JP2007281785A - 撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子を提供する。
【解決手段】撮像素子5は、撮像部10と処理部20とを備える。撮像部10は、入射光を第1の光として透過する透明フィルタ14Wと、入射光のうち黄色光より長波長の光を第2の光として透過するための黄フィルタ14Yと、入射光のうち赤色光より長波長の光を第3の光として透過するための赤フィルタ14Rと、入射光を第4の光として、透明フィルタ14Wより低い透過率で透過する灰フィルタ14Hとを備える。処理部20は、第1の光の強度値IWが、当該受光素子12が計測できる飽和強度値IWsより大きいか否かを検知する飽和検知部21と、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsより大きいと検知された場合、第4の光の強度値IHに基づいて、第1〜第3の光の強度値を補正する補正部23とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、C−MOSやCCD等の撮像素子に関し、例えば、色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子を提供することを目的とする。
従来からC−MOSやCCD等の受光素子おいて、ダイナミックレンジを広くすることが試みられている。ダイナミックレンジとは、処理可能な信号等の最大値と最小値の範囲のことである。
従来の受光素子のダイナミックレンジは、人間が視覚可能なダイナミックレンジより低い値を示している。通常、人間が視覚可能なダイナミックレンジは、7桁程度の光量の範囲である。この範囲において、人間は、最低被写体照度が0.01ルクス以下の暗い環境下でも物体を認識でき、太陽光下の明るい戸外でも物体を認識できる。
一方、C−MOSやCCD等の受光素子のダイナミックレンジは、多くても4桁程度である。それゆえ、C−MOSやCCD等の受光素子では、物体を撮像できる最低被写体照度が1ルクス程度となる。
ダイナミックレンジが狭いと、高強度の光が受光素子に入射した場合、スミア等のノイズが発生する。スミアにまで至らなくても、ハイライト部がつぶれてしまう場合がある。
そこで、このようなスミア等に対する対策手法として、受光素子で受けるハイライト部の信号を圧縮してダイナミックレンジを改善する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、大きさの異なる高感度受光素子と低感度受光素子とを利用してダイナミックレンジを改善する技術が提案されている(例えば、特許文献2・3参照)。
特公平1−18629号公報 特開平9−205589号公報 特開2005−268356号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示される技術では、受光素子のしきい値のムラが再生像にノイズとして表われるという問題が生じる。
また、特許文献2・3に示される技術では、高感度受光素子と低感度受光素子とをユニットセル(二個一組)として形成する必要がある。それゆえ、構造が複雑となり、コストも高くなる。また、高感度受光素子の開口率が小さくなり、色再現性が低下する問題やシェーディングが増加する問題が生じる。換言すれば、シェーディングの増加により、受光素子を多数配列する撮像素子において、その撮像素子のチップ内で中央の受光素子と、端部あるいはコーナー部の受光素子とにおいて入射光量に対し感度差が生じ、再現する画像の端部が暗くなるといった問題が生じる。
また、従来の撮像素子において、赤・緑・青のカラーフィルタを用いて色を再現しようとすると、各カラーフィルタの透過率の違いから、色のバランスを厳密に再現できないといった問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために以下の手段を講じる。
請求項1に対応する発明は、基板と、前記基板上に形成され、入射される入射光を受光して電気信号に変換する複数の受光素子と、前記各受光素子上に個別に形成され、前記入射光のうちの特定の色成分の光を抽出するために用いられる第1乃至第4のフィルタとを備えた撮像素子であって、前記第1のフィルタは、前記入射光を第1の光として透過する透明フィルタであり、前記第2のフィルタは、前記入射光のうち緑色領域から長波長側の光を第2の光として透過するための黄フィルタであり、前記第3のフィルタは、前記入射光のうち赤色領域から長波長側の光を第3の光として透過するための赤フィルタであり、前記第4のフィルタは、前記透明フィルタより低い透過率で、前記入射光を第4の光として透過する灰フィルタである撮像素子である。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する撮像素子において、前記第1の光の強度値と前記第2の光の強度値とに基づいて、青色光の強度値を求める青演算手段と、前記第2の光の強度値と前記第3の光の強度値とに基づいて、緑色光の強度値を求める緑演算手段とを備えた撮像素子である。
請求項3に対応する発明は、請求項1または請求項2に対応する撮像素子において、前記第1の光の強度値が、予め設定した飽和強度値より大きいか否かを検知する検知手段と、前記検知手段により、前記第1の光の強度値が前記飽和強度値より大きいと検知された場合、前記第4の光の強度値に基づいて、前記第1の光の強度値と前記第2の光の強度値と前記第3の光の強度値とを補正する補正手段とを備えた撮像素子である。
請求項4に対応する発明は、請求項3に対応する撮像素子において、前記補正手段は、前記第1の光の強度値が前記飽和強度値より大きい場合、前記第1の光の強度値を下式(1)に基づいて補正する第1の補正手段と、前記第2の光の強度値を下式(2)に基づいて補正する第2の補正手段と、前記第3の光の強度値を下式(3)に基づいて補正する第3の補正手段とを備えた撮像素子である。
IW=(IWs+ΔIH) ・・・・・・(1)
IY=(IYs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(2)
IR=(IRs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(3)
但し、IW:補正後の第1の光の強度値、IY:補正後の第2の光の強度値、IR:補正後の第3の光の強度値、IWs:予め設定した飽和強度値、IYs:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの第2の光の強度値、IRs:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの第3の光の強度値、ΔIH:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの入射光量から増加した分の入射光量に対する第4の光の強度値の増加した分の値である。
請求項5に対応する発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記灰フィルタの透過率は、400nm〜640nmの波長域において、前記透明フィルタの透過率の1/100〜1/5倍の範囲内にあり、かつ、前記透明フィルタの透過率に対し略一定比率の値を示す撮像素子である。
請求項6に対応する発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記受光素子に対し前記入射光を集光するためのマイクロレンズが前記各フィルタ上に形成された撮像素子である。
請求項7に対応する発明は、請求項6に対応する撮像素子において、前記マイクロレンズの表面が粗化された撮像素子である。
請求項8に対応する発明は、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記第1のフィルタは、紫外線吸収剤を含む撮像素子である。
請求項9に対応する発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項に対応する撮像素子において、前記受光素子が形成される領域以外の前記基板上の領域に、光の反射を抑制するための遮光膜が形成された撮像素子である。
請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する撮像素子において、前記遮光膜は、前記灰フィルタと同一材料から形成された撮像素子である。
請求項11に対応する発明は、請求項9または請求項10に対応する撮像素子において、前記遮光膜上に、表面を粗化した透明樹脂層が形成された撮像素子である。
<用語>
本発明において、「透過率」は、屈折率1.5前後の透明ガラスの透過率を100%として求めている。
また、「半値波長」とは、光の透過が抑制された短波長側から、光を透過する長波長側にかけてフィルタの分光特性曲線が立ち上がるところにおいて、フィルタの透過率が50%となる光の波長を意味する。
<作用>
従って、本発明は以上のような手段を講じたことにより、以下の作用を有する。
請求項1に対応する発明は、基板と、基板上に形成され、入射される入射光を受光して電気信号に変換する複数の受光素子と、各受光素子上に個別に形成され、入射光のうちの特定の色成分の光を抽出するために用いられる第1乃至第4のフィルタとを備えた撮像素子であって、第1のフィルタは、入射光を第1の光として透過する透明フィルタであり、第2のフィルタは、入射光のうち緑色領域から長波長側の光を第2の光として透過するための黄フィルタであり、第3のフィルタは、入射光のうち赤色領域から長波長側の光を第3の光として透過するための赤フィルタであり、第4のフィルタは、透明フィルタより低い透過率で、入射光を第4の光として透過する灰フィルタであるので、透明フィルタ・黄フィルタ・赤フィルタのそれぞれを経由して受光した入射光の電気信号に基づき、光の3原色の強度値を得ることができるとともに、透明フィルタと灰フィルタとを経由して受光した入射光の電気信号に基づき、ダイナミックレンジを広くすることができる。したがって、色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子を提供することができる。
請求項2に対応する発明は、請求項1に対応する作用に加え、第1の光の強度値と第2の光の強度値とに基づいて、青色光の強度値を求める青演算手段と、第2の光の強度値と第3の光の強度値とに基づいて、緑色光の強度値を求める緑演算手段とを備えた構成により、演算により光の3原色の強度値を求めることができるので、色の再現性の良い撮像素子を提供できる。
請求項3・4に対応する発明は、請求項1・2に対応する作用に加え、第1の光の強度値が、予め設定した飽和強度値より大きいか否かを検知する検知手段と、検知手段により、第1の光の強度値が飽和強度値より大きいと検知された場合、第4の光の強度値に基づいて、第1の光の強度値と第2の光の強度値と第3の光の強度値とを補正する補正手段とを備えた構成により、ダイナミックレンジの広い撮像素子を提供できる。
請求項5に対応する発明は、請求項1〜4に対応する作用に加え、灰フィルタの透過率は、400nm〜640nmの波長域において、透明フィルタの透過率の1/100〜1/5倍の範囲内にあり、かつ、透明フィルタの透過率に対し略一定比率の値を示すので、第4の光の強度値に基づき、ダイナミックレンジの広い撮像素子を提供できる。
請求項6に対応する発明は、請求項1〜5に対応する作用に加え、受光素子に入射光を集光するためのマイクロレンズを各フィルタ上に形成したので、各フィルタの構成の簡略化および薄型化を図ることができる。また、マイクロレンズと受光素子との距離を短くすることにより入射光の取り込み角度を大きくできるので、撮像素子の感度を上げることができる。
請求項7に対応する発明は、請求項6に対応する作用に加え、マイクロレンズの表面を粗化したことにより、フィルタ表面からの再反射光による迷光を軽減することができる。
請求項8に対応する発明は、請求項1〜7に対応する作用に加え、第1のフィルタは、紫外線吸収剤を含むので、紫外線の影響を防ぐことができ、人間の視感度に近い画素信号を作成することができる。
請求項9に対応する発明は、請求項1〜8に対応する作用に加え、受光素子が形成される領域以外の基板上の領域に、光の反射を抑制するための遮光膜を形成した構成により、受光素子が形成される領域以外の領域に入射した光や、受光素子形成領域で生じた反射光などにより生じる迷光を軽減することができる。
請求項10に対応する発明は、請求項9に対応する作用に加え、遮光膜は、灰フィルタと同一材料から形成されるので、迷光を軽減できる撮像素子を容易に作成できる。
請求項11に対応する発明は、請求項9・10に対応する作用に加え、遮光膜上に、表面を粗化した透明樹脂層を形成したので、遮光膜に反射して生じる迷光の影響を抑えることができる。
本発明によれば、色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<第1の実施形態>
(1−1.構成)
図1は本発明の第1の実施形態に係る撮像素子5の構成を示す模式図であり、図2は撮像素子5の撮像部10を入射光側から見たときのフィルタ14の配列状態の概念を示す図である。また、図3および図4はそれぞれ図1における撮像部10のI−I’断面図およびII−II’断面図である。なお、本実施形態において、対象を総括的に説明する場合、単に数字を表記し、個別的に説明する場合、数字に添え字W・Y・R・Hを付して表記する。例えば、フィルタを総括的に説明する場合、フィルタ14と表記し、個別的に説明する場合、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hと表記する。また、以下の各実施形態も同様に表記する。
撮像素子5は、撮像部10と処理部20とを備える。なお、本実施形態では撮像素子5として、C−MOSを例示する。
撮像部10は、入射される入射光を受光するものであり、基板11と受光素子12・平坦化層13・フィルタ14・マイクロレンズ15とを備える。
基板11は、電気信号の授受を可能とする配線層(図示せず)を具備する半導体基板である。配線層を介して、受光素子12が受光した光の強度値(電気信号)を処理部20に送出する。
受光素子12は、基板11上に形成され、入射される入射光を受光して電気信号に光電変換するものである。後述するように本実施形態においては、フィルタ14として、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hの4種類のものが形成される。そこで、便宜上、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hのそれぞれを経由した光を受光する受光素子を、それぞれ白受光素子12W・黄受光素子12Y・赤受光素子12R・灰受光素子12Hと呼ぶこととする。
白受光素子12Wは、受光した入射光を変換して得られる電気信号を、第1の光の強度値IWとして、後述する飽和検知部21および白補正部22Wに送出する。
黄受光素子12Yは、受光した入射光を変換して得られる電気信号を、第2の光の強度値IYとして、後述する黄補正部22Yに送出する。
赤受光素子12Rは、受光した入射光を変換して得られる電気信号を、第3の光の強度値IRとして、後述する赤補正部22Rに送出する。
灰受光素子12Hは、受光した入射光を変換して得られる電気信号を、第4の光の強度値IHとして、白補正部22W・黄補正部22Y・赤補正部22Rに送出する。
平坦化層13は、受光素子12が形成された基板11の入射光側の面に積層されるものであり、フィルタ14の設置面を平坦にしている。具体的には、平坦化層13は、紫外線吸収剤としてクマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂により形成することができる。なお、本実施形態では、平坦化層13の膜厚を1μmとしている。
フィルタ14は、各受光素子12上に個別に形成され、入射光のうちの特定の色成分の光を透過光として抽出し、該透過光をフィルタに相対した受光素子に入力させるために用いられるカラーフィルタである。ここで、各フィルタ14は、そのフィルタの種類毎に、光透過率が50%となる固有の半値波長を有している。すなわち、各フィルタは、この半値波長より短波長側の光については透過抑制特性を示し、半値波長より長波長側の光については透過特性を示す略S字状の分光特性曲線を有する。
また、フィルタ14としては、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hの4種類のものが形成される。そして、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hのそれぞれを1画素とした計4画素により色分離の1単位が形成される。透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14HをそれぞれW・Y・R・Hとして表記すると、例えば図2に示すような配列状態のフィルタ14が形成される。なお、これらの4種類のフィルタ14W・14Y・14R・14Hは、有機顔料もしくは染料から選択された色材により形成される。また、本実施形態においては、フィルタ14の膜厚を0.7μmとし、画素ピッチを2.7μmとしている。
透明フィルタ14W(第1のフィルタ)は、撮像部10に入射する入射光を透過するものであり、無色透明のフィルタである。詳しくは、透明フィルタ14Wは、400nm〜700nmの可視域の光を透過する。ここでは、透明フィルタ14Wは、平坦化層13と同様に、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂から形成される。このように形成された透明フィルタ14Wは、365nm〜420nmの光波長域内のいずれかの波長の光で50%の透過率となる分光特性を示し、かつ450nm以上の波長の光に対して90%以上の透過率を示す。また、これに限られず、耐熱性のあるアクリル樹脂、フッ素系アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリイミド樹脂、Si基を導入したハイブリッド樹脂、あるいはSiNやSiOなどの無機材料を含むものにより形成しても良い。
黄フィルタ14Y(第2のフィルタ)は、撮像素子に入射する入射光のうち、緑領域から長波長側の光を透過するものである。すなわち、赤領域の光及び赤外域の光を含めた、緑領域以上の波長を透過するフィルタである。また、目視で黄色のフィルタである。なお、黄フィルタの半値波長は、490nm〜600nmの範囲内にすることが望ましい。特に、500±10nmの範囲内とすることが望ましい。500±10nmの範囲が特に望ましい理由は、この範囲内に半値波長を有するフィルタは、分光特性曲線において立ち上がり部の傾斜が急な分光特性を示すので、色の分離性を高めることができるからである。黄フィルタ14Yの色材としては、C.I. Pigment Yellow 150やC.I. Pigment Yellow 139、 C.I. Pigment Yellow 150とC.I. Pigment Yellow 139との混合系顔料等を用いることができる。
赤フィルタ14R(第3のフィルタ)は、撮像素子5に入射する入射光のうち、赤領域から長波長域の光(すなわち、赤領域の光と赤外域の光)を透過するフィルタである。また、目視で赤色のフィルタである。赤フィルタの半値波長は、590nm〜680nmの範囲内とすることが望ましい。具体的には、赤フィルタ14Rの色材として、C.I. Pigment Red 177 と C.I. Pigment Red 48:1と C.I. Pigment Yellow 139とを用いることにより、半値波長が約600nmの赤フィルタ14Rを形成することができる。
灰フィルタ14H(第4のフィルタ)は、透明フィルタ14Wより低い透過率で入射光を透過するフィルタである。具体的には、400nm〜640nmの波長域において、その透過率が、透明フィルタ14Wの透過率の1/100〜1/5倍の範囲内にあり、かつ、透明フィルタ14Wの透過率に対し略一定比率の値を示す、目視で灰色(グレー)のフィルタである。このような灰フィルタ14Hは、例えば、C.I. Pigment Yellow 139 とC.I. Pigment Blue 15:3 とC.I. Pigment Green 36 とC.I. Pigment Red 81:2 とを混合した有機顔料を用いることにより形成することができる。また、上記の有機顔料の混合物に異なる色の有機顔料やカーボンや金属酸化物の微粒子等を組み合わせて形成しても良い。
上述した各フィルタ14W・14Y・14R・14Hの分光特性は、図5に示すように表わされる。図5において、a1・a2・a3・a4は、それぞれ透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hの分光特性を示している。この図5においては、透明フィルタ14Wと灰フィルタ14Hとの入射光の透過率の差は、およそ10倍前後である。なお、各フィルタの分光特性は、フィルタを形成するための顔料やその比率およびフィルタの膜厚によって調整することができる。
マイクロレンズ15は、受光素子12に入射光を集光するためのものであり、各フィルタ14上に形成される。また、マイクロレンズ15は、平坦化層13および透明フィルタ14Wと同じ材質のものから形成され、それらと一体化した構造となっている。また、マイクロレンズ15の表面は粗化処理される。これにより、フィルタ14の表面からの再反射光による迷光を軽減することができ、出力される画質を向上できる。
処理部20は、飽和検知部21と補正部22・演算部23・出力部24とを備え、光の3原色の強度値を演算して、カラー画像の画素信号を出力するものである。
飽和検知部21は、白受光素子12Wから出力される第1の光の強度値IWを受けると、その第1の光の強度値IWが、予め設定された飽和強度値IWsより大きいか否かを検知するものである。なお、受光素子は、入射光の強度が強くなり、ある入射光強度に達すると光の強度が飽和する。すなわち、それ以上の入射光強度になったとしても光の強度が変わらなくなる。そこで、IWとの比較を行なうため、飽和強度値IWsは、実際に受光素子が飽和したときの光の強度値より若干小さめに設定しておく。飽和検知部21は、飽和強度値IWsを予め設定し、設定した値をメモリ等に記憶しておく。そして、この記憶した値と第1の光の強度値IWと比較する。第1の光の強度値IWが飽和強度値IWs以上と検知した場合(IW≧IWs)、第1〜第3の光の強度値を補正するための「補正制御信号」を補正部22に送出する。一方、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsより小さいと検知した場合(IW<IWs)、第1〜第3の光の強度値を補正しない制御をするための「非補正制御信号」を補正部22に送出する。
補正部22は、白受光素子12W・黄受光素子12Y・赤受光素子12Rから送出される第1〜第3の光の強度値を飽和検知部21から送出される補正制御信号または非補正制御信号に応じて補正するものであり、白補正部22W・黄補正部22Y・赤補正部22Rを備える。具体的には、補正制御信号を受け取った場合、灰受光素子14Hから出力される第4の光の強度値IHに基づいて、第1の光の強度値IWと第2の光の強度値IYと第3の光の強度値IRとを、白補正部22W・黄補正部22Y・赤補正部22Rのそれぞれにおいて補正する。一方、飽和検知部21から非補正制御信号を受け取った場合、各受光素子12から送出された光の強度値を補正せずに対応する演算部22にそのまま送出する。
白補正部22W(第1の補正手段)は、白受光素子12Wと灰受光素子12Hとから第1および第4の光の強度値を受け取り、第1の光の強度値IWを青演算部22Bに送出する。ここで、飽和検知部21から補正制御信号が送出されている場合、すなわち、入射光量が(L1+ΔL)の場合には、白補正部22Wは、図6に示すように、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsに達したときの入射光量L1から増加した入射光量ΔLに対する第4の光の強度値の増加した分の強度値ΔIHを用いて、下式(1)に基づき、第1の光の強度値IWを補正する。
IW=(IWs+ΔIH) ・・・・・・(1)
黄補正部22Y(第2の補正手段)は、黄受光素子12Yと灰受光素子12Hとから第2および第4の光の強度値を受け取り、第2の光の強度値IYを、青演算部22Bおよび緑演算部22Gに送出する。ここで、飽和検知部21から補正制御信号が送出されている場合、黄補正部22Yは、下式(2)に基づいて、第2の光の強度値IYを補正する。なお、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsに達したときの第2の光の強度値をIYsと表記する。
IY=(IYs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(2)
赤補正部22R(第3の補正手段)は、赤受光素子12Rと灰受光素子12Hとから第3および第4の光の強度値を受け取り、第3の光の強度値IRを赤演算部22Rに送出する。ここで、飽和検知部21から補正制御信号が送出されている場合、赤補正部22Rは、下式(3)に基づいて、第3の光の強度値IRを補正する。なお、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsに達したときの第3の光の強度値をIRsと表記する。
IR=(IRs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(3)
なお、上式(2)・(3)において、(IWs+ΔIH)に各々、(IYs/IWs)および(IRs/IWs)を係数として掛ける理由は、以下の通りである。すなわち、対象物を照らす光源もしくは光を発する光源の光波長分布が一定で単に光源の強度だけが強くなったときは、対象物に反射して撮像素子に入射する光もしくは光源から撮像素子に入射する光も波長成分が一定で入射光強度が強くなるだけである。換言すれば、対象物の色目が一定で明るさだけが変わるということになる。ここで、白色は、R(赤)・G(緑)・B(青)の3波長分の光成分を含む。黄色は、R(赤)・G(緑)の2波長分の光成分を含む。赤は、R(赤)の1波長分の光成分を含む。それゆえ、光の強度が強くなっても、白色に占める黄色・赤色の各々の比率は変わらないことになる。
演算部23は、青演算部23B・緑演算部23G・赤演算部23Rを備える。
青演算部23Bは、青色領域の強度値IBを求めるものである。具体的には、白補正部22Wから出力される第1の光の強度値IWと黄補正部22Yから出力される第2の光の強度値IYとを引き算処理し、青色領域の強度値を求める。そして、この青色領域の強度値を、青色光の強度値IBとして、出力部24に送出する。
緑演算部23Gは、緑色光の強度値IGを求めるものである。具体的には、黄補正部22Yから出力される第2の光の強度値IYと赤補正部22Rから出力される第3の光の強度値IRとを引き算処理し、緑色領域の強度値を求める。そして、この緑色領域の強度値を、緑色光の強度値IGとして、出力部24に送出する。
赤演算部23Rは、赤色光の強度値IR’を求めるものである。具体的には、赤補正部22Rから出力される第3の光の強度値IRを、赤色光の強度値IR’として求める。また、赤色光の強度値IR’を出力部24に送出する。
上述したように、各画素における光の3原色の強度値IB・IG・IR’は、各演算部23B・23G・23Rによる引き算処理により求められる。これにより、撮像素子5は、図7に示す分光特性を有する青フィルタ・緑フィルタ・赤フィルタを備えた撮像素子と同一の光を抽出したこととなる。ここで、図7において、b1・b2・b3は、見かけ上の青フィルタ・緑フィルタ・赤フィルタの分光特性をそれぞれ示している。これに対し、従来の撮像素子は、図8に示すような分光特性を有している。図8において、c1・c2・c3は、従来の撮像素子に形成していた青フィルタ・緑フィルタ・赤フィルタの分光特性を示している。すなわち、従来の撮像素子においては、青フィルタ・緑フィルタの透過率(85%以下)が赤フィルタの透過率(略95%)に比して低いものであった。これに対し、本実施形態に係る撮像素子においては、透明フィルタ・黄フィルタ・赤フィルタを用いて引き算処理をすることにより、見かけ上95%以上の透過率で、青・緑・赤の光を抽出することができる。また、一般的な受光素子では光が入射していない場合であっても、僅かに暗電流が発生しておりノイズとなっている。そして、このノイズが色再現性を低下させている。さらに、従来のフィルタの分光透過率において、各色のフィルタでは透過抑制部でも数%の透過率を有している(これを、“分光の浮き”という)。すなわち、各色フィルタにおける透過抑制部の透過率にバラツキがあるため、従来の撮像素子は色再現性が良いものではなかった。しかし、本実施形態に係る撮像素子では、上述した演算により色を求めるので、暗電流によるノイズや分光の浮きのバラツキによる色再現性の低下を防止できる。
出力部24は、青演算部23B・緑演算部23G・赤演算部23Rから3原色の光の強度値IB・IG・IR’を受けると、これらの値から画素信号を作成し、外部のディスプレイ装置などに出力するものである。
(1−2.動作)
次に、本実施形態に係る撮像素子5の動作について図9のフローチャートを用いて説明する。
まず、観測対象から光が放射されると、その一部の光が入射光として撮像素子5に入射する(ステップS1)。
入射光は、マイクロレンズ15により集光され、フィルタ14を透過して受光素子12に到達する。ここで、フィルタ14として、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hが形成されており、白受光素子12W・黄受光素子12Y・赤受光素子12R・灰受光素子12Hのそれぞれにおいて、第1の光・第2の光・第3の光・第4の光が抽出される(ステップS2)。
各受光素子12に到達した第1〜第4の光は電気信号に変換されて、処理部20に送出される。ここでは、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hのそれぞれを透過した光の強度値IW・IY・IR・IHが処理部20に送出される。
この際、白受光素子12Wにより受光された第1の光の強度値IWは飽和検知部21に送出される。そして、第1の光の強度値IWと、飽和検知部21に予め設定された受光素子の飽和強度値IWsとが比較される(ステップS3)。
比較の結果、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWs以上の場合(IW≧IWs)、第1〜第3の光の強度値が補正部22により補正され、各演算部23に送出される(ステップS3−Yes,S4)。
一方、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsより小さい場合(IW<IWs)、第1〜第3の光の強度値は補正されない(ステップS3−No)。
それから、各演算部23において、第1〜第3の光の強度値に基づき、青色光・緑色光・赤色光の強度値IB・IG・IR’がそれぞれ求められる(ステップS5)。具体的には、下式(4)〜(6)に示される引き算処理により、3原色である青色光・緑色光・赤色光の強度値が求められる。
IB=IW−IY ・・・・・・(4)
IG=IY−IR ・・・・・・(5)
IR’=IR ・・・・・・(6)
このようにして求められた各画素における光の3原色の強度値が、見かけ上の青色光・緑色光・赤色光の強度値として、出力部24に送出される。
そして、出力部24において、3原色の強度値IB・IG・IR’に基づく画素信号がカラー画像として再現されて外部のディスプレイ装置などに出力される(ステップS6)。
(1−3.効果)
以上説明したように、本実施形態に係る撮像素子5は、撮像部10と処理部20とを備え、従来制限のあった撮像素子5のダイナミックレンジを大幅に広げることができる。
すなわち、撮像部10は、基板11と、基板11上に形成され、入射される入射光を受光して電気信号に変換する複数の受光素子12と、各受光素子12上に個別に形成され、入射光のうちの特定の色成分の光を抽出するために用いられる第1乃至第4のフィルタ14とを備え、第1のフィルタは、入射光を第1の光として透過する透明フィルタ14Wであり、第2のフィルタは、入射光のうち緑色領域から長波長側の光を第2の光として透過するための黄フィルタ14Yであり、第3のフィルタは、入射光のうち赤色領域から長波長側の光を第3の光として透過するための赤フィルタ14Rであり、第4のフィルタは、入射光を第4の光として、透明フィルタ14Wより低い透過率で透過する灰フィルタ14Hであるので、透明フィルタ14W・黄フィルタ14Y・赤フィルタ14Rのそれぞれを経由して受光した入射光の電気信号IW・IY・IRに基づき、光の3原色の強度値IB・IG・IR’を得ることができるとともに、透明フィルタ14Wと灰フィルタ14Hとを経由して受光した入射光の電気信号IW・IHに基づき、ダイナミックレンジを広くすることができる。したがって、色再現性が良くダイナミックレンジの広い撮像素子5を提供することができる。
また、処理部20は、第1の光の強度値IWと第2の光の強度値IYとに基づいて、青色光の強度値IBを求める青演算部22Bと、第2の光の強度値IYと第3の光の強度値IRとに基づいて、緑色光の強度値IGを求める緑演算部22Gとを備えているので、光の3原色の強度値を演算により求めることができる。この結果、色の再現性の良い撮像素子5を提供できる。すなわち、従来の撮像素子においては、可視光短波長側の感度がやや低く青(B)の感度が低い傾向にあるが、本実施形態に係る撮像素子5では青(B)の感度を改善できる。そのため、見かけ上、高透過率のRGB原色の撮像素子5を提供できる。
さらに、処理部20は、第1の光の強度値IWが、予め設定した飽和強度値IWsより大きいか否かを検知する飽和検知部21と、飽和検知部21により、第1の光の強度値IWが飽和強度値IWsより大きいと検知された場合、第4の光の強度値IHに基づいて、第1の光の強度値IWと第2の光の強度値IYと第3の光の強度値IRとを補正する補正部23とを備えた構成により、ダイナミックレンジの広い撮像素子5を提供できる。
また、撮像部10における灰フィルタ14Hの透過率は、400nm〜640nmの波長域において、透明フィルタ14Wの透過率の1/100〜1/5倍の範囲内にあり、かつ、透明フィルタ14Wの透過率に対し略一定比率の値を示すものである。これにより、第4の光の強度値IHに基づき、ダイナミックレンジの広い撮像素子5を提供できる。
補足すると、透明フィルタ14Wは全ての色成分を含む入射光に対する透過率が高いため、白受光素子12Wにより計測される第1の光の強度値IWは他の受光素子12Y・12R・12Hにより計測される光の強度値よりも早く飽和する。逆に、灰受光素子12Hは、透明フィルタ14Wより透過率が低いため、白受光素子12Wが飽和する光よりも強い光が入射されないと飽和しないことになる。本実施形態においては、灰フィルタ14Hの透過率は透明フィルタ14Wの1/10倍程度の透過率であるので、白受光素子12Wに比して10倍程度の光が入射されないと灰受光素子10Hは飽和しない。従って、白受光素子12Wからの出力信号と灰受光素子12Hからの出力信号とに基づいて画素信号を作ることにより、入射光の強度が高く、白受光素子14Wの飽和強度を超える場合であっても、画素信号を再現し得るダイナミックレンジの広い撮像素子5を提供できる。
また、撮像部10は、受光素子12に入射光を集光するためのマイクロレンズ15を各フィルタ14上に形成したので、各フィルタ14の構成の簡略化および薄型化を図ることができる。さらに、マイクロレンズ15と受光素子12との距離を短くすることにより入射光の取り込み角度を大きくできるので、撮像部10の受光感度を上げることができる。
また、撮像部10は、マイクロレンズ15の表面を粗化したことにより、フィルタ14表面からの再反射光による迷光を軽減することができる。なお、マイクロレンズ15の表面上に、SiN(窒化シリコン)またはSiO(二酸化ケイ素)などの無機膜を形成しても同様の効果が得られる。
また、撮像部10における透明フィルタ14Wは、紫外線吸収剤を含むので、受光素子が感度を有する紫外線領域の影響を防ぐことができる。これにより、人間の視感度に近い画素信号を作成し得る撮像素子5を提供することができる。
また、従来のベイヤー配列(4画素で色分離の1単位)と同じ構成で、高ダイナミックレンジの撮像素子5を提供できる。すなわち、従来の受光素子12の構成や数を変更する必要が無いので簡易に撮像素子5を提供できる。
なお、本実施形態において、平坦化層13・透明フィルタ14W・マイクロレンズ15は同一材料の透明樹脂層として構成しても良い。そして、これらの透明樹脂層に紫外線吸収剤を添加しておけば、紫外線の影響による画質の低下を回避することができる。紫外線吸収としては、ベンゾトリアゾール系化合物・ベンゾフェノン系化合物・サルチル酸系化合物・クマリン系化合物を用いることができる。さらに、透明樹脂層にヒンダードミン系化合物等の光安定化材やクエンチャーを添加しても良い。また、このような紫外線吸収剤を灰フィルタ14Hに添加しても紫外線の影響による画質の低下を回避できる。なお、紫外線吸収材を添加した平坦化層13により、黄フィルタ14Yや赤フィルタ14Rをフォトリソグラフィプロセスを用いて形成する際に、ステッパー露光装置を用いたパターン露光時に、半導体基板表面から露光光が反射して生じるハレーションなどを防止することができる。これにより、フィルタ14のパターンを高精度に形成できる。
また、撮像部10の灰フィルタ14やマイクロレンズ15に赤外吸収性化合物を添加あるいはペンダントすれば、赤外線の影響による画質の低下を回避することもできる。
また、本実施形態においては、灰フィルタ14Hの透過率を、1%(1/100)以上の透過率としているので、添加する色材(有機顔料・無機顔料・染料等)の調合を安定して管理することができる。一方、灰フィルタ14Hの透過率を、20%(1/5)以下の透過率としているので、ダイナミックレンジを広くすることができる。さらに、灰フィルタ14Hの透過率を2%〜10%の範囲に設定すれば、製造面での特性管理や露光・現像プロセスでの製造管理が容易となる。
(赤外カットフィルタ)
なお、本実施形態に係る撮像素子5の入射光側の前面に赤外カットフィルタを具備すると、さらに色の再現性を向上することができる。
すなわち、CCDやCMOSなどの撮像素子5は、人間が視覚可能なの可視光の領域(例えば400nm〜700nm)以外の領域でも高い感度を有する。特に、可視光波長域より長波長側の波長域(以下、「赤外域」という。例えば700nm〜1100nmの波長域)について高い感度を有する。そこで、赤外線カットフィルタを用いることにより人間の視覚感度域外(例えば700nmより長波長側)の光をカットすることにより、赤外光を含まない入射光を撮像素子に入射させることで、撮像素子5で得られる観測対象の色と人間が目視で観察した観測対象の色とを近づけることができる。なお、赤外線カットフィルタには、反射型と吸収型の2種類のものがある。反射型の赤外線カットフィルタd1と吸収型の赤外線カットフィルタd2とにおける光の波長と透過率との関係は、例えば図10のように示される。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態は、撮像部10の基板11上に迷光を防止するための遮光膜を形成したものである。
図11は本発明の第2の実施形態に係る撮像素子5の撮像部10の平面図であり、図12は図11における撮像部10のIII−III’断面図である。なお、既に説明した部分と同一部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する。また、以下の各実施形態も同様にして重複した説明を省略する。
撮像部10の基板11には、有効開口領域11Rとそれ以外の外周領域11Sとが形成される。
有効開口領域11Rは、受光素子12がアレイ状に形成される領域であり、入射光を受光できるように基板11上方が開口となっている。
外周領域11Sは、有効開口領域11Rの外周の領域であり、Alパッド30と遮光層(遮光膜)31・透明樹脂層32とが形成される。遮光層31・透明樹脂層32は、外周領域11S全体に渡り形成されるが、Alパッド30上には形成されない。
Alパッド30は、処理部20または外部装置との電気的接続を可能とするものであり、アルミニウムにより形成される。すなわち、撮像部10における受光素子12に電気信号の入出力を可能にするものである。なお、Alパッド30上には、外部装置との電気的接続を可能とするために、平坦化層13と遮光層31・透明樹脂層32とは形成されない。
遮光層31は、有効開口領域11R以外に入射された入射光もしくは、有効開口領域で反射した光により迷光が生じるのを防ぐために、外周領域11Sに入射する光を遮光または低反射させるものである。また、遮光層31は、灰フィルタ14Hと同一材料から形成される。
透明樹脂層32は、遮光層31上に形成されるものであり、透明フィルタ14Wと同一材料から形成される。ここで、透明樹脂層32の表面には粗化処理が施される。例えば、透明樹脂層32の表面は、図13のSEM像に示されるように粗化される。図13において、透明樹脂層32は、0.2μmの膜厚を有し、0.15μmの範囲で凹凸部を有するように表面が粗化されている。また、図13に示す状態では、表面反射率は略3%である。透明樹脂層32を形成しない場合の表面反射率が約6%なので、表面を粗化することにより表面反射率は約半分程度の値になる。
上述したように本実施形態に係る撮像部10は、受光素子12が形成される有効開口領域11R以外の基板上の外周領域11Sに、光の反射を抑制するための遮光層31を有しているので、受光素子12が形成される有効開口領域11R以外の外周領域11Sに入射した光もしくは、有効開口領域で反射した光からの迷光を軽減することができる。
また、撮像部10において、遮光層31上に、表面を粗化した透明樹脂層32を有しているので、遮光層31の表面からの再反射光を軽減できる。この結果、ノイズが軽減されるので、出力される画質を向上することができる。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態では、第2の実施形態に係る撮像部10の製造方法について、図14および図15の工程図を用いて説明する。
まず、受光素子12(図14において12W・12Y)とAlパッド30とが形成された基板11上に、平坦化層13を形成する(図14(A))。ここでは、クマリン系の染料を染料濃度で5%含有したアクリル樹脂の塗布液を、2000rpmの回転数でスピンコートした後、200℃の熱処理で硬膜することにより、膜厚0.1μmの平坦化層13を形成する。
次に、平坦化層13の上に約1μm膜厚の黄色樹脂層YLを形成する。黄色樹脂層YLは、例えば、C.I. Pigment Yellow 139にシクロヘキサノン・PGMEAなどの有機溶剤やポリマーワニス・モノマー・開始剤を添加した感光性樹脂層である。
続いて、マスクMを用いてパターン露光する(図14(B))。ここでは、露光された部分が光化学反応を起こし、アルカリ不溶となる。
その後、アルカリ溶液などの現像液を用いて光が照射されていない部分を除去して、黄フィルタ14Yを形成する(図14(C))。
また、図示していないが、同様のフォトリソグラフィプロセスにより、約1μm膜厚の赤フィルタ14R・灰フィルタ14Hを順次形成する。灰フィルタ14Hを形成する際、灰フィルタ14Hを形成する箇所だけでなく、遮光層31を形成する箇所にも灰フィルタ14Hを形成する。これにより、灰フィルタ14Hと同一材料からなる遮光層31が形成される(図14(D))。
このようにして、黄フィルタ14Y・赤フィルタ14R・灰フィルタ14H・遮光層31を形成した後に、約2μm膜厚の透明樹脂層WLを形成する(図14(E))。透明樹脂層WLは、有効開口領域11Rと外周領域11Sとを含めた表面を平坦にするためのものであり、フッ素基を導入した熱硬化タイプのアクリル透明樹脂により形成されている。
次に、透明樹脂層WLの上にエッチング制御層16を形成する(図15(A))。エッチング制御層16は、後述するドライエッチングの際、レンズ母型17Mの形状が一旦転写され、中間レンズを形成するために設けるものである。このエッチング制御層16のエッチングレートは、レンズ母型17Mのエッチングレートより遅いものとするのが望ましい。また、エッチング制御層16は、熱硬化性のあるノポラック樹脂等により形成される。
続いて、エッチング制御層16の上にフェノール樹脂層17を形成する。そして、パターン化した後、熱リフローを行ない、高さ0.6μmの半球状のレンズ母型17Mを形成する(図15(B))。なお、フェノール樹脂層17は、例えば、アルカリ可溶性・感光性・熱リフロー性を持つアルカリ樹脂により形成される。
続いて、レンズ母型17Mをマスクとしてドライエッチング処理する。これにより、レンズ母型17Mの形状が一旦エッチング制御層に転写され、中間レンズとなる。しかる後、中間レンズの形状が、透明樹脂層WLに転写される。これにより、レンズ間の距離(レンズ間ギャップ)を小さくしたマイクロレンズ15が形成される(図15(C))。なお、透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15とは一体化した構造で形成される。
また、ドライエッチング処理を調節して、遮光層31上に透明樹脂層32が形成されるようにするとともに、Alバッド30を露出するようにする。さらに、透明樹脂層32の表面が粗化されるように形成する。
以上説明した方法により、撮像部10を製造することができる。なお、撮像部10において、透明フィルタ14Wとマイクロレンズ15とを一体化した構造とすることで、製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態に係る遮光層31は、灰フィルタ14Hと同一材料から形成されるので、撮像部10の製造工程を簡略化することができる。
また、本実施形態に係る撮像部10の遮光層31上に、表面を粗化した透明樹脂層32を形成したので、遮光層31から反射して生じる迷光の影響を抑えることができる。
<その他>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、以下の補正方法を用いてもよい。すなわち、白受光素子12Wが飽和した以降の入射光量において、(IWs+ΔIH)/IWsを(係数)として求め、黄補正部でIYs×(係数)、赤補正部でIRs×(係数)として赤・黄の補正を行なっても良い。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る撮像素子5の構成を示す模式図である。 同実施形態に係る撮像素子5の撮像部10を入射光側から見たときのフィルタ14の配列状態の概念を示す図である。 同実施形態に係る撮像素子5における撮像部10のI−I’断面図である。 同実施形態に係る撮像素子5における撮像部10のII−II’断面図である。 同実施形態に係る各フィルタ14W・14Y・14R・14Hの分光特性を示す図である。 同実施形態に係る補正部22における補正の演算を説明するための図である。 同実施形態に係る演算部23により演算される見かけ上の青フィルタ・緑フィルタ・赤フィルタの分光特性を示す図である。 従来の撮像素子の分光特性を示す図である。 同実施形態に係る撮像素子5の動作を説明するためのフローチャートである。 赤外線カットフィルタにおける光の波長と透過率との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像素子5の撮像部10の平面図である。 同実施形態に係る撮像部10の断面図である。 同実施形態に係る透明樹脂層32の表面のSEM像を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像部10の製造方法を説明するための図である。 同実施形態に係る撮像部10の製造方法を説明するための図である。
符号の説明
5・・・撮像素子、10・・・撮像部、11・・・基板、11R・・・有効開口領域、
11S・・・外周領域、12・・・受光素子、12W・・・白受光素子、12Y・・・黄受光素子、
12R・・・赤受光素子、12H・・・灰受光素子、13・・・平坦化層、
14・・・フィルタ、14W・・・透明フィルタ、14Y・・・黄フィルタ、
14R・・・赤フィルタ、14H・・・灰フィルタ、15・・・マイクロレンズ、
20・・・処理部、21・・・飽和検知部、22・・・補正部、22W・・・白補正部、
22Y・・・黄補正部、22R・・・赤補正部、23・・・演算部、23B・・・青演算部、
23G・・・緑演算部、23R・・・赤演算部、24・・・出力部、
30・・・Alパッド、31・・・遮光層、32・・・透明樹脂層、
IW・・・第1の光の強度値、IY・・・第2の光の強度値、IR・・・第3の光の強度値、
IH・・・第4の光の強度値、IWs・・・飽和強度値、
ΔIH・・・第4の光の強度値の増加した分の強度値。

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成され、入射される入射光を受光して電気信号に変換する複数の受光素子と、
    前記各受光素子上に個別に形成され、前記入射光のうちの特定の色成分の光を抽出するために用いられる第1乃至第4のフィルタと
    を備えた撮像素子であって、
    前記第1のフィルタは、前記入射光を第1の光として透過する透明フィルタであり、
    前記第2のフィルタは、前記入射光のうち緑色領域から長波長側の光を第2の光として透過するための黄フィルタであり、
    前記第3のフィルタは、前記入射光のうち赤色領域から長波長側の光を第3の光として透過するための赤フィルタであり、
    前記第4のフィルタは、前記透明フィルタより低い透過率で、前記入射光を第4の光として透過する灰フィルタである
    ことを特徴とする撮像素子。
  2. 請求項1に記載の撮像素子において、
    前記第1の光の強度値と前記第2の光の強度値とに基づいて、青色光の強度値を求める青演算手段と、
    前記第2の光の強度値と前記第3の光の強度値とに基づいて、緑色光の強度値を求める緑演算手段と
    を備えたことを特徴とする撮像素子。
  3. 請求項1または請求項2に記載の撮像素子において、
    前記第1の光の強度値が、予め設定した飽和強度値より大きいか否かを検知する検知手段と、
    前記検知手段により、前記第1の光の強度値が前記飽和強度値より大きいと検知された場合、前記第4の光の強度値に基づいて、前記第1の光の強度値と前記第2の光の強度値と前記第3の光の強度値とを補正する補正手段と
    を備えたことを特徴とする撮像素子。
  4. 請求項3に記載の撮像素子において、
    前記補正手段は、前記第1の光の強度値が前記飽和強度値より大きい場合、
    前記第1の光の強度値を下式(1)に基づいて補正する第1の補正手段と、
    前記第2の光の強度値を下式(2)に基づいて補正する第2の補正手段と、
    前記第3の光の強度値を下式(3)に基づいて補正する第3の補正手段と
    を備えたことを特徴とする撮像素子。
    IW=(IWs+ΔIH) ・・・・・・(1)
    IY=(IYs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(2)
    IR=(IRs/IWs)×(IWs+ΔIH) ・・・・・・(3)
    但し、IW:補正後の第1の光の強度値、IY:補正後の第2の光の強度値、IR:補正後の第3の光の強度値、IWs:予め設定した飽和強度値、IYs:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの第2の光の強度値、IRs:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの第3の光の強度値、ΔIH:第1の光の強度値が飽和強度値に達したときの入射光量から増加した分の入射光量に対する第4の光の強度値の増加した分の値。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記灰フィルタの透過率は、400nm〜640nmの波長域において、前記透明フィルタの透過率の1/100〜1/5倍の範囲内にあり、かつ、前記透明フィルタの透過率に対し略一定比率の値を示す
    ことを特徴とする撮像素子。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子に対し前記入射光を集光するためのマイクロレンズが前記各フィルタ上に形成された
    ことを特徴とする撮像素子。
  7. 請求項6に記載に撮像素子において、
    前記マイクロレンズの表面が粗化された
    ことを特徴とする撮像素子。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記第1のフィルタは、紫外線吸収剤を含む
    ことを特徴とする撮像素子。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の撮像素子において、
    前記受光素子が形成される領域以外の前記基板上の領域に、光の反射を抑制するための遮光膜が形成された
    ことを特徴とする撮像素子。
  10. 請求項9に記載の撮像素子において、
    前記遮光膜は、前記灰フィルタと同一材料から形成された
    ことを特徴とする撮像素子。
  11. 請求項9または請求項10に記載の撮像素子において、
    前記遮光膜上に、表面を粗化した透明樹脂層が形成された
    ことを特徴とする撮像素子。
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