JP2007278474A - 分岐継手及びその施工方法 - Google Patents

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Chiaki Tsutsumi
千秋 堤
Shinji Yoneda
真治 米田
Takashi Teranuma
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Abstract

【課題】火災、或いは屋外の環境に対して耐え得ることが可能な分岐継手及びその施工方法を提供する。
【解決手段】元管の外周面に締結される、一方側のサドル本体2と他方側のサドル本体3とからなり、一方側のサドル本体2は元管と連通可能であり、一方側のサドル本体2の元管を跨ぐ内周面26には、その内周面26に通じる分岐管と接続する分岐部とを備えるとともに、元管に密着するシール部材5が嵌装され、内周面26上には、膨張黒鉛含有の耐熱パテである少なくとも水酸化アルミニウムを55%を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材が塗布される分岐継手。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋外の地上配管に用いられる分岐継手及びその施工方法に関する。
従来の耐火性を備える分岐継手に関しては、図8及び図9に示す構造が開示されている。図8では、下側本体160のサドル部161には、元管110の非穿孔部110aを取り囲む円周溝168が形成され、そこに元管110の外周面に密着する耐火パッキング193とシールパッキング194が嵌装されている。Oリング191、191とメタルシール192及びシールパッキング194は、耐油性、耐水性及び耐ガス透過性などに優れたジェン系特殊ゴム(例えばアクリロニトリル-ブタジエン-ゴム(NBR))で形成され、耐火パッキング193は、例えばアクリロニトリル-ブタジエン-ゴム(NBR)と膨張黒鉛との混合物で形成される(特許文献1)。
また、図9では、分岐配管装置が示されており、分岐配管装置の本体210は、底部に形成した略半円筒状の挟持部211と略半円筒状の挟持片212とで既設管250を挟持し、両者をボルト(図示省略)で締め付けることによって、既設管250の分岐位置に固定されている。また、既設管250に当接する挟持部211の半円筒状面にはOリング213及び耐火パッキン214が設置され、この耐火パッキン214は、挟持部211と挟持片212とで挟持可能に延設部214aが成形されている。このように、分岐配管装置の本体210では、既設管250に形成する分岐口(図示省略)の周りを囲んで、Oリング213及び耐火パッキン214を既設管250の外周面と本体挟持部211との間に介在させるので、封止性が良く、既設管250と本体210との当接面からの流体漏れを防止する(特許文献2)。
特開2005−155706(段落0010 図2) 特開平9−159089(段落0011 図1)
しかしながら、特許文献1に開示された図8に示す分岐継手では、耐火パッキング193とシールパッキング194とを併用し、耐火パッキング193とシールパッキング194とが元管110と接触してシールしているために定常時にはシールの性能は維持されているが、ひとつの円周溝168に耐火パッキング193とシールパッキング194とが嵌装されているということ、さらに、耐火パッキング193の外側にシールパッキング194が設けられているということ、が問題になる。
つまり、ひとつの円周溝168に耐火パッキング193とシールパッキング194とが嵌装されているために、火災発生時には、耐火性のないシールパッキング194は消失してしまい、耐火パッキング193は、円周溝168内のシールパッキング194が消失した隙間を埋めながらシール性を保つ必要があるために、必要以上の膨張性能を持たなければならない。一方、耐火パッキング193の膨張性を大きくすれば、耐火パッキング193自身の多孔質部が大きくなり、シール性を低下させる可能性がある。
さらに、耐火パッキング193の外側にシールパッキング194が設けているために、屋外配管においては、シールパッキング194が屋外の過酷な環境(気温、太陽光(紫外線等を含む))にさらされることになり、シールパッキング194が劣化する可能性が高い。
また、特許文献2に開示された図9に示す分岐配管装置では、Oリング213の外側に耐火パッキン214を設けているために、耐火性を考慮している構造と捉えることもできなくもないが、Oリング213の耐候性、例えば紫外線対策等の屋外の環境を考慮したものとはいえない。つまり、Oリング213によるシール性能を確保するためには、耐火パッキン214を若干薄めに設けて、Oリング213の潰し代を確保することになるが、そうなると、既設管250と分岐配管装置の本体210との間に隙間を生じさせることになり、Oリング213の耐候性の維持が困難になる。
逆に、Oリング213の耐候性を確保するために耐火パッキン214を厚くすると、Oリング213の潰し代が不足し、シール性能を低下させるという問題がある。さらに、既設管250の孔径は細いものから太いものまであり、それに合わせた分岐配管装置も多種類あり、それら分岐配管装置に合わせた耐火パッキン214を用意するということは困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、屋外の地上配管に用いられ、長期にわたり耐火性及び耐候性といったシール性を確保できる分岐継手及びその施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、元管の外周面を囲繞して締結される、一方側のサドル本体と他方側のサドル本体とからなり、一方側の前記サドル本体は前記元管と連通可能で、かつ一方側の前記サドル本体の前記元管を跨ぐ内周面の分岐管と接続するための分岐部の近傍には、溝部が設けてあり、該溝部に前記元管に密着するシール部材が嵌装される分岐継手において、一方側の前記サドル本体の、前記元管を跨ぐ前記内周面には耐熱パテが塗布されていることを特徴とする。
従って、請求項1に記載の発明によれば、一方側のサドル本体の元管を跨ぐ内周面に耐熱パテを塗布しているために、一方側のサドル本体内の、元管に密着するように嵌装されたシール部材を屋外の環境から保護することで耐候性を確保するが可能になると共に、万一の火災時には、耐熱パテにより配管等からガスが外部に漏れることを防止し、耐火性を確保することが可能になる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であることを特徴とする。
従って、請求項2に記載の発明によれば、耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であり、吸熱作用成分を含有しているために、加熱時の脱水反応によって生成される水により、吸熱が起こり温度上昇を抑え耐熱パテの難燃性を確保することが可能になると共に、加熱残さとして残る酸化物により耐熱パテ全体の強度の向上を図ることが可能になる。
さらに、請求項3に記載の発明は、分岐継手の一方側のサドル本体の元管を跨ぐ内周面に耐熱パテを塗布する工程と、前記耐熱パテを塗布した前記内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に、前記元管に密着するシール部材を嵌装した一方側の前記サドル本体を、前記元管の、一方側の前記サドル本体を取り付ける位置である外周面に取り付ける工程と、一方側の前記サドル本体と他方側のサドル本体とで前記元管を囲繞した際に、一方側の前記サドル本体と他方側の前記サドル本体とを固定具により締結する工程と、からなることを特徴とする。
従って、請求項3に記載の発明によれば、分岐継手の一方側のサドル本体の元管を跨ぐ内周面に耐熱パテを塗布し、耐熱パテを塗布した内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に、元管に密着するシール部材を嵌装した一方側のサドル本体を、元管の、一方側のサドル本体を取り付ける位置である外周面に取り付け、一方側のサドル本体と他方側のサドル本体とで元管を囲繞した際に、一方側の前記サドル本体と他方側の前記サドル本体とを固定具により締結し、一方側のサドル本体と他方側のサドル本体とからなる分岐継手の施工を可能にする。
また、請求項4に記載の発明は、元管の、分岐継手の一方側のサドル本体を取り付ける位置である外周面に耐熱パテを塗布する工程と、前記耐熱パテを塗布した、前記元管の一方側のサドル本体を取り付ける位置である前記外周面に、前記元管を跨ぐ内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に前記元管に密着するシール部材を嵌装した一方側の前記サドル本体を取り付ける工程と、一方側の前記サドル本体と他方のサドル本体とで前記元管を囲繞した際に、一方側の前記サドル本体と他方の前記サドル本体とを固定具により締結する工程と、からなることを特徴とする。
従って、請求項4に記載の発明によれば、元管の、分岐継手の一方側のサドル本体を取り付ける位置である外周面に耐熱パテを塗布し、耐熱パテを塗布した、元管の一方側のサドル本体を取り付ける位置である外周面に、元管を跨ぐ内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に元管に密着するシール部材を嵌装した一方側のサドル本体を取り付け、一方側のサドル本体と他方のサドル本体とで元管を囲繞した際に、一方側のサドル本体と他方のサドル本体とを固定具により締結して、一方側のサドル本体と他方側のサドル本体とからなる分岐継手の施工を可能にする。
また、一般の耐火性を有さない分岐継手に耐火性能を付加した施工が可能となる。即ち、一般的に埋設配管用分岐継手は、耐火性能を求められることがない。しかして、従来技術では、埋設用の耐火性能のない継手と、地上配管用の耐火性能のある継手とを配管施工業者は、在庫しておく必要があった。しかしながら、請求項3,4の施工方法によれば、耐火性能のない継手を必要に応じて耐火性能を付加することができるので、配管施工業者にしてみれば、必要な継手の種類を削減することが可能となる。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成に加え、前記耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であることを特徴とする。
従って、請求項5に記載の発明によれば、耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であり、吸熱作用成分を含有しているために、加熱時の脱水反応によって生成される水により、吸熱が起こり温度上昇を抑え耐熱パテの難燃性を確保することが可能になると共に、加熱残さとして残る酸化物により耐熱パテ全体の強度の向上を図ることが可能になる。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5のいずれかに記載の構成に加え、一方側の前記サドル本体と他方側の前記サドル本体とで前記元管を囲繞し、一方側の前記サドル本体と他方の前記サドル本体とを固定具により締結すると、一方側の前記サドル本体と前記元管との間にある前記耐熱パテの一部が一方側の前記サドル本体の前記内周面の外周より外部へ押し出されることを特徴とする。
従って、請求項6に記載の発明によれば、元管を囲繞した、一方側のサドル本体と他方のサドル本体とを固定具により締結すると、一方側のサドル本体のサドル本体部の内周面が完全に隠れる程度になるまで耐熱パテが塗布してあるので、一方側のサドル本体と元管との間にある耐熱パテの一部が一方側のサドル本体の内周面の外周より外部へ押し出され、押し出されて上側サドル本体と元管との間にはみ出た耐熱パテの一部を、上側サドル本体のサドル本体部の内周面の外周と元管との合わせ部に、耐熱パテの柔軟性により耐熱パテを塗り込み、合わせ部の隙間をなくすことが可能になる。
本発明によれば、一方側のサドル本体の元管を跨ぐ内周面(サドル本体部の内周面)に膨張黒鉛含有の耐熱パテを塗布している。そのため、シート材とは異なり柔軟性があり、元管に密着するように嵌装されたシール部材を屋外の環境(紫外線等)から保護できるので分岐継手の耐候性を確保できる。また、万一の火災時には、膨張黒鉛含有の耐熱パテにより配管等からガスが外部に漏れることを防止できるので、分岐継手の耐火性を確保することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1には、本発明である分岐継手1が示されている。図1(a)では、本発明である分岐継手1の一方側のサドル本体2である上側サドル本体2が示されており、耐熱パテの塗布の状況を分かり易くするために上側サドル本体2の内周面(元管10を跨ぐ面)26側から分岐継手1の一方側のサドル本体2を示している。本発明である分岐継手1は、一般の分岐継手と同様であり、固定具であるボルト4で締結される上側サドル本体2と他方側のサドル本体3である下側サドル本体3とからなっている。本例での上側サドル本体2と下側サドル本体3は固定具であるボルト4で元管10の外周面12を囲繞して強固に締結固定できるようにするために、剛性の大なる材料である可鍛鋳鉄で成形されているが、剛性の大なる材料であれば可鍛鋳鉄に限定されない。
上側サドル本体2は、図1(a)に示すように、元管10の外周面12を跨ぐ内周面26を備えるサドル本体部22とその両端部に複数のボルト4が挿通される締め付け部21、21を有している。サドル本体部22は、図1に示すように、略半円弧状の形状をなし、元管10の外周面12を囲繞できるような形状をなしている。
サドル本体部22の中央には、元管10に連通可能になる連通孔23が設けられた分岐部24が形成されている。分岐部24の内周面には、図示しない分岐管と接続するための図示しない雌ねじ部が設けられている。本例では雌ねじ部を設ける構造であるが、特に、雌ねじ部に限定されることなく、分岐管と接続することができれば、他の機構であってもよい。
また、サドル本体部22の内周面26では、図示しない分岐管と接続するための分岐部24の近傍に溝部25が設けてあり、この溝部25は、円周溝25であり、元管10の非穿孔部を取り囲むように形成されている。そして、その円周溝25には、元管10の外周面12に密着するOリング状のシール部材5が嵌装されている。本例で用いる、円周溝25に嵌装されるOリング状のシール部材5は、耐油性、耐水性及び耐ガス透過性などに優れたジェン系特殊ゴムのアクリロニトリル-ブタジエン-ゴム(NBR)で形成されているが、耐ガス透過性などに優れたものであれば、アクリロニトリル-ブタジエン-ゴム(NBR)に限定されない。
また、サドル本体部22の内周面26には、図1(a)に示すように、耐熱パテ4を塗布することになる。耐熱パテ4の塗布の方法は、特に限定されるものではない。具体的には、本例では、耐熱パテ4の塊を暖めて、柔軟性を持たせた状態にして、耐熱パテ4をヘラを用いて上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26に塗布することになる。そして、できるだけ均一になるように耐熱パテ4を上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26に塗布することになり、図1(a)に示すように、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26が完全に隠れる程度になるまで塗布する必要がある。
耐熱パテ4の成分及びその成分の含有率は、例えば、つぎの通りである。難燃性ゴム等が25%、水酸化アルミニウムが55%、無機膨張剤が10%、ケイ酸塩が7%、安定化剤等が3%である。特に、耐熱パテ4に水酸化アルミニウムが含有されていることで、加熱時に脱水反応が発生することで水が生成され、その水のために吸熱作用が起こり、温度上昇を抑えるということで耐熱パテ4の難燃性を向上させている。また、水酸化アルミニウムは加熱残さとして酸化物が、残るが残さ強度が向上するので耐火性、耐候性に優れることになる。更に、耐火パテ4に含まれる無機膨張剤は、リンペン状の膨張黒鉛で、熱を受けると膨張する性質を有し、多孔質となることで断熱性を発揮するとともに、上側サドル本体2と元管10との間のシール面圧を確保する。
また、耐熱パテ4の成分は、例えば、ホウ酸亜鉛水和物、ケイ酸ナトリウムと置き換えられたり、混合させたりしても良い。この場合、ホウ酸亜鉛水和物が吸熱作用を、ケイ酸ナトリウムが膨張剤として作用する。そのほか、吸熱作用、又は熱膨張作用を有する添加物であれば、上記に限定されることなく、また、混合しても使用できる。このとき、最高温度や温度上昇率などを加味して添加物を選択する。
本発明である分岐継手1の他方側のサドル本体3である下側サドル本体3は、図1(b)に示すように、一般の下側サドル本体3と同様に上側サドル本体2とともに元管10の外周面12を囲繞する形状をなしている。具体的には、下側サドル本体3は、図1(b)に示すように、元管10の外周面12を跨ぐ内周面36を備えるサドル本体部32と、上側サドル本体2の締め付け部21、21と対応するために、その両端部に複数のボルト4が挿通される締め付け部31、31を備える。また、サドル本体部32の内周面36は、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26と同様に、略半円弧状の形状をなし、元管10の外周面12を囲繞できるような形状をなしている。
上側サドル本体2と下側サドル本体3との相違は、図1(a)(b)に示すように、上側サドル2で設けられていた分岐管と接続するための分岐部24が設けられていないこと、円周溝が形成されず、元管10の外周面に密着するOリング状のシール部材が嵌装されていないこと、サドル本体部32内周面36に耐熱パテ4が塗布されていないことである。以上が本発明である分岐継手1の、上側サドル本体2と下側サドル本体3の構成である。
つぎに、本発明である分岐継手1の、上側サドル本体2と下側サドル本体3とを元管10へ施工する方法について説明する。
まず、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面(元管10を跨ぐ面)26側を表(上側)に向ける。温風ヒーターを用いて約40℃で耐熱パテ4の塊を暖める。本例では、温風ヒーターを用いて暖めているが、温風ヒーターに限定されることなく耐熱パテ4の塊を暖めることができる装置であればよい。暖められた耐熱パテ4の塊は柔軟性を増し、人による手作業等によりヘラを用いて、サドル本体部22のサドル本体部22の内周面26に耐熱パテ4を塗布できる状態になっている。
そして、人による手作業等によりヘラを用いて、耐熱パテ4をサドル本体部22の内周面26に均一に塗布するとともに、サドル本体部22の内周面26が耐熱パテ4により完全に隠れるように塗布する(図1参照)(耐熱パテ4を、厚みをもってサドル本体部22の内周面26に塗布する)。
耐熱パテ4が塗布された上側サドル本体2には、内周面26の、図示しない分岐管と接続するための分岐部24の近傍に設けられた溝部である円周溝25にOリング状のシール部材5を嵌装する。
サドル本体部22の内周面26に耐熱パテ4が塗布され、分岐部24の近傍に設けられた円周溝25にシール部材5を嵌装した上側サドル本体2を図2に示す元管10の分岐継手1を取り付ける位置(外周面12)に取り付ける(図3参照)。上側サドル本体2の元管10への取り付けに際しては、サドル本体部22の内周面26(塗布された耐熱パテ4)を元管10の外周面12に接触(密着)させて、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されたシール部材5を元管10の将来穿孔部となる非穿孔部を取り囲むように元管10に密着させて、上側サドル本体2を元管10に取り付ける。
つぎに、図4に示すように、上側サドル本体2と対向して、下側サドル本体3を、元管10の分岐継手1(下側サドル本体3)を取り付ける位置(外周面12)に取り付ける。下側サドル本体3の元管10への取り付けに際しては、上側サドル2と対向して下側サドル3のサドル本体部32の内周面36を元管10の外周面12に接触させて、上側サドル本体2の締め付け部21と下側サドル本体3の締め付け部31とを対向するように重なり合わせて(図4参照)、上側サドル本体2と下側サドル本体3とで元管10の外周面12を囲繞する。
図4に示すように、上側サドル本体2の締め付け部21と下側サドル本体3の締め付け部31とを重なり合わせることで、締め付け部21と締め付け部31とのボルト孔27、37を一致させる。一致したボルト孔27、37に固定具である、ボルト7、ナット6を組み込み固定する。具体的には、図6に示すように、締め付け部21、31にボルト孔27、37が四つ設けられており、図5に示すように、ボルト7四本を下側サドル本体3の締め付け部31に組み込み、それぞれのボルト7に上側サドル本体2側からナット6を螺合させる。
本例では、下側サドル本体3側からボルト7を組み込み、上側サドル本体2側からナット6を螺合させたが、逆に、上側サドル本体2側からボルト7を組み込み、下側サドル本体3側からナット6を螺合させることも可能である。このようにして、元管10に分岐継手1である上側サドル本体2と下側サドル本体3を囲繞して取り付けが完了する。
このとき、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26に耐熱パテ4が内周面26が完全に隠れる程度になるまで塗布してある。そのため、元管10を上側サドル本体2と下側サドル本体3とで囲繞しボルト7にナット6を螺合させて締め付けると(締結すると)、図5及び図6に示すように、上側サドル本体2と10元管との間にある耐熱パテ4の一部41が上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26の外周28より外部へ押し出される。押し出された耐熱パテ4の一部41は、図6に示すように、上側サドル本体2と元管10との間を跨ぐようにはみ出る。
押し出されて上側サドル本体2と元管10との間にはみ出た耐熱パテ4の一部41を、人による手作業等により、サドル本体部22の内周面26の外周28と元管10の外周面12との合わせ部11に塗り込む。耐熱パテ4は、シート材等とは異なり、柔軟性があるため、サドル本体部22の内周面26と元管10の外周面12との合わせ部11の隙間へ容易に入り込み、合わせ部11の隙間をなくす。このように隙間をなくすことで上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26と、この内周面26に対向する元管10の外周面12とは密閉された状態になる。その結果、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されているOリング状のシール部材5を屋外の環境から遮断され屋外の環境である、例えば紫外線等から保護される。
また、万一、火災が発生しても、耐熱パテ4には、吸熱作用成分が含有されているため、耐熱パテ4が加熱されると脱水反応を起こし水を生成する。その水により吸熱作用が起こり、耐熱パテ4自身の温度上昇を抑える。その結果、サドル本体部22の内周面26の外周28と元管10の外周面12との合わせ部11に塗り込まれた耐熱パテ4の一部41を含めたサドル本体部22の内周面26と元管10の外周面12との間の耐熱パテ4は火災による大きな影響を受けずに、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されているOリング状のシール部材5を火災という状況から保護する。さらに、耐熱パテ4は火災により大きな影響を受け難く、サドル本体部22の内周面26と元管10の外周面12との間の耐熱パテ4に外部に通じる隙間も出来難く、元管10内を流れるガスが元管10外の外部へ漏れ出すのを防ぐ。
更に、一般の耐火性を有さない分岐継手に耐火性能を付加した施工が可能となる。即ち、一般的に埋設配管用分岐継手は、耐火性能を求められることがない。しかして、従来技術では、埋設用の耐火性能のない継手と、地上配管用の耐火性能のある継手とを配管施工業者は、在庫しておく必要があった。しかしながら、この施工方法によれば、耐火性能のない継手を必要に応じて耐火性能を付加することができるので、配管施工業者にしてみれば、必要な継手の種類を削減することが可能となる。
以上が上側サドル本体2に耐熱パテ4を塗布して分岐継手1を元管10に施工する方法であるが、つぎに元管10に耐熱パテ4を塗布した後に分岐継手1を元管10へ施工する方法について説明する。
まず、元管10の、分岐継手1の上側サドル本体2を取り付ける位置となる外周面12に耐熱パテ4を塗布する。耐熱パテ4の塗布に際しては、上記の施工方法と同様に、耐熱パテ4の塊を暖めて柔軟性に富む状態にして、人による手作業等によりヘラを用いて、図7に示すように、元管10の、上側サドル本体2を取り付ける位置(外周面12)に耐熱パテ4を均一に塗布する。具体的には、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26が取り付けられる元管10の外周面12が耐熱パテ4により完全に隠れるように塗布する(耐熱パテ4を厚みをもって元管10の外周面12に塗布する)。次工程以降は上記の上側サドル本体2に耐熱パテ4を塗布して分岐継手1を元管10に施工する方法と略同一であるため、上記の上側サドル本体2に耐熱パテ4を塗布して分岐継手1を元管10に施工する方法の説明で用いた図面により説明する。
円周溝25にOリング状のシール部材5が嵌装された上側サドル本体2の元管10に取り付けに際しては、元管10の外周面(塗布された耐熱パテ4)に上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26を接触(密着)させて、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されたシール部材5を元管10の将来穿孔部となる非穿孔部を取り囲むように元管10の外周面(塗布された耐熱パテ4)12に密着させる。シール部材5を塗布された耐熱パテ4に密着させることで、流動状の耐熱パテ4はシール部材5の押圧によりシール部材5の脇に押しやられ、シール部材5が元管10の外周面12に密着して、上側サドル本体2が元管10に取り付けられる(図3参照)。
つぎに、上側サドル本体2と対向して、下側サドル本体3を、元管10の分岐継手1(下側サドル本体3)を取り付ける位置に取り付ける。上記の施工方法と同様に、下側サドル本体3の元管10への取り付けに際しては、上側サドル2と対向して下側サドル3のサドル本体部32の内周面36を元管10の外周面12に接触させて、上側サドル本体2の締め付け部21と下側サドル本体3の締め付け部31とを重なり合わせて(図4参照)、上側サドル本体2と下側サドル本体3とで元管10の外周面12を囲繞する。
上側サドル本体2の締め付け部21と下側サドル本体3の締め付け部31とを重なり合わせることで、締め付け部21と締め付け部31とのボルト孔27、37を一致させる。一致したボルト孔27、28に固定具である、ボルト、ナットを組み込み固定する。具体的には、本例では、締め付け部21、31にボルト孔27、37が四つ設けられているため、ボルト7を四本組み込み、それぞれのボルト7にナット6を螺合させる。このようにして、元管10に分岐継手1である上側サドル本体2と下側サドル本体3とを囲繞して取り付けが完了する(図5参照)。
このとき、元管10の外周面に耐熱パテ4が内周面26が完全に隠れる程度になるまで塗布してある。そのため、元管10を上側サドル本体2と下側サドル本体3とで囲繞しボルト7にナット6を螺合させて締め付けると、元管10と上側サドル本体2との間にある耐熱パテ4の一部41が元管10の耐熱パテ4が塗布してある位置(上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26の外周28)より外部へ押し出される(図5及び図6参照)。押し出された耐熱パテ4の一部41は、元管10と上側サドル本体2との間を跨ぐようにはみ出る(図6参照)。
押し出されて元管10と上側サドル本体2との間にはみ出た耐熱パテ4の一部41を、人による手作業等により、サドル本体部22の内周面26の外周28と元管10の外周面12との合わせ部11に塗り込む。耐熱パテ4は、シート材等とは異なり、柔軟性があるため、サドル本体部22の内周面26と元管10の外周面12との合わせ部11の隙間へ容易に入り込み、合わせ部11の隙間をなくす。
その結果、上側サドル本体2のサドル本体部22の内周面26と、この内周面26に対向する元管10の外周面12とは密閉された状態になり、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されているOリング状のシール部材5を屋外の環境から遮断し紫外線等から保護する。また、万一、火災が発生しても、耐熱パテ4には、吸熱作用成分が含有されているため、耐熱パテ4が加熱されると脱水反応を起こし水を生成し、耐熱パテ4自身の温度上昇を抑える。その結果、耐熱パテ4は火災による大きな影響を受けずに、サドル本体部22の円周溝25に嵌装されているOリング状のシール部材5を火災という状況から保護するとともに、耐熱パテ4自身に外部に通じる隙間も出来難く、元管10内を流れるガスが元管10外の外部へ漏れ出すのを防ぐ。
更に、一般の耐火性を有さない分岐継手に耐火性能を付加した施工が可能となる。即ち、一般的に埋設配管用分岐継手は、耐火性能を求められることがない。しかして、従来技術では、埋設用の耐火性能のない継手と、地上配管用の耐火性能のある継手とを配管施工業者は、在庫しておく必要があった。しかしながら、この施工方法によれば、耐火性能のない継手を必要に応じて耐火性能を付加することができるので、配管施工業者にしてみれば、必要な継手の種類を削減することが可能となる。
なお、本例では、上側サドル本体2を元管1に取り付けた後、下側サドル本体3を取り付けて分岐継手1を施工する方法を示してあるが、必ずしもこのように、上側サドル本体2を元管1に取り付けた後、下側サドル本体3を取り付けることに限定されるものではない。つまり、下側サドル本体3を元管1に取り付けた後、上側サドル本体2を取り付けてもよいし、上側サドル2本体と下側サドル本体3とを同時に元管10に取り付けてもよい。
また、本例では、一方側のサドル本体2として上側サドル本体2、他方側のサドル本体3として下側サドル本体3を用いたが、特に、上側サドル本体2、下側サドル本体3に限定されるものではなく、配管に対して真横等に取り付けられる一方側のサドル本体2、他方側のサドル本体3であっても同様のことである。
本発明である分岐継手を示す斜視図である。(a)は、本発明である分岐継手の一方側のサドル本体に耐熱パテを塗布した状態を示す斜視図である。(b)は、本発明である分岐継手の他方側のサドル本体を示す斜視図である。 本発明である分岐継手を取り付ける元管を断面方向から示した説明図である。 本発明である、耐熱パテを塗布した分岐継手の一方側のサドル本体を元管に取り付けた状態を断面方向から示した説明図である。 本発明である分岐継手が元管を囲繞した状態を断面方向から示した説明図である。 本発明である分岐継手を元管に固定した状態を断面方向から示した説明図である。 図5を上方に示した説明図である。 本発明である分岐継手を取り付ける位置に耐熱パテを塗布した元管を断面方向から示した説明図である。 従来の分岐継手を示す半縦断面図である。 従来の分岐配管装置を示す垂直断面図である。
符号の説明
1…分岐継手、2…一方側のサドル本体(上側サドル本体)、21…締め付け部、22…サドル本体部、23…連通孔、24…分岐部、25…円周溝、26…内周面、27…ボルト孔、28…外周、3…他方側のサドル本体(下側サドル本体)、31…締め付け部、32…サドル本体部、4…耐熱パテ、41…耐熱パテの一部、5…シール部材、6…ナット(固定具)、7…ボルト(固定具)10…元管、11…合わせ部、12…外周面

Claims (6)

  1. 元管の外周面を囲繞して締結される、一方側のサドル本体と他方側のサドル本体とからなり、一方側の前記サドル本体は前記元管と連通可能で、かつ一方側の前記サドル本体の前記元管を跨ぐ内周面の分岐管と接続するための分岐部の近傍には、溝部が設けてあり、該溝部に前記元管に密着するシール部材が嵌装される分岐継手において、
    一方側の前記サドル本体の、前記元管を跨ぐ前記内周面には耐熱パテが塗布されていることを特徴とする分岐継手。
  2. 前記耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であることを特徴とする請求項1に記載の分岐継手。
  3. 分岐継手の一方側のサドル本体の元管を跨ぐ内周面に耐熱パテを塗布する工程と、
    前記耐熱パテを塗布した前記内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に、前記元管に密着するシール部材を嵌装した一方側の前記サドル本体を、前記元管の、一方側の前記サドル本体を取り付ける位置である外周面に取り付ける工程と、
    一方側の前記サドル本体と他方側のサドル本体とで前記元管を囲繞した際に、一方側の前記サドル本体と他方側の前記サドル本体とを固定具により締結する工程と、からなることを特徴とする分岐継手の施工方法。
  4. 元管の、分岐継手の一方側のサドル本体を取り付ける位置である外周面に耐熱パテを塗布する工程と、
    前記耐熱パテを塗布した、前記元管の一方側のサドル本体を取り付ける位置である前記外周面に、前記元管を跨ぐ内周面の、分岐管と接続するための分岐部の近傍に設けられた溝部に前記元管に密着するシール部材を嵌装した一方側の前記サドル本体を取り付ける工程と、
    一方側の前記サドル本体と他方のサドル本体とで前記元管を囲繞した際に、一方側の前記サドル本体と他方の前記サドル本体とを固定具により締結する工程と、からなることを特徴とする分岐継手の施工方法。
  5. 前記耐熱パテは、少なくとも吸熱作用成分を含有する熱膨張可能な難燃性のゴム材であることを特徴とする請求項3又は4に記載の分岐継手の施工方法。
  6. 一方側の前記サドル本体と他方側の前記サドル本体とで前記元管を囲繞し、一方側の前記サドル本体と他方の前記サドル本体とを固定具により締結すると、一方側の前記サドル本体と前記元管との間にある前記耐熱パテの一部が一方側の前記サドル本体の前記内周面の外周より外部へ押し出されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の分岐継手の施工方法。

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JP2014213378A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 株式会社大林組 溶接方法

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