JP2007277210A - マヌカハニーを主成分とする歯周炎治療用剤およびサプリメント - Google Patents
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Abstract
【課題】歯周炎の多剤耐性菌に対しても有効な抗菌剤の提供。
【解決手段】ニュージーランド特産の「マヌカ」という植物の花から採取した蜂蜜であるニュージーランド産マヌカハニーを歯周炎治療用サプリメントに適用することを特徴とする歯周炎治療剤。ニュージーランド産マヌカハニーは、その殺菌効果(UMF指数)から、UMF10+、UMF15+、UMF20+が市販されており、歯周炎治療における殺菌・除菌を目的とする場合、UMF15+以上を選択することにより、治療効果は期待以上の治療結果を獲得することができる。
【選択図】図5
【解決手段】ニュージーランド特産の「マヌカ」という植物の花から採取した蜂蜜であるニュージーランド産マヌカハニーを歯周炎治療用サプリメントに適用することを特徴とする歯周炎治療剤。ニュージーランド産マヌカハニーは、その殺菌効果(UMF指数)から、UMF10+、UMF15+、UMF20+が市販されており、歯周炎治療における殺菌・除菌を目的とする場合、UMF15+以上を選択することにより、治療効果は期待以上の治療結果を獲得することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、歯周炎の治療に際して、人および小動物の歯周炎部における、歯肉部(歯周ポケット)に、マヌカハニー及びその混合物から選択される一定の用量を含む、治療剤およびサプリメントを直接注入し、歯周炎の治療の完治に寄与するものである。
また、本発明は、抗生物質などをはじめとする化学療法薬剤による歯周炎治療に対し、多剤耐性を獲得した菌に対しても大きな抗菌効果が認められ、しかも、化学療法薬剤では治癒し難い疾患に効果が獲得できる、ニュージーランド産マヌカハニーを歯周炎治療用剤およびサプリメントとして応用する治療用剤に関する。
従来、人および小動物の歯周炎の治療は、その原因菌を推定し、ミノサイクリン系、セフェム系、合成抗菌剤等、抗生剤の投与が一般的であり、経口投与及び局所投与等の方法より執り行うものであった。
しかし、ミノサイクリン系、セフェム系、合成抗菌剤等の投与に関し、多剤耐性菌(抗生物質に対し多剤耐性を獲得した菌)の出現により、その投与による効果については疑問が多く、しかも、経口及び局所投与によって、MIC(薬剤有効血中濃度)維持を試みるも、副作用等の出現をみる等、問題があった。
また、人および小動物の歯周炎患部への薬剤の局所投与のみを選択すると、口腔内での貯留が一定せず、炎症部位での薬剤の効果には問題がある。
しかも、歯周炎の補助薬剤としての口腔洗浄剤、含嗽剤などは塩化ベンゼトニウム、水溶性アズレン等を主成分とし、洗浄による口腔内の清浄効果しか期待できなかった。
従って、歯周炎は歯槽膿漏への進展、抜歯へと進むことが一般的であり、薬物療法の模索がされてきた。
従って、歯周炎は歯槽膿漏への進展、抜歯へと進むことが一般的であり、薬物療法の模索がされてきた。
上述したように、従来の歯周炎治療剤には次ぎのような問題点があり、人および小動物の歯周炎の薬剤限局投与治療には際し、その原因菌を推定し、ミノサイクリン系、セフェム系、合成抗菌剤等の抗生剤の投与が一般的であるが、起炎菌を確定してからの治療方法は患者さんや小動物への負担となり、実際の診療行為にあっては実施しにくいのが現状である。
また、歯周炎の起炎菌である、Porphyromonas gingivalis(以下、PGと略する)に着目し、消化性潰瘍の根治療法として確立している抗生物質である、アモキシリン及びクラリスロマイシン、消化性潰瘍治療剤、プロトンポンプインヒビター併用療法により、PGと同類のグラム陰性桿菌類であるヘリコバクター・ピロリ菌(Helicobacter pylori)の除菌療法を歯周炎にも応用し、起炎菌の除菌及び殺菌作用を目的とする抗生物質投与が実施されるまでになった。
そこで、本発明が解決すべき課題は、根治療法として抗生物質の投与が行われるが、歯肉への薬剤移行を期待するまでには、薬剤投与量と有効血中濃度が用量依存的に関与している報告、(図3による。)用量依存的に投与量を優先すると、胃腸障害など副作用が課題となる。
本発明者らは、前記課題を解決するため、種々の検討を重ねた結果、抗生物質などをはじめとする化学療法薬剤に対し、多剤耐性を獲得した菌に対しても大きな抗菌効果が認められ、しかも、化学療法薬剤では治癒し難い疾患に効果を獲得できる、ニュージーランド産マヌカハニーを歯周炎治療用剤およびサプリメントとして応用し、前記課題を解決でき、本発明を完成した。
なお、ニュージーランド産マヌカハニーは、ニュージーランド特産の「マヌカ」という植物の花から採取した、蜂蜜であり、その殺菌効果(UMF指数)から、UMF10+、UMF15+、UMF20+が市販されており、歯周炎治療における殺菌・除菌を目的とする場合、UMF15+以上を選択し、治療効果は期待以上の治療結果を獲得することができた。
また、ニュージーランド産マヌカハニー(UMF15+以上)を限局的に使用する方法により、歯周炎の一般的な起炎菌である、グラム陰性桿菌類に対して、安定した除菌効果が獲得でき、しかも、副作用が極めて少なく、治療期間は大幅に短縮でき、大きな治療効果を獲得できた。
限局的使用方法は、歯周ポケットへ直接注入する方法を選択し、歯周ポケットへのマヌカハニー(UMF15+以上)の深部注入を目的とする、ディスポシリンジを用い注入し、患部である歯周ポケット深部へのマヌカハニーの定着を獲得でき、歯周ポケット部でのマヌカハニーの濃度を高位に維持することができた。
本発明に係る、歯周炎におけるマヌカハニー(UMF15+以上)の使用方法について、その実施例としては次において説明する。
歯周炎とは歯ぐきから血や膿が出る、歯ぐきが腫れた、歯ぐきが下がって根っこが伸びたようにみえる、歯がぐらぐら動く、または、ぐらぐらが大きくなって歯が抜けた(または抜かれた)、口臭がするなどの症状があれば歯周病を疑い、歯槽膿漏(=しそうのうろう)とも呼ばれるものである。
人によって症状は様々で、歯ぐきの炎症が強い人や、一見健康そうにみえるけれども歯と歯肉の境目(歯周ポケット)が深くなっている人も散見され、レントゲン写真を撮ると、骨が吸収してみえることもあります。
歯周病の原因はプラーク(歯垢)であり、プラークとは、歯を磨かないでいると、粘着質のゲル状物質が付着するが、単なる食べカスではなく、70%は細菌群の塊であり、プラーク中には約300種類の細菌が存在し、そのほとんどは常在菌であり、無害な菌であるが、プラークが付きっぱなしになっていると、無害な菌には住みにくい環境となり、歯ぐきに近いところでは歯周病の原因と考えられている菌群の勢力が拡大し、これが歯ぐきの炎症の原因となります。
上記、プラーク中に存在する、歯周病の起炎細菌群として、グラム陰性桿菌である、Actinobacillus actinomycetemcomitans(以下、ACCと略する)及びPorphyromonas gingivalis(以下、PGと略する)が主に顕在化していることが解ってきた。
従来、歯周病は進行度や原因、進行時期や速度などによって分類されているが、まだ統一されていないのが現状であるが、1999年11月にシカゴで開催されたAAP(米国歯周病学会)会議において、歯周炎を疾患の病態と進行性から4つに分類した。
その4分類が以下であるが、
TypeI: 破壊進行性歯周炎;A限局型、B広汎型
TypeII: 慢性歯周炎;A限局型、B広汎型
TypeIII: 全身疾患由来の歯周炎
TypeIV: 壊死性歯周炎
TypeI: 破壊進行性歯周炎;A限局型、B広汎型
TypeII: 慢性歯周炎;A限局型、B広汎型
TypeIII: 全身疾患由来の歯周炎
TypeIV: 壊死性歯周炎
上記、4分類いずれも薬物療法は必須事項であるが、通常、歯肉縁上のプラークコントロールが確立された後、歯周ポケットの中(歯肉縁下=しにくえんか)にあるプラーク及び歯石をスケーリング(歯石除去)します。
スケーリングの後、歯周ポケットの中に存在する、歯周炎の起炎細菌群として、グラム陰性桿菌である、ACC及びPGが顕在していることは前述したが、この菌群に有用性の高い、本発明の配合比を特徴とする、マヌカハニーを含む調整物を用いる。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。本発明に係る、マヌカハニー(UMF15+以上)としては、ニュージーランドを原産とする、マヌカハニーはUMF指数の15+以上を選択し、その投与方法は、図3に示すとおり、人および小動物の口唇部位1の開口時、歯周炎患部11にある歯周ポケットに対し、直接、ディスポシリンジYにより深部注入する方法をとり、その投与期間は2週間を期限とした。
マヌカハニーおよびサプリメントXを歯周炎患部へ注入する方法は、図1で説明すると、歯及び歯肉部の断面図で見るように、歯部断面Aの根部は歯肉部12との境界には、ポケット部22を形成しており、このポケット部22に、マヌカハニーを直接注入するが、その具体的手法は、図2及び3で示すように、ディスポシリンジYの先端に装着されたニードル先端部を歯肉部12の歯周ポケット部22に差込み、ディスポシリンジYのもう一端の押圧部Zを親指にて、押圧しニードル筒状基部31からマヌカハニーの送出を促すことにより、ニードル先端部32から患部へマヌカハニーを送達する。
マヌカハニーおよびサプリメントXの効果を図4で示すと、本発明の主成分である、ニュージーランド産、マヌカハニーの殺菌指標、UMF値により、殺菌効果を検定した一覧表であるが、歯周炎の原因菌を殺菌・除菌する上で、本発明の主成分とするマヌカハニーはUMF15+以上を選択する基礎資料としたものである。
本発明の歯周炎における、図5で示すように、本考案の歯周炎治療剤である、マヌカハニーおよびサプリメントXと従来合成抗菌剤とを比較し、歯科領域において多数罹患している、歯周炎に対して、完治までの期間短縮を獲得でき、歯周炎の初期症例から重度症例まで、その炎症の度合いに係わらず、原因菌の殺菌・除菌により、歯周炎の完治までの期間を有意をもって短縮し、安定的な効果を獲得できた。
A 歯の断面図
X 歯周炎治療剤、マヌカハニーおよびサプリメント貯留部
Y 歯周ポケット向け、深部注入用ディスポシリンジ
Z ディスポシリンジ押圧部
1 口唇部を開口した状態
11 歯周炎部位
12 歯肉部
22 歯周炎ポケット
30 ディスポシリンジ薬剤密封貯留部から突出したニードル筒状基部
31 ディスポシリンジ薬剤密封貯留部から突出したニードル筒状基部から連接するニードル先端部
X 歯周炎治療剤、マヌカハニーおよびサプリメント貯留部
Y 歯周ポケット向け、深部注入用ディスポシリンジ
Z ディスポシリンジ押圧部
1 口唇部を開口した状態
11 歯周炎部位
12 歯肉部
22 歯周炎ポケット
30 ディスポシリンジ薬剤密封貯留部から突出したニードル筒状基部
31 ディスポシリンジ薬剤密封貯留部から突出したニードル筒状基部から連接するニードル先端部
Claims (1)
- 人及び犬猫等の小動物の歯周炎治療に際し、直接、歯周ポケットに、マヌカハニー及びその混合物から選択され、一定の用量を含むマヌカハニーを主たる成分とした蜂蜜を、歯周炎患部に深部限局注入投与する使用法を特徴とする歯周炎治療用剤およびサプリメント。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006127919A JP2007277210A (ja) | 2006-04-04 | 2006-04-04 | マヌカハニーを主成分とする歯周炎治療用剤およびサプリメント |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013061816A1 (ja) * | 2011-10-27 | 2013-05-02 | 株式会社ヘルスケアシステムズ | マヌカ蜂蜜に含まれる新規化合物及びその利用 |
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CN112641711A (zh) * | 2020-12-29 | 2021-04-13 | 深圳爱尔创口腔技术有限公司 | 一种麦卢卡蜂蜜漱口水及其制备方法 |
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2006
- 2006-04-04 JP JP2006127919A patent/JP2007277210A/ja active Pending
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