JP2007275760A - 鶏糞の処理方法 - Google Patents

鶏糞の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007275760A
JP2007275760A JP2006105093A JP2006105093A JP2007275760A JP 2007275760 A JP2007275760 A JP 2007275760A JP 2006105093 A JP2006105093 A JP 2006105093A JP 2006105093 A JP2006105093 A JP 2006105093A JP 2007275760 A JP2007275760 A JP 2007275760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sieve
water
compost
liquid
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006105093A
Other languages
English (en)
Inventor
忠幸 ▲吉▼田
Tadayuki Yoshida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006105093A priority Critical patent/JP2007275760A/ja
Publication of JP2007275760A publication Critical patent/JP2007275760A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

【課題】鶏糞から肥料効果の高い肥料や栄養価の高い飼料を生成すること。
【解決手段】本発明では、鶏糞の処理方法において、鶏糞を水洗する水洗工程と、前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、前記篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程と、前記篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程とを有することにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、鶏糞の処理方法に関するものであり、特に、鶏糞を原料として肥料化や飼料化する方法に関するものである。
従来より、養鶏場では、多量の鶏糞が生成されるために、その鶏糞の処理が問題となっていた。
鶏糞は、鳥の糞であるが、鳥はリン酸で消化を行う生物であるために餌中に塩分を含んでおらず、しかも、排泄物である鶏糞にリン酸の他に窒素やカリウムを豊富に含んでいるために、肥料として有効に利用することが行われている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2002−160986号公報
ところが、従来の鶏糞を肥料化する処理方法にあっては、鶏糞をそのまま原料として肥料を生成していた。
この肥料の原料となる鶏糞には、未消化の餌が多量に含まれていたために、鶏糞をそのまま原料として肥料化した場合には、未消化の餌が肥料に混入しており、この未消化の餌が根腐れの原因となるおそれがあった。
そこで、請求項1に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、前記篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程とを有することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項2に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、前記篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程とを有することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項3に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、前記篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程と、前記篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程とを有することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項4に係る本発明では、前記請求項1〜請求項3のいずれかに係る本発明において、前記篩選別工程で選別された水分を前記水洗工程で再利用することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項5に係る本発明では、前記請求項1又は請求項3に係る本発明において、前記飼料生成工程は、前記残渣物と発酵菌とを混合して発酵させることによって飼料を生成することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項6に係る本発明では、前記請求項2又は請求項3に係る本発明において、前記肥料生成工程は、前記沈殿物と発酵菌とを混合して発酵させることによって堆肥原料を生成する堆肥原料生成工程と、前記堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料に水を加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を抽出する液体状堆肥抽出工程とを有することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
また、請求項7に係る本発明では、前記請求項6に係る本発明において、前記液体状堆肥抽出工程で抽出した液体状の堆肥に堆肥原料をさらに加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を濃縮する液体状堆肥濃縮工程を有することを特徴とする鶏糞の処理方法を提供するものである。
そして、本発明では、以下に記載する効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程とを有しているために、篩選別工程によって鶏糞に含有される未消化物を抽出することができ、この未消化物を原料として栄養分を豊富に含んだ飼料を生成することができるので、鶏糞を飼料化して有効利用することができる。
また、請求項2に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程とを有しているために、篩選別工程によって鶏糞に含有される窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分を未消化物から分離して抽出することができ、この肥料成分を豊富に含んだ肥料を生成することができるので、鶏糞を肥料化して有効利用することができ、しかも、未消化物が混入していないために肥料として使用しても根腐れの発生を防止することができる。
また、請求項3に係る本発明では、鶏糞を水洗する水洗工程と、水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程と、篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程とを有しているために、篩選別工程によって鶏糞に含有される未消化物を抽出することができ、この未消化物を原料として栄養分を豊富に含んだ飼料を生成することができるので、鶏糞を飼料化して有効利用することができ、また、篩選別工程によって鶏糞に含有される窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分を未消化物から分離して抽出することができ、この肥料成分を豊富に含んだ肥料を生成することができるので、鶏糞を肥料化して有効利用することができ、しかも、未消化物が混入していないために肥料として使用しても根腐れの発生を防止することができる。
また、請求項4に係る本発明では、篩選別工程で選別された水分を水洗工程で再利用することにしているために、水の使用量を低減することができ、鶏糞の処理に要するランニングコストを低減することができる。
また、請求項5に係る本発明では、飼料生成工程において、残渣物と発酵菌とを混合して発酵させることによって飼料を生成することにしているために、発酵による発熱によって残渣物に含有される水分を良好に蒸発させることができ、栄養価の高い飼料を生成することができる。
また、請求項6に係る本発明では、肥料生成工程において、沈殿物と発酵菌とを混合して発酵させることによって堆肥原料を生成する堆肥原料生成工程と、堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料に水を加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を抽出する液体状堆肥抽出工程とを有しているために、線虫などの有害物を除去することができるとともに、必要時に圃場に散布することができるようになり、さらには、堆肥原料中の未完熟分が良好に除去されて作物の育成に有効に機能する液状堆肥を製造することができる。
また、請求項7に係る本発明では、液体状堆肥抽出工程で抽出した液体状の堆肥に堆肥原料をさらに加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を濃縮する液体状堆肥濃縮工程を有しているために、液体状の堆肥としての効能を向上させることができる。
以下に、本発明に係る鶏糞の処理方法について図面を参照しながら具体的に説明する。
本発明に係る鶏糞の処理方法は、水洗工程、脱臭工程、篩選別工程の順で鶏糞が処理され、その後、飼料生成工程や肥料生成工程によって飼料や肥料が生成される。以下に、各工程での具体的な処理について説明する。
[水洗工程]
水洗工程では、鶏舎1内において養鶏から排泄された鶏糞を水で排出管へと洗い流す。このときに、水は上水を使用しても良いが、後述する篩選別工程で選別抽出される水分を循環利用するようにしている。
このように、鶏糞を水洗することで、鶏舎1内の清掃ができ、鶏舎1内を清潔にすることができるとともに、鶏糞と空気との接触を断絶して悪臭の発生を防止することができる。
[脱臭工程]
水洗工程で排出管へと洗い流された鶏糞と水との混合物に脱臭剤を添加する。これにより、悪臭の発生を完全に防止するようにしている。
[篩選別工程]
水洗工程及び脱臭工程を経た鶏糞と水との汚泥状の混合物を篩タンク2に流し込む。この篩タンク2は、有底円筒状のタンク本体3の中途上部に1mm角の篩4を張設している。
この篩タンク2に鶏糞と水との混合物を流し込んで1昼夜静置しておくと、混合物が、篩4の上部に残留する残渣物5と、篩4を通過した液状の水分6と、篩4を通過し水分中で沈殿した沈殿物7とに選別(分離)される。
これは、鶏糞中には固形状の未消化物と泥状の消化物(糞)とが混合しているために、固形状の未消化物が篩4の上部に残渣物5として残留し、一方、泥状の消化物が篩4を通過して水分中で沈殿物7として沈殿することによるものである。
したがって、鶏糞と水との混合物を篩タンク2を用いて篩選別することで、主に未消化物からなる残渣物5と、主に水洗工程で使用した水分6と、主に消化物からなる沈殿物7とに良好に分離することができる。たとえば、300tの鶏糞を篩選別することで、120tの残渣物5と180tの沈殿物7とに分離できる。
このように篩選別工程で選別された残渣物5は、未消化の餌が豊富に含まれているため栄養価の高い飼料を生成するための原料として使用でき、沈殿物7は、窒素・リン酸・カリウムが豊富に含まれているため植物育成効果の高い肥料を生成するための原料として使用でき、さらに、水分6は、水洗工程で使用する水として有効に再利用することができ、水の使用量を低減することができて、鶏糞の処理に要するランニングコストを低減することができる。
[飼料生成工程]
飼料生成工程では、残渣物5に発酵菌(放線菌や乳酸菌など)を混合して発酵させる。初期段階では、残渣物5に発酵菌を直接添加するが、連続処理を行う段階では、残渣物5に発酵菌を添加して発酵させたものを菌床として循環して使用する。
すなわち、菌床をサイロ8に投入し、混合機9で菌床と残渣物5とを混合し、処理場10内の発酵槽11に貯留する。その際に、含水率が50%〜60%程度となるように、必要に応じて加水する。
これにより、菌床に含まれる微生物が含水率の増加によって活動を開始し、残渣物5に含まれる水分や栄養分を栄養源として増殖し、発酵槽11の内部で好気的に発酵して有機物が分解される。
その際に、発酵が進むにつれて発酵熱が発生し、約12時間後には菌床の温度が澱粉質をα化させるのに十分な70℃以上に上昇し、約14時間後には発酵が完了する。これにより、発酵熱によって澱粉質が水分と結合してα澱粉を生成するとともに、澱粉質のα化に寄与しなかった残存する水分は、発酵の際に生成される発酵熱によって蒸発し、その結果、含水率が20%〜30%程度の固形状の飼料となる。
ここでは、途中で隣接する発酵槽12に移し、その後、一部を生成した飼料として貯留槽13に移し、残部を菌床としてサイロ8に移している。たとえば、300tの鶏糞を処理した場合、120tの残渣物5が生成され、これに600tの菌床を加えて720tの混合物を発酵槽11に貯留し、710tになった段階で発酵槽12に移し、その後、110t分を最終生成物としての飼料とし、600t分を菌床として循環使用する。
このように、本発明では、篩選別工程によって鶏糞に含有される未消化物を抽出することができ、この未消化物を原料として栄養分を豊富に含んだ飼料を生成することができるので、鶏糞を飼料化して有効利用することができる。特に、飼料生成工程において、残渣物5と発酵菌とを混合して発酵させることによって飼料を生成することにしているために、発酵による発熱によって残渣物5に含有される水分を良好に蒸発させることができ、栄養価の高い飼料を生成することができる。
なお、残渣物5に厨芥物を添加してもよい。たとえば、残飯や賞味期限切れの食品等に代表される固体状の食品廃棄物と、飲み残しや賞味期限切れの飲料製品に代表される含水率の高い液体状の食品廃棄物とを混合機で混合した後に、破砕機で食品廃棄物を液中破砕してペースト状の食品廃棄物を生成し、このペースト状の食品廃棄物に5重量%の澱粉質を添加してもよい。また、菌床は、飼料等に使われる米糖やトウモロコシ等に、炭水化物等の有機物を分解する作用を有する微生物(例えば、放線菌や乳酸菌など)を混入させ、その含水率を10%〜20%程度として、微生物を安定に貯蔵させたものが好ましい。
[肥料生成工程]
肥料生成工程は、最終的に液体状の堆肥を生成するものであり、沈殿物7と発酵菌とを混合して発酵させることによって堆肥原料を生成する堆肥原料生成工程と、堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料に水を加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を抽出する液体状堆肥抽出工程と、液体状堆肥抽出工程で抽出した液体状の堆肥に堆肥原料をさらに加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を濃縮する液体状堆肥濃縮工程からなる。
堆肥原料生成工程では、沈殿物7に発酵菌(放線菌や乳酸菌など)を混合して発酵させる。初期段階では、沈殿物7に発酵菌を直接添加するが、連続処理を行う段階では、沈殿物7に発酵菌を添加して発酵させたものを菌床として循環して使用する。
すなわち、菌床をサイロ14に投入し、混合機15で菌床と沈殿物7とを混合し、処理場16内の発酵槽17に貯留する。その際に、含水率が50%〜60%程度となるように、必要に応じて加水する。
これにより、菌床に含まれる微生物が含水率の増加によって活動を開始し、沈殿物7に含まれる水分や栄養分を栄養源として増殖し、発酵槽17の内部で好気的に発酵して有機物が分解される。
その際に、発酵が進むにつれて発酵熱が発生し、約12時間後には菌床の温度が澱粉質をα化させるのに十分な70℃以上に上昇し、約14時間後には発酵が完了する。これにより、発酵熱によって澱粉質が水分と結合してα澱粉を生成するとともに、澱粉質のα化に寄与しなかった残存する水分は、発酵の際に生成される発酵熱によって蒸発し、その結果、含水率が20%〜30%程度の固形状の堆肥原料となる。
ここでは、途中で隣接する発酵槽18に移し、その後、一部を生成した堆肥原料として貯留槽19に移し、残部を菌床としてサイロ14に移している。たとえば、300tの鶏糞を処理した場合、180tの沈殿物7が生成され、これに900tの菌床を加えて1080tの混合物を発酵槽17に貯留し、1060tになった段階で発酵槽18に移し、その後、160t分を最終生成物としての堆肥原料とし、900t分を菌床として循環使用する。
なお、沈殿物7に厨芥物を添加してもよい。たとえば、残飯や賞味期限切れの食品等に代表される固体状の食品廃棄物と、飲み残しや賞味期限切れの飲料製品に代表される含水率の高い液体状の食品廃棄物とを混合機で混合した後に、破砕機で食品廃棄物を液中破砕してペースト状の食品廃棄物を生成し、このペースト状の食品廃棄物に5重量%の澱粉質を添加してもよい。また、菌床は、飼料等に使われる米糖やトウモロコシ等に、炭水化物等の有機物を分解する作用を有する微生物(例えば、放線菌や乳酸菌など)を混入させ、その含水率を10%〜20%程度として、微生物を安定に貯蔵させたものが好ましい。
次に、液体状堆肥抽出工程では、貯留槽19から処理槽20に移し、処理槽20の内部において、堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料に重量比で約8倍の水を加えて撹拌混合し、その後、約24時間静置する。これにより、固形分が処理槽20の底部に沈殿し、上澄み液と沈殿物とに固液分離される。そして、処理槽20の上澄み液だけを液体状の堆肥として抽出して貯留槽21に移す。
このように、堆肥原料に水を加えて液体状の堆肥を抽出することによって、固形状の堆肥原料に含まれる線虫などの有害物を除去することができるとともに、堆肥原料中の未完熟分を除去することができる。
この液体状の堆肥は、そのままでも液状堆肥として利用することができる。また、沈殿物は、発酵菌を含有しているために菌床として再利用することができ、或いは、飼料として有効利用することもできる。
次に、液体状堆肥濃縮工程では、処理槽20において、液体状堆肥抽出工程で抽出した液体状の堆肥に重量比で約1/8倍の堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料をさらに加え、必要に応じて水も加え、撹拌混合した後に約24時間静置する。これにより、固形分が処理槽20の底部に沈殿し、上澄み液と沈殿物とに固液分離される。そして、処理槽20の上澄み液だけを液体状の堆肥として抽出して貯留槽21に移す。
この液体状堆肥濃縮工程を施すことによって、液体状の堆肥に含有される有効成分が濃縮されることになる。
このようにして、肥料生成工程によって液状堆肥を製造することができる。この液状堆肥について有効性を試験したところ、堆肥を全く使用しないで育成した場合よりも作物の育成が促進されることが確認された。また、堆肥原料を使用して育成した場合には、堆肥を全く使用しない場合よりも作物の育成が抑制されてしまうことが確認された。このことから、堆肥原料から液体状の堆肥を抽出する液体状堆肥抽出工程によって堆肥原料中の未完熟分が良好に除去され、液状堆肥としての効能を向上させることができることが確認された。
このように、本発明では、篩選別工程によって鶏糞に含有される窒素・リン酸・カリウムなどの肥料成分を未消化物から分離して抽出することができ、この肥料成分を豊富に含んだ肥料を生成することができるので、鶏糞を肥料化して有効利用することができ、しかも、未消化物が混入していないために肥料として使用しても根腐れの発生を防止することができる。
また、本発明では、堆肥原料から液体状の堆肥を抽出することによって液状堆肥を製造しているために、線虫などの有害物を除去することができるとともに、必要時に圃場に散布することができるようになり、さらには、堆肥原料中の未完熟分が良好に除去されて作物の育成に有効に機能する液状堆肥を製造することができる。
また、液体状の堆肥を濃縮することによって、堆肥としての効能を向上させることができ、希釈して使用することによって原液の搬送に要する労力や費用を低減することができる。
本発明に係る鶏糞の処理方法を示すフローシート。 同模式図。
符号の説明
1 鶏舎 2 篩タンク
3 タンク本体 4 篩
5 残渣物 6 水分
7 沈殿物 8,14 サイロ
9,15 混合機 10,16 処理場
11,17 発酵槽 12,18 発酵槽
13,19,21 貯留槽 20 処理槽

Claims (7)

  1. 鶏糞を水洗する水洗工程と、
    前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、
    前記篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程と、
    を有することを特徴とする鶏糞の処理方法。
  2. 鶏糞を水洗する水洗工程と、
    前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、
    前記篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程と、
    を有することを特徴とする鶏糞の処理方法。
  3. 鶏糞を水洗する水洗工程と、
    前記水洗工程で生成される鶏糞と水との混合物を篩選別して篩上に残留する残渣物と篩を通過した液状の水分と篩を通過し水分中で沈殿した沈殿物とに選別する篩選別工程と、
    前記篩選別工程で選別された残渣物を原料として飼料を生成する飼料生成工程と、
    前記篩選別工程で選別された沈殿物を原料として肥料を生成する肥料生成工程と、
    を有することを特徴とする鶏糞の処理方法。
  4. 前記篩選別工程で選別された水分を前記水洗工程で再利用することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鶏糞の処理方法。
  5. 前記飼料生成工程は、前記残渣物と発酵菌とを混合して発酵させることによって飼料を生成することを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の鶏糞の処理方法。
  6. 前記肥料生成工程は、前記沈殿物と発酵菌とを混合して発酵させることによって堆肥原料を生成する堆肥原料生成工程と、前記堆肥原料生成工程で生成した堆肥原料に水を加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を抽出する液体状堆肥抽出工程とを有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の鶏糞の処理方法。
  7. 前記液体状堆肥抽出工程で抽出した液体状の堆肥に堆肥原料をさらに加えて静置することで固液分離して液体状の堆肥を濃縮する液体状堆肥濃縮工程を有することを特徴とする請求項6に記載の鶏糞の処理方法。
JP2006105093A 2006-04-06 2006-04-06 鶏糞の処理方法 Withdrawn JP2007275760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006105093A JP2007275760A (ja) 2006-04-06 2006-04-06 鶏糞の処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006105093A JP2007275760A (ja) 2006-04-06 2006-04-06 鶏糞の処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007275760A true JP2007275760A (ja) 2007-10-25

Family

ID=38677821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006105093A Withdrawn JP2007275760A (ja) 2006-04-06 2006-04-06 鶏糞の処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007275760A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202491A (ja) * 2009-02-05 2010-09-16 Minamikyushu Chemical Industry Co Ltd 鶏糞燃焼灰精製物及びその製造方法
CN106955890A (zh) * 2017-05-30 2017-07-18 杭州增霖环保科技有限公司 有机垃圾处理集成生态系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202491A (ja) * 2009-02-05 2010-09-16 Minamikyushu Chemical Industry Co Ltd 鶏糞燃焼灰精製物及びその製造方法
CN106955890A (zh) * 2017-05-30 2017-07-18 杭州增霖环保科技有限公司 有机垃圾处理集成生态系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Singh et al. Composting of waste from palm oil mill: a sustainable waste management practice
Lim et al. Sustainability of using composting and vermicomposting technologies for organic solid waste biotransformation: recent overview, greenhouse gases emissions and economic analysis
Rupani et al. Review of current palm oil mill effluent (POME) treatment methods: vermicomposting as a sustainable practice
KR100708387B1 (ko) 미생물공정을 이용한 비료 가용화에 의한 발효비료 및 그의제조방법
Suthar Potential of domestic biogas digester slurry in vermitechnology
BR112012023753B1 (pt) tratamento de resíduos orgânicos
JP4385162B2 (ja) 発酵肥料の製造方法および発酵肥料
Garg et al. Vermicomposting of agro-industrial processing waste
JP2011184267A (ja) 高品質堆肥の新規作製方法
KR101535430B1 (ko) 가축분뇨를 이용한 버섯 퇴비배지 제조방법 및 가축분뇨에 의해 제조된 버섯 퇴비배지를 이용한 버섯재배 방법
JP7021430B2 (ja) 高腐植酸含有率の完熟肥料を製造する方法
Li et al. Earthworms helping economy, improving ecology and protecting health
CN107337492A (zh) 一种食用菌废弃菌棒有机肥及其制备方法
JP2008050248A (ja) イネ科植物由来の有機発酵肥料及びその製造方法
JP5152953B2 (ja) 鶏糞から飼料や肥料を生成する方法
JP2007275760A (ja) 鶏糞の処理方法
KR102299946B1 (ko) 수산부산물 산 발효액 및 이의 제조방법
Poornima et al. Review on Advances in Toxic Pollutants Remediation by Solid Waste Composting and Vermicomposting
Thirunavukkarasu et al. Sustainable organic waste management using vermicomposting: a critical review on the prevailing research gaps and opportunities
KR20220102276A (ko) 유기성 오니를 이용한 유기질비료의 제조방법
Khan et al. Agricultural solid waste management: an approach to protect the environment and increase agricultural productivity
JP2008013380A (ja) 堆肥製造方法
Aalok et al. Role of Earthworms in breakdown of different organic wastes into manure: a review
CN110373431A (zh) 一种无灰高热值生物质燃料的制备方法
Tripathi et al. VERMITECHNOLOGY AND WASTE

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090707