JP2007280071A - アラーム情報表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 所定の管理環境下におかれたハードウェアのエラーに関するメッセージを、通常のアラーム情報と共に表示画面に表示させることを可能としたアラーム情報表示装置を実現する。
【解決手段】 外部機器からのアラーム情報を収集して監視手段の表示画面に表示すると共に、所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装するアラーム情報表示装置において、
前記ハードウェアのエラー情報が書き込まれたシステムログにアクセスして新規発生エラーを検索するエラー検索手段と、
検出されたエラー情報に関するエラーメッセージを生成するエラーメッセージ生成手段と、
生成されたエラーメッセージを、前記アラーム情報と共に前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
を備える。
【選択図】 図１

Description

本発明は、外部機器からのアラーム情報を収集して監視手段の表示画面に表示すると共に、所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装するアラーム情報表示装置に関するものである。

プラントで稼動する機器のアラーム情報を収集して表示する操作監視装置を備えた分散型制御システムがある。図４は、所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装する従来の操作監視装置を備えた分散型制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。

１は操作監視装置であり、制御バス２に接続されている。３は、同じく制御バス２に接続されている制御装置であり、操作監視装置１と通信すると共に、フィールドバス４を介してプラント５の機器５１，５２，…５ｎと通信してこれらを制御する。操作監視装置１は、プラント５の機器５１，５２，…５ｎで発生するアラーム情報ＡＬを、制御装置３を介して収集する。

操作監視装置１において、１１はＣＰＵであり、内部バス１２を介してメモリ１３にアクセスする。１４はアラーム情報処理手段であり、制御装置３より通知されるアラーム情報ＡＬを収集して後述する所定の管理環境下におかれたハードディスクに保持し、又は保持されたアラーム情報を表示のために抽出する。

１５はアラーム表示編集手段であり、抽出されたアラーム情報の表示形式を編集し、表示制御手段１６に渡す。表示制御手段１６は、渡されたアラーム情報をモニタ等の監視手段１７の表示画面１８のアラーム情報表示領域１８ａに所定の形式で表示する。

２０は、所定の管理環境、この実施形態ではＲＡＩＤ（Redundant Arrays of Inexpensive Disks）−１規格に準拠する、ディスクの多重化環境である。ＲＡＩＤ−１は、２台のハードディスクに同一データを同時に書き込み、論理的に１台のハードディスクとして扱うミラーリング環境を提供する。

２１及び２２は、ＲＡＩＤ−１で管理される二重化された２台のハードディスクであり、内部バス１２に接続されたＲＡＩＤ−１ドライバ２３により、同一データが両者に同時に書き込まれるミラーリングが実行される。なお、ハードディスクは三重化異常の多重化されていてもよい。

２４はエラー監視手段であり、２台のハードディスクの内例えば２１にエラーが発生したとき、ＲＡＩＤ−１ドライバ２３よりエラー通知を取得すると、正常なハードディスク２２に保持されているオペレーティングシステム（以下、ＯＳ）のシステムログ２５にエラー情報を書き込むと共に、表示制御手段１６にエラー表示指令Ｒを出力する。

このエラー表示指令Ｒの仕様は、表示画面１８下部のタスクバートレイ１８ｂに配置されたＲＡＤエラー表示アイコン１９を色変化表示（緑→赤）すると共に、吹き出しメッセージを表示させる。

図５は吹き出しメッセージ１９ａのイメージ図である。表示された吹き出しメッセージは、オペレータによる画面右上に配置された消去ボタン（図示せず）の操作か、一定時間経過後自動的に消去される。

ＲＡＩＤ−１環境は、ＰＣ技術の急速な発展と低価格化により、汎用のマザーボード上に標準的にサポートされつつあるが、その機能はハードウェアベンダが提供するドライバとアプリケーショソフトにより管理されていて、購入者が仕様をカスタマイズすることは困難である。

特許文献１には、アラーム発生時にプラントから通知されるメッセージを画面表示するアラーム表示装置が記載されている。

特開２００５−２２８０２７号公報

従来構成によるＲＡＤ−１エラー表示の仕様では、次のような問題がある。
（１）タスクバートレイにアイコンによるエラー表示と吹き出しによる通知が行われるが、
オペレータが注意して監視しているアラーム表示領域１８ａに通常のシステムアラームと同一の方法で通知されない。

（２）操作監視装置では、通常の使用形態ではタスクバーを隠しているため、吹き出し表示が消えてしまうと異常を認知できない。もしタスクバーが見えたとしても，タスクトレー内の表示が小さいため見落とす可能性が高い。

（３）ハードウェアベンダが提供する仕様によっては、エラー発生を画面上に通知すらしない場合もあり、ハードディスクに関する重要な異常をオペレータが見落とす可能性が高い。

（４）ハードウェアまわりの重要なエラー通知が、ＲＡＩＤ状態を監視するハードウェアベンダが提供するプログラム仕様に基づくエラー通知の表示機能（表示方式、安定性、信頼性等）に依存しており、ユーザシステムが備える標準のアラーム表示仕様に統合されておらず、異質の表示環境となっている。

本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、所定の管理環境下におかれたハードウェアのエラーに関するメッセージを、通常のアラーム情報と共に表示画面に表示させることを可能としたアラーム情報表示装置を実現することを目的としている。

このような課題を達成するために、本発明は次の通りの構成になっている。
（１）外部機器からのアラーム情報を収集して監視手段の表示画面に表示すると共に、所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装するアラーム情報表示装置において、
前記ハードウェアのエラー情報が書き込まれたシステムログにアクセスして新規発生エラーを検索するエラー検索手段と、
検出されたエラー情報に関するエラーメッセージを生成するエラーメッセージ生成手段と、
生成されたエラーメッセージを、前記アラーム情報と共に前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とするアラーム情報表示装置。

（２）前記ハードウェアは、多重化されたハードディスクであることを特徴とする（１）に記載のアラーム情報表示装置。

（３）前記管理環境は、ＲＡＩＤ−１規格に準拠して前記２台のハードディスクを管理することを特徴とする（２）に記載のアラーム情報表示装置。

（４）前記管理環境が備えるエラー監視手段は、前記２台のハードディスクの内１台にエラーが発生したときに、前記システムログにエラー情報を書き込むことを特徴とする（２）または（３）に記載のアラーム情報表示装置。

（５）前記エラー検索手段は、前記システムログの検索により新規発生エラーを検出したときに、アラームソース名、エラー番号、最新エラーの時刻、通知メッセージの少なくともいずれかを保持する検索情報ターゲットファイルを生成することを特徴とする（１）乃至（４）のいずれかに記載のアラーム情報表示装置。

（６）前記最新エラーの時刻は、前記アラームソース名と前記エラー番号の両方に一致する最新のエラーレコードの日時であることを特徴とする（５）に記載のアラーム情報表示装置。

以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
（１）タスクバートレイにアイコンによるエラー表示と吹き出しによる通知する従来環境を変更することなく、オペレータが注意して監視しているアラーム表示領域にエラー発生を表示することができるので、ハードディスクに関する重要な異常をオペレータが見落とす可能性は殆どなくなる。

（２）操作監視装置の通常の使用形態で、タスクバーを隠していて吹き出し表示が確認できない場合でも、エラー発生を画面のアラーム表示領域に表示することができるので、ハードディスクに関する重要な異常をオペレータが見落とす可能性は殆どなくなる。

（３）ハードウェアベンダが提供する仕様で、エラー発生が画面上に通知されない場合でも、エラー発生を画面のアラーム表示領域に表示することができるので、ハードディスクに関する重要な異常をオペレータが見落とす可能性は殆どなくなる。

（４）ＲＡＩＤ状態を監視するハードウェアベンダが提供するプログラム仕様に基づくエラー通知の表示機能（表示方式、安定性、信頼性等）に頼ることなく、ハードウェアまわりの重要なエラー通知を、ユーザシステムが備える標準のアラーム表示仕様に容易に統合させることができる。

以下、本発明を図面により詳細に説明する。図１は、本発明を適用した操作監視装置を備えた分散型制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。図４で説明した従来システムと同一要素には同一符号を付して説明を省略する。以下、本発明の特徴部につき説明する。

操作監視装置１において、１００はＲＡＩＤエラー検索手段であり、ハードディスク２１のエラー情報が書き込まれたハードディスク２２に保持されているシステムログ２５にアクセスし、新規発生エラーを検索する。

検索情報ターゲットファイル２００は、アラームソース名、エラー番号、最新エラーの時刻、通知メッセージの少なくともいずれかを保持する。システムログ２５の検索により新規発生エラーを検出したときに、検索情報ターゲットファイル２００の内容が書き替えられる。

３００はエラーメッセージ生成手段であり、検索情報ターゲットファイル２００を参照し、検出されたエラー情報に関してオペレータに通知するエラーメッセージＳを生成し、表示制御手段４００に渡す。

表示制御手段４００は、図４で説明した従来の表示制御手段１６の機能に追加して、エラーメッセージ生成手段３００からのエラーメッセージＳを取得して、このエラーメッセージを監視手段１７の表示画面５００のアラーム表示エリア５００ａに、通常のアラーム情報と共に表示させる機能を備える。

６００は、表示画面５００のアラーム情報表示領域５００ａに表示されたアラームメッセージの例を示す。表示画面５００下部のタスクバートレイ５００ｂには、従来装置と同様にＲＡＩＤエラー表示アイコン１９及び吹き出しメッセージ表示される。

図２は、本発明関連部分のソフトウェアアーキテクチャを示す機能ブロック図である。システムログ２５は、オペレーティングシィステム（以下、ＯＳ）の標準機能の一部であり、ＲＡＩＤ−１管理環境２０のソフトウェアによりハードディスクのエラー情報が書き込まれる。

ＯＳ上で動作するＲＡＩＤ−１エラー検索手段１００は、システムログ２５にアクセスして新規エラー発生を監視し、新規エラーを検出すると検索情報ターゲットファイル２００の保持内容を更新する。

検索ターゲット情報ファイル２００の保持情報は、操作監視装置１電源オフ時にも保持される。更に、複数のハードウェアベンダの管理環境ソフトに対応可能なように、複数ファイル構造となっている。

検索ターゲット情報ファイル２００の保持情報の内容は、アラームソース名２０１、エラー番号２０２、最新エラーの時刻２０３、及び通知メッセージ２０４の情報から構成される。

アラームソース名２０１とは，システムログ上でＲＡＩＤ状態を監視するハードウェアベンダソフト２０を識別するためにベンダが名付けたユニークな名称（文字列）である。エラー番号２０２は、片側のハードディスク故障等の該当のエラーを特定する番号である。

最新エラーの時刻２０３とは、アラームソース名２０２とエラー番号２０２の両方に一致する最新のエラーレコードの日時である。初期値は，該当するエラーコード「未発見」を意味する値（1970/01/10 00:00等の古い日付）が設定されている。

通知メッセージ２０４は、該当のエラーを検知した際にオペレータ向けに通知するシステムアラームメッセージの内容である。このメッセージ内容は、エラーメッセージ生成手段３０により表示画面５００に表示される、オペレータに通知するエラーメッセージ６００に編集されるが、そのまま画面表示される場合もある。

図３は、本発明の信号処理手順を示すフローチャートである。操作監視装置の起動時と定周期（例えば１０分）処理のステップＳ１では、ＲＡＩＤエラー検索手段１００は、システムログ２５内を、アラームソース名とエラー番号の両方に一致するエラーレコードを検索する。複数あったときは最新のものを検索する。

ステップＳ２で、検索により該当エラーが発見されると、ステップＳ３で、最新エラーの時刻と比較して、より新しい場合は新規発生エラーとして、ステップＳ４に進む。ステップＳ４では、関連付けられた通知メッセージをシステムアラームとしてオペレータに通知してステップＳ５に進む。

ステップＳ５では、最新エラーの時刻を新規に発見したエラーレコードの時刻に更新することで，当該エラーを通知済みとして定周期処理を終了する。

尚、実際の定周期検索では、システムログに入るイベントとして、エラー，警告，通知等、様々な事象があるので、前回検索以降に発生したイベントだけを検索するように最適化されている。

以上説明した実施形態では、ＲＡＩＤ−１管理環境にあるハードディスクのエラー情報の画面表示を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ＯＳのシステムログにエラーを残す管理環境であれば汎用的に適用することができる。

例えば、複数台のファンの回転数または回転状態を監視することによるＣＰＵの冷却環境や、ＰＣの筐体内の温度監視、またはＨＤＤ（Hard Disk Drive）の温度等を管理するＳ.Ｍ.Ａ.Ｒ.Ｔ（Self Monitoring Analysis and Reporting Technology）を用いて、アラームやガイダンス情報をオペレータに通知することが可能である。

本発明を適用した操作監視装置を備えた分散型制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。 本発明関連部分のソフトウェアアーキテクチャを示す機能ブロック図である。 本発明の信号処理手順を示すフローチャートである。 所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装する従来の操作監視装置を備えた分散型制御システムの構成例を示す機能ブロック図である。 吹き出しメッセージのイメージ図である。

符号の説明

１ 操作監視装置
２ 制御バス
３ 制御装置
４ フィールドバス
５ プラント
５１，５２，…５ｎ 機器
１１ ＣＰＵ
１２ 内部バス
１３ メモリ
１４ アラーム情報処理手段
１５ アラーム表示編集手段
１７ 監視手段
１９ ＲＡＩＤエラー表示アイコン
２０ ＲＡＩＤ−１管理環境
２１ ハードディスク
２２ ハードディスク
２３ ＲＡＩＤ−１ドライバ
２４ エラー監視手段
２５ システムログ
１００ ＲＡＩＤエラー検索手段
２００ 検索ターゲット情報ファイル
３００ エラーメッセージ生成手段
４００ 表示制御手段
５００ 表示画面
５００ａ アラーム情報表示領域
５００ｂ タスクバートレイ
６００ エラーメッセージ

Claims (6)

1. 外部機器からのアラーム情報を収集して監視手段の表示画面に表示すると共に、所定の管理環境下におかれたハードウェアを実装するアラーム情報表示装置において、
   前記ハードウェアのエラー情報が書き込まれたシステムログにアクセスして新規発生エラーを検索するエラー検索手段と、
   検出されたエラー情報に関するエラーメッセージを生成するエラーメッセージ生成手段と、
   生成されたエラーメッセージを、前記アラーム情報と共に前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
   を備えることを特徴とするアラーム情報表示装置。
2. 前記ハードウェアは、多重化されたハードディスクであることを特徴とする請求項１に記載のアラーム情報表示装置。
3. 前記管理環境は、ＲＡＩＤ−１規格に準拠して前記２台のハードディスクを管理することを特徴とする請求項２に記載のアラーム情報表示装置。
4. 前記管理環境が備えるエラー監視手段は、前記２台のハードディスクの内１台にエラーが発生したときに、前記システムログにエラー情報を書き込むことを特徴とする請求項２または３に記載のアラーム情報表示装置。
5. 前記エラー検索手段は、前記システムログの検索により新規発生エラーを検出したときに、アラームソース名、エラー番号、最新エラーの時刻、通知メッセージの少なくともいずれかを保持する検索情報ターゲットファイルを生成することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のアラーム情報表示装置。
6. 前記最新エラーの時刻は、前記アラームソース名と前記エラー番号の両方に一致する最新のエラーレコードの日時であることを特徴とする請求項５に記載のアラーム情報表示装置。
   

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