JP2007276161A - 画像出力装置、無線通信補助装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することを目的とする。
【解決手段】無線通信を補助する無線通信補助装置を介して、画像データ供給装置と無線通信を行う画像出力装置であって、無線通信補助装置との間での、画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、画像データ、又は画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、を有することによって前記課題を解決する。
【選択図】図4
【解決手段】無線通信を補助する無線通信補助装置を介して、画像データ供給装置と無線通信を行う画像出力装置であって、無線通信補助装置との間での、画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、画像データ、又は画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、を有することによって前記課題を解決する。
【選択図】図4
Description
本発明は、画像出力装置、無線通信補助装置及び制御方法に関する。
近年、携帯電話、PDA等の情報端末装置、パーソナルコンピュータ、及びプリンタに代表されるパーソナルコンピュータの周辺機器等、多種多様な情報機器のデータ通信や制御において、無線通信接続の利用が急増している。なお、PDAは、Personal Digital Assistantsの略である。
前記した情報機器以外にも、デジタルカメラ等の撮像装置、家電製品等、様々な機器に無線通信機能が搭載されつつあり、更に有線通信接続方法として広く普及しているUSB(Universal Serial Bus)の無線化も進められている。
無線通信装置の無線データ通信は、装置内部に無線通信機能が内蔵されているか、又は装置の外部に無線通信機能を供する無線通信補助装置を接続することで実現される。
送信側装置に無線通信機能が内蔵されており、受信側装置にも無線通信機能が内蔵されている場合は、送信側装置と受信側装置とで一対一の無線通信が行われる。一方、送信側装置に無線通信機能が内蔵されており、受信側装置内部には無線通信機能が内蔵されていない場合は、受信側装置に無線通信機能を供する無線通信補助装置を有線接続し、送信側装置と無線通信補助装置とで無線通信を行う。つまり、送信側装置から送出されたデータは、一度無線通信補助装置で受信し、その後受信側装置へ転送されることになる。
送信側装置を撮像装置、受信側装置をプリンタ装置とすると、撮像装置から送出されるデータは、撮像装置の記憶媒体に保存されているデジタル画像データが一般的である。デジタル画像データは、そのままでは、プリンタ装置で直接プリントアウトすることができないため、通常は撮像装置又はプリンタ装置に内蔵されている画像処理機能を用いてプリントアウト可能な画像データに変換される。
特許文献1には、画像記憶装置と、印刷装置とを無線接続し、無線接続手段を介して印刷装置に送信された印刷ジョブが、印刷装置において完遂されない場合、画像記憶装置において、新たに無線接続可能な印刷装置を検索する。そして、検索の結果、画像記憶装置が、検出された印刷装置に印刷ジョブを転送することにより印刷ジョブを完遂する方法が提案されている。
また、特許文献2には、周囲に、プリンタ装置と、印刷を要求するホスト装置との双方から無線通信可能な情報処理装置が存在している場合、印刷データへの変換を処理能力の高い情報処理装置側で実行させる。このことによって、プリンタ装置で印刷データを変換させるよりも、印刷データへの変換を高速に行わせ、結果として、データ処理を高速に行なう方法が提案されている。
しかしながら、従来の提案方法では、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択させることはできなかった。
本発明は前記の問題点に鑑みなされたもので、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することを目的とする。
そこで、前記問題を解決するため、本発明は、無線通信を補助する無線通信補助装置を介して、画像データ供給装置と無線通信を行う画像出力装置であって、前記無線通信補助装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、前記処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、を有することを特徴とする。
係る構成することにより、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することができる。
また、本発明は、画像データ供給装置と、画像出力装置との間の無線通信を補助する無線通信補助装置であって、前記画像出力装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、前記処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、を有することを特徴とする。
係る構成することにより、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することができる。
また、前記問題を解決するため、本発明は、制御方法、プログラム及び記憶媒体としてもよい。
本発明によれば、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することができる。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、受信側装置の一例としてのプリンタ装置1の構成を示すブロック図である。図1において、101は、プリンタ装置1全体の制御を司るCPUである。102は、CPU101のワークエリアとして使用されるRAMである。103は、CPU101の処理手順(プログラム)を記憶しているROMであり、例えばフラッシュメモリ等の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成される。また、ROM103には、後述するプリンタ装置1のケイパビリティ情報等が格納される。104は、画像処理部であり、デジタル画像データ等をプリント可能なデジタルデータに変換する。
図1は、受信側装置の一例としてのプリンタ装置1の構成を示すブロック図である。図1において、101は、プリンタ装置1全体の制御を司るCPUである。102は、CPU101のワークエリアとして使用されるRAMである。103は、CPU101の処理手順(プログラム)を記憶しているROMであり、例えばフラッシュメモリ等の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成される。また、ROM103には、後述するプリンタ装置1のケイパビリティ情報等が格納される。104は、画像処理部であり、デジタル画像データ等をプリント可能なデジタルデータに変換する。
105は、各種表示を行うための表示制御部である。106は、液晶表示器(LCD)であり、デジタル画像データの確認や各種設定を行う際のユーザーインターフェースを表示する。107は、発光ダイオード(LED)であり、プリンタ装置1の処理状態を示すインジケーターである。
108は、内部記憶装置の制御部であり、プリンタ装置1に内蔵されているフラッシュメモリ109やハードディスク110等の大容量記憶装置に記憶されているデジタルデータの読み込み及び大容量記憶装置へのデジタルデータの書き出しの制御を行う。
111は、外部記憶装置の制御部であり、メモリソケット112に挿入されたコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDメモリーカード等の記憶媒体に記憶されているデジタルデータの読み込み及び記憶媒体へのデジタルデータの書き出しの制御を行う。
113は、暗号処理部であり、認証情報や無線データ通信の暗号化を行う。114は、リアルタイムクロック(RTC)であり、時計機能やアクセス時間等の管理を行う。
115は、各種操作を行うボタン等の操作制御部であり、操作キー116、操作ボタン117の操作情報をCPU101へ伝える。118は、プリンタ装置1のプリンタ機能制御部であり、プリンタエンジン119でデジタルデータのプリントを行う。
120は、USBインターフェースの制御部であり、USBコネクタa121、USBコネクタb122を介して他のUSBインターフェースを持つ装置との接続を制御する。123は、プリンタ装置1に無線通信機能を付加する無線通信補助装置を係合するための専用コネクタである。
無線通信補助装置はプリンタシステムの構成により、USBコネクタa121、USBコネクタb122、及び無線通信補助装置専用コネクタ123のどれに接続されても構わない。
図2は、無線通信補助装置2の構成の一例を示すブロック図である。図2において、201は、無線通信補助装置2全体の制御を司るCPUである。202は、CPU201のワークエリアとして使用されるRAMである。203は、CPU201の処理手順(プログラム)を記憶しているROMであり、例えばフラッシュメモリ等の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成される。また、ROM203には、後述する無線通信補助装置2のケイパビリティ情報等が格納される。204は、画像処理部であり、デジタル画像データ等をプリント可能なデジタルデータに変換する。
205は、各種表示を行うための表示制御部である。206は、液晶表示器(LCD)であり、デジタル画像データの確認や各種設定を行う際のユーザーインターフェースを表示する。207は、発光ダイオード(LED)であり、無線通信補助装置2の処理状態を示すインジケーターである。
208は、内部記憶装置の制御部であり、無線通信補助装置2に内蔵されているフラッシュメモリ209やハードディスク210等の大容量記憶媒体に記憶されているデジタルデータの読み込み及び大容量記憶媒体へのデジタルデータの書き出しの制御を行う。
211は、暗号処理部であり、認証情報や無線データ通信の暗号化を行う。212は、リアルタイムクロック(RTC)であり、時計機能やアクセス時間等の管理を行う。
213は、各種操作を行うボタン等の操作制御部であり、操作ボタン214の操作情報をCPU201へ伝える。
215は、無線通信部の全体の制御を司る制御部であり、CPUや不揮発性メモリが内蔵されているものとする。216は、通信プロトコルのリンク管理部である。217は、無線のベースバンド部であり、RF部218と、アンテナ219とで電波の送受信を行う。220は、RFパワー制御部であり、電波の送受信パワーの制御を行う。221は、RFパワー計測部であり、電波の送受信パワーの計測を行う。
222は、USBインターフェースの制御部であり、USBコネクタ223を介して他のUSBインターフェースを持つ装置との接続を制御する。224は、受信側装置(例えば、プリンタ装置1等)に無線通信機能を供するために、受信側装置と係合される専用コネクタである。
受信側装置はプリンタシステムの構成により、USBコネクタ223及び無線通信補助装置専用コネクタ224のどれに接続されても構わない。
図3は、送信側装置の一例としての撮像装置3の構成を示すブロック図である。図3において、301は、撮像装置3全体の制御を司るCPUである。302は、CPU301のワークエリアとして使用されるRAMである。303は、CPU301の処理手順(プログラム)を記憶しているROMであり、例えばフラッシュメモリ等の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成される。また、ROM303には、後述する撮像装置3のケイパビリティ情報等が格納される。304は、画像処理部であり、デジタル画像データ等をプリント可能なデジタルデータに変換する。
305は、各種表示を行うための表示制御部である。306は、液晶表示器(LCD)であり、撮像した画像の確認及び各種設定を行う際のユーザーインターフェースを表示する。307は、発光ダイオード(LED)であり、撮像装置3の処理状態を示すインジケーターである。
308は、外部記憶装置の制御部であり、メモリソケット309に挿入されたコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDメモリーカード等の記憶媒体に記憶されているデジタルデータの読み込み及び記憶媒体へのデジタルデータの書き出しの制御を行う。
310は、USBインターフェースの制御部であり、USBコネクタ311を介して他のUSBインターフェースを持つ装置との接続を制御する。
312は、暗号処理部であり、認証情報や無線データ通信の暗号化を行う。313は、リアルタイムクロック(RTC)であり、時計機能やアクセス時間等の管理を行う。
314は、各種操作を行うボタン等の操作制御部であり、操作キー315、操作ボタン316の操作情報をCPU301へ伝える。
318は、撮像素子である。317は、撮像装置3の撮像素子320の制御を行う撮像素子制御部である。320は、主としてレンズ及びその駆動系で構成される光学ユニットである。319は、光学ユニット320の制御を行う光学ユニット制御部である。
321は、無線通信部の全体の制御を司る制御部であり、CPUや不揮発性メモリが内蔵されているものとする。322は、通信プロトコルのリンク管理部である。323は、無線のベースバンド部であり、RF部324と、アンテナ325とで電波の送受信を行う。326は、RFパワー制御部であり、電波の送受信パワーの制御を行う。327は、RFパワー計測部であり、電波の送受信パワーの計測を行う。
次に、上述した構成を有するプリンタ装置1、無線通信補助装置2及び撮像装置3が、無線データ通信を開始し、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動選択し、デジタル画像データをプリントアウトする方法について説明する。
なお、本実施形態では、説明を簡単なものとするため、IEEE802.11bのアドホックモードを前提にして説明するが、他の無線通信規格でも構わない。また、無線通信補助装置2と、撮像装置3との相互の認証処理は既に行われており、無線データ通信路は確立しているものとする。
図4〜図12は、撮像装置3からのリクエストにより、撮像装置3と、無線通信補助装置2が係合されたプリンタ装置1との間で無線データ通信を行い、デジタル画像データのプリントアウトを行う処理を示すフローチャートである。
まず、図4のフローチャートに従って説明する。プリンタ装置1と、無線通信補助装置2とを係合し(ステップS(ad)101、ステップS(ad)201)、互いのケイパビリティ情報を交換する(ステップS(ad)102、ステップS(ad)202)。
図13は、受信側装置であるプリンタ装置1に無線通信機能を供する無線通信補助装置2を係合した一例を示す図である。図13の例では、プリンタ装置1と、無線通信補助装置2とは、それぞれのUSBコネクタを介して接続されている。プリンタ装置1と、無線通信補助装置2とを係合すると、装置間で図14に示すような画像処理能力情報やデータ記憶能力情報等を含む、互いのケイパビリティ情報を交換し、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動選択する。
図14は、プリンタ装置1、無線通信補助装置2、撮像装置3のROMに記憶されている各装置のケイパビリティ情報の一例を示す概念図である。
ここで、プリンタ装置1のケイパビリティ情報610は、画像処理機能の有無611、画像処理能力612、電源供給状態613、供給可能電流量614、要求電流量615、記憶装置の有無616、記憶装置空き容量617等で構成される。同様に、無線通信補助装置2のケイパビリティ情報620も、画像処理機能の有無621、画像処理能力622、電源供給状態623、供給可能電流量624、要求電流量625、記憶装置の有無626、記憶装置空き容量627等で構成される。撮像装置3のケイパビリティ情報630も同様に、画像処理機能の有無631、画像処理能力632、電源供給状態633、供給可能電流量634、要求電流量635、記憶装置の有無636、記憶装置空き容量637等で構成される。
ケイパビリティ情報を交換したプリンタ装置1と、無線通信補助装置2とは、図15から図16のフローチャートに従って、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを選択する。
図15は、ケイパビリティ情報610、620の画像処理機能の有無611、621、画像処理能力612、622の情報を元に、デジタル画像データをプリント可能なデジタルデータに変換する処理をどの装置で行うかを選択するフローチャートである。
図4のフローチャートのステップS(ad)102、ステップS(ad)202とで、プリンタ装置1と、無線通信補助装置2とのケイパビリティ情報の交換が行われる。その後、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2において、プリンタ装置1に画像処理機能があるか否かを判定(ステップS701)する。そして、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、プリンタ装置1に画像処理機能がない場合、無線通信補助装置2に画像処理機能があるか否かを判定する(ステップS702)。
プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、無線通信補助装置2に画像処理機能がない場合は、画像処理を撮像装置3で行うこととする(ケースC)。ステップS702で無線通信補助装置2に画像処理機能があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、画像処理を無線通信補助装置2で行うこととする(ケースB)。
ステップS701でプリンタ装置1に画像処理機能があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、無線通信補助装置2に画像処理機能があるか否かを判定する(ステップS703)。無線通信補助装置2に画像処理機能がない場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、画像処理をプリンタ装置1で行うこととする(ケースA)。ステップS703で無線通信補助装置2に画像処理機能があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、プリンタ装置1の画像処理能力は無線通信補助装置2よりも大きいか否かを判定する。
プリンタ装置1の画像処理能力が無線通信補助装置2よりも小さい場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、画像処理を無線通信補助装置2で行うこととする(ケースB)。プリンタ装置1の画像処理能力が無線通信補助装置2よりも大きい場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、画像処理をプリンタ装置1で行うこととする(ケースA)。
図16は、ケイパビリティ情報610、620の記憶装置の有無616、626、記憶装置の空き容量617、627の情報を元に、デジタル画像データ又は、プリント可能なデジタルデータの記憶処理をどの装置で行うかを選択するフローチャートである。なお、本実施形態のケイパビリティ情報で扱う記憶装置とは、メインプログラム以外のデジタルデータを複数保存可能な容量が充分にある、例えば大容量フラッシュメモリや大容量ハードディスクを指す。
上述したように、図4のフローチャートのステップS(ad)102と、ステップS(ad)202とで、プリンタ装置1と、無線通信補助装置2とのケイパビリティ情報の交換が行われる。その後、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、プリンタ装置1に記憶装置があるか否かを判定し(ステップS801)、プリンタ装置1に記憶装置がない場合は、無線通信補助装置2に記憶装置があるか否かを判定する(ステップS802)。
無線通信補助装置2に記憶装置がない場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信することとする(ケースF)。ステップS802で無線通信補助装置2に記憶装置があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行うこととする(ケースB)。
ステップS801でプリンタ装置1に記憶装置があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、無線通信補助装置2に記憶装置があるか否かを判定する(ステップS803)。無線通信補助装置2に記憶装置がない場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行うこととする(ケースD)。
ステップS803で無線通信補助装置2に記憶装置があると判定した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、プリンタ装置1の記憶装置空き容量は無線通信補助装置2よりも大きいか否かを判定する。プリンタ装置1の記憶装置空き容量が無線通信補助装置2よりも小さい場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行うこととする(ケースE)。
プリンタ装置1の記憶装置空き容量が無線通信補助装置2よりも大きい場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行うこととする(ケースD)。
本実施形態では、図4のフローチャート、ステップS(ad)102、ステップS(ad)202で、図14に示すような画像処理能力やデータ記憶能力情報等(ケイパビリティ情報)を交換し、画像処理とデータ記憶処理とをどの装置で行うかを自動選択する。プリンタ装置1は、ケイパビリティ情報領域610の画像処理機能の有無611が「あり」、画像処理能力612が「128」である。それに対し、無線通信補助装置2はケイパビリティ情報領域620の画像処理機能の有無621が「あり」、画像処理能力622が「64」である。従って、図15のフローチャートの処理が終了すると、画像処理をプリンタ装置1で行うこととする「ケースA」が選択される。
また、プリンタ装置1は、ケイパビリティ情報領域610の記憶装置機能の有無616が「あり」、記憶装置の空き容量617が「3840MB」である。それに対し、無線通信補助装置2はケイパビリティ情報領域620の記憶装置機能の有無626が「あり」、記憶装置の空き容量627が「128MB」である。従って、図16のフローチャートの処理が終了すると、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行うこととする「ケースD」が選択される。
図15と、図16とのフローチャートの処理が終了すると、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、画像処理と、デジタルデータ記憶処理との分担を決定する(ステップS(ad)103、ステップS(ad)203)。図4のフローチャートでは、画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理もプリンタ装置1で行うこととする「ケースAD」が選択される。
本実施形態では、プリンタ装置1はバッテリー駆動されているとして、プリンタ装置1は、プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデータの記憶処理が可能かを判定する(ステップS(ad)104)。内蔵バッテリーにデジタルデータの記憶処理を行う余力がない場合、プリンタ装置1は、液晶表示器106にデータ通信エラーを表示し(ステップS(ad)105)、無線通信補助装置2へデータ通信エラーを通知する(ステップS(ad)106)。
ステップS(ad)104で、プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデータの記憶処理が可能であると判定すると、プリンタ装置1は、データ受信待機状態へ移行する(ステップS(ad)107)。一方、ステップS(ad)203で、画像処理とデジタルデータ記憶処理の分担を決定した無線通信補助装置2は、無線通信待機状態へ移行し、撮像装置3からインクワイアリ信号が送信されるのを待つ(ステップS(ad)204)。
撮像装置3は、ユーザーによる操作キー215の操作に応じて、メモリソケット309に挿入された記憶媒体に記憶されているデジタルデータの中から、プリントする画像を選択する(ステップS(ad)301)。そして、撮像装置3は、既に無線データ通信接続先の選択肢として記憶されている無線通信補助装置2を、無線データ通信接続先として選択する(ステップ(S(ad)302)。
撮像装置3は、無線通信補助装置2へインクワイアリ信号を送信する(ステップ(S(ad)303)。撮像装置3が送信するインクワイアリ信号には、ケイパビリティ情報630が内包されている。なお、上述したように、ケイパビリティ情報630は、画像処理機能の有無631、画像処理能力632、電源供給状態633、供給可能電流量634、要求電流量635、記憶装置の有無636、記憶装置空き容量637等で構成される。このとき、撮像装置3は、無線通信補助装置2との間で認証済みのESSID、WEPキー、チャンネルを設定してインクワイアリ信号を送信する。以降、撮像装置3と、無線通信補助装置2とは、これらを用いて無線データ通信を行うものとする。ここで、ESSIDは、Extended Service Set Identifierの略である。また、WEPキーは、Wired Equivalent Privacy Keyの略である。
無線通信補助装置2は、ステップS(ad)204で無線通信待機状態へ移行してから、システムの規定する制限時間内にインクワイアリ信号を受信したか否かを判定する(ステップS(ad)205)。システムの規定する制限時間内にインクワイアリ信号を受信できなかった場合、無線通信補助装置2は、ステップS(ad)204へ戻り、撮像装置3からインクワイアリ信号が送信されるのを待つ。
システムの規定する制限時間内にインクワイアリ信号を受信した場合、無線通信補助装置2は、撮像装置3へインクワイアリ応答を送信する(ステップS(ad)206)。無線通信補助装置2が送信するインクワイアリ応答には、ケイパビリティ情報620が内包されている。なお、上述したように、ケイパビリティ情報620は、画像処理機能の有無621、画像処理能力622、電源供給状態623、供給可能電流量624、要求電流量625、記憶装置の有無626、記憶装置空き容量627等で構成される。また、無線通信補助装置2は、インクワイアリ応答に、画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理もプリンタ装置1で行うこととする「ケースAD」が選択されていることを示す情報も内包して送信する。
インクワイアリ応答を送信した無線通信補助装置2は、データ受信待機状態へ移行し、撮像装置3からデータが送信されるのを待つ(ステップS(ad)207)。
撮像装置3は、ステップS(ad)303でインクワイアリ信号を送信してから、システムの規定する制限時間内にインクワイアリ応答を受信したか否かを判定する(ステップS(ad)304)。システムの規定する制限時間内にインクワイアリ応答を受信できなかった場合、撮像装置3は、液晶表示器306に無線通信エラーを表示し(ステップS(ad)305)、データ通信処理を終了する。システムの規定する制限時間内にインクワイアリ応答を受信した場合、撮像装置3は、インクワイアリ応答に含まれている分担に係る情報に基づいて、画像処理と、デジタルデータ記憶処理との分担を決定する(ステップS(ad)306)。図4のフローチャートでは、画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理もプリンタ装置1で行うこととする「ケースAD」が選択されていることを示す情報が、インクワイアリ応答に含まれている。
撮像装置3は、画像処理と、デジタルデータ記憶処理との分担を決定後、メモリソケット309に挿入された記憶媒体に記憶されているデジタルデータを、無線通信補助装置2へ送信する(ステップS(ad)307)。
無線通信補助装置2は、ステップS(ad)207でデータ受信待機状態へ移行してから、システムの規定する制限時間内にデータを受信したか否かを判定する(ステップS(ad)208)。システムの規定する制限時間内にデータを受信できなかった場合、無線通信補助装置2は、ステップS(ad)204へ戻り、撮像装置3からインクワイアリ信号が送信されるのを待つ。システムの規定する制限時間内にデータを受信した場合、無線通信補助装置2は、プリンタ装置1へ受信したデータを転送する(ステップS(ad)209)。なお、撮像装置3からデータを受信中の無線通信補助装置2は、データの受信バッファとしてRAM202を使用する。
プリンタ装置1は、ステップS(ad)107でデータ受信待機状態へ移行してから、システムの規定する制限時間内にデータを受信したかを判定する(ステップS(ad)108)。システムの規定する制限時間内にデータを受信できなかった場合、プリンタ装置1は、ステップS(ad)116へ進む。そして、プリンタ装置1は、プリンタ装置1に内蔵されているフラッシュメモリ109やハードディスク110等の記憶装置に記憶済みで、プリント未処理のデータがあるか否かを判定する(ステップS(ad)116)。図4のフローチャートでは、プリンタ装置1は、未だデータを受信していないため、プリンタ装置1に内蔵の記憶装置に記憶済みで、プリント未処理のデータはないと判定し、ステップS(ad)104へ戻る。
プリンタ装置1は、ステップS(ad)108でシステムの規定する制限時間内にデータを受信した場合、プリンタ装置1に内蔵の記憶装置に、受信したデータを記憶可能な空き容量があるか否かを判定する(ステップS(ad)109)。
プリンタ装置1は、プリンタ装置1に内蔵の記憶装置に、受信したデータを記憶可能な空き容量がない場合、液晶表示器106にデータ通信エラーを表示する(ステップS(ad)105)。そして、プリンタ装置1は、無線通信補助装置2へデータ通信エラーを通知する(ステップS(ad)106)。
プリンタ装置1は、プリンタ装置1に内蔵の記憶装置に、受信したデータを記憶可能な空き容量があると判定した場合、プリンタ装置1に内蔵の記憶装置に、受信したデータを記憶し(ステップS(ad)110)する。そして、プリンタ装置1は、無線通信補助装置2へデータ受信完了を通知する(ステップS(ad)111)。
無線通信補助装置2は、ステップS(ad)209でプリンタ装置1へデータを転送してから、データ受信エラーが通知されないか否かを判定する(ステップS(ad)210)。無線通信補助装置2は、プリンタ装置1からデータ受信エラーを通知された場合、撮像装置3へデータ通信エラーを通知する(ステップS(ad)211)。一方、無線通信補助装置2は、プリンタ装置1からデータ受信完了を受信した場合、撮像装置3へデータ受信完了を通知する(ステップS(ad)212)。
撮像装置3は、ステップS(ad)307で無線通信補助装置2へデータを送信してから、データ受信エラーが通知されないか否かを判定する(ステップS(ad)308)。撮像装置3は、無線通信補助装置2からデータ受信エラーを通知された場合、液晶表示器306へデータ通信エラーを表示する(ステップS(ad)309)。一方、撮像装置3は、無線通信補助装置2からデータ受信完了を受信した場合、ステップS(ad)301において選択されたデジタルデータの中で未送信のデータがあるかを判定する(ステップS(ad)310)。未送信のデータがない場合、撮像装置3は、データ通信処理を終了する。未送信のデータがある場合、撮像装置3は、ステップS(ad)307へ戻り、ステップS(ad)301において選択されたデジタルデータの中で未送信のデータを、無線通信補助装置2へ送信する。
プリンタ装置1は、ステップS(ad)111でデータ受信完了を通知した後、プリンタエンジン119がアイドル状態(プリント処理可能状態と同義)であるか否かを判定する(ステップS(ad)112)。プリンタエンジン119がアイドル状態でない場合、プリンタ装置1は、ステップS(ad)104へ戻り、プリンタエンジン119がアイドル状態になるまで、デジタルデータの受信を行う。プリンタエンジン119がアイドル状態である場合、プリンタ装置1は、プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデ一タを、プリント処理可能か否かを判定する(ステップS(ad)113)。
内蔵バッテリーにデジタルデータをプリント処理する余力がない場合、プリンタ装置1は、ステップS(ad)104へ戻り、内蔵バッテリーの余力でデジタルデータの受信と、記憶処理とを続ける。プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデ一タをプリント処理可能と判定するとプリンタ装置1は、ステップS(ad)114に進む。ステップS(ad)114では、プリンタ装置1は、ステップS(ad)110において記憶済みのデジタルデータを、プリンタ装置1の画像処理部104を用いて、プリント可能なデジタルデータに変換する。
続いて、プリンタ装置1は、プリンタエンジン119でプリント可能なデジタルデータのプリント処理を開始する(ステップS(ad)115)。プリント処理を開始したプリンタ装置1は、ステップS(ad)110でプリンタ装置1に内蔵されているフラッシュメモリ109やハードディスク110等の記憶装置に記憶済みで、プリント未処理のデータがあるか否かを判定する(ステップS(ad)116)。プリント未処理のデータがない場合、プリンタ装置1は、ステップS(ad)104へ戻り、デジタルデータの受信待機状態へ移行する。プリント未処理のデータがある場合、プリンタ装置1は、ステップS(ad)112へ戻り、プリンタエンジン119がアイドル状態(プリント処理可能状態と同義)であるか否かを判定する。そして、プリンタ装置1は、プリンタエンジン119がアイドル状態になり、プリント処理が実行できるようになるまで、デジタルデータの受信を行う。
以上、図4のフローチャートで撮像装置3からのリクエストにより、撮像装置3と、無線通信補助装置2が係合されたプリンタ装置1との間で無線データ通信を行い、デジタル画像データをプリントアウトする処理を説明した。
本実施形態では、図4のフローチャートのステップS(**)102と、ステップS(**)202(**にはadからcfの記号が入る)とで、装置間で図14に示すような画像処理能力やデータ記憶能力情報等(ケイパビリティ情報)を交換する。そして、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動選択する。選択肢は以下のケースに分けることができる。
図4のフローチャート(ケースAD):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理もプリンタ装置1で行う。
図5のフローチャート(ケースBD):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行う。
図6のフローチャート(ケースCD):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行う。
図7のフローチャート(ケースAE):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行う。
図8のフローチャート(ケースBE):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータの記憶処理も無線通信補助装置2で行う。
図9のフローチャート(ケースCE):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行う。
図10のフローチャート(ケースAF):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
図11のフローチャート(ケースBF):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
図12のフローチャート(ケースCF):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
図4のフローチャート(ケースAD):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理もプリンタ装置1で行う。
図5のフローチャート(ケースBD):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行う。
図6のフローチャート(ケースCD):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータの記憶処理をプリンタ装置1で行う。
図7のフローチャート(ケースAE):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行う。
図8のフローチャート(ケースBE):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータの記憶処理も無線通信補助装置2で行う。
図9のフローチャート(ケースCE):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータの記憶処理を無線通信補助装置2で行う。
図10のフローチャート(ケースAF):画像処理をプリンタ装置1で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
図11のフローチャート(ケースBF):画像処理を無線通信補助装置2で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
図12のフローチャート(ケースCF):画像処理を撮像装置3で行い、デジタルデータを撮像装置3から逐次送信する。
本実施形態では、図4のフローチャートを代表のフローチャートとして説明した。図5〜図12のフローチャートは、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかが異なり、基本的には図4のフローチャートと類似した構成を有している。そのため、説明は省略する。
図17は、図4〜図12のフローチャートに示す無線データ通信処理を行う際の一例として、受信側装置であるプリンタ装置1と、送信側装置である撮像装置3とのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。なお、図17における900は、無線通信補助装置2(プリンタ装置1に無線通信機能を供する)と、撮像装置3との間の無線データ通信路である。
プリンタ装置1及び撮像装置3のユーザーインターフェースは、デジタル画像データを送受信中である旨を示すメッセージや、プリンタ装置1が受信中及び撮像装置3が送信中の画像やアイコンを表示する。
図18〜図26は、図4〜図12のフローチャートに示すプリント処理を行う際の、プリンタ装置1と、無線通信補助装置2と、撮像装置3とのメモリ及び記憶装置の使用概念の一例を示す図である。また、図18〜図26では、プリンタ装置1がデジタル画像データCをプリント処理中に、メモリ及び記憶装置でのデジタル画像データの処理状態と、デジタル画像データの送受信状態とを示している。
例えば、図18では、プリンタ装置1の記憶装置には、デジタル画像データCをプリント可能なデータC*へ変換したデータが記憶されている。プリンタ装置1の記憶装置に記憶されていたデジタル画像データA、Bは、既にプリントアウトされているため、データA、Bは処理完了のデータ領域となっている。撮像装置3からはデジタル画像データFを送信中であり、デジタル画像データFを受信した無線通信補助装置2はRAM202に受信データをバッファし、プリンタ装置1へ転送している。撮像装置3の記憶媒体に記憶されているデジタル画像データAからFは、既にプリンタ装置1へ送信されているため、データAからFは処理完了のデータ領域となっている。
図19から図26は、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかが異なり、基本的には図18と類似した構成を有しているため、説明は省略する。
図27は、無線通信補助装置2が係合されているプリンタ装置1の電源を、OFF状態からON状態にしたときに、デジタル画像データをプリントアウトする処理を示すフローチャートである。図27のフローチャートは、撮像装置3からデジタルデータを受信してデータを記憶済みのプリンタ装置1又は無線通信補助装置2が、プリンタ装置1のバッテリー余力不足又は突然の電源OFF等で、プリント未処理のデータが残っている場合に有効である。
プリンタ装置1の電源をON状態にすると、プリンタ装置1は、係合されている無線通信補助装置2と再接続を行う(ステップS201)。そして、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2の記憶装置に記憶済みで、プリント未処理のデータが残っているかを判定する(ステップS202)。
プリント未処理のデータが残っていない場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、図4〜図12のフローチャートを実行して画像処理と、デジタルデータ記憶処理との分担を決定する。その後、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、アイドル状態となる。プリント未処理のデータが残っている場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリント未処理のデータをプリントアウトするか否かをユーザーに選択させる(ステップS203)。
図28は、図27のフローチャートに示すプリント処理を行う際の一例として、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。プリンタ装置1の液晶表示器106には、プリント未処理のデータが残っており、未処理のデータをプリントアウトするか否かを問うメッセージや、未処理データの画像やアイコンが表示される。
ステップS203で、ユーザーがプリントアウトしないと選択した場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、図4〜図12のフローチャートへ移行する。ユーザーがプリントアウトの実行を選択した場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタエンジン119がアイドル状態(プリント処理可能状態と同義)であるか否かを判定する(ステップS204)。プリンタエンジン119がアイドル状態でない場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタエンジン119がアイドル状態になり、プリント処理が実行できるようになるまで待つ。
プリンタエンジン119がアイドル状態である場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデ一タを、プリント処理可能か否かを判定する(ステップS205)。内蔵バッテリーにデジタルデータをプリント処理する余力がない場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1の液晶表示器106にエラーを表示(ステップS206)する。そして、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、図4〜図12のフローチャートへ移行する。
プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1に内蔵のバッテリーでデジタルデ一タをプリント処理可能と判定すると、ステップS207に進む。ステップS207では、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2の記憶装置に記憶済みでのプリント未処理のデジタル画像データ等を、プリント可能なデジタルデータに変換する。
続いて、プリンタ装置1は、プリンタエンジン119でプリント可能なデジタルデータのプリント処理を開始する(ステップS208)。そして、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2の記憶装置に記憶済みのプリント未処理のデータがあるか否かを判定する(ステップS209)。
プリント未処理のデータがない場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、図4〜図12のフローチャートへ移行する。プリント未処理のデータがある場合、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2は、ステップS204へ戻り、プリンタエンジン119がアイドル状態(プリント処理可能状態と同義)であるか否かを判定する。プリンタエンジン119がアイドル状態でない場合、プリンタ装置1又は無線通信補助装置2は、プリンタエンジン119がアイドル状態になり、プリント処理が実行できるようになるまで待つ。
本実施形態では、表示部を備えた装置を例に説明したが、表示部を備えていない装置においても、図4〜図12、図15、図16、図27のフローチャートに示す処理を行う事ができる。
なお、デジタル画像データのプリントアウトを行う処理の中で、プリンタ装置1及び無線通信補助装置2の記憶装置に記憶したデジタル画像データ又はプリント可能なデータは、プリントシステムの構成により、電源切断時に消去しても記憶装置に留保してもよい。また、記憶装置に一定期間のみ留保し、一定期間が過ぎた時点でデータを消去してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、無線通信補助装置を用いたプリントシステムにおける画像処理と、データ記憶処理とを行う装置を、装置間で交換する処理能力等を内包するケイパビリティ情報を基に自動で選択する。つまり、画像処理を行うのは画像処理能力の一番高い装置、データ記憶処理を行うのはデータ記憶処理能力(記憶装置空き容量の一番多い)を最適に選択することによって、あらゆる装置の組み合わせでもデータ通信と、プリント処理時間との高速化を可能にする。
また、データ通信と、プリント処理時間との高速化はバッテリー駆動する装置の駆動時間を延ばす効果もある。
つまり、本実施形態によれば、画像処理と、データ記憶処理とを行う装置を、装置相互が有線通信又は無線通信で接続された際に継ぎ目が無いよう、選択され、実行される。よって、使用者が装置間の処理分担を手動で設定したり、難しい操作をしたりすることを必要としない。また、表示部や操作部の無い装置にも適用可能であるため、プリントシステムと、サービスとを簡便に提供することができる。
(他の実施の形態)
なお、上述した実施形態では、受信側装置としてプリンタ装置、送信側装置として撮像装置を例にして説明したが、本発明の実施はこれらの装置に限定されるものではない。要は、お互いに、ケイパビリティ情報の交換を行え、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動に選択するための手段を備えればよい。また、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動に選択しなくとも、ユーザーが画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを任意に設定できるようにしてもよい。
なお、上述した実施形態では、受信側装置としてプリンタ装置、送信側装置として撮像装置を例にして説明したが、本発明の実施はこれらの装置に限定されるものではない。要は、お互いに、ケイパビリティ情報の交換を行え、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動に選択するための手段を備えればよい。また、画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを自動に選択しなくとも、ユーザーが画像処理と、データ記憶処理とをどの装置で行うかを任意に設定できるようにしてもよい。
従って、プリンタ装置のプリント処理をテレビジョンのような受像表示装置の表示処理に置き換えても本発明の実施を構成することができる。また、家電製品及びアクセサリー等、表示手段や取り込み手段を持たない装置でも送信側装置になり得る。
また、本発明の目的は、以下の様にして達成することも可能である。まず、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体(又は記録媒体)を、システム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のようにして達成することも可能である。即ち、読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合である。ここでプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MO等が考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)等のコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
本発明を上記記憶媒体に適用する場合、その記憶媒体には、先に説明した図4〜図12、図15、図16、図27に示すフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
以上、上述した各実施形態によれば、使用者に難しい操作をさせることなく、無線通信補助装置を用いた画像処理システムにおいて、画像処理や、データ記憶処理等の処理を行う装置を、自動で選択することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 プリンタ装置
2 無線通信補助装置
3 撮像装置
2 無線通信補助装置
3 撮像装置
Claims (16)
- 無線通信を補助する無線通信補助装置を介して、画像データ供給装置と無線通信を行う画像出力装置であって、
前記無線通信補助装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、
前記処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、
を有することを特徴とする画像出力装置。 - 前記無線通信補助装置との間で、互いの能力情報を交換する能力情報交換手段を更に有し、
前記処理分担決定手段は、前記能力情報交換手段において交換した互いの能力情報に応じて、前記処理の処理分担を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。 - 前記能力情報は、少なくとも、画像処理機能の有無情報、画像処理能力情報、電源供給状態情報、供給可能電流量情報、要求電流量情報、記憶装置の有無情報、記憶装置空き容量情報、の何れか1つの情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像出力装置。
- 前記処理実行手段は、電源が切断され、未処理の前記画像データが残った場合、電源が再投入されると、前記未処理の画像データに対して前記処理を実行することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像出力装置。
- 前記処理実行手段は、電源が切断され、未処理の前記画像データが残った場合、電源が再投入されると、前記未処理の画像データに対して前記処理を実行するか否かをユーザーに選択させることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像出力装置。
- 画像データ供給装置と、画像出力装置との間の無線通信を補助する無線通信補助装置であって、
前記画像出力装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定手段と、
前記処理分担決定手段において決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行手段と、
を有することを特徴とする無線通信補助装置。 - 前記無線通信補助装置との間で、互いの能力情報を交換する能力情報交換手段を更に有し、
前記処理分担決定手段は、前記能力情報交換手段において交換した互いの能力情報に応じて、前記処理の処理分担を決定することを特徴とする請求項6に記載の無線通信補助装置。 - 前記能力情報は、少なくとも、画像処理機能の有無情報、画像処理能力情報、電源供給状態情報、供給可能電流量情報、要求電流量情報、記憶装置の有無情報、記憶装置空き容量情報、の何れか1つの情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の無線通信補助装置。
- 前記処理実行手段は、電源が切断され、未処理の前記画像データが残った場合、電源が再投入されると、前記未処理の画像データに対して前記処理を実行することを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の無線通信補助装置。
- 前記処理実行手段は、電源が切断され、未処理の前記画像データが残った場合、電源が再投入されると、前記未処理の画像データに対して前記処理を実行するか否かをユーザーに選択させることを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載の無線通信補助装置。
- 無線通信を補助する無線通信補助装置を介して、画像データ供給装置と無線通信を行う画像出力装置における制御方法であって、
前記無線通信補助装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定ステップと、
前記処理分担決定ステップにおいて決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 前記無線通信補助装置との間で、互いの能力情報を交換する能力情報交換ステップを更に有し、
前記処理分担決定ステップは、前記能力情報交換ステップにおいて交換した互いの能力情報に応じて、前記処理の処理分担を決定することを特徴とする請求項11に記載の制御方法。 - 画像データ供給装置と、画像出力装置との間の無線通信を補助する無線通信補助装置における制御方法であって、
前記画像出力装置との間での、前記画像データ供給装置から供給される画像データに対する画像処理と、前記画像データ、又は前記画像処理された画像データを自装置の記憶装置に記憶する記憶処理とを含む処理の処理分担を決定する処理分担決定ステップと、
前記処理分担決定ステップにおいて決定された処理分担に応じて、処理を実行する処理実行ステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 前記無線通信補助装置との間で、互いの能力情報を交換する能力情報交換ステップを更に有し、
前記処理分担決定ステップは、前記能力情報交換ステップにおいて交換した互いの能力情報に応じて、前記処理の処理分担を決定することを特徴とする請求項13に記載の制御方法。 - 請求項11乃至14の何れか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
- 請求項15に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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JP2006102193A JP2007276161A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | 画像出力装置、無線通信補助装置及び制御方法 |
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