JP2007275734A - 破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業能率の向上が図れると共にメンテナンス作業が軽減できる構成の破砕機を提供する。
【解決手段】自走式作業機本体と、この作業機本体に取付けられた作業用アームと、この作業用アームに取付けられた破砕用アタッチメント9とを備える。アタッチメント9は、作業用アームに取付けられるケーシング10と、このケーシング10内に昇降可能に収容されたラム16と、ラム16を駆動する液圧シリンダ20と、液圧シリンダ20の下端とラム16との間に設けられたラム16のチャック装置21と、ケーシング10に設けられ、ラム16の上昇によりチャック装置21によるラム16の係止を解除する係止解除手段44とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】自走式作業機本体と、この作業機本体に取付けられた作業用アームと、この作業用アームに取付けられた破砕用アタッチメント9とを備える。アタッチメント9は、作業用アームに取付けられるケーシング10と、このケーシング10内に昇降可能に収容されたラム16と、ラム16を駆動する液圧シリンダ20と、液圧シリンダ20の下端とラム16との間に設けられたラム16のチャック装置21と、ケーシング10に設けられ、ラム16の上昇によりチャック装置21によるラム16の係止を解除する係止解除手段44とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、高炉で発生するスラグ(ノロ)を破砕する作業等に好適な破砕機に関する。
高炉で発生するスラグを除去するために破砕する破砕機として、従来は作業機のアームの先端にチゼルを有するブレーカを設けたものがある(特許文献1参照)。また、従来の他の破砕機として、作業機のアームの先端にケーシングを取付け、そのケーシング内にラムを昇降可能に収容し、そのラムをウインチにより昇降させるように構成したものがある(特許文献2参照)。
特許文献1に記載のように、ブレーカを用いたものでは破砕力が弱く、作業能率が悪いという問題点がある。一方、特許文献2に記載のようにラムをウインチにより昇降させるものでは、ラムに接続させるワイヤが消耗品であるためにあるインターバルで交換する必要があり、ワイヤを掛け回すシーブも同様に交換する必要があるので、メンテナンス作業が多くなるという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑み、作業能率の向上が図れると共にメンテナンス作業が軽減できる構成の破砕機を提供することを目的とする。
請求項1の破砕機は、自走式作業機本体と、この作業機本体に取付けられた作業用アームと、この作業用アームに取付けられた破砕用アタッチメントとを備え、
前記破砕用アタッチメントは、前記作業用アームに取付けられるケーシングと、このケーシング内に昇降可能に収容されたラムと、前記ラムを上昇させる液圧シリンダと、前記液圧シリンダの下端に設けられ、ラムを係止するチャック装置と、ラムの上昇により前記チャック装置によるラムの係止を解除する係止解除手段とを備えた
ことを特徴とする。
前記破砕用アタッチメントは、前記作業用アームに取付けられるケーシングと、このケーシング内に昇降可能に収容されたラムと、前記ラムを上昇させる液圧シリンダと、前記液圧シリンダの下端に設けられ、ラムを係止するチャック装置と、ラムの上昇により前記チャック装置によるラムの係止を解除する係止解除手段とを備えた
ことを特徴とする。
請求項2の作業機は、請求項1に記載の破砕機において、
前記液圧シリンダを複数本備え、複数本の液圧シリンダのチューブを結合し、一部の液圧シリンダのピストンロッドを上向きにしてその上端を前記ケーシングに連結し、残りの液圧シリンダのピストンロッドを下向きにして前記チャック装置に連結した
ことを特徴とする。
前記液圧シリンダを複数本備え、複数本の液圧シリンダのチューブを結合し、一部の液圧シリンダのピストンロッドを上向きにしてその上端を前記ケーシングに連結し、残りの液圧シリンダのピストンロッドを下向きにして前記チャック装置に連結した
ことを特徴とする。
請求項3の破砕機は、請求項1または2に記載の破砕機において、
前記ラムは、前記チャック装置に係止される係止ピンを有するラム本体と、このラム本体とピンにより結合されるラムヘッドと、前記ラム本体と前記ラムヘッドとの間に介在させる緩衝材とからなり、
前記ラム本体に設けられて前記ラムヘッド結合用のピンを挿着するピン孔は、上下方向に長い長円形に形成されている
ことを特徴とする。
前記ラムは、前記チャック装置に係止される係止ピンを有するラム本体と、このラム本体とピンにより結合されるラムヘッドと、前記ラム本体と前記ラムヘッドとの間に介在させる緩衝材とからなり、
前記ラム本体に設けられて前記ラムヘッド結合用のピンを挿着するピン孔は、上下方向に長い長円形に形成されている
ことを特徴とする。
請求項4の破砕機は、請求項1から3までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下部に、前記ラムヘッドが通過できかつ前記ラム本体が通過できない程度の穴を有する荷重受板を設け、この荷重受板を前記ケーシングに弾性体を介して支持させた
ことを特徴とする。
前記ケーシングの下部に、前記ラムヘッドが通過できかつ前記ラム本体が通過できない程度の穴を有する荷重受板を設け、この荷重受板を前記ケーシングに弾性体を介して支持させた
ことを特徴とする。
請求項5の破砕機は、請求項1から4までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下端外周に周方向に分割配置して複数の飛散防止カバーを設け、前記飛散防止カバーはそれぞれ独立に上下動可能に設けられている
ことを特徴とする。
前記ケーシングの下端外周に周方向に分割配置して複数の飛散防止カバーを設け、前記飛散防止カバーはそれぞれ独立に上下動可能に設けられている
ことを特徴とする。
請求項6の破砕機は、請求項1から4までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下端または下端外周に、上下方向に伸縮可能な弾性体でなる飛散防止カバーを設けた
ことを特徴とする
前記ケーシングの下端または下端外周に、上下方向に伸縮可能な弾性体でなる飛散防止カバーを設けた
ことを特徴とする
請求項7の破砕機は、請求項6に記載の破砕機において、
前記飛散防止カバーが、上下方向に重ねた複数個の環状体でなる
ことを特徴とする。
前記飛散防止カバーが、上下方向に重ねた複数個の環状体でなる
ことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ラムを用いて被破砕物を破砕するので、ブレーカに比較して大きな破砕力が得られ、作業能率が上がる。また、ラムのチャック装置と係止解除手段を設けたので、ラムを落下させる際は、ラムの打撃エネルギーの一部がラムを駆動する装置(液圧シリンダ)に消費されないので、エネルギー効率が向上し、このことが作業能率のさらなる向上に寄与する。また、液圧シリンダはワイヤやシーブを用いないので、ラムの駆動装置のメンテナンスが不要となり、メンテナンス作業が軽減される。
請求項2の発明によれば、複数本の液圧シリンダのチューブを結合して一部と残部の液圧シリンダのピストンロッドの向きを逆にした多重結合シリンダをラムの駆動装置としたので、入手しやすい一般的な液圧シリンダにより長いストロークが得られ、ラムの落下高さを高くしてラムの大きな打撃力を得ることができる。
請求項3の発明によれば、ラム本体とラムヘッドとの間に緩衝材を介在させ、かつラムヘッドがラム本体に対して多少の上下動を可能にするピン結合構造としたので、ラムの衝撃による損傷を防止することができる。
請求項4の発明によれば、落下するラム本体を受ける荷重受板をケーシングに弾性体により支持して設けたので、空打ち深打ちあるいは誤ってラムが落下した際にケーシングや作業用アーム等に与える衝撃を緩和することができ、これらの損傷を防止することができる。
請求項5の発明によれば、ケーシングの下部に破砕屑の飛散を防止するカバーを備えたので、破砕屑が周囲に飛散することが防止され、安全性が確保できると共に、作業環境の悪化が防止できる。また、カバーが上下動可能であるから、ケーシングの下端の破砕面からの位置が変わっても常にケーシングと破砕面との間がカバーにより覆われ、破砕屑の飛散が防止できる。また、破砕面に凹凸がある場合、複数のカバーがそれぞれ破砕面の対応する箇所に呼応して相対的に上下方向に変位し、破砕面との間の隙間の発生を少なくするので、破砕屑の飛散を良好に防止できる。
請求項6、7の発明によれば、ケーシングの下部に破砕屑の飛散を防止するカバーを備えたので、破砕屑が周囲に飛散することが防止され、安全性が確保できると共に、作業環境の悪化が防止できる。また、カバーが弾性体でなり、ケーシングの下端の破砕面からの位置が変わっても常にケーシングと破砕面との間が弾性変形するカバーにより覆われ、破砕屑の飛散が防止できる。また、破砕面に凹凸がある場合、複数のカバーがそれぞれ破砕面の対応する箇所に呼応して相対的に上下方向に変形し、破砕面との間の隙間の発生を少なくするので、破砕屑の飛散を良好に防止できる。
図1は本発明の破砕機の一実施の形態を示す側面図である。本実施の形態の破砕機は油圧ショベルをべースマシンとするもので、1は油圧ショベル本体からなる自走式作業機本体であり、これは走行体2上に旋回装置3を介して旋回体4を設置してその上にパワーユニット5や運転室6等を搭載してなる。7は旋回体4に液圧シリンダ8により起伏可能に取付けられた作業用アームであり、これは油圧ショベルにおいて通称ブームと称される部分である。9は破砕用アタッチメントであり、このアタッチメント9はケーシング10の側面にブラケット11を設けたもので、ブラケット11を作業用アーム7にピン12により連結する。また、ブラケット11と作業用アーム7との間に、それぞれ両端をピン13、14により連結して液圧シリンダ15を取付け、この液圧シリンダ15の伸縮により、ケーシング10が垂直となるように姿勢制御することができる。
図2(A)、(B)はそれぞれ前記アタッチメント9の側面断面図および正面断面図である。このアタッチメント9を構成するケーシング10は本実施の形態のものは図5の横断面図に示すように断面形状が四角形をなすものであるが、円形でもよい。このケーシング10は内部にラム16を昇降可能に収容する。このラム16は断面形状が四角形をなすラム本体16aと円形のラムヘッド16bとからなり、図3(A)に示すように、ラム本体16aとラムヘッド16bとの嵌合部16c(ラム本体16aの下面の凹部とラムヘッド16bの上面の凸部)は円錐形に形成される。ラム本体16aとラムヘッド16bは、両者の嵌合部に設けたピン孔16e、16fに設けたピン17により着脱可能に結合され、ラムヘッド16bが磨耗すると交換することができる。このように嵌合部16cを円錐形に形成することにより、ラムヘッド16bを新品に交換した場合にはラムヘッド16bがラム本体16aに自動的に芯合わせできるようにしている。また、ラム本体16aとラムヘッド16bとの間には落下時の衝撃によるラムの破損を防止するためにゴム等の緩衝材18を挟んでいる。ラムヘッド16bの下部の突出部16dは被破砕物を破砕する部分で、上部より小径に形成されている。
図3(A)、(B)に示すように、ラムヘッド16bに設けるピン孔16fは上下に長い長円形に形成するか、あるいはピン17の直径より大きい内径に形成することにより、ピン孔16fの下部の内面とピン17との間に間隙G1が形成される。このときの緩衝材18の厚みはt1である。ラムヘッド16bが被破砕物に衝突すると、図4(A)、(B)に示すようにラムヘッド16bがラム本体16aに対して相対的に上がり、緩衝材18が圧縮されて厚みがt1からt2(t1>t2)と小さくなり、ピン孔16fの下部の内面とピン17との間に間隙もG1からG2(G1>G2)と小さくなることにより、緩衝作用を発揮するものである。
20はラム16を駆動するための液圧シリンダである。21は液圧シリンダ20とラム16との間に設けたチャック装置である。この実施の形態の液圧シリンダ20は複数本(本例では3本)備えられ、複数本の液圧シリンダのうちの一部(1本)の液圧シリンダ20はピストンロッド20aを上向きにし、残りの液圧シリンダ(2本)の液圧シリンダ20のピストンロッド20aを下向きにして全液圧シリンダ20のチューブ20bを結合具19により一体に締結して構成している。10aはケーシング10の上部に設けた補助ケーシングであり、この補助ケーシング10aは軽量化のためにケーシング10より断面形状が小さく構成され、その上部に上向きのピストンロッド20aがピン22により結合される。下向きのピストンロッド20aはピン23によりチャック装置21に結合される。25はケーシング10の下部に設けた緩衝装置、26はケーシング10の下部におけるケーシング10と破砕面27(図1参照)との間を覆うカバーであり、破砕屑の飛散を防止するものである。
チャック装置21は、図5と、そのE−E断面図である図6と、図6のF−F断面図である図7と、ラム16の係止解除状態を示す図6相当図である図8に示すように構成される。これらの図に示すように、チャック装置21はケーシング10に昇降可能に嵌まる四角形状をなし、チャック装置21のケーシング10内の摺動を円滑化するため、チャック装置21の周囲の上部、下部の4面には各面の両側に2枚ずつ、合計16枚のスライドプレート38が着脱可能に取付けられる。
チャック装置21の上部の中央には、液圧シリンダ20との結合ブラケット32がピン31により揺動可能に取付けられ、この揺動ブラケット32の左右に、前記2本の液圧シリンダのピストンロッド20aが前記ピン23により連結される。
33はラム係止用フック34を固定した揺動アームであり、この揺動アーム33は中心部をチャック装置21の下部にピン35を中心に揺動可能に取付けられる。ラム本体16aの上面にはフック34を入れるための凹部36が形成されており、この凹部36内にフック34を係止する係止ピン37が取付けられる。
揺動アーム33は通常の姿勢ではフック34が係止ピン37に係止可能となる方向に付勢するばね39により一端側が付勢される。このばね39はこれを巻装するロッド40の下端を揺動アーム33の一端にピン41により連結すると共に、チャック装置21の側面に設けたばね受け42の貫通穴にロッド40を昇降可能に貫挿し、ばね39は揺動ア−ム33とばね受け42との間に巻装する。なお。ばねとして引張ばねを用いた緩衝装置も実現できる。
44はチャック装置21とラム16との係止を解く手段としてケーシング10の上部に取付けられるチャック外しピンであり、この実施の形態においては、ラム16の打撃力を調整可能とするため、図2(A)に示すように、ピンの取付け部45を上下方向に間隔を隔てて複数箇所に設けている。
図6、図7において、38はラム本体16aの上部の4面にそれぞれ2枚ずつ設けられたスライドプレートであり、これはラム16の打撃エネルギーのロスを低減するために設けられる。このようなスライドプレート38はラム本体16aの下部の4面にもそれぞれ2枚ずつ設けられる。
図9の側面図および図10の平面図は緩衝装置25およびカバー26を示すものである。緩衝装置25は、図11の縦断面図にも示すように、ケーシング10の下端にフランジ状に固定された固定板47と、この固定板47に設けた複数の貫通穴49にそれぞれ上下動可能に貫挿したロッド50と、このロッド50の下端に固定された荷重受板51と、ロッド50の上部に設けたばね受け50aと固定板47との間のロッド50の部分に巻装した緩衝用ばね54とからなる。荷重受板51の中央には図10に示すようにラムヘッド16bが通過でき、ラム本体16aが通過できない穴51aを設けている。なお、この緩衝装置には、緩衝用ばねとして引張ばねを用いる構成も採用できる。
カバー26は全体として一体のものでもよいが、本実施の形態のカバー26は、周方向に複数個に分割(本実施の形態では2分割)配置された平面視がコ字形をなす2枚の分割カバー26a、26bからなる。また、これらの分割カバー26a、26bは、ラム16の下方の破砕面27に凹凸があっても、分割カバー26a、26bがその凹凸にそって着地し、ケーシング10の下部と被破砕物の上面(破砕面)との間が分割カバー26a、26bによってカバーされた状態となるように構成する。すなわち上部のリンク52と下部のリンク53の各一端はそれぞれピン55、56によりケーシング10に回動可能に連結され、これらのリンク52、53の他端はそれぞれピン57、58により分割カバー26a、26bに回動可能に連結される。従って分割カバー26a、26bはケーシング10と平行姿勢を保ったままで上下動可能である。
この破砕機は、高炉におけるスラグの破砕等において使用され、不図示の制御装置を用いてラム16の持ち上げ、落下を繰り返して被破砕物の破砕を行なう。すなわち作業用アーム7の高さを調整してカバー26を破砕面に載せ、液圧シリンダ20を伸長させて落下しているラム16の上部の凹部36に取付けられた係止ピン37にフック34を掛ける。この場合、フック34を係止ピン37に押し付けると、フック34の傾斜面34a(図6参照)が係止ピン37に圧接し、揺動アーム33およびフック34はピン35を中心としてばね39の力に抗して回動し、さらにチャック装置21が降下すると、係止ピン37がフック34の傾斜面34aを越え、揺動アーム33とフック34はばね39の力により前記と反対方向に回動し、図6に示すようにフック34が係止ピン37に係止された状態となる。
次に液圧シリンダ20を収縮させ、係止装置21と共にラム16を引き上げる。そして係止装置21の揺動アーム33の端部が図8に示すようにチャック外しピン44に当接すると、揺動アーム33はばね39の力に抗してばね39側が相対的に上がるように回動し、フック34が係止ピン37から外れる。これによりラム16が自由落下し、ラムヘッド16bで被破砕物を打撃し、破砕する。その後、再度液圧シリンダ20を伸長させて前回と同様にフック34を係止ピン37に掛け、液圧シリンダ20を収縮させてラム16を持ち上げる。このような動作を自動的に繰り返して破砕作業を行なう。
このような破砕作業において、本実施の形態にいては、チャック外しピン44の取付け部45の取付け位置を変えることにより、被破砕物の硬軟等の現場の被破砕物の状況に合わせた好適な打撃力を得ることができる。
また、カバー26をケーシング10の下部から下方に突出するように取付けているので、破砕の際に側方あるいは上方に飛ぶ破砕屑が周囲に飛散することが防止され、安全性が向上すると共に、作業環境の悪化を防止することができる。また、本実施の形態においては、カバー26が上下動可能であるから、ケーシング10の下端の破砕面からの位置が変わっても常にケーシング10と破砕面との間がカバー26により覆われ、破砕屑の飛散が防止できる。また、破砕面27に凹凸がある場合、複数のカバー26がそれぞれ破砕面27の対応する箇所に呼応して相対的に上下方向に変位し、破砕面27との間の隙間の発生を少なくするので、破砕屑の飛散を良好に防止できる。
また、ラム16の落下による破砕の際に、ラムヘッド16bの突出部16dは緩衝装置25の荷重受板51の穴51aを通過して被破砕物に打撃を加えるが、破砕が進行してラム16がより低くなるまで降下する深打ちになると、ラム本体16aの下面のコーナー部が荷重受板51に載り、荷重受板51が降下し、緩衝ばね52が圧縮されてこの緩衝ばね52による緩衝作用を受け、停止する。これによりラム16の必要以上の落下による衝撃を防止する。
また、緩衝装置25は、誤ってラム16が落下した場合や被破砕物が無い空打ちの場合にもケーシング10に衝撃を与えることなくラム16を停止させることができ、ケーシング10や作業用アーム7に与える衝撃を緩和することができ、これらの損傷を防止することができる。
また、ラム16の打撃エネルギーは被破砕物のみに作用するので、ケーシング10や作業用アーム7および作業機本体1における打撃時衝撃に対する特別な配慮は不要となる。
本発明の破砕機は、液圧シリンダ20と係止装置21と係止解除手段(チャック外しピン44)を設けたことにより、ウインチを用いた場合のワイヤやシーブ交換の必要がなく、メンテナンス作業が軽減される。また、ウインチを用いた場合の打撃エネルギーのロスがなく、作業能率が上がる。
また、本実施の形態においては、液圧シリンダ20を複数本備えてその一部と残部のピストンロッド20aの上下の向きを変える構成としたので、ケーシング10の高さが低くかつラム16の大きなストロークが得られる。
図12(A)は本発明による緩衝装置の他の実施の形態を示す側面図、同(B)はそのばね支持用ロッド50の一部にくびれ部50bを設けたものである。このようなくびれ部50bを設ければ、緩衝ばね54で吸収しきれない衝撃が加わった場合、ロッド50がくびれ部50bで切断されることにより、ケーシング10等の破損を防止することができる。
図13、図14は本発明のカバーの他の実施の形態を示す平面図および側面図である。この実施の形態においては、ケーシング10の下部にまたは下端外周に、上下方向に伸縮可能な弾性体でなる飛散防止カバーを設けたものである。この実施の形態において、飛散防止カバーは1個以上、好ましくは図示のように複数個の環状の弾性体であるタイヤ70を、支持具71により支持して取付けたものとする。この支持具71はチェーンのような可撓性を有するものが好ましく、この実施の形態では3本の体や70を重ね、チェーン71の上端をケーシング10の対向する外面の2箇所に設けたブラケット72に接続し、チェーン71の下部を2本のタイヤ70に貫通し、3本目のタイヤ70の一方の側板部を貫通し、3本目のタイヤ70の内部にて受具73で抜け止めして取付けている。
この実施の形態のカバーによれば、タイヤ70でなるカバーが弾性体でなり、ケーシング10の下端の破砕面27からの位置が変わっても常にケーシング10と破砕面27との間が弾性変形するタイヤ70でなるカバーにより覆われ、破砕屑の飛散が防止できる。また、破砕面に凹凸がある場合、複数のタイヤ70がそれぞれ破砕面の対応する箇所に呼応して相対的に上下方向に変形し、破砕面27との間の隙間の発生を少なくするので、破砕屑の飛散を良好に防止できる。すなわち図15に示すように、破砕面27に凹凸がある場合、弾性体であるタイヤ70の持つ柔軟性により、破砕面27に柔軟に対応しうるので、ケーシング10と破砕面27との間の隙間の発生を防止できる。
1:作業機本体、2:走行体、3:旋回装置、4:旋回体、5:パワーユニット、6:運転室、7は:作業用アーム、8:液圧シリンダ、9:破砕用アタッチメント、10:ケーシング、10a:補助ケーシング、11:ブラケット、12、13、14:ピン、15:液圧シリンダ、16:ラム、16a:ラム本体、16b:ラムヘッド、16c:嵌合部、16d:突出部、17:ピン、18:緩衝材、19:結合具、20:液圧シリンダ、21:チャック装置,20a:ピストンロッド、20b:チューブ、22、23:ピン、25:緩衝装置、26:カバー、26a、26b:分割カバー、31:ピン、32:揺動ブラケット、33:揺動アーム、34:ラム係止用フック、34a:傾斜面、35:ピン、36:凹部、37:係止ピン、38:スライドプレート、39:ばね、40:ロッド、41:ピン、42:ばね受け、44:チャック外しピン、45:ピンの取付け部、47:固定板、49:貫通穴、50:ロッド、50a:ばね受け、50b:くびれ部、51:荷重受板、51a:穴、52、53:リンク、54:緩衝ばね、55〜58:ピン、70:タイヤ、71:支持具、72:ブラケット、73:受具
Claims (7)
- 自走式作業機本体と、この作業機本体に取付けられた作業用アームと、この作業用アームに取付けられた破砕用アタッチメントとを備え、
前記破砕用アタッチメントは、前記作業用アームに取付けられるケーシングと、このケーシング内に昇降可能に収容されたラムと、前記ラムを上昇させる液圧シリンダと、前記液圧シリンダの下端に設けられ、ラムを係止するチャック装置と、ラムの上昇により前記チャック装置によるラムの係止を解除する係止解除手段とを備えた
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項1に記載の破砕機において、
前記液圧シリンダを複数本備え、複数本の液圧シリンダのチューブを結合し、一部の液圧シリンダのピストンロッドを上向きにしてその上端を前記ケーシングに連結し、残りの液圧シリンダのピストンロッドを下向きにして前記チャック装置に連結した
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項1または2に記載の破砕機において、
前記ラムは、前記チャック装置に係止される係止ピンを有するラム本体と、このラム本体とピンにより結合されるラムヘッドと、前記ラム本体と前記ラムヘッドとの間に介在させる緩衝材とからなり、
前記ラム本体に設けられて前記ラムヘッド結合用のピンを挿着するピン孔は、上下方向に長い長円形に形成されている
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項1から3までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下部に、前記ラムヘッドが通過できかつ前記ラム本体が通過できない程度の穴を有する荷重受板を設け、この荷重受板を前記ケーシングに弾性体を介して支持させた
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項1から4までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下端外周に周方向に分割配置して複数の飛散防止カバーを設け、前記飛散防止カバーはそれぞれ独立に上下動可能に設けられている
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項1から4までのいずれかに記載の破砕機において、
前記ケーシングの下端または下端外周に、上下方向に伸縮可能な弾性体でなる飛散防止カバーを設けた
ことを特徴とする破砕機。 - 請求項6に記載の破砕機において、
前記飛散防止カバーが、上下方向に重ねた複数個の環状体でなる
ことを特徴とする破砕機。
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JP (1) | JP2007275734A (ja) |
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