JP2007298337A - ナビゲーション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地図上に表示される各種の表示マークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ユーザが選択した自車両マークの種類、経路探索時の車速設定、または過去の走行履歴のいずれかに基づいてユーザの運転傾向を判断し(ステップS20)、その判断結果に基づいてカーマークを選択して(ステップS30)、選択されたカーマークを地図上に表示する(ステップS40)。
【選択図】図3

Description

本発明は、設定された目的地までの地図を表示して車両を目的地まで案内するナビゲーション装置に関する。
従来、地図を画面表示し、その地図上に車両を案内するための様々な表示マークを表示するナビゲーション装置が知られている。たとえば特許文献1に開示されるナビゲーション装置は、地図上に車両の位置を示すカーマークを表示すると共に、ユーザによって登録された地点にアイコンを表示する。
特開2006−17572号公報
特許文献1に開示されるナビゲーション装置において、カーマークやアイコンの表示形態はユーザの運転傾向に関わらず一定である。このように従来のナビゲーション装置では、地図上に表示される各種の表示マークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができない。
請求項1の発明によるナビゲーション装置は、表示モニタに地図を表示し、その地図上の所定の位置に各種の表示マークを表示する表示制御手段と、ユーザの運転傾向を判断する判断手段と、判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、表示マークの表示形態を変化させる表示変化手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、表示制御手段は、地図上に自車両の位置を示すための自車両マークを表示し、表示変化手段は、判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて自車両マークの表示形態を変化させるものである。
請求項3の発明は、請求項2のナビゲーション装置において、判断手段は、ユーザが選択した自車両マークの種類、経路探索時の車速設定、または過去の走行履歴のいずれかに基づいて、ユーザの運転傾向を判断するものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3いずれか一項のナビゲーション装置において、判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果を自車両の運転情報として自車両以外の他車両に送信する送信手段と、他車両から送信される他車両の運転情報を受信する受信手段とをさらに備え、表示制御手段は、地図上に他車両の位置を示すための他車両マークを表示し、表示変化手段は、受信手段により受信された他車両の運転情報に基づいて、他車両マークの表示形態を変化させるものである。
請求項5の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、表示制御手段は、地図上に設定された登録地の位置を示すための登録地アイコンを表示し、表示変化手段は、判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、登録地アイコンの表示形態を変化させるものである。
請求項6の発明は、請求項5のナビゲーション装置において、判断手段は、各登録地に対してそれぞれ設定された経路探索条件に基づいてユーザの運転傾向を登録地ごとに判断し、表示変化手段は、判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、登録地アイコンの表示形態を登録地ごとに変化させるものである。
請求項7の発明は、単数または複数の登録地を設定する登録地設定手段と、登録地設定手段により設定された登録地ごとに経路探索条件を設定する探索条件設定手段と、登録地のいずれかを選択する登録地選択手段と、登録地選択手段により選択された登録地を目的地として、その登録地に対して設定された経路探索条件で推奨経路を探索する経路探索手段とを備えるものである。
請求項8の発明は、請求項7のナビゲーション装置において、探索条件設定手段により設定された経路探索条件に応じて、地図上に登録地の位置を示すための登録地アイコンをそれぞれ異なる表示形態で表示するアイコン表示手段をさらに備えるものである。
本発明によれば、地図上に表示される各種の表示マークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができる。
−第1の実施の形態−
本発明の第1の実施の形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置は車両に搭載されて使用されるものであり、車両の運転者であるユーザによって目的地が設定されると、その目的地までの推奨経路を探索して、自車位置を示すカーマークと共に地図上に表示する。そして、探索された推奨経路に従って自車両を誘導し、ユーザを目的地まで案内する。
図1に示すナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17およびディスクドライブ18を有している。ディスクドライブ18には、地図データが記録されたDVD−ROM19が装填される。制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行する。これにより、たとえば目的地の設定、推奨経路の探索、地図の表示などの様々な処理や制御がナビゲーション装置1において行われる。
現在地検出装置14は、自車両の現在地すなわち自車位置を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方向を検出する振動ジャイロセンサ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等の各種センサ類からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出される自車位置に基づいて、後述する経路探索開始点を決定したり、地図上に表示するカーマークの位置を決定したりすることができる。
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、地図を表示するための地図描画用データや各種の図形データ等からなり、DVD−ROM19に記録されている地図データなどに基づいて、制御回路11により作成される。作成された画像データが制御回路11から画像メモリ15に出力されることによって、表示モニタ16に地図が表示される。
入力装置17は、車両の目的地や経由地(以下、これらを合わせて単に目的地という)をユーザが設定したりするための各種入力スイッチを有している。この入力装置17は、操作パネルやリモコンなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16に表示される画面指示に従って入力装置17を操作することにより、地名や地図上の位置などを指定して目的地を設定することができる。
ディスクドライブ18は、装填されたDVD−ROM19より、地図を表示するための地図データを読み出す。この地図データには、ルート探索に用いられる経路計算データ、推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられる交差点名称や道路名称などの経路誘導データ、道路を表す道路データなどが含まれている。また、河川や鉄道、地図上の各種施設等(ランドマーク)など、道路以外の地図要素を表す背景データなども地図データに含まれている。
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれており、各道路は複数のリンクによって構成されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードの位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。
なお、ここではDVD−ROMを用いた例について説明しているが、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスク、メモリーカードなどから地図データを読み出すこととしてもよい。あるいは、外部より携帯電話回線などを介して送信される地図データを受信し、その地図データを用いることとしてもよい。すなわち、地図データの取得にはどのような方法を用いてもよい。
ユーザが入力装置17を操作して目的地を設定すると、ナビゲーション装置1は、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までのルート探索を行う。このとき、経路探索条件として予め設定された経路探索時の車速設定に基づいて、目的地への予想到達時間が算出される。
ルート探索の結果求められた推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して地図上に表される。これにより、ユーザは推奨経路を表示モニタ16に表示された地図上において認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより、自車両を誘導する。このように、地図を表示して推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導することにより、目的地までのルート案内が行われる。
上記のようにして探索された推奨経路を含む地図が表示モニタ16に表示されると、自車位置を示すカーマークがその地図上に表示される。このカーマークの表示形態は、ユーザの運転傾向に応じて変化する。たとえば、ユーザが速いスピードで運転する傾向がある場合は、スポーツカーなどのようにスピードが出る車両を連想させる形態のカーマークが表示される。反対に、ユーザがゆっくり運転する傾向がある場合は、軽自動車などのようにスピードがあまり出ない車両を連想させる形態のカーマークが表示される。
ナビゲーション装置1において地図上に表示されるカーマークの例を図2に示す。図2(a)に示すカーマーク21は、速い車両を連想させる表示形態のカーマークの例である。このようなカーマークは、ユーザが速いスピードで運転する傾向がある場合に表示されるものである。一方、図2(b)に示すカーマーク22は、遅い車両を連想させる表示形態のカーマークの例である。このようなカーマークは、ユーザがゆっくり運転する傾向がある場合に表示されるものである。なお、図2に示したカーマークはあくまで一例であるため、これ以外にもユーザの運転傾向に応じて様々な表示形態のカーマークとすることができる。
次に、ユーザの運転傾向を判断する方法について説明する。ユーザの運転傾向の判断は、以下に述べるような三つの方法のいずれかによって行われる。一つ目の方法は、ユーザ自身が行うカーマークの選択によってユーザの運転傾向を判断する。すなわち、予め設定された複数種類のカーマークの中から、ユーザが自分の運転傾向に合ったカーマークを選択することにより、ユーザの運転傾向をナビゲーション装置1において判断する。そして、ユーザに選択されたカーマークを表示する。
二つ目の方法は、経路探索条件の設定内容に基づいてユーザの運転傾向を判断する。すなわち、経路探索条件として予め設定された経路探索時の車速設定において、高い(速い)車速が設定されている程、ユーザが速いスピードで運転する傾向があると判断し、反対に低い(遅い)車速が設定されている程、ユーザがゆっくり運転する傾向があると判断する。
三つ目の方法は、過去の走行履歴に基づいてユーザの運転傾向を判断する。すなわち、所定区間ごとに自車両の車速を計測し、その計測結果をナビゲーション装置1に走行履歴として記憶しておく。こうして記憶された過去の走行履歴に基づいて、自車両の平均車速が算出される。算出された平均車速が高い(速い)ほど、ユーザが速いスピードで運転する傾向があると判断する。反対に、算出された自車両の平均車速が低い(遅い)ほど、ユーザがゆっくり運転する傾向があると判断する。
ナビゲーション装置1において地図上にカーマークを表示するときに、制御回路11によって実行されるフローチャートを図3に示す。ステップS10では、現在地検出装置14を用いて自車位置を検出する。次のステップS20では、上記に説明したような方法のいずれかを用いてユーザの運転傾向を判断する。
ステップS30では、ステップS20におけるユーザの運転傾向の判断結果に基づいてカーマークを選択する。ステップS40では、ステップS30で選択されたカーマークを表示モニタ16に表示されている地図上に表示する。このとき、ステップS10における自車位置の検出結果に基づいてカーマークの表示位置を決定する。なお、ステップS20で一つ目の方法を用いてユーザの運転傾向が判断された場合、すなわちユーザ自身が選択したカーマークの種類によってユーザの運転傾向が判断された場合は、そのユーザに選択されたカーマークがステップS40において地図上に表示される。ステップS40を実行したら図3のフローチャートを終了する。
以上説明した第1の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)ユーザの運転傾向を判断し(ステップS20)、その判断結果に基づいてカーマークを選択して(ステップS30)、選択されたカーマークを地図上に表示する(ステップS40)ことにより、カーマークの表示形態を変化させる。このようにしたので、地図上に表示される各種の表示マークの1つであるカーマークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができる。
(2)ステップS20において、ユーザが選択した自車両マークの種類、経路探索時の車速設定、または過去の走行履歴のいずれかに基づいてユーザの運転傾向を判断することとしたので、ユーザの運転傾向を確実に判断することができる。
−第2の実施の形態−
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図4は、第2の実施の形態によるナビゲーション装置2の構成を示している。ナビゲーション装置2は、図1に示す第1の実施の形態によるナビゲーション装置1の各構成に加えて、通信装置20をさらに備える。以下、このナビゲーション装置2について説明する。
ナビゲーション装置2は、第1の実施の形態において説明したような方法により、自車位置を示すカーマークを地図上に表示し、ユーザの運転傾向に応じてその表示形態を変化する。さらに、他車両からその位置と運転傾向に関する情報を他車両の運転情報として受信することにより、他車位置を示すカーマークを地図上に表示し、その表示形態を他車両ユーザの運転傾向に応じて変化することができる。なお以下の説明では、自車位置を示すカーマークを自車両マーク、他車位置を示すカーマークを他車両マークとそれぞれ呼ぶこととする。
自車両とその周囲に位置する他車両には、ナビゲーション装置2がそれぞれ搭載されているものとする。自車両および他車両に搭載されたナビゲーション装置2の各々は、その車両の位置を検出すると共にユーザの運転傾向を判断し、その結果をその車両以外の車両に対して、当該車両の運転情報として送信する。また、当該車両以外の車両に搭載された各ナビゲーション装置2から当該車両に対して送信される運転情報を受信する。この運転情報の送受信は、通信装置20によって行われる。このようにして、自車両に搭載されたナビゲーション装置2と他車両に搭載されたナビゲーション装置2の間で互いの運転情報が交換される。
上記のようにして、各車両に搭載されたナビゲーション装置2が互いの運転情報を交換することにより、自車両以外の他車両についても、その他車両から受信した運転情報に基づいて、その他車両の位置とユーザの運転傾向を知ることができる。その結果、地図上の適切な位置に他車両ユーザの運転傾向に応じた表示形態で他車両マークを表示することができる。
なお、通信装置20により自車両と他車両の間で運転情報を送受信する際には、自車両と他車両の間で行われる車々間通信によって直接送受信を行うようにしてもよい。車々間通信は、たとえばマイクロ波や赤外線などを用いた無線通信によって行うことができる。あるいは、各車両の運転情報を管理するための管理サーバを所定の場所に設置し、この管理サーバを介して自車両と他車両の間で運転情報を送受信することとしてもよい。たとえば、携帯電話回線などの公衆通信網を介して、自車両の運転情報を管理サーバに送信すると共に、自車両の周囲に存在する他車両の運転情報を管理サーバから受信することにより、自車両と他車両の間で運転情報を送受信することができる。
ナビゲーション装置2において地図上に表示される自車両マークおよび他車両マークの例を図5に示す。図5では、自車位置を示す自車両マーク21と共に、他車位置を示す他車両マーク31および32が地図上に表示されている。なお、他車両マーク31は自車両の前方を走行している他車両を表しており、他車両マーク32は自車両に対向して走行している他車両を表している。これらのカーマークは、それぞれの車両におけるユーザの運転傾向に応じた表示形態を有している。
なお、他車両ユーザの運転傾向の代わりに、他車両ユーザがその運転傾向に応じて選択したカーマークの選択結果を運転情報として他車両から自車両に送信することとして、他車両ユーザが選択したのと同一のカーマークを他車両マークとして地図上に表示するようにしてもよい。このようにしても、他車両ユーザの運転傾向に応じた表示形態で他車両マークを地図上に表示することができる。
ナビゲーション装置2において地図上に自車両マークおよび他車両マークを表示するときに、制御回路11によって実行されるフローチャートを図6に示す。ステップS110およびS120では、図3のステップS10およびS20と同様の処理を行う。すなわちステップS110では、現在地検出装置14を用いて自車位置を検出し、次のステップS120では、制御回路11により、第1の実施の形態で説明した三つの方法のいずれかを用いてユーザの運転傾向を判断する。
ステップS130では、ステップS110で検出した自車位置と、ステップS120で判断したユーザの運転傾向の判断結果を、その車両の運転情報として他車両に送信する。次のステップS140では、他車両に搭載されたナビゲーション装置2から上記のような処理によって送信された運転情報を受信する。こうして受信した運転情報には、他車両の位置と運転傾向の情報が表されている。
ステップS150では、自車両マークおよび他車両マークの選択を行う。このとき、自車両マークについてはステップS120におけるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて選択し、他車両マークについてはステップS140で受信した他車両の運転情報に基づいて選択する。ステップS160では、ステップS150で選択された自車両マークおよび他車両マークを表示モニタ16に表示されている地図上に表示する。このとき、自車両マークについてはステップS110における自車位置の検出結果に基づいて表示位置を決定し、他車両マークについてはステップS140で受信した他車両の運転情報に基づいて表示位置を決定する。ステップS160を実行したら図6のフローチャートを終了する。
以上説明した第2の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)ユーザの運転傾向を判断し(ステップS120)、その判断結果を自車両の運転情報として自車両以外の他車両に送信する(ステップS130)。また、他車両から送信される他車両の運転情報を受信する(ステップS140)。そして、受信された他車両の運転情報に基づいて他車両マークを選択し(ステップS150)、選択された他車両マークを地図上に表示する(ステップS160)ことにより、他車両マークの表示形態を変化させる。このようにしたので、地図上に表示される各種の表示マークの1つである他車両マークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができる。したがって、ユーザは他車両マークの表示形態から他車両の運転傾向を知ることができる。
なお、以上説明した第2の実施の形態では、自車両マークと他車両マークを同じ地図上に表示する例を説明したが、異なる地図上に表示してもよい。すなわち、自車両マークのみが表示された地図と、他車両マークのみが表示された地図を同時に、または切り替えて画面表示することができる。あるいは、自車両マークを表示せずに他車両マークのみを表示することとしてもよい。このようにしても、他車両マークの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができ、その結果、他車両マークの表示形態から他車両の運転傾向を知ることができる。
さらに、ユーザの運転傾向に加えて車両の種類を運転情報として送信することにより、他車両マークの表示形態をその車両の種類に応じて変化させることとしてもよい。このようにすれば、他車両の運転傾向をさらに詳しく知ることができると共に、緊急車両の接近などを知ることもできる。
−第3の実施の形態−
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態によるナビゲーション装置(以下、ナビゲーション装置3と呼ぶ)は、登録地と組み合わせて設定された経路探索条件からユーザの運転傾向を判断し、その判断結果に基づいて表示形態の異なる登録地アイコンを表示することにより、ユーザの運転傾向に応じて登録地アイコンの表示形態を変化させるものである。登録地アイコンは、ユーザに設定された登録地の位置を示すために地図上に表示されるアイコンであって、その登録地の特徴が文字や記号、図形などを用いて図案化されている。なお、ナビゲーション装置3の構成は図1に示すナビゲーション装置1と同じであるため、その説明を省略する。
ナビゲーション装置3において地図上に表示される登録地アイコンの例を図7に示す。図7では、表示形態としてその色合いが異なる登録地アイコン41および42が地図上に表示されている。なお、色合い以外の表示形態、たとえば形状、模様、大きさ、点滅速度などを変えてもよい。これらの登録地アイコンが表す登録地には、それぞれ異なる内容の経路探索条件が設定されている。経路探索条件の設定は、登録地設定の際にユーザが任意の経路探索条件をその登録地に対して設定することにより行われる。
たとえば、登録地アイコン41が表す登録地には「一般道優先」、すなわち有料道路を避けて経路を探索するような経路探索条件が設定されており、登録地アイコン42が表す登録地には「時間優先」、すなわち有料道路を通っても所要時間が最短となる経路を探索するような経路探索条件が設定されているものとする。このような経路探索条件に基づいて、たとえば「一般道優先」の場合はユーザがゆっくり運転する傾向があり、「時間優先」の場合はユーザが速いスピードで運転する傾向があると判断する。こうしてユーザの運転傾向を判断し、その判断結果に応じて、設定された登録地ごとに登録地アイコンがそれぞれ異なる表示形態で表示される。
ユーザが登録地アイコン41または42のいずれかをリモコン操作やタッチパネル操作などによって地図上で選択すると、その登録地を目的地として、その登録地に対して設定された経路探索条件で推奨経路が探索される。その後は、探索された推奨経路に従って、目的地として選択された登録地までのルート案内が行われる。
ナビゲーション装置3において実行されるフローチャートを図8に示す。図8(a)は、登録地を設定するときに制御回路11によって実行されるフローチャートであり、図8(b)は、設定されている登録地から目的地を選択するときに制御回路11によって実行されるフローチャートである。初めに(a)のフローチャートから説明する。
ステップS210では、登録地とする地点を地図上で指定する。たとえば、ユーザが地図上の任意の地点をカーソルやタッチパネル操作によって指定したり、あるいは任意の施設の名称や住所、電話番号などを指定したりすることにより、登録地とする地点が指定される。次のステップS220では、ステップS210で指定された登録地に対して経路探索条件を設定する。たとえば、有料道路を通行するか否か、時間と距離のどちらを優先するか、車速設定値はいくらか、などの経路探索条件が登録地に対して設定される。これにより、登録地ごとにそれぞれ経路探索条件が設定される。
ステップS230では、ステップS220で設定された経路探索条件に基づいて、ユーザの運転傾向を判断する。たとえば、有料道路を通行する場合や、時間を優先する場合、車速設定値が高い場合などは、ユーザが速いスピードで運転する傾向があると判断する。次のステップS240では、ステップS230におけるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、様々な表示形態を有する登録地アイコンの中からいずれかを選択する。ステップS250では、ステップS240で選択された登録地アイコンを、ステップS210で指定された地点に表示する。ステップS250を実行したら図8(a)のフローチャートを終了する。
なお、複数の登録地が設定される場合、以上説明したような処理が各登録地に対してそれぞれ実行される。すなわち、ステップS220により各登録地に対してそれぞれ経路探索条件が設定され、その各登録地の経路探索条件に基づいて、ステップS230によりユーザの運転傾向が登録地ごとに判断される。この判断結果に基づいて、ステップS240により登録地ごとに登録地アイコンが選択され、選択された各登録地の登録地アイコンがステップS250により地図上に表示される。その結果、登録地アイコンの表示形態が登録地ごとに変化される。
次に(b)のフローチャートについて説明する。ステップS310では、ユーザの操作に応じて、設定されている登録地のうちのいずれかを、目的地に設定する登録地として選択する。ステップS320では、ステップS310で選択された登録地に対して設定されている経路探索条件を読み出す。ステップS330では、目的地までの推奨経路を探索する。このとき、ステップS310で選択された登録地を目的地として、その登録地に対して設定されているステップS320で読み出された経路探索条件で、推奨経路の探索を行う。ステップS330を実行したら図8(b)のフローチャートを終了する。
以上説明した第3の実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)登録地に対して経路探索条件を設定し(ステップS220)、設定された経路探索条件に基づいてユーザの運転傾向を判断する(ステップS230)。その判断結果に基づいて登録地アイコンを選択し(ステップS240)、選択された登録地アイコンを地図上に表示する(ステップS250)ことにより、登録地アイコンの表示形態を変化させる。このようにしたので、地図上に表示される各種の表示マークの1つである登録地アイコンの表示形態をユーザの運転傾向を反映して変化させることができる。
(2)複数の登録地について、各登録地に対してそれぞれ経路探索条件を設定し(ステップS220)、設定された各登録地の経路探索条件に基づいてユーザの運転傾向を登録地ごとに判断する(ステップS230)。この判断結果に基づいて、登録地ごとに登録地アイコンを選択し(ステップS240)、選択された各登録地の登録地アイコンを地図上に表示する(ステップS250)ことにより、登録地アイコンの表示形態を登録地ごとに変化させる。このようにしたので、複数の登録地に対してそれぞれ異なる登録地アイコンを表示することができる。
(3)地図上に設定された登録地のいずれかを選択し(ステップS310)、選択された登録地を目的地として、その登録地に対して設定された経路探索条件で推奨経路を探索する(ステップS330)こととした。このようにしたので、登録地を選択するだけで予め設定された最適な経路探索条件で推奨経路を探索することができ、推奨経路を探索するたびに経路探索条件を設定する必要がない。
(4)登録地ごとに設定された経路探索条件に応じて、各登録地の登録地アイコンをそれぞれ異なる表示形態で地図上に表示することとしたので、ユーザは登録地アイコンからその登録地に設定されている経路探索条件を知ることができる。
なお、以上説明した第3の実施の形態において、登録地アイコンの表示形態を変化させないこととしてもよい。このようにしても、いずれかの登録地アイコンを選択して目的地に設定すれば、その登録地に対して設定された最適な経路探索条件で推奨経路を探索することができる。したがって、推奨経路を探索するたびに経路探索条件を設定する必要がない。
また、上記の第3の実施の形態では、登録地ごとに設定された経路探索条件に基づいてユーザの運転傾向を判断し、登録地アイコンの表示形態を変化させる例を説明したが、これ以外の方法で登録地ごとにユーザの運転傾向を判断し、登録地アイコンの表示形態を変化させてもよい。たとえば、過去にその登録地が目的地に設定されたときの平均車速を過去の走行履歴に基づいて算出し、その結果からユーザの運転傾向を判断して、登録地アイコンの表示形態を変化させることができる。その他にも、様々な方法で登録地ごとにユーザの運転傾向を判断することができる。
上記の各実施の形態はあくまで一例であり、発明を解釈する際、各実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係には何ら限定も拘束もされない。また、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態によるナビゲーション装置において地図上に表示されるカーマークの例を示した図である。 本発明の第1の実施の形態によるナビゲーション装置において地図上にカーマークを表示するときに実行されるフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態によるナビゲーション装置において地図上に表示される自車両マークおよび他車両マークの例を示した図である。 本発明の第2の実施の形態によるナビゲーション装置において地図上に自車両マークおよび他車両マークを表示するときに実行されるフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態によるナビゲーション装置において地図上に表示される登録地アイコンの例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態によるナビゲーション装置において実行されるフローチャートであり、(a)は登録地を設定するときのフローチャート、(b)は設定されている登録地から目的地を選択するときのフローチャートをそれぞれ示している。
符号の説明
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 ディスクドライブ
19 DVD−ROM
20 通信装置
21、22 自車両マーク
31、32 他車両マーク
41、42 登録地アイコン

Claims (8)

  1. 表示モニタに地図を表示し、その地図上の所定の位置に各種の表示マークを表示する表示制御手段と、
    ユーザの運転傾向を判断する判断手段と、
    前記判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、前記表示マークの表示形態を変化させる表示変化手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 請求項1のナビゲーション装置において、
    前記表示制御手段は、前記地図上に自車両の位置を示すための自車両マークを表示し、
    前記表示変化手段は、前記判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、前記自車両マークの表示形態を変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
  3. 請求項2のナビゲーション装置において、
    前記判断手段は、ユーザが選択した自車両マークの種類、経路探索時の車速設定、または過去の走行履歴のいずれかに基づいて、ユーザの運転傾向を判断することを特徴とするナビゲーション装置。
  4. 請求項1〜3いずれか一項のナビゲーション装置において、
    前記判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果を自車両の運転情報として自車両以外の他車両に送信する送信手段と、
    他車両から送信される他車両の運転情報を受信する受信手段とをさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記地図上に他車両の位置を示すための他車両マークを表示し、
    前記表示変化手段は、前記受信手段により受信された他車両の運転情報に基づいて、前記他車両マークの表示形態を変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
  5. 請求項1のナビゲーション装置において、
    前記表示制御手段は、前記地図上に設定された登録地の位置を示すための登録地アイコンを表示し、
    前記表示変化手段は、前記判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、前記登録地アイコンの表示形態を変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
  6. 請求項5のナビゲーション装置において、
    前記判断手段は、各登録地に対してそれぞれ設定された経路探索条件に基づいてユーザの運転傾向を登録地ごとに判断し、
    前記表示変化手段は、前記判断手段によるユーザの運転傾向の判断結果に基づいて、前記登録地アイコンの表示形態を登録地ごとに変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
  7. 単数または複数の登録地を設定する登録地設定手段と、
    前記登録地設定手段により設定された登録地ごとに経路探索条件を設定する探索条件設定手段と、
    前記登録地のいずれかを選択する登録地選択手段と、
    前記登録地選択手段により選択された登録地を目的地として、その登録地に対して設定された経路探索条件で推奨経路を探索する経路探索手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 請求項7のナビゲーション装置において、
    前記探索条件設定手段により設定された経路探索条件に応じて、前記地図上に前記登録地の位置を示すための登録地アイコンをそれぞれ異なる表示形態で表示するアイコン表示手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
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