JP2007270789A - スターリングエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で熱損失が無く熱効率の高いスターリングエンジンを提供する。
【解決手段】加熱部21と、冷却器35と、加熱部21および冷却器35をつなぐ再生器31を具備したスターリングエンジンにおいて、加熱部21は作動ガス流路24を耐熱性が高く熱伝導率が高い材料の第1の平板22、第2の平板23で挟み、かつ再生器31に連通する流体路30が形成された加熱部21と、この加熱部21の外周部に配された加熱装置26とを有する。再生器31は断熱ケース32で覆われており、加熱部21は、断熱部材29と断熱ケース32とで挟んで締結枠29、33と締結部材34により締め付けて固定する。
【選択図】 図1

Description

本発明はスターリングエンジンに関する。
例えば、フリーピストン型のスターリングエンジンにおいては、シリンダの一端側を加熱し他端側を冷却するので、非常に短い距離で高温の加熱部と低温の冷却部が隣接している。したがって、高温の加熱部と低温の冷却部の中間に位置する再生器は上端が高温で下端が低温となるよう数百度の温度差を維持する必要があるので、作動ガスの流れる方向に対して低い熱伝導性を有することが要求される。ところが、従来のスターリングエンジンにおいては、作動ガスの密封性の必要上、加熱部、再生器および冷却部を耐熱性、熱伝導性に優れた金属材料による一体シリンダで構成しているので、再生器でシリンダ壁を通じた熱伝導により大きな熱損失が発生していた。
この熱損失による熱効率の低下を防止するために、圧縮空間と膨張空間を複数の連結管で連結し、各連結管に冷却部、再生器および加熱部を順に配置し、加熱部の温度分布に合わせて再生器および冷却部の諸元を変えることによりエンジンの出力を向上させるもの(たとえば特許文献1参照)、さらに、加熱部、再生器および低温部を二重シェルで囲んで二重シェルの内部に断熱液体を充填して作動温度と圧力を高め、再生器の効率を向上させるもの(たとえば特許文献2参照)などが提案されている。
特開平6−280678号公報((0013)〜(0014)、(0020)および図1など) 特表2001−505638号公報(第10頁第12行〜第24行、第14頁第12行〜第21行、第30頁第5行〜第31頁第5行および図1など)
しかし、特許文献1、特許文献2に記載された方法は、いずれも熱効率の向上には寄与するものの、これらの構成では燃焼ガスのシール構造が複雑になり、特許文献3の構成では二重シェル内の密封性や構造が複雑であるので、製造コストが高くなる課題を有している。
また、加熱部の温度を上げることによって、理論熱効率が向上するが、加熱部の部分的なヒートスポットや加熱部の熱応力の増加により、金属材料のクリープなど耐久性に問題が生じる。
そこで本発明は、簡単な構造で熱損失が少なく、熱効率を高めることができるスターリングエンジンを提供することを目的とする。
また、加熱部のヒータの構成が簡単で小型化を図ることができるスターリングエンジンを提供することを目的とする。
また、構成が簡単で小型化を図ることができる複数台連結型のスターリングエンジンを提供することを目的とする。
また、加熱部のヒータ部の耐久性を高め、熱効率を向上させることができるスターリングエンジンを提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明のスターリングエンジンは、加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備したスターリングエンジンであって、前記加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した第1の平板と、前記第1の平板に対向させて配置した第2の平板と、前記第1の平板と前記第2の平板との間に形成した作動ガス流路とによって構成し、前記第1の平板の下部に前記再生器を配置し、前記第1の平板の外周部に加熱源を配置し、前記第1の平板には前記再生器に連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆うとともに、前記第2の平板の上面には断熱部材を設け、前記加熱部を前記断熱ケースと前記断熱部材との間に設けたことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載のスターリングエンジンにおいて、前記第1の平板及び前記第2の平板をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載のスターリングエンジンにおいて、前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスターリングエンジンにおいて、第1の締結枠と第2の締結枠とによって前記加熱部と前記再生器とを挟み、前記第1の締結枠および前記第2の締結枠を締結部材を用いて固定することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスターリングエンジンにおいて、前記加熱源の外周部に断熱材を配置したことを特徴とする。
請求項6記載の本発明のスターリングエンジンは、加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備したスターリングエンジンであって、前記加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した平板と、前記平板上に配置したブロックと、前記平板と前記ブロックとの間に形成した作動ガス流路とによって構成し、前記平板の下部に前記再生器を配置し、前記平板には前記再生器に連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆ったことを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載のスターリングエンジンにおいて、前記平板及び前記ブロックをセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項7に記載のスターリングエンジンにおいて、前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする。
請求項9記載の本発明のスターリングエンジンは、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のスターリングエンジンを複数台設け、前記複数のスターリングエンジンのいずれか1項におけるブロックを共通にして、前記複数台のスターリングエンジンを連結したことを特徴とする。
請求項10記載の本発明は、請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のスターリングエンジンにおいて、前記ブロックは、前記加熱源からの炎または熱を侵入させる孔を有することを特徴とする。
請求項11記載の本発明のスターリングエンジンは、加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備し、前記加熱部をディスプレーサピストンの上方に配置し、前記ディスプレーサピストンの外周にシリンダを配置し、前記加熱部の下部に前記再生器を配置したスターリングエンジンであって、前記加熱部の外周部に加熱源を配置し、前記加熱部と前記シリンダとの間には前記ディスプレーサピストンの上部空間と前記再生器とを連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆うとともに、前記加熱部の上面には断熱部材を設け、前記加熱部を前記断熱ケースと前記断熱部材との間に設けたことを特徴とする。
請求項12記載の本発明は、請求項11に記載のスターリングエンジンにおいて、前記ディスプレーサピストンの上部を凸状形状とし、前記加熱部の内周面上部を凹状形状としたことを特徴とする。
請求項13記載の本発明は、請求項11に記載のスターリングエンジンにおいて、前記ディスプレーサピストンの上部を凹状形状とし、前記加熱部の内周面上部を凸状形状としたことを特徴とする。
請求項14記載の本発明は、請求項11に記載のスターリングエンジンにおいて、前記第1の平板及び前記第2の平板をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする。
請求項15記載の本発明は、請求項14に記載のスターリングエンジンにおいて、前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする。
請求項16記載の本発明のスターリングエンジンは、加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備し、前記加熱部をディスプレーサピストンの上方に配置し、前記加熱部の下部に前記再生器を配置し、前記再生器の下部に冷却部を配置したスターリングエンジンであって、前記再生器と前記冷却部とを内包するように一体形成された隔壁部を設け、前記隔壁部に前記加熱部を連結し、前記加熱部を金属材料で構成するとともに前記加熱部の外表面に被膜を施したことを特徴とする。
請求項17記載の本発明は、請求項16に記載のスターリングエンジンにおいて、前記被膜を、ジルコニアをコーティングすることで形成したことを特徴とする。
請求項18記載の本発明は、請求項16に記載のスターリングエンジンにおいて、前記被膜を、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成したことを特徴とする。
請求項19記載の本発明は、請求項16に記載のスターリングエンジンにおいて、前記被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成したことを特徴とする。
請求項20記載の本発明は、請求項16に記載のスターリングエンジンにおいて、前記被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、前記被膜と前記加熱部との間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成したことを特徴とする。
請求項21記載の本発明は、請求項16に記載のスターリングエンジンにおいて、前記被膜を、ショットピーニングによって形成したことを特徴とする。
請求項22記載の本発明は、請求項1から請求項21のいずれか1項に記載のスターリングエンジンにおいて、前記加熱源に導入される空気を前記加熱部と熱交換を行った後の空気と熱交換させる空気予熱器を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、熱伝導率が高い加熱部に対して外周方向から熱が伝えられ、かつ、その上下を断熱材で挟んでいるので、簡単な構造でしかも熱損失が小さい加熱部を実現することができる。また、熱伝導率が高い加熱部の流体路に作動ガスを流すことにより作動ガスに対する熱交換効率が高い。また、加熱部の温度を向上させることができるので、同様に加熱部のヒータの熱効率を高めることができる。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。
本発明の第1の実施の形態によるスターリングエンジンは、加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した第1の平板と、第1の平板に対向させて配置した第2の平板と、第1の平板と第2の平板との間に形成した作動ガス流路とによって構成し、第1の平板の下部に再生器を配置し、第1の平板の外周部に加熱源を配置し、第1の平板には再生器に連通する流体路を形成し、再生器を断熱ケースで覆うとともに、第2の平板の上面には断熱部材を設け、加熱部を断熱ケースと断熱部材との間に設けたものである。本実施の形態によれば、簡単な構造でしかも熱損失が小さい加熱部を実現することができ、しかも、熱伝導率が高い加熱部の流体路に直接作動ガスを流すことにより作動ガスに対する熱交換効率を高くすることができる。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。さらに、第2の平板の上面には断熱部材を設け、この断熱部材によって第2の平板の上面を覆うことで、加熱部を構成する第2の平板の中央部を固定するため、加熱部の外周部によって締結して固定する場合に比べて、加熱部に生じる曲げによるせん断変形が少なくなり、信頼性の高いスターリングエンジンの構成が可能となる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、第1の平板及び第2の平板をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。特に、加熱部を構成する第1の平板及び第2の平板に生じる曲げによるせん断変形が少ないため、曲げに対して一般的に弱いセラミックスのような材料に対しても、高い耐久性を有する。また、加熱部が平板のようなシンプルな構成であるため、加工時の傷によるクラック等も発生しにくく、信頼性の高い構成とすることができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1から第3の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、第1の締結枠と第2の締結枠とによって加熱部と再生器とを挟み、第1の締結枠および第2の締結枠を締結部材を用いて固定するものである。本実施の形態によれば、加熱部の流体路と再生器を確実に連結することができるとともに、加熱部を断熱部材と再生器の断熱ケースとにより確実に挟むことができる。したがって、加熱部の熱損失が小さく、作動ガスに対する熱交換効率が高くすることができるので、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1から第4の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、加熱源の外周部に断熱材を配置したものである。本実施の形態によれば、加熱手段の熱が加熱部以外に加えられることを防止することができる。
本発明の第6の実施の形態によるスターリングエンジンは、加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した平板と、平板上に配置したブロックと、平板とブロックとの間に形成した作動ガス流路とによって構成し、平板の下部に再生器を配置し、平板には再生器に連通する流体路を形成し、再生器を断熱ケースで覆ったものである。本実施の形態によれば、簡単な構造でしかも熱損失が小さい加熱部を実現することができ、しかも、熱伝導率が高い加熱部の流体路に直接作動ガスを流すことにより作動ガスに対する熱交換効率を高くすることができる。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。また、加熱部のヒータである平板のせん断による変形が無くなり、かつ、スターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図ることができる。さらに、平板上にブロックを配置して加熱部を構成する平板の上面をブロックによって覆うことで、平板の中央部を固定するため、加熱部の外周部によって締結して固定する場合に比べて、加熱部に生じる曲げによるせん断変形が少なくなり、信頼性の高いスターリングエンジンの構成が可能となる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、平板及びブロックをセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。特に、加熱部を構成する平板に生じる曲げによるせん断変形が少ないため、曲げに対して一般的に弱いセラミックスのような材料に対しても、高い耐久性を有する。また、加熱部が平板のようなシンプルな構成であるため、加工時の傷によるクラック等も発生しにくく、信頼性の高い構成とすることができる。
本発明の第8の実施の形態は、第7の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。
本発明の第9の実施の形態によるスターリングエンジンは、第6から第8の実施の形態によるスターリングエンジンを複数台使用し、複数のスターリングエンジンのいずれか1項におけるブロックを共通にして、ブロックに複数台のスターリングエンジンを連結したものである。本実施の形態によれば、ブロックを使用した加熱部が複数台のスターリングエンジンに共通しているので、複数台連結型のスターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図り、スターリングエンジンを対称に配置することができるため、低振動化も図ることができる。
本発明の第10の実施の形態は、第6から第9の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、ブロックに加熱源からの炎または熱を侵入させる孔を有するものである。本実施の形態によれば、加熱源からの炎あるいは熱が孔内に侵入してブロックを効率的に加熱することができる。
本発明の第11の実施の形態によるスターリングエンジンは、加熱部の外周部に加熱源を配置し、加熱部とシリンダとの間にはディスプレーサピストンの上部空間と再生器とを連通する流体路を形成し、再生器を断熱ケースで覆うとともに、加熱部の上面には断熱部材を設け、加熱部を断熱ケースと断熱部材との間に設けたものである。本実施の形態によれば、簡単な構造でしかも熱損失が小さい加熱部を実現することができ、しかも、熱伝導率が高い加熱部の流体路に直接作動ガスを流すことにより作動ガスに対する熱交換効率を高くすることができる。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。さらに、加熱部の上面には断熱部材を設け、この断熱部材によって加熱部の中央部を固定するため、加熱部の外周部によって締結して固定する場合に比べて、加熱部に生じる曲げによるせん断変形が少なくなり、信頼性の高いスターリングエンジンの構成が可能となる。
本発明の第12の実施の形態は、第11の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、ディスプレーサピストンの上部を凸状形状とし、加熱部の内周面上部を凹状形状としたものである。本実施の形態によれば、加熱部の内周面上部を凹状形状としたものであっても、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。
本発明の第13の実施の形態は、第11の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、ディスプレーサピストンの上部を凹状形状とし、加熱部の内周面上部を凸状形状としたものである。本実施の形態によれば、加熱部の内周面上部を凸状形状としたものであっても、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。さらに加熱部の中央部の肉厚が大きくなるので、圧力及び熱によって発生する応力を低下させ、信頼性の高い構成にすることができる。
本発明の第14の実施の形態は、第11の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、第1の平板及び第2の平板をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。特に、加熱部を構成する第1の平板及び第2の平板に生じる曲げによるせん断変形が少ないため、曲げに対して一般的に弱いセラミックスのような材料に対しても、高い耐久性を有する。また、加熱部が平板のようなシンプルな構成であるため、加工時の傷によるクラック等も発生しにくく、信頼性の高い構成とすることができる。
本発明の第15の実施の形態は、第14の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したものである。本実施の形態によれば、加熱部を高温にすることができるので、作動ガスとの熱交換効率を向上させることができる。
本発明の第16の実施の形態によるスターリングエンジンは、再生器と冷却部とを内包するように一体形成された隔壁部を設け、隔壁部に加熱部を連結し、加熱部を金属材料で構成するとともに加熱部の外表面に被膜を施したものである。本実施の形態によれば、加熱部の外表面に被膜を施すことで、耐熱性を高めることができる。
本発明の第17の実施の形態は、第16の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、被膜を、ジルコニアをコーティングすることで形成したものである。本実施の形態によれば、コーティングによって被膜を形成することで、耐熱性を高めることができる。
本発明の第18の実施の形態は、第16の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、被膜を、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成したものである。本実施の形態によれば、溶射によって被膜を形成することで、耐熱性を高めることができる。
本発明の第19の実施の形態は、第16の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成したものである。本実施の形態によれば、溶射によって被膜を形成することで、耐熱性を高めることができる。
本発明の第20の実施の形態は、第16の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、被膜と加熱部との間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成したものである。本実施の形態によれば、溶射によって被膜を形成するとともに二層の被膜を形成することで、耐熱性を更に高めることができる。
本発明の第21の実施の形態は、第16の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、被膜を、ショットピーニングによって形成したものである。本実施の形態によれば、ショットピーニングによって被膜を形成することで、耐熱性を高めることができる。
本発明の第22の実施の形態は、第1から第21の実施の形態によるスターリングエンジンにおいて、加熱源に導入される空気を加熱部と熱交換を行った後の空気と熱交換させる空気予熱器を設けたものである。本実施の形態によれば、廃熱を利用して加熱源に供給される気体の温度を上昇させることで、効率を高めることができる。
以下本発明の実施例について図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図1において、シリンダ11内にパワーピストン12およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン12の下端には端板14が設けられており、端板14の外周端部にはリング15が固定されている。このリング15の端部には、永久磁石16が設けられている。パワーピストン12の外周部にはシリンダ11を介してコイル17が設けられ、パワーピストン12が上下に往復運動することにより永久磁石15がコイル17に対して上下動することで発電が行われる。
ディスプレーサピストン13の上方には第1の平板22が設けられている。第1の平板22の上方には第2の平板23が配置され、第1の平板22と第2の平板23との間には作動ガス流路24を構成している。これら第1の平板22、第2の平板23、及び作動ガス流路24は、加熱部21を構成している。第1の平板22と第2の平板23とは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されている。第1の平板22の外周部には、筒状の断熱材27が設けられ、この断熱材27によって形成される筒状の空間に加熱源26が設けられている。ここで、第1の平板22および第2の平板23としては、炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかのセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼が使用される。第2の平板23の上面には加熱源26および断熱材27の位置よりも外方に延びるように断熱材28を介して鉄製の締結枠29が設けられている。
第1の平板22には、作動ガス流路24と再生器31とを連通する流体路30が形成されている。再生器31は断熱材を充填した断熱ケース32で覆われており、断熱ケース32の上端は第1の平板22にパッキンを介して接している。加熱部21は、断熱材28と断熱ケース32とで挟むように構成されている。
ディスプレーサピストン13は、シリンダ11、断熱ケース32および加熱部21で囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下端側には加熱源26および断熱材27の位置よりも外方に延びて鉄製の締結枠33が設けられ、締結枠29と締結枠33の間に流体路30と再生器31が連結するように加熱部21および再生器31を挟み、ボルトなどの締結部材34により固定する。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
ヘリウムなどの作動ガスを作動ガス流路24、流体路30、再生器31および作動ガス配管36からなる作動ガス循環路に循環させることで、ディスプレーサピストン13を動作させる。加熱源26で第1の平板22を加熱すると、第1の平板22は耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源26からの熱は第1の平板22の周囲から中央に向かって効率的に伝熱され、第2の平板23および作動ガス流路24、流体路30を含むディスプレーサピストン13の上部空間を高温に加熱する。このとき、加熱源26は断熱材27で覆われているので、加熱源26の熱が締結部材34、あるいは、それを介して締結枠29や締結枠33などの第1の平板22以外の部品に加えられることを防止することができる。
高温に加熱された加熱部21は、ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスに熱を与える。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、作動ガス流路24および流体路30を通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21が断熱材28および断熱ケース32で挟むように構成されており、加熱部21を加熱する熱は耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成された第1の平板22の外周から供給されているので、加熱部21は高温を維持しつつ熱損失の小さい動作が可能になる。また、作動ガスが、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成された第1の平板22および第2の平板23に直接供給されるので、熱交換効率が高い。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。
図2は本発明の実施例2におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図2において、図1と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。本実施例においては、第1の平板22、ブロック40及び作動ガス流路24により加熱部21を構成している。ブロック40は、第1の平板22と同様の耐熱性が高く熱伝導率が高い炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかのセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼などの材料による。ブロック40には中空の孔または長孔41が形成されており、この孔または長孔41内を加熱源(図示せず)からの炎あるいは熱が侵入してブロック40を効率的に加熱する。なお、ブロック40はハニカム構造としてもよい。
長孔41内を通過する熱によってブロック40を加熱すると、ブロック40は耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、長孔41からの熱はブロック40から第1の平板22に向かって効率的に伝熱され、作動ガス流路24、流体路30を含む加熱部21を高温に加熱する。
この高温に加熱された加熱部21は、ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスに熱を与える。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、作動ガス流路24および流体路30を通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
実施例1で説明した図1の構成においては、第1の平板22および第2の平板23をセラミックスで構成した場合、圧縮には強いがせん断に弱いので、ディスプレーサピストン13による圧力で変形するするおそれがあるが、本実施例によれば、第1の平板22の上部がブロック40で覆われているので、せん断による変形が無くなり、信頼性の高いエンジン構成となる。また、断熱材28、締結枠29、33および締結部材34を不要とすることができるので、スターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図ることができる。
図3は本発明の実施例3におけるスターリングエンジンの要部側面図である。本実施例は、実施例2で説明したスターリングエンジンを、そのブロック40を共通にして2台連結した構成である。スターリングエンジン51、52は実施例2で説明したスターリングエンジンと略同一の構成である。スターリングエンジン51、52はそれぞれの第1の平板22によりブロック40に連結される。加熱源50は図1で説明した加熱源26に対応し、ブロック40を加熱する。ブロック40には中空の孔または長孔41が形成されており、この孔または長孔41内を加熱源50からの炎あるいは熱が侵入してブロック40を効率的に加熱する。第1の平板22、ブロック40および加熱源50により加熱部21が形成される。
スターリングエンジン51、52の各々には、電気出力部511、521および冷却水を排出する水排出口512、522が設けられている。電気出力部511、521は、スターリングエンジン51、52の各々のパワーピストン12の往復運動により発電された電力を取り出す部分で、必要に応じてパワーピストン12の往復運動に対応した電力をクランク機構や磁気回転機により回転運動に対応した電力に変換して取り出す。また、電気出力部511および電気出力部521からの電力を加算することにより大電力を取り出すことができる。その他の構成および動作は実施例2と同様であるので説明は省略する。
本実施例によれば、ブロック40を使用した加熱部21が2台のスターリングエンジン51、52に共通している。したがって、加熱部21の被加熱体にブロック40を使用すれば、2台連結型のスターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図ることができる。
図4は、図3によるスターリングエンジンを利用した発電機の斜視図である。図3と同一部分には同一符号を付している。スターリングエンジン51、52のそれぞれの端部513、523にそれぞれのパワーピストン12の往復運動を回転運動に変換するクランク機構または磁気回転機が設けられており、クランク機構または磁気回転機で回転運動に変換されて出力された電力は電気出力部511、521内の回転軸を回転させて電力が取り出される。
図5は本発明の実施例4におけるスターリングエンジンの要部平面図である。本実施例は、実施例2で説明したスターリングエンジンを、そのブロック40を共通にして4台のスターリングエンジン61、62、63、64の第1の平板22を挟んで連結した構成である。スターリングエンジン61、62、63、64は実施例2で説明したスターリングエンジンと略同一の構成である。ブロック40は図3と同様に加熱源50により加熱される。その他の構成および動作は実施例2、実施例3と同様であるので説明は省略する。
本実施例によれば、加熱部21が4台のスターリングエンジン61、62、63、64に共通している。したがって、加熱部21の被加熱体にブロック40を使用すれば、4台連結型のスターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図ることができる。
図6は本発明の実施例5におけるスターリングエンジンの要部平面図である。本実施例は、実施例4におけるブロック40を断面が6角形のブロック70に置き換え、ブロック70の6つの側面に、実施例2で説明したスターリングエンジンを6台設け、ブロック70を共通にして6台のスターリングエンジン71、72、73、74、75、76を連結した構成である。その他の構成および動作は実施例2、実施例3、実施例4と同様であるので説明は省略する。
本実施例によれば、加熱部21が6台のスターリングエンジン71、72、73、74、75、76に共通している。したがって、加熱部21の被加熱体にブロック40を使用すれば、6台連結型のスターリングエンジンの構成が簡単になり、小型化を図ることができる。
実施例2から実施例5で説明したように、本実施例によるブロック70を用いることで、複数台のスターリングエンジンを設けることが容易になる。
図7は本発明の実施例6におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図7において、シリンダ11内にパワーピストン12およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン12及び発電の構成は図1と同様であるので説明を省略する。
ディスプレーサピストン13の上方には加熱部21Aが設けられている。加熱部21Aの内周面上部は、ディスプレーサピストン13の上部の凸状形状に対応させた凹状形に構成されている。また、加熱部21Aとシリンダ11との間にはディスプレーサピストン13の上部空間と再生器31とを連通する流体路30を形成している。
加熱部21Aは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されている。加熱部21Aの外周部には、円筒状空間が形成され、この円筒状空間には加熱源26が設けられている。また、円筒状空間に連続するように、筒状の断熱材27が設けられている。加熱部21Aとしては、炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかのセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼が使用される。加熱部21Aの上面には加熱源26および断熱材27の位置よりも外方に延びるように断熱材28を介して鉄製の締結枠29が設けられている。
再生器31は断熱材を充填した断熱ケース32で覆われており、断熱ケース32の上端は加熱部21Aに接している。加熱部21Aは、断熱材28と断熱ケース32とで挟むように構成されている。
ディスプレーサピストン13は、シリンダ11、断熱ケース32および加熱部21Aで囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下端側には加熱源26および断熱材27の位置よりも外方に延びて鉄製の締結枠33が設けられ、締結枠29と締結枠33の間に加熱部21Aおよび再生器31を挟み、ボルトなどの締結部材34により固定する。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
ヘリウムなどの作動ガスを、流体路30、再生器31および作動ガス配管36からなる作動ガス循環路に循環させることで、ディスプレーサピストン13を動作させる。加熱源26で加熱部21Aを加熱すると、加熱部21Aは耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源26からの熱は加熱部21Aの周囲から中央に向かって効率的に伝熱され、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温に加熱する。このとき、加熱源26は断熱材27で覆われているので、加熱源26の熱が締結部材34、締結枠29などの加熱部21A以外の部品に加えられることを防止することができる。
高温に加熱された加熱部21Aは、ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスに熱を与える。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、作動ガス流路24および流体路30を通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21Aが断熱材28および断熱ケース32で挟むように構成されており、加熱部21Aを加熱する熱は耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成された加熱部21Aの外周から供給されているので、加熱部21Aは高温を維持しつつ熱損失の小さい動作が可能になる。また、作動ガスが、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成された加熱部21Aに直接供給され、さらに、加熱部21Aの加熱源26と、熱流入部である流体路30との距離を比較的近くすることができるので、熱交換のための熱抵抗も小さくなるので、熱交換効率が高い。したがって、スターリングエンジンの熱効率を非常に高くすることができる。
図8は本発明の実施例7におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
本実施例では、加熱部21Bの内周面上部は、ディスプレーサピストン13の上部の凹状形状に対応させた凸状形に構成されている。また、加熱部21Bとシリンダ11との間、又は図示のように加熱部21B内にはディスプレーサピストン13の上部空間と再生器31とを連通する流体路30を形成している。内圧による最大主応力は加熱部21Bの中央部の中心線にて発生する。特に加熱部21Bをセラミック材料で構成した場合、凸状形に構成することにより、加熱部21Bの中央部の肉厚を太くすることができるので、加熱部21Bの変形量が小さくなり、信頼性をより高めることができる。
その他の構成や作用効果については図7と同様であるので説明を省略する。
図9は本発明の実施例8におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図9において、シリンダ11内にパワーピストン(図示せず)およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン及び発電の構成は図1と同様であるので説明を省略する。
本実施例では、再生器31と冷却部35とを内包するように一体形成された隔壁部10Aを設けている。加熱部21Cは、複数の管によって構成され、加熱部21Cを構成するそれぞれの管は、隔壁部10Aの上部に連結している。加熱部21Cは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、特に金属材料で構成され、加熱部21Cの外表面には被膜を施している。ここで、被膜は、ジルコニアをコーティングすることで形成する。また、被膜は、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成してもよい。また被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成してもよい。また、被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、この被膜と加熱部21Cとの間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成することが好ましい。なお、被膜を、ショットピーニングによって形成してもよい。
隔壁部10Aには、加熱部21Cとディスプレーサピストン13の上部空間とを連通する流体路30A、加熱部21Cと再生器31とを連通する流体路30Bを形成している。
ディスプレーサピストン13は、隔壁部10A及びシリンダ11で囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
加熱源(図示せず)で加熱部21Cを加熱すると、加熱部21Cは耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源からの熱は加熱部21C内の作動ガスに伝熱され、ディスプレーサピストン13の上部空間に流入する。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、流体路30A、加熱部21C、及び流体路30Bを通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21Cで加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21Cを金属材料で構成するとともに加熱部21Cの外表面に被膜を施すことで、加熱部21Cの部分的なヒートスポットや加熱部21Cの熱応力の増加による金属材料のクリープなどの発生を防止して耐久性を向上させることができる。
図10は本発明の実施例9におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図10において、シリンダ11内にパワーピストン(図示せず)およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン及び発電の構成は図1と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、再生器31と冷却部35とを内包するように一体形成された隔壁部10Bを設けている。加熱部21Dは、複数のフィンによって構成され、加熱部21Dを構成するそれぞれのフィンは、隔壁部10Aの上部に連結している。加熱部21Dは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、特に金属材料で構成され、加熱部21Dの外表面には被膜を施している。ここで、被膜は、ジルコニアをコーティングすることで形成する。また、被膜は、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成してもよい。また被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成してもよい。また、被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、この被膜と加熱部21Cとの間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成することが好ましい。なお、被膜を、ショットピーニングによって形成してもよい。
隔壁部10Bには、加熱部21Dに近接したディスプレーサピストン13の上部空間と再生器31とを連通する流体路30Bを形成している。
ディスプレーサピストン13は、隔壁部10B及びシリンダ11で囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
加熱源(図示せず)で加熱部21Dを加熱すると、加熱部21Dは耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源からの熱は加熱部21Dに伝熱され、ディスプレーサピストン13の上部空間内を加熱する。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、流体路30Bを通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21Dから伝達される熱で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21Dを金属材料で構成するとともに加熱部21Dの外表面に被膜を施すことで、加熱部21Dの部分的なヒートスポットや加熱部21Dの熱応力の増加による金属材料のクリープなどの発生を防止して耐久性を向上させることができる。
図11は本発明の実施例10におけるスターリングエンジンの要部側断面図である。
図11において、シリンダ11内にパワーピストン(図示せず)およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン及び発電の構成は図1と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、再生器31と冷却部35とを内包するように一体形成された隔壁部10Cを設けている。加熱部21Eは、複数のフィンによって構成され、加熱部21Eを構成するそれぞれのフィンは、隔壁部10Cの上部に連結している。加熱部21Eは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、特に金属材料で構成され、加熱部21Eの外表面には被膜を施している。ここで、被膜は、ジルコニアをコーティングすることで形成する。また、被膜は、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成してもよい。また被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成してもよい。また、被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、この被膜と加熱部21Cとの間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成することが好ましい。なお、被膜を、ショットピーニングによって形成してもよい。
隔壁部10Cには、加熱部21Dに近接したディスプレーサピストン13の上部空間と再生器31とを連通する流体路30A、30Bを形成している。
ディスプレーサピストン13は、隔壁部10C及びシリンダ11で囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
加熱源(図示せず)で加熱部21Eを加熱すると、加熱部21Eは耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源からの熱は加熱部21Eに伝熱され、ディスプレーサピストン13の上部空間内を加熱する。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、流体路30A、30Bを通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21Eから伝達される熱で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21Eを金属材料で構成するとともに加熱部21Eの外表面に被膜を施すことで、加熱部21Eの部分的なヒートスポットや加熱部21Eの熱応力の増加による金属材料のクリープなどの発生を防止して耐久性を向上させることができる。
図12は本発明の実施例11におけるスターリングエンジンの要部側断面図、図13は同スターリングエンジンの要部斜視図である。
図において、シリンダ11内にパワーピストン(図示せず)およびディスプレーサピストン13が配置されている。パワーピストン及び発電の構成は図1と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、再生器31と冷却部35とを内包するように一体形成された隔壁部10Dを設けている。隔壁10Dの上部には同心円状又は螺旋状に凹凸が形成されている。そしてこの凹凸形状によって加熱部21Fが形成されている。なお、加熱部21Fは同心円状又は螺旋状に形成された凹凸を横切るような溝21Gを複数本形成している。加熱部21Fを含む隔壁部10Dは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、例えばシリコンカーバイドで構成され、加熱部21Fの外表面には被膜を施している。ここで、被膜は、ジルコニアをコーティングすることで形成する。また、被膜は、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成してもよい。また被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成してもよい。また、被膜は、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、この被膜と加熱部21Cとの間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成することが好ましい。なお、被膜を、ショットピーニングによって形成してもよい。
隔壁部10Dには、加熱部21Fに近接したディスプレーサピストン13の上部空間と再生器31とを連通する流体路30A、30Bを形成している。
ディスプレーサピストン13は、隔壁部10D及びシリンダ11で囲まれた空間内に配置されている。
再生器31の下方には冷却器35が設けられる。冷却器35は作動ガス配管36を囲んで冷却水配管37を設け、冷却水を水供給口38から導入して水排出口39から導出させ、作動ガス配管36を通過する作動ガスを冷却する。
加熱源(図示せず)で加熱部21Fを加熱すると、加熱部21Fは耐熱性が高く熱伝導率が高い材料で構成されているので、加熱源からの熱は加熱部21Fに伝熱され、ディスプレーサピストン13の上部空間内を加熱する。ディスプレーサピストン13の上部空間内の作動ガスは、流体路30A、30Bを通過し、再生器31に供給され、再生器31に熱が蓄えられる。再生器31を通過した作動ガスは冷却器35で冷却され、ディスプレーサピストン13の下部空間に導かれる。また、ディスプレーサピストン13の下部空間から出た作動ガスは、再生器31を通り再びディスプレーサピストン13の上部空間において加熱部21Fから伝達される熱で加熱される。したがって、ディスプレーサピストン13の上部空間を高温高圧とし、ディスプレーサピストン13の下部空間を低温低圧とすることで、ディスプレーサピストン13はシリンダ11内を上下方向に往復運動し、これによりパワーピストン12が上下方向に往復運動して発電する。
本実施例によれば、加熱部21Fをシリコンパーバイドで構成するとともに加熱部21Fの外表面に被膜を施すことで、加熱部21Fの部分的なヒートスポットや加熱部21Fの熱応力の増加による金属材料のクリープなどの発生を防止して耐久性を向上させることができる。
図14は本発明の実施例12におけるスターリングエンジンの要部斜視図である。
図14は、実施例11における隔壁部の他の実施例を示している。隔壁部以外の構成は実施例11と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、隔壁10Eの上部には、ディスプレーサピストンの運動方向に複数本の凹凸が形成されている。そしてこの凹凸形状によって加熱部21Hが形成されている。加熱部21Hを含む隔壁部10Eは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、例えばシリコンカーバイドで構成され、加熱部21Hの外表面には被膜を施している。
図15は本発明の実施例13におけるスターリングエンジンの要部斜視図である。
図15は、実施例11における隔壁部の他の実施例を示している。隔壁部以外の構成は実施例11と同様であるので説明を省略する。
本実施例においては、隔壁10Fの上部は、徐々に外径が小さくなる傾斜部を構成するとともに、ディスプレーサピストン13の運動方向に複数本の凹凸が形成されている。そしてこの凹凸形状によって加熱部21Jが形成されている。加熱部21Jを含む隔壁部10Fは、耐熱性が高く熱伝導率が高い材料、例えばシリコンカーバイドで構成され、加熱部21Jの外表面には被膜を施している。
図16は本発明の実施例14におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図である。
本実施例に示す空気予熱器は、例えば実施例9から実施例13にも適用することができるものであり、スターリングエンジンの機構については、既に説明した実施例の構成と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例における空気予熱器80Aは、外筒81Aと廃熱筒82Aとから構成され、外筒81Aと廃熱筒82Aの間にはハニカム形状に区切られた燃焼気体供給通路83Aが形成され、廃熱筒82A内部にはハニカム形状に区切られた燃焼気体排気通路が形成されている。ハニカムは、鉄系又はセラミック系(アルミナ、コージライト、炭化珪素)で構成される。なお、廃熱筒82Aの中心部であって、加熱部21Kの上部は断熱材84が配置されている。
この空気予熱器80Aは、ディスプレーサピストン13の上部に配置された加熱部21Kの外周部に設けられる。なお、加熱源26は、燃焼気体供給通路83Aの出口側に配置される。加熱源26で加熱された気体は、加熱部21Kの外周を上昇し、加熱部21Kを加熱した後に廃熱筒82A内の燃焼気体排気通路を通過する。従って、廃熱筒82Aは、廃熱を吸収し、吸収した廃熱を、燃焼気体供給通路83Aを通過する気体に伝える。
本実施例によれば、加熱部21Kで利用されなかった熱を、廃熱筒82Aで回収し、回収した熱で加熱源26に供給される気体を加熱することで、加熱源26での加熱温度を高めることができる。さらに、廃熱筒82Aを触媒とすることで、Nox低減に寄与することができる。
図17は本発明の実施例15におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図である。
本実施例に示す空気予熱器は、例えば実施例9から実施例13にも適用することができるものであり、スターリングエンジンの機構については、既に説明した実施例の構成と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例における空気予熱器80Bは、廃熱筒82Bの外周部に複数の燃焼気体供給通路83Bが形成され、廃熱筒82B内部にはハニカム形状に区切られた燃焼気体排気通路が形成されている。ハニカムは、鉄系又はセラミック系(アルミナ、コージライト、炭化珪素)で構成される。なお、それぞれの燃焼気体供給通路83B内部もハニカム形状に区切られている。また、廃熱筒82Bの中心部であって、加熱部21Kの上部は断熱材84が配置されている。
この空気予熱器80Bは、ディスプレーサピストン13の上部に配置された加熱部21Kの外周部に設けられる。なお、加熱源26は、燃焼気体供給通路83Bの出口側に配置される。加熱源26で加熱された気体は、加熱部21Kの外周を上昇し、加熱部21Kを加熱した後に廃熱筒82B内の燃焼気体排気通路を通過する。従って、廃熱筒82Bは、廃熱を吸収し、吸収した廃熱を、燃焼気体供給通路83Bを通過する気体に伝える。
本実施例によれば、加熱部21Kで利用されなかった熱を、廃熱筒82Bで回収し、回収した熱で加熱源26に供給される気体を加熱することで、加熱源26での加熱温度を高めることができる。さらに、廃熱筒82Aを触媒とすることで、Nox低減に寄与することができる。
図18は本発明の実施例16におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図である。
本実施例に示す空気予熱器は、例えば実施例9から実施例13にも適用することができるものであり、スターリングエンジンの機構については、既に説明した実施例の構成と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例における空気予熱器80Cは、外筒81Cと廃熱筒82Cとから構成され、外筒81Cと廃熱筒82Cの間には複数の燃焼気体供給通路83Cが形成され、廃熱筒82C内部にはハニカム形状に区切られた燃焼気体排気通路が形成されている。ハニカムは、鉄系又はセラミック系(アルミナ、コージライト、炭化珪素)で構成される。なお、それぞれの燃焼気体供給通路83C内部もハニカム形状に区切られている。また、廃熱筒82Cの中心部であって、加熱部21Kの上部は断熱材84が配置されている
この空気予熱器80Cは、ディスプレーサピストン13の上部に配置された加熱部21Kの外周部に設けられる。なお、加熱源26は、燃焼気体供給通路83Cの出口側に配置される。加熱源26で加熱された気体は、加熱部21Kの外周を上昇し、加熱部21Kを加熱した後に廃熱筒82C内の燃焼気体排気通路を通過する。従って、廃熱筒82Cは、廃熱を吸収し、吸収した廃熱を、燃焼気体供給通路83Cを通過する気体に伝える。
本実施例によれば、加熱部21Kで利用されなかった熱を、廃熱筒82Cで回収し、回収した熱で加熱源26に供給される気体を加熱することで、加熱源26での加熱温度を高めることができる。さらに、廃熱筒82Aを触媒とすることで、Nox低減に寄与することができる。
本発明は、スターリングエンジン、スターリングエンジンを利用したリニア型発電機などの他にスターリングエンジンの逆サイクルであるスターリング冷凍機や、圧縮機、その他の回転機関や直動機関にも適用することができる。
本発明の実施例1におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例2におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例3におけるスターリングエンジンの要部側面図 本発明の実施例3におけるスターリングエンジンを利用した発電機の斜視図 本発明の実施例4におけるスターリングエンジンの要部平面図 本発明の実施例5におけるスターリングエンジンの要部平面図 本発明の実施例6におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例7におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例8におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例9におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例10におけるスターリングエンジンの要部側断面図 本発明の実施例11におけるスターリングエンジンの要部側断面図 同スターリングエンジンの要部斜視図 本発明の実施例12におけるスターリングエンジンの要部斜視図 本発明の実施例13におけるスターリングエンジンの要部斜視図 本発明の実施例14におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図 本発明の実施例15におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図 本発明の実施例16におけるスターリングエンジンの空気予熱器の上面図及び側断面図
符号の説明
11 シリンダ
12 パワーピストン
13 ディスプレーサピストン
15 リング
16 永久磁石
17 コイル
21 加熱部
22 第1の平板
23 第2の平板
24 作動ガス流路
26 加熱源
27、28 断熱材
29 締結枠
30 流体路
31 再生器
32 断熱ケース
33 締結枠
34 締結部材
35 冷却器
36 作動ガス配管
37 冷却水配管
38 水供給口
39 水排出口
40 ブロック
41 長孔
50 加熱源
51、52 スターリングエンジン
511、521 電気出力部
512、522 水排出口
513、523 短部
61、62、63、64 スターリングエンジン
71、72、73、74、75、76 スターリングエンジン

Claims (22)

  1. 加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備したスターリングエンジンであって、前記加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した第1の平板と、前記第1の平板に対向させて配置した第2の平板と、前記第1の平板と前記第2の平板との間に形成した作動ガス流路とによって構成し、前記第1の平板の下部に前記再生器を配置し、前記第1の平板の外周部に加熱源を配置し、前記第1の平板には前記再生器に連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆うとともに、前記第2の平板の上面には断熱部材を設け、前記加熱部を前記断熱ケースと前記断熱部材との間に設けたことを特徴とするスターリングエンジン。
  2. 前記第1の平板及び前記第2の平板をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする請求項1に記載のスターリングエンジン。
  3. 前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする請求項2に記載のスターリングエンジン。
  4. 第1の締結枠と第2の締結枠とによって前記加熱部と前記再生器とを挟み、前記第1の締結枠および前記第2の締結枠を締結部材を用いて固定することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスターリングエンジン。
  5. 前記加熱源の外周部に断熱材を配置したことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスターリングエンジン。
  6. 加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備したスターリングエンジンであって、前記加熱部を、ディスプレーサピストンの上方に配置した平板と、前記平板上に配置したブロックと、前記平板と前記ブロックとの間に形成した作動ガス流路とによって構成し、前記平板の下部に前記再生器を配置し、前記平板には前記再生器に連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆ったことを特徴とするスターリングエンジン。
  7. 前記平板及び前記ブロックをセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする請求項6に記載のスターリングエンジン。
  8. 前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする請求項7に記載のスターリングエンジン。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のスターリングエンジンを複数台設け、前記複数のスターリングエンジンのいずれか1項におけるブロックを共通にして、前記複数台のスターリングエンジンを連結したことを特徴とするスターリングエンジン。
  10. 前記ブロックは、加熱源からの炎または熱を侵入させる孔を有することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のスターリングエンジン。
  11. 加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備し、前記加熱部をディスプレーサピストンの上方に配置し、前記ディスプレーサピストンの外周にシリンダを配置し、前記加熱部の下部に前記再生器を配置したスターリングエンジンであって、前記加熱部の外周部に加熱源を配置し、前記加熱部と前記シリンダとの間には前記ディスプレーサピストンの上部空間と前記再生器とを連通する流体路を形成し、前記再生器を断熱ケースで覆うとともに、前記加熱部の上面には断熱部材を設け、前記加熱部を前記断熱ケースと前記断熱部材との間に設けたことを特徴とするスターリングエンジン。
  12. 前記ディスプレーサピストンの上部を凸状形状とし、前記加熱部の内周面上部を凹状形状としたことを特徴とする請求項11に記載のスターリングエンジン。
  13. 前記ディスプレーサピストンの上部を凹状形状とし、前記加熱部の内周面上部を凸状形状としたことを特徴とする請求項11に記載のスターリングエンジン。
  14. 前記加熱部をセラミックス、ハステロイ、インコネル、ステンレス、チタンアルミ、および耐熱鋳鋼のいずれかの材料で構成したことを特徴とする請求項11に記載のスターリングエンジン。
  15. 前記セラミックスとして炭化珪素系セラミックス、窒化珪素系セラミックス、窒化アルミ系セラミックス、ジルコニア系セラミックス、およびアルミナセラミックスのいずれかで構成したことを特徴とする請求項14に記載のスターリングエンジン。
  16. 加熱部と、冷却部と、前記加熱部および前記冷却部をつなぐ再生器を具備し、前記加熱部をディスプレーサピストンの上方に配置し、前記加熱部の下部に前記再生器を配置し、前記再生器の下部に冷却部を配置したスターリングエンジンであって、前記再生器と前記冷却部とを内包するように一体形成された隔壁部を設け、前記隔壁部に前記加熱部を連結し、前記加熱部を金属材料で構成するとともに前記加熱部の外表面に被膜を施したことを特徴とするスターリングエンジン。
  17. 前記被膜を、ジルコニアをコーティングすることで形成したことを特徴とする請求項16に記載のスターリングエンジン。
  18. 前記被膜を、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウム、又はタングステンカーバイトを溶射することで形成したことを特徴とする請求項16に記載のスターリングエンジン。
  19. 前記被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成したことを特徴とする請求項16に記載のスターリングエンジン。
  20. 前記被膜を、ジルコニア、アルミナ、ムライト、又はスピネルなどのセラミックスを溶射することで形成し、前記被膜と前記加熱部との間に、ニッケル・アルミニウム、ニッケル・クロニュウムを溶射することで中間層を形成したことを特徴とする請求項16に記載のスターリングエンジン。
  21. 前記被膜を、ショットピーニングによって形成したことを特徴とする請求項16に記載のスターリングエンジン。
  22. 前記加熱源に導入される空気を前記加熱部と熱交換を行った後の空気と熱交換させる空気予熱器を設けたことを特徴とする請求項1から請求項21のいずれか1項に記載のスターリングエンジン。
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