JP2007299030A - Gui表示情報取得用プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンテンツデータを記録するメモリ容量を低減させるとともに、簡易なプログラムで高速に動作させることが可能なGUI表示情報取得用プログラムを提供する。
【解決手段】 取得した制御信号に基づいてイベントコードを生成するステップと、このイベントコードに基づいてサーバ4からGUI画面に表示する情報を取得するステップと、取得したGUI画面に表示する情報を記録しておきイベントコードが生成されたときにこの記録された情報を利用してGUI画面の描画情報を生成するステップとをクライアント機器に実行させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 取得した制御信号に基づいてイベントコードを生成するステップと、このイベントコードに基づいてサーバ4からGUI画面に表示する情報を取得するステップと、取得したGUI画面に表示する情報を記録しておきイベントコードが生成されたときにこの記録された情報を利用してGUI画面の描画情報を生成するステップとをクライアント機器に実行させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、特にホームネットワークに接続されたクライアント機器で利用するGUI(Graphical User Interface)の表示情報を取得するGUI表示情報取得用プログラムに関する。
従来、ソフトウェア開発の分野において、既に開発されているプログラムの一部または全部を再利用して効率的に開発を行うことが行われている。
既存のプログラムを再利用することにより、開発期間の短縮化、開発費の縮小、および開発工数の削減等の効果を得ることができる。
この既存のプログラムを再利用する技術として、データとその手続きをオブジェクトと呼ばれる1つのまとまりとして管理し、その組み合わせによってソフトウェアを構築するオブジェクト指向を利用した技術が広く普及している。
特に、GUIの構築については、オブジェクト指向を利用してデザインパーツだけでなく、その動作内容も含めて効率的に開発する仕組みが提案されている。
一方、近年はデジタルテレビジョン、デジタルVTR、デジタルSTB(Set Top Box)などのデジタル家電機器が普及しており、これらの既存の家電機器にネットワーク機能を付加してクライアント機器として機能させることで、ホームネットワークを構築することが可能になっている。
一般的にホームネットワークは、ホームネットワーク用通信チャネルの種類およびデバイスの種類などの環境により選択されたUPnP(Universal Plug and Play)、Havi(Home Audio/Video interoperability)、またはJiniなどを利用したミドルウェアにより、各種デジタル家電機器が接続されて構築される。
特に最近は、UPnPなどの業界標準の仕様を用いて、デジタル機器の相互接続を保障するための技術仕様を策定する業界団体であるDLNA(Digital Living Network Alliance)のガイドラインに対応したミドルウェアが注目されている。
デジタル家電機器をホームネットワークに接続したクライアント機器として機能させるためのソフトウェアで利用するGUIでは、これらのミドルウェアと上述したオブジェクト指向を利用して構築されたGUIモジュールとが組み合わせられて表示する表示情報が取得される。
ホームネットワークに接続するクライアント機器で利用するGUIに表示する情報を取得するための従来のGUI表示情報取得装置について、図14を参照して説明する。
図14に示すGUI表示情報取得装置100は、リモコン2と、ネットワーク3を介して接続されたサーバ4と、出力装置5とに接続されており、内部には制御部110と、ミドルウェア120と、GUIモジュール130とを有する。
制御部110は、ユーザにより操作されるリモコン2から送信される制御信号を受信するメイン制御部111と、このメイン制御部111により呼び出されるネットワーク情報オブジェクト呼び出し部112と、ネットワーク情報読み込み部113と、ネットワーク情報書き込み部114と、表示オブジェクト呼び出し部115とを有する。
ミドルウェア120は、ネットワーク3に接続されているサーバ4からホームネットワークに関するサーバ情報やコンテンツ情報などのネットワーク情報を取得するネットワーク情報取得部121aと取得されたネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶部121bとが設けられたホームネットワークオブジェクト121を有する。
GUIモジュール130は、ホームネットワークオブジェクト121で取得されたネットワーク情報を表示データとして記憶する表示データ記憶部131aと、この表示データに基づいて描画情報を生成して出力装置5に出力する描画情報生成部131bとが設けられた表示オブジェクト131を有する。
上述のように構成されたGUI表示情報取得装置100を用いて、ホームネットワークに接続されたクライアント機器で利用されるGUIが表示されるときの動作について説明する。
まず、GUI表示情報取得装置100においてリモコン2からネットワーク情報を取得するための制御信号が受信されると、メイン制御部111を経由してネットワークオブジェクト呼び出し部112からミドルウェア120内のホームネットワークオブジェクト121のネットワーク情報取得部121aが呼び出され、ネットワーク情報取得部121aでネットワーク3を介してサーバ4からサーバ情報やコンテンツ情報などのネットワーク情報が取得される。
ネットワーク情報取得部121aで取得されたネットワーク情報は、ネットワーク情報記憶部121bに記憶される。
ネットワーク情報がネットワーク情報記憶部121bに記憶された状態で、リモコン2からネットワーク情報を読み込むための制御信号がGUI表示情報取得装置100で受信されると、メイン制御部111を経由してネットワーク情報読み込み部113でネットワーク情報記憶部121bからネットワーク情報が読み込まれる。
ネットワーク情報がネットワーク情報読み込み部113に読み込まれた状態で、リモコン2からネットワーク情報をコピーするための制御信号がGUI表示情報取得装置100で受信されると、メイン制御部111を経由してネットワーク情報書き込み部114でネットワーク情報がネットワーク情報読み込み部113から取得され、GUIモジュール130内の表示オブジェクト131の表示データ記憶部131aに書き込まれる。
表示データ記憶部131aにネットワーク情報が書き込まれた状態で、リモコン2から描画情報を生成するための制御信号がGUI表示情報取得装置100で受信されると、メイン制御部111を経由して描画情報生成部131bで表示データ記憶部131aに記憶されたネットワーク情報が取得され、描画情報が生成されて出力装置5に出力される。
出力装置5では、取得した描画情報がGUIとして表示される。
このようなオブジェクト指向を利用したGUI表示情報に関する技術として、特許文献1に記載の技術がある。
この特許文献1に記載の技術は、ユーザの操作を検出し表示情報の取得を制御するための各種オブジェクトと、これらのオブジェクトで共有する物理的なデータを提供するデータオブジェクトとを分離して設けることで、データ量が大きいイメージデータやサウンドデータなどの各種オブジェクトで共有しこれらのデータが重複して記録されることを防止できるため、コストの高いメモリの浪費を避けることができる。
特開平9−319538号公報
しかし、特許文献1の技術では、GUI表示情報取得の際に重複してデータを記録することを避けることはできるが、ネットワークを介して取得し記録したデータをコピーして表示オブジェクトに保持することは必要であり、表示情報取得処理の際にやはり多くのメモリを必要とするという問題があった。
また、表示情報取得プログラムの開発者は利用するミドルウェアの基本的な動作をある程度は知っている必要があり、開発者への負担が大きいという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ホームネットワークに接続されたクライアント機器に特化して動作させるものであり、クライアント機器でコンテンツデータを記録するメモリ容量を低減させて高速に動作させることが可能であるとともに、動作させるプログラムを簡易な工程で開発することができるGUI表示情報取得用プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のGUI表示情報取得用プログラムは、ホームネットワークと表示装置(5)とにそれぞれ接続されると共にネットワーク(3)を介してサーバ(4)に接続された、アプリケーション部(10)とミドルウェア部(20)と表示オブジェクト部(30)とを有したクライアント機器に、当該クライアント機器が利用する情報を前記サーバ(4)から取得してGUI表示情報を生成し、前記表示装置(5)に出力する処理を実行させるGUI表示情報取得用プログラムであって、前記ミドルウェア部(20)により、前記サーバ(4)からサーバ情報を取得して前記表示オブジェクト部(30)に記憶させ、更に前記サーバ(4)からサービス情報を取得して前記表示オブジェクト部(30)に記憶させた後、第1のコールバックイベントを前記アプリケーション部(10)に出力するステップと、前記アプリケーション部(10)により、入力された前記第1のコールバックイベントに基づき第1のイベントコードを生成して前記表示オブジェクト部(30)に出力するステップと、前記表示オブジェクト部(30)により、入力された前記第1のイベントコードに基づき前記記憶されたサーバ情報を読み出して前記GUI表示情報を生成し、前記表示装置(5)に出力するステップと、前記アプリケーション部(10)により、当該クライアント機器に入力された操作信号に基づき第2のイベントコードを生成して前記ミドルウェア部(20)に出力するステップと、前記ミドルウェア部(20)により、入力された前記第2のイベントコードに基づき前記表示オブジェクト部(30)に記憶されたサーバ情報を読み出し、このサーバ情報に基づき前記サーバ(4)からコンテンツ情報を取得して前記表示オブジェクト部(30)に記憶させた後、第2のコールバックイベントを前記アプリケーション部(10)に出力するステップと、前記アプリケーション部(10)により、入力された前記第2のコールバックイベントに基づき第3のイベントコードを生成して前記表示オブジェクト部(30)に出力するステップと、前記表示オブジェクト部(30)により、入力された前記第3のイベントコードに基づき前記記憶されたコンテンツ情報を読み出して前記GUI表示情報を生成し、前記表示装置(5)に供給するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明のGUI表示情報取得用プログラムによれば、ホームネットワークに接続されたクライアント機器に利用するGUIの表示情報を取得する際にデータが使用するメモリ容量を低減させるとともに、簡易なプログラムで高速に動作させることができる。
〈一実施形態によるGUI表示情報取得装置1の構成〉
本発明の一実施形態によるGUI表示情報取得用プログラムを組み込んだGUI表示情報取得装置1の構成を、図1〜3を参照して説明する。
本発明の一実施形態によるGUI表示情報取得用プログラムを組み込んだGUI表示情報取得装置1の構成を、図1〜3を参照して説明する。
本実施形態によるGUI表示情報取得装置1はホームネットワークに接続されたクライアント機器としてのコンテンツ再生装置内で利用され、図1に示すようにリモコン2、およびサーバ4に接続されたネットワーク3、および出力装置5に接続されている。これらの接続は、有線でも無線でもよい。
GUI表示情報取得装置1は、アプリケーション部10と、ミドルウェア20と、表示オブジェクト30と、プレーヤモジュール40とを有する。
アプリケーション部10は、リモコン2から受信した信号をイベントコードに変換して出力し、また、ミドルウェア20から取得した後述するイベントコールバックを基にイベントコードを生成して出力するリモコンコード/イベントコード変換部11を有する。
ミドルウェア20は、リモコンコード/イベントコード変換部11からイベントコードを取得し、このイベントコードに基づいてサーバ4と通信を行って、サーバ情報、コンテンツ情報、またはフォルダ階層履歴情報を取得する通信メソッド21aが設けられたコンテンツ情報取得オブジェクト21を有する。
通信メソッド21aは、イベントコードに基づいてサーバ4からサーバ情報、コンテンツ情報、またはフォルダ階層履歴情報を取得した際、イベントコールバックを生成してリモコンコード/イベントコード変換部11に送出してイベントコードを発生させる。
表示オブジェクト30は、フォルダ階層を管理する階層履歴表示オブジェクト31と、コンテンツリスト表示を管理するリスト表示オブジェクト32とを有する。
階層履歴表示オブジェクト31は、後述するデータ記録オブジェクト32aに記録されているコンテンツ情報からフォルダ階層履歴情報を取得して描画情報を生成し、出力装置5に出力する階層履歴描画メソッド31aを内部に有する。
リスト表示オブジェクト32は、ミドルウェア20で取得されたサーバ情報およびコンテンツ情報を記録するデータ記録オブジェクト32aと、データ記録オブジェクト32aに記録されたサーバ情報またはコンテンツ情報を取得してコンテンツリストの情報を生成して出力装置5に出力するリスト描画メソッド32bとを有する。
データ記録オブジェクト32aの詳細な構成を、図2に示す。
データ記録オブジェクト32aは、サーバ情報を記録するサーバオブジェクト32a−1と、コンテンツ情報を記録するコンテンツオブジェクト32a−2と、サムネイル画像データを記録するイメージオブジェクト32a−3とを有する。
これらのオブジェクトに記録されているサーバ情報、コンテンツ情報、およびサムネイル画像データは、階層履歴描画メソッド31aまたは、リスト描画メソッド32bで描画情報が生成されるときに用いられる。また、ミドルウェア20、またはプレーヤモジュール40でサーバ4と通信が行われる際に用いられる。
コンテンツオブジェクト32a−2に記録されているコンテンツ情報の一例を図3に示す。
図3に示すように、コンテンツ情報は、コンテンツのタイトル名、コンテンツの作成日、コンテンツデータのリンク先、コンテンツデータ属性情報等を含んでいる。
プレーヤモジュール40は、コンテンツデータを表示させ、再生、停止などの指示を出力するものであり、コンテンツデータ受信メソッド41aおよびコンテンツデータ再生メソッド41bが設けられたプレーヤオブジェクト41を有する。
コンテンツデータ受信メソッド41aは、データ記録オブジェクト32aから、コンテンツ情報を取得してこのコンテンツ情報を基にサーバ4からコンテンツデータを受信し、コンテンツデータ再生メソッド41bに出力する。
コンテンツデータ再生メソッド41bは、コンテンツデータ受信メソッド41aから取得したコンテンツデータをデコードして出力装置5に出力する。
一般的に、DLNAのガイドラインによって実現できるコンテンツ再生装置の動作は、ネットワークを通じてコンテンツリストを取得し、そのコンテンツリストからコンテンツをユーザに選択させ、さらに選択されたコンテンツのコンテンツデータをディスプレイなどの出力装置に出力することである。
このとき、GUIにより、コンテンツリストを表示してユーザに容易にコンテンツの選択を行わせること、およびコンテンツデータを表示させ、再生、停止などの操作を実行させることが可能である。
このコンテンツリストによりユーザにコンテンツを選択させる際の処理内容は、サーバからコンテンツリストを取得する技術により大きく左右される。
この技術は、UPnP SOAP技術のアクション名Browseの性質上、コンテナと呼ばれるフォルダ階層ごとのリスト取得に制限される。
従って、本実施形態によるGUI表示情報取得装置1の表示オブジェクト30には、フォルダ階層を管理するオブジェクトである階層履歴表示オブジェクト31と、コンテンツリスト表示を管理するオブジェクトであるリスト表示オブジェクト32とが設けられている。
〈一実施形態によるGUI表示情報取得装置1の動作〉
本実施形態におけるGUI表示情報取得装置1の動作について、図4〜7を参照して説明する。
本実施形態におけるGUI表示情報取得装置1の動作について、図4〜7を参照して説明する。
図4は、GUI表示情報取得装置1において、サーバ4からサーバ情報を取得して出力装置5に出力する動作を示すシーケンス図である。
まず、コンテンツ再生装置に電源が投入されGUI表示情報取得装置1が立ち上げられると、ミドルウェア20が起動され内部のスレッドが走らされる。
ミドルウェア20が起動されると、UPnP技術によるM-SEARCHメッセージがミドルウェア20からネットワーク3に送出される(S1)。
ネットワーク3を介してサーバ4でM-SEARCHメッセージが受信されると、Responseがサーバ4からM-SEARCHメッセージの送信元であるGUI表示情報取得装置1のミドルウェア20に送信される(S2)。
ミドルウェア20でResponseが受信されると、UPnP技術によるDevice descriptionメッセージがミドルウェア20からサーバ4に送信される(S3)。
サーバ4でDevice descriptionメッセージが受信されると、サーバ情報を含むResponseがサーバ4からミドルウェア20に送信される(S4)。
ミドルウェア20では受信されたResponseからサーバ情報が抽出され、抽出されたサーバ情報がデータ記録オブジェクト32aのメモリ領域に書き込まれる(S5)。
データ記録オブジェクト32aでは、サーバ情報を記録した場所であるメモリポインタがミドルウェア20に送出される(S6)。
次に、ミドルウェア20から、UPnP技術によるService descriptionメッセージがサーバ4に送信される(S7)。
サーバ4でService descriptionメッセージが受信されると、サーバ4のサービス情報を含むResponseがサーバ4からミドルウェア20に送信される(S8)。
ミドルウェア20では受信されたResponseからサービス情報が抽出され、ステップS6で取得されたメモリポインタを基にデータ記録オブジェクト32aのサーバ情報にアクセスされ、抽出されたサービス情報が追記される(S9)。
サービス情報が追記されることにより、データ記録オブジェクト32aのサーバ情報が更新されたことがミドルウェア20で認識されてコールバックイベントが生成される。生成されたコールバックイベントは、ミドルウェア20からリモコンコード/イベントコード変換部11に送出される(S10)。
リモコンコード/イベントコード変換部11でコールバックイベントが受信されるとイベントコードが生成され、リスト描画メソッド32bに送出される(S11)。
リスト描画メソッド32bでイベントコードが取得されると、データ記録オブジェクト32aにサーバ情報が要求される(S12)。
データ記録オブジェクト32aでサーバ情報が要求されると、ステップS5およびS9で書き込まれたサーバ情報がデータ記録オブジェクト32aからリスト描画メソッド32bに送出される(S13)。
リスト描画メソッド32bでは、取得したサーバ情報に基づいて描画情報が生成され(S14)、出力装置5に出力される。
次に、GUI表示情報取得装置1において、サーバ4からコンテンツ情報を取得して出力装置5に出力する動作を図5のシーケンス図を参照して説明する。
まず、ユーザによりリモコン2が操作されコンテンツ情報の取得が要求されると、リモコンコード/イベントコード変換部11においてリモコンコードが受信される(S21)。
リモコンコード/イベントコード変換部11では、受信されたリモコンコードが変換されてイベントコードが生成され、ミドルウェア20にポストされる(S22)。
ミドルウェア20では、内部で走らされているスレッドによりポストされたイベントコードが取得される。
ミドルウェア20でイベントコードが取得されると、データ記録オブジェクト32aにサーバ情報が要求される(S23)。
データ記録オブジェクト32aでサーバ情報が要求されると、記録されているサーバ情報がデータ記録オブジェクト32aからミドルウェア20に送出される(S24)。
ミドルウェア20では、取得したサーバ情報に基づいて、UPnP ContentDirectoryサービスであるAction Browseメッセージがサーバ4に送信される(S25)。
サーバ4でAction Browseメッセージが受信されると、サーバ4のコンテンツ情報を含むResponseがサーバ4からミドルウェア20に送信される(S26)。
ミドルウェア20では受信されたResponseからコンテンツ情報が抽出され、抽出されたコンテンツ情報はデータ記録オブジェクト32aのメモリ領域に書き込まれる(S27)。
コンテンツ情報がデータ記録オブジェクト32aのメモリ領域に書き込まれると、データ記録オブジェクト32aが更新されたとミドルウェア20で認識され、コールバックイベントが生成される。生成されたコールバックイベントは、ミドルウェア20からリモコンコード/イベントコード変換部11に送出される(S28)。
リモコンコード/イベントコード変換部11でコールバックイベントコードが受信されるとイベントコードが生成され、リスト描画メソッド32bに送出される(S29)。
リスト描画メソッド32bでイベントコードが取得されると、データ記録オブジェクト32aにコンテンツ情報が要求される(S30)。
データ記録オブジェクト32aでコンテンツ情報が要求されると、ステップS27で書き込まれたコンテンツ情報がデータ記録オブジェクト32aからリスト描画メソッド32bに送出される(S31)。
リスト描画メソッド32bでは、取得したコンテンツ情報に基づいて描画情報が生成され(S32)、出力装置5に出力される。
また、図5の処理において、コンテンツ情報に変わって階層履歴情報が階層履歴描画メソッド31aで取得されることにより、階層履歴を表示するための描画情報が生成され、出力装置5に出力される。
図4および図5において動作するミドルウェア20で実行される処理について図6を参照して説明する。
まず、GUI表示情報取得装置1が立ち上げられることにより、ミドルウェア20が起動され、M-SEARCHメッセージがネットワーク3に送信されてサーバ4が検知される(S41)。
次に、GUI表示情報取得装置1からサーバ4に送信するデータがあるか否か判定される(S42)。
サーバ4に送信するデータある場合(S42の「YES」)はサーバ4にデータが送信され(S43)、データの送信が完了した場合、またはサーバ4に送信するデータがない場合(S42の「NO」)はサーバ4から受信するデータがあるか否か判定される(S44)。
サーバ4から受信するデータある場合(S44の「YES」)はサーバ4からデータが受信され(S45)、解析されて項目ごとにデータ記録オブジェクト32aに記録させる(S46、S47)。
データ記録オブジェクト32aに記録させることによりデータが更新されたことが認識され、イベントコードを生成させるためのコールバックイベントが生成されてリモコンコード/イベントコード変換部11に送出される(S48)。
コールバックイベントが送出された後、またはステップS44においてサーバ4から受信するデータがない場合は(S44の「NO」)、リモコンコード/イベントコード変換部11から終了命令が取得されたか否かが判定される(S49)。
終了命令が取得されている場合は(S49の「YES」)処理が終了され、終了命令が取得されていない場合は(S49の「NO」)、ステップS42に戻り、終了命令が取得されるまでステップS42〜S49の処理が繰り返される。
次に、図4のおよび図5において動作するリモコンコード/イベントコード変換部11で実行される処理について図7を参照して説明する。
まず、リモコンコード/イベントコード変換部11において信号が受信されると(S51)、受信された信号がミドルウェア20から送出されたコールバックイベントか、ユーザにより操作されたリモコン2から送信されたイベントコードかが判定される(S52)。
判定の結果、コールバックイベントである場合は(S52の「YES」)、表示オブジェクト30の階層履歴描画メソッド31aまたはリスト描画メソッド32bにコールバックイベントが送出され、描画情報を更新させる(S53)。
ステップS52においてコールバックイベントではなくリモコン2から受信したイベントコードであると判定された場合は(S52の「NO」)、このイベントコードがサーバ4へのデータ要求であるか否かが判定される(S54)。
判定の結果、イベントコードがサーバ4へのデータ要求である場合は(S54の「YES」)、ミドルウェア20にこのデータ要求がポストされ、サーバ4にデータ要求の処理を行わせる(S55)。
ステップS54においてイベントコードがサーバ4へのデータ要求ではない場合は(S54の「NO」)、既に選択中のコンテンツの再生要求であるか否かが判定される(S56)。
判定の結果、イベントコードがコンテンツの再生要求である場合は(S56の「YES」)、プレーヤモジュール40にこのコンテンツの再生要求が送出され、再生処理を行わせる(S57)。
ステップS56においてイベントコードがコンテンツの再生要求ではないと判定された場合は(S56の「NO」)、イベントコードが破棄される(S58)。
以上のような処理により描画情報が生成され、出力装置5に表示させるGUI画面50について図8〜10を参照して説明する。
図8に示すように、GUI画面50は階層履歴表示領域51とコンテンツリスト表示領域52を有する。
階層履歴表示領域51に表示されている情報は、階層履歴描画メソッド31aで生成された描画情報である。
また、コンテンツリスト表示領域52に表示されている情報は、リスト描画メソッド32bで生成された描画情報である。
図9は、図8中の階層履歴表示領域51を詳細に示した表示図である。
階層履歴表示領域51は、データ記録オブジェクト32aから取得されたサーバ4のサムネイル画像を表示するサーバアイコン51aと、サーバ名、現在選択中のコンテンツが格納されているフォルダ名、および現在選択中のコンテンツのコンテンツ名が表示される階層履歴タイトル表示部51bと、現在選択中のコンテンツがサーバ4のフォルダ階層において何番目のフォルダに格納されているかを矢印の数で示す階層表示部51cとを有する。
図10は、図8中のコンテンツリスト表示領域52を詳細に示した表示図である。
コンテンツリスト表示領域52は、データ記録オブジェクト32aから取得されたコンテンツのサムネイル画像を表示するコンテンツサムネイル画像52aと、コンテンツのタイトル名、コンテンツの作成日、コンテンツデータ属性情報が表示されるコンテンツタイトル表示部52bとを有する。
図11は、コンテンツ再生時の出力装置5のコンテンツ再生画面53であり、動画または静止画などを表示する表示領域54を有する。
表示領域54には、プレーヤモジュール40のプレーヤオブジェクト41でサーバ4から取得されデコードされたコンテンツデータが表示される。
また、表示領域54には、コンテンツの早送り、巻戻し、一時停止、再生停止などの処理を行うためのボタンが設けられたコンテンツ操作部54aを有する。
これらのボタンがユーザのリモコン2の操作により選択されると、イベントコードが生成される。
図12は、ユーザのリモコン2の操作により、GUI画面50に表示されたボタンが選択されたときにGUI表示情報取得装置1の動作で実行されるオブジェクトの構成を模式的に示した図である。
図8のようにGUI画面50が表示されている状態で、コンテンツリスト表示領域52に表示されているコンテンツを示すボタンがユーザのリモコン2の操作により選択されたときは、選択されたボタンのボタンオブジェクト33が呼び出され、選択されたことを示すメソッドが実行される。
このボタンオブジェクト33でボタンが選択されたことを示すメソッドでは、ボタンにデータ記録オブジェクト32a中のサーバオブジェクト32a−1、またはコンテンツオブジェクト32a−2が関連付けられている。
選択されたボタンに関連付けられたオブジェクトがサーバオブジェクト32a−1である場合は、ルートコンテナのコンテンツリストをUPnP Content DirectoryサービスのアクションBrowseによって取得するための要求が生成される。
また、選択されたボタンに関連付けられたオブジェクトがコンテンツオブジェクト32a−2である場合は、DLNAの属性であるコンテナ属性34またはアイテム属性35が区別されて関連付けられたメソッドが実行される。
選択されたコンテンツ情報がコンテナ属性34の情報である場合は、サーバ4のコンテナの中身をアクションBrowseによって取得するためのコンテンツリスト取得要求が生成される。
また、選択されたコンテンツ情報がアイテム属性35の情報である場合は、サーバ4のコンテンツデータがプレーヤオブジェクト41で取得され、コンテンツの再生が行われる。
また、新規のコンテンツ再生装置のGUI画面は、図13に示すように既存のGUI画面を表示するためのGUI表示情報取得装置1を利用して、表示オブジェクト30とミドルウェア20のオブジェクトに関連付けられた複雑な動作制御関数60は変更せず、表示オブジェクト30で使用されているグラフィック描画関数および描画データ70を変更することにより作成することができる。
以上の実施形態によれば、コンテンツ再生装置への適用に特化した表示情報取得用プログラムにより、サーバから取得してオブジェクトで保持したデータを表示オブジェクトで継承することでデータのコピーを伴わずに処理可能であり、プログラム量を少なくして動作速度を速くし、且つ低コストでGUI表示情報の取得および生成を実現することができる。
1…GUI表示情報取得装置
2…リモコン
3…ネットワーク
4…サーバ
5…出力装置
10…アプリケーション部
11…リモコンコード/イベントコード変換部
20…ミドルウェア
21…コンテンツ情報取得オブジェクト
21a…通信メソッド
30…表示オブジェクト
31…階層履歴表示オブジェクト
31a…階層履歴描画メソッド
32…リスト表示オブジェクト
32a…データ記録オブジェクト
32a−1…サーバオブジェクト
32a−2…コンテンツオブジェクト
32a−3…イメージオブジェクト
32b…リスト描画メソッド
33…ボタンオブジェクト
34…コンテナ属性
35…アイテム属性
40…プレーヤモジュール
41…プレーヤオブジェクト
41a…コンテンツデータ受信メソッド
41b…コンテンツデータ再生メソッド
50…GUI画面
51…階層履歴表示領域
51a…サーバアイコン
51b…階層履歴タイトル表示部
51c…階層表示部
52…コンテンツリスト表示領域
52a…コンテンツサムネイル画像
52b…コンテンツタイトル表示部
53…コンテンツ再生画面
54…表示領域
54a…コンテンツ操作部
60…複雑な動作制御関数
70…グラフィック描画関数および描画データ
2…リモコン
3…ネットワーク
4…サーバ
5…出力装置
10…アプリケーション部
11…リモコンコード/イベントコード変換部
20…ミドルウェア
21…コンテンツ情報取得オブジェクト
21a…通信メソッド
30…表示オブジェクト
31…階層履歴表示オブジェクト
31a…階層履歴描画メソッド
32…リスト表示オブジェクト
32a…データ記録オブジェクト
32a−1…サーバオブジェクト
32a−2…コンテンツオブジェクト
32a−3…イメージオブジェクト
32b…リスト描画メソッド
33…ボタンオブジェクト
34…コンテナ属性
35…アイテム属性
40…プレーヤモジュール
41…プレーヤオブジェクト
41a…コンテンツデータ受信メソッド
41b…コンテンツデータ再生メソッド
50…GUI画面
51…階層履歴表示領域
51a…サーバアイコン
51b…階層履歴タイトル表示部
51c…階層表示部
52…コンテンツリスト表示領域
52a…コンテンツサムネイル画像
52b…コンテンツタイトル表示部
53…コンテンツ再生画面
54…表示領域
54a…コンテンツ操作部
60…複雑な動作制御関数
70…グラフィック描画関数および描画データ
Claims (1)
- ホームネットワークと表示装置とにそれぞれ接続されると共にネットワークを介してサーバに接続された、アプリケーション部とミドルウェア部と表示オブジェクト部とを有したクライアント機器に、当該クライアント機器が利用する情報を前記サーバから取得してGUI表示情報を生成し、前記表示装置に出力する処理を実行させるGUI表示情報取得用プログラムであって、
前記ミドルウェア部により、前記サーバからサーバ情報を取得して前記表示オブジェクト部に記憶させ、更に前記サーバからサービス情報を取得して前記表示オブジェクト部に記憶させた後、第1のコールバックイベントを前記アプリケーション部に出力するステップと、
前記アプリケーション部により、入力された前記第1のコールバックイベントに基づき第1のイベントコードを生成して前記表示オブジェクト部に出力するステップと、
前記表示オブジェクト部により、入力された前記第1のイベントコードに基づき前記記憶されたサーバ情報を読み出して前記GUI表示情報を生成し、前記表示装置に出力するステップと、
前記アプリケーション部により、当該クライアント機器に入力された操作信号に基づき第2のイベントコードを生成して前記ミドルウェア部に出力するステップと、
前記ミドルウェア部により、入力された前記第2のイベントコードに基づき前記表示オブジェクト部に記憶されたサーバ情報を読み出し、このサーバ情報に基づき前記サーバからコンテンツ情報を取得して前記表示オブジェクト部に記憶させた後、第2のコールバックイベントを前記アプリケーション部に出力するステップと、
前記アプリケーション部により、入力された前記第2のコールバックイベントに基づき第3のイベントコードを生成して前記表示オブジェクト部に出力するステップと、
前記表示オブジェクト部により、入力された前記第3のイベントコードに基づき前記記憶されたコンテンツ情報を読み出して前記GUI表示情報を生成し、前記表示装置に供給するステップとを実行させるGUI表示情報取得用プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006123834A JP2007299030A (ja) | 2006-04-27 | 2006-04-27 | Gui表示情報取得用プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-04-27 JP JP2006123834A patent/JP2007299030A/ja active Pending
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