JP2007290455A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背凭フレーム3にプレート体31をワイヤスプリング32を介して前後移動自在に取付け、前記プレート体31にはプレート体31に対して前後する弾力調節プレート40を設け、前記弾力調節プレート40の下部所定位置には下部係合部55を形成し、前記プレート体31には前記下部係合部55が上下自在に嵌合する下側開口部60を形成し、前記下部係合部55には弾力調節プレート40の弾力調節するワイヤーケーブル56のインナーケーブル57の先端が挿入されるケーブル挿入溝58を形成し、インナーケーブル57の先端のケーブル先端係合体61は前記下部係合部55に係合させて係止した車両用シート。
【選択図】 図6
Description
また、従来、背凭シートのフレームに四角枠形状の内部構造体を固定し、該内部構造体の左右側には横弾性屈曲部を設け、横弾性屈曲部の間にはスプリング板部を設け、スプリング板部の上下側には縦弾性屈曲部を介してランバーサポート部を設けた構成は公知である(例えば、特許文献2)。
前記公知例のうち後者は、内部構造体の四周は剛体であり、この部分のクッション性は低下するという課題がある。
即ち、四角枠形状の背凭フレームに、更に、四角枠形状の内部構造体を設ける構成のため、中央のランバーサポート部以外のクッション性は低下する。
本願は、着座者の体格や好みに応じてクッション材を前方に押出す弾力を調節可能とし、また、弾力を調節するプレートの操作機構の一部を構成するワイヤーケーブルの取付を工夫したものである。
本発明は、前記下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成し、前記下部係合部55の側縁が下側開口部60の内周に摺接しながら上下するように構成すると共に、前記下側開口部60は前記弾力調節プレート40の所定部分が前方に移動するために撓むときの前記下部係合部55がワイヤーケーブル56により牽引される長さより上方に長く開口させた車両用シートとしたものである。
請求項2の発明では、下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成しているので、弾力調節プレート40が撓むとき、下部係合部55と下側開口部60とが互いにガイドのように作用して、弾力調節プレート40の弾力調節作用を円滑・確実にできる。
背凭シート2の上部にはヘッドレスト6を設ける。ヘッドレスト6の構成は任意であり、ヘッドレスト6は少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7と、前記背凭シート2に装着するためピラー8とを設けて構成している。
ヘッドレスト6のピラー8は左右方向のヘッドレスト取付杆10に設けたピラー支持部材11に高さ調節自在に取付ける。ピラー8とピラー支持部材11の構成は公知であり、図示は省略するが、ピラー支持部材11に設けた係合部材を所望高さに位置させたピラー8に形成した係合凹部に選択的に係合させて保持すればよい。
前記ヘッドレスト取付杆10の左右両側は、前記ヘッドレスト6を前後に移動させる上側リンク杆15の上部に固定する。上側リンク杆15の上下中間部は回動軸16により背凭フレーム3の側部フレーム17に回動自在に取付ける。上側リンク杆15の下部には、伝動部材(ロッド)20の上部を軸21により取付ける。
しかして、背凭フレーム3には、後方から衝突された着座者の後方移動により後方移動する後突感知体25を設ける。後突感知体25は、その両側を前記背凭フレーム3に設けた一対の下側リンク26の下部に取付軸27により取付ける。下側リンク26の上部は背凭フレーム3の側部フレーム17に回動軸28により回動自在に取付ける。下側リンク26の上下中間部には前記伝動部材20の下部を軸29により取付ける。
着座者の後方移動により後突感知体25が後方移動すると、このエネルギーが下側リンク26と伝動部材20を介して上側リンク杆15に伝達され、上側リンク杆15は伝達された着座者の後方移動エネルギーによりヘッドレスト6を前方移動させ、着座者の頭部を支持する。
したがって、上側リンク杆15は、前記後突感知体25に移動量を増幅させてヘッドレスト6を前方移動させ、ヘッドレスト6の移動量を十分に確保でき、着座者の頭部の支持を確実にする。
しかして、前記下側リンク26および前記上側リンク杆15の各部材は、前記背凭フレーム3の左右側部フレーム17と並行方向の板状に形成し、側部フレーム17に取付けているので、左右の側部フレーム17の間には前記後突感知体25が位置するだけであり、着座者に着座時の違和感あるいは不快感を与えない。
しかして、背凭シート2の背凭フレーム3には、板状支持材30を設ける。板状支持材30は着座者の上体(腰部を含む上半身)を支持するものである。板状支持材30は着座者の上体を「面」で支持して、着座姿勢を安定させ、ヘッドレスト6による頭部の支持を良好にさせる。
前記板状支持材30は、略四角形の一枚板状のプレート体31により形成し、プレート体31は、ポリプロピレン等の合成樹脂により、着座者を支持しうる所定の強度を有しつつ、着座者からの後方荷重(体重の場合も含む)を受けたときある程度弾性変形しながら荷重支持するように構成すると、所謂「当たり」と呼ばれる背当たり時の感触を柔軟にできて、好適である。
この場合、前記ワイヤスプリング32は、所定の弾性を有しており、プレート体31に荷重が掛かったときに、プレート体31全体が面形状を保持したまま後方移動しうるように構成する。
ワイヤスプリング32は上下一対設け、ワイヤスプリング32はプレート体31の左右側縁より側方に突き出すようにプレート体31の裏側に中間部分を取付ける。ワイヤスプリング32の内の上側ワイヤスプリング32Aはプレート体31の上縁付近の裏側に取付け、ワイヤスプリング32の内の下側ワイヤスプリング32Bはプレート体31の上下中間の所定位置に取付ける。
32Cは、下側ワイヤスプリング32Bの左右中間部を嵌合させる開口部である。
即ち、背凭フレーム3に板状支持材30を設けたことで、板状支持材30の上端から下端の何れかの部分の後方に後突感知体25を設ければ後突を感知できるようになる点、板状支持材30の上下中間部分は後方移動量が大きく後突のとき後突感知体25を大きく移動させて確実に後突を感知できる点、また、後突感知体25を上方に設けると、その部分の板状支持材30を所定量後方移動させることになって、着座者の上体の支持が不足してしまう点等の理由から、プレート体31の上下中間部分の後方に後突感知体25を位置させる。
したがって、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられる。
しかして、前記板状支持材30のプレート体31の表側(前側)には、プレート体31に対して前後する弾力調節プレート40を設ける。
後方突出係合部41は上側に後方膨出部45を形成し、後方膨出部45の下面に下向き円弧係合面46を設けて形成する。下向き円弧係合面46は上側係合孔43内の下面に下側円弧面47に係合する。前方突出係合部42は後方突出係合部41の下向き円弧係合面46より後側に膨出する前方膨出部50を形成し、前方膨出部50の下面に上向き円弧係合面51を設けて形成する。上向き円弧係合面51は下側係合孔44内の上面の上側円弧面52に係合する。
この場合、上側係合孔43の下側円弧面47と下側係合孔44の上側円弧面52とは、側面視所定位置に設けた中心Gとする同心円と略一致する円弧面となるように形成し、後方突出係合部41および前方突出係合部42を上側係合孔43と下側係合孔44に挿入係合後に前記中心Gを軸心として弾力調節プレート40が回動するように配置構成する。
弾力調節プレート40の下部所定位置にはやや後側に突き出る下部突出部55を形成する。下部突出部55にはワイヤーケーブル56のインナーケーブル57を挿入するケーブル挿入溝58を形成する。
下部突出部55はプレート体31の下部に設けた下側開口部60よりプレート体31の後側に突出するように嵌合させ、プレート体31の後側に突出した下部係合部55のケーブル挿入溝58にインナーケーブル57の先端を嵌合させ、下部係合部55の下面にインナーケーブル57の先端のケーブル先端係合体61を係合させて係止する。
しかして、前記下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成し、前記下部係合部55の側縁が下側開口部60の内周に摺接しながら上下するように構成すると、下部係合部55と下側開口部60とが互いにガイドのように作用して、弾力調節プレート40の弾力調節作用を円滑・確実にでき、好適である。
また、下側開口部60の上下長さは、前記弾力調節プレート40が撓むために前記下部係合部55が上下しうる所定長さを有して開口させる。
プレート体31の左右中央位置には、ワイヤーケーブル56のアウターチューブ62のチューブ先端63を係止するチューブ係止部65を設ける。チューブ係止部65はチューブ先端63の一部または全部がプレート体31の前後の幅内に埋没するような凹部形状に形成すればよく、実施例ではチューブ係止部65は、プレート体31に上側開口部67を形成し、上側開口部67の左右側縁に一対の腕部66を設け、上側開口部67と左右の腕部66とによりチューブ先端63が埋没するような凹部空間を形成し、上側開口部67にチューブ先端63を嵌合させる。チューブ先端63はチューブ係止部65の腕部66により左右両側から挟持されながら、上側開口部67に嵌合する。
ワイヤーケーブル56のインナーケーブル57を牽引すると、インナーケーブル57のケーブル先端係合体61は取付けた弾力調節プレート40の下部係合部55を上方に牽引し、弾力調節プレート40の下部係合部55を上方に引き寄せ、その結果、弾力調節プレート40の上縁と弾力調節プレート40の下部係合部55の間の距離を短くして、弾力調節プレート40を前方に押出す。
ヘッドレスト6のピラー8を支持するピラー支持部材11をヘッドレスト取付杆10に固定し、ヘッドレスト取付杆10の左右両側は夫々上側リンク杆15の上部に固定し、各上側リンク杆15の上下中間部は回動軸16により側部フレーム17に取付け、上側リンク杆15の下端部に伝動部材20の上部を取付け、伝動部材20の下部は上部を側部フレーム17に取付けた下側リンク26の上下中間部に軸着し、下側リンク26の下部に後突感知体25の左右両側を連結状態に取付けているから、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動すると、クッション材4を後方に押し、クッション材4はプレート体31を後方に押し、プレート体31は後突感知体25を後方移動させ、後突感知体25の後方移動により下側リンク26が回動して伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15を回動軸16中心に下方回動させ、上側リンク杆15の上部は回動軸16中心に前方回動し、これによりヘッドレスト6は軸21中心に前方移動する。
したがって、ヘッドレスト6は上側リンク杆15により前方回動して頭部を支持し、むち打ち症防止効果を奏する。
この場合、上側リンク杆15の下リンクアーム部23は下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させているから、上側リンク杆15は伝動部材20を介して後突感知体25の後方移動を前方移動に変換してヘッドレスト6を前方移動させる。
即ち、仮に、下リンクアーム部23の作動方向を前側にすると、着座者の移動方向(後方移動)と相反することになり、着座者の後方移動を妨げ、有効に作動しない。
したがって、下リンクアーム部23は回動軸16中心に後方移動するので、上側リンク杆15の作動の際、下リンクアーム部23はクッション材4や表皮部材5を前側に押す必要がなく、確実に作動する。
また、下側リンク26は、通常は下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させているから、後方から衝撃を受けた後突の際、下側リンク26は回動軸28中心に後方回動する。
そのため、下側リンク26も上側リンク杆15の下リンクアーム部23と同様に、作動方向が着座者の移動方向(後方移動)と一致して合理的な構成となり、作動の際、クッション材4や表皮部材5からの干渉も回避して確実に作動する。
したがって、上側リンク杆15、伝動部材20、下側リンク26の作動機構は、その前側にクッション材4および表皮部材5が存在しても、作動方向が後側方向となるので、クッション材4および表皮部材5による圧力の干渉を避けられ、後突感知体25の移動をヘッドレスト6に伝達するのときロスを極力排除でき、作動を確実にする。
そのため、従来の上下に並設して「線」で支持するジグザグバネ構成に比して格段に着座感を向上させる。
即ち、「線」で支持するジグザグバネでは、後突のとき前方移動するヘッドレスト6によって頭部を支持しても、着座者の上体の支持不安定になって頭部と上体との位置関係がかえって悪化する惧れがあるが、本願では、板状支持材30により着座者の上体全体を「面」で支持するので、前方移動するヘッドレスト6と相俟って頭部および着座者の上体を良好に支持でき、頭部を含めた着座者の着座姿勢を極めて安定させる。
また、板状支持材30のプレート体31は略四角形の一枚板状に形成しているから、プレート体31の所定部分にのみ掛かる荷重も、プレート体31全体が後方に移動することで上下左右に荷重を分散させ、確実に支持する。
即ち、例えば、上下にプレート体31を分割して形成すると、上下のプレート体31の間の部分に荷重が掛かったとき、上下のプレート体31は夫々回転して荷重を確実に支持できないことがあるが、本願は、略四角形の一枚板状のプレート体31により板状支持材30を形成しているので、上下中間に掛かる荷重も板状支持材30全体により確実に受け止めて支持する。
なお、プレート体31は背凭フレーム3に前後移動自在に取付けられ、慣性による移動方向はプレート体31と後突感知体25共に同じであるから両者の関係において、互いに干渉し合う事態はなく、板状支持材30による着座者の支持と、後突感知体25による後突の感知の確実性とを両立させられ、合理的構成となる。
しかして、前記板状支持材30のプレート体31の表側には、弾力調節プレート40を設けており、弾力調節プレート40の上部は、後方突出係合部41および前方突出係合部42をプレート体31の上側係合孔43と下側係合孔44とに係合させ、弾力調節プレート40の下部の下部係合部55は、プレート体31の下部に設けた下側開口部60よりプレート体31の後側に突出させ、プレート体31の後側に突出する下部係合部55のケーブル挿入溝58にインナーケーブル57を嵌合させて、インナーケーブル57の先端のケーブル先端係合体61を下部係合部55のケーブル挿入溝58に係合させているから、弾力調節プレート40の上縁と下縁との間の距離を短くすると、弾力調節プレート40の上下中間部分は前側に競り出し、着座者を前方に押す圧力を強くし、反対に、弾力調節プレート40の上縁と下縁との間隔を長くすると、弾力調節プレート40の上下中間部分は後側に後退し、着座者を前方に押す圧力を弱くし、着座者に対する弾力を、体格や好みに応じて変更調節する。
したがって、弾力調節機構41は、背凭フレーム3に対するプレート体31の全体および後突感知体25との位置関係を変えずに、弾力調節プレート40は前後して弾力を調節でき、弾力調節プレート40の存在は後突感知体25を含むむち打ち対策機構やプレート体31の本来の作用効果に全く影響しない。
換言すると、クッション材を前方に押し出す弾力調節機構の場合、常時前方にクッション材を付勢させるため、クッション材の後方移動により後突を感知するため後突感知体の移動方向とは反対になるので、弾力調節機構とむち打ち症対策機構との併用はできないと従来考えられていたが、本願では、プレート体31の表側に弾力調節プレート40共に移動するように設けているので、併存を可能にしている。
つまり、プレート体31は背凭フレーム3にワイヤスプリング32を介して前後移動自在に取付けられているから、プレート体31に対して弾力調節プレート40は独立して前側に移動し、且つ、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動したときは、この慣性力により弾力調節プレート40とプレート体31は一体となって後方移動する。この点、プレート体31に対して弾力調節機構41の弾力調節プレート40は独立して前側に移動するが、後突されたときの移動方向は一致して、弾力調節プレート40およびプレート体31の後方移動により後突感知体25が共に後方移動して、後突を感知でき、併設可能となるのである。
進入した後方突出係合部41の後方膨出部45と前方突出係合部42の前方膨出部50が下側円弧面47と上側円弧面52を乗り越えると、後方突出係合部41の下向き円弧係合面46が上側係合孔43の下側円弧面47に、前方突出係合部42の上向き円弧係合面51が下側係合孔44の上側円弧面52に夫々係合する。
したがって、後方突出係合部41と前方突出係合部42は、プレート体31の下側円弧面47と上側円弧面52を前後から挟持するように位置するから、ワイヤーケーブル56が弾力調節プレート40の下部係合部55を上方に牽引すると、弾力調節プレート40の後方突出係合部41および前方突出係合部42は上方に移動するように力が作用するが、前方突出係合部42の上向き円弧係合面51が下側係合孔44の上側円弧面52に当たっているので、前方突出係合部42と下側係合孔44との係合部分が外れることはなく、弾力調節プレート40は前方移動する。
このように、弾力調節プレート40の後方突出係合部41および前方突出係合部42は、弾力調節プレート40の取付を容易にするだけでなく、弾力調節プレート40の前後移動のときも係合が外れない合理的構成となる。
しかして、弾力調節プレート40の下部係合部55は、プレート体31の下側開口部60に嵌合させ、下部係合部55のケーブル挿入溝58にワイヤーケーブル56のケーブル先端係合体61を直接係止しているので、ワイヤーケーブル56の取付に際して、ロッドやブラケットを使用しないですみ、部品点数を減少させ、コストを低くする。
また、弾力調節プレート40のの前面には背凭シート2のクッション材4があるので、弾力調節プレート40は前側からクッション材4により押され、後側からワイヤーケーブル56により引かれて、クッション材4とプレート体31とにより前後から挟持される。
また、下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成しているので、弾力調節プレート40が撓むとき、下部係合部55と下側開口部60とが互いにガイドのように作用して、弾力調節プレート40の弾力調節作用を円滑・確実にする。
また、チューブ係止部65と下部係合部55とを略同じ前後位置に配置することにより、一層、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることが可能になって、好適である。
また、アウターチューブ62のチューブ先端63より引き出されたインナーケーブル57はプレート体31に嵌合溝68に嵌合させているから、ワイヤーケーブル56の作動を確実にするだけでなく、一層、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることができる。
即ち、嵌合溝68を設けることによりチューブ係止部65と下部係合部55とを、アウターチューブ62の幅と略同じ前後幅内に配置可能となるので、プレート体31および弾力調節プレート40並びに弾力調節プレート40の操作機構の全体の前後厚さを薄くすることができる。
Claims (2)
- 背凭シート2の背凭フレーム3に、着座者の背部を支持しうる合成樹脂製の一枚板形状のプレート体31を、ワイヤスプリング32を介して前記背凭フレーム3に対して前後移動自在に取付けて板状支持材30を構成し、前記プレート体31には、該プレート体31に対して前後するように弾性を有する合成樹脂製の一枚板状の弾力調節プレート40を設け、該弾力調節プレート40により着座者の身体の支持弾力を調節しうるように構成し、前記弾力調節プレート40の下部所定位置には下部係合部55を形成し、前記プレート体31には前記下部係合部55が上下自在に嵌合する下側開口部60を形成し、前記下部係合部55には弾力調節プレート40の弾力調節するワイヤーケーブル56のインナーケーブル57の先端が挿入されるケーブル挿入溝58を形成し、インナーケーブル57の先端のケーブル先端係合体61は前記下部係合部55に係合させて係止した車両用シート。
- 請求項1において、前記下部係合部55と下側開口部60は略同じ左右幅に形成し、前記下部係合部55の側縁が下側開口部60の内周に摺接しながら上下するように構成すると共に、前記下側開口部60は前記弾力調節プレート40の所定部分が前方に移動するために撓むときの前記下部係合部55がワイヤーケーブル56により牽引される長さより上方に長く開口させた車両用シート。
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