JP2007281763A - 画像処理方法、画像処理方法のプログラム、画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、例えばMPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理、復号化処理する場合に適用して、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくすることができ、種々のフォーマットに対応して画像データを符号化、復号することができるようにする。
【解決手段】本発明は、ルップアップテーブル44を形成する全てのデータのうちの一部だけを二次メモリ43に記録してルックアップテーブル44を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明は、ルップアップテーブル44を形成する全てのデータのうちの一部だけを二次メモリ43に記録してルックアップテーブル44を形成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理、復号化処理する場合に適用することができる。本発明は、ルックアップテーブルを形成する全てのデータのうちの一部だけを二次記憶手段に記録してルックアップテーブルを形成することにより、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくすることができ、種々のフォーマットに対応して画像データを符号化、復号することができるようにする。
従来、動画像のエンコーダ、デコーダは、ルックアップテーブルを用いて可変長符号化処理、可変長復号処理している。このようなエンコーダ、デコーダでは、各回路ブロックの動作を切り換えると共に、ルックアップテーブルの内容を書き換え、符号化処理、復号処理のフォーマットを切り換えるものが提供されている。
ここで図31は、従来のエンコーダを示すブロック図である。このエンコーダ1は、中央処理ユニット(CPU)2の制御によって各部が動作を切り換えると共に、メモリ13に形成されるルックアップテーブルである可変長符号化テーブル14を書き換え、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理する。なおエンコーダ1は、符号化処理単位であるマクロブロック単位で、画像データD1を符号化処理してビデオストリームD2を出力する。
このエンコーダ1において、減算回路3は、予測値計算回路4から出力される予測値D3を画像データD1から減算して差分データD4を生成する。ディスクリートコサイン変換回路(DCT)5は、減算回路3から出力される差分データD4をディスクリートコサイン変換処理し、係数データを出力する。量子化回路6は、この係数データを量子化して出力する。
逆量子化回路7は、量子化回路6の出力データを逆量子化処理し、ディスクリートコサイン変換回路5の出力データを復号する。逆ディスクリートコサイン変換回路(逆DCT)8は、逆量子化回路7の出力データを逆ディスクリートコサイン変換処理し、減算回路3の出力データD4を復号する。加算回路9は、逆ディスクリートコサイン変換回路8の出力データに予測値D3を加算し、減算回路3に入力される画像データD1を復号する。ビデオメモリ10は、この加算回路9から出力される画像データを格納して保持し、現フレームの画像データ、参照フレームの画像データとして予測値計算回路4に出力する。
予測値計算回路4は、ビデオメモリ10に保持された画像データを用いて、予測値D3、動きベクトルMV、予測モードを検出する。
係数予測回路11は、MPEG−1又はMPEG−2では、量子化回路6で量子化した係数データのうちのDC係数(直流成分の係数)の係数データを予測符号化し、他の係数データと共に出力する。またMPEG−4では、量子化回路6で量子化したDC係数とAC係数(交流成分の係数)の係数データを予測符号化して出力する。
可変長符号化回路12は、メモリ13に保持された可変長符号化テーブル14を参照して、係数予測回路11の出力データ、予測値計算回路4で検出された動きベクトルMV、予測モード等を可変長符号化処理する。エンコーダ1は、この可変長符号化回路12で可変長符号化処理したデータに所定のシーケンスコード等を設定してビデオストリームD2を出力する。
中央処理ユニット2は、各部の動作を切り換え制御し、このエンコーダ1で符号化処理するフォーマットを切り換える。また可変長符号化テーブル14の二次記憶手段であるメモリ15に記録した各フォーマットの可変長符号化テーブル16A〜16Cのデータ16AA〜16AN、16BA〜16BN、16CA〜16CNから、1種類のデータを選択してメモリ13に格納し、エンコーダ1で符号化処理するフォーマットに対応する可変長符号化テーブル14をメモリ13に形成する。なお中央処理ユニット2は、符号化処理を開始すると、図示しないバッファメモリに格納される可変長符号化回路12の出力データ量を監視して発生ビット量を監視し、量子化制御の処理を実行する。
図32は、従来のデコーダを示すブロック図である。このデコーダ21は、中央処理ユニット(CPU)22の制御によって各部が動作を切り換え、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を復号処理する。ここでデコーダ21は、例えばハードディスク装置等を介して、図31のエンコーダ等で生成されたビデオストリームD2が入力される。
このデコーダ21において、可変長復号回路23は、可変長符号化回路12(図31参照)とは逆に、メモリ24に保持されたルックアップテーブルである可変長復号テーブル25を参照して、ビデオストリームD2から係数予測回路11の出力データ、動きベクトルMV、予測モード等を復号する。係数逆予測回路26は、係数予測回路11とは逆に、可変長復号回路23で復号された係数予測回路11の出力データを処理し、量子化回路6の出力データを復号する。逆量子化回路27は、量子化回路6とは逆に、係数逆予測回路26の出力データを処理し、ディスクリートコサイン変換回路5の出力データを復号する。逆ディスクリートコサイン変換回路(逆DCT)28は、ディスクリートコサイン変換回路5とは逆に、逆量子化回路27の出力データを処理し、減算回路3の出力データを復号する。加算回路29は、この逆ディスクリートコサイン変換回路28の出力データに、予測値計算回路30から出力される予測値D3を加算し、画像データD1を復号する。
ビデオメモリ31は、この加算回路29から出力される画像データD1を格納して保持し、現フレームの画像データ、参照フレームの画像データとして予測値計算回路30に出力する。予測値計算回路30は、ビデオメモリ31に保持された画像データ、可変長復号回路23で復号された動きベクトル、予測モード等を用いて予測値D3を復号する。
中央処理ユニット22は、各部の動作を切り換え制御し、このエンコーダ1で符号化処理するフォーマットを切り換える。また可変長復号テーブル25の二次記憶手段であるメモリ34に記録した各フォーマットの可変長復号テーブル36A〜36Nのデータ36AA〜36AN、36BA〜36BN、36CA〜36CNから1種類のデータを選択してメモリ24に格納し、エンコーダ1で符号化処理するフォーマットに対応する可変長復号テーブル25をメモリ24に形成する。
これに対して図33は、図31及び図32について上述したエンコーダ及びデコーダの機能を1台で実現する符号化復号装置の構成を示すブロック図である。この符号化復号装置81において、図31及び図32について上述したエンコーダ1及びデコーダ21と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
この符号化復号装置81は、エンコーダとして機能する場合には、減算回路3、ディスクリートコサイン変換回路5、量子化回路6、係数予測回路11で画像データD1を順次処理する。また可変長符号化復号回路82で、係数予測回路11から出力される係数データに対応する可変長符号化データをメモリ83に格納された可変長符号化テーブル14から検索し、検索した可変長符号化データを用いてビデオストリームD2を出力する。また量子化回路6の出力データを逆量子化回路7、逆ディスクリートコサイン変換回路8、加算回路9で順次処理して元の画像データを復号し、この画像データをビデオメモリ10に格納する。
これに対してデコーダとして機能する場合は、可変長符号化復号回路82で、ビデオストリームD2の可変長符号化データをメモリ83に格納された可変長復号テーブル25から検索する。また検索した係数データを、係数逆予測回路26、逆量子化回路7、逆ディスクリートコサイン変換回路8、加算回路9で順次処理して元の画像データD1を復号し、この画像データD1をビデオメモリ10に格納すると共に出力する。
この符号化復号装置81は、メモリ83に格納する可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータを、それぞれメモリ85に複数フォーマット分、保持する。また符号化処理、復号処理するフォーマットに応じて、このメモリ85に保持した可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータをメモリ83にロードして可変長符号化テーブル14、可変長復号テーブル25をメモリ83に形成する。
この符号化復号装置81は、符号化処理、復号処理を同時並列的に実行する場合もあり、この場合は、図示しないメモリを介して、画像データD1、ビデオストリームD2を時間軸圧縮して交互に入力すると共に、符号化処理、復号処理を時分割で切り換える。またメモリを介して、符号化処理結果のビデオストリームD2、復号処理結果の画像データD1を元の実時間に時間軸伸長して出力する。この符号化処理、復号処理を同時並列的に実行する場合、符号化復号装置81は、可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータの双方をメモリ83にロードし、このメモリ83に可変長符号化テーブル14、可変長復号テーブル25の双方を作成する。
このような複数フォーマットに対応可能なエンコーダ1、デコーダ21、符号化復号装置81では、各フォーマットの規格で定められた全ての可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルをメモリ13、24、83に形成可能に、メモリ13、24、83の容量が設定されていた。このため可変長符号化テーブル14、可変長復号テーブル25を形成するメモリ13、24、83は、対応する複数フォーマットのうちで、最も容量の大きな可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータを格納可能に、メモリ容量が設定されていた。
従来、例えば特開2004−274411号公報には、予測処理、逆予測処理に使用するメモリ容量を低減する工夫が提案されている。
ところで従来のエンコーダ1、デコーダ21、符号化復号装置81は、対応する複数フォーマットのうちで、最も容量の大きな可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを格納可能に、可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリ13、24、83の容量を設定されていることから、このメモリ13、24の容量が大きくなる問題があった。また演算処理手段でこれらエンコーダ1、デコーダ21、符号化復号装置を構成し、プログラムを書き換えて新たなフォーマットに対応可能とする場合には、可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリ13、24、83の容量によって、対応可能なフォーマットが制限されてしまう問題もある。
特開2004−274411号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくすることができ、種々のフォーマットに対応して画像データを符号化、復号することができる画像処理方法、画像処理方法のプログラム、画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体及び画像処理装置を提案しようとするものである。
上記の課題を解決するため請求項1の発明は、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法において、ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成するルックアップテーブルの作成ステップとを有し、前記ルックアップテーブルの作成ステップは、前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する。
また請求項9の発明は、演算処理手段による実行により、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法のプログラムに適用して、前記画像処理方法のプログラムは、ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成するルックアップテーブルの作成ステップを有し、前記ルックアップテーブルの作成ステップは、前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する。
また請求項10の発明は、演算処理手段による実行により、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体に適用して、ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成するルックアップテーブルの作成ステップとを有し、前記ルックアップテーブルの作成ステップは、前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する。
また請求項11の発明は、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理装置に適用して、ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照部と、前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段と、前記ルックアップテーブルを形成する一次記憶手段と、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する制御部とを有し、前記制御部は、前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する。
請求項1、請求項9、請求項10又は請求項11の構成によれば、全てのデータを一次記憶手段に格納する場合に比して、一次記憶手段の容量を小さくすることができ、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくすることができる。また小容量の一次記憶手段で種々のフォーマットに対応することができる。
本発明によれば、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくすることができ、種々のフォーマットに対応することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例1の構成
図1は、図31との対比により本発明の実施例1のエンコーダを示すブロック図である。このエンコーダ41は、中央処理ユニット(CPU)42の制御によって各部が動作を切り換えると共に、メモリ43に形成される可変長符号化テーブル44を書き換え、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理する。なおエンコーダ41は、この中央処理ユニット42の処理手順、可変長符号化回路46、可変長符号化テーブル44、この可変長符号化テーブル44を形成するメモリ43の構成が異なる点を除いて、図31について上述したエンコーダ1と同一に構成される。従って図1において、図31と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
図1は、図31との対比により本発明の実施例1のエンコーダを示すブロック図である。このエンコーダ41は、中央処理ユニット(CPU)42の制御によって各部が動作を切り換えると共に、メモリ43に形成される可変長符号化テーブル44を書き換え、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理する。なおエンコーダ41は、この中央処理ユニット42の処理手順、可変長符号化回路46、可変長符号化テーブル44、この可変長符号化テーブル44を形成するメモリ43の構成が異なる点を除いて、図31について上述したエンコーダ1と同一に構成される。従って図1において、図31と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
ここで可変長符号化テーブル44を形成するメモリ43は、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4の少なくとも一部の規格については、規格で定められた全ての可変長符号化テーブルを記録困難な、従来に比して小容量により形成される。
中央処理ユニット42は、各フォーマットで符号化処理を開始する際に、メモリ15に格納された可変長符号化テーブル16A、16B、16Cのデータ16AA〜16AN、16BA〜16BN、16CA〜16CNの中から、対応するフォーマットの可変長符号化テーブルのデータを選択的にメモリ43に格納し、メモリ43で可変長符号化テーブル44を形成する。なおここでこの可変長符号化テーブル16A、16B、16Cは、それぞれMPEG−1、MPEG−2、MPEG−4の可変長符号化テーブルである。なおこの実施例において、この中央処理ユニット42の一連の処理を実行するプログラムは、このエンコーダ41に事前に格納されて提供されるものの、例えば光ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、またインターネット等のネットワークを介してダウンロードにより提供するようにしてもよい。
このとき中央処理ユニット42は、係数データ以外の可変長符号化処理に使用する可変長符号化テーブルについては、規格に定められた全ての可変長符号化テーブルをメモリ43に形成するように、メモリ15に格納された可変長符号化テーブル16A〜16Nのデータをメモリ43に格納する。
これに対して量子化回路6で量子化した係数データの可変長符号化処理に使用する可変長符号化テーブルについては、図2に示すように、規格で定められた全ての可変長符号化テーブルのうちの一部のテーブルのみ選択的にメモリ43に形成するように、メモリ15に格納された可変長符号化テーブルのデータを選択的にメモリ43に格納する。
なおこの図2において、符号47は、例えばメモリ制御回路であり、中央処理ユニット42の制御によりメモリ43のアドレス制御を切り換え、順次、メモリ15から出力される可変長符号化テーブルのデータを選択的にメモリ43に記録する構成である。なおMPEG−1、MPEG−2の可変長符号化テーブル16A、16Bのデータ16AA〜16AN、16BA〜16BNは、値0で無い係数データに続く値0の連続数であるラン(RUN(1……N))と、この値0の係数データに続く値0で無い係数データの値であるレベル(LEVEL(1……N))との組み合わせ毎に、可変長符号化データ(VLC(1……N))が割り当てられて形成される。またMPEG−4の可変長符号化テーブル16Cのデータ16CA〜16CNは、同様に、ラン(RUN(1……M))及びレベル(LEVEL(1……M))と、このレベル(LEVEL(1……M))で特定される値0で無い係数データが係数データ列の末尾か否かを示す識別データ(LAST(1……M))毎に、可変長符号化データ(VLC(1……M))が割り当てられて形成される。従ってこの図2に示す例では、MPEG−2の(RUN(1)/LEVEL(1)/VLC(1))〜(RUN(3)/LEVEL(3)/VLC(3))のデータ16BA〜16BCのうちでは、(RUN(1)/LEVEL(1)/VLC(1))、(RUN(2)/LEVEL(2)/VLC(2))のデータ16AA、16ABが選択的にメモリ43に格納されていることになる。
中央処理ユニット42は、このようにして可変長符号化テーブル44を形成すると、符号化処理の開始を各部に指示し、可変長符号化回路46から出力される出力データの発生符号量に基づいて、例えばTM5(Test mode 5)により符号化制御の処理を実行する。この制御において、中央処理ユニット42は、当該マクロブロックの目標発生符号量に対して、実際の発生符号量が大きくなった場合、処理の強制終了を可変長符号化回路46に指示する。また可変長符号化回路46から後述する不一致情報が通知された場合も、処理の強制終了を可変長符号化回路46に指示する。
可変長符号化回路46は、可変長符号化テーブル44を参照して、係数予測回路11の出力データ、動きベクトルMV、予測モード等のデータを順次可変長符号化処理する。この可変長符号化処理において、可変長符号化回路46は、係数予測回路11の出力データを可変長符号化テーブル44で参照できない場合、中央処理ユニット42に不一致情報を通知する。
また可変長符号化回路46は、中央処理ユニット42から処理の強制終了が指示されると、ブロックの終了符号(EOB:End Of Block)を設定してマクロブロックを構成するブロックの可変長符号化処理を終了する。ここでこの実施例では、係数予測回路11の出力データを可変長符号化テーブル44で参照できない場合には中央処理ユニット42に不一致情報を通知し、中央処理ユニット42では上述したように不一致情報が通知されると処理の強制終了を指示することから、規格で定められた全ての可変長符号化テーブルのうちの一部のテーブルのみ選択的にメモリ43に形成するようにして、この一部のテーブルで参照できない係数データが発生した場合には、当該ブロックの符号化処理を中止する。なおここでこのマクロブロックを構成するブロックは、MPEG−2では1つのマクロブロックを水平方向及び垂直方向に分割したブロックであり、MPEG−4ではサブマクロブロックである。
図3及び図4は、この可変長符号化テーブル44の処理に係るこのエンコーダ41の処理手順を示すフローチャートである。エンコーダ41は、ユーザーによりフォーマットが指示されて符号化処理の開始が指示されると、この処理手順を開始してステップSP1からステップSP2に移る。ここでエンコーダ41は、中央処理ユニット42において、ユーザーにより指示されたフォーマットの可変長符号化テーブル16A〜16Cのデータ16AA〜16CNから、メモリ43にダウンロードするデータが選択される。ここでこの実施例において、中央処理ユニット42は、メモリ43にダウンロードするデータとして、使用頻度の高いデータを選択する。ここでMPEGでは、発生頻度の高い可変長符号化データ程、可変長符号化データのデータ長が短くなるように設定されていることから、中央処理ユニット42は、可変長符号化データのデータ長が短いデータから、順次、メモリ43の容量の分だけ、メモリ43にダウンロードするデータを選択する。
続いてこのエンコーダ41は、ステップSP3に移り、ステップSP2で中央処理ユニット42が選択したデータをメモリ43にダウンロードし、メモリ43に可変長符号化テーブル44を形成する。続いてエンコーダ41は、ステップSP4に移り、中央処理ユニット42から各部に動作の開始を指示し、可変長符号化処理を開始する。
この処理の開始によって、エンコーダ41は、順次画像データD1を入力して係数データを生成する。また続いてステップSP5に移り、可変長符号化回路46において、係数予測回路11から出力される係数データで可変長符号化テーブルを参照し、ここで係数データに対応する可変長符号化データを可変長符号化テーブルで検索できた場合、ステップSP6に移る。
このステップSP6において、エンコーダ41は、中央処理ユニット42で可変長符号化処理を強制終了するか否か判断する。ここで中央処理ユニット42は、当該ブロックの目標発生符号量に対して、実際の発生符号量が大きくなった場合等に、処理を強制終了すると判断する。
このステップSP6で、中央処理ユニット42が強制終了しないと判断した場合、エンコーダ41は、ステップSP6からステップSP7に移り、ステップSP5で可変長符号化テーブル44を参照して得られた可変長符号化データを可変長符号化回路46から出力し、係数データを可変長符号化処理する。また続くステップSP8で、マクロブロックを構成するブロックの最終の係数データか否か判断し、ここで最終の係数データで無い場合、ステップSP5に戻り、続く係数データを処理する。
これに対して最終の係数データの場合、エンコーダ41は、ステップSP8からステップSP9に移り、終了符号(EOB)を設定する。また続くステップSP10において、符号化処理の終了が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、続くステップSP11において、処理対象を続くブロックに切り換えた後、ステップSP5に戻る。これに対して符号化処理の終了が指示されている場合には、ステップSP10からステップSP12に移って、この処理手順を終了する。
これに対して可変長符号化テーブルから係数データに対応する可変長符号化データを検索できない場合、エンコーダ41は、ステップSP5で否定結果が得られ、ステップSP13に移る。ここでエンコーダ41は、可変長符号化回路46から中央処理ユニット42に不一致情報が通知され、この不一致情報の通知により中央処理ユニット42から処理の強制終了が指示される。その結果エンコーダ41は、ステップSP13からステップSP9に移り、当該ブロックの処理を強制的に終了した後、ステップSP10に移る。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このエンコーダ41において(図1)、符号化処理対象である画像データD1は、減算回路3で予測値D3との差分データD4に変換され、この差分データD4がディスクリートコサイン変換回路5でディスクリートコサイン変換処理されて係数データに変換される。またこの係数データが量子化回路6で量子化処理された後、係数予測回路11で処理される。またこの係数予測回路11の出力データが可変長符号化回路46で可変長符号化処理され、動きベクトル、予測モード等の可変長符号化データと多重化処理されてビデオストリームD2として出力される。また量子化回路6の出力データが、逆量子化回路7、逆ディスクリートコサイン変換回路8、加算回路9で順次処理されて元の画像データD1に復号され、この復号されたデータが予測値の生成基準としてビデオメモリ10に格納される。
以上の構成において、このエンコーダ41において(図1)、符号化処理対象である画像データD1は、減算回路3で予測値D3との差分データD4に変換され、この差分データD4がディスクリートコサイン変換回路5でディスクリートコサイン変換処理されて係数データに変換される。またこの係数データが量子化回路6で量子化処理された後、係数予測回路11で処理される。またこの係数予測回路11の出力データが可変長符号化回路46で可変長符号化処理され、動きベクトル、予測モード等の可変長符号化データと多重化処理されてビデオストリームD2として出力される。また量子化回路6の出力データが、逆量子化回路7、逆ディスクリートコサイン変換回路8、加算回路9で順次処理されて元の画像データD1に復号され、この復号されたデータが予測値の生成基準としてビデオメモリ10に格納される。
このエンコーダ41では、この可変長符号化回路46における係数データの可変長符号化処理、動きベクトル、予測モード等の可変長符号化処理が、メモリ43に形成された可変長符号化テーブル44を参照して実行される。またユーザーによるフォーマットの選択によりこのユーザーにより指示されたフォーマットで符号化処理するように、中央処理ユニット42の制御により各部の動作が切り換え制御され、また可変長符号化テーブル44が書き換えられる(図2)。
エンコーダ41では、この可変長符号化テーブル44を形成するメモリ43が従来に比して小容量で形成され、また係数データの可変長符号化テーブルについては、規格で定められた全ての可変長符号化テーブルのうちの一部のテーブルのみがメモリ43に形成される。この実施例では、この一部のテーブルが発生頻度の高い係数データを可変長符号化処理するテーブルに設定される。
その結果、このエンコーダ41では、従来に比して可変長符号化テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応することができる。
しかしながらこのままでは、発生頻度の低い係数データが発生した場合、規格で定められている規格で未定義の係数データが発生した場合と同様に処理することになる。因みに、MPEGの各フォーマットでは、規格で未定義の係数データが発生した場合、エスケープコードESCを設定した後、この未定義の係数データを固定長で出力することになる。従って、発生符号量が著しく増大する恐れがある。
そこでエンコーダ41では、規格で未定義の係数データをも含めて、可変長符号化テーブル44では検索できない係数データが発生した場合、可変長符号化回路46から中央処理ユニット42にその旨通知され、中央処理ユニット42から可変長符号化回路46に当該ブロックの処理の中止が指示される。またこの処理の中止の指示によって可変長符号化回路46で、ブロックの終了符号EOBが設定され、当該ブロックの符号化処理が終了する(図3及び図4)。
この可変長符号化テーブル44では検索できない係数データが発生した場合の処理によって、このエンコーダ41では、従来に比して可変長符号化テーブルを構成するメモリの容量を小さくして種々のフォーマットに対応できるようにして、発生符号量の著しい増大を防止することができる。なおエンコーダ41では、このように可変長符号化テーブル44で検索できない係数データが発生した場合に、該当するブロックの処理を打ち切ることから、単に発生頻度の低い係数データに対応するように可変長符号化テーブルを形成する代わりに、発生頻度が低く、かつ処理の打ち切りが高次の係数データとなるように、可変長符号化テーブルを形成してもよい。なおこの場合、高次の係数データにのみ対応する発生頻度の低い可変長符号化テーブルのデータを除外して、メモリ15に格納された可変長符号化テーブルのデータをメモリ43に格納して可変長符号化テーブルを形成すればよい。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、二次記憶手段であるメモリ15に格納された可変長符号化テーブルの全てのデータのうち、使用頻度の高い一部分のデータを選択的にメモリ43に格納して可変長符号化テーブルを形成することにより、従来に比して可変長符号化テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応することができる。従ってエンコーダ全体の回路規模を低減するこができ、その結果、消費電力を低減することができる。
以上の構成によれば、二次記憶手段であるメモリ15に格納された可変長符号化テーブルの全てのデータのうち、使用頻度の高い一部分のデータを選択的にメモリ43に格納して可変長符号化テーブルを形成することにより、従来に比して可変長符号化テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応することができる。従ってエンコーダ全体の回路規模を低減するこができ、その結果、消費電力を低減することができる。
またこのとき可変長符号化テーブルでは検索できない係数データが発生した場合、ブロックの処理を打ち切ることにより、発生符号量の増大を防止することができる。
図5及び図6は、図3及び図4との対比により、本発明の実施例2のエンコーダの処理手順を示すフローチャートである。この実施例のエンコーダは、この図5及び図6の処理手順で示される中央処理ユニットの構成が異なる点を除いて、実施例1のエンコーダ41と同一に構成される。従って以下の説明では、適宜、図1の構成を流用して説明し、重複した説明は省略する。
この実施例において、中央処理ユニット42は、可変長符号化回路46から不一致情報が通知されると、タイマを用いた時間計測により、又は図示しない可変長符号化回路46の出力データD2を一時格納して出力するバッファメモリの空き容量の監視により、可変長符号化回路46から可変長符号化データを出力する時間的な余裕の有無を判定する。また時間的な余裕が無い場合には、実施例1と同様に、直ちに当該ブロックの処理を中止する。これに対して時間的な余裕が有る場合には、対応する可変長符号化テーブルのデータをメモリ15からロードしてメモリ43に格納した可変長符号化テーブルのデータを部分的に書き換え、この不一致情報を出力する原因となった係数データを可変長符号化回路46で可変長符号化できるようにする。
すなわちこの図5及び図6の処理において、この実施例のエンコーダは、この処理手順を開始するとステップSP21からステップSP22に移り、中央処理ユニット42でメモリ43にダウンロードする可変長符号化テーブルのデータを選択する。なおこの選択は、実施例1と同一に、使用頻度の高い順に実行される。また続いてこのエンコーダ41は、ステップSP23に移り、中央処理ユニット42によってステップSP22で選択したデータをメモリ43にダウンロードし、メモリ43に可変長符号化テーブル44を形成する。続いてエンコーダ41は、ステップSP24に移り、中央処理ユニット42から各部に動作の開始を指示し、可変長符号化処理を開始する。
また続いてステップSP25に移り、可変長符号化回路46において、係数予測回路11から出力される係数データで可変長符号化テーブルを参照し、ここで対応する可変長符号化データを検索できた場合、ステップSP26に移る。
このステップSP26において、エンコーダは、中央処理ユニット42で可変長符号化処理を強制終了するか否か判断し、中央処理ユニット42が強制終了しないと判断した場合、ステップSP26からステップSP27に移り、ステップSP25で可変長符号化テーブル44を参照して得られた可変長符号化データを可変長符号化回路46から出力し、係数データを可変長符号化処理する。また続くステップSP28で、ブロックの最終の係数データか否か判断し、ここで最終の係数データで無い場合、ステップSP25に戻り、続く係数データを処理する。
これに対して最終の係数データの場合、ステップSP28からステップSP29に移り、ブロックの終了符号(EOB)を設定する。また続くステップSP30において、符号化処理の終了が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、続くステップSP31において、処理対象を続くブロックに切り換えた後、ステップSP25に戻る。これに対して中央処理ユニット42から符号化処理の終了が指示されている場合には、ステップSP30からステップSP32に移って、この処理手順を終了する。
これに対して係数データに対応する可変長符号化データを可変長符号化テーブル44で検索できない場合、エンコーダは、ステップSP25で否定結果が得られ、可変長符号化回路46から中央処理ユニット42に不一致情報が通知される。続いてエンコーダは、ステップSP33において、中央処理ユニット42で可変長符号化データを出力する時間的な余裕の有無を判定する。また時間的な余裕が無い場合、エンコーダは、ステップSP33からステップSP29に移り、実施例1と同様に、直ちに当該ブロックの処理を中止する。
これに対して時間的な余裕が有る場合、エンコーダは、ステップSP33からステップSP34に移り、対応する可変長符号化テーブルのデータをメモリ15からダウンロードしてメモリ43に格納した可変長符号化テーブルのデータ16AA〜16CNを部分的に書き換える。また続いてステップSP27に移り、この書き換えた可変長符号化テーブル44を用いて係数データを符号化処理する。なおこのダウンロードの処理では、メモリ43に内容をそっくり書き換えるようにして、メモリ43に形成した可変長符号化テーブル44を更新するようにしてもよい。
この実施例によれば、二次記憶手段であるメモリ15に格納された可変長符号化テーブルのデータを部分的に使用して可変長符号化テーブルを形成するようにして、この可変長符号化テーブルで検索できない係数データが発生した場合には、対応する可変長符号化データを改めてダウンロードして符号化処理することにより、従来に比して可変長符号化テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応して画像データを符号化するようにして、確実に画像データを符号化処理することができる。
またこのようなダウンロードを時間的な余裕のある場合にのみ実行し、時間的に余裕が無い場合には、当該ブロックの処理を打ち切ることにより、処理の打ち切りを極力少なくして時間遅れすることなく画像データを符号化処理することができる。
図7は、図4との対比により、本発明の実施例3のエンコーダを示すブロック図である。このエンコーダ51は、可変長符号化テーブル44の使用履歴をメモリ53に記録し、このメモリ53の記録に従って可変長符号化テーブル44を更新する。このエンコーダ51は、このメモリ53に関する構成が異なる点を除いて、実施例2のエンコーダと同一に構成される。従ってこの図7において、図1のエンコーダ1と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。なお図8は、図2との対比により実施例3のエンコーダの主要な構成を示すブロック図である。
ここでメモリ53は、図9に示すように、係数予測回路11の出力データに対応する可変長符号化テーブル44のデータ毎に、使用の履歴を保持して可変長符号化テーブル44の使用履歴を記録する。より具体的に、メモリ53は、係数データに対応する可変長符号化テーブル44の各データのアドレスが、使用フラグと共に記録されてこの使用履歴が記録される。ここでこのアドレスは、メモリ15に格納された可変長符号化テーブルのデータにそれぞれに割り振られて、これらのデータを識別する情報である。また使用フラグは、対応するデータの使用、未使用を示すフラグである。メモリ53は、メモリ43にこの可変長符号化テーブルのデータを格納する際に、未使用に設定された使用フラグと、対応するアドレスとが中央処理ユニット52により記録される。
可変長符号化回路56は、実施例1について上述したと同様に、可変長符号化テーブル44を参照して、係数予測回路11の出力データ、動きベクトル、予測モード等のデータを順次可変長符号化処理する。また係数予測回路11の出力データで可変長符号化テーブル44を参照できない場合、中央処理ユニット52に不一致情報を通知し、この通知によって中央処理ユニット52から処理の強制終了が指示されると、当該ブロックの可変長符号化処理を終了する。
さらに可変長符号化回路56は、可変長符号化テーブル44に記録されたデータを係数データの符号化処理に使用すると、メモリ53に記録した対応するアドレスの使用フラグを未使用から使用に切り換える。
中央処理ユニット52は、実施例1について上述したと同様にして符号化処理を開始すると、メモリ15に記録された可変長符号化テーブルのデータからメモリ43にダウンロードするデータを選択する。またこの選択したデータをメモリ43にダウンロードして可変長符号化テーブル44を形成する。また可変長符号化回路56から不一致情報が通知されると、処理の強制終了を指示する。
また符号化処理の終了が指示されると、各部に動作の終了を指示し、このときメモリ53に格納した使用履歴の情報を取得する。中央処理ユニット52は、この使用履歴の情報を、メモリ15に格納した可変長符号化テーブルのデータ16AA〜16CN毎に集計し、集計結果を記録して保持する。
中央処理ユニット52は、可変長符号化処理の開始時、この記録して保持した集計結果に基づいて、図10に示すように、メモリ15に格納した可変長符号化テーブルのデータから、使用頻度の高いデータを選択的にメモリ43に格納して可変長符号化テーブル44を形成する。なおここで図10においては、横方向の長さによってデータ長を表す横棒によって、可変長符号化テーブルを形成する各データ16AA〜16AN(16BA〜16BN、16CA〜16CN)を示す。
この実施例によれば、二次記憶手段であるメモリ15に格納された可変長符号化テーブルのデータを部分的に使用して可変長符号化テーブルを形成するようにして、使用履歴に基づいて、この可変長符号化テーブルを形成するデータを選択することにより、処理の打ち切りを極力少なくして、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図11は、図9との対比により本発明の実施例4のエンコーダにおける使用履歴の記録を示す略線図である。この実施例では、使用フラグに代えて、使用回数が記録されて使用履歴がメモリ53に記録される。なおこの実施例のエンコーダは、この使用履歴の記録に関する構成が異なる点を除いて、実施例3のエンコーダ51と同一に構成される。
この実施例のように使用フラグに代えて、使用回数を記録して使用履歴を記録するようにしても、実施例3と同一の効果を得ることができる。
図12は、図32との対比により本発明の実施例5のデコーダを示すブロック図である。このデコーダ61は、中央処理ユニット(CPU)62の制御によって各部が動作を切り換えると共に、メモリ64に形成される可変長復号テーブル65を書き換え、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を復号する。なおデコーダ61は、この中央処理ユニット62の処理手順、可変長復号回路63、可変長復号テーブル65、この可変長復号テーブル65を形成するメモリ64の構成が異なる点を除いて、図32について上述したデコーダ21と同一に構成される。従って図12において、図31と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
ここで可変長復号テーブル65を形成するメモリ64は、MPEG−1、MPEG−2、MPEG−4の少なくとも一部の規格については、規格で定められた全ての可変長復号テーブルを記録困難な、従来に比して小容量により形成される。
中央処理ユニット62は、各フォーマットで復号化処理を開始する際に、メモリ34に格納された可変長復号テーブル36A、36B、36Cのデータ36AA〜36AN、36BA〜36BN、36CA〜36CNの中から、対応するフォーマットの可変長復号テーブルのデータを選択的にメモリ64に格納し、メモリ64に可変長復号テーブル65を形成する。なおここでこの可変長復号テーブル36A、36B、36Cは、それぞれMPEG−1、MPEG−2、MPEG−4の可変長復号テーブルである。
このとき中央処理ユニット62は、係数データ以外の可変長復号化処理に使用する可変長復号テーブルについては、規格に定められた全ての可変長復号テーブルをメモリ64に形成するように、メモリ34に格納された可変長復号テーブル36A〜36Cのデータをメモリ64に格納する。
これに対して係数データの可変長復号処理に使用する可変長復号テーブルについては、図2との対比により図13に示すように、規格で定められた全ての可変長復号テーブルのうちの一部分のみ選択的にメモリ64に形成するように、メモリ34に格納された可変長復号テーブルのデータから使用頻度の高いデータを選択的にメモリ64に格納する。なおこの図13において、符号67は、例えばメモリ制御回路であり、中央処理ユニット62の制御によりメモリ64のアドレス制御を切り換え、順次、メモリ34から出力される可変長復号テーブルのデータを選択的にメモリ64に記録する構成である。またこの可変長復号テーブルのデータは、それぞれ可変長符号化テーブルのデータに対応するように形成される。
中央処理ユニット62は、このようにして可変長復号テーブル65を形成すると、復号化処理の開始を各部に指示し、可変長復号回路63から出力される出力データの発生ビット量を監視する。この制御において、中央処理ユニット62は、当該ブロックの発生符号量が一定の基準値となると、処理の強制終了を可変長復号回路63に指示する。また可変長復号回路63から後述する不一致情報が通知された場合も、処理の強制終了を可変長復号回路63に指示する。
可変長復号回路63は、可変長復号テーブル65を参照して、係数データ、動きベクトル、予測モード等のデータを順次可変長復号処理する。この可変長復号処理において、可変長復号回路63は、係数データを可変長復号テーブル65で参照できない場合、中央処理ユニット62に不一致情報を通知する。
また可変長復号回路63は、中央処理ユニット62から処理の強制終了が指示されると、当該ブロックの残りの係数データについては、値0に設定して当該ブロックにおける可変長復号処理を終了する。ここでこの実施例では、係数データを可変長復号テーブル65で参照できない場合には中央処理ユニット62に不一致情報を通知し、中央処理ユニット62では上述したように不一致情報が通知されると処理の強制終了を指示することから、規格で定められた全ての可変長復号テーブルのうちの一部のテーブルのみ選択的にメモリ64に形成するようにして、この一部のテーブルで参照できない係数データが発生した場合には、当該ブロックの復号処理を中止する。
図14及び図15は、この可変長復号テーブル65の処理に係るこのデコーダ61の処理手順を示すフローチャートである。デコーダ61は、ユーザーによりデコードが指示されると、この処理手順を開始してステップSP41からステップSP42に移る。ここでデコーダ61は、中央処理ユニット62において、ユーザーがデコードを指示したファイルのフォーマットを検出し、メモリ34に格納した可変長復号テーブル36A〜36Cのデータ36AA〜36CNから、メモリ64にダウンロードするデータを選択する。ここでこの実施例において、中央処理ユニット62は、メモリ64にダウンロードするデータとして、使用頻度の高いデータを選択する。ここでMPEGでは、発生頻度の高い可変長復号データ程、可変長復号データのデータ長が短くなるように設定されていることから、中央処理ユニット62は、可変長復号データのデータ長が短いデータから、順次、メモリ64の容量の分だけ、メモリ64にダウンロードするデータを選択する。
続いてこのデコーダ61は、ステップSP43に移り、ステップSP42で中央処理ユニット62が選択したデータをメモリ64にダウンロードし、メモリ64に可変長復号テーブル65を形成する。続いてデコーダ61は、ステップSP44に移り、中央処理ユニット62から各部に動作の開始を指示し、可変長復号処理を開始する。
この処理の開始によって、デコーダ61は、順次ビデオストリームD2の可変長符号化データを入力する。また続くステップSP45で、可変長復号回路63において、入力した可変長符号化データで可変長復号テーブル65を参照し、ここで対応する係数データを可変長復号テーブルで検索できた場合、ステップSP46に移る。
このステップSP46において、デコーダ61は、中央処理ユニット62で可変長復号処理を強制終了するか否か判断する。ここで中央処理ユニット62は、当該ブロックの発生符号量が一定基準値より大きくなった場合等に、処理を強制終了すると判断する。
このステップSP46で、中央処理ユニット62が強制終了しないと判断した場合、デコーダ61は、ステップSP46からステップSP47に移り、ステップSP45で可変長復号テーブル65を参照して得られた可変長復号データを可変長復号回路63から出力し、係数データを復号する。また続くステップSP48で、ブロックの最終の可変長符号化データか否か判断し、ここで最終の係数データで無い場合、ステップSP45に戻り、続く可変長符号化データを処理する。
これに対して最終の可変長符号化データの場合、デコーダ61は、ステップSP48からステップSP49に移り、ブロックの処理を終了する。また続くステップSP50において、復号処理の終了が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、続くステップSP51において、処理対象を続くブロックに切り換えた後、ステップSP45に戻る。これに対して復号処理の終了が指示されている場合には、ステップSP50からステップSP52に移って、この処理手順を終了する。
これに対して可変長復号テーブル65から係数データに対応する可変長復号データを検索できない場合、デコーダ61は、ステップSP45で否定結果が得られ、ステップSP53に移る。ここでデコーダ61は、可変長復号回路63から中央処理ユニット62に不一致情報が通知され、この不一致情報の通知により中央処理ユニット62から処理の強制終了が指示される。その結果デコーダ61は、ステップSP53からステップSP49に移り、残りの係数データを全て値0に設定して当該ブロックの処理を強制的に終了した後、ステップSP50に移る。
以上の構成によれば、デコーダに適用して、使用頻度の高いデータを選択的にメモリ64に格納して可変長復号テーブルを形成することにより、従来に比して可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応することができる。
図16及び図17は、図14及び図15との対比により、本発明の実施例6のデコーダの処理手順を示すフローチャートである。この実施例のデコーダは、この図16及び図17の処理手順で示される中央処理ユニットの構成が異なる点を除いて、実施例5のデコーダと同一に構成される。従って以下の説明では、適宜、図12の構成を流用して説明し、重複した説明は省略する。
この実施例において、中央処理ユニット62は、可変長復号回路63から不一致情報が通知されると、タイマを用いた時間計測により、又はこのデコーダで復号した画像データを一時格納して出力するバッファメモリの空き容量の監視により、可変長復号回路63から係数データを出力する時間的な余裕の有無を判定する。また時間的な余裕が無い場合には、実施例5と同様に、直ちに当該ブロックの処理の中止を指示する。これに対して時間的な余裕が有る場合には、対応する可変長復号テーブルのデータをメモリ34からロードし、メモリ64に格納した可変長復号テーブルのデータを部分的に書き換え、この不一致情報を出力する原因となった可変長符号化データを可変長復号回路63で復号できるようにする。
すなわちこの図16及び図17の処理において、この実施例のデコーダは、この処理手順を開始するとステップSP61からステップSP62に移り、中央処理ユニット62において、メモリ64にダウンロードする可変長復号テーブルのデータを選択する。なおこのデータの選択は、実施例5と同一に、使用頻度の高い順に実行される。また続いてこのデコーダは、ステップSP63に移り、中央処理ユニット62によってステップSP62で選択したデータをメモリ64にダウンロードし、メモリ64に可変長復号テーブル65を形成する。続いてデコーダは、ステップSP64に移り、中央処理ユニット62から各部に動作の開始を指示し、可変長復号化処理を開始する。
また続いてステップSP65に移り、可変長復号回路63において、順次入力されるビデオストリームD2の可変長符号化データで可変長復号テーブルを参照し、ここで対応する係数データを検索できた場合、ステップSP66に移る。
このステップSP66において、デコーダは、中央処理ユニット62で可変長符号化処理を強制終了するか否か判断し、中央処理ユニット62が強制終了しないと判断した場合、ステップSP66からステップSP67に移り、ステップSP65で可変長復号テーブルを参照して得られた係数データを可変長復号回路63から出力する。また続くステップSP68で、続くデータが終了符号か否か判断してブロックの最終の可変長符号化データか否か判断し、ここで最終の可変長符号化データで無い場合、ステップSP65に戻り、続く可変長符号化データを処理する。
これに対して最終の可変長符号化データの場合、ステップSP68からステップSP69に移り、ブロックの復号処理を終了する。また続くステップSP70において、復号化処理の終了が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、続くステップSP71において、処理対象を続くブロックに切り換えた後、ステップSP65に戻る。これに対して中央処理ユニット62から復号化処理の終了が指示されている場合には、ステップSP70からステップSP72に移って、この処理手順を終了する。
これに対して可変長符号化データを可変長復号テーブル65で検索できない場合、デコーダは、ステップSP65で否定結果が得られ、可変長復号回路63から中央処理ユニット62に不一致情報が通知される。続いてデコーダは、ステップSP73において、中央処理ユニット62で係数データを出力する時間的な余裕の有無を判定する。また時間的な余裕が無い場合、デコーダは、ステップSP73からステップSP69に移り、実施例5と同様に、直ちに当該ブロックの処理を中止する。
これに対して時間的な余裕が有る場合、デコーダは、ステップSP73からステップSP74に移り、対応する可変長復号テーブルのデータをメモリ34からダウンロードしてメモリ64に格納した可変長復号テーブルのデータを部分的に書き換える。また続いてステップSP67に移り、この書き換えた可変長復号テーブル65を用いて係数データを復号する。なおこのダウンロードの処理では、メモリ64に内容をそっくり書き換えるようにして、メモリ64に形成した可変長復号テーブル65を更新するようにしてもよい。
この実施例によれば、本発明をデコーダに適用して、可変長復号テーブルで検索できない場合には、対応する可変長復号テーブルのデータを改めてダウンロードして復号処理することにより、確実に画像データを復号することができるようにして、実施例5と同様の効果を得ることができる。
またこのようなダウンロードを時間的な余裕のある場合にのみ実行し、時間的に余裕が無い場合には、当該ブロックの処理を打ち切ることにより、処理の打ち切りを極力少なくして時間遅れすることなく画像データを復号することができる。
図18は、図12との対比により、本発明の実施例7のデコーダを示すブロック図である。このデコーダ71は、可変長復号テーブル65の使用履歴をメモリ73に記録し、このメモリ73の記録に従って可変長復号テーブル65を更新する。このデコーダ71は、このメモリ73に関する構成が異なる点を除いて、実施例5のデコーダと同一に構成される。従ってこの図18において、図12のデコーダ61と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。なお図19は、図2との対比により実施例7のデコーダの主要な構成を示すブロック図である。
ここでメモリ73は、図20に示すように、可変長復号テーブル65のデータ毎に、使用の履歴を保持して可変長復号テーブル65の使用履歴を記録する。より具体的に、メモリ73は、可変長復号テーブル65の各データのアドレスが、使用フラグと共に記録されてこの使用履歴が記録される。ここでこのアドレスは、メモリ34に保持された可変長復号テーブルのデータにそれぞれに割り振られて、これらのデータを識別する情報である。また使用フラグは、対応するデータの使用、未使用を示すフラグである。メモリ73は、この可変長復号テーブルのデータを格納する際に、未使用に設定された使用フラグと、対応するアドレスとが中央処理ユニット72により記録される。なお図9との対比により図11について上述したように、使用、未使用を示すフラグに代えて、使用回数を記録するようにしてもよい。
可変長復号回路63は、実施例5について上述したと同様に、可変長復号テーブル65を参照して、係数予測回路11の出力データ、動きベクトル、予測モード等のデータを順次復号する。また可変長復号テーブル65を参照できない場合、中央処理ユニット72に不一致情報を通知し、この通知によって中央処理ユニット72から処理の強制終了が指示されると、当該ブロックの可変長復号処理を終了する。
さらに可変長復号回路63は、可変長復号テーブル65に記録されたデータを係数データの復号に使用すると、メモリ73に記録した対応するアドレスの使用フラグを未使用から使用に切り換える。
中央処理ユニット72は、実施例5について上述したと同様にして復号処理を開始すると、メモリ34に記録された可変長復号テーブルのデータからメモリ64にダウンロードするデータを選択する。またこの選択したデータをメモリ64にダウンロードして可変長復号テーブル65を形成する。また可変長復号回路63から不一致情報が通知されると、処理の強制終了を指示する。
また復号処理の終了が指示されると、各部に動作の終了を指示し、このときメモリ73に格納した使用履歴の情報を取得する。中央処理ユニット72は、この使用履歴の情報を、メモリ34に格納した可変長復号テーブルのデータ36A〜36N毎に集計し、集計結果を記録して保持する。
中央処理ユニット72は、復号処理の開始時、この記録して保持した集計結果に基づいて、メモリ34に格納した可変長復号テーブルのデータから、使用頻度の高いデータを選択的にメモリ64に格納して可変長復号テーブル65を形成する(図10参照)。
この実施例によれば、二次記憶手段であるメモリ34に格納された可変長復号テーブルのデータを部分的に使用して可変長復号テーブルを形成するようにして、使用履歴に基づいて、この可変長復号テーブルを形成するデータを選択することにより、従来に比して可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくし、種々のフォーマットに対応して画像データを復号することができる。また処理の打ち切りを極力少なくして確実に画像データを復号することができる。
図21は、図33との対比により、本発明の実施例8の符号化復号装置を示すブロック図である。この符号化復号装置91は、可変長符号化テーブル44、可変長復号テーブル65に関する構成が異なる点を除いて、図33について上述した符号化復号装置81、上述の実施例による各エンコーダ、デコーダと同一に構成される。従って、この図21において、符号化復号装置81、上述の実施例による各エンコーダ、デコーダと同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
ここでこの符号化復号装置81は、中央処理ユニット(CPU)94の制御によって各部が動作を切り換えると共に、メモリ93の内容を更新し、MPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理、復号処理する。また符号化復号装置81は、時分割で各部が動作を切り換え、符号化処理、復号処理を複数系統で同時並列的に実行する。なおこのため符号化復号装置81は、図示しないバッファメモリで時間軸圧縮して画像データD1、ビデオストリームD2を入力し、図示しないバッファメモリで時間軸伸長してビデオストリームD2、画像データD1を出力する。
具体的に、符号化復号装置81は、ユーザーの指示に従って、MPEG−2のフォーマット及び又はMPEG−4のフォーマットで、1系統又は複数系統の画像データD1を符号化処理する。またビデオストリームD2のフォーマットに従って、MPEG−2のフォーマット及び又はMPEG−4のフォーマットで、1系統又は複数系統のビデオストリームD2を復号処理する。またさらに符号化処理、復号処理を同時並列的に実行する。
すなわち図22(A)に示すように、1系統の画像データD1を符号化処理する場合、時間軸圧縮した画像データをピクチャー単位で符号化処理する。また図22(B)に示すように、1系統のビデオストリームを復号する場合、時間軸圧縮したビデオストリームD2をピクチャー単位で復号処理する。なお図22〜図24では、1つのピクチャーの符号化処理、復号処理を1つ矩形の枠で囲って示す。また各枠内のI、P、Bは、それぞれIピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーを示す表示である。
また図23(A)に示すように、2系統の画像データD1を同時並列的に符号化処理する場合、この2系統の画像データD1をフレーム単位の時分割処理で符号化処理する。また図23(B)に示すように、2系統のビデオストリームD2を同時並列的に復号処理する場合、この2系統のビデオストリームD2をフレーム単位の時分割処理で復号処理する。また図23(C)に示すように、1系統の画像データD1の符号化処理と1系統のビデオストリームD2の復号処理とを同時並列的に実行する場合、フレーム単位の時分割処理で符号化処理、復号処理する。
また図24(A)に示すように、1系統の符号化処理と、2系統の復号処理とを同時並列的に実行する場合、フレーム単位の時分割処理でこれら3系統を処理する。なおこの場合、例えば2系統のフレームレートが、他の1系統のフレームレートのより小さい場合、図24(B)に示すように、このフレームレートの小さい2系統については、交互に処理する。
この符号化復号装置91において、メモリ93は、メモリ85に記録されたデータがアップロードされて可変長符号化テーブル44、可変長復号テーブル65を形成するメモリである。メモリ93は、MPEG−2、MPEG−4のフォーマットのうちの、1つのフォーマットの可変長符号化テーブル又は可変長復号テーブルのみ記録可能な、従来に比して小容量により形成される。またこれらフォーマットの可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルのうちの少なくとも1つについては、規格で定められた全てのテーブルの一部のみを記録可能な、従来に比して小容量により形成される。
そこで中央処理ユニット94は、符号化処理、復号処理において、適宜、メモリ85に記録された可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータを選択的にメモリ93にダウンロードしてメモリ93の内容を更新し、可変長符号化テーブル44又は可変長復号テーブル65を形成する。すなわち図22(A)及び(B)に示すように、1系統のみ処理する場合は、処理を開始する際に、対応するフォーマットのデータを選択的にメモリ85からメモリ93にダウンロードする。また図23及び図24に示すように、時分割で処理、フォーマットを切り換える場合、処理、フォーマットの切り換えに連動して、対応するフォーマットのデータを選択的にメモリ85からメモリ93にダウンロードする。
またこのメモリ93へのダウンロードの際に、規格で定められた全てのテーブルをメモリ93にダウンロードすることが困難な場合、使用頻度の高いデータを選択的にメモリ93にダウンロードする。
可変長符号化復号回路92は、画像データD1を符号化処理する場合には、このメモリ93に形成された可変長符号化テーブル44を参照して、係数予測回路11の出力データ、動きベクトル、予測モード等のデータを順次可変長符号化処理する。この符号化処理において、メモリ93に形成された可変長符号化テーブル44を参照できない場合、中央処理ユニット94に不一致情報を通知する。また中央処理ユニット94から処理の強制終了が指示されると、上述の実施例と同様に終了符号を設定して当該ブロックの符号化処理を終了する。
また可変長符号化復号回路92は、ビデオストリームD2を復号する場合には、このメモリ93に形成された可変長復号テーブル65を参照して、係数データ、動きベクトル、予測モード等のデータを順次復号する。この処理において、メモリ93に形成された可変長復号テーブル65を参照できない場合、中央処理ユニット94に不一致情報を通知する。また中央処理ユニット94から処理の強制終了が指示されると、上述の実施例と同様に以降の係数データを値0に設定して当該ブロックの復号処理を終了する。
中央処理ユニット94は、可変長符号化復号回路92から不一致情報が通知されると、1系統のみ処理している場合、時間的余裕があると判断し、対応するテーブルのデータをメモリ93にアップロードし、このアップロードしたデータにより符号化、復号処理する。これに対して複数系統を処理している場合、時間的余裕が無いと判断し、強制終了を可変長符号化復号回路92に通知する。
図25及び図26は、各1系統の符号化処理及び復号処理を同時並列的に実行する場合のこの符号化復号装置91の処理手順を示すフローチャートである。なおこの各1系統の符号化処理及び復号処理を同時並列的な処理は、図23(C)に示す例である。
符号化復号装置91は、この処理手順を開始すると、ステップSP81からステップSP82に移り、ここで対応する可変長符号化テーブルのデータをメモリ85からメモリ93にダウンロードする。また続くステップSP83で1ピクチャーの符号化処理を開始する。またステップSP84でマクロブロックの符号化処理を開始し、続くステップSP85で当該マクロブロックを構成するブロックの符号化処理を開始する。
続いて符号化復号装置91は、ステップSP86において、係数予測回路11から出力される係数データでメモリ93に形成された可変長符号化テーブル44を参照し、ここで係数データに対応する可変長符号化データを可変長符号化テーブルで検出できたか否か判断する。ここで参照できた場合、符号化復号装置91は、参照して得られた可変長符号化データを出力し、ステップSP86からステップSP87に移り、当該ブロックの末尾の係数データの処理を終了したか否か判断する。このステップSP87で否定結果が得られると、符号化復号装置91は、ステップSP87からステップSP86に戻り、続く係数データを処理する。
これに対してステップSP86で否定結果が得られると、符号化復号装置91は、ステップSP86からステップSP88に移り、終了符号を設定し、当該ブロックの以降の符号化処理を中止する。また続くステップSP89で、当該マクロブロックの処理が終了したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP87に移る。これに対してステップSP89で肯定結果が得られると、ステップSP89からステップSP90に移り、残りの全てのブロックについて、終了符号を設定して処理を中止し、ステップSP91に移る。また符号化復号装置91は、ステップSP87で肯定結果が得られた場合も、ステップSP87からステップSP91に移る。
このステップSP91において、符号化復号装置91は、最終のマクロブロックを処理したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP85に戻り、次のブロックを処理する。これに対してステップSP91で肯定結果が得られると、ステップSP91からステップSP92に移り、この1つのピクチャーの符号化処理を終了する。
符号化復号装置91は、続いてステップSP93に移り(図26)、対応する可変長復号テーブルのデータをメモリ85からメモリ93にダウンロードする。また続くステップSP94で1ピクチャーの復号処理を開始する。またステップSP95でマクロブロックの処理を開始し、続くステップSP96で当該マクロブロックを構成するブロックの処理を開始する。
続いて符号化復号装置91は、ステップSP96において、係数予測回路11から出力される係数データでメモリ93に形成された可変長復号テーブル65を参照し、ここで可変長復号テーブルを参照して係数データを復号できたか否か判断する。ここで参照できた場合、符号化復号装置91は、参照して得られた係数データを出力し、ステップSP97からステップSP98に移り、当該ブロックの末尾の係数データの処理を終了したか否か判断する。このステップSP98で否定結果が得られると、符号化復号装置91は、ステップSP98からステップSP97に戻り、続く係数データを復号する。
これに対してステップSP97で否定結果が得られると、符号化復号装置91は、ステップSP97からステップSP99に移り、終了符号が設定されているものとして当該ブロックの以降の係数データの復号処理を中止する。また続くステップSP100で、当該マクロブロックの処理が終了したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP98に移る。これに対してステップSP100で肯定結果が得られると、ステップSP100からステップSP101に移り、残りの全てのブロックについて、復号処理を中止する。また続くステップSP102で1つのピクチャーの復号処理を完了したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP102からステップSP103に移る。また符号化復号装置91は、ステップSP98で肯定結果が得られた場合も、ステップSP98からステップSP103に移る。
このステップSP103において、符号化復号装置91は、最終のマクロブロックを処理したか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP96に戻り、次のブロックを処理する。これに対してステップSP103で肯定結果が得られると、ステップSP103からステップSP104に移る。またステップSP102で肯定結果が得られた場合も、ステップSP102からステップSP104に移る。このステップSP104で、符号化復号装置91は、この1つのピクチャーの復号処理を終了し、ステップSP82に戻る。
なお符号化復号装置91は、図23、図24について上述した複数系統で処理する場合、この図27及び図28の処理手順に対応するように、逐次、時分割で各部の処理を切り換えて符号化処理、復号処理を実行する。
図27は、1系統を符号化処理する場合のこの符号化復号装置91の処理手順を示すフローチャートである。なおこの図27に示す処理手順において、図25の処理手順と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。従って符号化復号装置91は、この図25に示す処理手順を開始すると、メモリ93に可変長符号化テーブル44を形成した後、順次処理を開始し、可変長符号化テーブル44を参照できた場合、参照結果により順次画像データD1を符号化処理する。
これに対して可変長符号化テーブル44を参照できない場合、ステップSP86で否定結果が得られ、ステップSP86からステップSP86−1に移る。ここで参照できなかった係数データに対応する可変長符号化テーブルのデータをメモリ85からロードしてメモリ93の内容を更新した後、ステップSP86に戻り、この更新したデータを用いて可変長符号化処理する。
図28は、1系統を復号処理する場合のこの符号化復号装置91の処理手順を示すフローチャートである。なおこの図28に示す処理手順において、図26の処理手順と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。従って符号化復号装置91は、この図26に示す処理手順を開始すると、メモリ93に可変長復号テーブル65を形成した後、順次処理を開始し、可変長復号テーブル65を参照できた場合、参照結果により順次ビデオストリームD2を復号処理する。
これに対して可変長復号テーブル65を参照できない場合、ステップSP97で否定結果が得られ、ステップSP97からステップSP97−1に移る。ここで参照できなかった可変長符号化データに対応する可変長復号テーブルのデータをメモリ85からロードしてメモリ93の内容を更新した後、ステップSP97に戻り、この更新したデータを用いて可変長復号処理する。
この実施例によれば、符号化復号装置において、二次記憶手段であるメモリ85に格納された可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルのデータのうち、使用頻度の高いデータを選択的にメモリ93に格納してテーブルを形成することにより、従来に比して可変長符号化テーブル、可変長復号テーブルを構成するメモリの容量を小さくして、種々のフォーマットに対応することができる。
またこのときテーブルでは検索できないデータが発生した場合、時間的余裕の有無によりブロックの処理を打ち切ることにより、符号化処理において発生符号量の増大を防止することができる。
図29は、図21との対比により、本発明の実施例9の符号化復号装置を示すブロック図である。この符号化復号装置101は、メモリ99に可変長符号化テーブル44、可変長復号テーブル65の使用履歴を記録して保持し、上述の実施例と同様に、この使用履歴に基づいてメモリ93に可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータをロードする。この実施例では、このメモリ93にロードするデータに係る構成が異なる点を除いて、実施例8について上述した符号化復号装置と同一に構成される。
この実施例によれば、符号化復号装置に適用して、使用履歴に基づいてメモリに選択的にロードする可変長符号化テーブルのデータ、可変長復号テーブルのデータを決定するようにしても、上述の各実施例と同様の効果を得ることができる。
ところで上述の各実施例のように、ルックアップテーブルを参照できない場合に符号化処理を中止する場合、結局、メモリにロードするテーブルのデータの如何によって、符号化処理による発生符号量が変化することになる。従ってメモリにロードするテーブルのデータによって、発生符号量を制御できることになる。
そこでこの実施例では、符号化テーブルで参照できない場合には処理を打ち切るようにして、符号化処理して出力するビデオストリームの目標ビットレートに応じて、メモリにロードする可変長符号化テーブルのデータを可変する。すなわち図30(A1)〜(A3)に示すように、ビデオストリームの目標ビットレートが大きい場合程、可変長符号化テーブルを構成するデータ数が多くなるように、メモリにロードするデータを制御する。
なおこのビットレートは、ユーザーにより指示された記録モード、ホスト装置からの指示等により決まることから、この実施例では、記録モード、ホスト装置からの指示により、メモリにロードするデータを制御する。またこの場合に、使用の履歴を記録し、メモリにテーブルを形成する際には、この記録に従って使用頻度の高いデータから順次メモリにロードするようにしてもよい。
この実施例では、メモリにロードしてテーブルを構成するデータを、ビデオストリームのビットレートに従って制御することにより、併せて発生符号量を制御することができる。
ところでMPEGでは、連続するピクチャーを所定の順序でIピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーに設定して順次符号化処理しており、Iピクチャーは、イントラ符号化処理して他のピクチャータイプで参照される。従ってP、Bピクチャーに比してIピクチャーは、一般に可変長符号化する係数データ量が多く、また高画質に符号化処理することが望まれる。これに対してPピクチャーは、他のPピクチャー、Bピクチャーで参照される場合がある。従ってPピクチャーは、一般に、Iピクチャー程では無いものの、Bピクチャーに比して可変長符号化する係数データ量が多く、また高画質に符号化処理することが望まれる。
そこでこの実施例では、符号化テーブルで参照できない場合には処理を打ち切るようにして、ピクチャータイプ毎に、メモリにロードする可変長符号化テーブルのデータを可変する。すなわち図30(B1)〜(B3)に示すように、Iピクチャー、Pピクチャー、Bピクチャーの順に、順次、可変長符号化テーブルを構成するデータ数が少なくなるように、メモリにロードするデータを制御する。なおこの場合に、使用の履歴を記録し、メモリにテーブルを形成する際には、この記録に従って使用頻度の高いデータから順次メモリにロードするようにしてもよい。
この実施例によれば、メモリにロードしてテーブルを構成するデータ数を、一定のデータ数ではなくピクチャータイプで可変することにより、符号化処理の打ち切りを各ピクチャータイプに応じて適切に設定して符号化処理することができ、全体として見た画質を一定のデータ数で打ち切る場合に比べて向上することができる。また従来に比してより自由度の高いビットレート制御が可能なエンコーダを提供することができる。
なお上述の実施例10、11においては、ビットレート、ピクチャータイプに応じてメモリにロードしてテーブルを構成するデータ数を可変する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各種画質を表すパラメータに基づいてルックアップテーブルを形成するデータ数を可変するようにしてもよい。なおこのようなパラメータとしては、画像の輝度レベル、動きベクトルの大きさ、予測値との差分値、予測モード等であり、例えば直前の1つ又は複数のピクチャーで検出したパラメータを使用することが考えられる。
また上述の実施例においては、ピクチャー単位で処理を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばGOP単位等、種々の処理単位で処理を切り換えるようにしてもよい。
また上述の実施例においては、エンコーダ等の一部の構成をハードウエアで作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばコンピュータにおける各種画像処理プログラムに本発明を適用して、ソフトウエア構成により画像データを符号化処理、復号処理する場合等にも広く適用することができる。なおこの場合、このプログラムは、事前にインストールして提供するようにしてもよく、例えば光ディスク、磁気テープ等の記録媒体に記録して提供するようにしてもよく、またインターネット等のネットワークを介してダウンロードにより提供するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、MPEGのフォーマットで符号化、復号する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、H.264/AVCで使用される可変長符号化テーブル、CAVLC(Context−based Adaptive Variable Length Code)等の種々のフォーマットで符号化、復号する場合に広く適用することができる。
本発明は、例えばMPEG−2、MPEG−4でフォーマットを切り換えて動画像を符号化処理、復号化処理する場合に適用することができる。
1、41、51……エンコーダ、2、22、42、52、62、72、94……中央処理ユニット、12、46、56……可変長符号化回路、13、15、24、34、43、53、64、73、83、85、93、99……メモリ、14、44……可変長符号化テーブル、21、61、71……デコーダ、23、63……可変長復号回路、25、65……可変長復号テーブル、81、91、101……符号化復号装置、82、92……可変長符号化復号回路
Claims (11)
- 順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法において、
ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、
前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成するルックアップテーブルの作成ステップとを有し、
前記ルックアップテーブルの作成ステップは、
前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 前記一部のデータが、
使用頻度の高いデータである
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記ルックアップテーブルの参照ステップは、
マクロブロック単位で、前記画像データを符号化及び又は復号し、
前記ルックアップテーブルで参照困難な場合、当該マクロブロックにおける処理を中止する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記ルックアップテーブルの参照ステップにおいて前記ルックアップテーブルで参照困難な場合、参照可能なデータを前記二次記憶手段から前記一次記憶手段に格納し、前記ルックアップテーブルを更新するルックアップテーブルの更新ステップを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記ルックアップテーブルの参照ステップにおける前記ルックアップテーブルの参照の履歴を記録する履歴記録のステップを有し、
前記ルックアップテーブルの作成ステップは、
前記履歴記録のステップによる記録に基づいて、前記使用頻度の高いデータを検出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理方法。 - 前記ルックアップテーブルの参照ステップにおいて前記ルックアップテーブルで参照困難な場合、参照可能なデータを前記二次記憶手段から前記一次記憶手段に格納し、前記ルックアップテーブルを更新するルックアップテーブルの更新ステップを有し、
前記ルックアップテーブルの参照ステップは、
マクロブロック単位で、前記画像データを符号化及び又は復号し、
前記ルックアップテーブルで参照困難な場合であって、処理時間に余裕がある場合、前記ルックアップテーブルの更新ステップで前記ルックアップテーブルを更新した後、前記ルックアップテーブルを参照し直して前記画像データを符号化及び又は復号し、
前記ルックアップテーブルで参照困難な場合であって、処理時間に余裕が無い場合、当該マクロブロックにおける処理を中止する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記処理時間に余裕が無い場合が、前記ルックアップテーブルの参照ステップにおける処理対象及び又は処理方法を時分割で切り換えて、複数系統の画像データを符号化及び又は復号する場合であり、
前記処理時間に余裕が有る場合が、前記処理時間に余裕が無い場合に比して、前記画像データの系統数が少ない場合である
ことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。 - 前記ルックアップテーブルの作成ステップは、
前記ルックアップテーブルの参照ステップにおける処理方法の切り換えに連動して、前記ルックアップテーブルを作成する
ことを特徴とする請求項7に記載の画像処理方法。 - 演算処理手段による実行により、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法のプログラムにおいて、
ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、
前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを形成するルックアップテーブルの作成ステップとを有し、
前記ルックアップテーブルの作成ステップは、
前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する
ことを特徴とする画像処理方法のプログラム。 - 演算処理手段による実行により、順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体において、
前記画像処理方法のプログラムは、
ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照ステップと、
前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段から、前記二次記憶手段に記録したデータを一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成するルックアップテーブルの作成ステップとを有し、
前記ルックアップテーブルの作成ステップは、
前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する
ことを特徴とする画像処理方法のプログラムを記録した記録媒体。 - 順次画像データを符号化及び又は復号する画像処理装置において、
ルックアップテーブルを参照して、前記画像データを符号化及び又は復号するルックアップテーブルの参照部と、
前記ルックアップテーブルに記録するデータを保持する二次記憶手段と、
前記ルックアップテーブルを形成する一次記憶手段と、
前記二次記憶手段に記録したデータを前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する制御部とを有し、
前記制御部は、
前記二次記憶手段に記録した1つのフォーマットのデータのうちの、一部のデータを選択的に前記一次記憶手段に格納して前記ルックアップテーブルを作成する
ことを特徴とする画像処理装置。
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