JP2007288274A - チャネル使用状態判定装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信機10において、隣接チャネル間の周波数間隔が例えば6.25kHzのような極狭である場合であっても、希望周波数に対して±6.25kHzの通過帯域の実現の難しい又は高コストのバンドパスフィルタを省略しつつ、隣接チャネルの受信信号から選択チャネルへの影響の有無を判定できるようにする。
【解決手段】自動利得アンプ15は、自動利得制御による増幅前の第2IF信号からRSSIレベルとしてのRSSI_1を出力する。DSP31は自動利得制御による増幅後の第2IF信号を検波し、検波信号レベルとしてのRSSI_2を出力する。CPU32は、所定の合成式を使ってRSSI_1及びRSSI_2から合成値Gを算出する。CPU32は、RSSI_1,RSSI_2,Gを対応の各基準値と対比し、対比に基づき隣接チャネルが使用状態にあるか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば無線通信において隣接チャネルの使用状態を判定するチャネル使用状態判定装置及び方法に関するものである。
特許文献1は、RSSI(Receiving Signal Strength Indicator)レベル及び受信尤度を検出して、希望波(選択チャネルの受信信号)が弱電界であるか、強電界であるか、希望波に妨害波や隣接チャネルからの干渉波が混入しているかを判定することを開示する(特許文献1の段落0047,0049,0052,0057,0071、図7、図10及び図11)。
従来の無線通信機では、選択チャネルに希望波があるか否かを判定するために、(a)RSSIレベルの検出機能付きIF_IC(例:後述の図1のIF_IC13)からIF信号のRSSIレベルを出力させて、RSSIレベルに基づき判定したり、(b)無線通信機がDSP(例:後述の図1のDSP31)を装備する場合には、IF_ICから取り出したRSSI信号のレベルと、AGC(Auto Gain Control)機能付きIF_IC(例:後述の図1のIF_IC13)の出力をDSPにおいて、デジタルフィルタに処理した後、検波して、検出する検波信号レベルとから所定の合成式(例:後述する(1)式)で合成値を算出して、合成値に基づき判定したりしている。
無線通信機において、隣接チャネル間の周波数間隔は、例えば幅広(Wide:25kHz Channel Space)及び幅狭(Narrow:12.5kHz Channel Space)が存在しており、選択チャネルに隣接するチャネルが使用状態となっている場合には、選択チャネルの第2IF信号に隣接チャネルの受信信号が混入する。したがって、(a)及び(b)の方式で判定する場合には、隣接チャネル間の周波数間隔の幅広(Wide)及び幅狭(Narrow)の各設定に応じて、第2IF信号を幅広用バンドパスフィルタ(例:後述の図1の幅広用バンドパスフィルタ18)又は幅狭用バンドパスフィルタ(例:後述の図1の幅狭用バンドパスフィルタ19)に通し、通過後の信号に基づきRSSIレベルや検波信号レベルを取り出している。
なお、(a)の方式、すなわちRSSIレベルのみにより判定を行なう方式では、RSSIレベルが小さいアンテナ入力レベル領域において的確な判定を行なうことができないのに対し、(b)はその問題点に対処できる利点をもっている。
特開2002−76956号公報
隣接チャネル間の周波数間隔には、幅狭(Narrow)よりさらに狭い極狭(Very Narrow:6.25kHz Channel Space)が設定されることがある。図7は希望周波数(選択チャネルの中心周波数)と隣接チャネルの受信信号の影響を排除するのに使用するバンドパスフィルタの通過帯域との関係を示している。極狭用のバンドパスフィルタは、幅広用バンドパスフィルタ及び幅狭用バンドパスフィルタに対して急峻な減衰特性を必要とするために、実現が難しいか、コスト上昇原因になる。また、幅広用及び幅狭用のバンドパスフィルタに加えて極狭用のバンドパスフィルタを追加することは、無線通信機における実装スペースの増大及びコスト上昇を招来する。
極狭用アナログバンドパスフィルタの代わりにDSPによるデジタルバンドパスフィルタを採用すれば、隣接チャネルの信号成分は、バンドパスフィルタの通過帯域から確実に除外することができるが、デジタルバンドパスフィルタを通過した信号成分が、選択チャネルの受信信号のものであるのか、隣接チャネルの受信信号の一部であるかは、的確に判別することは困難である。
特許文献1の装置において、隣接チャネルの受信信号が選択チャネルへ及ぼす影響を尤度により検出する方式は、受信周波数がfc+fdとfc−fdとの間で行き来する受信信号にのみ適用可能である(特許文献1の図5)。
本発明の目的は、隣接チャネル間の周波数間隔が非常に狭い場合にも、それに対応する通過帯域のアナログ及びデジタルのバンドパスフィルタを省略しつつ、隣接チャネルの使用状態を精確に判定できるチャネル使用状態判定装置及び方法を提供することである。
本発明のチャネル使用状態判定装置は次のものを有している。
選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベルを、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出するRSSIレベル検出手段、
該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベルを検出する検波信号レベル検出手段、
RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値を所定の合成式に基づき算出する合成値算出手段、及び
選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比し、対比に 基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定する判定手段。
本発明のチャネル使用状態判定方法は次のステップを備えている。
選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベルを、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出するステップ、
該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベルを検出するステップ、
RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値を所定の合成式に基づき算出するステップ、及び
選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比し、対比に基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定するステップ。
本発明によれば、RSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比することにより、選択チャネルに隣接するチャネルが使用状態になっているか否かを明確に判定することができる。
図1は無線通信機10の構成図である。アンテナ11に受信された受信信号は第1IF信号用ミキサ12へ送られる。第1IF信号用ミキサ12は、選択チャネルに対応する周波数の第1ローカル発振信号と、アンテナ11から入力される受信信号とを乗算し、所定周波数の第1IF信号を生成する。
IF_IC13は第2IF信号用ミキサ14及び自動利得アンプ15を含む。入力側スイッチ22及び出力側スイッチ23は、切替位置を制御され、第2IF信号用ミキサ14の出力端子と自動利得アンプ15の入力端子との間に、幅広用バンドパスフィルタ18及び幅狭用バンドパスフィルタ19のどちらかを挿入する。隣接チャネル間の周波数間隔が幅広(Wide)となっている場合には、幅広用バンドパスフィルタ18が第2IF信号用ミキサ14−自動利得アンプ15間に組み込まれ、また、幅狭(Narrow)となっている場合には、幅狭用バンドパスフィルタ19が第2IF信号用ミキサ14−自動利得アンプ15間に組み込まれる。
第2IF信号用ミキサ14は、第1IF信号用ミキサ12からの第1IF信号と、所定周波数の第2ローカル発振信号とを乗算し、所定周波数の第2IF信号を生成する。自動利得アンプ15は、出力信号のレベルが所定レベルとなるように、利得を自動制御して、出力側スイッチ23からの第2IF信号を増幅する。自動利得アンプ15は、各瞬間の利得及びRSSIレベル(自動利得アンプ15の入力信号レベルであり、以降、適宜、「RSSI_1」と呼ぶことにする。)を外部へ出力する。
固定利得アンプ26は、自動利得アンプ15からの第2IF信号を増幅し、A/Dコンバータ28へ送る。A/Dコンバータ28は、固定利得アンプ26からの入力信号をデジタル信号へ変換し、DSP31へ出力する。DSP31は、A/Dコンバータ28からの第2IF信号をデジタル処理して検波信号を生成し、該検波信号のレベルをRSSI_2としてCPU32へ送る。
CPU32は、次式に基づき合成値Gを算出する。ただし、Bは定数である。
G=RSSI_1+Log10RSSI_2+B・・・(1)
(1)式の意味は、RSSI_2をRSSI_1レベル基準に換算して、該換算レベルとRSSI_1レベルと所定の補正値Bとを加算するものである。
以降、図2〜図4を参照する説明では、隣接チャネル間の周波数間隔が極狭(Very Narrow:6.25kHz Channel Space)に設定されており、選択チャネル及び隣接チャネルが該周波数間隔で定義されているものとする。また、図2〜図4の各特性は、入力側スイッチ22及び出力側スイッチ23が、幅狭用バンドパスフィルタ19を第2IF信号用ミキサ14−自動利得アンプ15間に介在させている切替位置にある場合のものとなっている。
図2は選択チャネルに対して上下両側の隣接チャネルが共に不使用状態になっている場合に選択チャネルの受信信号に係るアンテナ入力レベルを徐々に増大して行くときの選択チャネルにおける合成値等の特性を示すグラフである。図3は選択チャネル及び下側の隣接チャネルが不使用状態になっている場合に上側の隣接チャネルに係るアンテナ入力レベルを徐々に増大して行くときの合成値等の特性を示すグラフである。図4は、下側の選択チャネルが不使用状態にあり、選択チャネルが使用状態になっていて、選択チャネルの受信信号に係るアンテナ入力レベルが−118dBとなっている場合に、上側の隣接チャネルに係るアンテナ入力レベルを徐々に増大して行くときの選択チャネルにおける合成値等の特性を示すグラフである。
図2〜図4において、横軸はアンテナ入力レベル、縦軸はRSSI_1、RSSI_2及び合成値Gの検出レベルとなっている。RSSI_1及びRSSI_2は、図1の自動利得アンプ15及びDSP31から出力されるものであり、GはRSSI_1及びRSSI_2から前述の(1)式に基づき算出した値を示す。また、RSSI_1,RSSI_2,Gは、図示の便宜上、縦軸を共通にしているが、縦軸におけるそれらの座標値が同一であっても、それらの検出レベルが等しいことを意味しない。換言すると、図2〜図4では、便宜上、RSSI_1,RSSI_2,Gの縦軸を共通にしているが、それらの値を正確に表示するためには、RSSI_1,RSSI_2,Gの縦軸を個々に設定して、各縦軸に対応数値を独立に付す必要がある。
図2において、RSSI_2検出レベルは、アンテナ入力レベルの増大に対して、アンテナ入力レベルが−130dBmより少し上の値になると、上昇開始し、アンテナ入力レベルがおおよそ−110dBm近辺になると、上昇を終了し、以降、フラットになる。自動利得アンプ15は、RSSI_2がフラットになるまでのアンテナ入力レベル範囲では、最大利得で第2IF信号を増幅しており、RSSI_2検出レベルがフラットになっているアンテナ入力レベル範囲では、AGC機能のために最大利得未満になっている。RSSI_2検出レベルが上昇開始してから上昇終了するまでのアンテナ入力レベルの区間を「検波信号レベル上昇区間」と呼ぶことにする。
図2において、アンテナ入力レベルに関するA1,A2は次のように定義される。前述の検波信号レベル上昇区間を、アンテナ入力レベルの小さい方から順番に、低域、中域、及び高域の3個のサブ区間に区分けする。A1は、中域サブ区間に属するアンテナ入力レベルとして定義され、例えば−119dBmである。A2は、高域サブ区間に属するアンテナ入力レベルとして定義される。A2は、典型的には、RSSI_2の検出レベルが上昇終了する少し前のアンテナ入力レベルである。
P1〜P4は次のように定義される。
P1:アンテナ入力レベル=A1のときのG特性線上の点。
P2:アンテナ入力レベル=A1のときのRSSI_2特性線上の点。
P3:アンテナ入力レベル=A2のときのRSSI_2特性線上の点。
P4:アンテナ入力レベル=A2のときのRSSI_1特性線上の点。
R1〜R4は次のように定義する。
R1:P1における合成値
R2:P2におけるRSSI_2検出レベル。
R3:P3におけるRSSI_2検出レベル。
R4:P4におけるRSSI_1検出レベル。
図2では、さらに、R5,R6が次のように定義されている。
R5:RSSI_2の特性線がフラット状態になっているときのRSSI_2検出レベル.
R6:RSSI_1の特性線がフラット状態になっているときのRSSI_1検出レベル.
典型的には、R3はR5より少し小さい値として設定される。また、R4はR6より少し大きい値として設定される。
下記の条件V1〜V3,W1,W2を定義する。そして、条件V1〜V3の少なくとも1個が成立するとき、隣接チャネルは不使用状態と判定する。また、条件W1及びW2の少なくとも一個が成立するとき、隣接チャネルは使用状態であると判定する。
なお、条件V3が成立するときに、隣接チャネルは不使用状態と判定するのは、実際に不使用状態になっているほかに、実際には使用状態であっても、隣接チャネルの受信信号が選択チャネルの受信信号に与えている影響が無視でき、隣接チャネルが実質的に不使用状態であるということを含んでいる。また、下記条件でレベルを検出されているRSSI_1,RSSI_2,Gは、選択チャネルにおける受信信号に係るRSSI_1,RSSI_2,Gであり、入力側スイッチ22及び出力側スイッチ23は幅狭用バンドパスフィルタ19を選択している。
条件V1:合成値がR1以上であり、RSSI_2がR2以上であり、かつRSSI_1がR4未満であること。
条件V2:RSSI_2がR3以上であり、かつRSSI_1がR4以上であること。
条件V3:合成値がR1未満であり、かつRSSI_1がR4未満であること。
条件W1:合成値がR1以上である場合に、RSSI_2がR2未満であるか、又はRSSI_1がR4以上であるかであること。
条件W2:合成値がR1未満であり、かつRSSI_1がR4以上である。
図2の場合、すなわち、選択チャネルは使用状態で、上下両側の隣接チャネルは不使用状態である場合について考察してみる。
アンテナ入力レベル<A1の範囲では、RSSI_1=R6であり、すなわちRSSI_1<R4であるので、条件V3が成立する。A1≦アンテナ入力レベル<A2の範囲では、G≧R1、RSSI_2≧R2、かつRSSI_1<R4であるので、条件V1が成立する。また、A2≦アンテナ入力レベルの範囲では、RSSI_2≧R3、かつRSSI_1≧R4であるので、条件V2が成立する。
したがって、図2の場合に対しては、上記条件群を矛盾無く適用できる。
図3の場合、すなわち、選択チャネル及び下側の隣接チャネルは不使用状態で、上側の隣接チャネルは使用状態である場合について考察する。
アンテナ入力レベル<A5の範囲では、G<R1かつRSSI_1<R4であるので、条件V3が成立する。条件V3の成立は、隣接チャネルが不使用状態を意味するが、前述したように、条件V3の成立時には、隣接チャネルが使用状態であっても、隣接チャネルの受信信号が選択チャネルの受信信号へ与える影響は無視することができるので、実質的に、隣接チャネルは不使用状態としてよい。
A5≦アンテナ入力レベル<A6の範囲では、G<R1かつRSSI_1≧R4であり、条件W2が成立する。A6≦アンテナ入力レベルの範囲では、G≧R1かつRSSI_2<R2であり、条件W1が成立する。
したがって、図3の場合に対しては、上記条件群を矛盾無く適用できる。
図4の場合、すなわち、下側の隣接チャネルは不使用状態で、選択チャネル及び上側の隣接チャネルは使用状態である場合について考察する。
アンテナ入力レベル<A9の範囲では、G<R1かつRSSI_1<R4である。したがって、条件V3が成立する。条件V3の成立は、隣接チャネルが不使用状態を意味するが、前述したように、隣接チャネルの受信信号が選択チャネルの受信信号へ与える影響は無視することができ、実質的に、隣接チャネルは不使用状態としてよい。
A9≦アンテナ入力レベル<A10の範囲、及びA11≦アンテナ入力レベル<A12の範囲では、合成値<R1かつRSSI_1のレベル≧R4であり、条件W2が成立する。
A10≦アンテナ入力レベル<A11の範囲、及びA12<アンテナ入力レベルの範囲では、G≧R1かつRSSI_2<R2であるので、条件W1が成立する。
したがって、図4の場合に対しては、上記条件群を矛盾無く適用できる。
図5はチャネル使用状態判定装置50のブロック図である。チャネル使用状態判定装置50は、RSSI検出手段51、検波信号レベル検出手段52、合成値算出手段53、及び判定手段54を備えている。チャネル使用状態判定装置50の具体例は、前述の無線通信機10において、RSSI_1を出力する自動利得アンプ15と、RSSI_2を出力するDSP31と、合成値Gを算出するCPU32とが構成する部分である。
RSSI検出手段51は、選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベルを、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出する。検波信号レベル検出手段52は、該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベルを検出する。
合成値算出手段53は、RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値を所定の合成式に基づき算出する。判定手段54は、選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比し、対比に基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定する。
RSSI検出手段51、検波信号レベル検出手段52及び合成値算出手段53のそれぞれの具体例は、無線通信機10における自動利得アンプ15、DSP31及びCPU32である。合成式の具体例は前述の(1)式である。自動利得制御手段の具体例は自動利得アンプ15(図1)である。
例えば、選択チャネル及び隣接チャネルがそれぞれ使用及び不使用の状態となっているチャネル使用状態において、選択チャネルのアンテナ入力レベルを徐々に増大していくときのアンテナ入力レベルに対するRSSIレベル、検波信号レベル、及び合成値の各特性線を求め、検波信号レベル特性線における検波信号レベルの上昇開始時のアンテナ入力レベルと上昇終了時のアンテナ入力レベルとの間のアンテナ入力レベルの区間を検波信号レベル上昇区間と定義する。さらに、検波信号レベル上昇区間をアンテナ入力レベルの小さい方から順番に低域、中域、及び高域の3個のサブ区間に区分けする。
好ましくは、第1〜第4の基準値を次のように定義する。
第1及び第2の基準値:それぞれ合成値特性線及び検波信号レベル特性線において中域サブ区間の第1のアンテナ入力レベルに対する合成値及び検波信号レベルの値。
第3及び第4の基準値:それぞれ検波信号レベル特性線及びRSSIレベル特性線において高域サブ区間の第2のアンテナ入力レベルに対する検波信号レベル及びRSSIレベルの値。
そして、RSSIレベルに対応する所定の基準値は第4の基準値とし、検波信号レベルに対応する所定の基準値は第2及び第3の基準値とし、合成値に対応する所定の基準値は第1の基準値とすることができる。第1〜第4の基準値の具体例は、図3のR1〜R4である。
好ましくは、判定手段54は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値以上であり、選択チャネルにおける検波信号レベルが第2の基準値以上であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満である場合(例:前述の条件V1成立)、隣接チャネルは不使用状態と判定する。
好ましくは、判定手段54は、選択チャネルにおける検波信号レベルが第3の基準値以上であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値以上である場合(例:前述の条件V2成立)、隣接チャネルは不使用状態と判定する。
好ましくは、判定手段54は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値未満であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満である場合(例:前述の条件V3成立)、隣接チャネルは不使用状態と判定する。
好ましくは、判定手段54は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値以上である場合に、選択チャネルにおける検波信号レベルが第2の基準値未満であるとき、又は選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満であるとき(例:前述の条件W1成立)、隣接チャネルは使用状態と判定する。
好ましくは、判定手段54は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値未満であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値以上である場合(例:前述の条件W2成立)、隣接チャネルは使用状態と判定する。
こうして、チャネル使用状態判定装置50は、隣接チャネル間の周波数間隔が非常に狭い場合にも、急峻な減衰特性のアナログ又はデジタルのバンドパスフィルタを省略して、隣接チャネルが使用状態となっているか否かを的確に判定することができる。
図6はチャネル使用状態判定方法70のフローチャートである。S71では、選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベル(例:図2のRSSI_1)を、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出する。S72では、該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベル(例:図2のRSSI_2)を検出する。
S73では、RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値(例:図2のG)を所定の合成式に基づき算出する。S74では、選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値(例:R1〜R4)と対比し、対比に基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定する。
チャネル使用状態判定方法70も、例えば無線通信機に適用される。チャネル使用状態判定方法70の各基準値は、チャネル使用状態判定装置50における各基準値と同一であり、チャネル使用状態判定装置50における各基準値の具体例は、チャネル使用状態判定方法70の各基準値の具体例として適用可能である。
本発明を各種具体的形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、各種具体的形態における各構成要素を変形(削除も含む。)して具体化できる。また、各種具体的形態間の構成要素の置換したり、各種具体的形態の複数の構成要素を組み合わせたりすることにより、種々の発明を形成することもできる。
無線通信機の構成図である。 選択チャネルに対して上下両側の隣接チャネルが共に不使用状態になっている場合のアンテナ入力レベル−合成値等の特性を示すグラフである。 選択チャネル及び下側の隣接チャネルが不使用状態になっている場合にアンテナ入力レベル−合成値等の特性を示すグラフである。 下側の選択チャネルが不使用状態にあり、選択チャネルが使用状態になっていて、選択チャネルの受信信号に係るアンテナ入力レベルが所定値となっている場合のアンテナ入力レベル−合成値等の特性を示すグラフである。 チャネル使用状態判定装置のブロック図である。 チャネル使用状態判定方法のフローチャートである。 希望周波数と隣接チャネルの受信信号の影響を排除するのに使用するバンドパスフィルタの通過帯域との関係を示す図である。
符号の説明
50:チャネル使用状態判定装置、51:RSSI検出手段、52:検波信号レベル検出手段、53:合成値算出手段、54:判定手段、70:チャネル使用状態判定方法。

Claims (8)

  1. 選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベルを、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出するRSSIレベル検出手段、
    該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベルを検出する検波信号レベル検出手段、
    RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値を所定の合成式に基づき算出する合成値算出手段、及び
    選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比し、対比に基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定する判定手段、
    を備えていることを特徴とする受信信号判定装置。
  2. 選択チャネル及び隣接チャネルがそれぞれ使用及び不使用の状態となっているチャネル使用状態において、選択チャネルのアンテナ入力レベルを徐々に増大していくときのアンテナ入力レベルに対するRSSIレベル、検波信号レベル、及び合成値の各特性線を求め、検波信号レベル特性線における検波信号レベルの上昇開始時のアンテナ入力レベルと上昇終了時のアンテナ入力レベルとの間のアンテナ入力レベルの区間を検波信号レベル上昇区間と定義し、
    前記検波信号レベル上昇区間をアンテナ入力レベルの小さい方から順番に低域、中域、及び高域の3個のサブ区間に区分けし、
    合成値特性線及び検波信号レベル特性線において中域サブ区間の第1のアンテナ入力レベルに対する合成値及び検波信号レベルをそれぞれ第1及び第2の基準値と定義し、
    前記検波信号レベル特性線及びRSSIレベル特性線において高域サブ区間の第2のアンテナ入力レベルに対する検波信号レベル及びRSSIレベルをそれぞれ第3及び第4の基準値と定義し、
    RSSIレベルに対応する所定の基準値は第4の基準値とし、
    検波信号レベルに対応する所定の基準値は第2及び第3の基準値とし、
    合成値に対応する所定の基準値は第1の基準値とすることを特徴とする請求項1記載のチャネル使用状態判定装置。
  3. 前記判定手段は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値以上であり、選択チャネルにおける検波信号レベルが第2の基準値以上であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満である場合、隣接チャネルは不使用状態と判定することを特徴とする請求項2記載のチャネル使用状態判定装置。
  4. 前記判定手段は、選択チャネルにおける検波信号レベルが第3の基準値以上であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値以上である場合、隣接チャネルは不使用状態と判定することを特徴とする請求項2又は3記載のチャネル使用状態判定装置。
  5. 前記判定手段は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値未満であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満である場合、隣接チャネルは不使用状態と判定することを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のチャネル使用状態判定装置。
  6. 前記判定手段は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値以上である場合に、選択チャネルにおける検波信号レベルが第2の基準値未満であるとき、又は選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値未満であるとき、隣接チャネルは使用状態と判定することを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のチャネル使用状態判定装置。
  7. 前記判定手段は、選択チャネルにおける合成値が第1の基準値未満であり、かつ選択チャネルにおけるRSSIレベルが第4の基準値以上である場合、隣接チャネルは使用状態と判定することを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載のチャネル使用状態判定装置。
  8. 選択チャネルに係るIF信号のRSSIレベルを、自動利得制御手段により増幅する前のIF信号に基づき検出するステップ、
    該IF信号を自動利得制御手段により増幅してから検波して生成した検波信号のレベルを検出するステップ、
    RSSIレベル及び検波信号レベルの合成値を所定の合成式に基づき算出するステップ、及び
    選択チャネルにおけるRSSIレベル、検波信号レベル及び合成値をそれぞれ対応する所定の基準値と対比し、対比に基づき選択チャネルに隣接するチャネルの使用状態を判定するステップ、
    を備えていることを特徴とするチャネル使用状態判定方法。
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