JP2007296250A - 医用インプラントおよびそれを用いた人工関節 - Google Patents
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Abstract
【課題】 骨との密着固定性に優れ、強度が高い医用インプラントを提供する。
【解決手段】 骨に密着して固定される医用インプラント(ステム)2において、前記医用インプラント2表面に、複数の溝22が形成された骨組織侵入固定部21を形成し、前記骨組織侵入固定部21の全部若しくは一部を、前記骨組織侵入固定部21以外の前記医用プラント2表面よりも高く盛り上がるように盛り上げ加工する。前記複数の溝22の全体形状は、格子状ないしサインカーブ状等の曲線状が好ましく、前記溝22の内面は研磨加工されて熱変性層が除去されていることが好ましい。
【選択図】 図1
【解決手段】 骨に密着して固定される医用インプラント(ステム)2において、前記医用インプラント2表面に、複数の溝22が形成された骨組織侵入固定部21を形成し、前記骨組織侵入固定部21の全部若しくは一部を、前記骨組織侵入固定部21以外の前記医用プラント2表面よりも高く盛り上がるように盛り上げ加工する。前記複数の溝22の全体形状は、格子状ないしサインカーブ状等の曲線状が好ましく、前記溝22の内面は研磨加工されて熱変性層が除去されていることが好ましい。
【選択図】 図1
Description
本発明は、医用インプラントおよびそれを用いた人工関節に関する。
関節は、二つ以上の骨が連結する部分(つなぎ目)であり、股関節、膝関節、肩関節、肘関節、足関節、顎関節、指関節等の人体各部位の関節の動きにより、起きたり座ったり歩いたりという、いわゆる行住坐臥をスムーズに行うことが可能となっている。関節では、骨と骨が直接接触するのではなく、それぞれの骨の表面が軟骨に覆われている。軟骨は、関節にかかる衝撃を吸収し、関節を滑らかに動かすという機能を奏する。また、関節は、関節袋という袋状の組織で覆われており、その内側にある滑膜から、関節液が分泌されている。関節の中でも、股関節および膝関節は、体重を支えながら動くという人間の基本的な動作において、重要な役目を果たしている。
しかしならが、このような重要な機能を果たす関節において、外傷や疾患によって機能障害に陥る場合がある。関節の主な疾患としては、例えば、変形性股関節症、変形性膝関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチなどがある。変形性股関節症は、成人の股関節疾患の中で、最も多く、高齢に多発し、人口の高齢化と共に年々増加傾向にある。変形性股関節症には、原因不明の一次性変形性股関節症と、先天性股関節脱臼(生まれつきの股関節脱臼)や臼蓋形成不全(股関節発育不全)等が原因で発症する二次性変形性股関節症とがある。変形性膝関節症は、加齢、運動や仕事等により膝への負担がかかりすぎた結果、軟骨が消失し膝関節に痛みや炎症がおこる疾患である。大腿骨頭壊死症は、骨頭が壊死する病気である。症状が進行すると、大腿骨頭が圧壊されその結果臼蓋側の骨を含む関節全体が破壊されてしまう。関節リウマチは、自己免疫疾患が原因と考えられており、関節に炎症が生じる病気である。関節リウマチは、女性に多く、30から50歳前後に多く発症する。関節リウマチでは、関節を覆っている関節包の内側にある滑膜が炎症をおこして増殖し、骨や軟骨が徐々に破壊されていく。
このような、関節疾患若しくは障害においては、種々の薬物療法や理学療法等の保存的な治療法が確立されている。しかしながら、保存的な治療法では、痛みや関節の可動範囲の改善が難しく、また疾患の進行やその他の症状も確認されるような場合には、人工関節置換術が実施される場合がある。
人工関節は、関節の種類に応じて、人工股関節、人工膝関節、人工肩関節、人工肘関節および人工足関節等がある。人工股関節の一例を図16に示す。図示のように、この人工股関節1001は、ステム(幹部)1010、ヘッド(骨頭部)1008およびカップ(臼蓋部)1004を主要構成要素としている。前記ステム1010の本体部分は、大腿骨1012の髄腔内に挿入固定される部分であり、前記ステム1010にはネック部が形成されており、この部分にヘッド1008が配置されている。一方、カップ1004は、骨盤の寛骨臼(臼蓋)1006に該当する部分に配置され、その内側に、緩衝部1007を介して、前記ヘッド1008が嵌め込まれた状態になっている。前記ステム1010、前記ヘッド1008およびカップ1004は、生体に害のない金属材料で形成されており、前記緩衝部1007は、ポリエチレン等の樹脂で形成されている。
人工関節は、その性質上、骨に密着固定されなければならない。人工股関節を例にあげれば、ステム1010本体は、大腿骨髄腔内に挿入固定される必要があり、同様に、カップ1004は、骨盤の寛骨臼に相当する部分に固定される必要がある。人工関節の固定には、従来から、メチルメタクリレートを主成分とした骨セメントが使用されている。しかしながら、骨セメントを用いた固定方法では、時間の経過と共に固定に緩みが生じるという問題があり、さらには人工関節の再置換手術が困難であるという問題もある。
人工関節のその他の固定法としては、人工関節の表面に凹凸を形成し、前記凹部に骨組織が成長して食い込むことにより固定する方法がある。人工関節の表面に凹凸を形成する方法としては、例えば、人工関節の形成材料と同じ金属微粒子を人工関節上にスプレーし、これをプラズマ処理により部分融解して表面に固着させて凹凸を形成するプラズマスプレーコーティング法がある。また、人工関節表面に金属メッシュを捲きつけて熱処理し、前記金属メッシュを部分融解して表面に固着することで凹凸を形成する方法がある。その他に、人工関節表面にレーザーを照射して微細な窪みや突起を形成することで凹凸加工する方法がある(特許文献1,2,3)。しかしながら、これらの方法では、人工関節と骨との固定強度が十分でないという問題がある。この問題に対し、本発明者等は、人工関節表面に対しレーザー照射によって溝を形成することにより、人工関節を骨に十分な強度で固定する技術を開発した(特許文献4)。
一方、人工関節には、骨との密着固定の強度の向上と併せて、人工関節自身の金属強度の向上も重要である。特に、人工股関節および人工膝関節は、体重を支える必要があるため、強度の向上は重要である。この強度の問題は、人工関節に限定されず、体内に埋め込まれる医用インプラント全体における問題である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、骨との密着固定性に優れ、強度が高い医用インプラントの提供を、その目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の医用インプラントは、骨に密着して固定される医用インプラントであって、前記医用インプラント表面に、複数の溝が形成された骨組織侵入固定部を有し、前記骨組織侵入固定部の全部若しくは一部が、前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面よりも高く盛り上がるように盛り上げ加工されていることを特徴とする。
このように、本発明の医用インプラントでは、複数の溝が形成された骨組織侵入固定部を有するため、骨との密着固定性に優れると共に、前記前記骨組織侵入固定部の全部若しくは一部が盛り上げ加工されているため、強度に優れる。
本発明の医用インプラントにおいて、前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面を基準とした前記骨組織侵入固定部の高さが、0.2mm以上であることが好ましく、より好ましくは、0.4mm以上であり、さらに最適には、0.5mm以上である。なお、前記骨組織侵入固定部の高さの上限は特に制限されないが、例えば、本発明のインプラントを適用する骨の髄腔内径によって、前記上限を規定することが好ましい。
本発明の医用インプラントにおいて、前記溝の端部は、前記骨組織侵入固定部の端部から外部に向けて開放されていることが好ましい。
本発明の医用インプラントにおいて、前記骨組織侵入固定部の端部は、アール加工されていることが好ましい。アール加工の程度は、加工面に接する円の半径の大きさで定義される。アール加工されていることにより、本発明の医用インプラントの強度が、さらに高くなる。
本発明の医用インプラントにおいて、前記溝の深さは、前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面を基準とした前記骨組織侵入固定部の高さよりも小さいことが好ましい。前記溝の深さは、例えば、200〜1000μmの範囲であり、好ましくは、300〜600μmの範囲であり、より好ましくは、約500μmである。本発明の医用インプラントにおいて、前記溝の幅は、例えば、100〜1000μmの範囲であり、好ましくは、300〜700μmの範囲であり、最適には、約500μmである。
本発明の医用インプラントにおいて、前記複数の溝の一部若しくは全部において、2つ以上の溝が平行に形成されていることが好ましい。前記複数の溝において、隣り合う2つの溝の中心間の距離は、例えば、1〜5mmの範囲であり、好ましくは、1〜4mmの範囲であり、最適には、1〜3mmの範囲である。前記複数の溝の全体形状は、特に制限されないが、格子状、サインカーブ等の曲線状等であることが好ましい。
本発明の医用インプラントにおいて、その強度がさらに向上するという理由から、前記溝の内面は、平滑であることが好ましい。具体的には、前記溝の内面の表面粗さは、JIS B 0601−1994に規定する算術平均粗さRa(以下「算術平均表面粗さRa」という)を指標として、前記算術平均表面粗さRaが、2μm以下であることが好ましく、より好ましくは1μm以下であり、さらに好ましくは0.5μm以下であり、最適には、0.25μm以下である。本発明の医用インプラントにおいて、前記溝の形成手段は、特に制限されず、例えば、レーザ加工および機械加工あげられ、このなかで、レーザ加工が好ましい。前記溝の形成の際は、加工熱による熱変性層が発生する恐れがあり、この熱変性層を研磨処理により除去して、前述のように、前記溝内面を平滑にすることが好ましい。換言すれば、レーザ加工もしくは機械加工により前記溝を形成した場合に発生した熱変性層を、研磨処理により除去することで、前述の算術平均表面粗さRaの範囲になるように前記溝内面を平滑にすることが好ましい。
本発明の医用インプラントの形成材料は、特に制限されないが、例えば、金属材料があげられ、生体適合性に優れた金属材料が好ましい。前記金属材料は、例えば、ステンレス鋼(SUS316、SUS316Lなど)、コバルト−クロム合金、コバルト−クロム−ニッケル合金、チタン(単独)、チタン合金(例えば、Ti−Al−V合金、Ti−Ni合金)等があげられる。なお、本発明の医用インプラントの形成材料は、前記金属材料の他に、例えば、プラスチック材料、セラミック材料等があげられる。
本発明の人工関節は、医用インプラントを含む人工関節であって、前記医用インプラントは、前記本発明の医用インプラントである。
本発明の人工股関節は、カップ(臼蓋部)、ヘッド(骨頭部)およびステム(幹部)を含む人工股関節であって、前記カップおよびステムの少なくとも一方が、前記本発明の医用インプラントである。前記ステムにおいて、ISO 7206の強度試験の強度が、500万回を上回ることが好ましい。なお、ISO 7206の強度試験は、後述の実施例に記載の方法により実施できる。
本発明の人工膝関節は、大腿骨コンポーネント、インサートおよび脛骨コンポーネントを含む人工膝関節であって、前記脛骨コンポーネントおよび前記大腿骨コンポーネントの少なくとも一方が、前記本発明の医用インプラントである。
本発明の人工肩関節は、上腕骨コンポーネント、ヘッドおよびグレノイドを含む人工肩関節であって、前記上腕骨コンポーネントが、前記本発明の医用インプラントである。
本発明の人工肘関節は、上腕骨コンポーネントおよび尺骨コンポーネントを含む人工肘関節であって、前記上腕骨コンポーネントおよび尺骨コンポーネントの少なくとも一方が、前記本発明の医用インプラントである。
本発明の人工足関節は、脛骨コンポーネント、緩衝材および距骨コンポーネントを含む人工足関節であって、前記脛骨コンポーネントおよび距骨コンポーネントの少なくとも一方が、前記本発明の医用インプラントである。
つぎに、本発明の実施例について参考例と併せて説明する。ただし、本発明は、以下の実施例および参考例によりなんら制限されない。
図1に、本発明の医用インプラントを用いた人工股関節の一例を示す。図示のように、この人工股関節1は、ステム(幹部)2、ヘッド(骨頭部)4およびカップ(臼蓋部)3を主要構成要素としている。大腿骨髄腔に挿入される前記ステム2の本体部分において、複数の溝22を有する骨組織侵入固定部21が形成されており、この骨組織侵入固定部21は、これ以外の前記ステム2表面よりも盛り上げられて高くなっている。また、前記ステム2の上方端部にはネック部が形成されており、この部分にヘッド4が配置されている。一方、カップ3は、その内側に、緩衝部9が配置されており、これを介して前記ヘッド4が嵌め込まれている。前記ヘッド4は、ステム2と別部材として作製されたものを結合して一体化したものであってもよいし、ステム2と一体的に形成されたものであってもよい。
前記ステム2の形成材料は、特に制限されず、例えば、金属材料が使用できる。前記金属材料としては、例えば、ステンレス鋼(SUS316、SUS316Lなど)、コバルト−クロム合金、コバルト−クロム−ニッケル合金、チタン(単独)、チタン合金(例えば、Ti−Al−V合金、Ti−Ni合金)等があげられる。
前記ヘッド4の形成材料は、特に制限されず、例えば、セラミックス材料ないし金属材料が使用できる。前記セラミックス材料としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、シリカ、チタニア等があげられる。また、前記セラミックス材料は、助剤を含んでいてもよく、前記助剤としては、例えば、Ti,Mg,Hf,Y等がある。また、前記金属材料としては、例えば、前述のステム2と同様の金属材料があげられる。
前記カップ3の形成材料は、特に制限されず、例えば、前記ヘッド4と同様のセラミックス材料ないし前記ステム2と同様の金属材料が使用できる。
前記緩衝部9の形成材料は、特に制限されず、例えば、超高分子量ポリエチレン等が使用できる。
図2に示すように、前記ステム2において、前記骨組織侵入固定部21以外の前記ステム2表面を基準とした前記骨組織侵入固定部21の高さhは、大腿骨の内径の大きさによって、適宜調整してよいが、0.2mm以上であることが好ましく、より好ましくは、0.4mm以上であり、さらに好ましくは、0.5mm以上である。図2において、前記溝22の深さdは、前記骨組織侵入固定部21以外の前記ステム2表面を基準とした前記骨組織侵入固定部の高さhよりも小さいことが好ましい。前記溝22の深さdは、例えば、200〜1000μmの範囲であり、好ましくは、300〜600μmの範囲であり、より好ましくは、約500μmである。また、図2に示すように、前記骨組織侵入固定部21の端部Rは、アール加工されている。前述のように、アール加工の程度は、加工面に接する円の半径の大きさで定義される。アール加工されていることにより、ステム2の強度はさらに強くなる。アール加工の程度は、特に制限されず、例えば、0.5mm以上であり、好ましくは、0.9mm以上であり、より好ましくは、8mm以上である。また、図3に示すように、前記溝22の端部22aは、前記骨組織侵入固定部21の端部から外部に向けて開放されていることが好ましい。このように、溝22の端部22aが開放状態であれば、ステム2の強度がさらに強くなる。
図4に、骨組織侵入固定部21の溝22の形状を拡大した状態を示す。図示のように、複数の溝22において、一部の溝22は、互いに平行に延びており、残りの溝22は、前記一部の溝と交わる状態で互いに平行に延びている。前記溝の幅(W若しくはW’)は、例えば、100〜1000μmの範囲であり、好ましくは、300〜700μmの範囲であり、最適には、約500μmである。互いに平行に伸びる複数の溝22において、隣り合う2つの溝の中心間の距離(D若しくはD’)は、例えば、1〜5mmの範囲であり、好ましくは、2〜4mmの範囲であり、最適には、約3mmである。なお、この実施例において、複数の溝22の全体形状は格子状であるが、本発明は、これに制限されない。
図5、図6および図7に、溝の形状の例を示す。図5(A)は、円形状の溝29を複数形成した例である。図5(B)は、六角形の溝29を複数形成した例である。図5(C)は、縦および横の楕円状の溝29を複数形成した例であり、図5(D)は、縦の楕円状の溝29を複数形成した例である。図5に示す溝は、端部がなく、全て環状である。図6(A)は、円弧状の溝30を向きを変えて複数形成した例であり、図6(B)は、円弧状の溝を組み合わせてサインカーブ状にした溝30を平行に複数形成した例である。図7(A)は、直線状の溝31を平行に組み合わせて、折れ線状に複数形成した例であり、図7(B)は、渦巻状の溝32を形成した例である。
前記溝22は、例えば、レーザ加工により形成できる。前記レーザ加工は、特に制限されないが、例えば、YAGレーザを用いたものであってもよい。溝22がレーザ加工により形成されたものである場合、図8(A)に示すように、溝22の内面には、クラック等が生じた熱変性層221が形成される。図(B)に示すように、この熱変性層221は、研磨処理により、除去することが好ましい。このように、熱変性層221が除去されていれば、ステム2の強度がさらに向上する。図8(B)に示すように、熱変性層が除去された溝22の内面は、凹凸がなく滑らかな面となる。前記内面の前記算術平均表面粗さRaは、例えば、2μm以下であり、好ましくは、1μm以下であり、より好ましくは0.5μm以下であり、最適には、0.25μm以下である。前記研磨処理は、例えば、砥石粉末を用いて実施できる。例えば、レーザ加工で溝を形成した場合の前記溝内面の表面粗さRaは、5.09μmないし4.28μmであるが、研磨加工することにより、表面粗さRa0.21μmないし0.25μmにすることができる。なお、前記熱変性層は、機械加工によっても形成される恐れがあるため、同様に除去して、溝内面を平滑にすることが好ましい。
前記レーザ照射の条件は、特に制限されない。レーザの繰り返し周波数は、例えば、1〜50kHzであり、好ましくは、10〜35kHzであり、より好ましくは、15〜25kHzである。レーザのパルス幅は、例えば、10〜250nsであり、好ましくは、30〜150nsであり、より好ましくは、50〜100nsである。レーザの波長は、例えば、355〜1064nmの範囲であり、好ましくは、532〜860nmの範囲であり、より好ましくは、355〜532nmの範囲である。前記溝の熱変性層は、その厚みが薄いほどよく、好ましくは10μm以下であり、理想的には無いことである。前記熱変性層に及ぼすレーザの条件としては、例えば、パルス幅があり、波長等の他の条件が同じ場合は、パルス幅が小さいほど、熱変性層の生成を防止できる。例えば、YAGレーザにおいて、波長1064nm、出力150W以上、繰り返し周波数10〜50kHz、発散角15mrad以下の条件の場合、パルス幅が100ns以下であると、レーザ加工による溝の熱変性層の厚みを10μm以下にすることが可能である。この条件でレーザ加工して熱変性層を10μm以下にした溝の断面の電子顕微鏡写真を図17に示す。
前記レーザ照射の条件は、特に制限されない。レーザの繰り返し周波数は、例えば、1〜50kHzであり、好ましくは、10〜35kHzであり、より好ましくは、15〜25kHzである。レーザのパルス幅は、例えば、10〜250nsであり、好ましくは、30〜150nsであり、より好ましくは、50〜100nsである。レーザの波長は、例えば、355〜1064nmの範囲であり、好ましくは、532〜860nmの範囲であり、より好ましくは、355〜532nmの範囲である。前記溝の熱変性層は、その厚みが薄いほどよく、好ましくは10μm以下であり、理想的には無いことである。前記熱変性層に及ぼすレーザの条件としては、例えば、パルス幅があり、波長等の他の条件が同じ場合は、パルス幅が小さいほど、熱変性層の生成を防止できる。例えば、YAGレーザにおいて、波長1064nm、出力150W以上、繰り返し周波数10〜50kHz、発散角15mrad以下の条件の場合、パルス幅が100ns以下であると、レーザ加工による溝の熱変性層の厚みを10μm以下にすることが可能である。この条件でレーザ加工して熱変性層を10μm以下にした溝の断面の電子顕微鏡写真を図17に示す。
本実施例では、ステム2の骨組織侵入固定部21を盛り上げ加工した例を示したが、本発明は、これに限定されず、カップ3の表面において、骨組織侵入固定部を形成することができ、前記骨組織侵入固定部には、骨組織が侵入するための溝が形成されると共に、前記骨組織侵入固定部の一部若しくは全部が盛り上げ加工されていてもよい。前記溝の形成および盛り上げ加工の条件は、前記ステム2の場合と同様である。
図9に、ステム2の骨組織侵入固定部21を小さくした人工股関節の例を示す。その他は、図1に示す人工股関節と同様であり、同一部分には同一符号を付している。このように、骨組織侵入固定部21の大きさは、特に制限されず、症状等にあわせて適宜決定できる。また、本実施例では、骨組織侵入固定部21全体を盛り上げ加工しているが、本発明は、これに制限されず、一部を盛り上げ加工してもよい。
つぎに、本実施例の人工股関節のステム(骨組織侵入固定部高さh:0.9mm、溝幅:0.5mm、溝深さ:0.5mm)について、ISO 7206で規定されている強度試験を実施した。ISO 7206に規定されている強度試験は、下記の条件での荷重を繰り返した場合に、破壊される荷重の回数で評価されるものである。その結果、本実施例のステムの前記強度は、前記破壊される荷重の回数が500万回を上回り、優れた強度を示した。なお、骨組織侵入固定部の盛り上げ加工をしなかった以外は、全て同じ条件の二つのステムについて、同様の強度試験を行った結果、一つのステムは、346852回で破壊され、もう一つのステムは、1057575回で破壊された。
(ISO 7206)
最大荷重:2942N
最小荷重:250N
インターバル:2Hz
溶媒:0.9%食塩水(37.1℃)
最大荷重:2942N
最小荷重:250N
インターバル:2Hz
溶媒:0.9%食塩水(37.1℃)
図10に、本発明の人工膝関節の一例を示す。図10(A)は、前記人工膝関節の全体斜視図であり、図10(B)は、脛骨コンポーネント36の断面図であり、両図において、同一部分には、同一符号を付している。図10(A)に示すように、この人工膝関節35は、脛骨コンポーネント36の上に、インサート38を介して大腿骨コンポーネント37が配置された構造である。前記脛骨コンポーネント36の本体部分は、脛骨髄腔に挿入固定されるものである。図10(B)に示すように、前記脛骨コンポーネント36の脛骨に接するフランジ状表面の一部と、脛骨隋腔内に挿入される一部には、複数の溝が格子状に形成された骨組織侵入固定部361および362が盛り上げ加工で形成されている。前記大腿骨コンポーネント37は、その中に、大腿骨を受け入れようになっており、前記大腿骨と接する部分の一部371においても複数の溝が格子状に形成された骨組織侵入固定部が盛り上げ加工で形成されている。この例の人工膝関節において、脛骨コンポーネント、前記大腿骨コンポーネントおよびインサートの形成材料は、前記人工股関節で例示したような材料が使用できる。また、この例の人工膝関節において、大腿骨コンポーネント37および脛骨コンポーネント36の盛り上げ加工は、前記人工股関節のステムの盛り上げ加工と同様の条件を採用できる。
図11の分解斜視図に、人工肩関節の一例を示す。図示のように、この例の人工肩関節40は、上腕骨コンポーネント(インプラント)41、ヘッド42およびグレノイド43から構成されている。前記上腕骨コンポーネント41は、上腕骨髄腔内に挿入して固定されるものである。上腕骨コンポーネントの一部には、複数の溝412が形成された骨組織侵入固定部411が盛り上げ加工で形成されている。この例の人工肩関節40において、上腕骨コンポーネント41、ヘッド42およびグレノイド43の形成材料は、前記人工股関節で例示した材料が使用できる。また、この例の人工肩関節において、上腕骨コンポーネント41の盛り上げ加工は、前記人工股関節のステムの盛り上げ加工と同様の条件を採用できる。
図12の分解斜視図に、人工肘関節の一例を示す。図示のように、この例の人工肘関節50は、上腕骨コンポーネント(インプラント)51および尺骨コンポーネント(インプラント)52から構成されており、前記両者は、ピン(図示せず)で、一部回転自在に係合される。前記上腕骨コンポーネント51は、上腕骨の骨髄腔内に挿入固定されるものであり、前記上腕骨コンポーネント51の一部において、複数の溝512が格子状に形成された骨組織侵入固定部511が盛り上げ加工で形成されている。前記尺骨コンポーネント52は、尺骨髄腔に挿入固定されるものであり、前記尺骨コンポーネント52の一部において、複数の溝522が格子状に形成された骨組織侵入固定部521が盛り上げ加工で形成されている。この例の人工肘関節50において、上腕骨コンポーネント51および尺骨コンポーネント52の形成材料は、前記人工股関節で例示した材料が使用できる。また、この例の人工肘関節50において、上腕骨コンポーネント51および尺骨コンポーネント52の盛り上げ加工は、前記人工股関節のステムの盛り上げ加工と同様の条件を採用できる。
図13の断面図に人工足関節の一例を示す。この例の人工足関節60は、脛骨コンポーネント61、緩衝材63および距骨コンポーネント64から構成される。前記脛骨コンポーネント61は、脛骨髄腔内に挿入固定され、距骨コンポーネント64は距骨の骨髄腔内に挿入固定される。前記脛骨コンポーネント61のフランジ状の脛骨と接する部分の一部611および前記脛骨コンポーネント61の脛骨に挿入される部分の一部612において、複数の溝が格子状に形成されて骨組織侵入固定部が盛り上げ加工で形成されている。同様に、距骨コンポーネント64のフランジ状の距骨と接する部分の一部641および前記距骨コンポーネント64の距骨に挿入される部分の一部642において、複数の溝が格子状に形成されて骨組織侵入固定部が盛り上げ加工で形成されている。この例の人工足関節60において、脛骨コンポーネント61、緩衝材63および距骨コンポーネント64の形成材料は、前記人工股関節で例示した材料が使用できる。また、この例の人工足関節において、脛骨コンポーネント61および距骨コンポーネント64の盛り上げ加工は、前記人工股関節のステムの盛り上げ加工と同様の条件を採用できる。
本発明の医用インプラントは、上述の人工股関節、人工膝関節、人工肩関節、人工肘関節および人工足関節の他、各部位の人工関節にも適用できる。その他に、本発明の医用インプラントは、骨折した骨をつなぎ合わせ固定する際に使用するプレートとしても使用することができ、さらに、歯科用の医用インプラントにも適用できる。
(参考例)
図14に示す形状のテストピースを用い、図15に示すようにして応力試験を実施した。図14において、Aは、盛り上げ加工無しのテストピースであり、Bは、盛り上げ加工有りでアール加工無しのテストピースであり、Cは、盛り上げ加工およびアール加工の双方が有るテストピースである。なお、Cのテストピースでは、アールの程度を0.9mm若しくは8mmの2種類を準備した。また、BおよびCの形状のテストピースにおいて、4本の溝(幅0.5mm、深さ0.5mm)を形成したものと、溝を形成しなかったものを準備した。したがって、テストピースの種類は、合計で7種類となる。図15に示すように、これらの7種類のテストピース111を2つの支持部材112の上に掛け渡した状態で配置し、その上から2つの荷重部材113を0.5mm下方に移動させることにより荷重をかけ、その際の相当応力を測定した。なお、盛り上げ加工しているテストピースB,Cについての応力測定は、盛り上げ加工の端部(段差近傍)について相当応力を測定した。その結果を、下記の表1に示す。
図14に示す形状のテストピースを用い、図15に示すようにして応力試験を実施した。図14において、Aは、盛り上げ加工無しのテストピースであり、Bは、盛り上げ加工有りでアール加工無しのテストピースであり、Cは、盛り上げ加工およびアール加工の双方が有るテストピースである。なお、Cのテストピースでは、アールの程度を0.9mm若しくは8mmの2種類を準備した。また、BおよびCの形状のテストピースにおいて、4本の溝(幅0.5mm、深さ0.5mm)を形成したものと、溝を形成しなかったものを準備した。したがって、テストピースの種類は、合計で7種類となる。図15に示すように、これらの7種類のテストピース111を2つの支持部材112の上に掛け渡した状態で配置し、その上から2つの荷重部材113を0.5mm下方に移動させることにより荷重をかけ、その際の相当応力を測定した。なお、盛り上げ加工しているテストピースB,Cについての応力測定は、盛り上げ加工の端部(段差近傍)について相当応力を測定した。その結果を、下記の表1に示す。
(表1)
No. テストピース形状 盛り上げ加工 溝 R(mm) 相当応力(MPa)
1 A なし なし なし 795
2 B あり なし なし 768
3 B あり あり なし 795
4 C あり なし 0.9 677
5 C あり あり 0.9 634
6 C あり なし 8 620
7 C あり あり 8 510
No. テストピース形状 盛り上げ加工 溝 R(mm) 相当応力(MPa)
1 A なし なし なし 795
2 B あり なし なし 768
3 B あり あり なし 795
4 C あり なし 0.9 677
5 C あり あり 0.9 634
6 C あり なし 8 620
7 C あり あり 8 510
前記表1に示すように、溝を形成すると相当応力が上昇するが、盛り上げ加工することにより相当応力を軽減できることが分かる。また、アール加工すると、さらに相当応力を軽減でき、アールの程度を大きくするほど、その効果が大きいことが分かる。
本発明の医用インプラントは、骨との密着固定性および強度に優れる。本発明の医用インプラントは、人工股関節、人工膝関節、人工肩関節、人工肘関節および人工足関節等の各種人工関節に好ましく適用でき、さらに、骨折時において骨と骨とをつないで固定するプレートにも適用でき、その他、歯科用インプラントにも適用でき、その用途は制限されず、広い分野に適用可能である。
1、1001 人工股関節
2、1010ステム(幹部)
3、1004 カップ(臼蓋部)
4、1008 ヘッド(骨頭部)
9、1007 緩衝部
21、361、362、411、511、521、611、612、641、642 骨組織侵入固定部
22、29、30、31、32、412、512、522 溝
35 人工膝関節
36 脛骨コンポーネント
37 大腿骨コンポーネント
38 インサート
40 人工肩関節
41 上腕骨コンポーネント
42 ヘッド
43 グレノイド
50 人工肘関節
51 上腕骨コンポーネント
52 尺骨コンポーネント
60 人工足関節
61 脛骨コンポーネント
63 緩衝材
64 距骨コンポーネント
111 テストピース
112 支持部材
113 荷重部材
221 熱変性層
1006 寛骨臼(臼蓋)
1012 大腿骨
2、1010ステム(幹部)
3、1004 カップ(臼蓋部)
4、1008 ヘッド(骨頭部)
9、1007 緩衝部
21、361、362、411、511、521、611、612、641、642 骨組織侵入固定部
22、29、30、31、32、412、512、522 溝
35 人工膝関節
36 脛骨コンポーネント
37 大腿骨コンポーネント
38 インサート
40 人工肩関節
41 上腕骨コンポーネント
42 ヘッド
43 グレノイド
50 人工肘関節
51 上腕骨コンポーネント
52 尺骨コンポーネント
60 人工足関節
61 脛骨コンポーネント
63 緩衝材
64 距骨コンポーネント
111 テストピース
112 支持部材
113 荷重部材
221 熱変性層
1006 寛骨臼(臼蓋)
1012 大腿骨
Claims (17)
- 骨に密着して固定される医用インプラントであって、前記医用インプラント表面に、複数の溝が形成された骨組織侵入固定部を有し、前記骨組織侵入固定部の全部若しくは一部が、前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面よりも高く盛り上がるように盛り上げ加工されていることを特徴とする医用インプラント。
- 前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面を基準とした前記骨組織侵入固定部の高さが、0.2mm以上である請求項1記載の医用インプラント。
- 前記溝の端部が、前記骨組織侵入固定部の端部から外部に向けて開放されている請求項1または2記載の医用インプラント。
- 前記骨組織侵入固定部の端部が、アール加工されている請求項1から3のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記溝の深さが、前記骨組織侵入固定部以外の前記医用インプラント表面を基準とした前記骨組織侵入固定部の高さよりも小さい請求項1から4のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記溝の深さが、200〜1000μmの範囲であり、前記溝の幅が、100〜1000μmの範囲である請求項1から5のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記複数の溝の一部若しくは全部において、2つ以上の溝が平行に形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記複数の溝において、隣り合う2つの溝の中心間の距離が、1〜5mmの範囲である請求項1から7のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記複数の溝の全体形状が、格子状および曲線状の少なくとも一方である請求項1から8のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記溝の内面のJIS B 0601−1994に規定する算術平均表面粗さRaが、2μm以下である請求項1から9のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 前記溝がレーザー加工により形成されたものであり、前記レーザー加工の後、前記溝内面が研磨処理されて熱変性層が除去されている請求項1から10のいずれか一項に記載の医用インプラント。
- 医用インプラントを含む人工関節であって、前記医用インプラントが、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工関節。
- カップ(臼蓋部)、ヘッド(骨頭部)およびステム(幹部)を含む人工股関節であって、前記カップおよび前記ステムの少なくとも一方が、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工股関節。
- 大腿骨コンポーネント、インサートおよび脛骨コンポーネントを含む人工膝関節であって、前記脛骨コンポーネントおよび大腿骨コンポーネントの少なくとも一方が、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工膝関節。
- 上腕骨コンポーネント、ヘッドおよびグレノイドを含む人工肩関節であって、前記上腕骨コンポーネントが、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工肩関節。
- 上腕骨コンポーネントおよび尺骨コンポーネントを含む人工肘関節であって、前記上腕骨コンポーネントおよび尺骨コンポーネントの少なくとも一方が、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工肘関節。
- 脛骨コンポーネント、緩衝材および距骨コンポーネントを含む人工足関節であって、前記脛骨コンポーネントおよび距骨コンポーネントの少なくとも一方が、請求項1から11のいずれか一項に記載の医用インプラントである人工足関節。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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