JP2007281658A - データ処理装置、出力装置、画像処理装置、印刷システム、ジョブ処理方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 生成させた印刷ジョブが容易に第三者に漏洩されてしまうことを防止しつつ、高機能印刷を確実に行えることである。
【解決手段】 ホストコンピュータ10で、生成された印刷ジョブを第1の分割ジョブと、第2の分割ジョブに分割した後、第1の分割ジョブをプリンタ単体機31で直接出力させる。一方、第2の分割ジョブをネットワークを介してカラー複合画像形成装置100に転送しておく。そして、プリンタ単体機31で第1の分割ジョブに暗号化処理を行い生成した電子情報を記録用紙に出力する。そして、記録用紙をカラー複合画像形成装置100に読み取らせ、受信している分割ジョブ2に結合可能であれば、結合して印刷ジョブを再構成して印刷する特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 ホストコンピュータ10で、生成された印刷ジョブを第1の分割ジョブと、第2の分割ジョブに分割した後、第1の分割ジョブをプリンタ単体機31で直接出力させる。一方、第2の分割ジョブをネットワークを介してカラー複合画像形成装置100に転送しておく。そして、プリンタ単体機31で第1の分割ジョブに暗号化処理を行い生成した電子情報を記録用紙に出力する。そして、記録用紙をカラー複合画像形成装置100に読み取らせ、受信している分割ジョブ2に結合可能であれば、結合して印刷ジョブを再構成して印刷する特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置または第2の通信手段を介して画像処理装置と通信可能なデータ処理装置を含む印刷システムにおけるジョブ処理に関するものである。
近年では、ネットワーク環境が広く普及し、多くのコンピュータやこの種の電子機器が社内LAN、家庭内LAN等のネットワークに接続されて、データ処理システムが構築されている。
また、プリンタ等、印刷装置もネットワーク上に接続され、コンピュータ上で作成された電子文書を印刷する場合は、以下のように処理する。具体的には、電子文書の内容を含む印刷情報(印刷ジョブ)を、電子文書を保存しているコンピュータからネットワークを介して印刷装置に通知し印刷することが一般的である。
一方、ネットワークを流れる情報は、第三者によってそのネットワーク上に接続された他のコンピュータ等を使用して盗聴される危険性があり、前記印刷ジョブも、盗聴・解析され印刷ジョブに含まれる電子文書の内容を盗まれる可能性がある。
さらに、前述の社内LAN、家庭内LAN等のネットワークはインターネットや他のLANと相互接続され、より大規模なネットワークに接続された環境では、前述の第三者による盗聴の危険性はますます高くなる。
このような状況のなか、電子文書を保存しているコンピュータ上で、電子文書のデータそのものや印刷ジョブ全体を、様々な暗号化手法により、暗号化した上で、印刷装置に通知し、印刷装置で復号化するといった手段をとる場合がある。これにより、ネットワーク上で盗聴された場合でも、電子文書のデータの内容が漏洩しないようにするといった対応が行われている。
また、サイズの大きな印刷ジョブを印刷装置が受信することで、後続する印刷ジョブの遅延が発生する事態を回避するため、データ処理装置で生成される印刷ジョブを分割する技術として特許文献1が開示されている。
なお、特許文献1では、生成される印刷ジョブを分割してネットワーク上をそれぞれ転送するものが記載されているが、分割されたジョブに画像処理を加えて、ネットワークを介することなく印刷装置に入力することについては開示されていない。
特開平9−231027号公報
しかしながら、暗号化されたデータも、暗号化の手法や復号するための鍵が漏れる等、盗聴されたデータから、その内容を解析される危険性は「0」ではない。
また、ネットワーク上で印刷ジョブデータを盗聴される危険性を回避するために、電子文書の作成されているコンピュータをネットワークから切り離し、コンピュータにUSB接続等で直接接続された印刷装置より出力する手法も考えられる。
しかし、手元のコンピュータがデスクトップ型等である場合、直接接続可能な印刷は、モノクロ印刷装置であったり、印刷コストの高いインクジェット式プリンタであったりする場合がある。また、両面機能がなかったり、ソートやステイプル等のフィニッシャ機能ない等の低機能である場合が多く、ユーザの印刷要求に応えられない場合ある。
さらに、ネットワーク上で印刷ジョブを盗聴される危険性を回避しつつ、カラー印刷や高度なフィニッシャ機能を持つ高機能印刷機での印刷を行うために、リムーバブルメディアに印刷ジョブを記録する。そして、高機能印刷機で前記各種メディアより直接、印刷ジョブを読み出し、高機能印刷機で印刷・実行することも可能である。しかし、印刷ジョブを記録したメディアの盗難等、印刷ジョブの内容を盗まれる危険性がある。なお、リムーバブルメディアとは、フレキシブルディスクやMO、ICカードおよびコンパクトフラッシュ(登録商標)やUSBメモリ等が該当する。
このように従来のメディアによる印刷ジョブ管理や、印刷ジョブの転送処理では、高機能設定された印刷ジョブを分割することなく一体として管理するので、印刷ジョブを悪意のある搾取者に対するセキュリティ機能が高度に担保されていない。このため、印刷ジョブをメディアで管理しても、ネットワークによる転送によっても容易に第三者がその印刷ジョブを取得してその内容を確認できてしまうという課題があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、生成させた印刷ジョブが容易に第三者に漏洩されてしまうことを防止しつつ、高機能印刷を確実に行える仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の情報処理装置は以下に示す構成を備える。
第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置または第2の通信手段を介して画像処理装置と通信可能なデータ処理装置であって、前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明の出力装置は以下に示す構成を備える。
第1の通信手段を介してデータ処理装置と通信可能な出力装置であって、前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
生成される印刷ジョブを第1、第2の分割ジョブに分割処理するデータ処理装置と通信可能な画像処理装置であって、前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段とを有することを特徴とする。
上記目的を達成する本発明の印刷システムは以下に示す構成を備える。
データ処理装置と、前記データ処理装置と第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置と、前記データ処理装置と第2の通信手段を介して画像処理装置とを含む印刷システムであって、
前記データ処理装置は、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段とを有し、
前記出力装置は、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段とを有し、
前記画像処理装置は、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段とを有することを特徴とする。
前記データ処理装置は、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段とを有し、
前記出力装置は、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段とを有し、
前記画像処理装置は、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、生成させた印刷ジョブが容易に第三者に漏洩されてしまうことを防止しつつ、高機能印刷を確実に行える。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置、印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明する図である。なお、本システムは、ネットワーク2000上に、ホストコンピュータ10およびカラー複合画像形成装置100が接続されているシステム例である。なお、LAN構成は、有線または無線のいずれのインタフェースでも本発明を適用可能である。また、本実施形態では、カラー複合画像形成装置100は画像処理装置に対応し、プリンタ単体機31は出力装置に対応し、ホストコンピュータ10はデータ処理装置に対応する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すデータ処理装置、印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明する図である。なお、本システムは、ネットワーク2000上に、ホストコンピュータ10およびカラー複合画像形成装置100が接続されているシステム例である。なお、LAN構成は、有線または無線のいずれのインタフェースでも本発明を適用可能である。また、本実施形態では、カラー複合画像形成装置100は画像処理装置に対応し、プリンタ単体機31は出力装置に対応し、ホストコンピュータ10はデータ処理装置に対応する。
なお、ネットワーク2000上に、図示しない複数のホストコンピュータや、印刷仕様が異なる印刷装置、印刷機能を有する複合画像処理装置等が接続可能である。また、ルータ等の通信制御装置を介して、1つのLANから他のLANへ接続可能な印刷システムであってもよい。
図1において、ホストコンピュータ(HC)10には、プリンタ単体機31がUSBケーブルで直接接続されており、ホストコンピュータ10とプリンタ単体機31はネットワーク2000を介さずに通信可能な構成となっている。ここで、ホストコンピュータ10には、いわゆるCPU、ROM、RAM等を含む制御ユニットを備え、入力デバイスであるキーボード、ポインティングデバイス及び出力デバイスとしての表示装置、記憶装置としてのハードディスク等の外部記憶装置を備える。そして、ホストコンピュータ10は、外部記憶装置に記憶されるアプリケーションプログラムをRAM等にロードして実行し、プリンタドライバを介してプリンタ単体機3が印刷可能な印刷ジョブを生成する。また、プリンタドライバを介してカラー複合画像形成装置100が印刷可能な印刷ジョブを生成する。
さらに、ホストコンピュータ10は、所定のOS(例えばwindows(登録商標))をRAMにロードして、プリンタドライバや各種のデバイスドライバを介してハードウエア資源を制御する。なお、OSは、上記例示のOS以外のOSであっても、本発明を適用可能である。
また、プリンタ単体機31は、いわゆるローカルプリンタであり、ホストコンピュータ10と所定のインタフェースケーブルを介して双方向通信可能に接続されている。
なお、プリンタ単体機31は、オペレーティングシステムにおけるプリンタの共有設定に基づいて、ネットワークプリンタとしても機能する。また、カラー複合画像形成装置100とプリンタ単体機31とは印刷機能が異なり、カラー複合画像形成装置100はプリンタ単体機31よりも高機能印刷処理を実行できる。ここで、高機能印刷処理とは、ステイプラ処理や、製本処理等を含むものである。
このように構成された印刷システムにおいて、本実施形態では以下の機能処理を行う。
図1に示す印刷システムは、データ処理装置(ホストコンピュータ10)と、ホストコンピュータ10と第1の通信手段(例えばUSB)を介して接続されてデータ処理を行う出力装置(プリンタ単体機31)を含んで構成されている。また、本印刷システムは、ホストコンピュータ10と第2の通信手段(ネットワーク)を介して画像処理装置(カラー複合画像形成装置(MFP)100)とを含んで構成されている。
そして、ホストコンピュータ10のプリンタドライバが生成した印刷ジョブを第1と、第2の分割ジョブとし、第1の分割ジョブを出力装置で電子情報に加工する。そして、入力される電子情報から第1の分割ジョブを再生し、さらに、再生された第1の分割ジョブと画像処理装置に受信されている第2の分割ジョブとを結合し、印刷ジョブを再構成する。
これにより、生成させた印刷ジョブが容易に第三者に漏洩されてしまうことを防止しつつ、高機能印刷を確実に行えるように構成されている。
そして、ホストコンピュータ10は、MFP100出力可能な印刷ジョブをドライバを介して生成する生成機能を有する。
また、生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割機能を有する。
さらに、分割された第1の分割ジョブを第1の通信手段を介してプリンタ単体機31に転送し、該分割された第2の分割ジョブを第2の通信手段を介してMFP100に転送する転送機能を有する。
一方、プリンタ単体機31は、ホストコンピュータ10により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理機能を有する。さらに、生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力機能を有する。
さらに、画像スキャナ機能と、印刷機能を兼ね備えるMFP100は、第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力機能と、入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生機能を有する。
さらに、再生された前記第1の分割ジョブとホストコンピュータ10と通信により受信する第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成機能を有する。
図2は、図1に示したカラー複合画像形成装置100の構成を説明する断面構成図である。なお、本実施形態を適用する、複合画像形成装置は、カラー複合画像形成装置のみならず、スキャナ単体機器とプリンタ単体機を組み合わせたシステム及び、これらの白黒機器の場合であっても適用可能なことは言うまでもない。
図2において、201はイメージスキャナ部で、原稿を読み取り、デジタル信号処理を行う。
200はプリンタ部で、イメージスキャナ部201で読み取った画像データ及び、後述する図3に示すコントローラ部500で生成処理された画像データを用紙にフルカラーで印刷出力する。
さらに、カラー複合画像形成装置100には図示されない、ソート機能、パンチ機能、ステイプル機能、ブックレット機能、Z折機能等の機能を持つフィニッシャが接続される。
イメージスキャナ部201において、202は原稿圧板を兼ねたデジタイザである。デジタイザ202は、スキャン動作前にその上に載置された原稿204の所望の点を、付属のペンで押すことにより原稿上の領域を指定するのに用いられる。
以下、イメージスキャナ部201の構成及び原稿読み取り動作を説明する。
原稿台ガラス(以下「プラテン」と称す。)203上に原稿204を置き、図3に示す操作部510より複写又は読み取り動作のスタートを指示すると、ハロゲンランプ205からの光で原稿204が照射される。原稿からの反射光はミラー206、207に導かれ、レンズ208により3ラインセンサ(以下「CCD」と称す。)210上に結像する。
CCD210は光情報をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)成分に分解し、その光情報を表わす信号を図示されない増幅回路によって増幅した後、画像信号処理部209に送る。
なお、ハロゲンランプ205、ミラー206は速度vで、ミラー207は速度(1/2)vでラインセンサの電気的走査方向(以下、「主走査方向」と称す。)に対して垂直方向(以下、「副走査方向」と称す。)に機械的に動き、原稿全面を走査する。
画像信号処理部209では、読み取られた信号を電気的に処理し、原稿種にしたがった適切な画像処理が行われ、ビデオ信号としてコントローラ部500に送る。
コントローラ部500はカラー複合画像形成装置100内の各機器の制御を統括する。また、コントローラ部500は、主に外部から通知されるPDLデータ、FAXデータ、リモートプリントデータ及びイメージスキャナ部201から通知される画像データを受信する。そして、コントローラ部500は、受信したデータから、印刷するべき画像データを生成し、プリンタ部200へマゼンダ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各ビデオ信号として通知する。
以下、プリンタ部200の構成及び印刷動作を説明する。
プリンタ部200に送られたビデオ信号は、レーザドライバ212でレーザ駆動信号に変換され、半導体レーザ(不図示)を駆動する。
レーザ光はポリゴンミラー214、f−θレンズ215、ミラー216を介し、帯電器211によって一様な電位に帯電された感光ドラム217上を走査して静電潜像を形成する。
219〜222は現像器であり、マゼンタ現像器219、シアン現像機220、イエロー現像器221、ブラック現像器222より構成される。これら4つの現像器が交互に感光ドラム217に接し、感光ドラム217上に形成されたM、C、Y、BK各色成分に対応した静電潜像を対応するトナーで現像する。
223は転写ドラムで、用紙カセット224または用紙カセット225より給紙された用紙を転写ドラム223に巻き付け、感光ドラム217上に現像されたトナー像を用紙に転写する。
このようにしてM、C、Y、BKの4色によって形成された画像が順次転写された後に、用紙は定着ユニット226を通過して排紙トレイ上に排紙される。
227は両面トレイであり、両面印刷指定時には表面印刷後、図示しない府ラッパの制御で排紙搬送路が切り替えられる。そして、用紙は排紙トレイに排紙されずに一旦ここに格納され、裏面印刷時に、用紙カセット224または用紙カセット225から給紙される代わりに本トレイより給紙される。
図3は、図1に示したカラー複合画像形成装置の制御システムを説明するブロック図である。なお、本発明の機能が実行されるのであれば単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等のネットワークを介して処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
図3に示すコントローラ部500において、501はCPUで、ROM503のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等或いはハードディスク(HD)506に記憶される。そして、CPU501は、起動時にRAM502にロードされる制御プログラム等に基づいてシステムバス504に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。
このCPU501の主な制御内容として、イメージスキャナ部201からの後述するスキャン可能データをスキャンしたビデオ信号入力をスキャナI/Fを介して受取りRAM502に形成するスキャン可能データバッファへ格納を行う。
また、イメージスキャナ部201からのビデオ信号入力をスキャナI/Fを介して受取りRAM502に形成するイメージバッファへ格納を行う。
また、ネットワーク2000からI/O512を介して入力されるPDL等の印刷用データを解釈しRAM502に形成するイメージバッファへ画像を形成する。
また、電話回線2001から入力されるFAXデータをFAX部509で解釈しRAM502に形成するイメージバッファへ画像を形成する。
また、RAM502上のイメージバッファ上の出力画像を、印刷部インタフェース508を介して接続されるプリント部(プリンタエンジン)200に出力情報として、Y、C、M、Bkの各ビデオ信号を出力する。
また、図示されないフィニッシャを制御し、ソート、パンチ、ステイプル、ブックレット、Z折等各種、出力物へのフィニッシング処理を施す。
さらに、ROM503のプログラムROMには、図13に示すフローチャートで示されるようなCPU501の制御プログラム等を記憶する。
ROM503のデータROMには、例えば紙幣や有価証券などの特定画像の特徴を抽出したリファレンスデータ等を記憶している。
CPU501はI/O512を介して、ネットワーク2000に接続されている図示されないホストコンピュータ等の外部機器との通信処理が可能である。
なお、外部機器との通信をネットワーク2000を介して行うとしているが、図示しない直接インタフェースを介して外部機器と接続し、通信を行っても良いことは言うまでもない。
502は、CPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能するRAMで、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
なお、RAM502は、PDL画像、FAX画像、スキャン画像が記憶されるイメージバッファ領域、環境データ格納領域等に用いられる。前述したHD506は、メモリコントローラ(MC)505によりアクセスを制御される。
HD506は、PDLデータ解析時に使用するフォントデータ等の格納や、RAM502のイメージバッファ内画像の一時保存等に使用される。
また、510は操作部であり、操作のためのスイッチおよびLEDディスプレイ等が配置されている。
マルチメディアリーダ521は、各種のメディア、例えばコンパクトフラッシュ(登録商標)、PCMCIAカード、SDカードからのデータ読み出しインタフェースを備えている。そして、各種のメディアに対応するメディアI/Fを介して、インタフェースに挿入された各種メディアからデータ読み出しを行うことができる。ここで、データとは、PDF等の電子データ、プリンタ単体機31、あるいはホストコンピュータ10で暗号化処理された電子情報を含むものである。
続いて、プリンタ単体機31の構成について図4を参照しながら説明する。
なお、本実施形態を適用する画像形成装置は、プリンタ単体機のみならず、複合画像形成装置及びこれらのカラー機器にも適用可能であることはいうまでもない。
図4は、図1に示したプリンタ単体機31の構成例を示す断面図であり、例えばレーザビームプリンタ(LBP)の場合を示す。
図4において、31はLBP本体であり、外部に接続されているホストコンピュータ10から供給される印刷情報(文字コード等)やフォーム情報あるいはマクロ命令等を入力して記憶するRAM等を備える。また、プリンタ単体機31は、それらの情報に従って対応する文字パターンやフォームパターン等をRAM上で作成し、記録媒体である記録紙等に像を形成する。
1012は操作のためのスイッチおよびLED表示器等が配されている操作パネルである。1001はプリンタ制御ユニットで、プリンタ単体機31の制御およびホストコンピュータ10から供給される文字情報等を解析する。
このプリンタ制御ユニット1001は、主に文字情報を対応する文字パターンのビデオ信号に変換してレーザドライバ1002に出力する。レーザドライバ1002は半導体レ−ザ1003を駆動するための回路であり、入力されたビデオ信号に応じて半導体レーザ1003から発射されるレーザ光1004をオン・オフ切り換えする。
レーザ光1004は回転多面鏡1005で左右方向に振らされて静電ドラム1006上を走査露光する。これにより、静電ドラム1006上には文字パターンの静電潜像が形成されることになる。
この潜像は、静電ドラム1006周囲に配設された現像ユニット1007により現像された後、記録紙に転写される。この記録紙にはカットシートを用い、カットシート記録紙は、プリンタ単体機31に装着した用紙カセット1008に収納されている。そして、用紙カセット1008に収納されているカットシートは、給紙ローラ1009および搬送ローラ1010と搬送ローラ1011とにより、装置内に取り込まれて、静電ドラム1006に供給される。
図5は、図4に示したプリンタ単体機31のプリンタ制御システムを説明するブロック図である。
図5に示すプリンタ単体機31において、12はプリンタCPU(CPU)である。CPU12は、ROM13のプログラム用ROMに記憶された制御プログラム等或いは外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御する。そして、CPU12は、印刷部インタフェース16を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)17に出力情報としての画像信号を出力する。
また、このROM13のプログラムROMには、図10等のフローチャートで示されるようなCPU12の制御プログラム等を記憶する。
ROM13のフォント用ROMには上記出力情報を生成する際に使用するフォントデ−タ等を記憶する。さらに、ROM13のデ−タ用ROMにはハードディスク等の外部メモリ14が無いプリンタの場合には、ホストコンピュータ10上で利用される情報等を記憶している。
CPU12はUSBインタフェース等の入力部18を介してホストコンピュータ10との通信処理が可能となっており、プリンタ単体機31内の情報等をホストコンピュータ10に通知可能に構成されている。なお、ホストコンピュータ10との通信を入力部18を介して行うとしているが、図示していないIEEE1284やイーサネット(登録商標)IFを介して通信を行ってもよいことはいうまでもない。
19はRAMで、CPU12の主メモリ、ワークエリア等として機能する。また、RAM19は、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
なお、RAM19は、入力データ格納領域、出力情報展開領域、環境データ格納領域等に用いられる。さらに、前述したハードディスク(HD)、ICカ−ド等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。
外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデ−タ、エミュレ−ションプログラム、フォ−ムデ−タ等を記憶する。NVRAM21は、不揮発性のメモリであり操作パネル1012からのプリンタモード設定情報等を記憶する。
また、前述した外部メモリは1個に限らず、少なくとも1個以上備え、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード,言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。
以下、図1のホストコンピュータ10、プリンタ単体機31、カラー複合画像形成装置100からなるシステムにおいて本発明の実施形態の動作を説明する。はじめに本実施形態で説明する機能の概要を説明する。
ホストコンピュータ10上で、図示しないアプリケーションからの印刷要求に基づいて、図示しないプリンタドライバがカラー複合画像形成装置100で印刷するための印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2に分割する。
分割したジョブJ1をネットワーク2000経由でカラー複合画像形成装置100へ送信すると共に、前記ジョブJ2をUSB接続されたプリンタ単体機31送信する。プリンタ単体機31では送信されてきたジョブJ2を、カラー複合画像形成装置100でスキャン可能なスキャン可能データとして印刷出力する。
プリンタ単体機31で印刷出力したスキャン可能データをカラー複合画像形成装置100のイメージスキャナ部201によりスキャンする。
そして、カラー複合画像形成装置100のCPU501では、イメージスキャナ部201によりスキャンしたスキャン可能データからジョブJ2を再び電子データとして抽出する。
そして、カラー複合画像形成装置100のCPU501は、抽出したジョブJ2とネットワーク経由で送信されてきているジョブJ1とRAM502上でそれぞれの識別情報を照合する等の認証処理後、それぞれの印刷ジョブをデータ処理により結合する。そして、ホストコンピュータ10のプリンタドライバが生成した印刷ジョブを再構成した後、印刷ジョブを実行して最終的な印刷結果を得る。以降、本実施形態の印刷システムで実現される本機能をスキャンプリントと記述する。
ここで、スキャンプリントとは、プリンタドライバで生成された1つの印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割した後、分割された複数の印刷ジョブに画像処理を施して、視覚的にその内容が判別できない画像として印刷出力する。そして、その印刷出力を分割された一方の印刷ジョブを受信しているカラー複合画像形成装置100のスキャン機能で画像入力を行う。
そして、画像入力された画像から分割された印刷ジョブを抽出して、すでに受信している印刷ジョブと結合して元の印刷ジョブを再現した後、印刷処理を行う機能に対応する。
図6は、本実施形態のデータ処理装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、本例は、スキャンプリント時に、ホストコンピュータ10上で実行するデータ処理手順に対応する。なお、S601〜S610は各ステップを示す。各ステップは、ホストコンピュータ10のCPUが外部記憶装置からプリンタドライバ等をRAM上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS601で、ユーザがホストコンピュータ10上での操作によりアプリケーションから、カラー複合画像形成装置100を分割された印刷ジョブを印刷する印刷装置先として指定する。その後、印刷指示を行うと、ホストコンピュータ10は、インストールされているプリンタドライバを介してステップS602で、図7に示すようなカラー複合画像形成装置100用のプリンタドライバ設定画面701を図示しない表示装置上に表示する。
図7は、本実施形態のデータ処理装置が備える表示装置に表示されるプリンタドライバ設定画面の一例を示す図である。
図7において、ユーザはこの設定画面において、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、レイアウト指定、カラープロファイルの指定、各種フィニッシャの設定等、カラー複合画像形成装置の印刷設定を行う。
また、ユーザはこの設定画面において、スキャンプリントを実行するか否か、およびスキャンプリント時に印刷ジョブの暗号化実行の有無を選択する。ユーザが暗号化有りを選択した場合には、さらに暗号化のためのパスワードの入力を求める。
702は使用するプリンタの情報領域で、プリンタ名、状態、種類、場所等を設定可能に構成されている。703はスキャンプリント実行の設定を行うための領域である。
ここで、スキャンプリントとは、カラー複合画像形成装置100のプリンタドライバが生成した印刷ジョブを分割した後、分割された印刷ジョブに対して画像処理と所定のID情報付加処理が施された印刷情報をプリンタ単体機31で印刷する。そして、その印刷結果をカラー複合画像形成装置100のスキャナ機能で読み取り、その読み取り画像データに所定の画像処理を施して、分割された印刷ジョブを結合して元の印刷ジョブに構築して印刷させるための印刷処理である。
704はラジオボタンで、このボタンをユーザがポインティングデバイス等を操作してクリックすることにより、スキャンプリントを実行することを指定すると、ラジオボタン704が有効表示になる。
また、ラジオボタン704が有効となると、領域703が有効表示となる。ラジオボタン704が無効の時、すなわちカラー複合画像形成装置100で通常プリントを行う場合には領域703はグレーアウト表示され、無効状態に遷移する。
705はプリンタ名リストで、カラー複合画像形成装置100でスキャン可能なスキャン可能データを生成、印刷できるプリンタ単体機31等、印刷装置名のリストである。ユーザは、プリンタ名リスト705中から、スキャン可能データを印刷出力する印刷装置先の選択を行う。なお、本実施形態では、プリンタ単体機31が図4に示すようなモノクロプリンタの例である。
なお、本実施形態では説明のためにプリンタ単体機31を選択するものとする。
706はスキャンプリント時の印刷ジョブデータの暗号化を設定する領域である。領域706は、ユーザによるラジオボタン707の指示状態に基づいて、暗号化の有無を設定可能に構成されている。
また、ユーザによりラジオボタン707をクリックすることにより印刷ジョブデータの暗号化することを指定すると、ラジオボタン707が有効になるとともに、領域706が有効となる。
さらに、ラジオボタン707が無効のとき、スキャンプリント時の印刷ジョブデータの暗号化をしないときには、領域706はグレーアウトされ無効状態となる。
708はスキャンプリント時の印刷ジョブデータを暗号化する際に使用するパスワードを入力するための領域である。ここで、パスワードは認証情報であるが、パスワード以外の情報を認証情報としてもよい。
709は、カラー複合画像形成装置100での印刷に使用する用紙情報の基本的な情報を設定する領域である。カラー複合画像形成装置100はここで設定された用紙を使用して、アプリケーションデータの通常印刷またはスキャンプリントの実行を行う。ここで、用紙節減のため、nIN1印刷等のレイアウト印刷情報を設定可能としてもよい。
710は通常印刷時またはスキャンプリント時にカラー複合画像形成装置100での印刷する部数の設定を行う。ユーザはプロパティボタン711を選択することにより、プロパティ設定画面が表示される。
なお、ここでは図示しないプロパティ設定画面にて、用紙サイズ、用紙向き、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、レイアウト指定等の詳細設定を行うことが可能である。
また、プロパティ設定画面にて、カラープロファイルの指定、各種フィニッシャの設定、ウォータマーク指定、ボックス格納、セキュアプリント等、カラー複合画像印刷装置で実行する印刷ジョブの詳細設定を行うことが可能である。
なお、プリンタドライバ設定画面で設定できる基本印刷情報(用紙サイズ、用紙向き、部数)について、プロパティ設定画面にて設定を行った場合、プロパティ設定画面で行った設定がプリンタドライバ設定画面701上に反映される。
ユーザはカラー複合画像形成装置用のプリンタドライバ設定画面701上のすべての設定が終了すると、OKボタン712を選択することによりホストコンピュータ10へ設定が終了したことを通知する。
ホストコンピュータ10は、S603でカラー複合画像形成装置100用のプリンタドライバを使用して、S602でユーザが設定した内容に基づき、カラー複合画像形成装装置100でアプリケーションデータを印刷するための印刷ジョブを生成する。
次に、ステップS604では、ステップS602で、CPU501は、図7に示した設定画面において、通常印刷が指定されたか、スキャンプリント(ラジオボタン704が有効の場合)が指定されたかを判断する。ここで、通常印刷が指定されたと判断した場合は、ステップS605で、ステップ603で生成した1つの印刷ジョブをカラー複合画像形成装置100へネットワーク2000を介して送信する。
一方、ステップS604で、CPU501がスキャンプリントが指定されていると判断した場合は、ステップS606へ進む。
そして、ステップS606で、プリンタ単体機31用のプリンタドライバ設定画面を表示装置に表示する。この設定画面上でユーザは、プリンタ単体機31を使用してスキャン可能データを印刷出力するための用紙サイズ、用紙向き等、印刷設定を行う。
次に、ステップS607では、後述するジョブ分割処理によりステップS603でプリンタドライバにより生成した印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2へ分割する。
次に、ステップS608では、ジョブJ1に、スキャンプリント用のジョブ1であることを示す情報と印刷ジョブ毎に固有の識別番号として発行するジョブIDと印刷ジョブの暗号化の有無を示す情報を付加してカラー複合画像形成装置100へ送信する。
この際、ジョブJ1には、ステップS603でのジョブ分割処理時に算出した後述する分割単位をヘッダ情報として付加し、カラー複合画像形成装置100へ送信する。
次に、ステップS609では、プリンタ単体機31用のプリンタドライバを使用して、ステップS606でユーザが設定した用紙サイズ、用紙向き等の印刷設定に基づいて、スキャン可能データ用印刷ジョブを生成する。
ここで、生成されるスキャン可能データ用印刷ジョブとは、ジョブJ2をカラー複合画像形成装置100でスキャン可能なスキャン可能データとして印刷出力するためのスキャン可能データ用印刷ジョブである。
次に、ステップS610で、ステップS609で生成したスキャン可能データ用印刷ジョブをホストコンピュータ10の、例えばUSBインタフェースを介してプリンタ単体機31へ送信して、本処理を終了する。
図8は、図1に示したホストコンピュータ10のプリンタドライバにより生成されるスキャン可能データ用印刷ジョブの概念図である。本例は、図6に示したステップS609で生成されるスキャン可能データ用印刷ジョブの概念例である。
図8において、スキャン可能データ用印刷ジョブは、2つのブロック801と802より構成されている。
ブロック801は、プリンタ単体機31用のプリンタドライバで生成される情報であり、ステップS606で設定された用紙サイズ、用紙向き等の印刷設定情報、及びこのジョブがスキャン可能データ用印刷ジョブであることを表す情報を含んでいる。
また、ブロック802には、スキャン可能データ中に含まれる情報であり、ステップS608でジョブJ1へ付加したジョブIDと同じジョブIDとジョブJ2のデータが含まれている。
図9は、本実施形態のデータ処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図6に示したステップS607のジョブ分割処理の詳細手順に対応する。なお、S901〜S905は各ステップを示す。各ステップは、ホストコンピュータ10のCPUが外部記憶装置からプリンタドライバ等をRAM上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS901では、図6にステップS603でプリンタドライバが生成した印刷ジョブのサイズを削減するために可逆圧縮を施す。なお、本可逆圧縮処理は、ソフトウエアによるものであっても、専用のハードウエア(CODEC等の)によるものであってもよい。
次に、ステップS902では、図6に示したS602ではユーザがスキャンプリント時の印刷ジョブの暗号化指定の有無を判断し、暗号化有りと設定されていると判断した場合には、ステップS903に進む。そして、同様に、図6に示したS602で入力されているパスワードを使用して、ステップS901で圧縮済みの印刷ジョブへ暗号化を施し、ステップS904へ進む。
一方、ステップS902で、暗号化指定がなされていないと判断した場合は、そのままステップS904へ進む。
そして、ステップS904では、図6に示したステップS606で設定されたスキャン可能データを印刷出力するための用紙サイズ情報を利用して、指定された用紙サイズ1ページにスキャン可能データとして含めることのできる最大情報量を算出する。そして、算出された最大情報量と暗号化済(暗号化していない場合は圧縮済)の印刷ジョブのデータサイズから、分割単位を決定する。
分割単位CEILは、
CEIL=暗号化済印刷ジョブのデータサイズ/最大情報量…(1)
として求める。
CEIL=暗号化済印刷ジョブのデータサイズ/最大情報量…(1)
として求める。
ここで、上記CEIL(a)はa以上である最大の整数を表している。なお、前記分割単位の最小値は2とし、前記第(1)式の値が「1」となった場合は「2」とする。
本実施形態では後述のように、スキャン可能データとして、2次元バーコードの一種であるQRコードを採用している。使用するQRコードは、QRコードモデル2、レベル40、誤り訂正率レベルL、セルサイズ3ピクセルの、例えば図10に示すQRコード2100であり、1つのQRコード2100中に2940byteの情報を含める。
図10は、図1に示したプリンタ単体機31が読み取るスキャン可能データの一例示す拡大平面図である。
図10に示すように、本実施形態では、QRコード1つは縦横それぞれが23.68mmの正方形である。図6に示したステップS606で使用する用紙サイズをA4ランドスケープと設定した場合、プリンタ単体機31でのA4ランドスケープの印刷可能領域のサイズは286mmx200mmであるため、横方向に最大12個の縦方向には最大9個のQRコードを配置することができる。
したがって、A4ランドスケープの用紙にスキャン可能データとして含めることが可能な最大情報量は、12×9×2940=317520byteである。
次に、ステップS905では、暗号済の印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2へ分割する。暗号化済印刷ジョブを先頭から、ステップS904で算出した分割単位で分割し、分割した各ブロックの先頭1byteをジョブJ2へ、先頭から1byteをジョブJ1へ追加していくにより、ジョブJ1、ジョブJ2へ分割する。
これにより、分割されたジョブJ2をプリンタ単体機31にてスキャン可能データとして印刷する場合、1ページ以内に収めることが可能となる。
なお、本実施形態では、図9に示したフローチャートに示すような分割方法を採用している。しかし、例えば単純に印刷ジョブの前半半分をジョブJ1として、残りの半分をジョブJ2とする。このように、1つの印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2として2つに分割する手法であればどのような手法を採用して本発明の目的を達成できることは言うまでもない。
さらに、本実施形態では印刷コスト等を鑑み、スキャン可能データは必ず1ページとなるようにジョブJ2を構成しているが、本発明の目的を達成するに当たり、スキャン可能データは複数ページに渡ってもよいことはいうまでもない。
続いて、プリンタ単体機31がホストコンピュータ10から印刷ジョブデータを入力部18を介して送信された時の動作を、図10に示すフローチャートを参照しながら説明する。
図11は、本実施形態の印刷装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、プリンタ単体機31がホストコンピュータ10から印刷ジョブデータを入力部18を介して送信された時の手順に対応する。なお、S1101〜S1105は各ステップを示す。各ステップは、プリンタ単体機31のCPU12が外部メモリ14から制御プログラムをRAM19上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1101で、ホストコンピュータ10から印刷ジョブデータが入力部18を介して送信されてきたことを検知する。その後、ステップS1102で送信されてきたデータを解析し、スキャン可能データ用印刷用ジョブであることを示す情報の有無を判別する。これにより、受信した印刷ジョブデータが通常印刷用の印刷ジョブデータであるか、スキャン可能データ用印刷ジョブ用の印刷ジョブデータであるかをCPU12が判断する。
ここで、CPU12が通常印刷用の印刷ジョブデータであると判断した場合は、ステップS1103で、印刷ジョブデータを解析する。そして、印刷ジョブデータに含まれるプリンタ単体機31の用紙サイズ等各種設定情報と、描画データに基づいてRAM19上でラスタライズ処理を行う。そして、印刷部17から出力可能な出力画像データを生成する。そして、ステップS1105へ進む。
一方、ステップS1102で、スキャン可能データ用印刷ジョブデータであるとCPU12が判断した場合、ステップS1104に進む。そして、後述するスキャン可能画像生成処理により、スキャン可能データ用印刷ジョブ中の902の部分のデータをスキャン可能画像として生成する。
そして、ステップS1105では、S1103で生成した出力画像又はステップS1104で生成したスキャン可能画像を、印刷部インタフェース16を介して印刷部17へ送る。そして、印刷部17でS607で指定された用紙サイズの用紙に印刷して、処理を終了する。
続いて、図12のフローチャートを参照して、図11に示したステップS1104のスキャン可能画像生成処理の動作を詳述する。
図12は、本実施形態の印刷装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図11に示したステップS1104のスキャン可能画像生成処理の詳細手順に対応する。なお、S1201,S1202は各ステップを示す。各ステップは、プリンタ単体機31のCPU501がHD506から制御プログラムをRAM502上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1201では、プリンタ単体機31へ通知されたスキャン可能データ印刷ジョブデータのうち、スキャン可能データとして印刷する。そして、カラー複合画像形成装置100へ渡すべきデータ部分、分割されたジョブJ2のデータを含むブロック802を分離して抽出する。
次に、ステップS1202では、2次元バーコードの1種であるQRコードの描画処理をRAM19上で行い、ステップS1105へ進む。
なお、ステップS1201で、CPU12がブロック802より分離・抽出したデータを先頭から2940byteずつのデータブロックとして切り出す。そして、各データブロックの先頭に、ブロック番号4byte、終了フラグ1byteの計5byteのヘッダ情報を付加する。
ここで、ブロック番号はそのデータブロックが先頭から何ブロック目かを表し、終了フラグはそのデータブロックが最終ブロックであるか否かを表すフラグである。
そして、ヘッダ情報の付加された各データブロックより、QRコードモデル2、レベル40、誤り訂正率レベルL、セルサイズ3ピクセルの図10に示したQRコード2100を生成する。
なお、図10において、QRコード1つは縦横それぞれが23.68mmの正方形となる。また、ステップスキャン可能画像生成処理で生成された各QRコードは、図6に示したステップS606で指定された用紙サイズの描画エリアの左上より順次配置してゆく。
なお、本実施形態ではスキャン可能データとして2次元バーコードの1種であるQRコードを使用するとしている。
しかし、データマトリクスやPDF417等の他の2次元バーコードや、I次元バーコード、またはASCHII文字列として印刷など、画像中に情報を埋め込める方式であればどのようなものも使用できる。また、どのような方式をとるかによらず、同様の効果が得られることはいうまでもない。
図13は、図1に示したプリンタ単体機31で生成されるスキャン可能画像データの展開状態を示す説明図である。本例は、ステップS1103で生成したスキャン可能画像をステップS1105で、印刷部17で印刷した画像の一例である。
この例は、図6に示したステップS607で、ユーザがA4ランドスケープ用紙を指定し、ステップS905で分割生成したジョブJ2のデータサイズが142Kbyteであるときの場合である。
図13において、1301はA4ポートレート用紙であり、1302は本実施形態のプリンタ単体機31の印刷可能領域(描画エリア)を示しており、印刷可能領域のサイズは286mmx200mmである。A4ランドスケープ用紙の場合は、横方向に最大12個の縦方向には最大9個のQRコードを配置することができる。
なお、データは2940byte毎の50ブロックに分割され、各ブロックに分割されたデータには5byteのヘッダ情報を付加されQRコードに変換する。
1311〜1360は分割された各データブロックに対応するQRコードであり、1311は1番目のデータブロックに対応し、このQRコードを復号時のヘッダ情報にはブロック番号=1、終了フラグ=0が登録されている。
1312は2番目のブロックに対応し、このQRコードを復号時のヘッダ情報にはブロック番号=2、終了フラグ=0が登録されている。以下順に、各QRコードは各ブロックに対応しておりそれぞれ、対応するブロックのブロック番号と、終了フラグ0が登録されている。
ただし、最終ブロックである50番目のブロックに対応するQRコード1360を復号時のヘッダ情報の終了フラグには「1」が登録されておりこのブロックが最終であることを示している。
続いて、図14、図15に示すフローチャートを参照しながら、分割ジョブを連結して印刷する処理について説明する。具体的には、プリンタ単体機31で印刷出力したスキャン可能データを、カラー複合画像形成装置100でスキャンする。そして、スキャンされたスキャン可能データに含まれるジョブJ2のデータを抽出し、さらに、ホストコンピュータ10よりネットワークを介して予め送信されてきているジョブJ1と、スキャンされて復号されるジョブJ2とを結合する。ことにより元の印刷ジョブを再構成して、印刷ジョブの印刷結果を得る。
図14は、本実施形態の印刷装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したカラー複合画像形成装置100へネットワーク2000を介してホストコンピュータ10上で分割されたジョブJ1がネットワークを介して送信されてきたときのデータ処理手順に対応する。なお、S1401〜S1405は各ステップを示す。各ステップは、カラー複合画像形成装置100のCPU501がHD506から制御プログラムをRAM502上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1401で、ホストコンピュータ10からネットワークを介して印刷ジョブデータがI/O512を介して送信されてきたことをCPU501が検知する。
次に、ステップS1402で、送信されてきた印刷ジョブデータを解析しスキャンプリント用のジョブJ1であることを示す情報の有無を判別する。これにより、この印刷ジョブデータが通常印刷用の印刷ジョブデータであるか、スキャンプリント用データであるかをCPU501が判断する。
ここで、通常の印刷用の印刷ジョブであるとCPU501が判断した場合は、ステップS1403で、印刷ジョブ格納バッファへ格納された印刷ジョブの解析を行う。そして、印刷ジョブに含まれるホストコンピュータ10による図6に示したS602で行われた、カラー複合画像形成装置100で印刷するための各種設定と、描画データとに基づいてラスタライズを行う。各種設定とは用紙サイズ、カラー/モノクロ指定、カラープロファイルの指定等である。これにより、出力画像が生成され、RAM502上のイメージバッファへ格納される。
次に、ステップS1404では、CPU501は、各種設定に基づいて、カラー複合画像形成装置全体を制御し、イメージバッファ中へ格納されている出力画像の、印刷処理、フィニッシング処理を行い、処理を終了する。
具体的には、CPU501が印刷ジョブデータに含まれていた、ホストコンピュータ10による図6に示したステップS602で行われた、カラー複合画像形成装置100で印刷するための各種設定に基づいて、カラー複合画像形成装置全体を制御する。ここで、各種設定とは、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、各種フィニッシャの設定等である。
これにより、イメージバッファ中へ格納されている出力画像の、印刷処理、フィニッシング処理が行われる。
一方、ステップS1402でスキャンプリント用ジョブであることをCPU501が判断した場合は、ステップS1405へ進む。そして、送信されてきたスキャンプリント用ジョブデータをRAM502上に構成するスキャンプリントジョブバッファへ格納して、処理を終了する。
ここで、スキャンプリントジョブバッファ(SPB)に格納されたデータに含まれるジョブID等の情報を操作部510のLEDディスプレイ上に表示してもよい。
図15は、本実施形態の印刷装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図1に示したカラー複合画像形成装置100のスキャンプリント処理手順に対応する。なお、S1501〜S1511は各ステップを示す。各ステップは、カラー複合画像形成装置100のCPU501がHD506から制御プログラムをRAM502上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1501では、ユーザがプリンタ単体機31で出力したスキャン可能データが印刷された印刷物を、カラー複合画像形成装置100の、イメージスキャナ部201のプラテンにセットし、操作部510よりスキャンプリントの実行を指示する。これにより、スキャン動作を開始しスキャン画像データをRAM502上のスキャン可能データバッファへ格納される。
なお、プリンタ単体機31で出力したスキャン可能データが印刷された印刷物をADF等の原稿給送装置から自動給紙してスキャンニングする構成であってもよい。
次に、ステップS1502では詳細は後述する、ジョブJ2抽出処理を行いスキャン可能データバッファへ格納されているスキャン可能データからジョブJ2とそのヘッダ情報を抽出し、RAM502上に確保されるジョブJ2格納バッファへ格納する。
次に、ステップS1503では、ステップS1502で抽出したジョブJ2格納バッファに格納されたデータのヘッダ情報からジョブIDを取り出し、RAM502からスキャンプリントジョブバッファに同様のジョブIDをヘッダに持つジョブJ1を検索する。
次に、ステップS1504では、CPU501は、S1503での検索の結果から、RAM502上のジョブJ2格納バッファに格納済データのヘッダ情報のジョブIDと一致するジョブIDをヘッダに持つジョブJ1がSPBにあるか判断する。ここで、CPU501が一致するものがないと判断した場合は、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップS1504で、一致するものがあるとCPU501が判断した場合は、ステップS1505へ進む。
そして、ステップS1505では、RAM502上で結合処理して元の印刷ジョブを再構成する。
具体的には、RAM502上のジョブJ2格納バッファに格納されたジョブJ2とそのヘッダ情報に持つジョブIDと一致するジョブIDを持つスキャンプリントジョブバッファに格納されているジョブJ1をRAM502上で結合処理する。
ここで、結合処理は図9のステップS905で行った分割処理とは逆の処理となる。
すなわち、ジョブJ2の先頭から1byte取り出し、印刷ジョブ格納バッファへ追加する。続いて、ジョブJ1のヘッダ情報に含まれている分割単位を参照し、ジョブJ1の先頭から(分割単位−1)byteのデータを取り出し、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファへ追加する。
この動作をジョブJ1の最後に達するまで繰り返すことより、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファ内に元の印刷ジョブが再構成される。
次に、ステップS1506では、使用したスキャンプリントジョブバッファに含まれているジョブJ1のヘッダ情報を参照することにより、再構成した印刷ジョブの暗号化の有無を判断する。ここで、暗号化されていないと判断した場合はステップS1509へ進み、暗号化されていると判断した場合はステップS1507へ進む。
そして、ステップS1507では、操作部510上のLEDディスプレイ上にパスワードの入力を促すメッセージをCPU501の表示制御で表示する。
ここで、ユーザがあらかじめ設定されたパスワードを入力すると、入力したパスワードをキーとして印刷ジョブバッファ中の印刷ジョブの復号処理を行う。
そして、復号されたデータもまた、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファへ格納する。
次に、CPU501は、ステップS1508ではステップS1507でのユーザが入力したパスワードによる印刷ジョブデータの復号が成功したか否かを判断する。ここで、復号が成功しているとCPU501が判断した場合は、ステップS1509へ進み、失敗していると判断した場合は、ステップS1507へ戻り、再度、ユーザへ正しいパスワードの入力を促す。
次に、ステップS1509で、CPU501は、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファ上の圧縮されている印刷ジョブデータの伸張処理を行う。
そして、ステップS1510で、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファへ格納された印刷ジョブを解析し、各種設定と、描画データに基づいてラスタライズを行い出力画像を生成し、RAM502上のイメージバッファへ格納する。ここで、各種設定は、ホストコンピュータ10の図6に示したステップS602で行われた設定である。
具体的には、印刷ジョブに含まれるホストコンピュータ10の図6に示したステップS602で行われた、各種設定と、描画データに基づいてラスタライズを行い出力画像を生成する。
そして、ステップS1511では、印刷ジョブデータに含まれていた、ホストコンピュータ10の図6に示したステップS602で行われた、各種設定に基づいて、カラー複合画像形成装置全体を制御して、印刷処理、フィニッシング処理を行う。
具体的には、カラー複合画像形成装置100で印刷するための用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、各種フィニッシャの設定等の各種設定に基づいてイメージバッファ中へ格納されている出力画像の、印刷処理、フィニッシング処理を行う。
そして、印刷ジョブバッファ中の印刷ジョブ、ジョブJ2格納バッファへ格納されたデータおよびスキャンプリントジョブバッファへ格納されており、結合処理に使用したジョブJ1を、RAM502内から削除して、処理を終了する。
以下、図15に示したステップS1502の印刷ジョブデータ抽出処理を、図16に示すフローチャートを参照しながら詳述する。
図16は、本実施形態の印刷装置における第5のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、図15に示したステップS1502の印刷ジョブデータ抽出処理の詳細処理手順に対応する。なお、S1601〜S1603は各ステップを示す。各ステップは、カラー複合画像形成装置100のCPU501がHD506から制御プログラムをRAM502上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1601では、RAM502上のスキャン可能データバッファに格納されているスキャン可能データから各QRコードをCPU501による画像処理によりそれぞれ切り出す。
次に、ステップS1602では、CPU501は、切り出した各QRコードをデコードしQRコードに含まれるバイナリ情報を取り出す。そして、ステップS1603では各QRコードから取り出した、バイナリ情報に含まれる、ブロック番号と終了フラグを参照しながらデータを並べ替える(整列処理)。これと同時に、ヘッダ情報である5byteを削除し、カラー複合画像形成装置100の印刷ジョブデータを再構成し、RAM502上の印刷ジョブデータ格納バッファへ格納して、本処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、ジョブJ2をスキャンプリントで処理することで以下の効果を奏する。
つまり、カラー複合画像形成装置100の印刷ジョブの一部である、ジョブJ1の情報をネットワーク上で盗聴されたとしても、ジョブJ2の情報が入手しなければ印刷ジョブを再構成することが不可能となる。これにより、データ漏洩の危険性なしで、カラー複合画像形成装置の高度な機能を使用することが両立可能なる。
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、ホストコンピュータ10上で印刷ジョブを分割後、ジョブJ2をプリンタ単体機31へ送信し、プリンタ単体機31でスキャン可能データを生成するとしている。
上記第1実施形態では、ホストコンピュータ10上で印刷ジョブを分割後、ジョブJ2をプリンタ単体機31へ送信し、プリンタ単体機31でスキャン可能データを生成するとしている。
しかしながら、ホストコンピュータ10上でスキャン可能データを作成してプリンタ単体機31へ送信し、プリンタ単体機31では通常プリントと処理・印刷するようにしても同様の結果を得ることが出来るように構成してもよい。これにより、プリンタ単体機31は汎用性のローカルプリンタであれは、本発明を容易に適用可能となる。
図17は、本実施形態のデータ処理装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、ホストコンピュータ10上でスキャン可能データを作成して、プリンタ単体機31へ送信し、プリンタ単体機31では通常プリントと処理・印刷する手順に対応する。なお、S1701〜S117121は各ステップを示す。各ステップは、ホストコンピュータ10のCPUがHDから制御プログラム(プリンタドライバを含む)をRAM上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1701で、ユーザがHC10上での操作によりアプリケーションから、カラー複合画像形成装置100を指定して印刷指示を行う。その後、HC10は、プリンタドライバを介してステップS1702で、カラー複合画像形成装置100用の図7に示したプリンタドライバ設定画面701を表示装置上に表示する。
ユーザは、プリンタドライバ設定画面701において、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、レイアウト指定、カラープロファイルの指定、各種フィニッシャの設定等、カラー複合画像形成装置の印刷設定を行う。また、これと同時に、スキャンプリントを実行するか否か、およびスキャンプリント時に印刷ジョブの暗号化実行の有無を選択する。ユーザが暗号化有りを選択した場合には、さらに暗号化のためのパスワードの入力を求める。
HC10は、S1704では、カラー複合画像形成装置100用のプリンタドライバを使用し、S1702でユーザが設定した内容に基づいてカラー複合画像形成装装置100でアプリケーションデータを印刷するための印刷ジョブを生成する。
次に、ステップS1705では、ステップS1702で通常印刷が指定されたか、スキャンプリントが指定されたかをホストコンピュータ10のCPUが判断する。
ここで、ユーザにより通常印刷が指定されていると、ホストコンピュータ10のCPUが判断した場合は、ステップS1706で、ステップS1704で生成した印刷ジョブをカラー複合画像形成装置100へネットワーク2000を介して送信する。
一方、ステップS1705で、スキャンプリントが指定されていると判断した場合は、ステップS1707へ進む。
そして、ステップS1707では、プリンタ単体機31用のプリンタドライバ設定画面を表示する。この設定画面上でユーザは、プリンタ単体機31を使用してスキャン可能データを印刷出力するための用紙サイズ、用紙向き等、印刷設定を行う。
次に、ステップS1708では、ホストコンピュータ10のCPUは、図6に示したステップS608と同様のジョブ分割処理によりステップS1704で生成した印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2へ分割する。
そして、ステップS1709では、ジョブJ1に、スキャンプリント用のジョブJ1であることを示す情報と、印刷ジョブ毎に固有の識別番号として発行するジョブIDと印刷ジョブの暗号化の有無を示す情報を付加する。同時に、ホストコンピュータ10のCPUは、ステップS1704でのジョブ分割処理時に算出した後述する分割単位をヘッダ情報として付加し、カラー複合画像形成装置100へ送信する。
次に、ステップS1710では、ホストコンピュータ10のCPUは、ジョブJ2にジョブJ1のヘッダ情報として付加したジョブIDと同様のジョブIDを付加する。その後、ホストコンピュータ10のCPUは、このデータに対しステップS1102で説明したものと同様のQRコード生成処理を施し、スキャン可能データの生成を行う。
次に、ステップS1711では、ステップS1710で生成したスキャン可能データをイメージデータとして扱い、プリンタ単体機31用のプリンタドライバを使用して、プリンタ単体機31用の印刷ジョブを生成する。そして、生成したプリンタ単体機31用の印刷ジョブをステップS1712でプリンタ単体機31へ送信して、本処理を終了する。
なお、プリンタ単体機31及びカラー複合画像形成装置100の動作については第1実施形態と同等のものであるが、プリンタ単体機31については、特に図11に示したステップS1104のスキャン可能画像生成処理を実装している必要はない。
これにより、プリンタ単体機31は分割ジョブを生成する処理が不要となり、汎用的なプリンタ装置であれば、暗号化され、かつ圧縮された分割ジョブを容易に印刷することができる。
〔第3実施形態〕
上記第1、第2実施形態では、スキャンジョブを記録媒体(記録用紙)に印刷して、カラー複合画像形成装置100のスキャン機能で読み取る場合について説明した。
上記第1、第2実施形態では、スキャンジョブを記録媒体(記録用紙)に印刷して、カラー複合画像形成装置100のスキャン機能で読み取る場合について説明した。
しかしながら、本発明は、分割ジョブの保持態様として、用紙のみを適用範囲とするものではなく、記憶媒体に分割ジョブを記憶させて、カラー複合画像形成装置100のメディアI/Fを介して入力させる構成であってもよい。ここで、記憶媒体とは、コンピュータが読み取り可能なメディアであって、コンパクトフラッシュ(登録商標)、PCMCIAカードおよびSDカードが含まれる。つまり、第1、第2実施形態では、記録媒体として記録用紙の例を示した。
これに対して、記録用紙に代えて、例えば記憶媒体としての可搬性の記憶媒体(メモリカード等)に記憶させ、その記憶媒体を画像処理装置が備えるインタフェースを介して読み取らせて上記実施形態と同様に処理してもよい。以下、その実施形態について詳述する。
図18は、本発明の第3実施形態を示すデータ処理装置、印刷装置を適用可能な印刷システムの構成を説明する図である。
なお、本システムは、ネットワーク2000上に、ホストコンピュータ10およびカラー複合画像形成装置100が接続されているシステム例である。また、ネットワーク2000上に、図示しない複数のホストコンピュータや、印刷仕様が異なる印刷装置、印刷機能を有する複合画像処理装置等が接続可能である。また、ルータ等の通信制御装置を介して、1つのLANから他のLANへ接続可能な印刷システムであってもよい。
図18において、ネットワーク2000上に、ホストコンピュータ10およびカラー複合画像形成装置100が接続されている。ホストコンピュータ10にはコンパクトフラッシュ(登録商標)、PCMCIAカードおよびSDカードの読み書き可能なインタフェース(図示しない)を備えている。また、コンパクトフラッシュ(登録商標)、PCMCIAカードおよびSDカードには、ホストコンピュータ10で生成される分割されたジョブJ2が記憶される。
また、本実施形態のカラー複合画像形成装置100の構成は第1実施形態で説明したもの同一であり、説明は割愛する。まず、本実施形態で説明する機能の概要を説明する。
ホストコンピュータ10上でカラー複合画像形成装置100で印刷するための印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2に分割する。
そして、分割したジョブJ1をネットワーク2000経由でカラー複合画像形成装置100へ送信すると共に、ジョブJ2をコンパクトフラッシュ(登録商標)またはPCMCIAカードまたはSDカードに保存する。
そして、ジョブJ2を保存したメディアを取り出し、カラー複合画像形成装置100のメディアI/Fに挿入すると、カラー複合画像形成装置100のCPU501は、挿入されたメディアからジョブJ2を読み出す。その後、読み出した前記ジョブJ2とネットワーク経由で送信されてきているジョブJ1を結合し、印刷ジョブを再構成した後、前記印刷ジョブの実行・印刷を行う。以降、本実施例のシステムで実現される本機能を分割プリントと記述する。
図19は、本実施形態のデータ処理装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、ホストコンピュータ10上で分割プリント時に、ホストコンピュータ上で実行する手順に対応する。なお、S1901〜S1909は各ステップを示す。各ステップは、ホストコンピュータ10のCPUがHDから制御プログラム(プリンタドライバを含む)をRAM上にロードして実行することで実現される。
まず、ステップS1901で、ユーザがHC10上での操作によりアプリケーションから、カラー複合画像形成装置100を指定し印刷指示を行う。その後、HC10は、ステップS1902で、カラー複合画像形成装置100用のプリンタドライバ設定画面を表示する。
ユーザはここで、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、レイアウト指定、カラープロファイルの指定、各種フィニッシャの設定等、カラー複合画像形成装置の印刷設定を行う。また、これと同時に、分割プリントを実行するか否か、および分割プリント時に印刷ジョブの暗号化実行の有無を選択する。ユーザが暗号化有りを選択した場合には、さらに暗号化のためのパスワードの入力を求める。
次に、HC10は、S1903で、カラー複合画像形成装置100用のプリンタドライバを使用し、S1902でユーザが設定した内容に基づきカラー複合画像形成装装置100でアプリケーションデータを印刷するための印刷ジョブを生成する。
次に、ステップS1904では、ステップS1902で通常印刷が指定されたか、スキャンプリントが指定されたかを判断する。
ここで、通常印刷が指定されていると判断した場合は、ステップS1905で、ステップS1903で生成した印刷ジョブをカラー複合画像形成装置100へネットワーク2000を介して送信する。
一方、ステップS1904で、スキャンプリントが指定されていると判断した場合は、ステップS1906へ進む。
そして、ステップS1906では、後述するジョブ分割処理で生成されるジョブJ2を格納するメディアをユーザに選択させるためのファイル保存画面を表示する。ユーザはこの画面上でジョブJ2を格納するメディアとしてコンパクトフラッシュ(登録商標)またはPCMCIAカードまたはSDカードを選択する。
なお、このとき選択したメディアがマルチメディアリーダ521に挿入されていない場合には、その旨を表示しメディア挿入をユーザに促す。
次に、ステップS1907では、第1実施形態の図6に示したステップS607のジョブ分割処理によりステップS1903で生成した印刷ジョブをジョブJ1、ジョブJ2へ分割する。
次に、ステップS1908では、ジョブJ1に、以下の情報を付加したヘッダ情報として付加し、カラー複合画像形成装置100へ送信する。
ここで、付加する情報には、スキャンプリント用のジョブJ1であることを示す情報が含まれる。また、付加する情報には、印刷ジョブ毎に固有の識別番号として発行するジョブIDと、印刷ジョブの暗号化の有無および、S1907でのジョブ分割処理時に算出した分割単位をヘッダ情報が含まれる。
そして、ステップS1909では、ジョブJ2にステップS1908でジョブJ1にヘッダ情報として付加したジョブIDと同様ジョブIDをヘッダ情報として付加し、ステップS1906でユーザの選択したメディアに保存して、本処理終了する。
図20は、本実施形態の印刷装置における第6のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。本例は、カラー複合画像形成装置100でジョブJ2を格納したメディアからジョブJ2のデータを読み出し、さらに予め送信されてきているジョブJ1とジョブJ2を結合することにより元の印刷ジョブを再構成し、印刷・実行する手順に対応する。なお、S2001〜S2011は各ステップを示す。各ステップは、カラー複合画像形成装置100のCPU501がHD506から制御プログラムをRAM502上にロードして実行することで実現される。
まず、ユーザは図23に示す処理終了後、ジョブJ2の保存されたメディアをホストコンピュータ10から取り出し、カラー複合画像形成装置100のマルチメディアリーダ521へ挿入する。
次に、ステップS2001で、ジョブJ2の保存されたメディアがマルチメディアリーダ521へ挿入されたことをCPU501が検知すると、ステップS2002へ進む。
そして、ステップS2002で、挿入されたメディアからジョブJ2とそのヘッダ情報を読み出しRAM502上のジョブJ2格納バッファへ格納する。
そして、ステップS2003で、ステップS2002で抽出したジョブJ2格納バッファに格納されたデータのヘッダ情報からジョブIDを取り出し、スキャンプリントジョブバッファに同様のジョブIDをヘッダに持つジョブJ1を検索する。
次に、ステップS2004で、ステップS2003での検索の結果から、ジョブ2格納バッファに格納されたデータのヘッダ情報のジョブIDと一致するジョブIDをヘッダに持つジョブJ1がスキャンプリントジョブバッファにあるか判断する。ここで、一致するものがないとCPU501が判断した場合は、そのまま終了する。
一方、ステップS2004で一致するものがあったとCPU501が判断した場合は、ステップS2005へ進む。
そして、ステップS2005では、ジョブ2格納バッファに格納されているジョブJ2とそのヘッダ情報に持つジョブIDと一致するジョブIDを持つスキャンプリントジョブバッファに格納されているジョブJ1を結合し印刷ジョブを再構成する。なお、当該結合処理はステップS805で行った分割処理の逆の処理となる。
すなわち、ジョブJ2の先頭から1byte取り出し、印刷ジョブ格納バッファへ追加する。
続いて、ジョブJ1のヘッダ情報に含まれている前記分割単位を参照し、ジョブJ1の先頭から(分割単位−1)byteのデータをとりだし印刷ジョブ格納バッファへ追加する。この動作をジョブJ1の最後に達するまで繰り返すことより印刷ジョブ格納バッファ内に印刷ジョブを再構成される。
そして、ステップS2006では、ステップS2006で使用したスキャンプリントジョブバッファに含まれているジョブ1のヘッダ情報を参照することにより、再構成した印刷ジョブの暗号化の有無をCPU501が判断する。ここで、暗号化されていないと判断した場合は、ステップS2009へ進み、暗号化されていると判断した場合はステップS2007へ進む。
そして、ステップS2007では、操作部510上のLEDディスプレイにパスワードの入力を促すメッセージをCPU501の表示制御で表示する。
そして、ユーザがパスワードを入力すると、CPU501は、入力したパスワードをキーとして印刷ジョブバッファ中の印刷ジョブの復号処理を行う。この際、復号されたデータもまた、RAM502上の印刷ジョブ格納バッファへ格納する。
次に、ステップS2008では、ステップS2007でユーザが入力したパスワードによる印刷ジョブデータの復号に成功したか否かをCPU501が判断する。ここで、成功していれると判断した場合は、ステップS2009へ進み、失敗していると判断した場合は、ステップS2007へ戻り、再度、ユーザへ正しいパスワードの入力を促す。
次に、ステップS2009で、CPU501は、RAM502上に確保される印刷ジョブ格納バッファ上の圧縮されている印刷ジョブデータの伸張処理を行う。
そして、ステップS2010では、CPU501は、印刷ジョブ格納バッファへ格納された印刷ジョブを解析する。そして、印刷ジョブに含まれるホストコンピュータ10が図19に示すステップS1902で行われた、各種設定と、描画データに基づいてラスタライズを行い出力画像を生成し、RAM502上のイメージバッファへ格納する。ここで、各種設定は、カラー複合画像形成装置100で印刷するための用紙サイズ、カラー/モノクロ指定、カラープロファイルの指定等である。
そして、S2011で、CPU501は、印刷ジョブデータに含まれていた、HC10の図19に示したS1902で行われた、カラー複合画像形成装置100で印刷するための各種設定に基づいて、カラー複合画像形成装置全体を制御する。ここで、各種設定は、用紙サイズ、部数、カラー/モノクロ指定、両面指定、各種フィニッシャの設定等である。
そして、イメージバッファ中へ格納されている出力画像の、印刷処理、フィニッシング処理を行う。そして、印刷ジョブバッファ中の印刷ジョブ、ジョブJ2格納バッファへ格納されたデータおよびスキャンプリントジョブバッファへ格納されており前記結合処理に使用したジョブJ1メモリ内から削除する。
さらにステップS2001で検知したメディアに含まれているジョブJ2のデータをメディアから削除して、本処理を終了する。
以上、本実施形態によれば、分割プリントを実行するのでカラー複合画像形成装置100の印刷ジョブの一部である、ジョブ1の情報をネットワーク上で盗聴されても、ジョブ2の情報が入手しなければ印刷ジョブを再構成することが不可能となる。
また、持ち出し可能なメディアが盗難された場合でも前記メディア内のデータだけでは印刷ジョブデータを再構成することが不可能であることから、機密データ漏洩の危険性なしで、カラー複合画像形成装置の高度な機能を使用することができる。
〔第4実施形態〕
なお、上記第1実施形態では、プリンタ単体機31で記録媒体として記録用紙に分割された第1の分割ジョブを暗号化処理して印刷出力する場合について説明した。
なお、上記第1実施形態では、プリンタ単体機31で記録媒体として記録用紙に分割された第1の分割ジョブを暗号化処理して印刷出力する場合について説明した。
しかしながら、記録媒体として、ICタグが付与された用紙、電子シート等の記録媒体も本発明に適用可能である。
また、携帯可能な通信機器である、例えば携帯電話インタフェースを介してホストコンピュータ10から携帯電話が備えるSDメモリに上記電子情報を記憶させ、そのSDメモリをカラー複合画像形成装置に読み取らせる構成としてもよい。
〔第5実施形態〕
以下、図21、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
以下、図21、図22に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷システムで読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図21は、本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
図22は、本発明に係るデータ処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図6,図9,図11,図12,図14〜図17,図19に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけではない。例えばそのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行う。そして、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込ませる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
10 ホストコンピュータ
31 プリンタ単体機
100 カラー複合画像形成装置
31 プリンタ単体機
100 カラー複合画像形成装置
Claims (29)
- 第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置または第2の通信手段を介して画像処理装置と通信可能なデータ処理装置であって、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段と、
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 前記第1の通信手段は、ローカル接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 前記第2の通信手段は、ネットワーク接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
- 第1の通信手段を介してデータ処理装置と通信可能な出力装置であって、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段と、
を有することを特徴とする出力装置。 - 前記記録媒体は、記憶媒体または記録用紙であることを特徴とすることを特徴とする請求項4記載の出力装置。
- 生成される印刷ジョブを第1、第2の分割ジョブに分割処理するデータ処理装置と通信可能な画像処理装置であって、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記入力手段は、記録用紙に印刷されている前記電子情報を読み取ることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 前記入力手段は、記憶媒体に記憶されている前記電子情報を読み取ることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- 前記電子情報は、読み取り可能な2次元バーコード画像で構成されることを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
- データ処理装置と、前記データ処理装置と第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置と、前記データ処理装置と第2の通信手段を介して画像処理装置とを含む印刷システムであって、
前記データ処理装置は、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段とを有し、
前記出力装置は、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段とを有し、
前記画像処理装置は、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。 - 前記第1の通信手段は、ローカル接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項10記載の印刷システム。
- 前記第2の通信手段は、ネットワーク接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項10記載の印刷システム。
- 前記記録媒体は、記憶媒体または記録用紙であることを特徴とすることを特徴とする請求項10記載の印刷システム。
- 第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置または第2の通信手段を介して画像処理装置と通信可能なデータ処理装置におけるジョブ処理方法であって、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割ステップと、
前記分割ステップにより分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記第1の通信手段は、ローカル接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項14記載のジョブ処理方法。
- 前記第2の通信手段は、ネットワーク接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項14記載のジョブ処理方法。
- 第1の通信手段を介してデータ処理装置と通信可能な出力装置におけるジョブ処理方法であって、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記記録媒体は、記憶媒体または記録用紙であることを特徴とすることを特徴とする請求項17記載のジョブ処理方法。
- 生成される印刷ジョブを第1、第2の分割ジョブに分割処理するデータ処理装置と通信可能な画像処理装置におけるジョブ処理方法であって、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力ステップと、
前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生ステップと、
前記再生ステップにより再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記入力ステップは、記録用紙に印刷されている前記電子情報を読み取ることを特徴とする請求項19記載のジョブ処理方法。
- 前記入力ステップは、記憶媒体に記憶されている前記電子情報を読み取ることを特徴とする請求項19記載のジョブ処理方法。
- 前記電子情報は、読み取り可能な2次元バーコード画像で構成されることを特徴とする請求項19記載のジョブ処理方法。
- データ処理装置と、前記データ処理装置と第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置と、前記データ処理装置と第2の通信手段を介して画像処理装置とを含む印刷システムにおけるジョブ処理方法であって、
前記データ処理装置は、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割ステップと、
前記分割ステップにより分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送ステップとを有し、
前記出力装置は、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理ステップと、
前記暗号化処理ステップにより生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力ステップとを有し、
前記画像処理装置は、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力ステップと、
前記入力ステップにより入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生ステップと、
前記再生ステップにより再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成ステップと、
を有することを特徴とするジョブ処理方法。 - 前記第1の通信手段は、ローカル接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項23記載のジョブ処理方法。
- 前記第2の通信手段は、ネットワーク接続するためのインタフェースを備えることを特徴とする請求項23記載のジョブ処理方法。
- 前記記録媒体は、記憶媒体または記録用紙であることを特徴とすることを特徴とする請求項23記載のジョブ処理方法。
- 第1の通信手段を介して接続されてデータ処理を行う出力装置または第2の通信手段を介して画像処理装置と通信可能なデータ処理装置を制御するプログラムであって、
前記画像処理装置で出力可能な印刷ジョブを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された印刷ジョブを複数の印刷ジョブに分割する分割手段と、
前記分割手段により分割された第1の分割ジョブを前記第1の通信手段を介して前記出力装置に転送し、該分割された第2の分割ジョブを前記第2の通信手段を介して前記画像処理装置に転送する転送手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 第1の通信手段を介してデータ処理装置と通信可能な出力装置を制御するプログラムであって、
前記データ処理装置により印刷ジョブが分割された第1の分割ジョブに暗号化処理を施して電子情報を生成する暗号化処理手段と、
前記暗号化処理手段により生成された前記電子情報を記録媒体に出力する出力手段として機能させることを特徴とするプログラム。 - 生成される印刷ジョブを第1、第2の分割ジョブに分割処理するデータ処理装置と通信可能な画像処理装置を制御するプログラムであって、
前記第1の分割ジョブに暗号化処理が施されている電子情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された前記電子情報を解析して第2の分割ジョブを再生する再生手段と、
前記再生手段により再生された前記第1の分割ジョブと前記データ処理装置と通信により受信する前記第2の分割ジョブとを結合して印刷ジョブを再構成するジョブ結合再構成手段として機能させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2006102926A JP2007281658A (ja) | 2006-04-04 | 2006-04-04 | データ処理装置、出力装置、画像処理装置、印刷システム、ジョブ処理方法、プログラム |
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JP2018036876A (ja) * | 2016-08-31 | 2018-03-08 | ブラザー工業株式会社 | プログラム及び情報処理端末 |
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2006
- 2006-04-04 JP JP2006102926A patent/JP2007281658A/ja not_active Withdrawn
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