JP2007264543A - 導波路型光デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】電気光学効果を有する基板に一対の光導波路および電極を形成した導波路型光デバイスについて、駆動電圧を低減する。
【解決手段】本発明は、例えば、Z−カットのLN基板1を用いたマッハツェンダ型のLN変調器について、LN基板1の表面にエッチング部1Aを形成して段差を設け、その段差部分にマッハツェンダ干渉計の一対の分岐導波路13A,13Bが位置するように光導波路10を形成することで、基板面の垂直方向について、各分岐導波路13A,13Bの間に高低差をつける。これにより、一方の分岐導波路13Bの上方に設けた信号電極21から他方の分岐導波路13Aの上方に設けた接地電極22に向かう電気力線が分散し難くなり、低い駆動電圧で所望の電気光学効果を得ることが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気光学効果を利用した導波路型光デバイスに関し、特に、誘電体基板の表面近傍に形成した一対の光導波路に対して基板面の略垂直方向に電界が作用する導波路型光デバイスに関する。
電気光学効果をもつ結晶、特にニオブ酸リチウム(LiNbO;LN)等の強誘電体結晶はその高い電気光学定数から、光の変調器やスイッチ、減衰器等の数多くの光デバイスへの適用がなされている。例えば、大容量高速通信に使用されているLN変調器は、光源を直接変調する構成のものやEA変調器集積型半導体レーザ(Electroabsorption Modulator Integrated Laser Diode;EML)等と比較して、波長チャープの発生量が少ないなどの点で有利である。
具体的に、従来のLN変調器としては、例えば図16〜図18に示すように、Z−カットのLN基板を用いデュアル駆動型の電極を形成したチャープ可変の構成(図16)や、Z−カットのLN基板を用いシングル駆動型の電極を形成したチャープ固定の構成(図17)、X−カットのLN基板を用いシングル駆動型の電極を形成した零チャープの構成(図18)が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、各図における符号101はLN基板、110はマッハツェンダ型の光導波路、121は信号電極、122は接地電極、130はバッファ層である。
上記のような各種構成のうちでシングル駆動型のLN変調器は使い勝手が良く、特に、所要量のチャーピングを持たせたチャープ型LN変調器(図17)は、長距離の光伝送に有利であるという報告もなされており、長距離大容量の光伝送システムにおいて広く製品化されている。
特開2004−219521号公報(段落0002−0003等)
しかしながら、上記のようなLN変調器については、前述した直接変調方式やEMLよりも駆動時の電圧が大きく、消費電力やドライバ回路の駆動振幅などの点から、低電圧化(変調効率の改善)が課題となっている。このような課題は、LN変調器に限らず、電気光学効果を有する基板を利用した各種の導波路型光デバイスに共通するものである。
具体的に、前述の図17に示したようなZ−カットの基板を用いたシングル駆動型の電極構造を有する導波路型光デバイスについて説明すると、図19のX−X’断面図に示すように、Z−カット基板の表面近傍に所要の距離を隔てて略平行に形成された2本の光導波路に対して、一方の光導波路の上方には信号電極、他方の光導波路の上方には接地電極が配置される。このような電極構造では、各光導波路に対して作用する電界は、基板面に略垂直方向となる。図19中の曲線矢印は、信号電極および接地電極の間の電気力線を模式的に示している。この電気力線の状態からも分かるように、Z−カット基板を用いたシングル駆動型の電極構造では、電気力線が分散され易い構造となっており、所望の電気光学効果を得るためには、信号電極に比較的高い駆動電圧を印加しなければならないという問題点がある。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、電気光学効果を有する基板に一対の光導波路および電極を形成した導波路型光デバイスについて、駆動電圧を低減することのできる新規な構造を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の導波路型光デバイスの一態様は、電気光学効果を有する基板と、前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1光導波路と前記第2光導波路とで異なることを特徴とする。
このような構成の導波路型光デバイスでは、基板の一の面と対向する他の面からの距離が第1光導波路と第2光導波路とで異なることにより、一対の光導波路に高低差がつけられるようになる。これにより、一対の光導波路が同じ高さに配置された構成と比べて、第1および第2電極の間で形成される電気力線が分散し難い状態が実現されるようになる。
また、本発明の導波路型光デバイスの他の態様は、電気光学効果を有する基板と、前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、前記第1光導波路は、前記一の面の一部である第1の面の近傍に形成され、前記第2光導波路は、前記一の面の一部である第2の面の近傍に形成され、前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1の面と前記第2の面とで異なることを特徴とする。
このような構成では、基板の一の面の段差(第1の面および第2の面)により、各々の面の近傍に形成された第1および第2光導波路の間に高低差がつけられるようになる。これにより、一対の光導波路が同じ高さに配置された構成と比べて、第1および第2電極の間で形成される電気力線が分散し難い状態が実現されるようになる。
また、上記のような導波路型光デバイスの具体的な構成としては、前記基板に形成されたマッハツェンダ型光導波路を備え、前記マッハツェンダ型光導波路は、入力導波路と、該入力導波路に入力された光を2つに分岐する分岐部と、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1分岐導波路と、該分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2分岐導波路と、前記第1および第2分岐導波路を通過した各光を合波する合波部と、該合波部で合波された光が伝搬する出力導波路と、を有し、前記第1および第2分岐導波路が、前記一対の光導波路に該当するものであってもよい。
上記のような構成の導波路型光デバイスでは、マッハツェンダ型光導波路の入力導波路に入力された光が分岐部で2分岐されて第1および第2分岐導波路にそれぞれ送られる。各分岐導波路には、第1および第2電極間で発生する電界が作用し、この電界による電気光学効果によって各分岐導波路の屈折率が変化することにより、各々を伝搬する光の位相が変化する。そして、各分岐導波路を伝搬した光が合波部で合波されることにより強度変調された光信号が出力導波路から出力されるようになる。
上述したような本発明の導波路光デバイスによれば、所望の電気光学効果を得るのに必要な駆動電圧を低減することが可能になる。また、駆動電圧を一定に維持したとすれば、光導波路を伝搬する光と電極を伝搬する電気信号とが相互作用する長さを短くすることができる。よって、例えば光の変調を行う場合には、変調効率を向上させることが可能になり、また、広帯域の変調を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明による導波路型光デバイスの第1実施形態を示す構成図である。
図1において、本実施形態の導波路型光デバイスは、例えば、従来のZ−カット基板を用いたシングル駆動型の電極構造を有するLN変調器に本発明を適用したものである。このLN変調器は、Z−カットのLN基板1と、入力導波路11、分岐部12、分岐導波路13A,13B、合波部14および出力導波路15からなるマッハツェンダ型の光導波路10と、信号電極21および接地電極22からなる駆動電極20と、LN基板1の表面と駆動電極20の間に形成したバッファ層30と、を備える。
LN基板1は、光導波路10の分岐導波路13A付近に位置する予め設定した部分(図1の上段に示す上面図において破線で囲んだ範囲)に、基板の一の面(表面)の高さを他の部分とは相違させたエッチング部1Aを有する。本実施形態では基板の表面のうちのエッチング部1Aを除く部分が第1の面(上段の面)、エッチング部1Aに該当する部分が第2の面(下段の面)となる。上記のエッチング部1Aは、図1の下段に示すX−X’断面図にあるように、LN基板1の表面近傍に形成される各分岐導波路13A,13Bに高低差を与える。ここでは、信号電極21が上方に配置される分岐導波路13Bの高さよりも、接地電極22が上方に配置される分岐導波路13Aの高さが低くなるよう段差が設けられている。上記のエッチング部1Aは、分岐部12側に位置する一端部分が、分岐部12とそれより一段低い分岐導波路13Aとの間での光路の接続が低損失で行われるように、分岐部12から分岐導波路13Aの一端に向けて段差を徐々に大きくしたスロープ形状となっている。また、合波部14側に位置する他端部分も、分岐導波路13Aとそれより一段高い合波部14との間での光路の接続が低損失で行われるように、分岐導波路13Aの他端から合波部14に向けて段差を徐々に小さくしたスロープ形状となっている。図2は、図1の構成をY方向から見たときの基板1表面の高低差を光導波路と伴に示した概略図であり、上記のようなエッチング部1Aの両端部分のスロープ形状が拡大して図示されている。
光導波路10は、上記のようなエッチング部1Aを設けたLN基板1に対して、例えばチタン(Ti)拡散等の公知の処理を施すことにより、マッハツェンダ干渉計を構成する入力導波路11、分岐部12、分岐導波路13A,13B、合波部14および出力導波路15を基板表面近傍に形成したものである。分岐導波路13Aは、LN基板1のエッチング部1Aにより、前述したように基板面の垂直方向に対する高さが、他の導波路部分よりも1段低くなっている。
なお、上述した特許文献1(特開2004−219521号公報)の段落0005や、特開2000−266951号公報の図9などには、基板にリッジ型導波路を形成した構成例が示されており、該基板も表面に段差構造を有していることになる。しかしながら、上記のような従来構成における基板の段差構造は、リッジ型導波路を実現するために光導波路の両側に位置する基板部分を削った結果、基板の表面に段差が形成されたものであり、本発明のように基板内に形成される一対の導波路の垂直方向の高さを相違させるべく形成された基板の段差構造とは本質的に異なるものである。
駆動電極20は、LN基板1の表面上にバッファ層30を介して信号電極21および接地電極22が形成されている。信号電極21は、ここでは分岐導波路13Bに沿うようにパターニングされている。この信号電極21の一端には、図示を省略したドライバ回路から供給される駆動電圧が印加される。接地電極22は、信号電極21と一定の距離を隔ててLN基板1上の略全面に形成されている。
バッファ層30は、光導波路10中を伝搬する光が駆動電極20により吸収されるのを防ぐためのものであり、例えば酸化シリコン(SiO)等からなるものが一般的である。
ここで、上記のような段差構造を備えたLN変調器の製造方法の一例を図3に示す工程図を参照しながら説明する。
一般に、マッハツェンダ型LN変調器における一対の分岐導波路の間隔は、光が伝搬するモードフィールドにも依存するが、10μm〜20μm程度である。これと同程度の段差が表面に形成されるようLN基板1を加工することは、例えばドライエッチング等の既存のプロセス技術を用いて容易に行うことが可能である。そこで、予め用意したLN基板1の表面上において、エッチング部1Aを形成する部分を除いた部分にフォトレジストRを形成する(図3のS1,S2)。このフォトレジストは、ドライエッチングによりエッチング部1Aを形成する際のマスクとして使用される。
ここで、エッチング部1Aの境界部分に急峻な段差がつくと、その近傍に形成される光導波路が寸断される可能性があるため、エッチング部1Aの境界の面はある程度の傾きを持った斜面とするのがよい。段差の境界を斜めに形成する1つの方法として、ここでは上記フォトレジストRをベーク処理し、フォトレジストRの収縮効果を利用してマスク端面に所望の傾斜をつける(S3)。このときのベーク温度は、使用するレジスト材料およびホットプレートやオーブンなどを用いたベーク手法に応じて最適化される。
そして、斜め形成されたフォトレジストRをマスクとしてLN基板1のドライエッチングを行う。エッチング量(基板表面の段差)は、光導波路のモードフィールドにもよるが、5μm〜20μm程度とするのがよい。ただし、本発明における基板表面の段差は上記の一例に限定されるものではなく、ここでは各分岐導波路13A,13Bを伝搬する光が相互作用しない範囲で任意に設定することが可能である。このとき、フォトレジストRとLN基板1の選択比が同程度であれば、マスク端面の形状をトレースした斜面を境界部分に持つエッチング部1Aが形成される(S4)。なお、エッチング部1Aとは反対側に位置するマスク端面の傾斜もLN基板1にトレースされることになるが当該部分はカットされる。上記の説明ではドライエッチング時の基板とマスクの選択比を同程度としたが、該選択比を調整することで、エッチング部1Aの境界面の傾斜角度を最適化することも可能である。
なお、上記の傾斜角度は、分岐導波路13A,13Bの間に位置するエッチング部1Aの境界部分(第3の面)に対応したものである。前述した分岐部12側および合波部14側の境界部分のスロープ形状は挿入損失の低減の面からなるべく緩やかにするのが好ましい。このような緩やかな傾斜についても、レジスト材料やベーク温度、ドライエッチング時の選択比を最適化することで対応可能である。また、後述するようなリフトオフを行って得たメタルマスクを利用する形成方法を適用してもよい。
次に、上記のようにしてエッチング部1Aが形成されたLN基板1の表面上に、光導波路10となるチタン(Ti)層を蒸着する(S5)。そして、マッハツェンダ干渉計を構成する2本の分岐導波路13A,13Bが基板面に段差をつけた部分に位置するようにパターンを合わせてTi層のエッチングを行う(S6)。Ti層が所要のパターンにエッチングされると、該Ti層の熱拡散処理を行い、LN基板1の表面近傍にマッハツェンダ型の光導波路10を形成する(S7)。
LN基板1への光導波路10の形成が完了すると、段差がつけられたLN基板1の表面にバッファ層30を形成する(S8)。そして、バッファ層30上に信号電極21および接地電極22を形成するためのレジストRのパターニング処理を行い(S9)、該レジストRをマスクとしてバッファ層30上に金(Au)メッキを施し(S10)、レジストRを除去する(S11)。これにより、分岐導波路13Bの上方に信号電極21、分岐導波路13Aの上方に接地電極22をそれぞれ配置した所定パターンの駆動電極20が形成され、図1に示したようなエッチング部1Aを有するLN変調器が既存のプロセス技術を用いて製造される。
なお、上記の製造工程では、エッチング部1Aの境界部分を斜めに形成する方法として、ベーク処理によるフォトレジストRの収縮効果を利用する一例を示したが、他の形成方法として、例えば図4の工程図に示すようなリフトオフを利用した方法を適用することも可能である。具体的には、予め用意したLN基板の表面上のエッチング部1Aを形成する部分にレジストRを形成し(図4のS21,S22)、さらに、ドライエッチングのマスクとなるメタル層Mを蒸着した後(S23)、リフトオフにより不要部分を除去して所望のメタルマスクを得る(S24)。なお、メタル層Mとしては通常クロム(Cr)等が使用される。
次に、再度レジストRを塗布し、斜面を形成する方向にパターンがずれるようにレジストRをパターニングした後(S25)、メタル層Mの蒸着(S26)およびリフトオフ(S27)を行う。これを繰り返し行うことにより、階段状の端面を有するメタルマスクMが形成される(S28)。そして、該メタルマスクMを用いてLN基板1のドライエッチングを行うことで、メタルマスクMの形状をトレースした斜面を境界部分に持つエッチング部1Aが形成される(S29)。LN基板1にエッチング部1Aが形成された後は、前述の図3に示したS5〜S11と同様の処理が施される。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
上記のような構成のLN変調器では、外部から入力導波路11に与えられた連続光が分岐部12で2分岐されて各分岐導波路13A,13Bにそれぞれ送られる。各分岐導波路13A,13Bには、信号電極21の一端に印加される駆動信号に応じて、信号電極21と接地電極22の間で発生する電界が作用し、この電界による電気光学効果によって各分岐導波路13A,13Bの屈折率が変化する。これにより、各分岐導波路13A,13Bを伝搬する各々の光の位相がそれぞれ変化して、各々の光が合波部14で合波されることにより強度変調された光信号が出力導波路15から外部に出力されるようになる。
このとき、分岐導波路13Bの上方に位置する信号電極21から分岐導波路13Aの上方に位置する接地電極22に向かう電気力線は、例えば図5の曲線矢印に示すような状態となる。この状態は、上述の図19に示した従来の構成、すなわち、一対の分岐導波路が同じ高さに配置される構成の場合と比べて、電気力線が分散し難い状態となる。
したがって、本LN変調器によれば、所望の電気光学効果を得るのに必要な駆動電圧を従来構成よりも低くすることができるため、変調効率の改善を図ることが可能になる。また、本LN変調器において、駆動電圧を従来と同様の値に維持した場合には、光と電気信号が相互作用する部分の長さ(相互作用長)を従来よりも短くすることができる。これにより、信号電極21を伝搬する駆動信号、具体的には、伝送ビットレートに対応した高周波電気信号(例えば、マイクロ波等)の減衰が小さくなるため、より広帯域の変調を行うことが可能になる。
さらに、強誘電体であるLN基板1を使用した拡散導波路は、その構造上、光の伝搬方向に垂直な断面のモードフィールドが、基板面に平行な横方向に大きくなる傾向がある(図1下段または図5参照)。本LN変調器では、横方向に広がりを持つ各分岐導波路13A,13Bが縦方向にずらして配置されるため、従来のように各分岐導波路が同じ高さに配置される場合と比べて、各分岐導波路13A,13Bを伝搬する光が相互作用し難くい構造となり、出力光の消光比の改善効果も期待できる。なお、図6に示すように、基板表面の段差の端から光導波路までの距離aについては、変調効率の面からはa=0が望ましいが、光導波路のモードフィールによっては、損失発生の懸念がある。段差での損失を低減するためには、モードフィールドが大きい場合、距離aを大きくしなければならず、モードフィールドが小さい場合には、距離aを小さくできる。ただし、モードフィールドは、マルチモードの励起や光ファイバとの接続損失および変調効率を考慮して最適化されるため、上記の距離aは、要求される特性に応じて適宜に決定する必要がある。
加えて、分岐部12と分岐導波路13Aの一端との間、および、分岐導波路13Aの他端と合波部14との間を緩やかなスロープ形状としたことにより、分岐部12から分岐導波路13Aを介して合波部14に至る光路の接続が低損失で行われるため、エッチング部1Aを設けて駆動電圧の低減を図ったことによる、各分岐導波路13A,12Bの伝搬光のパワーのばらつきを抑えて、良好な変調特性を維持することが可能である。
なお、上述した第1実施形態では、基板面の垂直方向について、信号電極21が上方に配置される分岐導波路13Bの位置よりも、接地電極22が上方に配置される分岐導波路13Aの位置が低くなるようにエッチング部1Aを設けた一例を示したが、該エッチング部1Aに代えて、図7に示すようなエッチング部1Bを設けて、分岐導波路13Bの位置が分岐導波路13Aの位置よりも低くなるような構成とすることも勿論可能である。また、例えば図8に示すように、分岐導波路1Bの両側に位置する部分にエッチング部1A,1Bを設けるようにしてもよい。このような構成では、信号電極21から分岐導波路13A上方の接地電極22に向かう電気力線だけでなく、信号電極21から分岐導波路13Aとは反対側の接地電極23に向かう電気力線も分散し難くなるため、より低い駆動電圧で所望の電気光学効果を得ることが可能になる。
さらに、上述した第1実施形態では、各分岐導波路1A,1Bの間に位置するエッチング部1Aの境界部分が傾斜面となるようにした一例を示したが、光導波路のモードフィールドによっては、損失を多少犠牲にして変調効率をより高くするために、例えば図9に示すように、略垂直な境界面を形成するようにしても構わない。なお、図9の上段は図1の構成に対応し、中段は図7の構成に対応し、下段は図8の構成に対応している。このような段差を垂直にする構成では、単純な形状のマスクを用いて基板に段差構造を形成することができるため、LN変調器をより容易に製造することが可能になる。また、基板面に平行な横方向について、各分岐導波路13A,13Bを近づけることもでき(ただし、各分岐導波路13A,13Bの伝搬光に相互作用が生じない範囲とする)、信号電極21および接地電極22の間の距離が短くなればさらに低い駆動電圧で所望の電気光学効果を得ることが可能になる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明による導波路型光デバイスの第2実施形態を示す構成図である。
図10において、本実施形態の導波路型光デバイスは、上述した第1実施形態のLN変調器の応用例として、段差構造を設けて駆動電圧の低減を図ったことによる各分岐導波路13A,12Bの伝搬光のパワーのばらつきがより効果的に抑えられるようにしたものである。具体的には、LN基板1の表面の高さを3段階とし、入力導波路11および出力導波路16の高さ(図10中段のX1−X1’断面図参照)に対して、分岐導波路1Aの高さが1段低くされ、分岐導波路1Bの高さが1段高くされる(図10下段のX2−X2’断面図参照)。
上記のような3段の段差構造をLN基板1に形成するには、まず、最も高い位置に配置される分岐導波路1Bに対応する部分を除いたLN基板1の表面にエッチング部1Cを形成する。そして、形成されたエッチング部1C内において、最も低い位置に配置される分岐導波路1Aに対応する部分にさらにエッチング部1Dを形成する。このとき、エッチング部1Cの深さと、エッチング部1Dの深さとが略等しくなるようにするのが望ましい。エッチング部1C,1D全体の深さは、上述した第1実施形態におけるエッチング部Aの深さと同程度である。
分岐部12と各分岐導波路13A,13Bの一端との間、および、各分岐導波路13A,13Bの他端と合波部14との間に位置する部分は、上述した第1実施形態の場合と同様に緩やかなスロープ形状として、高低差のつけられた分岐部12、分岐導波路13A,13Bおよび合波部14の間での光路の接続が低損失で行われるようにする。図11は、図10の構成をY方向から見たときの基板1表面の高低差を光導波路と伴に示した概略図であり、上記のような各分岐導波路13A,13Bの両端部分のスロープ形状が拡大して図示されている。
上記のような構成のLN変調器では、上述した第1実施形態の場合と同様の作用効果が得られるのに加えて、基板面の垂直方向について、入力導波路11および出力導波路15の高さに対し、各分岐導波路13A,13Bが対称に配置されるため、各分岐導波路13A,13Bを伝搬する光の損失が同程度になる。よって、段差構造を設けて駆動電圧の低減を図ったことによる、各分岐導波路13A,12Bの伝搬光のパワーのばらつきを最小限に抑えることが可能になる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図12は、本発明による導波路型光デバイスの第3実施形態を示す構成図である。
図12において、本実施形態の導波路型光デバイスは、上述した第1実施形態のLN変調器の変形例として、LN基板1内に形成していた入力導波路11および分岐部12並びに合波部14および出力導波路15の機能を、光ファイバ型カプラ41および41’を用いて実現することで、導波路基板の構成の簡略化を図ったものである。
具体的に、本LN変調器に用いるLN基板1’は、図中の破線で囲まれた下側の略半分の部分にエッチング部1Eが形成されている。エッチング部1Eの境界部分は、上述した第1実施形態の場合と同様に分岐導波路の寸断を防ぐために斜めに形成されるか、若しくは、上述の図9に示したように略垂直に形成される。なお、エッチング部1Eの長手方向の両端は、それぞれ一定の深さでLN基板1’の端面まで達している。
分岐導波路13A,13Bは、上記エッチング部1Eが形成されたLN基板1の段差を有する表面近傍に形成され、ここでは分岐導波路13Aの高さが分岐導波路13Bの高さよりも1段低くなっている。各分岐導波路13A,13Bの両端はLN基板1’の端面まで達している。分岐導波路13Aの上方にはバッファ層30を介して接地電極22が設けられ、分岐導波路13Bの上方にはバッファ層30を介して信号電極21が設けられている。
入力側の光ファイバ型カプラ41は、1つの入力ポートと2つの分岐ポートとを有する。入力ポートには、外部から与えられる連続光が入力される。一方の分岐ポートの端面は、分岐導波路13Aの入力端面近傍に配置され、他方の分岐ポートの端面は、分岐導波路13Bの入力端面近傍に配置される。
出力側の光ファイバ型カプラ41’は、2つの入力ポートと1つの合波ポートを有する。一方の入力ポートは、分岐導波路13Aの出力端面近傍に配置され、他方の入力ポートの端面は、分岐導波路13Bの出力端面近傍に配置される。合波ポートからは、各入力ポートに入力された光を合波した光が出力される。
上記のような構成のLN変調器では、上述した第1実施形態の場合と同様の作用効果が得られるのに加えて、各分岐導波路13A,13Bに対する光の入出力が光ファイバ型カプラ41,41’を用いて行われるので、第1実施形態の場合のようにエッチング部の両端に位置する境界部分を緩やかなスロープ形状とする必要がないので、LN基板1の段差構造を簡略化することができ、導波路基板を容易に製造することが可能になる。
なお、上記の第3実施形態では、光ファイバ型カプラ41,41’を用いる構成例を示したが、例えば図13に示すように、入力光ファイバ51から出射される光をレンズ52,54およびプリズム53の組み合わせにより2分岐して各分岐導波路13A,13Bの入力端面に導くと共に、各分岐導波路13A,13Bの出力端面から出射される光をレンズ52’,54’およびプリズム53’の組み合わせにより合波して出力光ファイバ51’から出力する構成としてもよい。図14は、図13に示した入力側のプリズム35の具体的な構成例である。この構成例では、入力光ファイバ51から出射された光がレンズ51で平行光とされた後、その平行光がプリズム53内のハーフミラー53Aで2分岐される。ハーフミラー53Aを透過した光は、レンズ54を通って分岐導波路13Bの入力端面に集光され、ハーフミラー53Aで反射された光は、プリズム53内の全反射ミラー53Bでさらに反射された後にレンズ54を通って分岐導波路13Aの入力端面に集光される。なお、出力側のプリズム53’は、上記入力側のプリズム53と同様の構成であって入出力の関係を逆にしたものとなる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図15は、本発明による導波路型光デバイスの第4実施形態を示す構成図である。
図15において、本実施形態の導波路型光デバイスは、例えば、従来のZ−カット基板を用いた方向性結合器型光スイッチに本発明を適用したものである。この方向性結合器型光スイッチは、Z−カットのLN基板1”と、入力導波路16、平行導波路17A,17Bおよび出力導波路18A,18Bと、信号電極21および接地電極22と、バッファ層30と、を備える。
LN基板1”は、平行導波路17B付近に位置する予め設定した部分(図15の上段に示す上面図において破線で囲んだ範囲)に、基板表面の高さを他の部分とは相違させたエッチング部1Fを有する。このエッチング部1Fは、図15の下段に示すX−X’断面図にあるように、基板1”の表面近傍に形成される各平行導波路17A,17Bに高低差を与える。ここでは、信号電極21が上方に配置される分岐導波路13Aの高さよりも、接地電極22が上方に配置される分岐導波路13Bの高さが低くなるよう段差が設けられている。上記のエッチング部1Fは、長手方向の出力側に位置する一端部分が、平行導波路17Bの端部から出力導波路18Bの中程に向けて段差を徐々に小さくしたスロープ形状となっている。
入力導波路16、平行導波路17A,17Bおよび出力導波路18A,18Bは、上記のようなエッチング部1Fを設けたLN基板1”に対して、例えばチタン(Ti)拡散等の公知の処理を施すことにより基板表面近傍にそれぞれ形成される。平行導波路17Bは、LN基板1”のエッチング部1Fにより、基板面の垂直方向に対する位置(高さ)が、他の導波路部分よりも1段低くなっている。ここでは、平行導波路17Aの上方にバッファ層30介して信号電極21が設けられ、平行導波路17Bの上方にバッファ層30介して接地電極22が設けられている。
上記のような構成の方向性結合器型光スイッチでは、外部から入力導波路16に与えられた光信号が平行導波路17Aに送られる。一対の平行導波路17A,17Bには、信号電極21の一端に印加される制御信号に応じて、信号電極21と接地電極22の間で発生する電界が作用し、この電界による電気光学効果によって平行導波路17A,17B間における光の方向性結合の状態が制御される。これにより、入力導波路16から平行導波路17Aに送られた光信号が出力導波路18A,18Bのいずれかに導かれ、光スイッチとして動作するようになる。
このとき、信号電極21から接地電極22に向かう電気力線は、上述の図5に示した場合と同様な状態となり、一対の分岐導波路が同じ高さに配置される従来構成の場合に比べて、電気力線が分散し難い状態となる。
したがって、本方向性結合器型光スイッチによれば、所望の電気光学効果を得るのに必要な制御電圧を従来構成よりも低くすることができるため、光スイッチの消費電力を抑えることが可能になる。
また、エッチング部1Fの出力側の境界部分を緩やかなスロープ形状としたことにより、平行導波路17Bと出力導波路18Bの間の接続が低損失で行われるため、エッチング部1Fを設けて制御電圧の低減を図ったことによる、各出力導波路18A,18Bから出力光信号のパワーのばらつきを抑えることが可能である。
なお、上述した第1〜第4実施形態では、電気光学効果を有する基板としてLN基板を用いる構成例を示したが、本発明はこれに限らず、公知の電気光学効果を有する基板を適用することが可能である。また、導波路型光デバイスとしてLN変調器および方向性結合器型光スイッチの一例を示したが、これら以外にも、Z−カットの基板を使用し、一対の導波路のうちの一方の導波路の上方に信号電極、他方の導波路の上方に接地電極を設け、信号電極および接地電極の間で発生する電界による電気光学効果を利用して一対の導波路を伝搬する光の状態を制御する機能を備えた各種の導波路型光デバイスについて、本発明は有効である。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1) 電気光学効果を有する基板と、
前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、
前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、
前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、
前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1光導波路と前記第2光導波路とで異なることを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記2) 付記1に記載の導波路型光デバイスであって、
前記第1および第2電極の間の電界に応じて発生する電気光学効果を利用して前記一対の光導波路を伝搬する光の状態を制御することを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記3) 付記1に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板に形成されたマッハツェンダ型光導波路を備え、
前記マッハツェンダ型光導波路は、入力導波路と、該入力導波路に入力された光を2つに分岐する分岐部と、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1分岐導波路と、該分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2分岐導波路と、前記第1および第2分岐導波路を通過した各光を合波する合波部と、該合波部で合波された光が伝搬する出力導波路と、を有し、
前記第1および第2分岐導波路が、前記一対の光導波路に該当することを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記4) 付記3に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板は、表面に2段の段差構造を有し、
前記マッハツェンダ型光導波路は、前記入力導波路、前記分岐部、前記第1分岐導波路、前記合波部および前記出力導波路が前記基板の上段の面の近傍に形成され、前記第2分岐導波路が前記基板の下段の面の近傍に形成されたことを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記5) 付記4に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板の段差構造は、前記分岐部および前記第2分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第2分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記上段の面と前記下段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有していることを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記6) 付記3に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板は、表面に3段の段差構造を有し、
前記マッハツェンダ型光導波路は、前記第1分岐導波路が前記基板の上段の面の近傍に形成され、前記入力導波路、前記分岐部、前記合波部および前記出力導波路が前記基板の中段の面の近傍に形成され、前記第2分岐導波路が前記基板の下段の面の近傍に形成されたことを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記7) 付記6に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板の段差構造は、前記上段の面および前記中段の面の間の段差と、前記中段の面および前記下段の面の間の段差とが略等しいことを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記8) 付記6に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板の段差構造は、前記分岐部および前記第1分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第1分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記上段の面と前記中段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有すると共に、前記分岐部および前記第2分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第2分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記中段の面と前記下段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有することを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記9) 付記1に記載の導波路型光デバイスであって、
前記一対の光導波路は、光ファイバを用いた入力側光学系から出射される光が各々の入力端面に導かれると共に、各々の出力端面から出射される光が光ファイバを用いた出力側光学系に導かれることを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記10) 付記1に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板に形成された方向性結合器型光導波路を備え、
前記方向性結合器型光導波路は、入力導波路と、第1および第2出力導波路と、前記入力導波路に入力された光信号を導波路間の方向性結合を利用して前記第1および第2出力導波路のいずれかに送る第1および第2平行導波路と、を有し、
前記第1および第2平行導波路が、前記一対の光導波路に該当することを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記11) 付記1に記載の導波路型光デバイスであって、
前記基板は、Z−カットの誘電体結晶を用いたことを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記12) 付記11に記載の導波路型光デバイスであって、
前記誘電体結晶は、ニオブ酸リチウムを含むことを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記13) 電気光学効果を有する基板と、
前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、
前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、
前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、
前記第1光導波路は、前記一の面の一部である第1の面の近傍に形成され、
前記第2光導波路は、前記一の面の一部である第2の面の近傍に形成され、
前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1の面と前記第2の面とで異なることを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記14) 付記13に記載の導波路型光デバイスであって、
前記第1および第2電極の間の電界に応じて発生する電気光学効果を利用して前記一対の光導波路を伝搬する光の状態を制御することを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記15) 付記13に記載の導波路型光デバイスであって、
前記第1の面と前記第2の面を接続する第3の面が、前記一の面の垂直方向に対して傾斜していることを特徴とする導波路型光デバイス。
(付記16) 付記13に記載の導波路型光デバイスであって、
前記第1の面と前記第2の面を接続する第3の面が、前記一の面に対して略垂直であることを特徴とする導波路型光デバイス。
本発明による導波路型光デバイスの第1実施形態を示す構成図である。 図1の構成をY方向から見たときの光導波路の配置を示す概略図である。 上記第1実施形態の製造方法の一例を示す工程図である。 上記第1実施形態の製造方法の他の例を示す工程図である。 上記第1実施形態における電気力線の状態を示す図である。 上記第1実施形態における段差と光導波路の距離を説明する図である。 上記第1実施形態に関連した他の構成例を示す図である。 上記第1実施形態に関連した別の構成例を示す図である。 図1、図7および図8の変形例を示す断面図である。 本発明による導波路型光デバイスの第2実施形態を示す構成図である。 図10の構成をY方向から見たときの光導波路の配置を示す概略図である。 本発明による導波路型光デバイスの第3実施形態を示す構成図である。 上記第3実施形態に関連した他の構成例を示す図である。 図13の構成におけるプリズムの具体例を示す図である。 本発明による導波路型光デバイスの第4実施形態を示す構成図である。 従来のデュアル駆動型LN変調器の構成例を示す図である。 従来のZ−カット基板を用いたシングル駆動型LN変調器の構成例を示す図である。 従来のX−カット基板を用いたシングル駆動型LN変調器の構成例を示す図である。 従来のLN変調器における電気力線の状態を示す図である。
符号の説明
1,1’,1”…LN基板
1A〜1F,1A’,1B’…エッチング部
10…光導波路
11,16…入力導波路
12…分岐部
13A,13B,17A,17B…分岐導波路
14…合波部
15,18A,18B…出力導波路
20…駆動電極
21…信号電極21
22…接地電極
30…バッファ層
41,41’…光ファイバ型カプラ
51…入力光ファイバ
51’…出力光ファイバ
52,54,52’,54’…レンズ
53,53’…プリズム
53A…ハーフミラー
53B…全反射ミラー

Claims (11)

  1. 電気光学効果を有する基板と、
    前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、
    前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、
    前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、
    前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1光導波路と前記第2光導波路とで異なることを特徴とする導波路型光デバイス。
  2. 電気光学効果を有する基板と、
    前記基板の一の面に形成された一対の光導波路である第1光導波路および第2光導波路と、
    前記第1光導波路の上方に設けられた第1電極と、
    前記第2光導波路の上方に設けられた第2電極とを備え、
    前記第1光導波路は、前記一の面の一部である第1の面の近傍に形成され、
    前記第2光導波路は、前記一の面の一部である第2の面の近傍に形成され、
    前記基板の前記一の面と対向する他の面からの距離が、前記第1の面と前記第2の面とで異なることを特徴とする導波路型光デバイス。
  3. 請求項1または2に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記第1および第2電極の間の電界に応じて発生する電気光学効果を利用して前記一対の光導波路を伝搬する光の状態を制御することを特徴とする導波路型光デバイス。
  4. 請求項2に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記第1の面と前記第2の面を接続する第3の面が、前記一の面の垂直方向に対して傾斜していることを特徴とする導波路型光デバイス。
  5. 請求項2に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記第1の面と前記第2の面を接続する第3の面が、前記一の面に対して略垂直であることを特徴とする導波路型光デバイス。
  6. 請求項1に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板に形成されたマッハツェンダ型光導波路を備え、
    前記マッハツェンダ型光導波路は、入力導波路と、該入力導波路に入力された光を2つに分岐する分岐部と、該分岐部で分岐された一方の光が伝搬する第1分岐導波路と、該分岐部で分岐された他方の光が伝搬する第2分岐導波路と、前記第1および第2分岐導波路を通過した各光を合波する合波部と、該合波部で合波された光が伝搬する出力導波路と、を有し、
    前記第1および第2分岐導波路が、前記一対の光導波路に該当することを特徴とする導波路型光デバイス。
  7. 請求項6に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板は、表面に2段の段差構造を有し、
    前記マッハツェンダ型光導波路は、前記入力導波路、前記分岐部、前記第1分岐導波路、前記合波部および前記出力導波路が前記基板の上段の面の近傍に形成され、前記第2分岐導波路が前記基板の下段の面の近傍に形成されたことを特徴とする導波路型光デバイス。
  8. 請求項7に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板の段差構造は、前記分岐部および前記第2分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第2分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記上段の面と前記下段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有していることを特徴とする導波路型光デバイス。
  9. 請求項6に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板は、表面に3段の段差構造を有し、
    前記マッハツェンダ型光導波路は、前記第1分岐導波路が前記基板の上段の面の近傍に形成され、前記入力導波路、前記分岐部、前記合波部および前記出力導波路が前記基板の中段の面の近傍に形成され、前記第2分岐導波路が前記基板の下段の面の近傍に形成されたことを特徴とする導波路型光デバイス。
  10. 請求項9に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板の段差構造は、前記分岐部および前記第1分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第1分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記上段の面と前記中段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有すると共に、前記分岐部および前記第2分岐導波路の間に位置する境界の面と、前記第2分岐導波路および前記合波部の間に位置する境界の面とが、前記中段の面と前記下段の面とを連続的に繋ぐスロープ形状をそれぞれ有することを特徴とする導波路型光デバイス。
  11. 請求項1に記載の導波路型光デバイスであって、
    前記基板に形成された方向性結合器型光導波路を備え、
    前記方向性結合器型光導波路は、入力導波路と、第1および第2出力導波路と、前記入力導波路に入力された光信号を導波路間の方向性結合を利用して前記第1および第2出力導波路のいずれかに送る第1および第2平行導波路と、を有し、
    前記第1および第2平行導波路が、前記一対の光導波路に該当することを特徴とする導波路型光デバイス。
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