JP2007306389A - 逆メサ型圧電共振子 - Google Patents
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Abstract
【課題】特に高次輪郭振動に起因する波形歪みを抑制して、最近の厳しい波形歪み仕様を満たした純正弦波振動が可能な逆メサ型圧電共振子を提供する。
【解決手段】結晶軸の方向を指示する切り欠きを有する圧電板、及び第1、第2電極を備え、前記圧電板は主部と、前記主部の外周に段差部を形成しながら延伸され、前記主部よりも厚い板厚を有する支持部とからなり、少なくとも前記主部の第1、第2面には、各々前記第1、第2電極の一部である第1、第2電極膜が付着されている逆メサ型圧電共振子であって、前記圧電板の第1面に前記段差部を覆う補助膜が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】結晶軸の方向を指示する切り欠きを有する圧電板、及び第1、第2電極を備え、前記圧電板は主部と、前記主部の外周に段差部を形成しながら延伸され、前記主部よりも厚い板厚を有する支持部とからなり、少なくとも前記主部の第1、第2面には、各々前記第1、第2電極の一部である第1、第2電極膜が付着されている逆メサ型圧電共振子であって、前記圧電板の第1面に前記段差部を覆う補助膜が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は水晶などの共振子に係り、特に、テレビ等映像伝送向けの高周波発振に用いられる逆メサ型圧電共振子に関するものである。
テレビ等の映像伝送には周波数が正確でかつ歪みの少ない正弦振動波形が必要であり、その発振回路には水晶等の圧電共振子が用いられている。
圧電共振子の板厚は、発振周波数の高周波化に伴い薄くする必要があり、例えば100MHz級では約10μmにしなければならない。
このクラスの板厚では機械的強度が脆弱になり電気回路に安全に組込めなくなる、等の問題が生じる。
そこで、逆メサ型圧電共振子が開発され、広く使われている。
圧電共振子の板厚は、発振周波数の高周波化に伴い薄くする必要があり、例えば100MHz級では約10μmにしなければならない。
このクラスの板厚では機械的強度が脆弱になり電気回路に安全に組込めなくなる、等の問題が生じる。
そこで、逆メサ型圧電共振子が開発され、広く使われている。
図1に従来技術による逆メサ型圧電共振子の構成略図を示し、図1(B)は平面図、(A)は(B)におけるa−a断面図である。
逆メサ型圧電共振子は、円板状の主部10及びその周辺に延伸された環状の支持部20からなる圧電板と、圧電板の両面に蒸着などの方法で各々設けられた第1電極30及び第2電極40とからなる。
逆メサ型圧電共振子は、円板状の主部10及びその周辺に延伸された環状の支持部20からなる圧電板と、圧電板の両面に蒸着などの方法で各々設けられた第1電極30及び第2電極40とからなる。
発振周波数が100MHz級の場合、主部10の直径D1、板厚T1、支持部20の直径D2、板厚T2は、各々3mm、10μm、5mm、70μm、である。
即ち、逆メサ型圧電共振子では、板厚10μmの主部に共振機能を持たせ、板厚70μmの支持部に機械的強度を持たせることにより、主部の脆弱さを克服している。
即ち、逆メサ型圧電共振子では、板厚10μmの主部に共振機能を持たせ、板厚70μmの支持部に機械的強度を持たせることにより、主部の脆弱さを克服している。
次に、第1、第2電極30、40は各々、円形の第1、第2電極膜31、41、第1、第2電極引き出し膜、32、42、及び第1、第2電極の外部コネクタとの接触部33、43、からなり、その膜厚T3は各々、80Åであり、第1、第2電極膜31、41の直径D3は0.5mmである。
第1、第2電極30、40は、各々圧電板の第1、第2面に金、銀、又はアルミニウムなどの金属を蒸着し、マスク成形して作られる。
なお、圧電板に設けた切り欠き25は圧電板の結晶軸の方向を指示するためのものである。
第1、第2電極30、40の形状は、切り欠き25を垂直2等分する線(図1(B)の線b−b)に関して対称的である。
第1、第2電極30、40は、各々圧電板の第1、第2面に金、銀、又はアルミニウムなどの金属を蒸着し、マスク成形して作られる。
なお、圧電板に設けた切り欠き25は圧電板の結晶軸の方向を指示するためのものである。
第1、第2電極30、40の形状は、切り欠き25を垂直2等分する線(図1(B)の線b−b)に関して対称的である。
図2を参照すると、このように構成された逆メサ型圧電共振子は、回路基板(図示せず)に搭載された外部コネクタ対91、92の凹部に挿入されて弾持される。
図2(A)では、第1、第2電極の接触部33、43の膜厚を見やすいように誇張してあるので、外部コネクタ91、92の中心線がずれているように見えるが、実質的には一致している。
図2(A)では、第1、第2電極の接触部33、43の膜厚を見やすいように誇張してあるので、外部コネクタ91、92の中心線がずれているように見えるが、実質的には一致している。
このような逆メサ型圧電共振子は主部10と支持部20の境界に必然的に段差部22を有することになる。
主部10の高周波振動としては、厚み振動による純正弦波振動が望ましいが、この段差部22が存在することにより、厚み縦振動、厚みすべり振動、高次輪郭振動などの寄生的振動を生起、悪化させ、圧電共振子の損失抵抗と共振周波数に影響を及ぼし、結局、発振波形を歪めてしまう。
主部10の高周波振動としては、厚み振動による純正弦波振動が望ましいが、この段差部22が存在することにより、厚み縦振動、厚みすべり振動、高次輪郭振動などの寄生的振動を生起、悪化させ、圧電共振子の損失抵抗と共振周波数に影響を及ぼし、結局、発振波形を歪めてしまう。
従来から、このような寄生的振動を抑制するため、圧電板や電極の形状や寸法の最適化が試みられてきた。
例えば特許文献1には、段差部の傾斜を緩和した例が開示されている。
例えば特許文献1には、段差部の傾斜を緩和した例が開示されている。
しかしながら、特に高次輪郭振動に起因する波形歪みに対しては、最近のデジタル画像圧縮伝送で要求されるような厳しい低歪率の波形仕様を満たすことは困難であった。
特開2006−005676号公報
上記のような逆メサ型圧電共振子における諸問題を解決するためになされた本発明の目的は、特に高次輪郭振動に起因する波形歪みを抑制して、最近の厳しい波形歪み仕様を満たした純正弦波振動が可能な逆メサ型圧電共振子を提供することにある。
上記の課題を解決するためになされた本発明による逆メサ型圧電共振子は請求項1に示すように、結晶軸の方向を指示する切り欠きを有する圧電板、及び第1、第2電極を備え、前記圧電板は主部と、前記主部の外周に段差部を形成しながら延伸され、前記主部よりも厚い板厚を有する支持部とからなり、少なくとも前記主部の第1、第2面には、各々前記第1、第2電極の一部である第1、第2電極膜が付着されている逆メサ型圧電共振子であって、前記圧電板の第1面に前記段差部を覆う補助膜が設けられていることを特徴とする。
また請求項2に示すように、前記補助膜が互いに離隔された第1、第2、第3の導電性の補助膜であり、第1、第2、第3の補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、第3補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を覆っていることを特徴とする。
また請求項3に示すように、前記補助膜が互いに離隔された第1、第2、第3、第4の導電性の補助膜であり、第1、第2、第3、第4の補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、第3、第4補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を覆っていることを特徴とする。
また請求項4に示すように、前記補助膜が互いに離隔された第1、第2の導電性の補助膜であり、第1、第2補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、かつ第1、第2補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を各々覆っていることを特徴とする。
また請求項5に示すように、前記補助膜が環状の絶縁膜であることを特徴とする。
また請求項6に示すように、前記圧電板の第2面に、前記第1面に設けられた補助膜と同一形状の補助膜が設けられていることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る逆メサ型圧電共振子によれば、圧電板の段差部を覆う補助膜が設けられているので、特に高次輪郭振動に起因する波形歪みを抑制して、最近の厳しい波形歪み仕様を満たした、即ち、正確な正弦波振動が可能な逆メサ型圧電共振子を提供することができる。
以下、本発明に係る実施の形態と効果を、図3ないし図7に従って具体的に説明する。
これらの図において、上記従来技術の説明において使った図1と共通する部材の名称・符番はなるべく同一にしてあり、これらの実施例に係る逆メサ型圧電共振子は全て、上記図2と同様の外部コネクタ91、92に挿入・弾持して使うことを想定している。
図3は本発明の第1の実施例であって、従来技術による逆メサ型圧電共振子に対して、さらに第1、第2、第3導電性補助膜51、52、53が形成されている。
3つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えば金属膜を圧電板の第1面に全面蒸着した後マスク成形により一括して形成できる。
3つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えば金属膜を圧電板の第1面に全面蒸着した後マスク成形により一括して形成できる。
導電性補助膜51、52、53の形状は切り欠き25を垂直2等分する線(図3(B)の線b−b)に関して実質的に対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成され、特に導電性補助膜53は線b−bと段差部22の交点ccを覆っている。
第1導電性補助膜51は第1電極30に短絡され、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通する。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
圧電板の段差部22は導電性補助膜の絶縁間隙を除いて実質的にすべて、第1、第2、第3導電性補助膜のいずれかに覆われているので、特に段差部における高次輪郭振動に起因する波形歪みが抑制される。
図4は本発明の第2の実施例であって、従来技術による逆メサ型圧電共振子に対して、さらに第1〜第4導電性補助膜51〜54が形成されている。
4つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えばアルミニウム等の金属膜を圧電板の第1面に膜厚T5=80Åに全面蒸着した後マスク成形により一括して形成できる。
導電性補助膜51〜54の形状は切り欠き25を垂直2等分する線(図4(B)の線b−b)に関して実質的に対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成され、特に導電性補助膜53、54は各々、線b−bと段差部22の交点cc、ddを覆っている。
4つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えばアルミニウム等の金属膜を圧電板の第1面に膜厚T5=80Åに全面蒸着した後マスク成形により一括して形成できる。
導電性補助膜51〜54の形状は切り欠き25を垂直2等分する線(図4(B)の線b−b)に関して実質的に対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成され、特に導電性補助膜53、54は各々、線b−bと段差部22の交点cc、ddを覆っている。
第1導電性補助膜51は第1電極30に短絡され、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通する。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3、第4導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3、第4導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
圧電板の段差部22は実質的にすべて、第1〜第4導電性補助膜のいずれかに覆われているので、特に段差部における高次輪郭振動に起因する波形歪みが抑制される。
また、上記実施例1と比べると、導電性補助膜全体のパターンが、図4(B)で水平方向の直径線に対しても対称的であり、対称性が高く、波形歪みがさらに抑制される。
また、上記実施例1と比べると、導電性補助膜全体のパターンが、図4(B)で水平方向の直径線に対しても対称的であり、対称性が高く、波形歪みがさらに抑制される。
図5は本発明の第3の実施例であって、従来技術による逆メサ型圧電共振子に対して、さらに第1、第2導電性補助膜51、52が形成されている。
2つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えば金属膜を圧電板の第1面に全面蒸着した後マスキングにより一括して形成できる。
導電性補助膜51、52の形状は切り欠き25を垂直2等分する線(図5(B)の線b−b)に関して略、対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成されている。
2つの導電性補助膜は互いに絶縁されているので、例えば金属膜を圧電板の第1面に全面蒸着した後マスキングにより一括して形成できる。
導電性補助膜51、52の形状は切り欠き25を垂直2等分する線(図5(B)の線b−b)に関して略、対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成されている。
第1導電性補助膜51は第1電極30に短絡され、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通する。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
圧電板の段差部22は実質的にすべて、第1、第2導電性補助膜のいずれかに覆われているので、特に段差部における高次輪郭振動に起因する波形歪みが抑制される。
また、上記実施例1、2と比べると、導電性補助膜全体のパターンの対称性が若干失われるが、段差部22のうち導電性補助膜で覆われていない部分(導電性補助膜の絶縁間隙)が2箇所と最小限になり、かつフロート性の導電性補助膜を解消でき、波形歪みがさらに抑制できる可能性がある。
また、上記実施例1、2と比べると、導電性補助膜全体のパターンの対称性が若干失われるが、段差部22のうち導電性補助膜で覆われていない部分(導電性補助膜の絶縁間隙)が2箇所と最小限になり、かつフロート性の導電性補助膜を解消でき、波形歪みがさらに抑制できる可能性がある。
また、上記実施例1〜3に係る逆メサ型圧電共振子によれば、圧電板の段差部を覆う補助膜が導電性であって第1電極30の形成後に別工程で形成しているが、第1電極の形成に際して、第1電極と補助膜を足し合わせたマスクパターンを用いるならば同一工程で形成することができるので、別段の工数を要することなく、正確な正弦波振動が可能な逆メサ型圧電共振子を経済的に提供することができる。
図6は本発明の第4の実施例であって、従来技術による逆メサ型圧電共振子に対して、さらに環状の絶縁膜61が圧電板の段差部22を覆うように形成されている。
圧電板の段差部22は環状の絶縁膜によって完全に覆われているので、特に段差部における高次輪郭振動に起因する波形歪みが抑制される。
図7は本発明の第5の実施例であって、従来技術による逆メサ型圧電共振子に対して、さらに圧電板の両面(第1電極30のある面と第2電極40のある面)に補助膜が形成されている。
即ち図7(B)に示すように、第1電極30のある面には、実施例1の場合と同様に、第1、第2、第3導電性補助膜51、52、53が形成され、さらに図7(C)に示すように、第2電極40のある面には、第1、第2、第3導電性補助膜51、52、53と同形の第5、第6、第7導電性補助膜61、62、63が形成されている。
即ち図7(B)に示すように、第1電極30のある面には、実施例1の場合と同様に、第1、第2、第3導電性補助膜51、52、53が形成され、さらに図7(C)に示すように、第2電極40のある面には、第1、第2、第3導電性補助膜51、52、53と同形の第5、第6、第7導電性補助膜61、62、63が形成されている。
第5、第6、第7導電性補助膜も互いに絶縁されているので、第1、第2、第3導電性補助膜と同様に、例えば金属膜を圧電板の第2電極のある面に全面蒸着した後マスク成形により一括して形成できる。
導電性補助膜51、52、53の組の形状、及び61、62、63の組の形状は、各々切り欠き25を垂直2等分する線(図7(B)(C)の線b−b)に関して実質的に対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成され、特に導電性補助膜53、63は線b−bと段差部22の交点ccを覆っている。
導電性補助膜51、52、53の組の形状、及び61、62、63の組の形状は、各々切り欠き25を垂直2等分する線(図7(B)(C)の線b−b)に関して実質的に対称的であり、いずれも圧電板の段差部22を覆うように形成され、特に導電性補助膜53、63は線b−bと段差部22の交点ccを覆っている。
第1導電性補助膜51は第1電極30と短絡され、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通する。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
第2導電性補助膜52は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通し、外部コネクタ92を介して第2電極40に短絡される。
第3導電性補助膜53は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第1、第2導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
第5導電性補助膜61は第2電極40に短絡され、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ92に挿入されると、外部コネクタ92に導通する。
第6導電性補助膜62は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通し、外部コネクタ91を介して第1電極30と短絡される。
第7導電性補助膜63は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第5、第6導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
第6導電性補助膜62は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91に挿入されると、外部コネクタ91に導通し、外部コネクタ91を介して第1電極30と短絡される。
第7導電性補助膜63は、逆メサ型圧電共振子が外部コネクタ91、92に挿入されている場合でも、第5、第6導電性補助膜、外部コネクタ91、92のいずれとも導通しない、即ちフロート状態にある。
圧電板の段差部22は両面共に、導電性補助膜の絶縁間隙を除いて実質的にすべて、第1〜第3、第5〜第7導電性補助膜のいずれかに覆われているので、特に段差部における高次輪郭振動に起因する波形歪みをさらに抑制できる可能性がある。
本実施例(実施例5)では、実施例1に対応する場合のみを説明したが、実施例2〜4に説明した補助膜を圧電板の両面に設けてもよい。
本願による逆メサ型圧電共振子を組込んで用いると、波形歪みが極めて少なく、低損失で、周波数安定性の高い発振回路が得られるので、高速画像伝送などの場合のように高圧縮度のデジタルデータ伝送に好適である。
10 圧電板の主部
20 圧電板の支持部
22 圧電板の段差部
25 圧電板の切り欠き(結晶軸方向指示)
30 第1電極
31 第1電極膜
32 第1電極引き出し膜
33 第1電極の、外部コネクタとの接触部
40 第2電極
41 第2電極膜
42 第2電極引き出し膜
43 第2電極の、外部コネクタとの接触部
51、52、53、54 第1、第2、第3、第4補助膜
61、62、63、64 第5、第6、第7、第8補助膜
91、92 外部コネクタ
20 圧電板の支持部
22 圧電板の段差部
25 圧電板の切り欠き(結晶軸方向指示)
30 第1電極
31 第1電極膜
32 第1電極引き出し膜
33 第1電極の、外部コネクタとの接触部
40 第2電極
41 第2電極膜
42 第2電極引き出し膜
43 第2電極の、外部コネクタとの接触部
51、52、53、54 第1、第2、第3、第4補助膜
61、62、63、64 第5、第6、第7、第8補助膜
91、92 外部コネクタ
Claims (6)
- 結晶軸の方向を指示する切り欠きを有する圧電板、及び第1、第2電極を備え、前記圧電板は主部と、前記主部の外周に段差部を形成しながら延伸され、前記主部よりも厚い板厚を有する支持部とからなり、少なくとも前記主部の第1、第2面には、各々前記第1、第2電極の一部である第1、第2電極膜が付着されている逆メサ型圧電共振子であって、前記圧電板の第1面に前記段差部を覆う補助膜が設けられていることを特徴とする逆メサ型圧電共振子。
- 前記補助膜が互いに離隔された第1、第2、第3の導電性の補助膜であり、第1、第2、第3の補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、第3補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の逆メサ型圧電共振子。
- 前記補助膜が互いに離隔された第1、第2、第3、第4の導電性の補助膜であり、第1、第2、第3、第4の補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、第3、第4補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の逆メサ型圧電共振子。
- 前記補助膜が互いに離隔された第1、第2の導電性の補助膜であり、第1、第2補助膜の形状は、前記切り欠きを垂直2等分する線に関して実質的に対称的であり、第1補助膜は第1電極に短絡され、かつ第1、第2補助膜は前記切り欠きを垂直2等分する線と前記段差部の交点を各々覆っていることを特徴とする請求項1に記載の逆メサ型圧電共振子。
- 前記補助膜が環状の絶縁膜であることを特徴とする請求項1に記載の逆メサ型圧電共振子。
- 前記圧電板の第2面に、前記第1面に設けられた補助膜と同一形状の補助膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の逆メサ型圧電共振子。
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JP2006133950A JP2007306389A (ja) | 2006-05-12 | 2006-05-12 | 逆メサ型圧電共振子 |
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