JP2007279126A - 導電性ゴムローラ、その製造方法及び転写ローラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電子写真装置に用いる導電性芯材上に加硫発泡ゴム層が成形されている導電性ゴムローラの製造方法において、アクリロニトリルゴムとエピクロルヒドリンゴムとを含有するゴム層を形成する工程と、マイクロ波の有効照射距離が2m以下で、マイクロ波出力が1.0〜2.0kWであって、かつ加熱雰囲気温度180℃〜230℃としたマイクロ波加硫炉中で行われる該ゴム層の加硫発泡工程と、を備え、該加硫発泡ゴム層の表面粘着力が0.3N/mm2以下である導電性ゴムローラの製造方法、該製造方法により得られた導電性ゴムローラ及び転写ローラ。
【選択図】図3
Description
アクリロニトリルゴムとエピクロルヒドリンゴムとを含有するゴム層を形成する工程と、
マイクロ波の有効照射距離が2m以下で、マイクロ波出力が1.0〜2.0kWであって、かつ加熱雰囲気温度180℃〜230℃としたマイクロ波加硫炉中で行われる該ゴム層の加硫発泡工程と、
を備え、
該加硫発泡ゴム層の表面粘着力が0.3N/mm2以下である
ことを特徴とする導電性ゴムローラの製造方法が提供される。
加硫発泡が、マイクロ波の有効照射距離が2m以下で、マイクロ波出力が1.0〜2.0kWであって、かつ加熱雰囲気温度180℃〜230℃としたマイクロ波加硫炉中で行われ、
該加硫発泡ゴム層は、アクリロニトリルゴムとエピクロルヒドリンゴムを有し、
該加硫発泡ゴム層の表面粘着力が0.3N/mm2以下である
ことを特徴とする導電性ゴムローラが提供される。
図2に、本発明に係る導電性ゴムローラを画像形成装置に利用した一例を示す。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式のプロセスカートリッジを使用したレーザプリンタであり、同図はその概略構成を示す縦断面図である。また、同図に示す画像形成装置には、転写ローラを有する転写装置が装着されている。
本発明の導電性ゴムローラの製造方法について以下に説明する。
本発明のゴム材料に使用される原料ゴムは、ゴム主成分としてアクリロニトリルブタジエンゴム、エピクロルヒドリンゴム、又はその混合物を含み、これを所定量混合する。その他、ポリスチレン系高分子材料、ポリオレフィン系高分子材料、ポリエステル系高分子材料、ポリウレタン系高分子材料、RVC(ビニルビフェニル−ジビニルビフェニル共重合体をクロルメチル化をしたもの)等の熱可塑性エラストマー、アクリル系樹脂、スチレン酢酸ビニル共重合体、ブタジエン−アクリロニトリル共重合体等の高分子材料等や、これらゴム、エラストマー、樹脂の混合物を用いることができる。
また、カーボンブラック等の導電材、炭酸カルシウム等の充填材、また、前記ゴムに導電性を付与するために添加される導電性物質は、公知の物質を用いることが可能である。例えば、導電性粒子として、導電性カーボンブラック、TiO2、SnO2、ZnO、SnO2とSbO3の固溶体等の金属酸化物、Cu、Ag等の金属粉末等、また、イオン導電剤として、LiCIO4、NaSCN等が挙げられ、前記ゴムに単独で若しくは複数を添加し分散させることによって、所望の電気抵抗を得ることが可能である。また、ゴム主鎖中あるいは側鎖に極性を有する分子等を導入することにより導電化することもできる。
発泡剤としては、有機発泡剤、例えばA.D.C.A(アゾジカルボンアミド)系、D.P.T(ジニトロソペンタメチレンテトラアミン)系、T.S.H(P.トルエンスルホニルヒドラジド)系、O.B.S.H(オキシビスベンゼンスルフェニルヒドラジド)系等を単独で若しくは混合して用いることが可能である。発泡剤の分解温度は、尿素樹脂や酸化亜鉛等の発泡助剤等を加えて低下させることもできる。
発泡助剤としては、尿素系化合物、酸化亜鉛、酸化鉛等の金属酸化物、サリチル酸、ステアリン酸等を主成分とする化合物等が挙げられ、発泡剤に対応して添加することができる。
本発明に用いられる加硫剤は、硫黄や金属酸化物等が挙げられ、加硫促進剤は各種知られているが、チアゾール系促進剤、チウラム系促進剤を使用してもよい。チアゾール系促進剤及びチウラム系促進剤の併用は、Cセット性(圧縮永久歪)に効果があることが一般的に知られている。具体的なチアゾール系促進剤としては、2−メルカプトベンゾチアゾールやジベンゾチアジルジスルフィド等があるが、本発明ではスコーチ性(未加硫生地の貯蔵安定性)が少なく、チウラム系促進剤との併用に賞用されるジベンゾチアジルジスルフィドが好ましい。また、チウラム系促進剤としては、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド等が知られている。スコーチ性に優れたテトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスルフィドを適用している。なお、その他のチアゾール系促進剤及びチウラム促進剤においても使用条件を整えることで本発明に適用可能である。
図3は導電性ゴムローラのマイクロ波を用いた連続加硫による製造装置を示し、押出し加硫装置は全長13mからなり、11は押出機、12はマイクロ波加硫装置(以下、UHFとする)、13は熱風加硫装置(以下、HAVとする)、14は引取機、15は定尺切断機で構成される。更に、定尺切断後、導電性芯材を該ゴム層に圧入する工程、該ゴム層の圧入時のひずみの除去及びゴム位置を調整する工程該ゴム層を製品寸法に両端を突っ切る工程、該ゴム層を円筒研磨し、導電性ゴムローラとする工程等で構成される(不図示)。
・アクリロニトリルブタジエンゴム[商品名:DN401LL、日本ゼオン(株)社製] 80質量部
・エピクロルヒドリンゴム[商品名:ハイドリン3106、日本ゼオン(株)社製] 20質量部
・チアゾール系促進剤:ジベンゾチアジルジスルフィド[商品名:ノクセラーDM−P、大内新興化学(株)社製] 2質量部
・チウラムジスルフィド系促進剤:テトラキス(2−エチルヘキシル)チウラムジスィド[商品名:ノクセラーTOT−N、大内新興化学(株)社製] 2質量部
・硫黄[商品名:サルファックスPMC、鶴見化学(株)社製] 1.5質量部
・アゾジカルボンアミド[商品名:ビニホールAC、永和化成工業(株)社製] 4質量部
上述の製造装置を用いて、表1及び表2に記載した加熱雰囲気温度、マイクロ波出力で、2450MHzのマイクロ波を照射させる(有効照射距離1.5m)マイクロ波加硫炉(UHF)と連続加硫炉にて加硫を行いチューブ状のゴム加硫物を作製し、次いでφ6mmの導電性芯材を前記チューブ状のゴム加硫物の内径部に挿入しローラ状の成形体を得た。この成形体を、研磨砥石GC80を取り付けた研磨機にセットし、研磨条件として回転速度2000RPM、送り速度500m/分で外径がφ17mmになるように研磨し、導電性発泡ゴムローラを作製した。
ゴムチューブの表面粘着力の測定はJIS K6849に記載されている「接着剤の引張り強さ試験方法」を参考に行った。すなわち、UHF及び連続加硫装置で該ゴムチューブを加硫発泡させた後、該切断にて連続的に切断し、該ゴムチューブの熱が冷めないうちに積み重ね、該ゴムチューブが室温になるまで放冷する。なお、「熱が冷めないうち」とは該加硫発泡の熱が該ゴムチューブに残っている状態を示し、通常110℃〜130℃程度であり、室温になるには30分間以上放冷するのが好ましい。また、積み重ねるのは、該ゴムチューブが工程内で該ゴムチューブ同士との貼りつきを想定した場合であり、積み重ねる際には該切断後の該ゴムチューブの重量以上の加重をかけて積み重ねることが望ましい。その後、貼り付いている該ゴムチューブ同士を100mmの長さで張り付いたままで切断する。切断後、接触面の幅を通常用いられるノギス等で測定し、接触面積(mm2)を算出し、通常用いられる引張試験機を使用して引張速度100mm/分で引張試験を行う。この引張試験時の最大荷重(N)を接触面積(mm2)で割ることにより表面粘着力(N/mm2)とした。
・ゴムチューブ搬送性(支障の無い搬送性;〇、支障ある場合:×)
・ゴムチューブの変形量(次工程に支障の無い変形量;〇、支障ある場合;×)
を用いた。結果を表1及び表2に示す。
2 帯電装置
3 露光手段
4 現像装置
5 トナー
6 転写ローラ
7 記録媒体
8 クリーニングブレード
9 廃トナー容器
10 定着装置
11 押出機
12 マイクロ波加硫装置(UHF)
13 熱風加硫装置(HAV)
14 引取機
15 定尺切断機
61 芯金
62 加硫発泡ゴム層
Claims (3)
- 電子写真装置に用いる導電性芯材上に加硫発泡ゴム層が成形されている導電性ゴムローラの製造方法において、
アクリロニトリルゴムとエピクロルヒドリンゴムとを含有するゴム層を形成する工程と、
マイクロ波の有効照射距離が2m以下で、マイクロ波出力が1.0〜2.0kWであって、かつ加熱雰囲気温度180℃〜230℃としたマイクロ波加硫炉中で行われる該ゴム層の加硫発泡工程と、
を備え、
加硫発泡ゴム層の表面粘着力が0.3N/mm2以下である
ことを特徴とする導電性ゴムローラの製造方法。 - 電子写真装置に用いる導電性芯材上に加硫発泡ゴム層が成形されている導電性ゴムローラにおいて、
加硫発泡が、マイクロ波の有効照射距離が2m以下で、マイクロ波出力が1.0〜2.0kWであって、かつ加熱雰囲気温度180℃〜230℃としたマイクロ波加硫炉中で行われ、
該加硫発泡ゴム層は、アクリロニトリルゴムとエピクロルヒドリンゴムを有し、
該加硫発泡ゴム層の表面粘着力が0.3N/mm2以下である
ことを特徴とする導電性ゴムローラ。 - 電子写真装置の転写装置に具備される転写ローラが請求項2に記載の導電性ゴムローラであることを特徴とする転写ローラ。
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JP2006101880A JP2007279126A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 導電性ゴムローラ、その製造方法及び転写ローラ |
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US8037607B2 (en) * | 2005-02-14 | 2011-10-18 | Canon Kasei Kabushiki Kaisha | Process for producing conductive rubber roller, and roller for electrophotographic apparatus |
JP2015034843A (ja) * | 2013-08-07 | 2015-02-19 | 住友ゴム工業株式会社 | 導電性ゴム組成物、転写ローラ、および画像形成装置 |
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