JP2007283904A - ベビーカー - Google Patents

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雅也 湯浅
Yoshiya Fujishita
義也 藤下
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聖 木坂
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Abstract

【課題】電力により動作する付帯装置が備えられ、該付帯装置を簡便に動作させることができ、また動作を行っても環境への負荷が小さいベビーカーを提供する。
【解決手段】ベビーカー10は、本体1の日除け部2に太陽電池3及び付帯装置4が備えられているが、電力により動作する付帯装置4が太陽電池3により生起された電力により動作されることで、蓄電手段を不要とするか、又は使用する頻度及び容量を小さくすることで、蓄電手段の交換や充電に係わる時間及び手間をなくするか又は少なくして付帯装置4を簡便に動作させることができる。また蓄電手段を用いた場合であっても、蓄電手段の容量を小さく抑えることができ、廃棄における環境に対する負荷を軽減することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力により動作する付帯装置が備えられたベビーカーに関するものである。
従来の電力により動作する付帯装置が備えられたベビーカーとしては、例えば、子供座席装置とオーディオシステムとの組み合わせであって、子供を支持する上記子供座席装置の着座エリアと、上記着座エリアの上に広がるように拡張できる布製の幌と、互いに相対的に位置を変えることができ、幌が折り畳まれて幌の布がサポート部材間で折り畳まれているときに互いに近接する部分を有し、該部分は上記幌が上記着座エリアの上に広がっているときに互いに離れている、上記幌の複数のサポート部材と、所定の位置に布製のポケット部が取り付けられており、上記サポート部材間に広がっている上記幌の布製の互いに向き合う二つの側面部と、一つの音発生部及び一つのハウジング部をそれぞれ有する一対のスピーカアセンブリと、を備えており、上記音発生部及びハウジング部が、上記スピーカアセンブリから外に広がる音質を最大限にするように選択された大きさに形作られているが、上記側面部のポケットの中に置かれているときに、上記幌が折り畳まれる最中に、上記サポート部材や上記側面部の折り畳みの障害を最小限にするように上記ハウジング部が小さい外形に構成されている、子供座席装置とオーディオシステムとの組み合わせが開示されている(例えば特許文献1)。
特表2004−529554号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような従来のベビーカーでは、オーディオシステム等の付帯装置の動作に要する電力は蓄電手段等に頼るものであり、蓄電手段の交換や充電に係わる時間及び手間を要するものであり、また蓄電手段が不要になった場合に廃棄を行うと環境への負荷が懸念されるものであった。
本発明は上記の如き課題に鑑みてなされたものであり、電力により動作する付帯装置が備えられ、該付帯装置を簡便に動作させることができ、また動作を行っても環境への負荷が小さいベビーカーを提供せんとするものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。すなわち、本発明に係わるベビーカーは、乳幼児用座席が備えられた本体に、電力により動作する付帯装置が備えられ、該付帯装置が前記本体に備えられた太陽電池により生起された電力を用いて動作されるようになされていることを特徴とするものである。
本発明に係わるベビーカーによれば、電力により動作する付帯装置が太陽電池により生起された電力により動作されることで、蓄電手段を不要とするか、又は使用する頻度及び容量を小さくすることで、蓄電手段の交換や充電に係わる時間及び手間をなくするか又は少なくして付帯装置を簡便に動作させることができる。また蓄電手段を用いた場合であっても、蓄電手段の容量を小さく抑えることができ、廃棄における環境に対する負荷を軽減することができる。
また前記太陽電池は、本体上方を覆う日除け部に設けられていれば、大きな受光面積を確保することができ、また受光面が常時上方に向けられていることで高い受光効率とすることができ好ましい。
また前記付帯装置は、前記日除け部と一体に設けられていると共に、前記日除け部が本体に対して着脱自在となされていれば、付帯装置が不要な時期には取り外して他の日除けと交換することができ、デザインの自由度や重量の低減等を図ることができ好ましい。
また前記付帯装置は、駆動モーター、超音波発生器、送風機、空気清浄機、揺動機、温熱機、サスペンション用動力機、充電器からなる群から選ばれた少なくとも1つであれば、これら付帯装置による機能を簡便で且つ環境に対する負荷を小さくしてベビーカーに備えさせることができ好ましい。
本発明に係わるベビーカーによれば、電力により動作する付帯装置が太陽電池により生起された電力により動作されることで、蓄電手段を不要とするか、又は使用する頻度及び容量を小さくすることで、蓄電手段の交換や充電に係わる時間及び手間をなくするか又は少なくして付帯装置を簡便に動作させることができる。また蓄電手段を用いた場合であっても、蓄電手段の容量を小さく抑えることができ、廃棄における環境に対する負荷を軽減することができる。
本発明に係わる最良の実施の形態について、図面に基づき以下に具体的に説明する。
図1は、本発明に係わるベビーカーの、実施の一形態を示す斜視図である。ベビーカーは、フレーム12に乳幼児用座席11が取り付けられ、フレーム12と一体に把手部13が設けられた本体1に、本体1の、とりわけ乳幼児用座席11の上方を覆うように日除け部2が設けられている、日除け部2は回動装置22により本体1に対して上方に覆い被さる若しくは上方が開放される矢印Yの方向に回動可能に取り付けられており、日除け部2の上面には太陽電池セル31が備えられ、太陽光を受光して発電を行う太陽電池3が設けられている。
図2は、日除け部2に設けられた太陽電池3の詳細を示す縦断面図である。太陽電池3は緩やかに彎曲した日除け部2の上面に設けられ、透明な封止材33により太陽電池セル31が封止され、封止材33により封止された状態で太陽電池セル31が板状体21と透明な保護部材32との間に挟まれて設けられている。
太陽電池3を形成する太陽電池セル31は、単結晶、多結晶の結晶系、非結晶系のシリコン系のものや、GaAs、InP等の化合物系のものを用いてよいが、彎曲した日除け部2の上面等に設けるには形状の自由度が高いアモルファス型の太陽電池セルを好適に用いることができる。また太陽電池3は太陽電池セル31を用いるものに限定されず、色素増感型太陽電池を用いてもよい。
また、太陽電池3は日除け部2に設けるのが受光面積や受光効率の点から最適ではあるが、日除け部2に限定されるものではなく本体1の空きスペースやフレーム12、把手部13等に設けてもよく、更には日除け部2も含めて乳幼児用座席11全体を覆って設けられるカバーの上面や側面に設けてもよく、更にまた、太陽電池3を独立した部材として設けておき、本体1や日除け部2に取り付けるようにしてもよい。
日除け部2には、更に図3に示す如く電力により動作する付帯装置が設けられている。本図における付帯装置4は超音波発生器であり、例えば5000〜7000Hzの超音波を発生するようになされている。乳幼児用座席11に乗っている乳幼児は、蚊に刺されると痒さを我慢できず、また乳幼児期は皮膚が薄いことから完治までに時間がかかる。しかし化学物質により蚊等の害虫を忌避させようとすると、乳幼児の健康に悪影響を及ぼす恐れがある。
ここで付帯装置4により人体に対して悪影響を及ぼさない5000〜7000Hzの超音波を発生させることで、人間を刺して血液を吸飲するのは産卵期の雌蚊であり、産卵期の雌蚊は雄蚊との交流を避けるために雄蚊の羽音である6000Hz周辺の音波を忌避することから、付帯装置4により産卵期の雌蚊がベビーカーに接近するのを忌避させて、乳幼児が蚊に刺される恐れを格段に小さいものとすることができる。
回動装置22は、日除け部2を本体1に対して矢印Yの方向に回動可能に取り付けることで、乳幼児の乗降時の便宜を図るようになされているが、図4に示す如く、回動装置22の部分から日除け部2が本体1に対して着脱自在となされており、(a)に示す如く太陽電池3が設けられた日除け部2を取り外し、例えば(b)に示す如く通常の布製の日除け部2などに交換可能となされている。日除け部2に太陽電池3が設けられていると、太陽電池3は重量が嵩むことと、また人によっては美観上好ましくないと感じることがあることから、付帯装置4の動作による効果が必要ない時期には太陽電池3が設けられた日除け部2を取り外し、通常の日除け部に交換することで軽量化及び美観を高めるようにできる。
また取り外し可能なものは日除け部2に限らず、付帯装置4を着脱自在なものとしてもよい。付帯装置4の動作による効果が必要でなくなった場合には、取り外して軽量化や付帯装置4の故障を防止してもよく、また付帯装置4を取り外して他の付帯装置に交換することで、別な付帯装置による効果を得ることができる。付帯装置4を交換可能なものとするには、太陽電池3に接続するコンセントやジャックを付帯装置4に設けておき、そのコンセントやジャックを共通化しておくことでコンセントやジャックを挿入又は離脱することで容易に付帯装置4の交換を行うことができる。
更にまた、太陽電池3により生起された電力を蓄電し、付帯装置4に供給する蓄電手段を設けておいてもよい。蓄電手段を設けておくことで、昼間に充電しておいて夜間にも付帯装置4を動作させることができ、例えば夕涼みや夜の祭礼等の太陽光が弱い若しくは照射されない時間帯においても付帯装置4を動作させてそれによる効果を得ることができる。
図5は、付帯装置4の他の例を示すもので、付帯装置4が駆動モーターであるベビーカーである。ベビーカーに駆動モーター4Aが備えられていることで、車輪14が駆動されて、上り坂を楽に登攀することができ、また下り坂においてはブレーキとして動作することで、万一下り坂で保護者の手が把手部13から離れた場合でも急激にベビーカーが下り坂を下って行って事故が発生するのを防止することができる。かかる駆動モーター4Aは、車輪の回動を自動的に検知しそれに伴って動作するものであってもよく、把手部13にスイッチを設けて該スイッチにより動作を行うようなものとしてもよい。
また図6に示す如く、日除け部2に送風機又は空気清浄機4Bを設けておいてもよい。送風機又は空気清浄機4Bを設けることで、送付機4Bにより乳幼児用座席11に座っている乳幼児に風を送って夏季等における外出を快適なものとできる。送風機4Bはエアコンを兼ねるものとしてもよい。空気清浄機4Bを設けておけば、排気ガスにより空気が汚染されている度合いの大きい市街地等に外出する際に、有害物質から乳幼児を保護することができる。また乳幼児用座席11の周囲全体を上述の如く日除け部2を含めて覆うカバーを設け、カバー内に送風機4B又は空気清浄機4Bからの空気が送り込まれるようにしてもよい。
図7は、付帯装置の更に他の例を示す説明図である。付帯装置は発光体4Cであり、太陽電池3により生起された電力により発光ダイオードである発光体4Cが点滅して前方に向けて光を発するようになされることでベビーカーの存在喚起が図られるようになされたものある。かかる発光体4Cを設けることによって、例えばベビーカーが薄暗い場所を進んでいた場合に、前方から前照灯を点灯していない自転車などが接近してきた際に衝突の恐れがあるが、発光体4Cが設けられて存在喚起がなされることで、薄暗い場所や暗い場所を安全に進むことができるようになり得る。発光体4Cが必要となるのはある程度周辺の照度が低下した状態であることから、蓄電手段や明るさセンサ等を適宜設けて照度の低い状態で発光が行われるようにしておくのが好ましい。
また付帯装置4は、揺動機であってもよい。太陽電池3により生起された電力を用いて揺動機を、例えば1/f揺らぎの如く、乳幼児用座席11に座っている乳幼児が心地よくなるような振動を与えることで、乳幼児の外出を快適なものとすることができる。揺動機は、乳幼児用座席11が揺動可能に設ければよいが、フレームと乳幼児用座席11との間に設けることで、車輪からの振動の影響を小さくして乳幼児用座席11を揺動させるようにすることができ好ましい。
更にまた付帯装置4は、温熱機であってもよい。太陽電池3により生起された電力を用いて温熱機の温度を高め、冬季等の寒さを感じる時期における乳幼児の外出を快適なものとできる。温熱機を設けるには、暖められた空気が乳幼児に向けて送り込まれるようにしたり、また乳幼児用座席11に電熱線等を通して電力により乳幼児用座席11自体を暖めるようにしたりしてもよい。
更にまた、付帯装置4はサスペンション用動力機であってもよい。サスペンション用動力機により動作される油圧シリンダー式等のサスペンションにより、車輪から乳幼児用座席11に伝わる振動が低減され、タイル地上を走行した場合のような路面の凹凸による振動が頻繁に生じる場所に外出したとしても乳幼児用座席11に座った乳幼児が快適に過ごすことができるようになり得る。
更にまた、付帯装置4は充電器であってもよい。太陽電池3に充電器を接続しておくことでベビーカーを進めながら携帯電話やその他の簡易な電気機器の充電を行うことができ、外出する保護者に対して便宜を図ることができる。
また上述の実施形態において、乳幼児用座席11は乳幼児が座るものとしているが、座る場合に限定されるものではなく、乳幼児が横たわるベッド状のものであってもよい。
本発明に係わるベビーカーの、実施の一形態を示す斜視図である。 本発明に係わるベビーカーにおける太陽電池の詳細を示す縦断面図である。 本発明に係わるベビーカーにおける付帯装置の一例を示す説明図である。 日除け部を交換する状態を示す説明図である。 本発明に係わるベビーカーにおける付帯装置の、他の例を示す説明図である。 本発明に係わるベビーカーにおける付帯装置の、更に他の例を示す説明図である。 本発明に係わるベビーカーにおける付帯装置の、更に他の例を示す説明図である。
符号の説明
1 本体
2 日除け部
3 太陽電池
4 付帯装置(超音波発生器)
4A 駆動モーター
4B 送風機又は空気清浄機
4C 発光体

Claims (4)

  1. 乳幼児用座席が備えられた本体に、電力により動作する付帯装置が備えられ、該付帯装置が前記本体に備えられた太陽電池により生起された電力を用いて動作されるようになされていることを特徴とするベビーカー。
  2. 前記太陽電池は、本体上方を覆う日除け部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のベビーカー。
  3. 前記付帯装置は、前記日除け部と一体に設けられていると共に、前記日除け部が本体に対して着脱自在となされていることを特徴とする請求項2に記載のベビーカー。
  4. 前記付帯装置は、駆動モーター、超音波発生器、送風機、空気清浄機、発光体、揺動機、温熱機、サスペンション用動力機、充電器からなる群から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のベビーカー。
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