JP2007283684A - 射出成形金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形品の形状に関わらず、型開きした際に成形品を可動側金型(コア)に確実に固着させ、成形品を容易に離型させるようにした射出成形金型を提供する。
【解決手段】固定側型板(5)に凸形状の固定側金型(キャビティ6)を挿通させると共に、固定側型板(5)を可動側金型(コア9)の方向へ変位可能とし、型開き時に圧縮コイルばね(15)の付勢力などによって固定側型板(5)を可動側金型(9)の方向に変位させる。これにより、型開き時に固定側金型(6)に固着する可能性のある成形品を固定側型板(5)によって可動側金型(9)の方向に押出し、成形品を固定側金型(6)から離型させて可動側金型(9)に確実に固着させる。可動側金型(9)に固着させた成形品は、エジェクタ機構部(11)によって可動側金型(9)から離型させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、射出成形金型に関する。
射出成形金型は、射出成形機の固定盤に設置される固定部と、射出成形機の可動盤に設置される可動部とからなり、固定部に設けられた固定側金型(キャビティ)と可動部に設けられた可動側金型(コア)とによって成形品造形部が形成される。成形品造形部には溶融した樹脂が注入され、その樹脂が硬化したところで型開きを行い、成形品を射出成形金型から離型する(例えば特許文献1参照)。尚、成形品を射出成形金型から離型させるためのエジェクタ機構部は、可動部に設けられるのが一般的である。従って、固定側金型と可動側金型の形状は、型開きした際に成形品が可動側金型に固着するように設計される。
特開平9−225946号公報(段落0013など)
しかしながら、成形品にアンダーカットを形成する場合や深いシボを設ける場合など、成形品の形状によっては型開き時に成形品が可動側金型に固着しない(別言すれば、固定側金型に固着してしまう)ことがあった。上述したように、エジェクタ機構部は可動部に設けられることから、成形品が固定側金型に固着すると、成形品の離型作業が困難になるという不具合が生じる。
従ってこの発明の目的は上記した課題を解決し、成形品の形状に関わらず、型開きした際に成形品を可動側金型(コア)に確実に固着させることにより、成形品を容易に離型させるようにした射出成形金型を提供することにある。
上記した課題を解決するため、本発明に係る射出成形金型にあっては、固定側取付板と、前記固定側取付板に固定される凸形状の固定側金型と、前記固定側金型との間で成形品造形部を形成する可動側金型と、前記固定側金型が挿通されると共に前記固定側取付板に前記可動側金型の方向へ変位可能に取付けられる固定側型板と、型開き時に前記固定側型板を前記可動側金型の方向に変位させる固定側型板変位機構部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る射出成形金型にあっては、固定側型板に凸形状の固定側金型(キャビティ)を挿通させると共に、固定側型板を可動側金型(コア)の方向へ変位可能とし、型開き時に固定側型板を可動側金型の方向に変位させるようにした。これにより、型開きした際に固定側金型に固着する可能性のある成形品を、固定側型板によって可動側金型に押出すことができる。そのため、成形品の形状に関わらず、成形品を固定側金型から離型させて可動側金型に確実に固着させることができ、成形品を射出成形金型(具体的には可動側金型)から容易に離型させることができる。
以下、本発明に係る射出成形金型を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る射出成形金型の断面図である。また、図2は、図1に示す射出成形金型が型開きした状態を表す断面図である。図1および図2において、符号1は射出成形金型を示す。
図1および図2に示す如く、射出成形金型1は固定部2と可動部3を備える。固定部2は、固定側取付板4と、固定側型板5と、キャビティ(固定側金型)6とを備える。また、可動部3は、可動側取付板7と、可動側型板8と、コア(可動側金型)9と、受け板10と、エジェクタ機構部11(一部のみ示す)とを備える。キャビティ6とコア9の間には、成形品造形部12(図1に示す)が形成される。尚、図1および図2において、キャビティ6、コア9および成形品造形部12の形状は、理解の便宜のため簡易的に示している。
固定部2の構造について説明すると、固定側取付板4は、図示しない射出成形機の固定盤に固定される。固定側取付板4には、座グリ付きのボルト挿通孔13が形成される。ボルト挿通孔13には、ボルト14が挿通される。ボルト14は、頭部14aと、軸部14bと、ねじ部14cからなる。ボルト14の軸部14bの径は、ボルト挿通孔13の内径と略同径に形成され、頭部14aの径はボルト挿通孔13の座グリ部13aの内径と略同径に形成される。また、座グリ部13aは、ボルト14の頭部14aの高さよりも深く形成される。
図示の如く、ボルト14は、そのねじ部14cがボルト挿通孔13を通過して固定側型板5に締結される。一方、ボルト14の頭部14aは、ボルト挿通孔13の座グリ部13aの内部に位置させられる。上述したように、座グリ部13aの深さは頭部14aの高さよりも大きく(深く)設定されることから、頭部14aは、座グリ部13aの深さの範囲内で変位可能(具体的には、コア9方向への変位が可能)である。従って、ボルト14に締結された固定側型板5も、ボルト14の頭部14aと同様にコア9方向への変位、換言すれば、固定側取付板4から離間する方向への変位が可能である。
固定側取付板4と固定側型板5の間には、圧縮コイルばね15(弾性体。固定側型板変位機構部)が設けられる。圧縮コイルばね15は、射出成形金型1が型閉めされたときに圧縮され、固定側型板5を固定側取付板4から離間させる方向の付勢力を生じる。
キャビティ6は凸形状を呈し、固定側取付板4にボルト等の適宜な固定手段(図示せず)によって固定される。固定側型板5には孔5aが形成され、凸形状のキャビティ6はかかる孔5aに隙間なく挿通される。即ち、孔5aは、キャビティ6の周囲を取り囲む形状に形成される。
次いで、可動部3の構造について説明する。可動側取付板7は、射出成形機の可動盤に固定される。また、可動側取付板7には、可動側型板8と受け板10がボルト等の適宜な固定手段(図示せず)によって固定される。
可動側型板8にはコア9が形成される。コア9は、図示の如く凹形状を呈する。コア9は、可動側型板8に直接形成してもよいし、入れ子式(カセット式)であってもよい。尚、通常はキャビティが凹形状(雌側)に形成され、コアが凸形状(雄側)に形成されるが、本発明ではキャビティ6が凸形状とされ、コア9が凹形状とされる。
可動側型板8には、固定側型板5の方向へ突出した円柱状の突起部16(固定側型板変位機構部)が設けられる。一方、固定側型板5において突起部16と対峙する位置には、穴部17(固定側型板変位機構部)が形成される。突起部16は、射出成形金型1が型閉めされたとき穴部17に挿入され、型開きされたとき穴部17から抜き出される。突起部16の径と穴部17の内径は、突起部16が穴部17に抜き差しされるとき、所定の摩擦力が発生するように設定される。
エジェクタ機構部11は、2枚のエジェクタプレート11a,11bとそれらに固定されるエジェクタピン(図示せず)などから構成される。エジェクタプレート11a,11bは、可動側取付板7と受け板10の間の間隙18に配置される。エジェクタプレート11a,11bは、可動側取付板7に形成された孔7aから射出成形機のエジェクタ装置で押圧されることにより、間隙18の範囲内で変位可能である。エジェクタプレート11a,11bがエジェクタ装置で押圧されてコア9側へ変位することにより、エジェクタピンがコア9から突出し、コア9に固着した成形品を押出す。これにより、成形品が射出成形金型1(具体的にはコア9)から離型される。
続いて、射出成形金型1を用いた成形品の製作工程について説明する。以下の説明で例示する成形品を図3に示す。図3に示す成形品20は、携帯無線機(図示せず)のホルダであり、その裏面(裏側)の形状をキャビティ6で形成し、表面(表側)の形状をコア9で形成する。図示の如く、成形品20の表側には携帯無線機を保持するための爪部20aが複数形成される。この爪部20aがキャビティ6側でもアンダーカットとなり、キャビティ6からの成形品20の離型が困難となる。
図4から図7は、射出成形金型1の斜視図である。以下、前述した図1および図2に加え、図4から図7を参照して成形品の製作工程について説明する。
先ず、図4に示すように、射出成形金型1を型閉めする。射出成形金型1が型閉めされることにより、図1に示すように、キャビティ6とコア9の間に成形品造形部12が形成される。尚、成形品造形部12の端面(コア9の開口端)は、固定側型板5によって封止される。また、射出成形金型1を型閉めすることで、圧縮コイルばね15が圧縮されると共に、可動側型板8の突起部16が固定側型板5の穴部17に挿入される。尚、突起部16を穴部17に挿入することは、可動側型板8と固定側型板5(コア9とキャビティ6)の位置合わせ効果も有する。
射出成形金型1を型閉めした後、射出成形機のノズル(図示せず)から射出された溶融樹脂を、スプルー21を介して成形品造形部12に注入する。成形品造形部12に注入された樹脂が硬化したところで、可動部3を固定部2から離間する方向に変位させ、射出成形金型1の型開きを行う。
射出成形金型1の型開きが開始すると、圧縮コイルばね15の付勢力と、突起部16が穴部17から抜き出される際の摩擦力により、図2や図5に示す如く、固定側型板5が可動部3と共に固定側取付板4から離間する方向に変位する。換言すれば、固定側型板5がコア9側に変位する。これにより、成形品20がキャビティ6に固着した場合であっても、成形品20は固定側型板5によってコア9側に押出される。そのため、成形品20はキャビティ6から離型され、図6に示すようにコア9に確実に固着される。
その後、型開きが完了したところで図7に示すようにエジェクタ機構部11を作動させ、成形品20を射出成形金型1(コア9)から離型させる。
尚、上記において、固定側型板5をコア9側に変位させるのに、圧縮コイルばね15の付勢力と、突起部16が穴部17から抜き出される際の摩擦力の両方を利用するようにしたが、いずれか一方のみの利用であってもよい。また、固定側取付板4と固定側型板5の間に設ける弾性体として圧縮コイルばね15を用いたが、ゴムなどの他の弾性体を用いてもよい。
さらに、固定側型板5を分割構造とし、固定側型板5の一部のみをコア9側に変位させて成形品を押出すようにしてもよい。また、成形品として携帯無線機のホルダを例に挙げたが、他の成形品の製作にも本発明に係る射出成形金型1の適用が可能であることはいうまでもない。
このように、本発明に係る射出成形金型1にあっては、固定側型板5に凸形状のキャビティ6を挿通させると共に、固定側型板5をコア9側へ変位可能とし、型開き時に固定側型板5をコア9側に変位させるように構成したので、型開き時にキャビティ6に固着する可能性のある成形品20を、固定側型板5によってコア9側に押出すことができる。そのため、成形品20はキャビティ6から離型され、コア9に確実に固着させられる。コア9が形成される可動部3には、成形品20を射出成形金型1(コア9)から離型させるためのエジェクタ機構部11が設けられることから、成形品20をコア9に確実に固着させることにより、成形品20を射出成形金型1から容易に離型させることができる。
また、固定側取付板4と固定側型板5の間に弾性体(圧縮コイルばね15)を設けることにより、型開き時に固定側型板5をコア9側に変位させるように構成したので、上記した効果を簡素な構造で得ることができる。
さらに、可動側型板8に突起部16を設けると共に、固定側型板5に突起部16が所定の摩擦力で抜き差しされる穴部17を形成し、型開き時に突起部16と穴部17の摩擦力によって固定側型板5をコア9側に変位させるように構成したので、上記した効果を簡素な構造で得ることができる。また、型閉め時には突起部16が穴部17に挿入されることから、可動側型板8と固定側型板5(コア9とキャビティ6)の位置合わせ効果も得ることができる。
本発明に係る射出成形金型の断面図である。 図1に示す射出成形金型が型開きした状態を表す断面図である。 図1に示す射出成形金型で製作される成形品の一例を表す斜視図である。 図1に示す射出成形金型(型閉め時)の斜視図である。 図1に示す射出成形金型(型開き開始時)の斜視図である。 図1に示す射出成形金型(型開き完了時)の斜視図である。 図1に示す射出成形金型(エジェクタ機構部の作動時)の斜視図である。
符号の説明
1:射出成形金型、 2:固定部、 3:可動部、 4:固定側取付板、 5:固定側型板、 6:キャビティ(固定側金型)、 8:可動側型板、 9:コア(可動側金型)、 11:エジェクタ機構部、 15:圧縮コイルばね(弾性体。固定側型板変位機構部)、 16:突起部(固定側型板変位機構部)、 17:穴部(固定側型板変位機構部)、 20:成形品(ホルダ)

Claims (3)

  1. 固定側取付板と、
    前記固定側取付板に固定される凸形状の固定側金型と、
    前記固定側金型との間で成形品造形部を形成する可動側金型と、
    前記固定側金型が挿通されると共に前記固定側取付板に前記可動側金型の方向へ変位可能に取付けられる固定側型板と、
    型開き時に前記固定側型板を前記可動側金型の方向に変位させる固定側型板変位機構部と、
    を備えることを特徴とする射出成形金型。
  2. 請求項1記載の射出成形金型において、
    前記固定側型板変位機構部は、前記固定側取付板と前記固定側型板の間に設けられる弾性体からなることを特徴とする射出成形金型。
  3. 請求項1または2記載の射出成形金型において、
    前記可動側金型が形成される可動側型板を供えると共に、
    前記固定側型板変位機構部は、
    前記可動側型板に設けられる突起部と、
    前記固定側型板に形成されて前記突起部が所定の摩擦力で抜き差しされる穴部と、
    からなることを特徴とする射出成形金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106003598A (zh) * 2016-06-29 2016-10-12 唐山学院 一种采用开模顶出同步进行的料理机过滤器注塑模具

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