JP2007295179A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】視聴料金を伴うコマーシャルなしの有料放送の選択または視聴料金が掛からないコマーシャル入りの有料放送の選択が行えるデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】デジタル放送信号におけるコマーシャル情報を含んだトランスポートストリーム信号内に限定受信を行う暗号復号キー情報を配置したデジタル放送信号を受信した際に、制御部は、定期的にICカード内にある限定受信判別手段を用いて直接ワークキーを検出し、検出したワークキーを用いて有料放送自体を受信するか、または、コマーシャル情報における番組情報データから番組情報を解くためのワークキーを検出し、検出したワークキーを用いてコマーシャル情報を含む有料放送を受信することができるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、デジタル放送受信装置に係り、特に、通常の課金方式による有料放送受信が行われるとともに、有料放送視聴時にコマーシャル受信をしたときのトランスポートストリーム(以下、「TS」という)から有料放送のスクランブルキーを得ることができるデジタル放送受信装置に関する。
近年、BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタル放送が順次開始され、映像信号、オーディオ信号、データ等のコンテンツを有料で視聴者に提供する有料デジタル放送サービスが実施されている。この有料デジタル放送サービスは、デジタルデータであるコンテンツに対し、マルチ(Multi−2)のような暗号化スクランブルを施し、有料放送聴取契約者だけが暗号復号キーによって暗号化スクランブルを解除し、有料デジタル放送を受信できる仕組みとなっている。
ところで、このような有料放送聴取契約を行った場合は、デジタル放送受信装置に限定受信(コンディショナルアクセス、以下、「CA」という)モジュールが挿入接続され、有料デジタル放送毎に多重化された番組情報(以下、「ECM」という)と呼ばれるキー情報を含んだデータをCAモジュールに送り、それに対するCAモジュールの応答によって視聴の可否が識別されるもので、正規の有料放送聴取契約者だけがCAモジュールから暗号化スクランブルデータの暗号化を解除する暗号復号キーの取得ができるものである。この場合、CAモジュールには、有料放送聴取契約者の契約情報が予め蓄えられており、デジタル放送サービスを選択した場合、デジタル放送から取得できる番組情報データとCAモジュールに蓄えられた契約情報とを比べることにより、有料デジタル放送の視聴の可否が確認されるものである。
CAモジュールに蓄えられる契約情報は、デジタル放送サービスを提供する有料放送局がデジタル放送サービスを伝送するTS信号において個別情報(エンタイトルメント マネージメント メッセージ、以下、これを「EMM」という)を多重化し、各デジタル放送用受信装置のCAモジュール宛に伝送したものである。デジタル放送用受信装置は、その制御部において常に放送されているEMMデータを監視し、該当する番号に対応して受信されたEMMデータをCAモジュールに送る。CAモジュールは、EMMデータを不揮発性メモリに蓄積することにより、EMMデータに変更があった場合、新しい契約情報を記憶することができる。
一般に、有料放送における番組提供手段としては、ペイパービユウ(以下、「PPV」という)方式、フラットフィ−方式、ティア方式等があり、番組毎に視聴料金の課金システムが構築されている。現在実施されているPPV方式は、以下に述べる手段によって有料放送の課金が行なわれている。
まず、デジタル放送受信装置においては、PPV方式の視聴番組のTSが選択された場合、PPV方式のTSに多重化されているECMデータが制御部で抽出され、この抽出されたECMデータがCAモジュールに送られると、CAモジュールからECMデータが多重されているTS信号がPPV方式における視聴が可能である旨の応答をする。ECMは、この番組を視聴しようとするユーザがPPV方式の視聴番組を購入可能であるか否かを示す情報の他に、購入可能である場合にその視聴料金が含まれている。制御部は、CAモジュールからECMデータに対する応答を受信した購入可能なPPV番組であった場合、テレビ画面のオンスクリーンディスプレイ(以下、「OSD」という)等によって、ユーザが選局したTS信号がPPV方式であって、購入するか否かを問い合わせる。このとき、OSD表示には視聴料金や録画が可能であるか否かも表示される。
視聴者は、PPV番組の購入を希望する場合、リモコンを通じてCAモジュールに対して受信中のPPV番組の購入意志を示す購入コマンドを発行する。その発行操作が行われると、制御部は、CAモジュールからある期間毎に送信されるECMデータに対する応答として、暗号化されたPPV番組を復号するための暗号復号キー情報を定期的に受領する。
そして、CAモジュールは、購入コマンドに対応してPPV番組の視聴を定期的に視聴履歴情報として内部の不揮発性メモリに記憶し、ある期間毎に視聴履歴情報をデジタル放送受信装置に接続された公衆電話回線を通してPPV番組を放送している放送局のキー管理センターにアップロードする。キー管理センターは、アップロードされた視聴履歴情報に基づき、視聴者に対して視聴したPPV番組の視聴料金を請求する。
引用する特許文献なし
従来のデジタル放送受信装置におけるPPV番組の視聴料金課金手段は、前述のように、PPV番組の購入時に、視聴者の操作によってCAモジュールに対して購入コマンドを発行する際に、その購入コマンドによってPPV番組の視聴がカウントされ、PPV番組の全部が視聴されたものとして、PPV番組に対する視聴料金が計算され、視聴者に対して請求されるようになる。
そして、視聴者は、有料放送の視聴を途中で中止しても、その有料放送の全額に相当する視聴料金が課金されるので、有料放送を視聴する場合、視聴をするか否かを慎重に選択し、その番組内容を十分に理解して上で、その有料放送の番組を視聴するに値するか否かを判断する必要があった。
ところで、従来の有料放送は、その一部分を無料で見ることが可能であった。しかし、そのような有料放送は、放送を最後まで視聴しないと、コンテンツの価値が判らないものが多く、有料放送の内容を表わす説明文等を利用した場合であっても、その説明文が番組の初めの部分についての説明であることが多いため、実際に視聴して見ると、番組の説明とその放送内容とが異なっている場合が多々あり、有料放送の視聴を行う際により合理的な選択手段の出現が望まれていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的は、放送信号におけるコマーシャル情報のTS内に暗号復号キーを含めて送信し、その暗号復号キーの取得時に、視聴料金を伴うコマーシャルなしの有料放送の選択、視聴料金が掛からないコマーシャル入りの有料放送の選択が行えるデジタル放送受信装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明によるデジタル放送受信装置は、少なくとも、有料放送のための暗号化を行ったデジタル放送番組を含む放送信号を受信する手段と、受信した放送信号から限定受信用の限定情報を判別取得し、暗号化情報を復号する暗号復号キーを生成する限定受信判別手段を有するICカードと、前記暗号化情報を含む受信信号を前記暗号復号キーによって復号化するデスクランブル手段と、デジタル放送受信機を統括制御する制御部とを備え、有料放送を受信した際に、その有料放送の視聴料金が決定される有料放送課金方式に従って動作するものであって、デジタル放送信号におけるコマーシャル情報を含んだトランスポートストリーム信号内に限定受信を行う暗号復号キー情報を配置したデジタル放送信号を受信した際に、前記CPUは、定期的に前記ICカード内にある前記限定受信判別手段を用いて直接ワークキーを検出し、検出したワークキーを用いて有料放送自体を受信するか、または、前記コマーシャル情報における番組情報データから番組情報を解くためのワークキーを検出し、検出したワークキーを用いて前記コマーシャル情報を含む有料放送を受信することができる構成手段を具備している。
以上、説明したように、本発明に係るデジタル放送受信機によれば、従来のデジタル放送用受信機における各回路部の形態及び内部処理機能を大幅にを変更することなしに、デジタル放送における有料放送の視聴、特に、PPV方式などの有料放送の番組の視聴に当たって、視聴料金を伴うコマーシャルなしの有料放送の選択を行うか、視聴料金が掛からないコマーシャル入りの有料放送の選択を行なうかを選択することができ、それにより有料放送の聴取時におけるより合理的な選択を行うことが可能になるという効果がある。
以下、この発明による実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、この発明に使用されるデジタル放送受信装置の基本的構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、このデジタル放送受信装置は、衛星放送受信アンテナ1と、コンバータ2と、デコーダ3と、地上放送受信アンテナ4とからなっており、通常、衛星放送受信アンテナ1とコンバータ2とは一体化構成されている。そして、デジタル放送受信装置は、その出力側に利用装置5、例えば、ハイビジョンテレビ(HDTV)や通常のテレビ(SDTV)が接続され、その他にも補助機器6、例えば、デジタルビデオテープレコーダ(VTRD)やパソコンやハードディスクレコーダ(HDD)が接続される。
このデジタル放送受信装置において、衛星放送を受信する際に、衛星放送受信アンテナ1で受信されたデジタル放送信号は、コンバータ2で周波数変換された後、デコーダ3に供給され、そこで所要のデコード処理が行われ、デコード処理された信号が利用装置5や補助機器6に供給される。一方、地上放送を受信する際に、地上放送受信アンテナ4で受信した放送信号は、RFケーブルを通してデコーダ3に供給され、適宜デコード処理が行われた後、デコーダ3から利用装置5や補助機器6に供給される。
次に、図2は、図1に図示されたデコーダ3の具体的構成の一例を示すブロック図である。
図2において、デコーダ3は、衛星放送受信チューナ7と、地上放送受信チューナ8と、第1復調・復号回路9と、第2AM復調・復号回路10と、第1TMCC復号回路11と、第2TMCC復号回路12と、第1デインターリーブ回路13と、第2デインターリーブ回路14と、リードソロモン復号回路15と、TS再生回路16と、情報源復号化回路17とからなっており、これらの構成要素7乃至17は、図2に図示されるように相互接続されている。また、情報源復号化回路17は、CAデスクランブル回路18と、CAモジュール19と、モデム20と、MPEG2DEMUX回路21と、EPG・基本データデコーダ22と、映像信号デコーダ23と、音声信号デコーダ24と、テレビジョン信号変換回路25とからなっており、これらの構成要素18乃至15は、図2に図示されるように相互接続されている。
図2に図示されたデコーダ3は、次のように動作する。
図1のコンバータ2から入力された衛星デジタル放送受信信号は、衛星放送受信チューナ7において選択チャネル信号の選局と選局したチャネル信号に対する直交検波を行い、検波信号が第1復調・復号回路9と第1TMCC復号回路11に供給される。このとき、検波信号は、第1復調・復号回路9において8PSK復調・復号が行われ、第1TMCC復号回路12においてTMCC復号処理が行われ、システム識別、伝送パラメータの切替、緊急警戒放送用起動フラッグ等のTMCCデータが復号される。次いで、第1復調・復号回路9から出力された復調・復号信号は、第1デインターリーブ回路13においてフレーム分離やデスクランブル等の処理が行われ、リードソロモン復号回路15において伝送路で発生したエラー訂正を行い、もとのTSと同じTSを再生させる。そして、リードソロモン復号回路15から出力されたTSは、次続の情報源復号化回路17に供給される。
一方、図1の地上アンテナ4から入力された地上デジタル放送受信信号は、地上放送受信チューナ8において選択チャネル信号の選局と選局したチャネル信号に対する衛星デジタル放送の場合と同様にチューナ部8で選局と検波を行い、検波を行い、検波信号が第2復調・復号回路10と第2TMCC復号回路12に供給される。このとき、検波信号は、第2復調・復号回路10において地上デジタル放送の符号化伝送方式であるQAM変調信号の復調・復号が行われ、第2TMCC復号回路12においてTMCC復号処理が行われ、TMCC部が抽出される。次いで、第2復調・復号回路10から出力された復調・復号信号は、第2デインターリーブ回路14において階層処理やエネルギー逆拡散等が行われ、TS再生回路16においてTSを再生させる。そして、TS再生回路16から出力されたTSは、次続の情報源復号化回路17に供給される。
この場合、情報源復号化回路17はTSのデコードを行うもので、CAデスクランブル回路18は、有料放送の受信や、著作権保護(RMP)放送におけるCAデスクランブルが行われ、暗号が解読される。一般に、有料放送を受信する場合は、ICカード等のCAモジュール19が受信限定を行うためにCAスクランブル回路18に挿入され、有料放送の受信契約を締結した視聴者だけが有料放送を受信することが可能となる。デスクランブルされたTSは、MPEG2DEMUX回路21において映像信号、音声信号、その他のデータ等の各コンポーネント信号に分離され、映像信号が映像信号デコーダ23に、音声信号が音声信号デコーダ24に、その他のデータ等がEPG・基本データデコーダ22にそれぞれ供給される。
また、映像信号デコーダ23は、入力された映像信号のMPEG2ビデオ復号を行い、音声信号デコーダ24は、入力された音声信号のAAC復号を行なう。また、EPG・基本データデコーダ22は、入力されたその他のデータ等についてBML方式の復号を行なう。この復号処理によって、番組配列情報(サービス インフォメーション、以下、「SI」という)/伝送制御情報(プログラム スペシフィック インフォメーション、以下、「PSI」という)等が電子番組ガイド(エレクトリック プログラム ガイド、以下、「EPG」という)等に復号される。復号されたこれらの信号は、ベースバンド信号としてハイビジョンテレビ(HDTV)や通常のテレビ(SDTV)等の利用装置5に出力される。一方、MPEG−2DEMUX回路21は、受信信号をデジタルビデオテープレコーダ(VTRD)やパソコンやハードディスクレコーダ(HDD)等の補助機器6にデジタルデータ形式の放送信号を出力する高速デジタル入出力インターフェイス(図示なし)が接続される。
さらに、CAデスクランブル回路18とMPEG−2DEMUX回路21には、公衆電話回線との間で双方向通信を行うためのモデム20が接続され、その他に、デジタル放送受信装置を遠隔制御するためのリモートコントローラ(リモコン)26が用いられる。
次いで、図3は、このデジタル放送受信装置で受信されるTSの信号波形を示す説明図である。
図3に示されるように、TSは、MPEG−2システムにおいて定義されているTSに準拠した多重信号形式のものであって、種々の番組情報を含んだ固定長のTSパケット27が連続した信号列で構成されている。デジタル放送受信装置は、これらのTS27の中から必要な番組を含んだTS28と他の番組を含んだTS29とを選別し、比較的短い固定長のTSパケットを選択抽出する。選択抽出されたTSパケットは、先頭に付加されたヘッダ30を加えて188バイトのものとなる。
また、図4は、TSパケットにおける先頭の4バイトのヘッダ30の信号波形を示す説明図であり、図5は、ペイロード31とアダプテーション フィールド32との配置状態の例を示す説明図である。
図4に示されるように、188バイトのTSパケットは、4バイトのヘッダ30と、それに続く184バイトのペイロード31とからなっている。この場合、ペイロード31は、番組内容を伝送するもので、可変バイト長の拡張ヘッダであるアダプテーション フィールド32とともにヘッダ30に次続され、TSパケット27を構成している。また、ヘッダ30は、1番目部分30(1)が8ビットの同期バイトであり、2番目部分30(2)が1ビットのトランスポート エラー インジケータであり、3番目部分30(3)が1ビットのペイロード ユニット スタート インジケータであり、4番目部分30(4)が1ビットのトランスポート プライオリテイであり、5番目部分30(5)が13ビットのPIDであり、6番目部分30(6)が2ビットのトランスポート スクランブル コントロールであり、7番目部分30(7)が2ビットのアダプテーション フィールド コントロールであり、8番目部分30(8)が4ビットのコンティニュティ カウンタである。
この場合、1番目部分30(1)は固定値を示すもので、2番目部分30(2)はTSパケット27のエラーの存在を示すフラッグであり、放送局から0ビットで送信し、デコーダ3でエラー処理を行う際に使用されるもので、通常放送局から0ビットで送信され、デコーダ3がエラーを検出した場合にビット1に変更される。3番目部分30(3)はペイロード31に配置されるPESパケットや後述するセクションがどのTSパケットから始まるかを示すフラグである。4番目部分30(4)はTSパケットの優先度を示すフラグであって、5番目部分30(5)はTSパケットの種類を識別するアドレスである。6番目部分30(6)はTSパケットがスクランブルされているか否かの区別と現在のキーと次のキーの二つのスクランブルキーの区別を行っているものである。
7番目部分30(7)は、図5に示すように、ヘッダ30に次続するアダプテーションフィールド32とペイロード31との配置状態を示すもので、その2ビットが「01」の場合、全部がペイロード31であり、その2ビットが「10」の場合、全部がアダプテーション フィールド32であり、その2ビットが「11」の場合、アダプテーション フィールド32とペイロード31との混在状態を示している。8番目部分30(8)のコンテニュティ カウンタ(4ビット)は、PIDパケット30(5)に付く連続番号で、16をモジュロとして1つづつインクリメントする。そして、伝送系でエラーが発生した場合等においてパケット抜けが生じた場合、デコーダ回路3においてそのパケット抜けを検出するために用いられる。次のアダプティション フィールド32は可変長であって、ヘッダ30の拡張情報を指定する機能とともに、ペイロード31のデータ長の変化を補うものであり、TSパケットを一定に保つ機能を持っている。
ここで、図6(a)、(b)、(c)は、TSパケット27のペイロード31が集まって形成されたPESパケット33の信号形態を示す説明図である。
このPESパケット33は、可変長の信号構造であって、主に映像信号や音声信号等のストリーム信号を伝送する場合に用いられるもので、図6(a)、(b)、(c)に示すように、PESパケット33がTSパケットのペイロード31より大きい場合は、複数のTSパケットに分割した状態で放送局から送られているため、いくつかのTSパケットのペイロード31によって形成されている。一方、PESパケット33がTSパケットのペイロード31よりも小さい場合は、図6(c)に示すように、一つのTSパケットに一つのPESパケット33だけが配置されている。
そして、放送局は、PESパケット33がTSパケットよりも大きい場合、図6(a)に示すように、ペイロード ユニット スタート インジケータを「1」にし、ペイロード31の先端からPESパケット33を配置する。PESパケット33の続きは、図6(b)に示すように、次のTSパケットに配置し、余りが生じない場合、図6(c)に示すように、ペイロード ユニット スタート インジケータ44の値を「0」にし、そのままペイロード31にPESパケット33の続きを配置する。PESパケット33を配置し終わってもペイロード31になお余りが生じる場合は、図6(c)に示すように、PESパケット33がペイロード31にちょうど納まるように、アダプテーションフィールド32を加えることによって調整を行っている。同様に、PESパケット33がTSパケットよりも小さい場合、アダプテーションフィールド32を調整し、図6(c)に示すように、1つのTSパケットに1つのPESパケット33を収めている。
次に、図7は、PESパケット33の構造を示す説明図である。
図7に示すように、PESパケット33は、その先頭に、「0x000001」の固定値を有する24ビットのパケット スタート コード プリフィックス34がある。このパケット スタート コード プリフィックス34は、MPEG−2のプログラム ストリーム(PS)や、MPEG−1では、PESパケット33のPES パケット データ バイト(PESペイロード)38を含めていかなる部分のコードにおいても23ビットの「0」が続かないようにしており、このパケット スタート コード プリフィックス34が同期信号の役割を果たしていた。ところが、デジタル放送に用いられているMPEG−2は、TSパケットの先頭を捕捉することができるので、パケット スタート コード プリフィックス34による同期は必ずしも必要でなくなったが、その名残でゼロが続くデータ構成になっている。
続く、8ビットのストリーム id35は、映像や音声等のストリームの種類を識別する機能を持つとともに、映像信号であれば映像信号ストリームの中のストリーム番号を識別するためのものである。
続いて、16ビットのPES パケット レングス36は、各々16ビットのフィールド以降、PESパケット33の終わりまでのバイト数を表している。この場合、単位ビットが16ビットであるため、最大64kバイトに制約される。そのため、映像ストリームがこの制約を受けないようにするため、PES パケット レングス36は、PESパケット33の終わりまでのバイト数を指定しない。なお、PES パケット レングス36の値は、「0」である。
その後、オプショナル PES ヘッダ37が配置される。オプショナル PES ヘッダ37の有無は、ストリーム id35により決められる。このオプショナル PES ヘッダ37に続くデータからPESパケット33の最終バイトまでがPES パケット データ バイト(PESぺイロード)38である。PESペイロード38も、バイト単位で映像信号や音声信号等のESを適当な長さに分割した信号を配置しているもので、通常、デコードに便利な単位に分割されている。
以上の構成が、映像信号や音声信号等のTSが送られてくる場合の信号構造である。
この他に、MPEG−2のTS27は、TS27に含まれている番組の映像信号や音声信号等のTSの他に、その番組を構成しているエレメンタリーストリーム(ES)等の番組要素との関係を表すテーブル情報が含まれており、デジタル放送では、このMPEG−2のテーブル情報を利用して番組を構成している。これがPESパケット33のTSでは、セクションと呼ばれるデータになっている。
すなわち、映像信号、音声信号、その他のESは、それぞれ個別のストリーム id35を持っており、PESパケット33に載せられている。一方、伝送制御情報(以下、「PSI」という)等のテーブルの場合は、テーブルの種類毎に個別のテーブル idを持ったセクションとして符号化されている。
次いで、図8は、PESパケット33やTSパケットを含んだTSの信号構造を示す説明図である。
図8に示すように、映像信号ES39、音声信号ES39、その他のデータのES39、テーブルA40、テーブルB40、テーブルC40からPESパケット33やセクション41が作られ、PESパケット33やセクション41からTSパケットが作られ、TSパケットからTS信号が作られている。
次に、図9は、各テーブルA乃至C40の信号構造を示す説明図である。
図9に示すように、セクション41は最大4096バイトの可変長の信号であって、PESパケット33と同じ構造を持っている。すなわち、PESパケット33の場合のストリーム id35が、セクション41の場合のテーブル id42であり、PESパケット33の場合のPES パケット レングス36が、セクション41の場合のセクション シンタックス インジケータ43、プライベート インジケータ44、プライベート セクション レングス45、未使用フィールド46に相当する。そして、これらは、伝送制御情報(以下、「PSI」という)/番組配列情報(以下、「SI」という)等のテーブルやDSM−CCデータカルーセル等の情報を反復伝送する場合や、限定受信方式やDSM−CCメッセージを単発伝送する場合等に用いられる。
先頭部分は、8ビットのテーブル id42で、セクション41のPAT、PMT、NIT、CAT、TSDT等の種類を示すフラグである。その後に1ビットのセクション シンタックス インジケータ43が続く。このセクション シンタックス インジケータ43は、後述する長形式と短形式を区別するフラグであって、「1」のときは長形式を表し、「0」のときは短形式を表わしている。それに続く1ビットのプライベート インジケータ44は、セクション41の種類毎に定義するフラグである。最後の12ビットのプライベート セクション レングス45は、それ以降セクション41の終わりまでのバイト数を表している。
セクション41は、整数バイトの長さを持ち、各フィールドはバイト境界との整合(バイトアライメント)が考慮されている。プライベート インジケータ44及びプライベート セクション レングス45との間の2ビット領域46は、この整合を行うための未使用フィールドである。
デコーダ回路3は、TS信号内から通常のテレビのチャネル(編成チャネル)を選択し、このチャネルを構成している映像データ・音声データ等の各コンポーネントを抽出し、画面を構成するための情報がPSIである。このPSIには、プログラム マップ テーブル(PMT)、プログラム アソシエーション テーブル(PAT)、ネットワーク インフォメーション テーブル(NIT)、コンデション アクセス テーブル(CAT)、TS ディスクリプション テーブル(TSDT)の5種類のテーブルがある。
また、セクション41の形式は、図9に示すように、短形式と長形式の2種類がある。長形式は、セクション41に必要な機能が標準で提供されている形式であって、そのためにPSI/SI等の標準規格のセクション41は、殆ど長形式にとなっている。一方、短形式は、セクション41の最低限の機能だけを定義している形式であって、長形式のように枠に遮られることがなく、比較的自由に拡張して使用することができるものである。
この場合、長形式は、16ビットのテーブル id エクステンション47、5ビットのバージョン ナンバー48、1ビットのカレント ネキスト インジケータ49、8ビットのセクション ナンバー50、8ビットのラスト セクション ナンバー51というフィールドがプライベート セクション レングス45の後に続いている。そして、セクション41の種類毎に決められるN プライベート データ(ペイロード)52がさらに続き、最後に32ビットのCRC53で1つのセクション41が終了する。
長形式72における16ビットのテーブル id エクステンション47は、テーブル id60を補ってセクションの詳細な種類の区分を表す。Table id42では最大255種類の識別が可能であるが、テーブル id エクステンション47によってさらに65536種類の識別を行うことができる。そのため、テーブル id42で識別される情報の範囲を「テーブル」、テーブル id エクステンション47で識別される範囲を「サブテーブル」と呼ぶ。
5ビットのバージョン ナンバー48は、「サブテーブル」のバージョンを表すフィールドであって、「サブテーブル」が更新されるたびに32がモジュロとしてインクリメントされる。それに続く1ビットのカレント ネキスト インジケータ49は、「サブテーブル」が現在有効なバージョンであるか、次に有効となるバージョンであるかを表すフラグであって、「1」のときは、現在有効なバージョンであることを示し、「0」のときは次に有効となるバージョンであることを示す。これにより、「サブテーブル」が複数のセクション41に分割されて伝送される場合、全セクション41を取得するのに時間を要するが、予め次のバージョンのテーブルを送っておき、そのバージョンが有効と示された最初のセクションを受信した時点で、新しいバージョンの「サブテーブル」の情報を直ちに利用することができる。なお、「サブテーブル」は最大256個のセクションに分割して伝送することができる。それに続く8ビットのセクション ナンバー50は、セクションの通し番号を表すもので、「0」が最初のセクションを表し、最大「55」までの情報を送ることができる。
それに続くラスト セクション ナンバー51は、最後のセクション番号を表わす8ビットのフィールドであって、「そのセクションは、ラスト セクション ナンバー51の中のn番目のセクションである。」ということを示している。例えば、セクション41がPMT54の場合に図10に示すような構成配置となり、PAT55の場合に図11に示すような構成配置となる。
ところで、PMT54による構成配置は、編成チャネルを構成する映像信号、音声信号等のコンポーネントを示すテーブルであり、各コンポーネント及び同期のためのプログラム クロック リファレンス(PCR)を伝送するパケットのPIDが指定されている。また、有料放送に関連する情報の内、番組情報やデスクランブル制御に関する情報が含まれている共通情報(ECM)を伝送するパケットのPIDを指定している。一方、PAT55による構成配置は、編成チャネルとPMTを関連付けるテーブルで、TS信号内に含まれる全編成チャネル番号と、それぞれの編成チャネルに対応するPMTの伝送パケットのPIDやネットワーク インフォメーション テーブル(NIT)のPIDを示している。
この場合、PMT54のPIDは、PAT55による間接指定であって、各コンポ−ネントのPIDはPMT54による間接指定となっているので、デジタル受信機は、まず、PAT55を受信する。その後、PMT54及び各コンポーネントのパケットを受信する。そのため、PAT55のPIDは「0x00」に固定されている。
続く、図12は、PSIによるチャネルの選択動作例を示す系統図である。
デコーダ回路3の電源が投入されると、デフォルトの周波数にチューニングされ、受信されたTS信号の中からまずPAT55(PID=0)を受信する。PAT55には、そのTS信号に含まれている編成チャネルとそれに対応するPMT54のPIDが記述されていて、視聴者より編成チャネル番号Xが指定されると、その編成チャネルに対応するPMT54(PID=PX)を受信する。PMT54はその編成チャネルを構成する映像、音声及び基準クロック(PCR)のPIDが記述されていて、それらのPIDに対応するTSパケットを受信することにより視聴者より選択された編成チャネルXを受信することができる。
ネットワーク インフォメーション テーブル(以下、「NIT」という)は、放送の伝送路に関する情報を伝送するテーブルで、ネットワーク内の全編成チャネルに関する受信周波数、変調方式等の物理的伝送パラメータを示すものである。このテーブル自体が属するネットワーク情報を伝送するNIT(自ネットワーク)と、他のネットワークに関する情報を伝送するNIT(他ネットワーク)はテーブル id42により分類される。
コンディション アクセス テーブル(以下、「CAT」という)は、有料放送等に利用される限定受信方式に関連する情報の内、視聴者毎に契約情報等のEMM(個別情報)を伝送するパケットのPIDを間接的に指定するテーブルである。これらのPSIは、セクション形式で、PESパケット33中に分散しているが、これらのPSIを収集しないと編成チャネルを選局できないので、TS信号の中の比較的短い周期でPSIが繰り返し伝送される。
次に、信号の構成について説明する。図11に示されたPAT55においては、テーブル id42は前述のように「0x00」となる。テーブル id エクステンション47のTS信号の識別番号であり、N プライベート データ52の中のプログラム番号が「0」の場合、N プライベート データ52の最後はネットワークPIDであり、プログラム番号が「0」でない場合、N プライベート データ52の最後はPMT_PIDとなる。
ネットワークPIDは、NITが伝送されていることを表すPIDであり、その場合に「0x0010」に固定されている。すなわち、N プライベート データ52に放送の伝送路に関する情報を含んでいることを示している。これは、編成チャネルを選択するための不可欠な情報である。また、PMT_PIDは、対応する編集チャネルのPMT54が伝送されることを表すPIDである。
図10に示されているPMT54においては、テーブル id42が「0x02」である。テーブル id エクステンション47はその編集チャネルの識別番号PAT55で指定されたものに対応している。また、PCR_PIDは、その編集チャネルの同期のためのデータ(PCR)が伝送されているPIDを表している。さらに、番組情報長は、その編集チャネルに関する記述子領域のバイト単位長さを表している。また、ストリーム形式識別子は、各コンポーネント(ES)の種類の識別を行うものである。続く、13ビットのエレメンタリーPIDは、各ESが伝送されているPIDを表しており、12ビットのES情報長は各コンポーネント(ES)37に関する記述子領域の長さを表している。
CATは、自TS信号内で個別情報(以下、EMM」という)が伝送中である場合、EMMが伝送されているPIDを指定するために用いる。したがって、EMMが伝送されていない場合はTS信号内に存在しない。CATに記載されている情報としては、限定受信方式記述子CA system id(限定方式識別)及びCA_PIDを記載する。TS信号内で複数の限定受信方式識別を運用している場合は、複数の記述子を配置する。
ここで、図13は、コンディション アクセス テーブル(CAT)の構造を示す説明図である。
図13に示すように、CATは、8ビットのディスクリプション タグと、8ビットのディスクリプション レングスと、それに続く16ビットのCA システム idと、13ビットのCA PIDと、プライベート データ バイトとからなっている。
この場合、ディスクリプション タグの値は、限定受信方式の記述子を示す「0x09」であり、ディスクリプション レングスは、これより後に続くデータバイト数を書き込む領域であり、CA システム idは、限定受信方式の種類を識別する領域である。そして、この領域がPPV方式の場合、CA PIDは関連情報を含むTSパケットのPIDを書き込む領域となっている。この記述子は、CATの記述子領域またはPMT54の「記述子1」もしくは「記述子2」の領域で伝送することになっている。
限定受信方式記述子の内のプライベート データ バイトの先頭の1バイトは、PMT54に記載された場合、パレンタルレート(年齢制限)を意味し、CATに記載された場合はEMM伝送形式識別を意味する。パレンタルレートはPMT54の第1記述子領域に記載したときのみ有効である。PMT54では無効なECMを指定することができる。これはESスクランブル処理がされていないことを示す。通常、ノンスクランブル番組においてパレンタルレート(年齢制限)を設定する場合(第1記述子領域で指定)や、デフォルトES群のみスクランブルされ、それ以外はノンスクランブルであるような場合(第2記述子領域で指定)に利用される。
視聴者がコマーシャルが入らない受信を希望した場合は、PPV方式と同様の経緯で関連情報を得ることにより、編成チャネルのサービスを受信することになる。これに対して、視聴者がコマーシャル入りの受信を希望した場合は、コマーシャルを含んだTS信号内でコマーシャルのPESパケット33と一緒に関連情報を含んだセクション41を復号し、関連情報を得ている。
これらの選択は、編成チャネルの段階で行われる。視聴者が選択受信した編成チャネルが有料放送である場合、限定受信を行う必要があるからである。限定受信は、基本的に信号のデスクランブルと関連情報の伝送の2つの機能を組み合わせて行われる。
信号のスクランブルは、限定したデコーダ回路3以外のものを用いて受信できないようにするため、放送局は、信号をスクランブルして送信している。放送される信号は、映像、音声、各種データ等の信号の形式に係わりなく、統一されたパケット形式で送信されるので、このパケット化された信号に対してスクランブルが付与される。デジタル放送は、このときに映像と音声に対して同じ方式のスクランブルを行なっている。この場合、デジタル信号のスクランブル方式には、大きく分けて、PN信号加算方式(ストリーム暗号)とブロック暗号方式の2つの方法がある。
図14は、日本のデジタル放送に用いられる信号スクランブル方式の構成図を示す。
この信号スクランブル方式は、デジタル信号を64ビット(=8バイト)の長さのブロックに区切って処理するブロック暗号方式に基づいたものである、ここで、スクランブルを行うデジタルデータの列の長さが64ビットの整数にならない場合は、64ビットの倍数の長さになるまで、図14の上側部分に図示したブロック暗号方式の回路を使用して処理し、64ビットに満たない残りの部分は、図14の下側部分に図示したストリーム暗号方式の回路を使用して処理を行う。
スクランブルが行われる範囲は、PSI(伝送制御情報)、SI(番組配列情報)、限定受信用のパケットを除いたTSパケットにおけるペイロード31部分である。そして、このスクランブル方法による処理を一定の状態で行った場合、そのスクランブルが破られる可能性があるので、時間毎にパラメータ(関連情報)を変化させている。加入者のデジタル放送受信装置は、このパラメータ(関連情報)の変化に追従した受信が行われている。
デコーダ回路3は、正しく復元(デスクランブル)するために、関連情報からデジタル放送受信装置が受信する「資格」があるか否かを確認した後、CAデスクランブル回路18において復号を行うか否かを決定する。スクランブルを解く関連情報も、契約者以外のデジタル放送用受信装置においては利用できないようにするため、暗号化した状態て送信されてくる。そのため、この暗号化された関連情報も復号化する処理が重要となる。CAデスクランブル回路18は、関連情報の暗号を復元してCAデスクランブル回路18のスクランブルキーを得るとともに、各番組の課金処理方法等の各デジタル受信機の契約内容にしたがった制御が行なわれる。
次に、図15は、スクランブル方法によって暗号化された情報の暗号化を解く手順の例を示すブロック図である。
図15において、EMMが放送局から送信されると、デジタル放送用受信装置のCAデスクランブル回路18は、先頭に付けて送信されたデコーダID(テーブル id)42を参照して自分のデコーダ回路3宛てのEMMを受信する。このEMMをCAモジュール19等のセキュリティモジュールに転送する。CAモジュール19の中では、EMMの暗号を予め内蔵された各デジタル放送用装置に固有のマスタキーを用いて復号する。
次に、番組受信契約情報等によって決まるワークキーと受信契約内容の情報を取得し、CAモジュール19の内部に記憶する。番組を受信する場合は、その番組に付随して放送局から送られるECMを受信し、これをCAモジュール19に転送する。CAモジュール19は、記憶されているワークキーを用い、番組受信契約内容と合致している場合にはECMの暗号を復号してスクランブルキーを得る。同時に、ECMからその番組に関する属性情報を得て、CAモジュール19内に記憶されている課金方法に関する契約情報と比較し、デスクランブルを行うか否かを判定する。この際、ECMにおいて、コマーシャルが入らないサービスの視聴を希望した場合は、番組の属性情報で指定される課金方式に基づいた制御が行われる。代表的な課金方式としては、フラットフィー方式、ティア方式、ペイパービュー(PPV)方式などがある。それぞれ課金情報に関する情報を用い、各番組が視聴可能であるか否かの判定を行う。
この場合、例えば、フラットフィー方式による番組のときは、編成チャネル毎に契約し、月極め等の課金が行われるため、契約期間と現在日時との照合が重要となる。そのため、契約の有効期限と現在の時刻とを比較し、契約有効期限内であれば、CAデスクランブル回路18にスクランブルキーが供給され、番組が視聴できるようになる。また、ペイパービュー(PPV)方式による番組のときは、番組の種類毎に段階を設け、それぞれの単位に応じた課金が行われるため、契約している番組の一覧と現在受信している編成チャネルの照合が重要となる。後払いで番組を視聴する場合は、視聴する際にその視聴料金等がテレビ画面に表示されるので、それを確認して番組を視聴するか否かを伝える。そして、視聴する場合は、CAデスクランブル回路18にスクランブルキーが供給され、番組が視聴できるようになる。
一方、コマーシャル入りの視聴を行う場合は、コマーシャルを含んだTS信号内のセクション41からスクランブルキーが供給され、番組が視聴できるようになる。そして、課金を行う場合は、視聴した番組の情報や料金を一旦ICカード(CAモジュール19)の中に記憶しておき、一定間隔毎または視聴情報が収集された時点で公衆電話線によって視聴した番組の情報が放送局に送信され、それに基づいた課金が行われる。
なお、上述の暗号キーの中で、一般にスクランブルキーとワークキーは、放送局毎に異なっているものの、全てのデジタル放送用受信装置において共通なキーにもなっている。一方、マスタキーは、デジタル放送用受信装置毎に異なったおり、このデジタル放送受信装置に情報を送り込む放送局間では共通に扱う必要があるキーであり、セキュリティを維持するために、マスタキーはキー管理センター等のどの放送局にも属さない共通な機関で管理される。
以上のように、有料放送の番組を視聴する際に、コマーシャル入りのTS信号を受信することによって、その有料放送をコマーシャル入りの無料放送とコマーシャルの入らない有料放送とに分けて視聴することができる。
この発明に使用されるデジタル放送受信装置の基本的構成を示すブロック図である。 図1に図示されたデコーダの具体的構成の一例を示すブロック図である。 このデジタル放送受信装置で受信されるTSの信号波形を示す説明図である。 TSパケットにおける先頭の4バイトのヘッダの信号波形を示す説明図である。 ペイロードとアダプテーション フィールドとの配置状態の例を示す説明図である。 TSパケットのペイロードが集まって形成されたPESパケットの信号形態を示す説明図である。 PESパケットの構造を示す説明図である。 PESパケットやTSパケットを含んだTSの信号構造を示す説明図である。 各テーブルA乃至Cの信号構造を示す説明図である。 セクションがPMTの場合の構成配置を示す説明図である。 セクションがPATの場合の構成配置を示す説明図である。 PSIによるチャネルの選択動作例を示す系統図である。 コンディション アクセス テーブル(CAT)の構造を示す説明図である。 日本のデジタル放送に用いられる信号スクランブル方式の構成図である。 スクランブル方法によって暗号化された情報の暗号化を解く手順の例を示すブロック図である。
符号の説明
1 衛星放送受信アンテナ
2 コンバータ
3 デコーダ
4 地上放送受信アンテナ
5 利用装置
6 補助機器
7 衛星放送受信チューナ
8 地上放送受信チューナ
9 第1復調・復号回路
10 第2AM復調・復号回路
11 第1TMCC復号回路
12 第2TMCC復号回路
13 第1デインターリーブ回路
14 第2デインターリーブ回路
15 リードソロモン復号回路
16 TS再生回路
17 情報源復号化回路
18 CAデスクランブル回路
19 CAモジュール
20 モデム
21 MPEG−2DEMUX回路
22 EPG・基本データデコーダ
23 映像信号デコーダ
24 音声信号デコーダ
25 テレビジョン信号変換回路

Claims (1)

  1. 少なくとも、有料放送のための暗号化を行ったデジタル放送番組を含む放送信号を受信する手段と、受信した放送信号から限定受信用の限定情報を判別取得し、暗号化情報を復号する暗号復号キーを生成する限定受信判別手段を有するICカードと、前記暗号化情報を含む受信信号を前記暗号復号キーによって復号化するデスクランブル手段と、デジタル放送受信機を統括制御する制御部とを備え、有料放送を受信した際に、その有料放送の視聴料金が決定される有料放送課金方式に従って動作するデジタル放送受信装置において、デジタル放送信号におけるコマーシャル情報を含んだトランスポートストリーム信号内に限定受信を行う暗号復号キー情報を配置したデジタル放送信号を受信した際に、前記CPUは、定期的に前記ICカード内にある前記限定受信判別手段を用いて直接ワークキーを検出し、検出したワークキーを用いて有料放送自体を受信するか、または、前記コマーシャル情報における番組情報データから番組情報を解くためのワークキーを検出し、検出したワークキーを用いて前記コマーシャル情報を含む有料放送を受信することができることをを特徴とするデジタル放送受信装置。
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