JP2007301229A - 生体情報測定装置及び生体情報測定システム - Google Patents

生体情報測定装置及び生体情報測定システム Download PDF

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Abstract

【課題】 生体情報の測定結果を見易い表示形式で表示可能な生体情報測定装置及び生体情報測定システムを提供する。
【解決手段】生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちいずれかの運動条件を入力部310により設定すると、測定結果を表示する間隔が表示部330に設定される。その後に、筋電測定装置10,10によって身体各部の生体情報を測定すると、設定された運動条件に応じて、この設定された表示間隔で測定結果を表示するように表示部330が制御される。
【選択図】図2

Description

本発明は、生体情報測定装置及び生体情報測定システムに係り、特に、生体情報を測定して得られた測定結果を表示可能な生体情報測定装置及び生体情報測定システムに関する。
従来から、例えば筋電位、脈拍、血圧、体温等の生体情報の変化を測定する生体情報測定システムが知られている。この生体情報測定システムは、医療機器としてだけではなく、健康維持や、運動状態を把握するため等の目的で広く利用されている。このうち筋電位を測定する生体情報測定システムとしては、例えば、装着部位の筋電位を測定して筋肉状態を推定し、推定した筋肉状態を表示するものが知られている(特許文献1参照)。
特開2004−202196号公報
しかしながら、この特許文献1に開示されている技術は、表示を要求する表示ボタンを押すと、測定開始時から積算された筋肉状態を表す値が数字で表示される構成であるため、筋肉状態を表示することは可能であるが、運動等に伴う筋肉状態の経時的変化を表示することはできない。
また、運動等を行う場合には、運動の種類や運動を行う者(ユーザ)によってそれぞれ運動の継続時間や動作回数等が異なる。このため、筋肉状態等の生体情報の経時的変化を表示する場合に、運動の種類やユーザの違いに関わりなく同じように表示部に表示を行うと、運動の継続時間や動作回数等によっては筋肉状態等の生体情報の経時的変化を十分に表示部上の表示に現わすことができなかったり、表示が細かくなりすぎて見づらくなるという問題があった。
本発明は、上記した問題点に鑑み為されたもので、生体情報の測定結果を見易い表示形式で表示可能な生体情報測定装置及び生体情報測定システムを提供することを目的としている。
以上の課題を解決するために請求項1に記載の発明は、身体各部の生体情報を測定する測定手段(例えば、図2の筋電測定装置10,10)と、
前記測定手段によって生体情報を測定する際の測定条件を設定する条件設定手段(例えば、図2の入力部310;図9のステップa1)と、
前記測定手段での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段(例えば、図2の表示部330;図10のステップa14)と、
前記条件設定手段により設定された前記測定条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa2〜a7)と、
前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa14,a15)と、
を備えることを特徴とする生体情報測定装置である。
また、請求項2に記載の発明は、身体各部の生体情報を測定する測定手段(例えば、図2の筋電測定装置10,10)と、
前記測定手段によって生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちいずれかの運動条件を設定する運動条件設定手段(例えば、図2の入力部310;図9のステップa1)と、
前記測定手段での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段(例えば、図2の表示部330;図10のステップa14)と、
前記運動条件設定手段により設定された前記運動条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa2〜a7)と、
前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa14,a15)と、
を備えることを特徴とする生体情報測定装置である。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の生体情報測定装置において、前記運動条件設定手段によって設定される前記運動条件は運動継続時間であり、
前記表示間隔設定手段は、前記運動条件設定手段によって設定された前記運動継続時間が短いときに前記測定手段により測定された前記測定結果を前記表示手段に表示する間隔を小さく設定する短期間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa2〜a5)と、前記運動条件設定手段によって設定された前記運動継続時間が長いときに前記測定手段により測定された前記測定結果を前記表示手段に表示する間隔を大きく設定する長期間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa6,a7)と、を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、身体各部の生体情報を測定する測定装置(例えば、図2の筋電測定装置10,10)と、前記測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置(例えば、図2の制御装置30)とを備えた生体情報測定システムであって、
前記制御装置は、
前記測定装置によって生体情報を測定する際の測定条件を設定する条件設定手段(例えば、図2の入力部310;図9のステップa1)と、
前記測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段(例えば、図2の表示部330;図10のステップa14)と、
前記条件設定手段により設定された前記測定条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa2〜a7)と、
前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa14,a15)と、
を備えることを特徴とする生体情報測定システムである。
請求項5に記載の発明は、身体各部の生体情報を測定する測定装置(例えば、図2の筋電測定装置10,10)と、前記測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置(例えば、図2の制御装置30)とを備えた生体情報測定システムであって、
前記制御装置は、
前記測定装置によって生体情報を測定するに先立って、生体情報を測定する際の運動条件を設定する運動条件設定手段(例えば、図2の入力部310;図9のステップa1)と、
前記測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段(例えば、図2の表示部330;図10のステップa14)と、
前記運動条件設定手段により設定された前記運動条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa2〜a7)と、
前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段(例えば、図2のCPU320;図9のステップa14,a15)と、
を備えることを特徴とする生体情報測定システムである。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の生体情報測定システムにおいて、前記測定装置は、少なくとも第1の測定装置及び第2の測定装置(例えば、図2の筋電測定装置10,10)であり、
前記制御装置は、
前記各測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を受信する受信手段(例えば、図2の送受信部340;図9のステップa10)を備え、
前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信した前記各測定装置による測定結果を前記各測定装置ごとに表示するように前記表示手段を制御する測定結果表示制御手段(例えば、図9のステップa14)を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、身体各部の生体情報を測定するための測定手段によって生体情報を測定する際の測定条件を設定すると、この設定された測定条件に応じて、表示手段に測定結果を表示する間隔を設定し、この設定された表示間隔で測定結果を表示するように表示手段を制御する制御することができる。このために、生体情報の経時的変化を示す測定結果を表示手段に表示させた場合に、見易く表示させることができるという効果を奏する。
請求項2に記載の発明によれば、身体各部の生体情報を測定する際の測定手段によって生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちのいずれかの運動条件を設定すると、この設定された運動条件に応じて、測定手段により測定された測定結果を表示手段に表示する間隔を設定し、この設定された表示間隔で表示手段に測定結果を表示するように制御することができる。このために、生体情報の経時的変化を示す測定結果を表示手段に表示させた場合に、見易く表示させることができるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明によれば、表示間隔設定手段は、運動条件設定手段によって設定された運動条件である運動継続時間の長さが短いときは、測定手段により測定された測定結果を表示手段に表示する間隔を小さくし、運動条件設定手段によって設定された運動条件である運動継続時間の長さが長いときは測定結果を表示手段に表示する間隔を大きく設定することができる。このために、生体情報の経時的変化を示す測定結果を表示手段に表示させた場合に、見易く表示させることができる。
例えば1分間程度の運動のように運動継続時間が短い場合に、当該運動によって得られる測定結果をグラフ等で表示手段に表示する表示間隔を1分とすると、生体情報の経時的な変化を適切にグラフ等で表示することができない。逆に、1時間程度の運動のように運動継続時間が長い場合に、当該運動によって得られる測定結果をグラフ等で表示手段に表示する表示間隔を1分とすると、グラフ等の表示が細かくなりすぎて見づらくなる。
この点、請求項2に記載の発明によれば、生体情報の経時的な変化をグラフ等で表示手段に表示させる際に、運動条件設定手段によって設定された運動継続時間が短いときは、測定手段により測定された測定結果を表示手段に表示する間隔を小さくし、運動条件設定手段によって設定された運動継続時間が長いときは測定結果を表示手段に表示する間隔を大きく設定することができるため、運動継続時間の長短に関わりなく生体情報の変化がグラフ等の表示において見易い形式で表示されるという効果を奏する。
請求項4に記載の発明によれば、身体各部の生体情報を測定する測定装置と、この測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置とを備えた生体情報測定システムであって、制御装置おいて、測定装置によって生体情報を測定する際の測定条件を設定すると、この設定された測定条件に応じて、表示手段に測定結果を表示する間隔を設定し、この設定された表示間隔で測定結果を表示するように表示手段を制御することができる。
請求項5に記載の発明によれば、身体各部の生体情報を測定する測定装置と、この測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置とを備えた生体情報測定システムであって、制御装置において、測定装置によって生体情報を測定するに先立って、生体情報を測定する際の運動条件を設定すると、この設定された運動条件に応じて、表示手段に測定結果を表示する間隔を設定し、この設定された表示間隔で測定結果を表示するように表示手段を制御することができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、少なくとも第1の測定装置及び第2の測定装置によって測定された測定結果を制御装置がそれぞれ受信して受信した各測定装置による測定結果を各測定装置ごとに表示手段に表示させることができる。これにより、ユーザは複数の測定装置によって測定された測定結果を比較して確認することができるとの効果を奏する。
以下、本発明の生体情報測定システムの好適な実施形態について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。尚、以下では、生体情報としてサイクリング運動時の筋電位を測定する場合を例にとって説明する。
図1は、ユーザが生体情報測定システム1を装着した様子を示す図である。この生体情報測定システム1は、ユーザの身体各部に装着可能な測定装置としての複数の筋電測定装置10と、各筋電測定装置10と別体で、各筋電測定装置10との間でデータ通信が可能な腕時計型の制御装置30とで構成される。この実施形態に係る生体情報測定システム1において、サイクリング運動時の筋電位を測定する場合には、例えば、図1に示すように、両足の大腿四頭筋の外側広筋にそれぞれ筋電測定装置10,10(第1の測定装置及び第2の測定装置)が装着され、腕に制御装置30が装着される。なお、本実施形態では、2つの筋電測定装置10,10(第1の測定装置及び第2の測定装置)を備える場合を例として説明するが、生体情報測定システム1に設けられる筋電測定装置10の数はこれに限定されない。
この装着にあたって、ユーザは、筋電測定装置10の電極部111(図2参照)を両足の大腿四頭筋の外側広筋にそれぞれ貼付してバンド等で固定するとともに、制御装置30を手首に装着する。そして、ユーザは、制御装置30を操作して筋電位の測定を開始させてからペダルを踏み込んで運動を開始する。或いは、ユーザは、運動途中から筋電位の測定を開始させることも可能である。
このようなサイクリング運動を行う場合、両足の筋肉は活動と休止を繰り返すので、その筋肉の活動状態と休止状態とを筋電位により検出すれば、筋肉運動の経時的変化状態を得ることができる。
[制御構成]
図2は、生体情報測定システム1を構成する筋電測定装置10及び制御装置30の制御構成の一例を示すブロック図である。
先ず、筋電測定装置10の制御構成について説明する。この筋電測定装置10は、測定部110と、CPU120と、送受信部130と、記憶部140とを備えて構成されている。
このうち測定部110は、筋電位を測定する機能部であり、上述した外側広筋等の身体各部の肌に接触される一対の電極からなり、当該一対の電極間の電位差を経時的に検出する電極部111と、この電極部111により検出された電位差を低インピーダンス変換して出力するインピーダンス変換器112と、このインピーダンス変換器112から入力される信号を所定の信号レベルまで増幅して出力する増幅器113と、この増幅器113から入力される信号のうち所定の周波数範囲の信号を通過させて範囲外の周波数成分を除去するフィルタ114と、このフィルタ114から入力される信号をA/D変換して出力するA/D変換器115とで構成されている。
具体的には、電極部111で検出される2点間の電位変化は数10μV〜数mVで筋電位の周波数帯は2〜10KHzである。一般に、生体のインピーダンスは非常に高いので、インピーダンス変換器(例えば電圧フォロー型の回路)112でインピーダンス変換を行う。次に、増幅器(例えば作動増幅器)113により、電圧を100倍程度に増幅し、筋電波形を処理できるようにする。この増幅器113により増幅された波形には、様々な雑音(ノイズ)が重畳されている。そこで、次段のフィルタ114によって、筋電波形として処理する範囲外の周波数成分を除去する。次に、フィルタ114から入力される信号(アナログ信号)をA/D変換器(例えば12bitのA/D変換器)115でデジタル信号化する。
なお、ここではフィルタ114としてアナログフィルタを使用したが、アナログフィルタの代わりに、デジタルフィルタを用いてもよい。この場合には、デジタルフィルタは、A/D変換器115の後段に設けられる。
CPU120は、記憶部140に格納されるプログラムやデータ、制御装置30から送信されたデータ等に基づいて筋電測定装置10内の各機能部への指示やデータの転送等を行い、筋電測定装置10を制御する。また本実施形態を実現するため、CPU120は、測定部110により連続的に測定される筋電位(生体情報)を基に筋肉の活動状態(筋肉状態)を測定し、測定結果を制御装置30に送信する筋肉状態測定処理を実行する。
この筋肉状態測定処理について、図3を参照して具体的に説明する。同図は、筋電波形の一例を示す図であり、左足の外側広筋に貼付された左足用の筋電測定装置10の測定部110で測定された筋電位の波形を上段(図3(A))に、右足の外側広筋に貼付された右足用の筋電測定装置10の測定部110で測定された筋電位の波形を下段(図3(B))に示している。なお、実際の筋肉状態測定処理は、A/D変換器115でデジタル化された信号の値をCPU120で演算することによってなされる。しかし、説明の便宜のために、ここでは、図3のアナログの筋電波形を用いて説明することとする。
この筋肉状態測定処理では、CPU120は、測定された筋電位に基づいて、筋肉活動開始時点である筋肉活動開始タイミング(ta)と、筋肉活動終了時点である筋肉活動終了タイミング(tb)を検出し、1回のペダリング毎に筋肉状態の測定を行う。
具体的には、CPU120は、測定された筋電位の値が予め定められている基準値(所定の閾値)以上となった時点(以下「タイミング」という)を筋肉活動開始タイミング(ta)と判定する。また、CPU120は、その筋肉活動開始タイミング(ta)からの筋電位の経時的変化を後述する筋電発生データとして記憶部140の筋電発生データエリア142に記憶する。そして、CPU120は、筋電位の値が基準値未満となったかどうかを監視し、筋電位の値が基準値未満となった場合には、その時点から所定時間(Ts)の間に測定された筋電位の値が基準値を下回ったままか否かを判定する。下回ったままならば、上述の基準値未満となった時点を筋肉活動終了タイミング(tb)とする。また、CPU120は、筋肉活動開始タイミング(ta)から筋肉活動終了タイミング(tb)までの時間、すなわち、当該ペダリングにおいて筋肉が活動している(ペダルを踏み込んでいる)時間を、筋力持続時間(Tv)として算出し、記憶部140に記憶する。
なお、ここでは、測定された筋電位の値が基準値以上となったタイミングを筋肉活動開始タイミング(ta)と判定することとしたが、所定時間内にその基準値以上となった回数が所定回数に至ったときに、その所定時間内で最初に基準値以上となった時点を筋肉活動開始タイミング(ta)としてもよい。或いは、所定時間内にその基準値以上となった回数が所定回数に至ったときに、その所定時間内で最後に基準値以上となった時点を筋肉活動開始タイミング(ta)としてもよい。以下、同様である。このようにするのは、特に、測定の開始時に筋電位の波形にノイズが混入し、そのノイズによって筋電測定装置10が誤動作するのを防止するためである。
その後、CPU120は、測定された筋電位の値が再び基準値以上となったならば、その時点で次回の筋肉活動が開始されたと判定する。この場合、CPU120は、前回の筋肉活動開始タイミング(ta)から当該時点までの時間、すなわち、前回のペダルの踏込みから次回のペダルの踏込みまでの時間、つまり1回のペダリングに要した時間を、活動間隔である筋電発生間隔(Tsyc)として算出するとともに、活動発生回数であるペダリング回数を更新する。そして、CPU120は、前回のペダリングにおける筋電位の変化である筋電発生データから筋張力を評価するための指標である整流化平均値(ARV:Averaged Rectified Value)と、筋疲労を評価するための指標である平均周波数(MPF:Mean Power Frequency)等を算出する。
すなわち、CPU120は、得られた筋電波形をもとに振幅値を処理して整流化平均値(ARV)を求める。この整流化平均値は、発揮された筋力を示す指標となる。また、CPU120は、得られた筋電波形をFFT測定して平均周波数(MPF)等を求める。この平均周波数は、筋肉の疲労度を示す指標となる。
なお、この例では、CPU120は、整流化平均値(ARV)と、平均周波数(MPF)などを算出することとしているが、CPU120により算出される指標はこの例に限られない。例えば、前述した筋電発生データから主に筋張力に関係する実効値(RMS:Root-Mean-Square-Value)、積分値、または、筋疲労に関係するメジアン周波数(Median Frequency)等を算出するようにしてもよい。
そして、筋肉活動開始タイミング(ta)を更新するとともに筋電発生データをリセットし、上述の処理を行って次のペダリングに係る筋肉状態の測定を行う。
送受信部130は、制御装置30との間で無線通信を行うための機能部であり、例えば図示しないアンテナを介して制御装置30から送信された信号を復調してCPU120に出力する一方、CPU120から入力される制御信号を変調し、アンテナを介して制御装置30に送信する。
記憶部140は、ROMやRAM等のICメモリ、ハードディスク等の情報記憶媒体及びその読取装置等によって実現されるものであり、CPU120に筋電測定装置10を制御させるためのプログラム等が格納されている。
図4は、記憶部140の具体的な構成例を示す図であり、本実施形態を実現するため、前述の筋肉状態測定処理を実行するための筋肉状態測定プログラムが筋肉状態測定プログラムエリア141に格納されている。また、データとして、筋電発生データと、筋肉活動開始タイミング(ta)と、筋肉活動終了タイミング(tb)と、筋力持続時間(Tv)と、筋電発生間隔(Tsyc)と、ペダリング回数と、整流化平均値(ARV)と、平均周波数(MPF)とが、筋電発生データエリア142と、筋肉活動開始タイミング(ta)エリア143と、筋肉活動終了タイミング(tb)エリア144と、筋力持続時間(Tv)エリア145と、筋電発生間隔(Tsyc)エリア146と、ペダリング回数エリア147と、整流化平均値(ARV)エリア148と、平均周波数(MPF)エリア149とにそれぞれ格納され、それぞれペダリングのサイクル毎に上書きされて更新される。
次に、制御装置30の制御構成について説明する。図2に示すように、制御装置30は、入力部310と、CPU320と、表示部330と、送受信部340と、記憶部350とを備えて構成されている。
このうち入力部310は、例えば各種スイッチやダイヤル、タッチパネル等によって実現されるものであり、操作入力に応じた操作信号をCPU320に出力する。この入力部310の機能により、筋電位の測定開始指示や測定終了指示の入力が行われる。また、入力部310は、筋電測定装置10によって生体情報を測定する際の運動条件を設定する運動条件設定手段として機能する。本実施形態においては、運動条件として後述の運動モードを設定する場合を例として説明する。筋電測定装置10は、入力部310によって入力された運動モードに従って筋電位の測定を行うようになっている。
ここで、運動モードの設定について説明する。入力部310により設定される運動モードとしては、例えば、短期、中期、長期の3つのモードがある。短期モードは、例えば1〜2分以内の全力運動を想定したものであり、運動条件として短期モードが設定されたときは、例えば筋電測定装置10による測定が測定開始から連続して行われる。
また、中期モードは、例えば10分程度の運動を想定したものであり、運動条件として中期モードが設定されたときは、例えば筋電測定装置10による測定が測定開始から短時間で繰り返される。
また、長期モードは、例えばマラソン等の1時間を超える運動を想定したものであり、運動条件として長期モードが設定されたときは、例えば筋電測定装置10が5分おきに繰り返して測定を行う。
CPU320は、記憶部350に格納されているプログラムやデータ、入力部310から入力される操作信号や筋電測定装置10から送信されたデータ等に基づいて制御装置30内の各機能部への指示やデータの転送等を行い、制御装置30や生体情報測定システム1全体の制御等を行う。また、本実施形態を実現するため、CPU320は、入力部310から測定開始指示が入力された場合に各筋電測定装置10それぞれに測定開始信号を送信する一方、各筋電測定装置10から随時送信される測定結果に基づいて表示部330の表示を制御する筋肉状態表示処理を実行する。
本実施形態において、CPU320は、設定された運動モードに応じて、測定された筋電位の測定結果が筋電測定装置10から送信されると、当該測定結果を表示部330に表示する間隔を運動条件としての運動モードに基づいて設定する表示間隔設定手段として機能する。
そして、例えば前記入力部310から運動が短期モードであると入力された場合(運動継続時間が短いとき)には、表示間隔設定手段としてのCPU320は、前記筋電測定装置10により測定された測定結果を後述する表示部330に表示する間隔を小さく設定する短期間隔設定手段として機能する。また、前記入力部310から運動が長期モードであると入力された場合(運動継続時間が長いとき)には、表示間隔設定手段としてのCPU320は、前記筋電測定装置10により測定された測定結果を後述する表示部330に表示する間隔を大きく設定する長期間隔設定手段として機能する。
このようにCPU320は、運動モードに基づいて表示部330に表示する間隔を設定し、設定した間隔で表示部330に測定結果をグラフ等ので表示をさせるように表示部330を制御する表示制御手段(測定結果表示制御手段)として機能するようになっている。
例えば、運動モードとして短期モードが入力されたときは、図11(a)に示すように、筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果を10秒ごとの間隔で表示させる。この場合、10秒間に測定された筋電位や、それを測定して得られた筋肉の活動状態等の測定結果が棒グラフの棒1つ分となるように、棒グラフの横軸が設定される。なお、筋電測定装置10が10秒間に1回筋電位を測定した場合には、その筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果が棒グラフの棒1つ分となり、10秒間に複数回筋電位を測定した場合には、その筋電位や、それを測定して得られた筋肉の活動状態等の測定結果の平均値が棒グラフの棒1つ分となる。
同様に、例えば、運動モードとして中期モードが入力されたときは、図11(b)に示すように、筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果を1分ごとの間隔で表示させる。この場合、1分間に測定された筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果が棒グラフの棒1つ分となるように、棒グラフの横軸が設定される。なお、筋電測定装置10が1分間に1回筋電位を測定した場合には、その筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果が棒グラフの棒1つ分となり、1分間に複数回筋電位を測定した場合には、その筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果の平均値が棒グラフの棒1つ分となる点は短期モードと同様である。
また、例えば、運動モードとして長期モードが入力されたときは、図11(c)に示すように、筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果を5分ごとの間隔で表示させる。この場合には、5分間に測定された筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果が棒グラフの棒1つ分となるように、棒グラフの横軸が設定される。なお、5分間に1回筋電位を測定した場合及び5分間に複数回測定した場合に棒グラフの棒1つ分としてどの値を用いるかは短期モード、中期モードと同様である。
表示部330は、LCDやELD等の表示装置により実現されるものであり、CPU320の指示に従って、筋電測定装置10で測定された筋電位の測定結果、例えば、測定された筋肉の活動状態(生体情報)等を表示する。本実施形態においては、前記のように表示間隔設定手段としてのCPU320が設定した表示間隔で表示部330にグラフが表示されるようにグラフの横軸の幅が設定され、表示部330は設定された表示間隔で筋電位や、筋肉の活動状態等の測定結果を示すグラフを表示する。
送受信部340は、筋電測定装置10との間で無線通信を行うための機能部であり、例えば図示しないアンテナを介して筋電測定装置10から送信された信号を復調してCPU320に出力するとともに、CPU320から入力される制御信号を変調し、アンテナを介して制御装置30に送信する。
記憶部350は、ROMやRAM等のICメモリ、ハードディスク等の情報記憶媒体及びその読取装置等によって実現されるものであり、CPU320に制御装置30を制御させるためのプログラム等が格納される。
図5は、記憶部350の具体的な構成例を示す図であり、本実施形態を実現するため、前述の筋肉状態表示処理を実行するための筋肉状態表示プログラムエリア351を備えている。また、データとして、筋肉状態データと、ペダリング効率データと、平均ペダリング効率データとが、筋肉状態データエリア353と、ペダリング効率データエリア355と、平均ペダリング効率データエリア357とにそれぞれ格納されている。
筋肉状態データエリア353は、各筋電測定装置10毎に用意され、該当する各筋電測定装置10、10から送信された測定結果をそれぞれ記憶する。
図6は、図5に示す筋肉状態データエリア353のデータ構成例を示す図である。同図に示すように、筋肉状態データエリア353には、測定結果であるペダリング回数、筋力持続時間(Tv)、筋電発生間隔(Tsyc)、整流化平均値(ARV)、及び平均周波数(MPF)の各値が、その受信順に割り振られるペダリング回数と対応付けられて格納されている。
ペダリング効率データエリア355は、各筋電測定装置10毎に用意され、該当する各筋電測定装置10から送信された測定結果に基づいて算出される活動効率であるペダリング効率を記憶する。以下に、ペダリング効率の算出式(1)を示す。
ペダリング効率=(筋力持続時間(Tv)/筋電発生間隔(Tsyc))×100
・・・(1)
すなわち、ペダリング効率は、1回のペダリング時間に対して実際に筋肉が活動した時間が占める割合を示す値であって、その値が小さい程ペダリング効率が高くなる。尚、その逆数をペダリング効率としてもよい。この場合には、その値が大きい程ペダリング効率が高くなる。
図7は、この図5のペダリング効率データエリア355のデータ内容を模式的に示した図であり、同図において、左足用の筋電測定装置10での測定結果に基づくペダリング効率データを左側に、右足用の筋電測定装置10での測定結果に基づくペダリング効率データを右側に示している。
図6に示すペダリング効率データエリア355には、上記した算出式(1)により算出されたペダリング効率がペダリング回数と対応付けられて記憶される。
図6に示す平均ペダリング効率データエリア357は、各筋電測定装置10毎に用意され、1回のサイクリング運動で得られたペダリング効率の平均値を記憶する。図8は、この平均ペダリング効率データエリア357のデータ内容を模式的に示した図であり、同図において、左足用のペダリング効率データに基づく平均ペダリング効率データを左側に、右足用のペダリング効率データに基づく平均ペダリング効率データを右側に示している。この平均ペダリング効率データエリア357には、ペダリング効率データに基づいて現在のサイクリング運動に係る現時点での平均ペダリング効率が随時更新されて記憶されるとともに、過去のサイクリング運動において最終的に得られた平均ペダリング効率が記憶される。すなわち、例えば現在サイクリング運動が行われているならば、当該サイクリング運動(図8では7回目のサイクリング運動)に係る平均ペダリング効率がペダリング毎に更新されていく。
[処理の流れ]
次に、筋電測定装置10及び制御装置30における処理の流れについて、図9及び図10を参照して説明する。尚、ここで説明する処理は、筋電測定装置10のCPU120が筋肉状態測定プログラムエリア141から筋肉状態測定プログラムを読み出して実行し、制御装置30のCPU320が筋肉状態表示プログラムエリア351から筋肉状態表示プログラムを読み出して実行することにより実現される処理であり、制御装置30において、入力部310から測定終了指示が入力された場合、或いはプログラムに基づき所定時間経過した場合に終了される。
すなわち、先ず、制御装置30において入力部310から複数の運動モードの中から、希望する運動モードが入力され、その結果、特定の運動モードの設定(運動条件の設定)運動モードが入力されることにより、運動モードの設定(運動条件の設定)が行われると(ステップa1)、CPU320は、入力(設定)された運動モードが短期モードかを判断し(ステップa2)、短期モードであれば(ステップa2:YES)、測定結果を表示部330に表示する表示間隔を10秒に設定する(ステップa3)。短期モードでなければ(ステップa2:NO)、中期モードかを判断し(ステップa4)、中期モードであれば(ステップa4:YES)、測定結果を表示部330に表示する表示間隔を1分に設定する(ステップa5)。中期モードでなければ(ステップa4:NO)、さらに長期モードかを判断し(ステップa6)、長期モードであれば(ステップa6:YES)、測定結果を表示部330に表示する表示間隔を5分に設定する(ステップa7)。なお、長期モードでもないと判断されると(ステップa6:NO)、再度ステップa2に戻って運動モードの判断を繰り返す。
さらに、制御装置30において入力部310から測定開始指示が入力された場合には(ステップa8)、CPU320が、各筋電測定装置10の各々に設定された運動モードを指示する運動モード指示信号と測定開始を指示する測定開始信号を送信する(ステップa9)。
これに応答して筋電測定装置10では、CPU120は、筋肉状態測定処理を実行する。すなわちCPU120は、運動モード指示信号及び測定開始信号を受信したならば(ステップb1)、指示された運動モードに応じた測定周期で測定部110による筋電位の測定を開始させる(ステップb2)。なお、筋電測定装置10は運動モードに関わりなく、常に連続して筋電位の測定を行ってもよい。以下においては、筋電測定装置10が設定された運動モードに関わりなく、連続的に筋電位の測定を行う場合について説明する。
CPU120は、測定部110により連続的に測定される筋電位の値を筋電測定装置10側で予め定められている基準値と比較する。測定された筋電位の値(例えば、振幅値)が基準値以上となった場合には(ステップb3:YES)、CPU120は、その時点を筋肉活動開始タイミング(ta)とし、その筋肉活動開始タイミング(ta)を図4に示す記憶部140の筋肉活動開始タイミングエリア143に記憶する(ステップb4)。
これと同時に、CPU120は、この決定した筋肉活動開始タイミング(ta)からの筋電位の記憶を開始し、その筋電位の値を図5に示す記憶部140の筋電発生データエリア142に保存する(ステップb5)。また、CPU120は、順次測定される筋電位の変化を監視し、筋電位の値(例えば、振幅値)が基準値未満となった場合には(ステップb6:YES)、図3を参照して上述したように、その時点から所定時間(Ts)が経過するまでの間に測定された筋電位の値が基準値を下回ったままか否かを判定する。そして、CPU120は、下回ったままならば筋肉活動終了と判定し(ステップb7:YES)、ステップb6で判定した基準値未満となった時点を図4の筋肉活動終了タイミング(tb)エリア144に記憶するとともに(ステップb8)、筋肉活動開始タイミング(ta)エリア143に記憶されている筋肉活動開始タイミング(ta)から筋肉活動終了タイミング(tb)エリア144に記憶されている筋肉活動終了タイミング(tb)までの時間を筋力持続時間(Tv)として算出し(ステップb9)、記憶部140の筋力持続時間(Tv)エリア145に保存する。
そして、CPU120は、測定部110により測定される筋電位の値が再び基準値以上となったならば(ステップb10:YES)、次回のペダリングについての筋電位を得るためステップb4に戻り、その基準値以上となった時点を次回の筋肉活動開始タイミング(ta)とし、ステップb4からb10のまでのステップを経て次回のペダリングに関する測定を行う。
一方、CPU120は、ステップb10で測定部110により測定された筋電位の値が基準値以上となった時点(ステップb10:YES)で、前回の筋電位の記憶を終了する(ステップb11)。そして、CPU120は、ペダリング回数を更新するとともに(ステップb12)、CPU120は、ステップb4で決定した筋肉活動開始タイミング(ta)から筋肉活動終了タイミング(tb)までの時間を筋電発生間隔(Tsyc)として算出し(ステップb13)、その算出結果を筋電発生間隔(Tsyc)エリア146に保存する。次いでCPU120は、得られた今回のペダリングにおける筋電発生データに基づいて整流化平均値(ARV)及び平均周波数(MPF)を算出し(ステップb14)、記憶部140の整流化平均値(ARV)エリア148及び平均周波数(MPF)エリア149にそれぞれ保存する。
続いてCPU120は、ステップb9で算出した筋力持続時間(Tv)、ステップb13で算出した筋電発生間隔(Tsyc)、ステップb14で算出した整流化平均値(ARV)及び平均周波数(MPF)の各値をステップb12で更新したペダリング回数と対応付けて、測定結果として制御装置30に送信する(ステップb15)。
一方、制御装置30では、CPU320は、測定結果を受信したならば(ステップa10)、受信した測定結果を、当該測定結果を送信した筋電測定装置10用の筋肉状態データエリア353に追加して格納する(ステップa11)。すなわち、左足用の筋電測定装置10から受信した測定結果を左足用の筋肉状態データエリア353に追加して格納し、右足用の筋電測定装置10から受信した測定結果を右足用の筋肉状態データエリア353に追加して格納する。
続いてCPU320は、ペダリング効率を算出する(ステップa12)。具体的には、ステップa40で筋肉状態データエリア353に追加した測定結果から、筋力持続時間(Tv)及び筋電発生間隔(Tsyc)の各値を読み出す。そして、上記した算出式(1)に従ってペダリング効率を算出し、算出されたペダリング効率データをペダリング回数と対応付けてペダリング効率データエリア355に追加して格納する処理を、左足と右足それぞれについて行う。
続いてCPU320は、平均ペダリング効率を算出する(ステップa13)。すなわち、ペダリング効率データエリア355に格納されているペダリング効率の平均値を今回のサイクリング運動に係る平均ペダリング効率として算出し、平均ペダリング効率データエリア357に格納されている平均ペダリング効率データを更新する処理を、左足と右足それぞれについて行う。
そして、CPU320は、筋肉状態データ、ペダリング効率データ、及び平均ペダリング効率データの各データに基づいて表示部330の表示を制御する(ステップa14)。
例えば、CPU320は、設定された運動モードに応じた表示間隔となるように表示部330に表示させるグラフの横軸を設定し、筋力持続時間(Tv)、筋電発生間隔(Tsyc)、整流化平均値(ARV)、平均周波数(MPF)、ペダリング効率、今回のサイクリング運動に係る平均ペダリング効率の各値の経時的変化を各測定装置10による測定結果として、各測定装置10、10ごとに、すなわち、左足と右足とで対比させて表示部330にグラフ表示する。また、今回のサイクリング運動に係る平均ペダリング効率と併せて過去のサイクリング運動に係る平均ペダリング効率をグラフ表示することとしてもよく、例えば、左足と右足とで対比させてグラフ表示する。
これによれば、筋電位をもとに測定した両足の緊張度や筋疲労に係る情報を、ペダリング毎に測定してユーザに提示することができる。また、ペダリング効率及び平均ペダリング効率の各値を、ペダリング毎に算出してユーザに提示することができるので、ユーザは、これらの値をペース配分の参考にしながら運動することができる。
さらに、左足と右足とで対比させてグラフ表示をすれば、ユーザは、左右の対称性(バランス等)を容易に把握することができる。
さらにCPU320は、設定された運動モードに応じた次の表示間隔となる時期が経過した否かを常に判断し(ステップa15)、次の表示間隔となる時期が経過するまでは(ステップa15:NO)、当該測定結果を表示部330に表示させてステップa15の判断を繰り返す。他方、表示間隔が経過すると(ステップa15:YES)、CPU320は次の測定結果を受信したかを判断し(ステップa16)、次の測定結果を受信した場合には(ステップa16:YES)、CPU320はステップa11からステップa14の処理を繰り返し、新たに取得した測定結果を先に表示されている測定結果と並べて表示部330に表示させる。他方、次の測定結果を受信していない場合には(ステップa16:NO)、CPU320は筋肉状態表示処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、身体各部に装着された筋電測定装置10によって、測定した筋電位をもとに該当部位の筋肉状態を測定し、制御装置30において随時更新表示することができる。このように、運動等に伴う筋肉状態等身体の疲労度等の生体情報の経時的変化を測定結果としてグラフ等で表示することができることにより、ユーザは自分の身体の状態を経時的に把握でき、身体の状態に合わせた運動、動作等を行うことができる。
またこのとき、予め設定された運動モードに応じた表示間隔で測定結果を表示させるようにしているので、運動時間が短い短期モードの場合も、運動時間の長い長期モードの場合もともにユーザにとって見易い表示形式で表示させることができる。
すなわち、運動等を行う場合には、運動の種類や運動を行う者(ユーザ)によってそれぞれ運動の継続時間や動作回数等が異なるが、本実施形態によれば、予め設定された運動モードに応じて測定結果を表示部330に表示する間隔を設定するので、生体情報の経時的変化を示す測定結果をグラフ等で運動の継続時間や動作回数等に応じて見易く表示することができる。
さらに各部位で測定された筋電位の測定結果を各測定装置10、10ごとに対比させて表示することができるので、ユーザは、各部位の筋肉状態の違いを比較しながら運動できる。
尚、上記した実施形態では、サイクリング運動時の筋電位を測定する場合を例にとって説明としたが、例えばウォーキング、ジョギング又はマラソンといった他の運動時における筋電位を測定する場合にも同様に適用可能である。
また、上記した実施形態では、両足の外側広筋の2箇所に筋電測定装置10を装着して筋電位を測定する場合について説明したが、筋電測定装置10が装着される箇所はこれに限定されるものではなく、例えば大腿直筋や大腿二頭筋、ヒラメ筋といった他の足の筋肉や、上腕二頭筋や上腕三頭筋等の腕の筋肉等、筋電位を測定して筋肉状態を測定したい他の筋肉に装着することとしても勿論構わない。また、筋電測定装置10を装着する箇所は2箇所に限定されず、さらに多くの箇所に装着してもよいし、いずれか1箇所のみに装着してもよい。
また、本実施形態においては、ユーザが制御装置30の入力部310から複数の運動モードの中から、希望する運動モードを入力し、入力部310から運動モードを入力ことによりCPU320が表示間隔を設定する構成としたが、生体情報を測定する際の測定条件を設定する条件設定手段、または、生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちいずれかの運動条件を設定する運動条件設定手段はここに例示されたものに限定されない。
例えば、1分間のペダリング回数(ケイデンス)の大小に基づいて、CPU320が自動的に測定条件または運動条件を設定し、表示間隔を決定するように構成してもよい。この場合には、CPU320が測定条件または運動条件を設定する条件設定手段、または、運動条件設定手段として機能する。
例えば、1分間のぺダリング回数が多い場合には測定条件または運動条件を短期モードと判断し、表示間隔を短く設定し、1分間のぺダリング回数が少ない場合には測定条件または運動条件を長期モードと判断し、表示間隔を長く設定する。この場合には、1分間のペダリング回数(ケイデンス)がどの程度の場合にどの測定条件または運動条件に設定するかを対応付けたテーブルが制御装置30の記憶部350に格納されるものとし、CPU320はこのテーブルを参照することにより測定条件または運動条件を設定する。なお、1分間のペダリング回数(ケイデンス)が何回以上であれば短期モードであり、何回以上であれば長期モードとするかの閾値は予め設定されていてもよいし、ユーザが任意に設定できるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、図11に示すように、時間を表示部330に表示させるグラフの横軸として設定するようにしてが、ペダリング回数を横軸にとり、例えば短期モードであれば毎回のペダリングごとにグラフを表示させ、長期モードであれば10回のペダリングごとにグラフを表示させるというようにグラフの表示間隔を変えるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、表示部330に表示させる際の表示間隔は運動モードごとに一定としたが、表示間隔を途中で変更できるようにしてもよい。例えば、1分間ごとに表示を行っている場合に運動時間が30分を超えた場合には当該時間までに測定された結果の平均値を1まとまりとして1本のグラフにまとめ、次の1分から再び1分間ごとの表示間隔で表示させるようにしてもよい。また、1日の運動が終了したら、その時点で1日分の測定結果の平均値を1本のグラフにまとめ、次に運動する際には、前回の運動時の平均値のグラフの横に、新たな測定結果を設定された表示間隔にしたがって表示させるようにしてもよい。
さらに、制御装置30を次のような構成としてもよい。すなわち、記憶部350に格納される筋肉状態データ、ペダリング効率データ、及び平均ペダリング効率データの各データをパソコン等の外部で利用可能なように、メモリカード等の可搬型の情報記憶媒体に保存する構成としてもよい。或いは、上述の各データを外部に伝送するための機能部を設けることとしてもよい。
また、送受信部130,340を安く実現するため、上記運動モードをそれぞれの筋電測定装置10で設定できるようにし、筋電測定装置10は送受信機能のうち送信機能のみを有し、一方、制御装置30は送受信機能のうち受信機能のみを有するように構成してもよい。この場合には、筋電測定装置10側に入力部が必要となる。
さらに、現在表示の測定結果を直前の測定結果と比較しやすいように、例えば、制御装置30において、直前のピッチ(周期)に対し、次回のピッチの増減に応じて、色を変化させて表示するようにしてもよい。例えば、ピッチが増加した場合には「赤」、減少の場合には「緑」、変化なしの場合には「黄」とする。
また、現在のピッチ(周期)に対し、増加又は減少したい意思を入力する手段を設け、制御装置30において、現ピッチを基準に次第に増加又は減少したピッチを表示するようにしてもよい。或いは、それに加えて、検出ピッチの変化状態に応じて、そのピッチタイミングに指定方向の増減を入れて表示するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、筋電測定装置10と制御装置30とをそれぞれ別体として備える生体情報測定システムについて説明したが、筋電測定装置10と制御装置30とを一体とし、筋電位等の生体情報の測定、生体情報を測定する際の運動条件の設定、生体情報を測定することによって得られた測定結果の表示、測定結果を表示する間隔の設定とを一体の装置において実現する生体情報測定装置であってもよい。
また、本実施形態においては、筋電測定装置10によって生体情報としての筋電位を側定する場合について説明したが、測定装置(測定手段)によって測定される対象は、筋電位に限定されない。例えば、血圧や心拍数、脈拍等、人体の生体情報を広く含むものであってもよい。
本願発明の生体情報測定システムの使用例を示す図である。 本願発明の生体情報測定システムを構成する筋電測定装置及び制御装置の制御構成の一例を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、左足と右足の各筋電波形の一例を示す図である。 筋電測定装置の記憶部の構成例を示す図である。 制御装置の記憶部の具体的な構成例を示す図である。 筋肉状態データのデータ構成例を示す図である。 ペダリング効率データのデータ内容を模式的に示した図である。 平均ペダリング効率データのデータ内容を模式的に示した図である。 筋電測定装置及び制御装置における処理の流れを説明するためのフローチャートである。 筋電測定装置及び制御装置における処理の流れを説明するためのフローチャートである。 (a)は、短期モードの際に表示部に表示されるグラフの一例を示した図であり、(b)は、中期モードの際に表示部に表示されるグラフの一例を示した図であり、(c)は、長期モードの際に表示部に表示されるグラフの一例を示した図である。
符号の説明
1 生体情報測定システム
10 筋電測定装置
110 測定部
111 電極
112 インピーダンス変換器
113 増幅器
114 フィルタ
115 A/D変換器
120 CPU
130 送受信部
140 記憶部
30 制御装置
310 入力部
320 CPU
330 表示部
340 送受信部
350 記憶部

Claims (6)

  1. 身体各部の生体情報を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって生体情報を測定する際の測定条件を設定する条件設定手段と、
    前記測定手段での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段と、
    前記条件設定手段により設定された前記測定条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段と、
    前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定装置。
  2. 身体各部の生体情報を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちいずれかの運動条件を設定する運動条件設定手段と、
    前記測定手段での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段と、
    前記運動条件設定手段により設定された前記運動条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段と、
    前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定装置。
  3. 前記運動条件設定手段によって設定される前記運動条件は運動継続時間であり、
    前記表示間隔設定手段は、前記運動条件設定手段によって設定された前記運動継続時間が短いときに前記測定手段により測定された前記測定結果を前記表示手段に表示する間隔を小さく設定する短期間隔設定手段と、前記運動条件設定手段によって設定された前記運動継続時間が長いときに前記測定手段により測定された前記測定結果を前記表示手段に表示する間隔を大きく設定する長期間隔設定手段と、を備えていることを特徴とする請求項2に記載の生体情報測定装置。
  4. 身体各部の生体情報を測定する測定装置と、前記測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置とを備えた生体情報測定システムであって、
    前記制御装置は、
    前記測定装置によって生体情報を測定する際の測定条件を設定する条件設定手段と、
    前記測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段と、
    前記条件設定手段により設定された前記測定条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段と、
    前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定システム。
  5. 身体各部の生体情報を測定する測定装置と、前記測定装置による生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する制御装置とを備えた生体情報測定システムであって、
    前記制御装置は、
    前記測定装置によって生体情報を測定するに先立って、複数の運動条件のうちいずれかの運動条件を設定する運動条件設定手段と、
    前記測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を経時的に表示する表示手段と、
    前記運動条件設定手段により設定された前記運動条件に応じて、前記表示手段に前記測定結果を表示する間隔を設定する表示間隔設定手段と、
    前記表示間隔設定手段により設定された表示間隔で前記測定結果を表示するように前記表示手段を制御する表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする生体情報測定システム。
  6. 前記測定装置は、少なくとも第1の測定装置及び第2の測定装置であり、
    前記制御装置は、
    前記各測定装置での生体情報の測定によって得られた測定結果を受信する受信手段を備え、
    前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信した前記各測定装置による測定結果を前記各測定装置ごとに表示するように前記表示手段を制御する測定結果表示制御手段を備えたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の生体情報測定システム。
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