放射される現象が生じる。これにより、トランスポンダ10側からバッテリーレスで第1の水晶振動子17の共振周波数(f3´)で振幅変調された搬送波(f1)が送信されることとなる。
コントローラは、オフ期間(t2)にアンテナA4で受信される搬送波(f1)の受信信号を受信機E1に取り込み、包絡線検波して第1の水晶振動子17が発生する共振周波数(f3´)を取得して記憶する。
コントローラは、次のオン期間(t1)において、発振器G2を第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)で発振させ、搬送波(f1)を第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)で振幅変調して送信する。
トランスポンダ10では、次のオン期間(t1)において、第2の水晶振動子18の共振周波数(f4)で振幅変調した搬送波(f1)をアンテナ11で受信している。アンテナ11からは振幅変調された搬送波(f1)の高周波信号が出力される。アンテナ11から出力された高周波信号がダイオード13に入力されることにより共振周波数(f4)に相当する包絡線検波信号が復調される。この包絡線検波信号はインダクタ14及びコンデンサ15からなるローパスフィルタで高域が減衰され共振周波数(f4)の励振信号に変換される。
共振周波数(f4)の励振信号はコンデンサ16を介して第1及び第2の水晶振動子17,18に印加されるが、今度は第2の水晶振動子18だけが励振される。共振周波数(f4)は第1の水晶振動子17を共振させない程度に第1の水晶振動子17の共振周波数(f3)から離れているので、第1の水晶振動子17は励振されない。第2の水晶振動子18はタイヤ内の温度変化に応じて共振周波数が変化しており、さらにタイヤ内圧力が変化していれば容量性圧力センサ19の容量値変化に応じて共振周波数が変化している。第2の水晶振動子18の共振周波数は、タイヤ内温度変化及びタイヤ内圧力変化に応じて先に求めた共振周波数(f4)から共振周波数(f4´)に変化したものとする。
コントローラでは、オフ期間(t1)が開始すると、振幅変調を停止して無変調の搬送波(f1)を送信する。トランスポンダ10では、無変調の搬送波(f1)を受信した場合、それまで第2の水晶振動子18に供給されていた共振周波数(f4)の励振信号が供給されなくなるが、共振周波数(f4´)での減衰振動を1msec程度の間継続する。第2の水晶振動子18の減衰振動によって共振周波数(f4´)の発振信号が発生する。
オフ期間(t1)において、第2の水晶振動子18が発生する共振周波数(f4´)の発振信号によって搬送波(f1)が振幅変調され、アンテナ11から放射される。これにより、トランスポンダ10側からバッテリーレスで第2の水晶振動子18の共振周波数(f4´)で振幅変調された搬送波(f1)が送信されることとなる。
コントローラは、オフ期間(t2)にアンテナA4で受信される搬送波(f1)の受信信号を受信機E1に取り込み、包絡線検波して第2の水晶振動子18が発生する共振周波数(f4´)を取得して記憶する。そして、前回のオフ期間に取得した第1の水晶振動子17の共振周波数(f3´)と、今回のオフ期間に取得した第2の水晶振動子18の共振周波数(f4´)との差分の絶対値を求め、この差分絶対値からタイヤ内圧力変化を監視する。
本実施の形態では、第1及び第2の水晶振動子17,18の間に微少容量のコンデンサ20を設けることにより、第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動のレベルを大きくすることができた。第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動が小さいと搬送波(f1)を振幅変調して送信できる距離が制限される。本実施の形態によれば、コンデンサ20を設けことにより第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数(f3´)(f4´)の信号レベルを大きくすることができ、トランスポンダとコントローラとの距離を長くすることができる。
図2(a)(b)はコンデンサ20の容量値を変化させたときの第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数の信号レベルの状態をシミュレーションした結果を示している。コンデンサ20の容量(Cs)を、0.0pFから10.0pFまで変化させてそれぞれの容量値で共振周波数F1,F2の信号レベルを求めている。Cs=0.0pFが、コンデンサ20を設けないケースとなる。第1の水晶振動子17の共振周波数がF1であり、第2の水晶振動子18の共振周波数がF2である。
コンデンサ20の容量(Cs)をCs=8.0pFに設定することにより、第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数F1、F2Fの信号レベルが最大となっている。第1の水晶振動子17についてコンデンサの有無で信号レベルを比較すると、コンデンサ20の容量を8.0pFに設定した場合は、コンデンサ20が無い場合(Cs=0.0pF)に比べて15.4dB(=33.1−17.7)も信号レベルが大きくなっていることが判る。また、第2の水晶振動子18についてコンデンサの有無で信号レベルを比較すると、コンデンサ20の容量を8.0pFに設定した場合は、コンデンサ20が無い場合(Cs=0.0pF)に比べて18.2dB(=36.0−17.8)も信号レベルが大きくなっていることが判る。
また、図2(b)に示すように、コンデンサ20の容量(Cs)に応じた第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数の信号レベルの変化はほぼ同様に変化することが判る。
また、第1の水晶振動子17をアンテナ側に設け、第2の水晶振動子18を第1の水晶振動子17よりもアンテナ11から離れた位置に設け、さらに容量性圧力センサ19を第1の水晶振動子17から離して第2の水晶振動子18に近接した位置に設けたことによっても、第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動のレベルが大きくなる効果を確認できた。
このように、本実施の形態によれば、第1及び第2の水晶振動子17,18を同一の水晶片21に設け、周波数温度特性のバラツキの無い水晶振動子17,18の共振周波数を測定するようにしたので、タイヤ内温度が変化してもタイヤ圧力を正確に測定することができる。
また本実施の形態によれば、第1及び第2の水晶振動子17,18の間に微少容量のコンデンサ20を設けことにより、励振信号の供給停止期間における第1及び第2の水晶振動子17,18の減衰振動のレベルを増大でき、第1及び第2の水晶振動子17,18の共振周波数(f3´)(f4´)を搬送波に乗せて送信可能な距離を長くすることができる。
なお、以上の説明では水晶振動子間の周波数温度特性のバラツキを排除するために、第1及び第2の水晶振動子17,18を同一の水晶片21に設けているが、異なる水晶片に設けられた水晶振動子であっても、周波数温度特性の近似した水晶振動子を第1及び第2の水晶振動子17,18として用いるようにしても良い。
図3は周波数温度特性の近似した水晶振動子を第1及び第2の水晶振動子17,18として用いたトランスポンダ30の構成図である。なお、図1に示すトランスポンダ10と同一部分には同一符号を付している。
第1の水晶振動子31と第2の水晶振動子32とは、周波数温度特性が同一又は近似したものを用いている。例えば、同一母材から切り出した水晶片を用いることにより周波数温度特性が同一又は近似した水晶振動子を構成することができる。また水晶片を同一母材から切り出さなくても、実際に測定して周波数温度特性が同一又は近似した水晶振動子を準備することもできる。トランスポンダ30としての作用効果は上述したトランスポンダ10と同様である。
本発明は、自動車等に用いられるタイヤの空気圧を検出するタイヤ空気圧監視システムにおけるトランスポンダに適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダの構成図 図1に示すトランスポンダにおいて第1及び第2の水晶振動子間のコンデンサの容量値を変化させた場合の共振周波数の信号レベルを示す図 図1に示すトランスポンダの一部を変形した変形例の構成図 従来のタイヤ空気圧監視システムにおけるコントローラの概略的な構成図 従来のタイヤ空気圧監視システムにおけるトランスポンダの概略的な構成図
符号の説明
10、30 トランスポンダ
11 アンテナ
13 ダイオード
14 インダクタ
17、31 第1の水晶振動子
18、32 第2の水晶振動子
19 容量性圧力センサ
20 コンデンサ
21、31a、32a 水晶片
22,24 電極
23 共通電極

Claims (3)

  1. アンテナと、
    前記アンテナに接続された変復調回路と、
    前記変復調回路の入出力端に一端が接続され他端が接地された第1の水晶振動子と、
    前記第1の水晶振動子に対して並列接続され前記第1の水晶振動子とは共振周波数の異なる第2の水晶振動子と、
    前記第1の水晶振動子の一端と前記第2の水晶振動子の非接地端となる一端との間に設けられたコンデンサと、
    前記第2の水晶振動子に並列に接続されタイヤの空気圧に応じて容量が変化する容量性圧力センサと、
    を具備したことを特徴とするタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ。
  2. 前記第1及び第2の水晶振動子は、同一又は近似した周波数温度特性を有することを特徴とする請求項1記載のタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ。
  3. 前記第1及び第2の水晶振動子は、同一の水晶片に設けられると共に、接地端となる他端は共通電極で構成され、非接地端となる一端は互いに分離した別々の電極で構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のタイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ。
JP2006142088A 2006-05-22 2006-05-22 タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ Withdrawn JP2007308121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142088A JP2007308121A (ja) 2006-05-22 2006-05-22 タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006142088A JP2007308121A (ja) 2006-05-22 2006-05-22 タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007308121A true JP2007308121A (ja) 2007-11-29

Family

ID=38841356

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006142088A Withdrawn JP2007308121A (ja) 2006-05-22 2006-05-22 タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007308121A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150128707A1 (en) * 2012-05-22 2015-05-14 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Intermodulation sensor platform based on mechanical resonator

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150128707A1 (en) * 2012-05-22 2015-05-14 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Intermodulation sensor platform based on mechanical resonator
US10145729B2 (en) * 2012-05-22 2018-12-04 Teknologian Tutkimuskeskus Vtt Oy Intermodulation sensor platform based on mechanical resonator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070194897A1 (en) System of detecting tire information
JP4934341B2 (ja) タイヤ情報検出装置
JP2007296907A (ja) タイヤ情報検出装置
US20070119257A1 (en) Vibration detection method and system, battery-less vibration sensor and interrogator therefor
JP2007287019A (ja) タイヤ監視用無線回路及びタイヤ監視システム
US20130174662A1 (en) Wireless measurement device using surface acoustic wave (saw)-based micro sensor and method of using the saw-based micro sensor
KR20110123730A (ko) 원격 감지 시스템 및 원격 감지 방법
US6897775B2 (en) Sensor, sensor system, and method for remotely sensing a variable
JP2007216857A (ja) タイヤ情報検出装置
JP2011028424A (ja) センサ機能付きrfidタグ、およびそのrfidタグを用いたrfidシステム
WO2013150326A1 (en) Passive wireless microphone
JP2007308121A (ja) タイヤ空気圧監視システム用トランスポンダ
EP1634728B1 (en) Tire information detecting apparatus without distortion
US20080204216A1 (en) Tire information detecting apparatus
JP2007271471A (ja) タイヤ情報検出装置
JP4790527B2 (ja) タイヤ情報検出装置
EP1655152A1 (en) Apparatus for sensing tire information, reducing distortion of amplitude-modulated wave
KR100807843B1 (ko) 타이어 압력 감지 시스템용 무선 송신기
JP2010154195A (ja) 無線通信方法およびトランスポンダ
US20060097891A1 (en) Apparatus for sensing tire information, reducing distortion of amplitude-modulated wave
JP4522765B2 (ja) タイヤ情報検出装置
JP4415518B2 (ja) 送信機および無線送信システム
WO2008004830A1 (en) Tire pressure monitoring system and method for tire pressure monitoring
JPS5920091B2 (ja) 異常圧力検出装置
JP2006142856A (ja) タイヤ情報検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090804