JP2007269243A - 車両の底部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側突時等に車両に車幅方向外方から加わる側突荷重に起因して、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することを抑制することを課題とする。
【解決手段】フロアパネル21の両側部で車両前後方向に延びるサイドフレーム24より車幅方向内方でフロアパネル21の下方に車両部品22が配設された車両の底部車体構造において、サイドフレーム24は車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側フランジ24aを備えており、車両部品22の上方でフロアパネル21の下面にはフロアパネル21のレインフォースメント127が取り付けられ、このレインフォースメント127の車幅方向外側の端部127aがサイドフレーム24の内側フランジ24aの下方まで延び、内側フランジ24aを挟んでフロアパネル21の下面に結合されている。
【選択図】図6

Description

本発明は車両の底部車体構造、より詳しくは、フロアパネルの下方に配設されたフューエルタンク等の車両部品が車両の側突時等においてサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷する不具合が低減された車両の底部車体構造に関する。
一般に、自動車等の車両にあっては、車体骨格部材であるサイドフレームが車両の床面を形成するフロアパネルの両側部で車両前後方向に延びてフロアパネルの下面に取り付けられている。そして、このサイドフレームより車幅方向内方でフロアパネルの下方には、例えば、ガソリン等の化石燃料用のフューエルタンクや、水素エンジン搭載車用の水素貯蔵タンク、あるいはブレーキシステムのブレーキ液配管等の重要な車両部品が配設されている。そこで、車両が外方から衝撃を受けたときに、これらの車両部品が周囲に存在するフレームや取付ブラケット等と接触して損傷する不具合を回避する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、サイドフレーム間に架設したクロスメンバに取付ブラケットを介してフューエルタンクを取り付ける構造が開示されている。すなわち、図18(a)に示すように、フューエルタンクaはシームフランジbを有し、このシームフランジbの前部が図外のクロスメンバから後方に突出する取付ブラケットcにボルトd及びナット(図示せず)で固定されている。また、ブラケットcの側方には、水平部eと上方に曲折された第1フランジfと下方に曲折された第2フランジgとを有するプレート部材hが配設され、図18(b)に示すように、車両が前方から荷重を受けて急停止したときには、フューエルタンクaが慣性により矢印のように前方移動し、その結果、フューエルタンクaの前壁部がプレート部材hの第1フランジfに当接し、シームフランジbが第2フランジgに当接することとなるが、両フランジf,gは幅広で面積が大きいから、当接面積の小さい取付ブラケットcの後端壁iに突き当たった場合と異なり、フューエルタンクaの損傷が抑制されるというものである。
特開平10−338039号公報(図3、図6)
ところで、前記技術は、車両に前後方向外方から荷重が加わる場合であったが、例えば、側突時等に、車両に車幅方向外方から荷重が加わる場合には、次のような問題が発生する可能性がある。すなわち、図19(a)に示すように、車両の床面を形成するフロアパネルjの側部下面にサイドフレームkが備えられ、このサイドフレームkの内側でフロアパネルjの下方にフューエルタンクaが配設されている車両において、車両の側方から側突荷重が入力される場合を考える。このとき、側突荷重の入力点が比較的低い場合は、サイドフレームkに側突荷重が横方向から作用するため、サイドフレームkは車幅方向に圧縮変形し、その状態で車両内方に移動することとなる。
これに対し、例えば車高の高い4輪駆動車やミニバン等が側方から接触したときには、図19(a)に矢印で示したように、側突荷重の入力点が比較的高くなるため、側突荷重がサイドフレームkより上方のリヤフェンダ等に作用して、図19(b)に示すように、サイドフレームkが上方に持ち上げられるように変位し、かつこの変位に伴いフロアパネルjが曲折する。すると、図示したように、サイドフレームkの内側の取付フランジmが車幅方向内方の下方を向き、車両内方に配設されたフューエルタンクaを斜め上方から指向することとなる。そして、この状態でサイドフレームkが車両内方に移動するから、該サイドフレームkの内側フランジmがフューエルタンクaに鋭く突き当たることとなり、その結果、フューエルタンクaが容易に損傷することとなる。さらに、図19(c)に示すように、サイドフレームkの内側フランジmの接合がフロアパネルjから外れた場合には、該内側フランジmがフロアパネルjから下方に突出することとなるため、サイドフレームkの内側フランジmがより一層容易に燃料タンクaに鋭く突き当たることとなる。
本発明は車両の底部車体構造における前記不具合に対処するもので、側突時等に車両に車幅方向外方から加わる側突荷重に起因して、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することを抑制することを課題とする。
前記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、車両の床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、前記車両部品の上方で前記フロアパネルの下面には、該フロアパネルのレインフォースメントが取り付けられ、このレインフォースメントの車幅方向外側の端部が前記サイドフレームの内側取付フランジの下方まで延びて、この内側取付フランジを挟んでフロアパネルの下面に結合されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項2に記載の発明は、車両の床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、前記車両部品の上方で前記フロアパネルの下面には、該フロアパネルのレインフォースメントが取り付けられ、車幅方向外方からの荷重により前記内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレームが変位したとき、前記フロアパネルの曲折により、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部が、前記サイドフレームの内側取付フランジと前記車両部品との間の空間に突出するように構成されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の車両の底部車体構造であって、前記サイドフレームの内側取付フランジと、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部とは、前記フロアパネルの下面において離間して位置していることを特徴とする。
次に、本願の請求項4に記載の発明は、前記請求項2又は3に記載の車両の底部車体構造であって、前記フロアパネルの曲げ強度は、前記レインフォースメントの曲げ強度よりも小さいことを特徴とする。
次に、本願の請求項5に記載の発明は、前記請求項2から4のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、前記レインフォースメントは、その車幅方向外側の端部よりも車幅方向内方の部位でフロアパネルの下面に結合されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項6に記載の発明は、前記請求項2から5のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部は、下方に曲折されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項7に記載の発明は、車両の床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、車幅方向外方からの荷重により前記内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレームが変位したとき、該サイドフレームの内側取付フランジと前記車両部品との間の空間にフロアパネルの一部が位置するようにフロアパネルが曲折する曲折部が該フロアパネルに設けられていることを特徴とする。
次に、本願の請求項8に記載の発明は、前記請求項7に記載の車両の底部車体構造であって、前記曲折部は、フロアパネルの下面に取り付けられたサイドフレームの内側取付フランジの車幅方向内方端部により規定されていることを特徴とする。
次に、本願の請求項9に記載の発明は、前記請求項2から8のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、前記フロアパネルは、車幅方向中央部のセンタフロアパンと、車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成され、車幅方向外方から荷重が加えられたとき、前記接合点の車幅方向外方近傍でフロアパネルが曲折することにより、内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することを特徴とする。
次に、本願の請求項10に記載の発明は、前記請求項2から8のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、前記フロアパネルは、車幅方向中央部のセンタフロアパンと、車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成され、かつ前記センタフロアパンには、前記シートアンカブラケットの車幅方向内方端部に沿う段部が形成されて、車幅方向外方から荷重が加えられたとき、前記段部でフロアパネルが曲折することにより、内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することを特徴とする。
そして、本願の請求項11に記載の発明は、前記請求項1から10のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、前記車両部品は、燃料貯蔵タンクであることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車両の床面を形成するフロアパネルの両側部で車両前後方向に延びるサイドフレームの内側にフューエルタンク等の車両部品を配設した車両の底部車体構造において、前記車両部品の上方でフロアパネルの下面に該フロアパネルを補強するためのレインフォースメント(例えばシートベルトアンカーやチャルドシートアンカー等、フロアパネルの車室側の面に組み付けられる部材の組付補強のためのレインフォースメント)を取り付け、このレインフォースメントの車幅方向外側の端部をサイドフレームの内側フランジの下方まで延設し、かつサイドフレームの内側フランジを挟んでフロアパネルの下面に結合したから、たとえ車幅方向外方からの荷重によりサイドフレームの内側フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位し、サイドフレームの内側フランジが車両内方に配設された車両部品を斜め上方から指向しても、レインフォースメントの車幅方向外側の端部が前記サイドフレームの内側フランジと前記車両部品との間の空間に介在することとなり、その結果、レインフォースメントの車幅方向外側の端部によって、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジの進入からガードされて、車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することが抑制される。しかも、車両部品をガードするレインフォースメントは、もともと別の本来の目的のためにフロアパネルの下面に取り付けられるものであるから、部品の有効利用が図られ、部品点数が徒に増えることもない。
次に、請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明と同様、フロアパネルの両側部で車両前後方向に延びるサイドフレームの内側に車両部品を配設した車両の底部車体構造において、前記車両部品の上方でフロアパネルの下面にレインフォースメントを取り付け、かつ、このレインフォースメントの車幅方向外側の端部が、車幅方向外方からの荷重によりサイドフレームの内側フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位したときにフロアパネルの曲折によって前記サイドフレームの内側フランジと前記車両部品との間の空間に突出するように構成したから、前記請求項1に記載の発明と同様、レインフォースメントの車幅方向外側の端部によって、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジの進入からガードされて、車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することが抑制される。また、車両部品をガードするレインフォースメントが、もともと別の本来の目的のためにフロアパネルの下面に取り付けられるものであるから、部品の有効利用が図られ、部品点数が徒に増えることがないことも、前記請求項1に記載の発明と同様である。
その場合に、請求項3に記載の発明によれば、前記サイドフレームの内側取付フランジと、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部とを、フロアパネルの下面において離間して配置したから、先にレインフォースメントが下面に取り付けられたフロアパネルの下面にサイドフレームを下方から取り付ける際に、レインフォースメントとサイドフレームとの端部同士が干渉したりせず、組み立て作業性が低下することがない。
次に、請求項4に記載の発明によれば、前記フロアパネルの曲げ強度をレインフォースメントの曲げ強度よりも小さくしたから、車幅方向外方からの荷重を受けてフロアパネルが曲折し易くなる一方、レインフォースメントは曲折し難くなり、その結果、サイドフレームの内側フランジとレインフォースメントとの間で角度がつき易くなって、確実に、レインフォースメントの車幅方向外側の端部がサイドフレームの内側フランジと車両部品との間の空間に突出することとなる。
次に、請求項5に記載の発明によれば、前記レインフォースメントを、その車幅方向外側の端部よりも車幅方向内方の部位でフロアパネルの下面に結合したから、車幅方向外方からの荷重を受けてフロアパネルが曲折するときに、レインフォースメントには相対的に大きなモーメントが早期に発生し、その結果、これによっても、サイドフレームの内側フランジとレインフォースメントとの間で角度がつき易くなって、確実に、レインフォースメントの車幅方向外側の端部がサイドフレームの内側フランジと車両部品との間の空間に突出することとなる。
次に、請求項6に記載の発明によれば、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部を下方に曲折したから、サイドフレームの内側フランジとレインフォースメントとの間で予め角度がつくこととなって、たとえ、車幅方向外方からの荷重を受けたときのフロアパネルの曲折の角度が小さく、サイドフレームの変位量が少なくても、確実に、レインフォースメントの車幅方向外側の端部がサイドフレームの内側フランジと車両部品との間の空間に突出することとなる。
次に、請求項7に記載の発明によれば、前記請求項1や請求項2に記載の発明と同様、フロアパネルの両側部で車両前後方向に延びるサイドフレームの内側に車両部品を配設した車両の底部車体構造において、前記フロアパネルの一部が、車幅方向外方からの荷重によりサイドフレームの内側フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位したときにフロアパネルの曲折部における曲折によって前記サイドフレームの内側フランジと前記車両部品との間の空間に位置するように構成したから、フロアパネルの一部によって、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジの進入からガードされて、車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することが抑制される。しかも、車両部品をガードするフロアパネルは、もともと車両の床面を形成するために車両に備えられるものであるから、部品の有効利用が図られ、部品点数が徒に増えることもない。
その場合に、請求項8に記載の発明によれば、前記フロアパネルの曲折部を、フロアパネルの下面に取り付けたサイドフレームの内側フランジの車幅方向内方端部により規定したから、ことさら特段の材料を用いたり特段の成形作業を行うことなく、サイドフレームの内側フランジの車幅方向内方端部を支点として、サイドフレームの内側フランジと車両部品との間の空間にフロアパネルの一部が位置するようにフロアパネルを曲折させることができる。
次に、請求項9に記載の発明によれば、フロアパネルを車幅方向中央部のセンタフロアパンと車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成し、車幅方向外方から荷重が加わったときに前記接合点の車幅方向外方近傍でフロアパネルが曲折するようにしたから、これにより、確実に、サイドフレームの内側フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することとなる。
同様に、請求項10に記載の発明によれば、フロアパネルを車幅方向中央部のセンタフロアパンと車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成し、かつセンタフロアパンにはシートアンカブラケットの車幅方向内方端部に沿う段部を形成して、車幅方向外方から荷重が加わったときに前記段部でフロアパネルが曲折するようにしたから、これによっても、確実に、サイドフレームの内側フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することとなる。
そして、請求項11に記載の発明によれば、車両内方に配設された車両部品はガソリンや水素等の燃料の貯蔵タンクであるから、側突時等に車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することが抑制される結果、燃料漏れが抑制され、本発明の効果が十分大きく発揮されて、本発明の最も好ましい態様の1つが実現されることとなる。以下、発明の最良の実施形態を通して本発明をさらに詳しく説明する。
<全実施形態に共通の構成>
図1に示すように、この実施の形態に係る車両1は、フロントエンジン・フロントドライブのFF車であって、車体前部にエンジン2が横置きに搭載され、このエンジン2のエキゾーストマニホルド3から車体後端部に配置された左右一対のマフラー5,5に至る排気管4が、車両1の床面を形成するフロアパネル21の下面のトンネル部を通過して収容されている。
フロアパネル21の上面には、前輪6,6及び後輪7,7のうち前輪6,6を操舵するステアリングホイール8が備えられた運転席9、助手席10及び後部座席11が配設され、また、フロアパネル21の下方で前記トンネル部の後方には、例えばガソリン等の燃料を貯蔵するフューエルタンク22が配設され、さらにその後方には、スペヤタイヤ収容部23が形成されている。
図2及び図3により詳しく示すように、車両1の後部においては、フロアパネル21の両側部で該フロアパネル21の下面に、車両前後方向に延びるリヤサイドフレーム24,24が取り付けられている。そして、この車両1の底部車体構造20は、前記リヤサイドフレーム24,24より車幅方向内方で前記フロアパネル21の下方に配設された車両部品としてのフューエルタンク22を含んでいる[請求項11の構成]。ここで、前記リヤサイドフレーム24は、図4に明示するように、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジ24aを有しており、この内側取付フランジ24aがフロアパネル21(後述するように、より詳しくは、フロアパネル21をセンタフロアパン31と共に構成するシートアンカーブラケット32)にスポット接合部W1で接合されている。
そして、この車両1においては、図2から明らかなように、フューエルタンク22の上方でフロアパネル21の下面には、該フロアパネル21を補強するためのレインフォースメント27が取り付けられている。このレインフォースメント27は、この実施形態においては、図示しないシートベルトアンカーやチャルドシートアンカー等、フロアパネル21の車室側の面に組み付けられるアンカー部材の組付補強のためのレインフォースメント(アンカーレインフォースメント)である。
なお、図2及び図3から明らかなように、リヤサイドフレーム24は、その前部において、リヤサイドフレームフロント25が下方から組み付けられている。また、リヤサイドフレーム24は、アンダーカバーが下方から被着されているが、その図示は省略する。また、左右のリヤサイドフレーム24,24間には、複数のクロスメンバ26…26が架設されている。
図4に示したように、フロアパネル21は、車幅方向中央部のセンタフロアパン31と、車幅方向両側部のシートアンカブラケット32,32(図には1つのみ図示)とが、スポット接合部W1,W2で互いに接合されることにより構成されている。また、アンカーレインフォースメント27は、その車幅方向外側の端部27aよりも車幅方向内方の部位で、スポット接合部W3により、フロアパネル21(より詳しくは、フロアパネル21をシートアンカーブラケット32と共に構成するセンタフロアパン31)の下面に結合されている[請求項5の構成]。なお、図4から明らかなように、フューエルタンク22は、上半部と下半部とがシームフランジ22aで合せ面が対接され結合された構成である。
<第1の実施の形態>
まず、図5及び図6を参照して第1の実施形態を説述する。この第1実施形態では、アンカーレインフォースメント127(第1実施形態に限りアンカーレインフォースメントに符号「127」を付す)の車幅方向外側の端部127a(同、符号「127a」を付す)がリヤサイドフレーム24の内側取付フランジ24aの下方まで延び、かつ、この内側取付フランジ24aを挟んでフロアパネル21(より詳しくは、シートアンカーブラケット32)の下面にスポット接合部W1で結合されている[請求項1の構成]。なお、この構成は図3及び図4にも鎖線で示してある。
これにより、たとえ車幅方向外方からの荷重入力点が比較的高いことにより(図5の矢印参照)、サイドフレーム24が上方に持ち上げられるように変位し、つまり、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位し(図6参照)、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車両内方に配設されたフューエルタンク22を斜め上方から指向しても、アンカーレインフォースメント127の車幅方向外側の端部127aが前記サイドフレーム24の内側フランジ24aと前記フューエルタンク22との間の空間に介在することとなる。その結果、アンカーレインフォースメント127の車幅方向外側の端部127aによって、車両内方に配設されたフューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aの進入からガードされて、フューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aで突き当てられ損傷することが抑制される。その結果、フューエルタンク22からの燃料漏れが抑制され、本発明の効果が十分大きく発揮されて、本発明の最も好ましい態様の1つが実現されることとなる。しかも、フューエルタンク22をガードするアンカーレインフォースメント127は、もともと別の本来の目的(フロアパネル21の車室側の面に組み付けられるアンカー部材の組付補強)のためにフロアパネル21の下面に取り付けられるものであるから、部品の有効利用が図られ、部品点数が徒に増えることもない。
<第2の実施の形態>
次に、図7〜図9を参照して第2の実施形態を説述する。この第2実施形態では、車幅方向外方からの荷重(図7参照)によりサイドフレーム24が上方に持ち上げられるように変位したとき、つまり、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレーム24が変位したとき(図8又は図9参照)、フロアパネル21の曲折により、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aが、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間に突出するように構成されている[請求項2の構成]。
より具体的には、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aと、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aとは、フロアパネル21の下面において離間して位置している[請求項3の構成]。また、図8は、第2実施形態の1として、センタフロアパン31とシートアンカブラケット32とのスポット接合部W2の車幅方向外方近傍(折れ起点B)でフロアパネル21が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示し[請求項9の構成]、図9は、第2実施形態の2として、センタフロアパン31には、シートアンカブラケット32の車幅方向内方端部に沿う段部(折れ起点C)が形成されて、この段部(折れ起点C)でフロアパネル21が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示している[請求項10の構成]。
これにより、前記第1実施形態と同様、たとえ車幅方向外方からの荷重入力点が比較的高いことにより(図7の矢印参照)、サイドフレーム24が上方に持ち上げられるように変位し、つまり、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位し(図8及び図9参照)、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車両内方に配設されたフューエルタンク22を斜め上方から指向しても、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aによって、車両内方に配設されたフューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aの進入からガードされて、フューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aで突き当てられ損傷することが抑制されることとなる。つまり、内側フランジ24aがフューエルタンク22を斜め上方から指向し、その後に、フランジ24aが車幅方向内方へどのように移動したとしても、フランジ24aとタンク22との間には、アンカーレインフォースメント27の外端部27aからスポット接合部W2までのアンカーレインフォースメント27の部分が介在するので(図8の場合)、あるいは、アンカーレインフォースメント27の外端部27aから折れ起点Cまでのアンカーレインフォースメント27の部分が介在するので(図9の場合)、フランジ24aはアンカーレインフォースメント27にしか当接せず、フューエルタンク22と当接することがないのである。
その場合に、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aと、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aとを、フロアパネル21の下面において離間して配置したから、先にアンカーレインフォースメント27が下面に取り付けられたフロアパネル21の下面にサイドフレーム24を下方から取り付ける際に、アンカーレインフォースメント27とサイドフレーム24との端部27a,24a同士が干渉したりせず、組み立て作業性が低下することがない。
また、フロアパネル21の曲げ強度をアンカーレインフォースメント27の曲げ強度よりも小さくすると、次の点で好ましい結果が得られる。すなわち、車幅方向外方からの荷重を受けてフロアパネル21が曲折し易くなる一方、アンカーレインフォースメント27は曲折し難くなるから、サイドフレーム24の内側フランジ24aとアンカーレインフォースメント27との間で角度がつき易くなり、その結果、確実に、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aがサイドフレーム24の内側フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間に突出することとなる。
さらに、アンカーレインフォースメント27を、その車幅方向外側の端部27aよりも車幅方向内方の部位で、スポット接合部W3により、フロアパネル21の下面に結合したから、車幅方向外方からの荷重を受けてフロアパネル21が曲折するときに、アンカーレインフォースメント27には相対的に大きなモーメント(フロアパネル21に対する下方への回動モーメント)が早期に発生し、その結果、サイドフレーム24の内側フランジ24aとアンカーレインフォースメント27との間で角度がつき易くなって、確実に、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aがサイドフレーム24の内側フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間に突出することとなる。
なお、図8及び図9には、鎖線を用いて、サイドフレーム24の内側フランジ24aがフロアパネル21から外れた場合を示したが、この場合においても、サイドフレーム24の内側フランジ24aのフューエルタンク22への進入が確実に阻止されることとなる(後の図11〜図14、図16及び図17においても同様)。
<第3の実施の形態>
次に、図10〜図14を参照して第3の実施形態を説述する。この第3実施形態では、車幅方向外方からの荷重(図10参照)によりサイドフレーム24が上方に持ち上げられるように変位し、つまり、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレーム24が変位し(図11及び図13参照)、次に、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間にフロアパネル21の一部が位置するようにフロアパネル21が曲折する曲折部(折れ起点D)が該フロアパネル21に設けられている(図12及び図14参照)[請求項7の構成]。なお、ここで、フロアパネル21が前記のように曲折する直接の原因の1つは、図示しないタイヤやサスペンションからの荷重である。
より具体的には、前記曲折部(折れ起点D)は、フロアパネル21の下面に取り付けられたサイドフレーム24の内側取付フランジ24aの車幅方向内方端部により規定されている[請求項8の構成]。なお、図4に部分的に拡大して例示したように、前記曲折部(折れ起点D)をフロアパネル21(図例ではシートアンカブラケット32)の下面に形成した凹溝で構成してもよい。また、図11及び図12は、第3実施形態の1として、アンカーレインフォースメント27とセンターフロアパン12とシートアンカーブラケット32とを3枚接合したスポット接合部W2の車幅方向外方近傍(折れ起点B)でフロアパネル21が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示し[請求項9の構成]、図13及び図14は、第3実施形態の2として、センタフロアパン31には、シートアンカブラケット32の車幅方向内方端部に沿う段部(折れ起点C)が形成されて、この段部(折れ起点C)でフロアパネル21が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示している[請求項10の構成]。
これにより、前記第1実施形態や第2実施形態と同様、たとえ車幅方向外方からの荷重入力点が比較的高いことにより(図10の矢印参照)、サイドフレーム24が上方に持ち上げられるように変位し、つまり、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位し(図11及び図13参照)、サイドフレーム24の内側フランジ24aが車両内方に配設されたフューエルタンク22を斜め上方から指向しても、フロアパネル21の一部によって、車両内方に配設されたフューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aの進入からガードされて(図12及び図14参照)、フューエルタンク22がサイドフレーム24の内側フランジ24aで突き当てられ損傷することが抑制されることとなる。
その場合に、フロアパネル21の曲折部Dを、フロアパネル21の下面に取り付けたサイドフレーム24の内側フランジ24aの車幅方向内方端部により規定したから、ことさら特段の材料を用いたり特段の成形作業を行うことなく、サイドフレーム24の内側フランジ24aの車幅方向内方端部を支点として、サイドフレーム24の内側フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間にフロアパネル21の一部が位置するようにフロアパネル21を曲折させることができる。
なお、以上の説明から明らかなように、この第3実施形態においては、アンカーレインフォースメント27は備えられてなくても構わない。すなわち、アンカーレインフォースメント27は、本発明のうち、この第3実施実施に係る発明を特定するのに必要な事項ではない。もっとも、図10〜図14においては、スポット接合部W2は、前述したように、アンカーレインフォースメント27と、センターフロアパン12と、シートアンカーブラケット32とを3枚接合した場合を例示した。
<第4の実施の形態>
次に、図15〜図17を参照して第4の実施形態を説述する。この第4実施形態では、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aは、下方に曲折されている(図15参照)[請求項6の構成]。その場合に、図16は、第4実施形態の1として、センタフロアパン31とシートアンカブラケット32とのスポット接合部W2の車幅方向外方近傍(折れ起点B)でフロアパネル21が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示し[請求項9の構成]、図17は、第4実施形態の2として、センタフロアパン31には、シートアンカブラケット32の車幅方向内方端部に沿う段部(折れ起点C)が形成されて、この段部(折れ起点C)でフロアパネル21(及びアンカーレインフォースメント27)が曲折することにより、サイドフレーム24の内側取付フランジ24aが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレーム24が変位した例を示している[請求項10の構成]。
これにより、サイドフレーム24の内側フランジ24aとアンカーレインフォースメント27との間で予め角度がつくこととなって、たとえ、車幅方向外方からの荷重を受けたときのフロアパネル21の曲折の角度が小さく、サイドフレーム24の変位量が少なくても、確実に、アンカーレインフォースメント27の車幅方向外側の端部27aがサイドフレーム24の内側フランジ24aとフューエルタンク22との間の空間に突出することとなる。
なお、この第4実施形態においても、図15〜図17に示したように、スポット接合部W2は、アンカーレインフォースメント27と、センターフロアパン12と、シートアンカーブラケット32とを3枚接合した場合を例示した。
なお、前記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、種々の修正や変更を施してよいことはいうまでもない。例えば、第3実施形態において、曲折部(折れ起点D)をフロアパネル21の下面に形成した凹溝で構成する場合、その位置は、別段、図4に例示したように取付フランジ24aの内端近傍でなくてもよく、例えば、取付フランジ24aの内端とアンカーレイン外端27aとの間であればどの位置でも構わない。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明は、側突時等に車両に車幅方向外方から加わる側突荷重に起因して、車両内方に配設された車両部品がサイドフレームの内側フランジで突き当てられ損傷することを抑制することが可能な技術であるから、車両の底部車体構造の技術分野において広範な産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施の形態に係る車両の概略底面図である。 前記車両の後部を拡大して示した底面図である。 前記図2の矢印Aで指し示す部分をさらに拡大して示した底面図である。 前記図3のI−I線に沿う縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態の構成を説明するための図4に類似の変形前の縦断面図である。 同じく作用を説明するための変形後の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を説明するための図4に類似の変形前の縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態の1の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 同じく第2の実施の形態の2の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態の構成を説明するための図4に類似の変形前の縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態の1の作用を説明するための変形途中の縦断面図である。 同じく第3の実施の形態の1の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 同じく第3の実施の形態の2の作用を説明するための変形途中の縦断面図である。 同じく第3の実施の形態の2の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態の構成を説明するための図4に類似の変形前の縦断面図である。 本発明の第4の実施の形態の1の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 同じく第4の実施の形態の2の作用を説明するための変形後の縦断面図である。 従来技術の説明図であって、(a)は構成を示すもの、(b)は作用を示すものである。 従来技術の問題点の説明図であって、(a)は構成を示すもの、(b)及び(c)は問題点を示すものである。
符号の説明
1 車両
11 後部座席
20 底部車体構造
21 フロアパネル
22 フューエルタンク(車両部品)
24 リヤサイドフレーム
24a 内側取付フランジ
27,127 アンカーレインフォースメント
27a,127a アンカーレイン外側端部
31 センターフロアパン
32 シートアンカーブラケット
B,C,D フロアパネルの折れ起点
W1〜W3 スポット接合部

Claims (11)

  1. 車両の床面を形成するフロアパネルと、
    このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、
    このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、
    前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、
    前記車両部品の上方で前記フロアパネルの下面には、該フロアパネルのレインフォースメントが取り付けられ、
    このレインフォースメントの車幅方向外側の端部が前記サイドフレームの内側取付フランジの下方まで延びて、この内側取付フランジを挟んでフロアパネルの下面に結合されていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  2. 車両の床面を形成するフロアパネルと、
    このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、
    このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、
    前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、
    前記車両部品の上方で前記フロアパネルの下面には、該フロアパネルのレインフォースメントが取り付けられ、
    車幅方向外方からの荷重により前記内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレームが変位したとき、前記フロアパネルの曲折により、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部が、前記サイドフレームの内側取付フランジと前記車両部品との間の空間に突出するように構成されていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  3. 前記請求項2に記載の車両の底部車体構造であって、
    前記サイドフレームの内側取付フランジと、前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部とは、前記フロアパネルの下面において離間して位置していることを特徴とする車両の底部車体構造。
  4. 前記請求項2又は3に記載の車両の底部車体構造であって、
    前記フロアパネルの曲げ強度は、前記レインフォースメントの曲げ強度よりも小さいことを特徴とする車両の底部車体構造。
  5. 前記請求項2から4のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、
    前記レインフォースメントは、その車幅方向外側の端部よりも車幅方向内方の部位でフロアパネルの下面に結合されていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  6. 前記請求項2から5のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、
    前記レインフォースメントの車幅方向外側の端部は、下方に曲折されていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  7. 車両の床面を形成するフロアパネルと、
    このフロアパネルの両側部で該フロアパネルの下面に取り付けられた車両前後方向に延びるサイドフレームと、
    このサイドフレームより車幅方向内方で前記フロアパネルの下方に配設された車両部品とを有する車両の底部車体構造であって、
    前記サイドフレームは、車幅方向内側の縦壁の上縁部から車幅方向内方に曲折された内側取付フランジを備えていると共に、
    車幅方向外方からの荷重により前記内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くように前記サイドフレームが変位したとき、該サイドフレームの内側取付フランジと前記車両部品との間の空間にフロアパネルの一部が位置するようにフロアパネルが曲折する曲折部が該フロアパネルに設けられていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  8. 前記請求項7に記載の車両の底部車体構造であって、
    前記曲折部は、フロアパネルの下面に取り付けられたサイドフレームの内側取付フランジの車幅方向内方端部により規定されていることを特徴とする車両の底部車体構造。
  9. 前記請求項2から8のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、
    前記フロアパネルは、車幅方向中央部のセンタフロアパンと、車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成され、
    車幅方向外方から荷重が加えられたとき、前記接合点の車幅方向外方近傍でフロアパネルが曲折することにより、内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することを特徴とする車両の底部車体構造。
  10. 前記請求項2から8のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、
    前記フロアパネルは、車幅方向中央部のセンタフロアパンと、車幅方向側部のシートアンカブラケットとの接合により構成され、かつ前記センタフロアパンには、前記シートアンカブラケットの車幅方向内方端部に沿う段部が形成されて、
    車幅方向外方から荷重が加えられたとき、前記段部でフロアパネルが曲折することにより、内側取付フランジが車幅方向内方の下方を向くようにサイドフレームが変位することを特徴とする車両の底部車体構造。
  11. 前記請求項1から10のいずれかに記載の車両の底部車体構造であって、
    前記車両部品は、燃料貯蔵タンクであることを特徴とする車両の底部車体構造。
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