JP2007300366A - 低消費電力マイクロ波無線通信システム - Google Patents

低消費電力マイクロ波無線通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007300366A
JP2007300366A JP2006126406A JP2006126406A JP2007300366A JP 2007300366 A JP2007300366 A JP 2007300366A JP 2006126406 A JP2006126406 A JP 2006126406A JP 2006126406 A JP2006126406 A JP 2006126406A JP 2007300366 A JP2007300366 A JP 2007300366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mode
control unit
line
switching control
standby
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006126406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4670727B2 (ja
Inventor
Tomoyasu Nishimura
知泰 西村
Shingo Kinoshita
慎吾 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP2006126406A priority Critical patent/JP4670727B2/ja
Publication of JP2007300366A publication Critical patent/JP2007300366A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4670727B2 publication Critical patent/JP4670727B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • Y02B60/50

Landscapes

  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)

Abstract

【課題】現用と予備の回線を持つマイクロ波無線システムの信頼性を確保しつつ消費電力を抑え経済的な機器でのシステム構成を実現する。
【解決手段】通常のホットスタンバイモードでシステム起動された後、機器が正常で空間の無線伝搬特性が安定している場合は、マスター予備回線モード制御部15からパワーセービングモード設定信号が出力され、予備回線(送信機3、受信機5)はパワーセービングモードに設定される。その後、現用機器故障の兆候または空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れると、マスター予備回線モード制御部15からパワーセービングモード解除信号が出力され、予備回線はホットスタンバイモードとなり通常の現用・予備システムに変更される。更にBER値が設定値よりも悪化すると、回線切替制御部13から回線切替制御信号が出力され、ホットスタンバイモードとなっている予備回線に短時間で切替えられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成のマイクロ波無線通信システムに関する。
マイクロ波無線システムにおいては、回線の信頼度向上を図るために、現用と予備の装置を有する二重化構成を取ることが多い。この二重化構成では、現用,予備装置をともに動作可能状態としておいて現用,予備切り替えを行うホットスタンバイ方式を採用することにより、現用と予備間での切替時間の短縮を図っている(特許文献1〜3参照)。
また、マイクロ波無線システムの回線品質は機器故障に加えて空間の無線伝搬特性の影響を受ける。この為、信頼性の確保にあたって、無線通信機器及び無線通信路を冗長構成にしている。さらに、空間の無線伝搬特性すなわち気象条件等環境からの影響を受けてもある一定レベルの回線品質を確保できる様に送信出力を設定している。
図2は、従来のATPC(Automatic Transmitter Power Control)機能を有する現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成におけるマイクロ波無線通信システムを示すブロック構成図であり、左半分が対向局側、右半分が自局側、上半分が下り回線、下半分が上り回線を示している。
図2において、通常状態では、対向局側の入力端1から入力された送信データは、送信切替部2で2分岐されて送信機3及び送信機4へ出力され、送信機3及び送信機4で無線周波数帯に変調されてそれぞれのアンテナから送信される。送信制御部24は、相手局側からの送信出力レベル制御信号を受信して送信切替部2経由で送信機3及び送信機4に送出し、送信機3及び送信機4に対して送信出力の補正を指示し、また相手局側から回線切替制御信号を受信すると、この回線切替制御信号を送信切替部2に送出する。送信切替部2は、この回線切替制御信号を受けて、現用の送信機4への送信データの送出を停止し、予備の送信機3へのみ送信データを送出するように送信切替を行うことにより、送信機3と送信機4の間で現用回線と予備回線を切替える。
一方、自局側では、受信機5は、送信機3からの受信信号を受信切替部7に出力し、受信機6は、送信機4からの受信信号を受信切替部7に出力する。RSL(Receiving Signal Level)検出部10は、受信機5と受信機6の受信信号からRSLを検出し、ATPC制御部12へRSL値を出力する。ATPC制御部12はRSL検出部10からRSL測定値を入力すると、対向局の送信機の送信出力レベルを上下する送信出力レベル制御情報を自局側の送信切替部22に出力し、上り回線経由で対向局の送信制御部24へ送信する。送信制御部24は、ATPC制御部12から受信した送信出力レベル制御情報により前記の送信機3および送信機4の送信出力レベル制御を実行する。
BER(Bit Error Rate)検出部9は、受信機5と受信機6の受信信号からBERを算出し、回線切替制御部13へBER値を出力する。回線切替制御部13は、BER検出部9からBER測定値を入力し、現用回線のBER値が予め設定してあるBER値以下であって受信状態が良好のときは現用回線(送信機4、受信機6)により伝送された信号を選択し、現用回線のBER値が予め設定してあるBER値より悪化した場合に現用回線から予備回線への切替えを行うための回線切替情報を、受信制御部11へ出力するとともに、自局側の送信切替部22に出力して上り回線経由で対向局の送信制御部24へ送信する。
受信制御部11は、回線切替制御部13から回線切替情報を入力すると受信切替部7に回線切替信号を出力する。受信切替部7は通常は受信機6を選択して受信機6から出力された受信データを出力端8へ送出しているが、受信制御部11から回線切替信号が入力されると、予備系の受信機5を選択する。また、送信制御部24は、回線切替制御部13からの回線切替信号を受信すると、現用回線の故障又は保守状態が解除されるまで、入力端1から入力される送信データを予備系の送信機3へのみ出力するように送信切替部2を切り替える。
自局側送信機20及び送信機21は、前述の対向局側送信機3及び送信機4と同様の機能を有し、入力した情報及び信号を対向局側受信機18及び受信機19に送信する。対向局側受信機18及び受信機19も前述の自局側受信機5及び受信機6と同様の機能を有し、送信機20及び送信機21から受信した情報及び信号を受信切替部17に出力する。受信切替部17は受信切替部7と同様の機能を有し、受信機18もしくは受信機19から入力した受信データの一方を選択して出力端16へ送出する。また相手局から送信された送信出力レベル制御情報と回線切替情報は、送信制御部24に出力される。
次に、図2に示す従来のマイクロ波無線通信システムにおける回線切替の動作について説明する。
回線切替制御部13には、BER検出部9から予備の受信機5、現用の受信機6のBERが入力される。回線切替制御部13には、機器故障、空間の無線伝搬特性悪化を含む回線障害発生と判断する為に、BERの閾値が設定されている。BER値が閾値を越えると、回線切替制御部13は受信制御部11へ回線切替情報を出力するとともに、対向局の送信制御部24に対して、この回線切替情報を、送信切替部22、送信機20または送信機21、受信機18または受信機19、受信切替部17を経て送信する。
送信制御部24は回線切替情報を受信すると、送信切替部2に対して送信機3を選択する様に回線切替えを指示する。また、受信制御部11は回線切替制御部13から回線切替情報を入力すると受信切替部7に回線切替信号を出力し、受信切替部7は受信制御部11から入力した回線切替信号により、受信機5を選択する。上述した一連の流れで回線切替がおこなわれる。なお、送信切替部2,23はハイブリッド回路等の分岐回路で構成し、回線切替信号で送信機4の動作を直接停止させる構成を採用することもできる。
特開平7−86989号公報 特開平9−8706号公報 特開平11−41146号公報
ホットスタンバイ方式では、現用,予備装置をともに動作可能状態としておいて現用,予備切り替えを行うので、予備装置への切替が即座に実行され、現用と予備間での切替時間を短縮することができる反面、予備装置も常時動作状態としておかなければならないため、消費電力が大きいという問題がある。
最近の無線機器の信頼性から故障の発生確率は低いと考えられ、回線品質に影響を及ぼす空間の無線伝搬特性の劣化も年単位に換算すると少ないものと考えられるため、機器の冗長構成をとらない予備なしシステムや空間の無線伝搬特性に応じて一定範囲で送信出力を可変することによりトータルで消費電力の低減化を図るATPCを採用することによって、システム構成の簡略及び消費電力の低減を図る方法も提案されているが、マイクロ波無線システムの信頼性を維持するためには冗長構成にし、送信出力はマージンのあるレベルとする必要があり、高信頼性が要求されるシステムには適用できない。
また、予備なしシステムでは、ATPC機能を有していたとしても空間の無線伝搬特性に影響を及ぼす無線回線特有のフェーディングや電波干渉に対しては回線品質を確保できない場合がある。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、定常状態すなわち、機器が正常で、空間の無線伝搬特性が良好な場合には仮想的に予備なしシステムとして運用し、機器故障の兆候または空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れた場合には予備ありシステムに構成を能動的に変更可能にすることにより、マイクロ波無線システムの信頼性を確保しつつ消費電力を抑え経済的な機器でのシステム構成を実現する手段を提供することにある。
本発明は、現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成を有し、かつ受信側の受信入力レベル(RSL)の情報により送信側の送信出力レベルを自動制御する機能(ATPC)を有するマイクロ波無線通信システムにおいて、通常状態では仮想的に予備回線なしの構成(以下、パワーセービングモードと称する)として、消費電力を抑える。その状態から、受信機で検出されたBERがあらかじめ設定された予備回線への切替え値に迫った場合、又は湿度と降雨状態(以下、気象条件と総称する)の変化によって以後RSLが著しく低下すると予測された場合には、回線切替えに備えて予備あり(以下、ホットスタンバイモードと称する)のシステムへ変更する。
具体的には、現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成を有し、かつ受信(自局)側の受信入力レベル(RSL)の情報により送信(対向局)側の送信出力レベルを自動制御する機能(ATPC)を有するマイクロ波無線通信システムにおいて、受信側に配置され、該受信側の受信状態に基づいて、前記予備回線のモードをパワーセービングモードと、ホットスタンバイモードに切り替えるモード切替制御信号を出力して該受信側の予備の受信機をパワーセービングモードまたはホットスタンバイモードに切り替え制御するマスター予備回線モード制御部と、該マスター予備回線モード制御部から出力された前記モード切替制御信号を、上り回線を経由して送信側へ伝送する手段と、送信側に配置され、前記受信側のマスター予備回線モード制御部から出力された前記モード切替制御信号を受信し、該受信したモード切替制御信号に応じて前記送信側の予備の送信機をパワーセービングモードまたはホットスタンバイモードに切り替え制御するスレーブ予備回線モード制御部を備えていることを特徴とする。
前記受信側は、湿度及びまたは降雨状態を検出して前記マスター予備回線モード制御部へ出力する気象センサ、RSLを一定時間毎に検出するRSL検出部、BERを一定時間毎に検出するBER検出部を備えており、前記マスター予備回線モード制御部は、これらのセンサ、あるいは検出部からの出力により、受信側の受信状態を判定し、判定結果に応じて前記モード切替制御信号を出力する。
本発明ではATPC機能を有するマイクロ波無線通信システム構成に対して、仮想的に予備回線なしの構成と予備回線ありの構成とを、能動的に変更することにより、システム全体の消費電力削減と無線回線の信頼性維持の両立を可能にした事を特徴としている。
即ち、受信側でBERを一定時間毎に検出する手段と、気象条件を検出する手段と、RSLを一定時間毎に検出する手段と、前記BER、RSL、及び気象条件によってシステム構成の切替え(モード切替え)を決定する手段と、予備回線のモード切替えを制御する情報を対向局の送信機に送信する手段と、対向局の送信側では、受信された制御情報により予備回線のモード切替えを制御する手段を有し、その結果から、通常状態では予備回線はパワーセービングモードすなわち予備なしモードで運用し、気象条件からRSLが低下すると予測された場合もしくはBERの劣化による回線切替えの動作が予測された場合にシステム構成を予備ありモードへ切替える。
このように本発明では、受信側でBERと気象条件を検出し、BERの劣化の検出、もしくは気象条件からRSLが著しく低下すると予測されると予備回線のモードを自局すなわち受信側で切替えるとともに前記切替え情報を対向局に送信し、対向局で予備回線のモード切替えを行う。
つまり、定常状態すなわち、機器が正常で、空間の無線伝搬特性が良好な場合には、予備回線をパワーセービングモードとすることにより仮想的に予備なしシステムとして運用して省電力化を図り、機器故障の兆候、または空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れた場合には、システム構成を通常の予備回線ありに切替えておき、その後回線切替えが発生したときに確実かつ速やかに回線切替が行われることを可能にして、マイクロ波無線システムの信頼性を確保しつつ消費電力を抑え経済的な機器でのシステム構成を可能とするものである。
本発明では、現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成のマイクロ波無線通信システムにおいて、通常状態においては予備回線をパワーセービングモードとすることにより、システム構成を仮想的に予備無し状態としておき、回線切替え制御されることが予測されるとき、回線切替え制御がされる前にシステム構成を予備有り状態に切替えるので、切替時間の短縮を図るとともに無線回線の信頼性を維持したまま消費電力を抑えることができる。
図1は、本発明の実施形態を示すブロック図である。本実施形態も、図2に示す従来例と同様に、ATPC機能を有する現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成におけるマイクロ波無線通信システム構成であり、左半分が対向局側、右半分が自局側、上半分が下り回線、下半分が上り回線を示している。
本実施形態では、図2に示す従来のマイクロ波無線通信システムに対して、気象センサ14、マスター予備回線モード制御部15、スレーブ予備回線モード制御部25を追加することにより、システム構成を能動的に変更する仕組みを備えた点を特徴としている。
図1において、対向局側の入力端1から入力された送信データは、送信切替部2で分岐されて送信機3及び送信機4へ出力され、送信機3及び送信機4で無線周波数帯に変調されてそれぞれのアンテナから送信される。また、送信制御部24から送信切替部2経由で入力した送信出力レベル制御信号に基づいて送信機3及び送信機4に対して送信出力の補正が指示され、また同じく送信制御部24から入力した回線切替制御信号に基づいて送信機3と送信機4の間で現用回線と予備回線を切替える。
対向局側のスレーブ予備回線モード制御部25は、後述する自局側のマスター予備回線モード制御部15から送信制御部24を通して予備回線モード切替信号を受信すると、送信機3をパワーセービングモードとする。そして現用回線による通信状態が悪化する兆候が現れてマスター予備回線モード制御部15から予備回線復帰を示すモード切替信号を受信すると、送信機3をホットスタンバイモードに復帰させ、その後、回線切替制御信号が発生したときに予備回線を速やかに立ち上げて現用回線から予備回線への切替えることができるように準備する。
受信機5は、対向局側の送信機3からの受信信号を受信切替部7に出力し、受信機6は、対向局側の送信機4からの受信信号を受信切替部7に出力する。BER検出部9は受信機5と受信機6の受信信号からBERを算出し、回線切替制御部13とマスター予備回線モード制御部15へBER値を出力する。RSL検出部10は、受信機5と受信機6の受信信号からRSLを検出し、ATPC制御部12及びマスター予備回線モード制御部15へRSL値を出力する。
ATPC制御部12はRSL検出部10からRSL測定値を入力すると、対向局の送信機の送信出力レベルを上下する送信出力レベル制御情報を送信切替部22に出力し、上り回線経由で対向局側の送信制御部24に送信する。送信制御部24は、ATPC制御部12から受信した送信出力レベル制御情報により送信機3および送信機4の送信出力レベルを制御する。
回線切替制御部13は、BER検出部9からBER測定値を入力し、あらかじめ設定してあるBER値より悪化した場合に現用回線から予備回線への切替え制御を行うために、回線切替情報を受信制御部11と送信切替部22に出力する。受信制御部11は回線切替制御部13から回線切替情報を入力すると受信切替部7に回線切替信号を出力する。受信切替部7は受信制御部11から入力した回線切替信号により、受信機5を選択する。また、送信制御部24は、回線切替制御部13からの回線切替信号を受信すると、現用回線の故障又は保守状態が解除されるまで、入力端1から入力される送信データを予備系の送信機3へのみ出力するように送信切替部2を切り替える。
気象センサ14では湿度と降雨情報を検出してマスター予備回線モード制御部15に出力する。マスター予備回線モード制御部15には、予備回線のモードを切替える条件値として、前述の現用回線から予備回線への切替えを行うBER値よりも所定レベル低い値が、予備回線モードの切替えレベルとして設定されている。この設定値はBERが更に悪化して回線切替制御が行われるまでに予備回線の状態変更が完了できる時間を考慮して決定される。また、マスター予備回線モード制御部15には、降雨減衰の可能性及びフェーディング発生の可能性を判断できる、湿度情報と降雨情報とRSL情報の相関情報があらかじめ格納されている。
このマスター予備回線モード制御部15は、BER検出部9からBER測定値を入力し、気象センサ14から湿度と降雨情報を入力する。BER測定値が前記予備回線モード切替レベルよりも悪化した場合と、RSLの低下が予測される場合には、予備回線モード切替情報を、受信機5と送信切替部22へ出力する。送信切替部22は、ATPC制御部12から送信出力レベル制御信号を、回線切替制御部13から回線切替情報を、マスター予備回線モード制御部15から予備回線モード切替情報を入力し、送信機20もしくは送信機21のうち選択されている回線に主信号と共に出力する。
送信機20及び送信機21は前述の送信機3及び送信機4と同様の機能を有し、入力した情報及び信号を受信機18及び受信機19に送信する。受信機18と送信機19は受信機5と受信機6と同様の機能を有し、送信機20もしくは送信機21から受信した情報及び信号を受信切替部17に出力する。受信切替部17は受信切替部7と同様の機能を有し、受信機18もしくは受信機19から入力した送信出力レベル制御情報と回線切替情報と予備回線モード切替情報を送信制御部24に出力する。
送信制御部24は、入力した前述の情報から送信出力レベル制御信号と回線切替信号を送信切替部2に出力し、予備回線モード切替信号はスレーブ予備回線モード制御部25に出力する。なお、BER検出部9、RSL検出部10、ATPC制御部12、回線切替制御部13、受信制御部11、気象センサ14、マスター予備回線モード制御部15、スレーブ予備回線モード制御部25、送信制御部24は対向局側でも同様の構成を備えているものとする。
次に、図1に示す本実施形態における予備回線モード制御および回線切替制御の動作について説明する。
システム起動時には通常の予備ありシステムとして立ち上がる。そして、機器が正常で空間の無線伝搬特性が安定している場合には、マスター予備回線モード制御部15からパワーセービングモード設定信号が出力され、予備回線がパワーセービングモードに設定される。その後、現用機器故障の兆候または空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れると、マスター予備回線モード制御部15からパワーセービングモード解除信号が出力され、予備回線がホットスタンバイモードとなって通常の予備ありシステムに変更される。さらにBER値が設定値よりも悪化すると、回線切替制御部13から回線切替制御信号が出力されるが、その時点では予備回線がホットスタンバイモードとなっているので短時間で回線切替えが実行される。以下、これらの動作について順を追って詳細に説明する。
1)システム起動時の動作
マスター予備回線モード制御部15には、RSL検出部10から予備の受信機5、現用の受信機6のRSL値と、BER検出部9から予備の受信機5、現用の受信機6のBER値と、気象センサ14から湿度及び又は降雨情報が入力される。マスター予備回線モード制御部15には、機器故障の劣化の兆候を検出する為に、BERの閾値が設定されている。また、降雨減衰の可能性及びフェーディング発生の可能性すなわち空間の無線伝搬特性悪化の兆候を検出する為に、湿度情報と降雨情報とRSL情報の相関情報があらかじめ格納されている。
機器が正常で空間の無線伝搬特性が安定していると判断できる時間が経過後、マスター予備回線モード制御部15は、予備の受信機5に対してパワーセービングモードへの移行を指示するとともに対向局のスレーブ予備回線モード制御部25へパワーセービングモードへの制御情報を送信切替部22、送信機20または送信機21、受信機18または受信機19、受信切替部17、送信制御部24を経て送信する。
スレーブ予備回線モード制御部25は、送信制御部24からパワーセービングモードへの制御情報を受信すると、予備の送信機3に対してパワーセービングモードへの移行を指示する。上述した一連の流れにより、このシステムは、現用の送信機4と現用の受信機6のみの動作による、予備なしのシステムへ変更される。
2)機器故障の兆候または空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れた場合の動作
マスター予備回線モード制御部15にて、BER値が閾値を越えた場合には機器故障の劣化の兆候があると判断して、マスター予備回線モード制御部15は、対向局のスレーブ予備回線モード制御部25へパワーセービングモード解除への制御情報を送信切替部22、送信機20または送信機21、受信機18または受信機19、受信切替部17、送信制御部24を経て送信する。
スレーブ予備回線モード制御部25は、送信制御部24からパワーセービングモード解除への制御情報を受信すると、予備の送信機3に対してパワーセービングモード解除を指示する。また、マスター予備回線モード制御部15は予備の受信機5に対してパワーセービングモード解除を指示する。この一連の流れで予備の送信機3と受信機5はホットスタンバイモードとなり、予備ありのシステムへ変更される。
このときのBERの閾値は、現用回線から予備回線への切替えのトリガーとなるBER値よりも低い値としBER値が本閾値から更に悪化して回線切替制御が行われるまでに予備回線の状態変更が完了できる時間を考慮して決定される。
次に、空間の無線伝搬特性悪化の兆候が現れた場合の動作については、気象センサ14から入力される湿度及び降雨情報とRSL検出部10から入力されるRLS値を照らし合わせ、マスター予備回線モード制御部15に予め格納されている、降雨減衰の可能性及びフェーディング発生の可能性を判断できる、湿度情報及び降雨情報とRSL情報の相関情報から、RSLの低下が予測される場合には、パワーセービングモードの解除制御を、上述のBER劣化時のシーケンスと同様なシーケンスで行う。
3)機器故障時または空間の無線伝搬特性が悪化した場合の動作
回線切替制御部13には、BER検出部9から予備の受信機5、現用の受信機6のBERが入力される。回線切替制御部13には、機器故障、空間の無線伝搬特性悪化を含む回線障害発生と判断する為に、BERの閾値が設定されている。回線切替制御部13は、BER値が設定閾値を越えたことを検出すると、受信制御部11へ回線切替情報を出力するとともに、この回線切替情報を、送信切替部22、送信機20または送信機21、受信機18または受信機19、受信切替部17を経て、対向局の送信制御部24へ送信する。
送信制御部24は、回線切替情報を受信すると、送信切替部2に対して送信機3を選択する様に回線切替えを指示する。また受信制御部11は、回線切替制御部13から回線切替情報を入力すると受信切替部7に回線切替信号を出力する。受信切替部7は受信制御部11から入力した回線切替信号により、受信機5を選択する。上述した一連の流れで回線切替が行われる。なお、回線切替を行う前には、前記2)項により既に予備ありのシステムへ変更されていることはいうまでもない。
ATPC機能を有するマイクロ波無線通信システムの場合、空間の無線伝搬特性に応じて一定範囲で送信出力を可変することによりBERの悪化は最小限に抑えられるため、予備の回線に切り替わる頻度は比較的少なくなると考えられるので、本発明は、現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成を有し、かつ受信(自局)側の受信入力レベル(RSL)の情報により送信(対向局)側の送信出力レベルを自動制御する機能(ATPC)を有するマイクロ波無線通信システムにおける低消費電力化手段として極めて有効である。
このように本実施形態では、従来のシステム構成に加えて、受信側に、システム構成を能動的に可変するマスター予備回線モード制御部15と、湿度と降雨状態を検出する気象センサ14を設け、一方、送信側には、マスター予備回線モード制御部15からの予備回線モード切替制御信号を受信するスレーブ予備回線モード制御部25を設け、受信側のマスター予備回線モード制御部15の指示によりシステム構成を可変にしている。
マスター予備回線モード制御部15では、BER情報、RSL情報、湿度、降雨情報からシステム構成の可否を一定時間間隔で判定し、スレーブ予備回線モード制御部25と連動してシステム構成を可変する。定常状態では予備なしシステムとして運用しているが、マスター予備回線モード制御部15でBERの劣化を検出または、気象センサ情報及びRSL情報からRSLの劣化が予測される場合には、予備なしシステムから予備ありシステムへ変更する。
BER劣化の判断はBERがあらかじめ現用から予備へ切替えるトリガーとして設定しているBER値より低い第二の設定値より劣化したかどうかで行い、現用から予備へ切替える際に予備回線が立ち上がっていることを確実にする。また、RSL劣化の予測は、降雨減衰の可能性及びフェーディング発生の可能性を判断できる様にあらかじめマスター予備回線モード制御部に格納されている相関情報と、入力された湿度情報と降雨情報とRSL情報の相関情報から判断しているが、RSL測定値、あるいは湿度情報、降雨情報を直接判定基準として判断してもよい。当然ながらRSLの劣化によりBERが劣化し回線切替えが行われる前に予備回線が立ち上がることを確実にする。
なお、上述の説明では、定常状態では完全に予備システムを落とす態様について説明したが、空間の無線伝搬特性により一定周期で予備ありと、予備なしを変更することで信頼性を向上することも可能である。
また上記の実施例では、下り(送信機4から受信機6の方向)の動作について説明したが、上り(送信機21から受信機19の方向)についても同様な動作をすることは言うまでもない。また、本実施例は現用1、予備1のシステムを対象としているが、複数の現用システムで1つの予備システムを共有する1+Nのシステムでも同様に実施できる。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 従来例を示すブロック図である。
符号の説明
1,23 入力端
2,22 送信切替部
3,4,20,21 送信機
5,6,18,19 受信機
7,17 受信切替部
8,16 出力端
9 BER検出部
10 RSL検出部
11 受信制御部
12 ATPC制御部
13 回線切替制御部
14 気象センサ
15 マスター予備回線モード制御部
24 送信制御部
25 スレーブ予備回線モード制御部

Claims (7)

  1. 現用と予備の回線を持つTWIN-PATH構成を有し、かつ受信(自局)側の受信入力レベル(RSL)の情報により送信(対向局)側の送信出力レベルを自動制御する機能(ATPC)を有するマイクロ波無線通信システムにおいて、
    受信側に配置され、該受信側の受信状態に基づいて、前記予備回線のモードをパワーセービングモードと、ホットスタンバイモードに切り替えるモード切替制御信号を出力して該受信側の予備の受信機をパワーセービングモードまたはホットスタンバイモードに切り替え制御するマスター予備回線モード制御部と、該マスター予備回線モード制御部から出力された前記モード切替制御信号を、上り回線を経由して送信側へ伝送する手段と、送信側に配置され、前記受信側のマスター予備回線モード制御部から出力された前記モード切替制御信号を受信し、該受信したモード切替制御信号に応じて前記送信側の予備の送信機をパワーセービングモードまたはホットスタンバイモードに切り替え制御するスレーブ予備回線モード制御部を備えていることを特徴とするマイクロ波無線通信システム。
  2. 前記受信側は、湿度及びまたは降雨状態を検出して前記マスター予備回線モード制御部へ出力する気象センサを備えており、前記マスター予備回線モード制御部は、前記気象センサから入力された湿度及びまたは降雨状態を示す値が予め定められた基準値以下のとき前記予備回線をパワーセービングモードに設定するモード切替制御信号を出力し、前記基準値を超えたとき前記予備回線をホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を出力する機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無線通信システム。
  3. 前記受信側は、RSLを一定時間毎に検出するRSL検出部を備えており、前記マスター予備回線モード制御部は、前記RSL検出部から入力されたRSL測定値が予め定められた基準値以上のとき前記予備回線をパワーセービングモードに設定するモード切替制御信号を出力し、前記基準値を下回ったとき前記予備回線をホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を出力する機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無線通信システム。
  4. 前記受信側は、BERを一定時間毎に検出するBER検出部を備えており、前記マスター予備回線モード制御部は、前記BER検出部から入力されたBER測定値が予め定められた基準値以下のとき前記予備回線をパワーセービングモードに設定するモード切替制御信号を出力し、前記基準値を超えたとき前記予備回線をホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を出力する機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無線通信システム。
  5. 前記受信側は、湿度及びまたは降雨状態を検出して前記マスター予備回線モード制御部へ出力する気象センサと、RSLを一定時間毎に検出するRSL検出部を備えており、前記マスター予備回線モード制御部は、あらかじめマスター予備回線モード制御部に格納されている降雨減衰の可能性及びフェーディング発生の可能性を示す相関情報と、入力された湿度情報と降雨情報とRSL情報の相関情報とを比較し、比較結果に基づいて前記モード切替制御信号を出力する機能を有していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波無線通信システム。
  6. 前記マスター予備回線モード制御部は、前記予備回線のモードをパワーセービングモードに設定するモード切替制御信号を出力しているときに、前記予備回線のモードをホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を一定周期で出力する機能を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のマイクロ波無線通信システム。
  7. 複数の現用回線と1つの予備回線からなるシステムとして構成され、前記マスター予備回線モード制御部は、前記複数の現用回線のうちの少なくとも1つの回線における受信状態が、前記予備回線のモードをホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を出力する基準を満たしたとき、前記予備回線のモードをホットスタンバイモードに設定するモード切替制御信号を出力する機能を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のマイクロ波無線通信システム。
JP2006126406A 2006-04-28 2006-04-28 低消費電力マイクロ波無線通信システム Expired - Fee Related JP4670727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006126406A JP4670727B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 低消費電力マイクロ波無線通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006126406A JP4670727B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 低消費電力マイクロ波無線通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007300366A true JP2007300366A (ja) 2007-11-15
JP4670727B2 JP4670727B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=38769497

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006126406A Expired - Fee Related JP4670727B2 (ja) 2006-04-28 2006-04-28 低消費電力マイクロ波無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4670727B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013048339A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Toshiba Corp マイクロ波多重無線装置及び省電力制御方法
JPWO2021199120A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06291698A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Nec Corp 無線通信システム
JPH0786989A (ja) * 1993-09-17 1995-03-31 Nec Corp 無線通信装置
JPH098706A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 N T T Ido Tsushinmo Kk ホットスタンバイ回線切替方式
JPH1141146A (ja) * 1997-07-17 1999-02-12 Nec Corp 無線通信装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06291698A (ja) * 1993-03-31 1994-10-18 Nec Corp 無線通信システム
JPH0786989A (ja) * 1993-09-17 1995-03-31 Nec Corp 無線通信装置
JPH098706A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 N T T Ido Tsushinmo Kk ホットスタンバイ回線切替方式
JPH1141146A (ja) * 1997-07-17 1999-02-12 Nec Corp 無線通信装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013048339A (ja) * 2011-08-29 2013-03-07 Toshiba Corp マイクロ波多重無線装置及び省電力制御方法
JPWO2021199120A1 (ja) * 2020-03-30 2021-10-07
JP7346720B2 (ja) 2020-03-30 2023-09-19 日本電気株式会社 フェージング予測装置、フェージング予測方法およびフェージング予測プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4670727B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100371281B1 (ko) Cdma 이동 통신 시스템 및 그 송신 전력 제어 방법
EP3122102B1 (en) Point-to-point radio system, point-to-point radio apparatus, and communication control method
JP4383480B2 (ja) 移動通信端末及び移動通信端末における送信電力制御方法
US9431701B1 (en) Dual antenna transfer switch system, method and apparatus
WO2001099462A1 (fr) Procede de commande de communication de mobile, systeme cellulaire, station mobile, station de base et appareil de commande de station de base
JP2000252917A (ja) セルラーシステム送信電力制御方法
US7991420B2 (en) Dynamic RS coverage in multi-hop cellular networks
JP2009177459A (ja) 無線伝送装置、変調方式決定方法及びそのプログラム
JP3525738B2 (ja) セルラーシステムにおける下り回線ハンドオーバ制御方法
JP2008048160A (ja) 基地局装置及び移動端末の故障検出装置並びにそれらの故障検出方法
WO2011142214A1 (ja) 移動通信端末
JP2006211719A (ja) 無線システムにおける送信電力の制御
JP4670727B2 (ja) 低消費電力マイクロ波無線通信システム
US8929941B2 (en) Method of power control
US9444538B2 (en) Radio communication system and controlling method thereof
JP4010372B2 (ja) 無線中継増幅装置
KR100312582B1 (ko) 이동국의 송신 전력 제어의 실패에도 불구하고 통신 품질의 저하를 방지하기 위한 cdma 통신 시스템의 주파수 제어 방법
JP2009272732A (ja) 無線通信装置
JP4594401B2 (ja) 音声移動通信装置
JP4627080B2 (ja) 無線通信システム
JP2008283426A (ja) 無線中継増幅装置
JP4133447B2 (ja) 無線通信装置及び送信出力制御方法
JP4546548B2 (ja) 無線通信装置及び送信出力制御方法
JPH1141146A (ja) 無線通信装置
KR102137253B1 (ko) 기준 신호의 초기 타이밍 설정 방법 및 그 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090212

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20090702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101221

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110103

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees