JP2007286897A - 記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法 - Google Patents

記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ディレクトリグループ等のデータ群を管理するデータ管理装置の増設作業を容易化させ得る記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法を提供する。
【解決手段】所定の記憶制御装置内の記憶領域に格納されたデータ群の格納先管理情報を管理する複数のデータ管理装置を備えた記憶システムにおいて、少なくとも1つの前記データ管理装置が、各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定し、当該決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法に関し、例えばグローバルネームスペース技術を導入した記憶システムに適用して好適なものである。
従来、記憶装置へのファイルレベルでのアクセスを実現する装置として、NAS(Network Attached Storage)装置がある。
近年、このNAS装置を活用したファイル管理方式の1つとして、グローバルネームスペースと呼ばれる方式が提案されている。グローバルネームスペースは、複数のNAS装置の名前空間(ネームスペース)を束ねて1つのネームスペースとして構成する技術である。
このようなグローバルネームスペース技術を導入した記憶システムでは、NAS装置を増設する際、すでに存在する複数のデータ群のうちの一部のデータ群の管理を新設NAS装置に移す作業(以下、これを管理移行作業)が必要となる。従来では、このような管理移行作業がシステム管理者により手作業で行われていた(特許文献1参照)。
特開2004−30305号公報
ところが、かかる管理移行作業では、単にグローバルネームスペース上のデータ群の管理を新たに増設したNAS装置(以下、これを増設NAS装置と呼ぶ)に移すだけでなく、各NAS装置の負荷均衡やデータ群の重要度などを考慮して、各データ群の所属先のNAS装置を再検討する必要が生じる場合もある。
このような場合、システム管理者は、NAS装置がもつCPUの処理能力及びNAS装置に接続されたディスク装置の保存能力・保存スピード等の装置品質や、データ群の重要度などに基づいて、各データ群の所属先のNAS装置を決定し、必要なデータ群についてはそのデータや管理情報を新たな所属先のNAS装置に移行させなければならない。
しかしながら、かかるデータ群の所属先NAS装置の決定及び所属先NAS装置への管理移行作業は、システム管理者の能力や経験に依存する部分が大きく、各データ群の所属先が必ずしもその重要度に応じた最適な装置品質のNAS装置に決定されるとは限らない問題があった。また、かかるデータ群の所属先NAS装置の決定及び所属先NAS装置への管理移行作業は、すべてシステム管理者の手作業により行われるため、システム管理者の負担が非常に大きいという問題もあった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、データ群を管理するデータ管理装置の増設作業を容易化させ得る記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、記憶システムにおいて、1又は複数のストレージ装置と、前記ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理する複数のデータ管理装置を備えた記憶システムにおいて、少なくとも1つの前記データ管理装置は、各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定し、当該決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させることを特徴とする。
また本発明のデータ管理装置は、ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理するデータ管理装置において、各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する決定部と、前記決定部の決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させる管理情報移行部とを備えることを特徴とする。
さらに本発明のデータ管理方法は、ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理するデータ管理装置におけるデータ管理方法において、各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する第1のステップと、当該決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させる第2のステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、データ管理装置の増設を行う場合に、システム管理者による各データ管理装置へのデータ群の管理作業を省略化させることができる。かくするにつき、データ管理装置の増設作業を容易化させ得る記憶システム及びデータ管理装置並びにその管理方法を実現できる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態による記憶システムの構成
図1において、本実施の形態による記憶システム1の構成を示す。この記憶システム1は、ホスト装置2が第1のネットワークを介して複数のNAS装置4A,4Bと接続されると共に、これらNAS装置4が第2のネットワークを介して複数のストレージ装置5A,5B,……と接続されることにより構成されている。なお、本実施の形態による記憶システム1は、NAS装置とストレージ装置とを有するシステムからなる。
ホスト装置2は、CPU(Central Processing Unit)やメモリ等の情報処理資源を備えたコンピュータ装置であり、例えばパーソナルコンピュータや、ワークステーション、メインフレームから構成される。ホスト装置2は、例えばキーボード、スイッチやポインティングデバイス、マイクロフォン等の情報入力装置(図示せず)と、例えばモニタディスプレイやスピーカ等の情報出力装置(図示せず)とを備える。
管理端末装置3は、NAS装置4A,4Bを管理・監視するためのサーバであり、CPU及びメモリ(図示せず)等を備えて構成される。メモリには、各種制御プログラムやアプリケーションソフトウェアが格納され、これら制御プログラムやアプリケーションソフトがCPUにより実行されることによって、NAS装置4A〜4Nの管理・監視のための制御処理を含む各種処理が実行される。
第1のネットワーク6は、例えばLAN又はWANのIPネットワーク、SAN、インターネット、専用回線、公衆回線等から構成される。この第1のネットワーク6を介したホスト装置2及びNAS装置4A,4B間の通信並びにホスト装置2及び管理端末装置3間の通信は、例えば第1のネットワーク6がSANである場合には、ファイバチャネルプロトコルに従って行われ、第1のネットワーク6がIPネットワーク(LAN、WAN)である場合には、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに従って行われる。
NAS装置4A,4Bは、ホスト装置2に対して、自己が管理するディレクトリグループへのファイルレベルでのアクセスを可能とするファイルサービス機能を提供するファイルサーバである。これらNAS装置4A,4Bのうち、少なくとも1つのNAS装置4Aには、すべてのNAS装置を総括管理する機能が搭載されている。本実施の形態では、このようにすべてのNAS装置を統括管理するNAS装置(以下、これをマスタNAS装置と呼ぶ)4Aは1つだけ設けられる。
このマスタNAS装置4Aは、図2に示すように、ネットワークインターフェース41A,44A、CPU40A、メモリ42A、ディスク装置43Aを備えて構成される。
CPU40Aは、各々のNAS装置4A〜4C全体の動作制御を司るプロセッサであり、メモリ42Aに格納された各種制御プログラムを実行することにより、後述のような各種制御処理を行う。
メモリ42Aは、各種制御プログラムやデータを保持するために利用される。後述のNAS装置品質表変更制御プログラム421A、ディレクトリグループ構成表変更プログラム420A、構成情報移行制御プログラム423A、設定変更制御プログラム422A、GUI(Graphical User Interface)制御プログラム424Aの各種制御プログラムは、このメモリ42Aに格納される。
第1のネットワークインターフェース41Aは、CPU40Aが第1のネットワーク6を介してホスト装置2や管理端末装置3との間でデータや各種コマンドを送受信するためのインターフェースである。
ディスク装置43Aは、例えばハードディスクドライブから構成される。このディスク装置43Aには、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434A、グローバルネームスペース構成ツリー管理DB430A、NAS装置品質表管理テーブル432A、ディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435A、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433A、ディレクトリ構成管理テーブル431A、設定管理テーブル436Aが格納される。各種管理テーブルについての説明は後述する。
第2のネットワークインターフェース44Aは、CPU40Aが第2のネットワーク7を介してストレージ装置5A,5Bと通信を行うためのインターフェースである。この第2のネットワークインターフェース44Aは、ファイバーチャネル又はSANから構成される。この第2のネットワーク7を介したNAS装置4A,4B及びストレージ装置5A,5B,……間の通信は、例えばファイバチャネルプロトコルに従って行われる。
一方、マスタNAS装置4A以外の他のNAS装置4B(以下、これをスレーブNAS装置と呼ぶ)は、図3に示すように、マスタNAS装置4Aと同様に、ネットワークインターフェース41B,44B、CPU40B、メモリ42B、ディスク装置43Bを備えて構成される。このうちネットワークインターフェース41B,44B及びCPU40BはマスタNAS装置4Aの対応部位と同様の機能を有するものであるので、説明は省略する。
メモリ42Bは、各種制御プログラムやデータを保持するために利用される。この実施の形態の場合、スレーブNAS装置4Bのメモリ42Bには、構成情報移行制御プログラム423B、GUI制御プログラム424Bが格納される。また、ディスク装置43Bは、ハードディスクドライブ等から構成される。そしてこのディスク装置43Bには、ディレクトリグループディスクマッピング表管理テーブル435Bが格納される。
ストレージ装置5A,5B,……は、図4に示すように、ネットワークインターフェース54A、CPU50A、メモリ52A及び記憶デバイス部53Aを備えて構成される。
ネットワークインターフェース54Aは、CPU50Aが第2のネットワーク7を介してマスタNAS装置4AやスレーブNAS装置4Bと通信を行うためのインターフェースである。
CPU50Aは、ストレージ装置全体の動作制御を司るプロセッサであり、メモリ52Aに格納された制御プログラムに従って各種処理を実行する。またメモリ52Aは、例えばCPU50Aのワークエリアとして利用され、各種制御プログラムや各種データなどの記憶にも用いられる。
記憶デバイス部53Aは、複数のディスクデバイス(図示せず)から構成される。ディスクデバイスとしては、例えばSCSI(Small Computer System Interface)ディスク等の高価なディスク、又はSATA(Serial AT Attachment)ディスクや光ディスク等の安価なディスクが適用される。
各ディスクデバイスは、CPU50AによりRAID方式で運用される。1又は複数のディスクデバイスにより提供される物理的な記憶領域上に、1又は複数の論理的なボリューム(以下、これを論理ボリュームと呼ぶ)VOL(a)〜(n)が設定される。そしてデータは、この論理ボリュームVOL(a)〜(n)内に所定大きさのブロック(以下、これを論理ブロックと呼ぶ)を単位として記憶される。
各論理ボリュームVOL(a)〜(n)には、それぞれ固有の識別子(以下、これをLU(Logical Unit number)と呼ぶ)が付与される。本実施の形態の場合、データの入出力は、このLUと、各論理ブロックにそれぞれ付与されるその論理ブロックに固有の番号(LBA:Logical Block Address)とを組み合わせたものをアドレスとして、当該アドレスを指定して行われる。
(2)グローバルネームスペースにおけるファイルツリー構造
図5は、グローバルネームスペースにおけるファイルツリーの一構成例を示している。
グローバルネームスペースにおけるファイルツリー構造は、複数のディレクトリグループがツリー状の階層構造を形成するものである。
ディレクトリグループは、ホスト装置2を利用する複数のユーザの各々にアクセス種別が予め決められているディレクトリの集合又はデータの集合をいう。ディレクトリの集合又はデータの集合は、階層的に構成される、所謂ツリー構成となっている。
ディレクトリグループは、当該ディレクトリグループを1単位として、ユーザとそのユーザに対するアクセス権限とを設定することができる。例えば、グローバルネームスペース上に図5のようにディレクトリグループFS1〜FS6が形成されている場合、あるユーザに対して、ディレクトリグループFS1及びディレクトリグループFS2については書込み可とし、ディレクトリグループFS3〜FS6については読み取り専用とする設定を行うことができる。また別のユーザに対しては、ディレクトリグループFS3及びディレクトリグループFS4については書込み可、ディレクトリグループFS1、ディレクトリグループFS2及びディレクトリグループFS5については読み取り専用、ディレクトリグループFS6についてはアクセス不可と設定することができる。このようにディレクトリグループを設定することができるため、ユーザに対するセキュリティ(特にファイルへのアクセス権限)を高めることができる。
図5の例では、各ディレクトリグループFS1〜FS6は、マウントポイントfs1〜fs6を頂点とし、各階層に1若しくは複数のディレクトリ又はファイルがツリー構造を成して存在する。具体的には、ディレクトリグループFS1のマウントポイントfs1の下位層にディレクトリD1、D2が存在し、ディレクトリD1、D2の下位に単体ファイルfile1〜file3が存在することが示されている。
(3)ディレクトリグループ移行機能
次に、本実施の形態による記憶システムに搭載されたディレクトリグループ移行機能について説明する。
この記憶システム1は、新たなスレーブNAS装置4C(図1)が増設されたときに、それまでマスタNAS装置4A及び既設のスレーブNAS装置4Bにより管理していたディレクトリグループを、各ディレクトリグループの重要度及び各NAS装置(マスタNAS装置4A、既設のスレーブNAS装置4B及び新設のスレーブNAS装置4C)の装置品質に基づいて、マスタNAS装置4A及び各スレーブNAS装置4B,4Cに最適な状態に再配分する点を特徴の1つとしている。
マスタNAS装置4Aのディスク装置43Aには、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434A、グローバルネームスペース構成ツリー管理DB430A、NAS装置品質表管理テーブル432A、ディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435A、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433A、ディレクトリ構成管理テーブル431A、設定管理テーブル436Aが格納されている。
(3−1)ディレクトリ構成管理テーブル
ディレクトリ構成管理テーブル431Aは、各ディレクトリグループFS1〜FS6のディレクトリ構成を管理するためのテーブルであり、図6及び図7に示すように、記憶システム1上に定義されたグローバルネームスペース上に存在する各ディレクトリグループFS1〜FS6にそれぞれ対応させて設けられる。
これらディレクトリ構成管理テーブル431Aは、それぞれ「ディレクトリグループ名」431AA、「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431AB、「パス」フィールド431AC、「フラグ」フィールド431ADから構成される。
そして、「ディレクトリグループ名」431AAには、ディレクトリグループの名称が格納される。また「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431ABには、ディレクトリやファイルの名称が格納される。「パス」フィールド431ACには、そのディレクトリ/ファイルにアクセスするためのパス名が格納される。さらに、「フラグ」フィールド431ADには、そのエントリに対応するディレクトリ又はファイルがマウントポイント又はディレクトリ若しくはファイルのいずれであるかを表す情報が格納される。本実施の形態の場合、そのエントリに対応するディレクトリ又はファイルが「マウントポイント」の場合には「2」、「ディレクトリ」の場合には「1」、「ファイル」の場合には「0」が「フラグ」フィールド431ADに格納される。
従って、図6(A)の例では、「/fs1/」というパスを辿ることによって、「fs1」というディレクトリ名の対応するディレクトリグループFS1のマウントポイントにアクセスできる。また図6(A)の例では、マウントポイントの下位層に「D1」という名称のディレクトリが存在すると共に、その下位層に「file1」という名称のファイル及び「D2」という名称のディレクトリが存在し、さらにその下位層にそれぞれ「file2」又は「file3」というファイル名のファイルが存在することが分かる。
(3−2)NAS装置品質管理テーブル
図8は、NAS装置品質管理テーブル432Aの具体的構成を示したものである。NAS装置品質管理テーブル432Aは、記憶システム1上に定義されたグローバルネームスペース内に存在する各NAS装置(図8は、スレーブNAS装置4Cが増設される前の状態を示す)の品質を管理するためのテーブルであり、「装置名」フィールド432AA及び「装置品質」フィールド432ABから構成される。
このうち、「装置名」フィールド432AAには、対象となる各NAS装置(マスタNAS装置4A及びスレーブNAS装置4B)の名称が格納され、「装置品質」フィールド432ABには、そのNAS装置の装置品質の優先順位が格納される。この実施の形態の場合、装置品質は、優先順位が若いほど高品質であることを表す。
例えば図8(A)の例では、スレーブNAS装置4BよりもマスタNAS装置4Aのほうが装置品質が良いことが示されている。
なお、新たにスレーブNAS装置4Cが増設された場合には、図8(B)に示すように、そのスレーブNAS装置4Cに対応するエントリがNAS装置品質管理テーブル432Aに追加登録される。
(3−3)ディレクトリグループ構成表管理テーブル
ディレクトリグループ構成表管理表テーブル433Aは、各ディレクトリグループFS1〜FS6の構成を管理するためのテーブルであり、図9に示すように、「ディレクトリグループ名」フィールド433AA、「下位層マウントポイント数」フィールド433AB、「所属ディレクトリ数」フィールド433AC、「WORM」フィールド433ADから構成される。
このうち、「ディレクトリグループ名」フィールド433AAには、そのエントリに対応するディレクトリグループの名称が格納される。また「下位層マウントポイント数」フィールド433ABには、そのディレクトリグループのマウントポイントを含む、下位層ディレクトリグループのマウントポイントの総数が格納される。さらに「所属ディレクトリ数」フィールド433ACには、そのディレクトリグループが有するディレクトリの総数が格納される。
さらに「WORM」フィールド433ADには、そのディレクトリグループにWORM属性が設定されているか否かを表す情報が格納される。なおWORM(Write Once Read Many)属性とは、ディレクトリグループ内のデータの改ざんを防ぐために、データの更新/削除等を禁止する属性のことをいう。この実施の形態の場合、そのディレクトリグループにWORM属性が設定されていない場合には「0」が格納され、WORM属性が設定されている場合には「WORM」フィールド433ADに「1」が格納される。
従って、図9の例では、「FS1」というディレクトリグループに関しては、「下位層マウントポイント数」が「6」、「所属ディレクトリ数」が「3」であり、WORM属性が設定されていないのに対して、「FS5」というディレクトリグループに関しては、「下位層マウントポイント数」が「1」、「所属ディレクトリ数」が「2」であり、WORM属性が設定されていることが分かる。
(3−4)ディレクトリグループ所属先管理テーブル
ディレクトリグループ所属先管理テーブル434Aは、各ディレクトリグループFS1〜FS6がどのNAS装置で管理されているかを管理するためのテーブルであり、図10に示すように、「ディレクトリグループ名」フィールド434AA、「装置名」フィールド434ABから構成される。
このうち「ディレクトリグループ名」フィールド434AAには、ディレクトリグループFS1〜FS6の名称が格納され、「装置名」フィールド434ABには、そのディレクトリグループFS1〜FS6を管理しているNAS装置の名称が格納される。なお図10は、スレーブNAS装置4Cが増設される前の状態を示す。
例えば図10の例の場合、「FS1」というディレクトリグループはマスタNAS装置4Aによって管理され、「FS5」というディレクトリグループはスレーブNAS装置4Bによって管理されていることを示している。
(3−5)ディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル
図11はディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aの構成を示す。ディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aは、ディレクトリグループFS1〜FS6が、図10に示した表のどのNAS装置によって管理され、どのストレージ装置の、どの論理ボリュームにデータが保管されているのかを管理するためのテーブルであり、「ディレクトリグループ名」フィールド435AA、「データ保管先」フィールド435ABから構成されている。このうち「データ保管先」フィールド435ABは、「ストレージ装置名」フィールド435AXと「論理ボリューム名」フィールド435AYから構成される。
「ディレクトリグループ名」フィールド435AAには、そのエントリに対応するディレクトリグループの名称が格納される。「データ保管先」フィールド435ABには、ディレクトリグループ内のデータの保管先情報が格納される。このうち、「ストレージ装置名」フィールド435AXには、ディレクトリグループ内のデータを保管しているストレージ装置の名称が格納され、「論理ボリューム名」フィールド435AYには、ディレクトリグループ内のデータを保管しているストレージ装置内の論理ボリュームの名称が格納される。
例えば図11(A)の例の場合、ディレクトリグループ「FS1」のデータ保管先は、「ストレージ(1)装置」の「論理ボリュームVOL(a)」であることを示している。そして、図10により「マスタNAS装置」がディレクトリグループ「FS1」を管理していることを示す。
同様に、図11(B)の例の場合、ディレクトリグループ「FS5」のデータ保管先は、「ストレージ(3)装置」の「論理ボリュームVOL(a)」であることを示している。そして、図10により「スレーブNAS(1)装置」がディレクトリグループ「FS5」を管理していることを示す。
そして、この情報は各ディレクトリグループFS1〜FS6のマッピング情報435AC、435ADとしてマスタNAS装置4Aで管理される。
なお、図11(C)は、ディレクトリグループが追加される場合のディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aの構成を示している。この場合、「ディレクトリグループ名」フィールド435AAと、「データ保管先」フィールド435ABの「ストレージ装置名」フィールド435AX及び「論理ボリューム名」435AYには、何らの情報も格納されていない空状態であるため、各フィールドには空状態を示す「null」が表示される。
(3−6)設定管理テーブル
図12は、NAS装置を増設する場合の設定管理テーブル436Aを示す。設定管理テーブル436Aは、増設するNAS装置にディレクトリグループの格納先管理情報を移行する場合に、ディレクトリグループの重要度及びNAS装置の品質を優先して移行するのか否かを管理するためのテーブルであり、「ディレクトリグループ移行ポリシー」フィールド436AA、「NAS装置品質考慮の是非」フィールド436ABから構成される。
「ディレクトリグループ移行ポリシー」フィールド436AAには、システム管理者がディレクトリグループの重要度を優先するのか、ディレクトリ数を優先するのかを設定できる情報が格納される。システム管理者が、「ディレクトリグループ移行ポリシー」フィールド436AAから「1」を設定するとディレクトリグループの重要度が優先され、「2」を設定するとディレクトリ数が優先されるように設定される。
ここでディレクトリグループの重要度は、ディレクトリグループが所有する、自ディレクトリグループが所有するマウントポイントを含む、下位層マウントポイントの含有数で決定される。下位層マウントポイントの数を多く所有するディレクトリグループほど重要度が高く、逆に、下位層マウントポイントの数を少なく所有するディレクトリグループほど重要度は低い。
「NAS装置品質考慮の是非」フィールド436ABは、システム管理者がNAS装置の品質を考慮するか否かを設定できる情報が格納されている。システム管理者が、「NAS装置の品質考慮是非」フィールド436ABから「1」を設定すると品質が考慮され、「2」を設定すると品質は考慮しないように設定される。
なお、上述した各々の管理テーブルは、ディレクトリグループが追加された場合には随時更新され、各々の管理テーブルに反映される。
(4)ディレクトリグループ移行機能に関するマスタNAS装置のCPUの処理内容
(4−1)ディレクトリグループ構成表変更処理
次に、ディレクトリグループ移行機能に関するマスタNAS装置4AのCPU40Aの処理内容について説明する。これに際して、まず、新たなディレクトリグループを作成する際のマスタNAS装置4AのCPU40Aの処理手順について説明する。
図13は、新規のディレクトリグループの作成処理に関するマスタNAS装置4AのCPU40Aの処理内容を示すフローチャートである。CPU40Aは、マスタNAS装置4Aのメモリ42A内に格納されたディレクトリグループ構成表変更制御プログラム420Aに基づいてディレクトリグループ構成表変処理を実行し、新たなディレクトリグループを作成する。
すなわち、CPU40Aは、定期的に又はグローバルネームスペースにおけるディレクトリグループツリー構造に変更が生じた場合にディレクトリグループ構成表変更処理を開始し、まず、現在のグローバルネームスペースにおけるディレクトリグループツリー構造に基づき、ディレクトリ構成管理テーブル431Aから各ディレクトリグループFS1〜FS6のマウントポイント数を検出する(SP10)。
この場合における検出方法として、CPU40Aは、グローバルネームスペース構成ツリー管理DB430Aに格納されているディレクトリグループに基づいて構成されたディレクトリ構成管理テーブル431Aの「フラグ」フィールド431ADから「フラグ」が「2」で管理されている「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431AB内のエントリのみを抽出するという方法を用いる。
例えば、CPU40Aは、ディレクトリグループFS1の下位層マウントポイント数を検出する場合、全てのディレクトリ構成表管理テーブル431Aの「フラグ」フィールド431ADから「フラグ」が「2」で管理されているエントリを抽出する。図6及び図7によれば、「フラグ」が「2」で管理される「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431ABのエントリは、「fs1」〜「fs6」である。
次に、CPU40Aは、ディレクトリ構成表管理テーブル431Aの「パス」フィールド431ACの「パス」から、ディレクトリグループFS1より下位に存在するディレクトリグループ名と数を分析する。例えば、「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431ABの「ディレクトリ/ファイル名」が「fs2」の場合、パスは「/fs1/fs2」であるため、ディレクトリグループFS2がディレクトリグループFS1の下位であることが認識できる。同様に、「ディレクトリ/ファイル名」フィールド431ABの「ディレクトリ/ファイル名」が「fs5」の場合、パスは「/fs1/fs2/fs5」のため、ディレクトリグループFS5がディレクトリグループFS1及びFS2の下位であることが認識できる。
このように検出していくと、ディレクトリグループFS1の下位にマウントポイントfs2〜fs6までが「5」あることが確認できる。ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aの「下位層マウントポイント数」フィールド433ABには、この「5」に、ディレクトリグループFS1自らのマウントポイントの数「1」を足した数が示される。即ち、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aの「下位層マウントポイント数」フィールド433ABのパラメータ値は、「6」ということになる。
CPU40Aは、同様の検出方法によって、ディレクトリグループFS2〜FS6についても順にマウントポイント数を検出する。
続いて、CPU40Aは、この検出結果に基づいて、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aの「下位層マウントポイント数」フィールド433ABのパラメータ値を変更する(SP11)。
次に、CPU40Aは、現在のグローバルネームスペースにおけるディレクトリグループツリー構造に基づき、ディレクトリ構成管理テーブル431Aから各ディレクトリグループFS1〜FS6のマウントポイントfs1〜fs6を含めたディレクトリ数を検出する(SP12)。
この場合における検出方法として、CPU40Aは、グローバルネームスペース構成ツリー管理DB430Aに基づいて、ディレクトリ構成管理テーブル431Aの各「フラグ」が「2」及び「1」で管理されているもののみを抽出するという方法を用いる。
例えば、CPU40Aは、ディレクトリグループFS1のディレクトリ数を検出する場合、まず、全てのディレクトリ構成表管理テーブル431Aの「フラグ」フィールド431ACから「フラグ」が「2」及び「1」で管理されているテーブルを抽出する。図6(A)によれば「フラグ」が「2」で管理されているのは、「fs1」である。また、「フラグ」が「1」で管理されているのは、「D1」、「D2」である。
このように処理していくと、ディレクトリグループFS1のディレクトリ総数は、マウントポイントfs1を含めて「3」であると認識できる。即ち、ディレクトリグループ構成管理テーブル433Aの「所属ディレクトリ数」フィールド433ACのパラメータ値は、「3」ということになる。
CPU40Aは、同様の検出方法で、ディレクトリグループFS2〜FS6についても順にディレクトリ数を検出する。
そしてCPU40Aは、この検出結果に基づいて、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aの「所属ディレクトリ数」フィールド433ACのパラメータ値を変更し(SP13)、この後この一連のディレクトリグループ構成表変更処理を終了する。
(4−2)NAS装置設定変更処理
(4−2−1)管理情報登録画面
次に、既設のスレーブNAS装置4Bの管理情報の変更を設定する際又は新しくスレーブNAS装置4Cを増設する際の管理情報の設定について、マスタNAS装置4AのCPU40Aの処理手順について説明する。
システム管理者は、管理端末装置3を操作することによって、図14に示すような既設のスレーブNAS装置4Bの管理情報を変更登録し、又は新設のスレーブNAS装置4Cの管理情報を設定登録するための登録画面(以下、これを管理情報登録画面と呼ぶ)3Aを当該管理端末装置3のディスプレイに表示させることができる。
この管理情報登録画面3Aには、ディレクトリグループの移行に関するシステム管理者のポリシーを設定するためのディレクトリグループ移行ポリシー設定欄30と、ディレクトリグループの移行の際に各NAS装置の装置品質を考慮するのか否かを設定するための装置品質設定欄31と、「設定」ボタン32とが設けられている。
そしてディレクトリグループ移行ポリシー設定欄30には、ディレクトリグループの移行先となるNAS装置を決定する際のポリシーとして、ディレクトリグループの重要度を優先するというポリシー(以下、これを第1のディレクトリグループ移行ポリシーと呼ぶ)と、各NAS装置に所属するディレクトリグループ内のディレクトリ数を優先するというポリシー(以下、これを第2のディレクトリグループ移行ポリシーと呼ぶ)とにそれぞれ対応させて、2つのラジオボタン30A、30Bが設けられている。かくしてシステム管理者は、これら第1及び第2のディレクトリグループ移行ポリシーのうちの所望するポリシーと対応するラジオボタンをクリックすることにより、ディレクトリグループ移行ポリシーとして、そのラジオボタンと対応付けられたポリシーを設定することができる。
また装置品質設定欄31には、ディレクトリグループの移行先のNAS装置を決定する際に、NAS装置の装置品質を考慮するという選択肢(以下、これを第1の装置品質選択肢)と、NAS装置の装置品質を考慮しないという選択肢(以下、これを第2の装置品質選択肢)とにそれぞれ対応させて、2つのラジオボタン31A、31Bが設けられている。かくしてシステム管理者は、これら第1及び第2の装置品質選択肢のうちの所望する選択肢と対応するラジオボタン31A、31Bをクリックすることにより、ディレクトリグループの移行先NAS装置を決定する際に、NAS装置の装置品質の有無を考慮するか否かを設定することができる。
設定ボタン32は、マスタNAS装置4Aにディレクトリグループ移行ポリシー及び装置品質の設定を認識させるためのボタンである。システム管理者が、所望のディレクトリグループ移行ポリシー及び装置品質の選択をした後にこの「設定」ボタン32をクリックすることによって、この設定した情報をマスタNAS装置4Aに認識させることができる。
なお、ディレクトリグループの移行先NAS装置を決定する際に、ディレクトリグループFS1〜FS6の重要度を優先する場合には必然的にNAS装置4A〜4Cの品質も考慮することになるため、本発明の形態の場合、図12に示すような2通りの選択ができるように設定される。
(4−2−2)設定変更処理手順
図15は、既設のスレーブNAS装置4Bの管理情報の変更を設定する場合又は新たにスレーブNAS装置4Cを増設する際の管理情報を設定する場合に、マスタNAS装置4AのCPU40Aの処理内容を示すフローチャートである。CPU40Aは、マスタNAS装置4Aのメモリ42A内に格納された設定変更制御プログラム422Aに基づいて設定変更処理を実行し、既設のスレーブNAS装置4Bの管理情報の変更を設定し又は新設のスレーブNAS装置4Cの管理情報を設定する。
すなわち、管理端末装置3は、図14について上述した管理情報登録画面3Aの「設定」ボタン32がクリックされると、各スレーブNAS装置4B、4Cに関する移行ポリシー及び装置品質についての登録情報をマスタNAS装置4Aに送信する。
そしてマスタNAS装置4AのCPU40Aは、この登録情報を受信すると、図15に示す設定変更処理を開始し、まず、この登録情報を受け付ける(SP20)。この後システム管理者が、これらマスタNAS装置4A及び各スレーブNAS装置4B,4Cのディレクトリグループ移行ポリシーに関する登録情報を入力すると(SP21)、CPU40Aは、設定管理テーブル436Aにディレクトリグループ移行ポリシーに関する登録情報を格納する。
続いてシステム管理者が、このNAS装置の品質考慮の是非に関する登録情報を入力すると(SP22)、CPU40Aは、品質考慮の是非に関する登録情報をNAS装置品質表管理テーブル432Aに格納し、その後変更設定処理又は設定処理が完了した旨を管理端末装置3に通知する(SP23)。そして、CPU40Aは、この後設定変更処理手順を終了する。
(4−3)増設NAS装置の初期設定処理
(4−3−1)増設NAS登録画面
次に、新しくスレーブNAS装置4Cを増設する際に、そのスレーブNAS装置4Cを記憶システム1上に定義されたグローバルネームスペース内のNAS装置として登録する手順について説明する。
システム管理者は、管理端末装置3を操作することによって、図16に示すような増設NAS登録画面3Bを当該管理端末装置3のディスプレイに表示させることができる。
この増設NAS登録画面3Bには、増設するNAS装置の名称を入力するための「登録ノード名」記入ボックス33と、マスタNAS装置IPアドレスを入力するための「マスタNAS装置IPアドレス」記入ボックス34と、そのスレーブNAS装置4Cの品質を指定するための「装置品質」表示ボックス35と、「GNS参加」ボタン36とが設けられている。
そして増設NAS登録画面3Bでは、キーボード等を用いて、「登録ノード名」記入ボックス33及び「マスタNAS装置IPアドレス」入力ボックス34内に、増設しようとするNAS装置の登録ノード名(図16の例では「スレーブNAS(2)」)及びマスタNAS装置のIPアドレス(図16の例では「aaa.aaa.aaa.aaa」)をそれぞれ入力することができる。
また増設NAS登録画面3Bでは、「装置品質」表示ボックス35の右側にメニューボタン35Aが設けられており、このメニューボタン35Aをクリックすることによって、図16に示すように、増設するNAS装置について設定可能な1又は複数の装置品質(図16の例では「1」〜「3」)が記載されたプルダウンメニュー35Bを表示させることができる。そしてシステム管理者は、このプルダウンメニュー35Bに表示された装置品質の中から所望の装置品質を選択することができる。そしてこのとき選択された装置品質が「装置品質」表示ボックス35内に表示される。
「GNS参加」ボタン36は、マスタNAS装置4Aのグローバルネームスペース管理下に、増設するNAS装置を登録するためのボタンである。システム管理者が所定の入力ボックス33,34に入力し、所望の装置品質を選択した後にこの「GNS参加」ボタン36をクリックすることによって、増設するNAS装置をシステム管理者が指定したマスタNAS装置4Aの管理下に設定することができる。
(4−3−2)NAS装置品質表変更処理
次に、NAS装置品質管理に関するマスタNAS装置4AのCPU40Aの処理内容について説明する。これに際して、図17に増設NAS登録画面3Bにおけるシステム管理者の設定に基づいてNAS装置品質表管理テーブル432Aを変更する際の一連の処理手順を表すフローチャートを示す。マスタNAS装置4AのCPU40Aは、メモリ42Aに格納されたNAS装置品質表変更制御プログラム421Aに基づき、この図17に示す手順に従って、このようなNAS装置品質表変更処理を実行する。
すなわち、管理端末装置3は、増設NAS登録画面3Bの「GNS参加」ボタン36がクリックされると、この増設NAS登録画面3Bを用いて入力された、スレーブNAS装置4Cについての登録情報(登録ノード名、マスタNAS装置のIPアドレス及び装置品質)をマスタNAS装置4Aに送信する。
そしてマスタNAS装置4AのCPU40Aは、この登録情報を受信すると、図17に示すNAS装置品質表変更処理を開始し、まず、この登録情報を受け付け(SP30)、この後このスレーブNAS装置4Cの登録情報に基づいて、当該スレーブNAS装置4CのエントリをNAS装置品質表管理テーブル432Aに追加する(SP31)。
続いてCPU40Aは、当該スレーブNAS装置4Cに該当する品質をNAS装置品質表管理テーブル432Aに登録し(SP32)、その後、スレーブNAS装置4Cの登録処理が完了した旨をスレーブNAS装置4Cに通知する(SP33)。そして、CPU40Aは、この後このNAS装置品質表変更処理手順を終了する。
このようにスレーブNAS装置4Cが初期設定された後に、ディレクトリグループの管理情報を移行する一連の処理手順について説明する。
(4−4)構成情報移行処理
増設するスレーブNAS装置4Cを含めた複数のNAS装置4A〜4Cに、ディレクトリグループの格納先管理情報の移行機能に関するマスタNAS装置4AのCPU40Aの処理内容について説明する。これに際して、CPU40Aは、メモリ42Aに格納された構成情報移行制御プログラム423Aに基づき、この図18及び図19に示す手順に従って、このような構成情報移行処理を実行する。
すなわち、CPU40Aは、定期的に又は新しいNAS装置4Cが増設された場合に構成情報移行処理を開始し、まず、ディレクトリグループFS1〜FS6についての必要な情報調査と、新しいディレクトリグループの所属先を判断する(SP40)。この判断の具体的処理は、図19に示すフローチャートで後述する。
続いて、CPU40Aは、ディレクトリグループの管理移行対象であるマッピング情報が登録してある既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cから、マッピング情報の取り込み要求を行うか否かを判断する(SP41)。ここでいうマッピング情報とは、図11に示す、管理移行対象のディレクトリグループ情報と、そのディレクトリグループに対応するデータが保管されている場所とを対応付けた情報(図11の435AC及び435AD)をいう。
そしてマッピング情報の取り込みを行う場合には、CPU40Aが既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cへマッピング情報の取り込み要求を行う。このマッピング情報の要求を受領した各スレーブNAS装置4B,4Cは管理移行対象のマッピング情報をマスタNAS装置4Aへ送信し、CPU40Aがこのマッピング情報を受け取る(SP42)。CPU40Aは、マッピング情報を受け取ると、既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cから送信したマッピング情報の削除を要求し(SP43)、受け取ったマッピング情報をディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aに登録する(SP44)。こうして、既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4CからマスタNAS装置4Aへディレクトリグループの管理情報の移行が行われる。
一方、マッピング情報の取り込み要求を行わない場合には、次の処理手順に進む。
すなわち、CPU40Aは、ディレクトリグループの管理移行対象であるマッピング情報が登録してある自装置(マスタNAS装置4A)から、マッピング情報を既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cへ送信するか否かを判断する(SP45)。
送信する場合には、CPU40Aが、既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cに管理移行対象であるマッピング情報の登録指示をする(SP46)。既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cが、マッピング情報の登録の終了通知を受領すると(SP47)、CPU40Aは、管理移行対象のマッピング情報をディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aから削除する(SP48)。こうして、マスタNAS装置4Aが既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cへディレクトリグループの管理情報の移行が行われる。
送信しない場合には、次の処理手順に進む。
CPU40Aは、既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cから移行されたマッピング情報を受け取った場合、又は、既設のスレーブNAS装置4B又は増設したスレーブNAS装置4Cにマッピング情報を移行する場合に、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434Aの変更処理手順を開始する。
CPU40Aは、マスタNAS装置4Aのディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブル435Aのマッピング情報が追加又は削除されると、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434Aの格納先管理情報を変更する(SP49)。
そうしてマスタNAS装置4AのCPU40Aは、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434Aの変更処理を終了する。
次に、図19に基づき、ディレクトリグループFS1〜FS6についての必要な情報調査と、新しいディレクトリグループの所属先を判断する具体的な処理手順を説明する。
まず、マスタNAS装置4AのCPU40Aは、増設したスレーブNAS装置4Cの「ディレクトリグループ移行ポリシー」及び「装置品質」が共に「1」であるか否かを判断する(SP400)。これは、CPU40AがNAS装置品質表変更制御プログラム421A及び設定変更制御プログラム422A基づいてNAS装置品質変更処理及び設定変更処理を実行することで判断される。
(4−4−1)ディレクトリグループの重要度を優先する処理
CPU40Aが「1」と判断した場合には、マウントポイント数に基づくディレクトリグループFS1〜FS6の重要度及び装置の品質を優先して移行手順が進められる。
まずCPU40Aは、各ディレクトリグループFS1〜FS6におけるWORM属性を、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aから調査する(SP401)。例えば図9によると、ディレクトリグループFS5が「1」であり、他のディレクトリグループFS1からFS4,FS6が「0」であることが確認できる。
ディレクトリグループFS5にはWORMフラグが付いていることから、マスタNAS装置4AのCPU40Aは、ディレクトリグループFS5が現在所属している所属先の装置を、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434Aから調査する(SP402)。例によれば、CPUは、ディレクトリグループFS5の所属先の装置は既設のスレーブNAS装置4Bであると確認し、ディレクトリグループFS5の格納先管理情報が移行しないように判断する。
これによりCPU40Aは、各ディレクトリグループ所属先を一次決定する(SP403)。例によれば、[FS1−マスタNAS],[FS2,FS4,FS5−スレーブNAS(1)],[FS3,FS6−スレーブNAS(2)]という所属先を一次決定する。
次に、CPU40Aは、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aから「下位層マウントポイント数」を調査する(SP404)。例によれば、CPU40Aは、[FS1−6],[FS2−2],[FS3−1],[FS4−2],[FS5−1],[FS6−1]と確認できる。これにより、下位層マウントポイント数が多く所有しているディレクトリグループほど重要度が高く、FS1が最も一番重要度が高く、次いでFS2及びFS4、FS5及びFS6の順に重要度が高いと判断できる。
そして現在登録されている各NAS装置(ここでは、マスタNAS装置4A及び各スレーブNAS装置4B,4C)と各NAS装置の設定されている品質をNAS装置品質管理テーブル432Aから調査する(SP405)。[マスタNAS−1],[スレーブNAS(1)−2],[スレーブNAS(2)−1]と確認できる。これにより、最も品質の良いNAS装置は、マスタNAS装置4Aであると判断できる。
したがって、CPU40Aが重要度の高さ及び高品質のNAS装置を対応させると判断するのであれば、[マスタNAS−FS1],[スレーブNAS(1)−FS2、FS4],[スレーブNAS(2)−FS5、FS6]と決定することができる。しかしながら、ディレクトリグループFS5には、所属先のWORMフラグが付いていると一次決定したため、CPU40Aは、格納先管理情報をスレーブNAS(2)装置へ移行することはしないと判断し、ディレクトリグループの所属先を二次決定する(SP406)。即ち、[マスタNAS−FS1],[スレーブNAS(1)−FS2、FS4、FS5],[スレーブNAS(2)−FS6]と決定する。
そうして決定すると、CPU40Aはディレクトリグループの重要度を優先する処理を終了する。
(4−4−2)NAS装置の負荷を考慮した処理
マスタNAS装置4AのCPU40Aが「2」と判断した場合には、各NAS装置(マスタNAS装置4A及び各スレーブNAS装置4B,4C)の負荷を考慮して、ディレクトリ数の均等移行に基づく移行手順が進められる。
まずCPU40Aは、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aから各ディレクトリグループの「ディレクトリ数」を調査する(SP407)。例によれば、[FS1−3],[FS2−1],[FS3−1],[FS4−2],[FS5−1],[FS6−4]と確認できる。これによりディレクトリ数の全総数を確認できる。例によれば、ディレクトリの全総数は12となる。
そして、CPU40Aは、NAS装置品質表管理テーブル432Aから各ディレクトリグループの所属装置の台数を確認するとともに増設したNAS装置(ここでは、スレーブNAS装置4C)の台数を調査する(SP408)。例によれば、既設NAS装置は2台、増設NAS装置は1台の合計3台を確認できる。
ディレクトリ全総数とNAS装置の台数に応じて、ディレクトリ数が均等移行できるようなディレクトリグループとNAS装置との組み合わせのみを一次決定する(SP409)。組み合わせのみというのは、移行先NAS装置は決定しないことを意味する。例よれば、[FS1、FS2],[FS3,FS4,FS5],[FS6]という組み合わせのみを一次決定する。
次に、CPU40Aは、各ディレクトリグループにおけるWORM属性を、ディレクトリグループ構成表管理テーブル433Aから調査する(SP410)。例えば図9によると、ディレクトリグループFS5が「1」であり、他のディレクトリグループFS1からFS4,FS6が「0」であることが確認できる。
ディレクトリグループFS5にはWORMフラグが付いていることから、CPU40Aは、ディレクトリグループFS5が現在所属している所属先の装置を、ディレクトリグループ所属先装置管理テーブル434Aから調査する(SP411)。例によれば、ディレクトリグループFS5の所属先の装置はスレーブNAS装置4Bであると確認し、ディレクトリグループFS5の管理情報が移行しないように判断する。
WORMフラグが付いているディレクトリグループの所属先装置を優先して、当該ディレクトリグループを移行しないように、一次決定した組み合わせを判断して二次決定する(SP412)。例によれば、[FS1,FS2−未定],[FS3,FS4,FS5−スレーブNAS(1)],[FS6−未定]と二次決定できる。
そうしてCPU40Aは、二次決定したディレクトリグループを除いた他のディレクトリグループが、ディレクトリ数の全総数とNAS装置の台数から、均等にディレクトリ数を割り当てするように決定された一次決定の組み合わせ結果に基づき、現在の所属先であるNAS装置から移行しないように、三次決定する(SP413)。例によれば、[FS1,FS2−マスタNAS],[FS3,FS4,FS5−スレーブNAS(1)],[FS6−スレーブNAS(2)]と三次決定する。これによれば、各NAS装置が管理するディレクトリ数は4の割り当てとなる。
そしてCPU40Aは、この後、NAS装置の負荷を考慮した処理を終了する。
一方、CPU40Aは、マウントポイント数に基づくディレクトリグループの重要度及び装置の品質を優先した処理又はNAS装置の負荷を考慮してディレクトリ数の均等移行に基づく処理が終了すると、上述した管理移行処理を実行することとなる。
なお、増設したスレーブNAS装置4Cから既設のスレーブNAS装置4Bへマッピング情報を移行する場合には次の処理手順に従う。
マスタNAS装置4AのCPU40Aは、既設のスレーブNAS装置4Bにマッピング情報の移行指示を要求する。その要求を受け取った既設のスレーブNAS装置4Bは増設したスレーブNAS装置4Cへマッピング情報の移行指示の要求をする。
その要求を受け取った増設されたスレーブNAS装置4Cは、既設のスレーブNAS装置4Bへマッピング情報を送信する。
既設のスレーブNAS装置4Bから増設したスレーブNAS装置4Cにマッピング情報を移行する場合にも、同様の処理手順を行うものとする。
このようにこの記憶システム1においては、ディレクトリグループを、マウントポイント数に基づくディレクトリグループの重要度又はディレクトリ数の均等によりデータの格納先管理情報をNAS装置に移行させるようにしているため、データ管理装置の増設を行う場合にシステム管理者による各データ管理装置へのデータ群の管理作業を省略化させることができる。
(5)他の実施の形態
なお、上述した第1の実施の形態においては、外部からの指示に基づいて、マスタNAS装置内のCPUがマウントポイント数に基づくディレクトリグループの重要度又はディレクトリ数の均等割当てに基づいてデータの格納先管理情報を、自装置を含む夫々のNAS装置に移行させる構成について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適用することができる。
本発明は、複数のディレクトリグループを管理する記憶システムや、その他の形態の記憶システムに広く適用することができる。
本実施の形態による記憶システムを示すブロック図である。 マスタNAS装置の構成を示すブロック図である。 スレーブNAS装置の構成を示すブロック図である。 ストレージ装置の構成を示すブロック図である。 グローバルネームスペースにおけるファイルツリー構造の一構成例を示す図である。 各ディレクトリグループにおけるディレクトリ構成管理テーブルを示す図である。 各ディレクトリグループにおけるディレクトリ構成管理テーブルを示す図である。 各NAS装置の品質表管理テーブルを示す図である。 各ディレクトリグループの構成表管理テーブルを示す図である。 各ディレクトリグループの所属先装置管理テーブルを示す図である。 各ディレクトリグループ−ディスクマッピング表管理テーブルを示す図である。 NAS装置の設定管理テーブルを示す図である。 ディレクトリグループを追加する場合におけるディレクトリグループ構成表の変更手順を示すフローチャートである。 管理者端末装置の管理情報登録画面を示す図である。 NAS装置の設定変更手順を示すフローチャートである。 NAS装置増設時における装置品質表の変更手順を示すフローチャートである。 NAS装置増設時における管理端末装置の増設NAS登録画面を示す図である。 NAS装置増設時における構成情報の移行手順を示すフローチャートである。 NAS装置増設時における構成情報の移行手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1……記憶システム、2……ホスト装置、3……管理端末装置、4……NAS装置、5……ストレージ装置、40A……CPU、42A……メモリ、423A……構成情報以降制御プログラム、43A……ディスク装置。

Claims (15)

  1. 1又は複数のストレージ装置と、前記ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理する複数のデータ管理装置を備えた記憶システムにおいて、
    少なくとも1つの前記データ管理装置は、
    各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定し、当該決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させる
    ことを特徴とする記憶システム。
  2. 前記データ群は、ディレクトリ群であり、
    少なくとも1つの前記データ管理装置は、前記ディレクトリ群内に存在し、前記ディレクトリ群にアクセスするためのポイントでなるマウントポイントの数及び又はディレクトリ数に基づいて、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記憶システム。
  3. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    少なくとも1つの前記データ管理装置は、マウントポイントのうち下位層に所属するマウントポイントの数が多い順にディレクトリ群の重要度を決定し、前記ディレクトリ群の重要度の高い順に品質の高いデータ管理装置に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記憶システム。
  4. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    少なくとも1つの前記データ管理装置は、ディレクトリ数とデータ管理装置の台数に基づいて、ディレクトリ数がデータ管理装置に対して均等に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の記憶システム。
  5. データ更新の禁止設定がなされた前記ディレクトリ群は、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行しない
    ことを特徴とする請求項2に記載の記憶システム。
  6. ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理するデータ管理装置において、
    各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する決定部と、
    前記決定部の決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させる管理情報移行部と
    を備えることを特徴とするデータ管理装置。
  7. 前記データ群は、ディレクトリ群であり、
    前記ディレクトリ群内に存在し、前記ディレクトリ群にアクセスするためのポイントでなるマウントポイントの数及び又はディレクトリ数に基づいて、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項6に記載のデータ管理装置。
  8. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    マウントポイントのうち下位層に所属するマウントポイントの数が多い順にディレクトリ群の重要度を決定し、前記ディレクトリ群の重要度の高い順に品質の高いデータ管理装置に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理装置。
  9. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    ディレクトリ数とデータ管理装置の台数に基づいて、ディレクトリ数がデータ管理装置に対して均等に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理装置。
  10. データ更新の禁止設定がなされた前記ディレクトリ群は、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行しない
    ことを特徴とする請求項7に記載のデータ管理装置。
  11. ストレージ装置が提供する記憶領域に格納されたデータ群を管理するデータ管理装置におけるデータ管理方法において、
    各前記データ群の重要度及び又は各前記データ管理装置の負荷状態に基づいて、前記データ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する第1のステップと、
    当該決定結果に基づいて、必要に応じて前記データ群の格納先の情報でなる格納先管理情報を、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行させる第2のステップと
    を備えることを特徴とするデータ管理方法。
  12. 前記データ群は、ディレクトリ群であり、
    前記第1のステップでは、前記ディレクトリ群内に存在し、前記ディレクトリ群にアクセスするためのポイントでなるマウントポイントの数及び又はディレクトリ数に基づいて、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項11に記載のデータ管理方法。
  13. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    前記第1のステップでは、マウントポイントのうち下位層に所属するマウントポイントの数が多い順にディレクトリ群の重要度を決定し、前記ディレクトリ群の重要度の高い順に品質の高いデータ管理装置に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータ管理方法。
  14. 前記ディレクトリ群は、ツリー構成であり、
    前記第1のステップでは、ディレクトリ数とデータ管理装置の台数に基づいて、ディレクトリ数がデータ管理装置に対して均等に管理されるように、前記ディレクトリ群ごとに新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置をそれぞれ決定する
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータ管理方法。
  15. データ更新の禁止設定がなされた前記ディレクトリ群は、新たに当該データ群を管理する前記データ管理装置に移行しない
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータ管理方法。
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