JP2007266947A - メール制御方法及びサーバ装置 - Google Patents

メール制御方法及びサーバ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007266947A
JP2007266947A JP2006088650A JP2006088650A JP2007266947A JP 2007266947 A JP2007266947 A JP 2007266947A JP 2006088650 A JP2006088650 A JP 2006088650A JP 2006088650 A JP2006088650 A JP 2006088650A JP 2007266947 A JP2007266947 A JP 2007266947A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
user terminal
mail
address
destination
unknown
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006088650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4739077B2 (ja
Inventor
Teru Koike
輝 小池
Tatsuya Kurihara
達也 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifty Corp
Original Assignee
Nifty Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifty Corp filed Critical Nifty Corp
Priority to JP2006088650A priority Critical patent/JP4739077B2/ja
Publication of JP2007266947A publication Critical patent/JP2007266947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4739077B2 publication Critical patent/JP4739077B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Information Transfer Between Computers (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【目的】通常のユーザが使用するユーザ端末に受信制御を行うこと避けながら、スパムメールを送信するユーザ端末には受信制御を行うことができるメール制御方法及びサーバ装置を、提供する。
【解決手段】サーバ装置1は、送信元ユーザ端末3のIPアドレスを第1の保持期間監視し、第1の保持期間に宛先不明smtp接続の回数が所定の回数を超えた場合には、そのIPアドレスを第2の保持期間監視する。第2の保持期間中に更に宛先不明smtpがあった場合には、サーバ装置1は、その送信元ユーザ端末3に対して受信制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、スパムメールを効果的に制限するためのメール制御方法及びサーバ装置に関する。
近年、送信先としてのメールアドレスを、そのメールアドレスが実在する,しないに関わらず大量に生成して、生成したメールアドレス宛に広告メールを送信する悪質な広告方法が、悪質な広告業者によって行われている。なお、このような方法で生成されるメールには、大量の宛先不明のメールが含まれることになる。
このようなメールは、一般的にはスパムメールと呼ばれており、スパムメールを受取る一般のユーザ側からすると、身に覚えのない送信元からメールが来るため不快に感じることがある。また、この場合には、受信時の通信コストもユーザ側の負担になるという問題が生じる。
このような問題を回避するために、従来の技術では、メールサーバは、メールの送信元の端末からメールを受取ったときに、その端末のIPアドレスを取得して、そのIPアドレスから短期間に送信されてくるメールの数をカウントする。そして、メールサーバは、そのメールのうち宛先不明のメールの数が所定の回数を超えた時に、その端末に対する受信制御(具体的には、メール受信を拒否すること)を行う(特許文献1参照)。
この方法によると、悪質な広告業者の端末が送信するメールには実在しないメールアドレス宛のメールが大量に含まれることが多いため、メールサーバによって悪質な広告業者の端末からのメールを拒否することが可能となり、スパムメールが一般のユーザに送信されることを防ぐことができる。
特開2003−229910号公報
しかしながら、上記の方法では、送信元の端末から少量のメールが断続的に送信され続けた場合には、メールサーバは、送信されてくるメールをスパムメールであると判定することができないという問題があった。
なお、このようなスパムメールの配信方法に対する対処法としては、宛先不明のメールを一通でも送信した端末に即座に受信制御をかけるという方法が考えられる。しかしながら、この方法では、単にメールアドレスの打ち間違えをしてしまっただけのユーザの端末にも受信制御がかかることになるため、悪質な広告業者以外の一般のユーザにとって不利益が大きくなりすぎるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その課題は、通常のユーザが使用するユーザ端末に受信の制限を行うこと避けながら、スパムメールを送信するユーザ端末には受信の制限を行うことができるメール制御方法及びサーバ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために案出された本発明によるサーバ装置は、ネットワークを介して複数のユーザ端末からの電子メールを受信可能であり、何れかのユーザ端末が発信した電子メールを受信した場合、その宛先が実在する場合にはその電子メールを同宛先へ送信可能とし、その電子メールが宛先不明である場合には宛先不明であることを示すメッセージを前記ユーザ端末宛に返信するサーバ装置であって、各ユーザ端末から発信された電子メールを受信する毎に、受信した電子メールの送信元ユーザ端末を特定するためのユーザ端末特定情報を取得するユーザ端末特定手段と、何れかのユーザ端末から発信された電子メールを受信すると、前記ユーザ端末特定手段によって取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第1の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第1タイマー手段と、何れかのユーザ端末から発信された電子メールが宛先不明であった場合には、前記ユーザ端末特定手段によって取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第2の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第2タイマー手段と、何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した回数をカウントするカウント手段と、何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第1タイマー手段が経過時間を計測している間に、前記カウント手段によってカウントされた回数が一定回数以上となると、当該ユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する登録手段と、前記登録手段により制御対象情報として登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した場合には、所定確率にて当該電子メールを破棄する制限手段とを備えたことを、特徴とする。
このように構成されると、サーバ装置は、ユーザ端末から発信された電子メールを受信したときに、その電子メールの宛先が実在する場合には、第1のタイマー手段が第1の期間が過ぎるまでの経過時間を計測する処理を開始する。そして、サーバ装置は、この第1の期間が過ぎるまでの間に、そのユーザ端末から発信された宛先不明の電子メールを一定回数以上受信したときに、そのユーザ端末のユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する。
また、ユーザ端末から発信された電子メールを受信したときに、その電子メールの宛先が不明な場合には、第2タイマー手段が第2の期間が過ぎるまでの経過時間を、その電子メールを発信したユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、計測する。そのため、サーバ装置は、ユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録するときには、第2タイマー手段による経過時間の計測を行う。
そして、サーバ装置は、制御対象情報として登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した場合には、所定確率にて当該電子メールを破棄することになる(以下、所定確率にて当該電子メールを破棄することを受信制御という)。
そのため、本発明によると、サーバ装置は、悪質な広告業者のユーザ端末から発信された大量のスパムメール(大量の宛先不明の電子メールを含む)を受信したときには、第1タイマー手段及び第2タイマー手段による処理を開始し、その後宛先不明な電子メールの受信回数が一定回数を上回った時点で、この悪質な広告業者のユーザ端末に受信制御を行うことになる。
ところで、通常のユーザは、宛先不明の電子メールをユーザ端末から送信することが殆どない。そのため、サーバ装置は、このような通常のユーザから発信される電子メールを受信したとしても、カウント手段においてカウントした宛先不明の電子メールの受信回数が一定回数以上にならなければ、その電子メールを発信したユーザ端末のユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録することはない。よって、本発明によるサーバ装置によると、このような通常のユーザのユーザ端末に対して受信制御を行うことを避けることができる。
また、通常のユーザであっても、ユーザ端末から宛先不明のメールを送信してしまう場合がある。この場合に、サーバ装置が、このユーザ端末から宛先不明の電子メールを所定の回数以上受信したときには、この通常のユーザのユーザ端末のユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する。それでも、サーバ装置は、この後に、この通常のユーザのユーザ端末から宛先不明な電子メールを受信しなければ、この通常のユーザのユーザ端末には受信制御をかけることはない。
従って、本発明によるサーバ装置によると、通常のユーザが使用するユーザ端末に受信の制限を行うこと避けながら、スパムメールを送信するユーザ端末には受信の制限を行うことができる。
なお、前記制限手段は、前記登録手段により制御対象アドレスとして登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明でない電子メールを受信した場合には、その受信後一定期間経過するまでは、前電子メールの破棄を行わないようにしてもよい。
このように構成されると、通常のユーザのユーザ端末は宛先不明の電子メールを発信する確率が低いため、サーバ装置はそのユーザ端末から頻繁に宛先が実在するメールを受信することになり、その度に一定期間(受信制御を行わなくする期間)が更新されることになる。そして、一定期間が更新され続ける間は、この通常のユーザのユーザ端末には受信の制限が行われなくなる。そのため、この場合には、サーバ装置は、通常ユーザのユーザ端末のユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録したとしても、実質的に通常のユーザのユーザ端末に受信制御を行うことを避けることができるようになる。
なお、悪質な広告業者がスパムメールをユーザ端末から発信する場合には、宛先不明の電子メールが大量に含まれることになるため、一定期間(受信制御を行わなくする期間)が殆ど更新されない。そのため、悪質な広告業者のユーザ端末は、偶然宛先の実在する電子メールを発信できたとしても、一定期間が経過した後には受信の制限が掛けられることになる。そして、一旦受信の制限が掛けられた後には、悪質な広告業者のユーザ端末が偶然宛先の実在する電子メールを発信したとしても、その電子メールの自体が破棄されやすいことになる。よって、この場合には、悪質な広告業者のユーザ端末は、受信の制限が殆ど外れないことになる。
また、前記制限手段は、前記カウント手段がカウントした回数に応じた確率で、前記電子メールの破棄を行うようにしてもよい。
このように構成されると、サーバ装置は、宛先不明な電子メールを多く送るユーザ端末ほど、高い確率での受信制御を行うことができるようになる。
また、本発明によるメール制御方法は、ネットワークを介して複数のユーザ端末からの電子メールを受信可能であり、何れかのユーザ端末が発信した電子メールを受信した場合、その宛先が実在するときにはその電子メールを同宛先へ送信可能とし、その電子メールが宛先不明であるときには宛先不明であることを示すメッセージを前記ユーザ端末宛に返信するサーバ装置における電子メール制御方法であって、前記サーバ装置が、各ユーザ端末から発信された電子メールを受信する毎に、受信した電子メールの送信元ユーザ端末を特定するためのユーザ端末特定情報を取得するユーザ端末特定手順と、何れかのユーザ端末から発信された電子メールを受信すると、前記ユーザ端末特定手順において取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第1の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第1タイマー手順と、何れかのユーザ端末から発信された電子メールが宛先不明であった場合には、前記ユーザ端末特定手順において取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第2の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第2タイマー手順と、何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手順において経過時間が計測されている間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した回数をカウントするカウント手順と、何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第1タイマー手順において経過時間が計測されている間に、前記カウント手順においてカウントされた回数が一定回数以上となると、当該ユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する登録手順と、前記登録手順において制御対象アドレスとして登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手順が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した場合には、所定確率にて当該電子メールを破棄する制限手順と実行することを、特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、一般のユーザの端末に対して受信の制限を行わずに、スパムメールを送信する端末のみに受信の制限を行うためのメール制御方法及びサーバ装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態を、説明する。
(システム構成)
図1は、本実施形態である電子メールのネットワークシステムのブロック図である。この図1に示されるように、このネットワークシステムは、サーバ装置1と、インターネットNを介して上記サーバ装置1に接続された多数のユーザ端末2,3(図1においては2台のみ図示)とから、構成されている。また、図1は、インターネットNが、2つ示されているが、1つのネットワークであってもよい。
ユーザ端末2は、インターネット接続機能を有した通常のパーソナルコンピュータであり、インターネットNを介してサーバ装置1とのメールの送受信を行うためのメーラー23等のプログラムを格納するディスク装置22,これらプログラムに従った処理を実行するCPU20,このCPU20による処理結果を表示するためのディスプレイ21及びこのCPU20に対して各種コマンドやメールの内容を入力するために用いられる入力装置(キーボード,マウス等)24等から、構成されている。
ユーザ端末3は、ユーザ端末2と同様の機能を有した通常のパーソナルコンピュータである。すなわち、ユーザ端末3は、CPU30,ディスプレイ31,ディスク装置32,入力装置34等のハードウェアから構成されており、そのディスク装置32には、メーラー33等のソフトウェアが格納されている。
サーバ装置1は、一般的なメールサーバとしての機能を有するコンピュータであり、制御装置としてのCPU11,このCPU11に実行されるプログラムを記憶したディスク装置12等のハードウェアを、備えている。なお、CPU11は、内部時計(図1に図示せず)を内蔵しており、この内部時計から現在時刻(日時)を取得することができる。
このディスク装置12が記憶するプログラムには、サーバ装置1をメールサーバとして機能させるためのプログラムであるMTA(メール・トランスファー・エージェント)120,ユーザ端末2,3がメールを送信する時に行うサーバ装置1への接続を監視するための処理を行わせる通常アドレス処理プログラム122,ユーザ端末2,3がメールを送信する時に行うサーバ装置1への接続を制限するための処理を行わせる制御対象アドレス処理プログラム124が、含まれている。なお、各プログラム120,122,124の動作は、図4,5を参照して、後で詳しく説明する。また、以下、ユーザ端末2,3がメールを送信する時に行うサーバ装置1への接続のことを、smtp接続という。また、ユーザ端末2,3がサーバ装置1へsmtp接続するときには、ユーザ端末2,3のIPアドレスを含む情報がサーバ装置1へ送信される。
また、ディスク装置12には、各ユーザ端末2,3のIPアドレス毎の接続状況が記録されたデータベースとしての接続管理データベース125(以下、接続管理DB125という),及び、上記の各プログラム122,124に用いられるパラメータが記録されたテーブルとしての設定値テーブル126が、更に格納されている。以下、接続管理DB125及び設定値テーブル126の具体的なデータ構造について、説明する。
図2には、接続管理DB125のデータベースの構造を示す表が示されている。この図2に示されるように、接続管理DB125には、サーバ装置1へsmtp接続してきたユーザ端末2,3のIPアドレス毎に、多数のフィールドからなるレコードが登録されている。なお、この接続管理DB125の各レコードを構成するフィールドには、図2に示されるように、ユーザ端末2,3のIPアドレスが登録される「IPアドレス」フィールド,通常アドレス処理プログラム122による処理が行われていることを示す「通常」か制御対象アドレス処理プログラム124による処理が行われていることを示す「制御」かのいずれかに設定される「ステータス」フィールド,ユーザ端末2,3からサーバ装置1への全smtp接続の回数が登録される「COUNT」フィールド,ユーザ端末2,3からサーバ装置1へ送信された宛先不明メール(以下、宛先不明smtpという)の回数が登録される「Y」フィールド,ユーザ端末2,3が実在するメールアドレスへsmtp接続した最新の日時が登録される「W」フィールド,Yフィールドに登録された数値に後述するSZCW欄の数値を乗算した値が登録される「Z」フィールド,及び、ユーザ端末2,3から送信されたメールの受信制御の確率(詳細は後述する)が登録される「受信制御」フィールドが、含まれる。
また、図3には、設定値テーブル126の構造を示す表が示されている。この図3に示されるように、設定値テーブル126には、CI,SZCCL,SZCSH,SZCW,SZCSL,SZCSV,SZCMTの各項目毎に、数値を登録可能な各欄が設定されている。具体的には、設定値テーブル126には、IPアドレスを短時間監視するための第1の保持期間(秒)が登録される「CI」欄(第1の保持期間が第1の期間に相当する),第1の保持期間中にカウントされるsmtp接続の回数と比較される所定の回数が登録される「SZCCL」欄,IPアドレスを長時間監視するための第2の保持期間(秒)が登録される「SZCSH」欄(第2の保持期間が第2の期間に相当する),Zフィールドに登録される数値を算出するための係数が登録される「SZCW」欄,Zフィールドに登録された数値と比較される数値が登録される「SZCSL」欄,受信制御(詳細は後述する)を一定期間掛けずにおくための所定の期間(秒)が登録される「SZCSV」欄,及び、受信制御の確率の最大値を制限するための数値(詳細は後述する)が登録される「SZCMT」欄が、設定されている。なお、設定値テーブル126の各欄の数値は、サーバ装置1の管理者が、各項目毎に設定可能な範囲内で自由に設定することができる。
(ユーザ端末3からユーザ端末2へのメール送信)
メールの送受信の説明をわかりやすくするために、以下、本明細書では、ユーザ端末3からメールが送信されるとともに、ユーザ端末2がメールを受信する場合を例にとって、説明を行う。
まず最初に、サーバ装置1とユーザ端末2との関係について説明する。
ユーザ端末2を使用する各ユーザは、サーバ装置1を用いてメールサービスを行っているプロバイダ(以下、ISPという)に対して、メールの使用契約を結ぶ。すると、ISPは、サーバ装置1のディスク装置12内に、使用契約を結んだユーザ毎に、各ユーザ宛のメールを保存しておくためのメールボックスを、設定する。そして、サーバ装置1は、ユーザ端末2宛のメールがサーバ装置1へ来た時には、そのメールをメールの宛先に対応したメールボックスに保存しておく。そして、サーバ装置1は、メールの宛先に対応したユーザ端末2からメール受信のリクエストがきた時には、メールボックスに保存していたメールをユーザ端末2へ送信する。
次に、ユーザ端末3からサーバ装置1へメールが送信される場合について説明する。
メールの送信元としてのユーザ端末3は、メールの送信時には、メーラー33の機能に従って、サーバ装置1へsmtp接続する。なお、メーラー33は、送信先のメールアドレスが多数登録されたメールが作成された場合(例えばccを利用した場合)には、各メールアドレス宛に同一の内容のメールを夫々送信することになる。このときには、ユーザ端末3は、サーバ装置1に対して、各送信先のメールアドレス毎に繰り返しsmtp接続を行うことになる。
ユーザ端末3からsmtp接続されたサーバ装置1は、受信したメールから送信先のメールアドレスを抽出し、そのメールアドレスが実在するか否かを確認する。具体的には、サーバ装置1のディスク装置12には、メールの使用契約を結んでいるユーザ端末2の情報(各ユーザ端末2毎のメールボックスに関する情報)が登録されている。そのため、サーバ装置1は、この情報と受信したメールの送信先とを比較することによって、そのメールが宛先不明であるか実在するアドレス宛へのメールであるかを判定することができる。
そして、サーバ装置1は、受信したメールの宛先が実在する場合には、該当するメールボックスにそのメールを保存する。また、サーバ装置1は、受信したメールが宛先不明であった場合には、宛先不明であるメッセージをユーザ端末3へ返信する(unknownエラー応答)。なお、以下、サーバ装置1が行うこれらの処理(メールボックスにメールを保存する処理,及び、エラー応答を行う処理)のことを、smtp通常処理という。
以上のように、本実施形態では、ユーザ端末3からサーバ装置1へメールが送信され、その後、そのメールがサーバ装置1からユーザ2へ送信されることにより、ユーザ端末3からユーザ端末2へメールが送信される。
なお、ユーザ端末3のユーザとユーザ端末2のユーザとが別のISPと契約している場合は、サーバ装置1の機能は、ユーザ端末3からのメールを受信するSMTPサーバと、SMTPサーバからメールを受信してユーザ端末2へ配信するPOP3サーバに分かれる。
(サーバ装置1の各プログラムによる処理)
以上に説明した本実施形態による電子メール管理システムに関する各プログラムの処理について、説明する。
或るユーザ端末3からメールを受信した(smtp接続された)サーバ装置1は、MTA120による処理に従って、当該ユーザ端末3のIPアドレスを取得する(ユーザ端末3のIPアドレスを取得する処理を行うCPU11がユーザ端末特定手段に相当する。また、IPアドレスがユーザ端末特定情報に相当する)。次に、サーバ装置1は、MTA120による処理に従って、該IPアドレスが接続管理DB125に登録されているか否かを判定する。
そして、サーバ装置1は、取得したIPアドレスが接続管理DB125に登録されていないと判定した場合(以下、「初回smtp」という)には、そのIPアドレスを接続管理DB125に登録するとともに、そのステータスフィールドを「通常」に設定する。また、サーバ装置1は、取得したIPアドレスが接続管理DB125に登録されていると判定した場合には、MTA120による処理に従って、接続管理DB125の該当レコードを参照してそのステータスフィールドに設定された内容が「通常」であるか「制御」であるかを判定する。
そして、サーバ装置1は、そのIPアドレスのレコードにおけるステータスフィールドに「通常」が設定されていると判定した場合には、通常アドレス処理プログラム122に従って、図4に示したフローチャートによる処理を開始する。また、サーバ装置1は、そのIPアドレスのステータスフィールドに「制御」が設定されていると判定した場合には、制御対象アドレス処理プログラム124に従って、図5に示したフローチャートによる処理を開始する。
以下、図4のフローチャートを参照して、初回smtp接続時からの通常アドレス処理プログラム122による処理について、説明する。なお、図4のフローチャートによる一連の処理中は、全て同一のIPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続があったものとして説明を行う。
サーバ装置1は、IPアドレス*.*.*.*で示されるユーザ端末3から初回smtp接続された場合には、設定値テーブル126からCI欄に登録された第1の保持期間を読み出し、この時点から第1の保持期間が経過するまでの時間をカウントするCIタイマー処理(CIタイマー処理を行うCPU11が第1のタイマー手段に相当する)を開始させる(S001)。なお、第1の保持期間は、IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続を短期間監視し続けるための保持期間であるため、60秒〜300秒の間で設定されるのが望ましい。
次のS002では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのCOUNTフィールドに初期値「1」を登録する。
次のS003では、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であるか否かを判定する。そして、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であると判定した場合には、処理をS004へ進め、メールの宛先が不明でない(実在するメールアドレス)と判定した場合には、処理をS007へ進める。
S004では、サーバ装置1は、設定値テーブル126からSZCSH欄に登録された第2の保持期間を読み出し、この時点から第2の保持期間が経過するまでの時間をカウントするSZCSHタイマー処理(SZCSHタイマー処理を行うCPU11が第2のタイマー手段に相当する)を開始させる。なお、第2の保持期間は、IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続を長期間監視し続けるための保持期間であるため、0秒〜86400秒(0秒〜24時間)の間で設定されるのが望ましい。
次のS005では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドに初期値「1」を登録し、smtp通常処理(unknownエラー応答)を行い(S006)、処理をS008に進める(Yをカウントする処理を行うCPU11がカウント手段に相当する)。
また、S007では、サーバ装置1は、smtp通常処理を行い、その処理が行われた時点の日時をCPU11の内部時計から取得し、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのWフィールドにその日時を登録し、処理をS008に進める。
S008では、S006,S007,S013,又は、S015の処理後に、新たに同一IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続が行われたか否かをチェックし、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われた時には処理をS009へ進め、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われない時には、処理をS014へ進める。
S009では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのCOUNTフィールドの数値をインクリメントする。
次のS010では、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であるか否かを判定する。そして、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であると判定した場合には、処理をS011へ進め、メールの宛先が不明でない(実在するメールアドレス)と判定した場合には、処理をS015へ進める。
S011では、サーバ装置1は、この時点で設定値テーブル126からSZCSH欄に登録された第2の保持期間を読み出し、第2の保持期間が経過するまでの時間をカウントするSZCSHタイマー処理を最初からやり直す(以下、「リスタート」という)。
サーバ装置1は、次のS012では、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドの数値をインクリメントし、次のS013ではsmtp通常処理(unknownエラー応答)を行い、処理をS014に進める。
また、S015では、サーバ装置1は、smtp通常処理を行い、その処理を行った日時を接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのWフィールドに登録して、処理をS008に戻す。
S014では、サーバ装置1は、CIタイマー処理がタイムアップしたか否かを判定し、タイムアップしていると判定した場合にはS016に処理を進め、タイムアップしていないと判定した場合には、処理をS008に戻す。
S016では、サーバ装置1は、設定値テーブル126のSZCCL欄に登録された所定の回数と、接続管理DB125におけるIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのCOUNTフィールドに登録された数値との比較を行う。そして、後者が前者以上である場合には、処理をS017へ進め、後者が前者未満である場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除し、処理を終了する。なお、SZCCL欄に登録された所定の回数は、短時間(第1の保持期間)におけるsmtp接続の回数が多いか少ないかを判定するために用いられる比較用の数値であるため、一般的なユーザが短時間にメールを送信すると考えられる回数よりも多い数値(極端に大きくない数値)が設定され得る。
S017では、サーバ装置1は、接続管理DB125におけるIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドの数値を読み出し、Yフィールドに登録された数値が1以上であるか否かを判定する。そして、サーバ装置1は、Yフィールドに登録された数値が1以上であると判定した時には処理をS018へ進め、Yフィールドに登録された数値がゼロであると判定した時には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除し、処理を終了する。
S018では、サーバ装置1は、設定値テーブル126のSZCW欄に登録された数値と、IPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドに登録された数値とを乗算した数値を、IPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのZフィールドに登録する。そして、サーバ装置1は、Zフィールドに登録された数値と設定値テーブル126のSZCSL欄の数値とを比較し、前者が後者以上であれば処理をS019へ進め、前者が後者未満であれば処理をS020へ進める。
S019では、サーバ装置1は、接続管理DB125におけるIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのステータスフィールドを「制御」に設定する。そして、ステータスフィールドを「制御」に設定した後に、SZCSHタイマー処理がタイムアップする前にIPアドレス*.*.*.*からsmtp接続があった場合には、図5のフローチャートによる処理を開始する(以下、ステータスフィールドが「制御」に設定されたレコードのIPアドレスのことを「制御対象アドレス」という)。また、ステータスフィールドを「制御」に設定した後に、SZCSHタイマー処理がタイムアップするまでにIPアドレス*.*.*.*からsmtp接続がない場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除し、一連の処理を終了する(ステータスフィールドを「制御」に設定する処理を行うCPU11が登録手段に相当する)。
S020では、サーバ装置1はSZCSHタイマー処理がタイムアップしたか否かを判定して、SZCSHタイマー処理がタイムアップしたと判定した場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除し、処理を終了する。また、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていないと判定した場合には、処理をS008へ戻す。
なお、S016の時点で処理が終了した場合(第1の保持期間中のsmtp接続回数が少なかった場合等),及び、S017の時点で処理が終了場合(第1の保持期間中に宛先不明smtpが一つもなかった場合)には、SZCSHタイマー処理がタイムアップする前であっても、サーバ装置1は接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除する。
次に、図5のフローチャートを参照して、制御対象アドレスとして設定されたIPアドレス*.*.*.*からsmtp接続があった場合における制御対象処理プログラム124による処理について、説明する。なお、図5のフローチャートによる一連の処理中は、全て同一のIPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続があったものとして説明を行う。
サーバ装置1は、制御対象アドレスとして設定されたIPアドレス*.*.*.*のユーザ端末3からsmtp接続された場合には、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であるか否かを判定する(S101)。そして、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であると判定した場合には、処理をS102へ進め、メールの宛先が不明でない(実在するメールアドレスである)と判定した場合には、処理をS108へ進める。
S108では、サーバ装置1は、smtp通常処理を行い、その時点における日時を接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードにおけるWフィールドに登録して、処理をS109に進める。そして、S109では、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていると判定した場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除して、処理を終了する。また、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていないと判定した場合には、処理をS120へ進める。
S120では、サーバ装置1は、S106,S108,又は、S117の処理後に、新たに同一IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続が行われたか否かをチェックし、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われない時には、処理をS109へ処理を戻し、以後、SZCSHタイマーがタイムアップするか、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われるまで、S109及びS120の処理ループを繰り返す。そして、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われた時には処理をS120からS101へ進める。
S102では、サーバ装置1は、この時点からSZCSHタイマー処理をリスタートさせる。
次のS103では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドの数値をインクリメントし、処理をS104に進める。
S104では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのWフィールドに日時が登録されているか否かを判定し、Wフィールドに日時が登録されていると判定した場合には処理をS105へ進め、Wフィールドに日時が登録されていないと判定した場合には処理をS107へ進める。
S105では、サーバ装置1は、この時点における日時(CPU11の内部時計の指し示す現在の日時)が、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのWフィールドに登録された日時から設定値テーブル126のSZCSV欄に登録された所定の期間を経過しているか否かを判定する。そして、サーバ装置1は、この時点における日時がWフィールドに登録された日時から所定の期間を経過していると判定した場合には処理をS107へ進め、所定の期間を経過していないと判定した場合には処理をS106へ進める。なおSZCSV欄に登録される所定の期間は、受信制御を掛けずにおく猶予期間であるため、0秒〜86400秒(0秒〜24時間)の間で設定されるのが望ましい。
S106では、サーバ装置1は、smtp通常処理(unknownエラー応答)を行い、処理をS120に進める。
S107では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドに登録された数値と、設定値テーブル126のSZCW欄に登録されている数値とを乗算した数値を、そのレコードのZフィールドに登録する。さらに、サーバ装置1は、設定値テーブル126のSZCMT欄に登録された数値(以下、SZCMTと表現する)を読み出し、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのZフィールドに登録された数値が「100−SZCMT」未満であると判定した場合には、Zフィールドに登録された数値を、そのレコードにおける受信制御フィールドに登録する。また、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのZフィールドに登録された数値が「100−SZCMT」以上であると判定した場合には、「100−SZCMT」によって算出される数値を、そのレコードにおける受信制御フィールドに登録する。
そして、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードの受信制御フィールドに登録された数値を百分率の値とした確率(%)で、そのIPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続自体を拒否することにより、そのIPアドレスに対する受信制御を行う(受信制御を行うCPU11が、制限手段に相当する)。サーバ装置1は、IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続に対する受信制御を開始した後には、処理をS110へ進める。
なお、上記のように、本実施形態では、Zフィールドに登録される数値が大きくなったとしても、受信制御の確率の上限値は「100−SZCMT」%となる。換言すれば、本実施形態では、SZCMT欄にゼロよりも大きな数字が設定されていれば、受信制御の確率が100%になることはない。そのため、サーバ装置1は、受信制御の確率を上回る回数のsmtp接続を受けた場合には、受信制御の対象となったIPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続を、受け付けることがあり得る。
S110では、サーバ装置1は、S107,又は、S114の処理後に、新たに同一IPアドレス*.*.*.*からのsmtp接続が行われたか否かをチェックし、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われた時には処理をS111へ進め、同一IPアドレスから新たなsmtp接続が行われない時には、処理をS115へ進める。
S111では、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であるか否かを判定する。そして、サーバ装置1は、そのsmtp接続におけるメールの宛先が不明であると判定した場合には、処理をS112へ進め、メールの宛先が不明でない(実在するメールアドレス)と判定した場合には、処理をS117へ進める。
S117では、サーバ装置1は、smtp通常処理を行い、その処理が行われた時点の日時をCPU11の内部時計から取得し、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのWフィールドにその日時を登録して、処理をS118に進める。そして、S118では、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていると判定した場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除して、処理を終了する。また、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていないと判定した場合には、処理をS120へ進める。
S112では、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理をリスタートさせる。
次のS113では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドの数値をインクリメントし、処理をS114に進める。
S114では、サーバ装置1は、接続管理DB125のIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードのYフィールドの数値に基づいてS107での処理と同様の計算を行い、IPアドレス*.*.*.*に対応したレコードの受信制御フィールドの数値を更新する。そして、サーバ装置1は、新たに受信制御フィールドの数値が設定された後に、処理をS115へ進める。
S115では、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていると判定した場合には、接続管理DB125からIPアドレス*.*.*.*に対応したレコードを削除して、処理を終了する。また、サーバ装置1は、SZCSHタイマー処理がタイムアップしていないと判定した場合には、処理をS110へ戻す。
(悪質な広告業者に対する処理と通常のユーザに対する処理との説明)
スパムメールを大量に送信する悪質な広告業者のユーザ端末3は、無作為に大量のメールアドレスを作成してからサーバ装置1へsmtp接続を行うため、サーバ装置1に対して宛先不明smtp接続を含む大量のsmtp接続を行うことになる。
これに対して、本実施形態のサーバ装置1によると、宛先不明smtp接続を含む大量のsmtp接続(所定の回数よりも多い回数のsmtp接続)があった場合には、そのsmtp接続を行ったユーザ端末3のIPアドレスを制御対象アドレスとして設定する。そして、その制御対象アドレスから更に宛先不明smtp接続があり、且つ、Wフィールドに登録された日時から所定の期間(SZCSV欄に登録された期間)が経過した後であれば、サーバ装置1は、そのユーザ端末3からのsmtp接続に対して受信制御を行うことができる。そのため、本実施形態によると、スパムメールを一度に大量に配信する悪質な広告業者のユーザ端末3に対して受信制御を行うことができる。
また、ユーザ端末3が長期間に渡って断続的(例えば、第1の保持期間よりも長い間隔をあけて)にsmtp接続を行ったとしても、サーバ装置1は、長期間(第2の保持期間)に渡ってそのユーザ端末3のIPアドレスに対応したレコードを保持することができるため、このようなsmtp接続を行う悪質な広告業者のユーザ端末3に対しても受信制御を行うことができる。
また、通常のユーザ(悪質な広告業者以外のユーザ)のユーザ端末3からは、実在するメールアドレスに対応したsmtp接続のみが行われることが殆どである。この場合には、サーバ装置1はそのsmtp接続を行ったIPアドレスを制御対象アドレスにすることがないため、ユーザ端末3に受信制御が掛かることはない。
また、例えば、通常のユーザが、既にサーバ装置1とのメール契約を解除している友人のメールアドレス宛に、その事実を知らないままメールを送ってしまうことがある。この場合には、ユーザ端末3からサーバ装置1に、宛先不明smtp接続が行われることになる。すると、サーバ装置1は、このユーザ端末3のIPアドレスに対して、一旦はSZCSHタイマー処理による長時間の監視を開始することになる。それでも、このユーザ端末3からのsmtp接続の回数が少なければ(所定の回数よりも少なければ)、サーバ装置1は、CIタイマー処理がタイムアップした時点でこのユーザ端末3のIPアドレスに対応したレコードを削除する。そのため、メールを少ししか送らない通常のユーザのユーザ端末3は、仮に宛先不明smtp接続を行ったとしても、受信制御を掛けられることがない。
また、通常のユーザであっても、ccなどを利用して大勢の宛先にメールを送る場合があり、この場合にはある程度実在しないメールアドレスが含まれてしまう場合がある。この場合には、送信するメールの件数と実在しないメールアドレスの件数によっては、通常のユーザが操作するユーザ端末3であっても、サーバ装置1がそのユーザ端末3のIPアドレスを制御対象アドレスと判定してしまう場合がある。
それでも、この場合には実在するメールドレスへのsmtp接続も数多く行われるため、Wフィールドに登録される日時が短期間に更新されることになり、SZCSV欄に登録される時間によっては、Wフィールドに登録された日時からSZCSV欄に登録された時間が経過する前にユーザ端末3から全てのsmtp接続を終わらせることができる。即ち、この場合には、サーバ装置1の接続管理DB125のステータスは「制御」になるが、受信制御は行われないため、このような通常のユーザに対しても不利益が生じない。
また、通常のユーザであっても、送信するメールの件数と実在しないメールアドレスの件数によっては、ユーザ端末3のIPアドレスに対してサーバ装置1から受信制御を掛けられてしまう場合がある。それでも、本実施形態によると、通常のユーザは、ユーザ端末3を操作して、実在するメールアドレスに対するsmtp接続をサーバ装置1に対して何回か(受信制御の確率を上回る回数)連続して行えば、Wフィールドの日時を更新させることができる。この場合には、このユーザ端末3に対するサーバ装置1による受信制御が所定の期間解除される。
なお、仮に、悪質な広告業者が用いるユーザ端末3が、偶然実在するメールアドレスを作成し、この実在するメールアドレスに対するsmtp接続を行ったとしても、その後実在するメールアドレスが作成されない場合にはWフィールドに登録される日時が更新されないため、そのsmtp接続の後に所定の期間が経過すると、悪質な広告業者のユーザ端末3のIPアドレスに対して受信制御が掛けられることになる。
そして、一旦受信制御を掛けられた悪質な広告業者のユーザ端末3は、サーバ装置1に対してsmtp接続を許可される数が極端に減るため、その後偶然実在するメールアドレスが作成できたとしても、そのメールアドレスに対するsmtp接続自体が拒否される確率が高い。そのため、一旦受信制御を掛けられた悪質な広告業者のユーザ端末3は、受信制御が外れる確率が非常に低いことになる。
このように、本実施形態によるサーバ装置1によると、悪質な広告業者のユーザ端末3に受信制御を行うことができるとともに、通常のユーザが使用するユーザ端末3に受信制御を行うことを避けることができる。
本実施形態によるネットワークシステムのブロック図 本実施形態による接続管理DBの構成を示す図 本実施形態による設定値テーブルの構成を示す図 通常アドレス処理プログラムによる処理を示すフローチャート 制御対象アドレス処理プログラムによる処理を示すフローチャート
符号の説明
1 サーバ装置
2,3 ユーザ端末
11,20,30 CPU
12,21,32 ディスク装置
120 MTA
122 通常アドレス処理プログラム
124 制御対象アドレス処理プログラム
125 接続管理DB
126 設定値テーブル

Claims (4)

  1. ネットワークを介して複数のユーザ端末からの電子メールを受信可能であり、何れかのユーザ端末が発信した電子メールを受信した場合、その宛先が実在するときにはその電子メールを同宛先へ送信可能とし、その電子メールが宛先不明であるときには宛先不明であることを示すメッセージを前記ユーザ端末宛に返信するサーバ装置であって、
    各ユーザ端末から発信された電子メールを受信する毎に、受信した電子メールの送信元ユーザ端末を特定するためのユーザ端末特定情報を取得するユーザ端末特定手段と、
    何れかのユーザ端末から発信された電子メールを受信すると、前記ユーザ端末特定手段によって取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第1の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第1タイマー手段と、
    何れかのユーザ端末から発信された電子メールが宛先不明であった場合には、前記ユーザ端末特定手段によって取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第2の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第2タイマー手段と、
    何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した回数をカウントするカウント手段と、
    何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第1タイマー手段が経過時間を計測している間に、前記カウント手段によってカウントされた回数が一定回数以上となると、当該ユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する登録手段と、
    前記登録手段により制御対象情報として登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した場合には、所定確率にて当該電子メールを破棄する制限手段と
    を備えたことを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記制限手段は、前記登録手段により制御対象情報として登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手段が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明でない電子メールを受信した場合には、その受信後一定期間経過するまでは、前電子メールの破棄を行わない
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 前記制限手段は、前記カウント手段がカウントした回数に応じた確率で、前記電子メールの破棄を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. ネットワークを介して複数のユーザ端末からの電子メールを受信可能であり、何れかのユーザ端末が発信した電子メールを受信した場合、その宛先が実在するときにはその電子メールを同宛先へ送信可能とし、その電子メールが宛先不明であるときには宛先不明であることを示すメッセージを前記ユーザ端末宛に返信するサーバ装置における電子メール制御方法であって、前記サーバ装置が、
    各ユーザ端末から発信された電子メールを受信する毎に、受信した電子メールの送信元ユーザ端末を特定するためのユーザ端末特定情報を取得するユーザ端末特定手順と、
    何れかのユーザ端末から発信された電子メールを受信すると、前記ユーザ端末特定手順において取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第1の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第1タイマー手順と、
    何れかのユーザ端末から発信された電子メールが宛先不明であった場合には、前記ユーザ端末特定手順において取得された当該電子メールの送信元ユーザ端末のユーザ端末特定情報に関連付けて、その受信時点から第2の期間が過ぎるまで経過時間を計測する第2タイマー手順と、
    何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手順において経過時間が計測されている間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した回数をカウントするカウント手順と、
    何れかのユーザ端末特定情報に関連付けて前記第1タイマー手順において経過時間が計測されている間に、前記カウント手順においてカウントされた回数が一定回数以上となると、当該ユーザ端末特定情報を制御対象情報として登録する登録手順と、
    前記登録手順において制御対象アドレスとして登録されているユーザ端末特定情報に関連付けて前記第2タイマー手順が経過時間を計測している間に、当該ユーザ端末特定情報によって特定されたユーザ端末から発信された宛先不明な電子メールを受信した場合には、所定確率にて当該電子メールを破棄する制限手順と
    を実行する
    ことを特徴とする電子メール制御方法。
JP2006088650A 2006-03-28 2006-03-28 メール制御方法及びサーバ装置 Expired - Fee Related JP4739077B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088650A JP4739077B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 メール制御方法及びサーバ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088650A JP4739077B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 メール制御方法及びサーバ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007266947A true JP2007266947A (ja) 2007-10-11
JP4739077B2 JP4739077B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=38639509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006088650A Expired - Fee Related JP4739077B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 メール制御方法及びサーバ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4739077B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014038246A1 (ja) * 2012-09-04 2014-03-13 Necビッグローブ株式会社 電子メール監視

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125005A (ja) * 2001-10-17 2003-04-25 Nec Commun Syst Ltd メールサーバ,メール配信システムおよびメール配信方法
JP2003163696A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Nec Corp 電子メールシステムおよび迷惑メール防止方法
JP2003229910A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ルータおよびスパムトラヒック減少方法
JP2003242090A (ja) * 2002-02-20 2003-08-29 Dental Supply:Kk 電子メール中継方法及びその装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003125005A (ja) * 2001-10-17 2003-04-25 Nec Commun Syst Ltd メールサーバ,メール配信システムおよびメール配信方法
JP2003163696A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Nec Corp 電子メールシステムおよび迷惑メール防止方法
JP2003229910A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ルータおよびスパムトラヒック減少方法
JP2003242090A (ja) * 2002-02-20 2003-08-29 Dental Supply:Kk 電子メール中継方法及びその装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014038246A1 (ja) * 2012-09-04 2014-03-13 Necビッグローブ株式会社 電子メール監視
US10467596B2 (en) 2012-09-04 2019-11-05 Biglobe Inc. Electronic mail monitoring

Also Published As

Publication number Publication date
JP4739077B2 (ja) 2011-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3061215B1 (en) Conditional delivery of electronic messages
US7711781B2 (en) Technique for detecting and blocking unwanted instant messages
CN110519265B (zh) 一种防御攻击的方法及装置
US9647915B2 (en) Detailed end-to-end latency tracking of messages
US20200195609A1 (en) Method and system for restricting transmission of data traffic for devices with networking capabilities
TWI602411B (zh) 隱私增強電子郵件服務
US20180034949A1 (en) Method and system for detecting abnormal contact information and server
US20190007327A1 (en) Automatic rule generation for flow management in software defined networking networks
JP4739077B2 (ja) メール制御方法及びサーバ装置
US20150200890A1 (en) Systems and Methods for Detecting Spam in Outbound Transactional Emails
CN107948195B (zh) 一种防护Modbus攻击的方法及装置
JP2012114719A (ja) 検知装置、検知方法及び検知プログラム
CN109120510B (zh) 基于权限控制的邮件发送方法、装置及系统
WO2020024402A1 (zh) 一种流量特征的管理方法、装置及中心节点服务器
US9515943B2 (en) Topic discard indication
US20160337394A1 (en) Newborn domain screening of electronic mail messages
CN106603335B (zh) 私有软件流量监控方法和设备
CN105743875A (zh) 信息处理装置以及方法
JP2011108094A (ja) 電子メール配信システムおよび方法
JP7283352B2 (ja) メール監視装置およびメール監視方法
CN114567589B (zh) 路由上报的识别方法及装置
JP2004172891A (ja) 迷惑メール抑止装置、迷惑メール抑止方法、及び迷惑メール抑止プログラム
CN105701684B (zh) 一种数据处理方法以及装置
JP2019213010A (ja) 通信先限定システム、通信先限定装置、管理装置、通信先限定方法及びコンピュータプログラム
JP5682260B2 (ja) メール処理方法、プログラム及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090316

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090316

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20101104

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101104

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110314

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees