JP2007286190A - 電気泳動型反射型表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中間階調表現が豊かで、その制御が容易であり、表示ムラの少ない、反射型表示装置を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる電気泳動型反射型表示装置は、基板10と、前記基板10に対向して設けられた透明基板20と、前記基板10と前記透明基板20との間に設けられた電気泳動分散体30と、前記基板10と前記電気泳動分散体30との間に設けられた第1電極40と、前記透明基板20と前記電気泳動分散体30との間に設けられた透明な第2電極42と、を、含み、前記第1電極40または前記第2電極42の少なくとも一方は、前記電気泳動分散体30に向かって複数の凸部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかる電気泳動型反射型表示装置は、基板10と、前記基板10に対向して設けられた透明基板20と、前記基板10と前記透明基板20との間に設けられた電気泳動分散体30と、前記基板10と前記電気泳動分散体30との間に設けられた第1電極40と、前記透明基板20と前記電気泳動分散体30との間に設けられた透明な第2電極42と、を、含み、前記第1電極40または前記第2電極42の少なくとも一方は、前記電気泳動分散体30に向かって複数の凸部を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、中間階調表現が可能で、表示ムラの少ない電気泳動型反射型表示装置に関する。
近年の電子情報ネットワークの普及に伴い、従来の印刷物に代わり、電子書籍等の電子出版が盛んに行われるようになってきた。こうしたネットワークで配信される電子情報を表示させる装置としてはCRTまたはバックライト型液晶ディスプレーが一般的に用いられている。しかしながら、これらを用いた表示は、紙に印刷した慣用の表示に比べ、読む場所が制限され、取り扱いの面においても重量、大きさ、形状、携帯性の点で劣り、その改善が求められている。CRTまたはバックライト型液晶ディスプレーは、いずれも自発光型のディスプレーであり、長時間凝視すると人間工学的理由から高い疲労を招くことがある。また、これらのディスプレーは消費電力も大きいため、電池による駆動であれば表示時間にも制限が生じてしまう。かかる理由から未だ印刷物の代替としてはとうてい不十分な状況である。
前述の問題点を解決するために、前記反射型液晶ディスプレーを含め、ペーパーライクディスプレー、あるいは電子ペーパーと称するものが多数のメーカー、研究機関によって提案されている。例えば電気泳動により着色粒子を電極間で移動させる方式(電気泳動方式)、二色性の粒子を電場で回転させる方式、電気化学的な作用に基づくエレクトロクロミック表示方式、エレクトロデポジット表示方式、および電子粉流体方式などが挙げられる。なかでも、電気泳動方式は、表示を保持するのための電力が不要、または十分に小さいという性質、いわゆるメモリー性が優れている点で、期待されている。
しかしながら、電気泳動方式の反射型ディスプレーは、一般に、中間的な表示濃度を得ること(以下、「中間階調表現」と呼ぶことがある。)、および、その中間階調表現を制御することが難しい。この課題に対しては、例えば、特許3750565号のように、電圧の印加期間を各画素の電気泳動粒子の状態に合わせて個別に制御し、中間階調表現をおこなう方法が提案されている。こういった方法は、同公報に記載があるとおり、アクティブマトリクス駆動によってのみ、初めて制御可能なものである。そのため、その他一般の駆動方法には必ずしも適しているとはいえない。
また、電気泳動方式の反射型ディスプレーは、構成に2つ以上の電極が設けられるため、実質的に次の2つの問題を避けがたい。1つは、1画素内において電極間距離が一定でないこと、すなわち画素内の電極の非平行性の問題である。この非平行性のため、画素内で、ある部分の電場強度が、他の部分と異なることになる。したがって画素内で表示濃度の偏りが生じる。もう1つの問題は、電極を形成した基板を重ね、マトリクス状画素を形成した表示装置とする際、複数の基板を重ねることによる、基板間の非平行性に起因する、画素間の電極間距離の不均一性の問題である。この不均一性のため、表示面内で、ある領域の電場強度が、他の領域と異なることになる。したがって表示面内で表示濃度の偏りが生じる。以下、これらの問題を合わせて、表示ムラと呼ぶことがある。
表示ムラを低減する方法としては、主要な2つの電極を1枚の基板内に設ける方法が考えられるが、この場合は、電気泳動粒子の移動距離が大きくなってしまうため、応答時間が長くなってしまうことが予想される。また、完全に平行に複数の基板を重ねることも表示ムラを低減する方法として考えられるが、現実的には製造が極めて難しい。
上記のような技術的背景から、電気泳動型反射型ディスプレーとしては、構成のうち、主要な2つの電極がそれぞれ別の基板に形成され、これらが対向しており、かつ、中間階調表現が可能で、表示ムラが少ないものが要求されている。
特許第3750565号公報
本発明の目的は、中間階調表現が豊かで、その制御が容易であり、表示ムラの少ない、電気泳動型反射型表示装置を提供することにある。
本発明にかかる電気泳動型反射型表示装置は、
基板と、
前記基板に対向して設けられた透明基板と、
前記基板と前記透明基板との間に設けられた電気泳動分散体と、
前記基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた第1電極と、
前記透明基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた透明な第2電極と、
を、含む。そして、
前記第1電極または前記第2電極の少なくとも一方は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有する。
基板と、
前記基板に対向して設けられた透明基板と、
前記基板と前記透明基板との間に設けられた電気泳動分散体と、
前記基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた第1電極と、
前記透明基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた透明な第2電極と、
を、含む。そして、
前記第1電極または前記第2電極の少なくとも一方は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有する。
上記構成により、中間階調表現が豊かで、その制御が容易な、表示ムラの少ない、反射型表示装置を提供することができる。
本発明において、前記第1電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有し、かつ、前記第2電極は、帯状の形状を有する平板電極とすることができる。
本発明において、前記第1電極の表面は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有し、かつ、前記第2電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有することができる。
本発明において、前記第1電極は、帯状の形状を有する平板電極であり、かつ、前記第2電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有することができる。
本発明において、前記電気泳動分散体は、再帰反射型の粒子を含むことができる。
以下に本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
1.第1の実施形態
1.1.電気泳動型反射型表示装置
図1は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態における、各画素内の電気力線を示す模式図である。図3は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100の斜視図である。
1.1.電気泳動型反射型表示装置
図1は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態における、各画素内の電気力線を示す模式図である。図3は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100の斜視図である。
本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置100は、基板10と、基板10と対向して設けられた透明基板20と、基板10と透明基板20との間に設けられた電気泳動分散体30と、基板10と電気泳動分散体30との間に設けられた第1電極40と、透明基板20と電気泳動分散体30との間に設けられた透明な第2電極42と、を含む。そして、第1電極40は、電気泳動分散体30に向かって複数の凸部46を有し、第2電極42は、帯状の形状を有する平板電極である。
基板10は、第1電極40の支持体としての機能を有する。したがって、基板10は、その電気泳動分散体30と接する側の面に、電気泳動分散体30に向かって複数の凸形状を有する。基板10の該凸形状の部分のことを、以下、基板凸部12という。基板凸部12は、各画素に対応して設けられ、各画素内で、後述する2つの電極間の距離が極小となる領域を有するように形成される。本実施形態では、基板凸部12は、半球状とする。本実施形態では、基板10は、樹脂材料で成形される。
基板10の変形例として、基板凸部12は、各画素内で、電極間距離が極小となる領域を有するかぎり任意である。たとえば、基板凸部12は、球を中心を通らない平面で切ったときの形状としてもよく、また同様に種々の回転体の一部の形状としてもよい。さらに基板凸部12は、曲面だけでなく、たとえば、四角錐のような、平面から構成されている形状でもよい。基板10の材質は、上記機能を損なわない範囲で、任意である。
第1電極40は、基板10の電気泳動分散体30と接する側の面に設けられる。第1電極40は、後述する第2電極42と対になり、電気泳動分散体30中の電気泳動粒子を泳動させるための電場を形成する機能を有する。本実施形態では、第1電極40は、基板10の電気泳動分散体30と接する側の面、すなわち基板凸部12に沿って形成されるため、第1電極40は、電気泳動分散体30に向かって複数の凸部46を有する。本実施形態では、表示の駆動方法を単純マトリックスとする。そのため、基板10を平面的にみたとき、第1電極40は、帯状、かつ、ストライプ状に設けられる。本実施形態では、第1電極40は、基板10へ銀メッキを施し、パターニングを経て形成される。
第1電極40は、変形例として、その電極表面44が装置への入射光を反射する機能を有してもよい。これにより、第1電極40は、反射板および/または散乱板の機能を有することができる。また第1電極40の凸部46の形状は、前述の基板凸部12の形状にしたがって、変形できる。第1電極40の凸部46の形状は、各画素内で、電極間距離が極小となる領域を有するかぎり任意である。
透明基板20は、基板10と対向して設けられる。本実施形態では、透明基板20の形状は、平板である。透明基板20は、その電気泳動分散体30と接しない側の面が、本電気泳動型反射型表示装置100の表示面となる。また、透明基板20は、第2電極42の支持体としての機能を有する。本実施形態では、透明基板20は、ガラス基板とする。
第2電極42は、透明基板20の電気泳動分散体30と接する側の面に設けられる。第2電極42は、透明である。第2電極42は前述の第1電極40と対になり、電気泳動分散体30中の電気泳動粒子を泳動させるための電場を形成する機能を有する。第2電極42は、透明基板20の電気泳動分散体30と接する側の面に沿って形成されるため、本実施形態では、帯状の形状を有する平板電極である。本実施形態では、表示の駆動方法を単純マトリックスとするため、第2電極42は、ストライプ状に設けられる。このストライプの方向は、第1電極40のストライプの方向と交差する。したがって、本実施形態における画素とは、第1電極40と、第2電極42とが立体的に交差する領域を指す。
電気泳動分散体30は、第1電極40と第2電極42との間に封入されて設けられる。電気泳動分散体30は、電気泳動粒子と、分散媒とから構成され、いずれも公知のものを用いることができる。たとえば、電気泳動粒子は、赤、緑、青、黒、白色の粒子を用いることができ、光反射性コート膜を施したり、粒子そのものが光反射性を有してもよい。また分散粒子は、再帰反射型の粒子を用いることもできる。分散媒は、絶縁性の有機溶媒である。該有機溶媒は、電場に対して不動性の、白色ポリマービーズを含んでいてもよく、有機溶媒が染料で着色されていてもよい。また、カラー表示は、電気泳動分散粒子に上記着色粒子を用いること、または、電気泳動分散粒子に光反射性の粒子を用い、かつ、カラーフィルタを設けること、によって達成することもできる。
1.2.電気泳動型反射型表示装置の製造方法
本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100の製造方法は、以下の工程を含む。
本実施形態の電気泳動型反射型表示装置100の製造方法は、以下の工程を含む。
基板10は、本実施形態では、プラスチックを用いて成形され、一方の面に基板凸部12が形成される。そして基板10の電気泳動分散体30と接する側の面、すなわち基板凸部12を有する面には、金属メッキまたは金属蒸着法にて金属膜を成膜した後、パターニング、エッチングによって、第1電極40が形成される。あるいは、基板10は、アルミ板とし、その電気泳動分散体30と接する側の面に、基板凸部12が所望の形状となるように、仕上げ加工し、適当な絶縁膜を形成した後、第1電極40を設けて製造されてもよい。
第1電極40は、基板10の電気泳動分散体30と接する側の面に設けられる。本実施形態では、第1電極40は、基板10の電気泳動分散体30と接する側の面、すなわち基板凸部12を有する面、に沿う形状で、かつ、平面的に見たときに、帯状のストライプ状になるように設けられる。第1電極40は、メッキまたはスパッタなどで導電性の膜を成膜したあと、フォトリソグラフィーなどの方法により、パターニングし、エッチングなどを行って形成される。第1電極40は、白金、金、銀などの導電性金属、または、ITOなどの透明導電物質により形成される。
透明基板20には、本実施形態では、透明な第2電極42が設けられる。透明基板20は、無アルカリガラス等のガラス基板や、ポリマーフィルムを用いることができる。第2電極42は、本実施形態では、帯状の形状を有する平板電極であり、透明基板20の電気泳動分散体30に接する面に、ストライプ状に設けられる。第2電極42は、公知の方法で形成することができる。たとえば、ITOなどの透明導電性物質を用い、スパッタ法、エッチング法などにより形成することができる。第2電極42を形成する面にカラーフィルタが設けられている場合は、カラーフィルタがダメージを受けないように、適当な保護膜をカラーフィルタの上に形成して次いで第2電極42を設けることができる。
電気泳動分散体30は、公知の方法により調製される。電気泳動分散体30は、公知のとおり、分散媒と分散粒子からなる分散体で構成される。分散媒としては絶縁性の有機溶媒を用いる。絶縁性の有機溶媒としては、キシレン、トルエン、ベンゼン、ドデシルベンゼンまたはナフテン系炭化水素などの芳香族系炭化水素類、シクロヘキサン、n−ヘキサンまたはパラフィン系炭化水素等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチルまたは酢酸ブチル等のエステル類、メチルエチルケトンまたはメチルイソブチルケトン等のケトン類、エタノール、イソプロピルアルコール、オクタノールまたはメチルセロソルブ等のアルコール類、トリクロロエチレンまたは四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、等の単独又は混合物を用いる。電気泳動分散体30に用いる分散粒子はとしては、赤、緑、青、黒、白色の粒子を用いることができ、光反射性コート膜を施したり、粒子そのものが光反射性を有してもよい。また分散粒子は、再帰反射型の粒子を用いることができる。また特開2001−188269などに記載の黒色低次酸化チタンまたはカーボンブラック等の黒色微粒子を用いることもできる。
上記分散媒と上記分散粒子から分散体が製造されるが、この分散体には荷電制御剤、分散剤等を添加することができる。さらに、分散体はカプセルに封入して用いることができる。カプセルの形成は該分散系をボールミル、サンドミル等で十分に分散した後、界面重合法不溶化反応法、相分離法、界面沈殿法等、公知の方法により行う。
上記のように加工した基板10と透明基板20によって、それぞれ電極が形成された面を内側にして、電気泳動分散体30が挟み込まれる。具体的には製造した一方または両方の基板の、電極が形成された面に、電気泳動分散体30がコーティングされ、さらに電極の形成された面が、互いに向かい合うように貼りあわせられる。コーティングの方法はスクリーン印刷法、ローラー印刷法等の印刷方式、エクストルードコーティング、コンマコーティング等各種のコーティング法、スプレー法などを用いる。基板間の距離は、隔壁等を設けて調整でき、または、適当なスペーサーを用いて調整することができる。電気泳動分散体30にカプセル化された分散体を用いた場合、該カプセルは押しつぶされた形状で挟み込まれてもよい。分散体をカプセル化することにより、画素間の電気泳動分散粒子の移動が抑制される。
1.3.作用効果
第1の実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置100は、以下のような作用効果を有する。
第1の実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置100は、以下のような作用効果を有する。
電気泳動型反射型表示装置100において、電極に電圧を印加したとき、電位勾配は、2つの電極間の距離の大小に対応して発生する。図2は、本実施形態において電圧を印加した状態の等電位線60(実線群)の例を仮想的に示している。等電位線の間隔は、電極間距離が小さいほど、狭くなる。そのため、電気泳動分散体30内の電気泳動分散粒子の泳動速度は、電極間距離が小さい領域の方が、画素の周辺部よりも大きくなる。したがって、電圧を印加したとき、画素の中央付近への電気泳動分散粒子の堆積が周辺部よりも早期に生じ、画素内での電気泳動分散粒子の付着量に分布が生じる。
従来の中間階調表現は、分散粒子の発色性能と、分散粒子の堆積厚みと、を調節パラメータとして達成しようと試みられてきた。本実施形態では、これら2つのパラメータに加えて、分散粒子の画素内分布をもう一つのパラメータとして採用することで、中間階調表現は、従来の場合より豊かになり、かつ、その制御も容易になる。
さらに、基板の傾きを完全に無くすることが難しいという課題に対しても、本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置100は、効果を有する。図4は、部材が傾斜したときの第2電極42への電気泳動分散粒子32の堆積の様子を示す模式図である(相違の理解のため、傾斜の角度を非常に大きくして描いた。)。図4は、基板10を基準にしている例である。ここでいう傾斜とは基板間の相対的な位置関係をいうため、図4中の基準の採りかたは重要でない。
第1電極40を平板状とした場合(図4(B))、電気泳動分散粒子32の堆積は、画素の端部に集中してしまい、表示に重大な悪影響を及ぼす。ところが、本実施形態のように、半球状の凸部46を有する第1電極40の場合(図4(A))は、たとえ基板10および透明基板20が相対的に傾斜しても、電極間距離が最小となる領域を、画素の中央付近に留めることができる。よって、本実施形態は、一定程度までの基板の傾斜であれば、電気泳動分散粒子32の画素端への偏りを回避できることになる。
以上のことから、本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置100は、制御が容易で、豊かな中間階調表現を有し、かつ、表示ムラが少ない。
2.第2の実施形態
2.1.電気泳動型反射型表示装置
図5は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置200の斜視図である。
2.1.電気泳動型反射型表示装置
図5は、本実施形態の電気泳動型反射型表示装置200の斜視図である。
本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、第2電極42が電気泳動分散体30に向かって複数の凸部48を有すること、以外は、第1の実施形態と同様である。本実施形態では、第1電極40の凸部46および第2電極42の凸部48は、半円柱状である。そして、第1の実施形態における反射型表示装置100の部材と実質的に同一の部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、基板10と、基板10と対向して設けられた透明基板20と、基板10と透明基板20との間に設けられた電気泳動分散体30と、基板10と電気泳動分散体30との間に設けられた第1電極40と、透明基板20と電気泳動分散体30との間に設けられた透明な第2電極42と、を含む。そして、第1電極40および第2電極42の両方は、電気泳動分散体30に向かって複数の凸部をそれぞれ有する。
基板10は、その電気泳動分散体30と接する側の面に、電気泳動分散体30に向かって凸の形状の基板凸部12を有する。基板凸部12は、各画素の一辺に対応して設けられ、各画素内で、後述する2つの電極間の距離が極小となる領域を有するように形成される。本実施形態では、基板凸部12は、半円柱状である。
第1電極40の凸部46は、本実施形態では、基板10の電気泳動分散体30と接する側の面、すなわち基板凸部12を有する面、に沿って形成されるため、電気泳動分散体30に向かって凸の半円柱状の形状を有する。
透明基板20は、本実施形態では、透明な平板を用いる。変形例として、電気泳動分散体30に向かって凸の形状の基板凸部22を有してもよい。本実施形態では、透明基板20は、透明な樹脂基板とする。
第2電極42は、透明である。第2電極42の凸部48は、本実施形態では、透明基板20の電気泳動分散体30と接する側の面に設けられる。第2電極42は、透明基板20から電気泳動分散体30に向かって複数の凸部48を有する。第2電極42の凸部48は、本実施形態では半円柱状である。したがって、本実施形態では、透明基板20と第2電極42との間の領域は空洞である。
第1電極40および第2電極42のストライプの方向は、第1の実施形態で説明したことと本質的に同様である。帯状の電極が立体的に交差した領域の1つが、1つの画素に対応する。
2.2.電気泳動型反射型表示装置の製造方法
本実施形態の電気泳動型反射型表示装置200の各部材の製造方法は、第1の実施形態で説明した方法を適宜選択して用いることができる。本実施形態では、透明基板20と第2電極42との間の領域は、空洞である。そのため、透明基板20に第2電極42を設ける前に、あらかじめ、適宜、公知のレプリカなどの方法を組み合わせることによって、第2電極42を形成する。その後、該第2電極42を、透明基板20に、適当な治具で機械的に押さえて密着させ、または、接着剤を用いて接着して設ける。
本実施形態の電気泳動型反射型表示装置200の各部材の製造方法は、第1の実施形態で説明した方法を適宜選択して用いることができる。本実施形態では、透明基板20と第2電極42との間の領域は、空洞である。そのため、透明基板20に第2電極42を設ける前に、あらかじめ、適宜、公知のレプリカなどの方法を組み合わせることによって、第2電極42を形成する。その後、該第2電極42を、透明基板20に、適当な治具で機械的に押さえて密着させ、または、接着剤を用いて接着して設ける。
2.3.作用効果
第2の実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、第1の実施形態の電気泳動型反射型表示装置100と同様の作用効果を有する。本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、制御が容易で、豊かな中間階調表現を有し、表示ムラが小さい。
第2の実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、第1の実施形態の電気泳動型反射型表示装置100と同様の作用効果を有する。本実施形態にかかる電気泳動型反射型表示装置200は、制御が容易で、豊かな中間階調表現を有し、表示ムラが小さい。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらに限定されず、以下のような態様をとることができる。
例えば、図6に示すように、本発明にかかる電気泳動型反射型表示装置300は、第1電極40は、帯状の形状を有する平板電極であり、かつ、第2電極42は、電気泳動分散体30に向かって複数の凸部48を有することができる。
また、図7に示すように、本発明にかかる電気泳動型反射型表示装置400は、電極形状が電気泳動型反射型表示装置300と同様で、透明基板20は、基板凸部を有さず、電気泳動分散体30は、再帰反射型粒子34を含むことができる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10 基板、12 基板凸部、20 透明基板、22 基板凸部、30 電気泳動分散体、32 電気泳動分散粒子、34 再帰反射型粒子、40 第1電極、42 第2電極、44 電極表面、46 凸部、48 凸部、60 仮想的等電位線、100 電位泳動型反射型表示装置、200 電気泳動型反射型表示装置、300 電気泳動型反射型表示装置、400 電気泳動型反射型表示装置
Claims (5)
- 基板と、
前記基板に対向して設けられた透明基板と、
前記基板と前記透明基板との間に設けられた電気泳動分散体と、
前記基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた第1電極と、
前記透明基板と前記電気泳動分散体との間に設けられた透明な第2電極と、
を、含み、
前記第1電極および前記第2電極の少なくとも一方は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有する、電気泳動型反射型表示装置。 - 請求項1において、
前記第1電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有し、
前記第2電極は、帯状の形状を有する平板電極である、電気泳動型反射型表示装置。 - 請求項1において、
前記第1電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有し、
前記第2電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有する、電気泳動型反射型表示装置。 - 請求項1において、
前記第1電極は、帯状の形状を有する平板電極であり、
前記第2電極は、前記電気泳動分散体に向かって複数の凸部を有する、電気泳動型反射型表示装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
前記電気泳動分散体は、再帰反射型の粒子を含む、電気泳動型反射型表示装置。
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JP2006111196A JP2007286190A (ja) | 2006-04-13 | 2006-04-13 | 電気泳動型反射型表示装置 |
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