JP2007264160A - 光学部品の傾き調整方法及び光学ユニットの製造方法 - Google Patents

光学部品の傾き調整方法及び光学ユニットの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レンズとレンズホルダの間に中間部材等の部材を用いることなく、複雑な構成を必要とせずに、レンズを高精度に傾き調整すること。
【解決手段】レンズホルダ5と、対物レンズ9と、梁部8とを備え、梁部8に粗調整部と微調整部を設けた光学装置に対して、それぞれの調整部にレーザ照射することにより、梁部8を精度良く曲げることを可能とし、これにより、対物レンズ9の傾きを高精度に調整することができる光学部品の調整方法を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ等の光学部品の傾きを調整する方法、及びその調整方法により調整された光学ユニットの製造方法に関するものである。
従来の光学部品の調整機構としては、光学部品とそのホルダ間に変形部材を介在させるものがある(例えば、特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された従来の対物レンズ調整機構の斜視図であり、図11は、従来の対物レンズ調整機構の拡大図である。図11は、それぞれ、図11(a)が平面図、図11(b)が側面図、図11(c)が図11(a)におけるXX断面図である。
図10および図11において、対物レンズ1はそのフランジ部1bで、レンズホルダ2に設けた突起部分と変形部材3a、3bによって支持され、変形部材3a、3bは熱エネルギを与えることによって変形するバイメタル、あるいは形状記憶合金と弾性体を貼り合わせた材料等によって形成されている。
変形部材3a、3bはレーザビーム4a、4bによって独立に熱エネルギを与えられ、熱エネルギの量によりたわみ量を変化させ、レンズホルダ2に対する対物レンズ1の傾きを調整している。この調整後、対物レンズ1をレンズホルダ2に接着固定することで対物レンズの傾き調整をしている。
特開平8−161755号公報(第5頁、図1)
しかしながら、前記従来の構成では、バイメタルあるいは形状記憶合金と弾性体を張り合わせた材料等によって形成されている変形部材にレーザビームを照射し、その熱エネルギにより変形させている。そのため、記憶された形状にしか変形部材が変形できない課題や、金属である変形部材に熱が伝わることで複数個所での調整が困難な課題がある。前述の課題を解決するための方法としては、複数の変形部材を重ねて用いることが考えられるが、そのような構成で用いると、構成が複雑になるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、構造を複雑とせずに高精度な光学部品の傾き調整方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学部品の傾き調整方法は、光学部品が載置された光学部品ホルダ梁部の第1照射部にレーザを照射し、前記梁部を変形させて前記光学部品の傾きを調整し、前記光学部品ホルダに対する前記光学部品の傾きを計測した後、前記傾きが所定の範囲を超えている場合には、前記第1照射部と前記光学部品との間の第2照射部に更にレーザを照射して前記光学部品の傾きを調整することを特徴とする。
以上のように、本発明の光学部品の傾き調整方法によれば、構造を複雑とせずに高精度な傾き調整を実現することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における対物レンズの傾き調整方法を示す模式図である。図1において、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1において、液晶ポリマーからなるレンズホルダ5は可視光、赤外光および紫外光を90〜100%吸収する性質を有し、レンズホルダ5の受け面6に切り欠き7による幅Wの梁部8を120度間隔で3箇所に設けた形状である。受け面6上にガラス製の対物レンズ9が載置されている。
レーザ発振装置10は波長808nmのレーザ光11を発振し、レーザ光出射面より距離f離れたレンズホルダ5上の焦点位置で直径50μmの円形レーザ光スポットを形成する。レーザ発振装置10はレンズホルダ5の受け面6に焦点位置が合致するように設置されている。
また、レーザ発振装置10はX、Y、Zの3軸方向に移動可能な移動装置12を具備する。
角度測定装置13はレンズ表面に角度測定用レーザ光を照射し、レンズ表面からの反射光の位置を検出することでレンズの角度を測定する光テコを利用した角度測定装置であり、0.005度の測定分解能を有し、±1.0度まで測定できるものである。
図2に、実施の形態1における梁部の詳細図を示す。図2は図1で示した3箇所に設けた梁部8の1箇所の詳細図であり、図2(a)は梁部平面図であり、図2(b)は梁部断面図である。図2において、図1、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図2において、梁部8の先端Aには対物レンズ9が載置されており、梁部8の根元Bより対物レンズが載置された梁部先端Aの間には、先端AよりL1離れた位置を中心として長さs1、厚さt1の微調整部C、および先端AよりL2離れた位置を中心として長さs2、厚さt2の粗調整部Dが設けられている。L1とL2との関係は、どちらもAとBの間に位置し、L2はL1より大きく設定し、厚さt2はt1より小さいが対物レンズ9の重さによって撓まない程度の厚み、例えば液晶ポリマーの場合には0.1mmより大きく設定する。
レーザ照射時には、レーザ発振装置10に具備された移動装置12によってレーザ光11を梁部8の幅方向長さW全域を走査させる。
レーザ光11の照射順番としては、まず粗調整部Dにレーザを照射して、対物レンズ9の傾きを大まかに調整した後、微調整部Cに先ほどより弱いレーザを照射して対物レンズ9の傾きを高精度に調整する。この時、調整精度は各調整部から梁部先端Aの距離L1、L2、およびレーザパワーに反比例する。たとえば粗調整に比べ微調整において3倍の精度が必要な場合で、L1×1.5=L2の場合には、粗調整部Dに照射するレーザパワーよりも、微調整部Cに照射するレーザのパワーが1/2程度であることが好ましい。これは、梁部先端Aの撓み量は距離L1、L2、およびレーザパワーに比例するためである。例えば、微調整部Cおよび粗調整部Dにレーザ照射によって生じる角度が同じθである場合、梁部先端Aの撓み量は、微調整部Cにレーザ照射した場合にはL1×cosθであるのに対し、粗調整部Dに照射した場合にはL2×cosθとなり、撓み量はL1、L2に比例する。また、レーザパワーを変化させた場合には、レーザパワーにほぼ比例した量の樹脂が溶融し、溶融した樹脂が多いほど収縮力が大きくなるため、本実施の形態で用いている、レーザ条件、樹脂の材質では、0.05Wから0.4Wではレーザパワーが大きくなるに従って、生じる角度は大きくなる。しかし、レーザパワーが0.4W以上になると樹脂表面が炭化するため収縮量が頭打ちとなる。
図3に、実施の形態1における梁部レーザ照射時の断面図を示す。図3は、梁部8の微調整部Cにレーザ光11を走査した時のある1点の梁部断面を示し、図3(a)はレーザ照射直後の状態、図3(b)はレーザ照射を続けることで、熱伝導により溶融領域を増加した状態、図3(c)はレーザ照射を停止した状態である。図3において、図1、図2、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図3を用いてレーザ照射時の作用を説明する。
図3(a)は、レーザ照射直後の状態である。照射されたレーザ光11は梁部8の表面で吸収され、熱に変換される。梁部8の表面で発生した熱により、梁部8の表面が溶融し始め、溶融部14の周囲には、溶融はしていないが熱の影響を受け変質し始めた領域である熱影響層15が生じる。
図3(b)は、レーザ照射を続けることで、熱伝導により溶融領域が増加した状態である。この時、溶融部14は固体の時に比べ膨張し体積が増加した状態にある。
図3(c)は、レーザ照射を停止した状態である。レーザ照射の停止により、膨張していた溶融樹脂が冷却され、凝固し始め、凝固時の収縮力により、レーザ照射部を境に梁部8が角度α曲がる。梁部8が曲がることによるレンズ9の持ち上げ量hはL1×sinαで表される。梁部8の凝固収縮力が、レーザ照射時間に依存せず常に一定と仮定した場合には、傾き量αはレーザ照射部の断面係数Z(=W×t1^2/6)に反比例することから、厚みt1、および梁部8の幅Wが大きく、傾き量αが小さい場合、またL1が小さい場合に微調整が容易である。収縮量は主に溶融樹脂の量、およびその熱伝導によって形成される熱影響層の大きさにより決まるが、熱影響層が梁部の厚み全域に生じるまでレーザパワーを上昇させた場合には、図3(b)の膨張時に梁部8全体が軟化するため梁形状を支えられなくなり、傾き調整が困難となる。このため、粗調整時には、微調整部Cに比べ梁部先端Aより遠くL2離れた粗調整部Dにおいて、厚みt2を薄く設定することで傾き量を増加させる。以上が、梁部8を曲げるメカニズムである。
次に、3箇所に設けた梁部の曲げ量(撓み量)を制御することで、対物レンズ9の傾きを任意の方向に調整するための方法について説明する。
図4に、実施の形態1における任意の方向に調整するためのフローを示す図、図5に、実施の形態1におけるレンズ面の状態の模式図を示す。
図4において、まず、ステップS1でレンズホルダ5の受け面6に対物レンズ9を載置した後、角度測定装置13により対物レンズ9の姿勢θ1を測定し、予め決めた目標とする姿勢θ2との差分Δθ(=θ2−θ1)を求め、目標位置に対する角度調整量Δθを決定する。角度調整量Δθを元に各レーザ照射位置で撓ませる量を求める。図1に示した3箇所の梁部を8a、8b、8c、それぞれレーザ照射後の梁部先端の変位量をΔha、Δhb、Δhcとする。対物レンズ9をΔθ傾けた時の対物レンズ9の法線ベクトルの変化量がΔha、Δhb、Δhcのベクトル和と同じであるように設定する。
次に、ステップS2において、レンズホルダ5の受け面6に対物レンズ9を載置した後、角度測定装置13により対物レンズ9の姿勢θ1を測定し、予め決めた目標とする姿勢θ2との差分Δθ(=θ2−θ1)を求め、目標位置に対する角度調整量Δθを決定する。角度調整量Δθを元に各レーザ照射位置で撓ませる量を求める。図1に示した3箇所の梁部を8a、8b、8c、それぞれレーザ照射後の梁部先端の変位量をΔha、Δhb、Δhcとする。対物レンズ9をΔθ傾けた時の対物レンズ9の法線ベクトルの変化量がΔha、Δhb、Δhcのベクトル和と同じであるように設定する。
次に、ステップS3において、梁部3箇所を調整するに必要なレーザ照射条件を決定する。
次に、ステップS4において、複数箇所を同時あるいは順次照射し曲げることで対物レンズ9の傾き調整を実施する。例えば、L1=0.8mm、t1=0.5mm、レーザ照射パワー0.1W、W=0.7mm、走査時間3sの場合にはhを約2μm変化させることが可能である。また、1回レーザ照射した後、同じ箇所あるいは、レーザ照射痕が重複しない位置にレーザ照射位置を移動させ再度レーザ光11を走査させることで、変化量を同程度ずつ増加させることが可能である。ha、hb、hcが微調整部Cで調整可能な範囲より大きい場合、あるいは調整回数が多く調整時間を要する場合には、微調整部Cにレーザ照射する前に、粗調整部Dにレーザを照射することで、1回のレーザ照射で大きな調整量を得ることができ、調整時間の短縮を図ることができる。
次に、ステップS5において、調整後、再度対物レンズ9の傾きを角度測定装置13により測定し、予め入力しておいた目標値と測定値の差が許容範囲εより小さい場合には調整が完了する。許容範囲εより大きい場合には、再度調整量Δθを調整する工程を実施することで、許容範囲ε内に調整する。ここで、調整量Δθの量に応じて、レーザの照射位置とレーザ照射条件を決定する。
次に、ステップS6において、許容範囲ε内であることを確認した後、調整完了とする。
図5(a)において、9aは目標とする調整後のレンズ面の状態でありmはその法線ベクトル、Oはレンズの中心である。
図5(b)において、9bは対物レンズ9が保持台に設置され調整前のレンズ面でありnはその法線ベクトル、n’は法線ベクトルnに垂直でレンズ中心Oを通りベクトルmに対して最も角度が形成されている方向に設定する。対物レンズ9におけるレーザ照射箇所16a、16b、16cのそれぞれにレーザを照射することで、対物レンズ9の傾きを調整する。m’は法線ベクトルmに垂直なベクトルであり、レンズ中心Oを通りベクトルmとn’で形成される平面内に設定される。Δθはベクトルm’とn’のなす角度であり、対物レンズ9の角度の調整量である。
図5に示す場合には、梁部8aにはレーザ照射せず(Δha=0)、ベクトルn’を挟む梁部8b、8cをΔhb=p、Δh=q撓ませ、対物レンズ9を角度θだけ動かし角度調整を行う。
かかる構成および動作によれば、レンズホルダ5に切り欠き7を設けるという構造のため、中間部材を用いず、対物レンズ調整に要する構成要素を最小限にできるため、安価な構成が実現できる。また、局所加熱源を用い、レンズホルダ5も樹脂であるため金属等に比べ低温で加工が可能であり、さらに微調整部Cと粗調整部Dに分けて調整することから、曲げ量のばらつきが小さく高精度な傾き調整が可能である。また樹脂は熱伝導性が低いため、レーザ照射による微調整部と粗調整部の各々の温度の影響が少ないという特色があることから、複数のレーザ光を用いることで粗調整部と微調整部に同時に照射することが可能であり、さらに調整時間の短縮を図ることが可能である。この時は、事前の計測やデータ入力により、対物レンズ9を傾けたい大きさから予めそれぞれの調整部に照射するレーザの大きさと、照射時間を決めておく必要がある。
なお、本実施の形態において、対物レンズ9の調整について説明しているが、他の光学部品であっても調整精度、調整範囲が同程度であれば本調整方法を使用することは可能である。対物レンズ9は、梁部8の4つの先端に載置しているが、傾き調整を行う前に弾性の大きい接着剤で仮接着しても良い。また、レンズホルダ5の材質として液晶ポリマーを使用しているが、レーザ光11を吸収し熱可塑性樹脂であれば、ポリカーボネート、ポリオレフィン類、あるいはこれらの表面にレーザ吸収剤を塗布したものでも良い。
図6に、実施の形態1における梁構造図を示す。図6において、図1〜図5、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
梁部8として120度間隔で3箇所に設けているが、120度間隔でなく3箇所以上設けても良く、例えば図6に示すような360度全周に梁部8を設けた形状でも精度のよい調整が可能である。
また、角度測定装置13として、光テコ方式の装置を用いているが、対物レンズ9の角度を測定できるものであれば、レンズ透過光の収差を測定する方式の装置等を用いても良い。
図7に、実施の形態1におけるラインビームの模式図を示す。図7において、図1〜図6、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
また、レーザ発振装置10として、円形スポットを形成し、それを梁の幅方向に走査しているが、例えば、図7(a)に斜視図、図7(b)、(c)にp軸、q軸の断面を示すように、長手方向の幅Wpが梁の幅Wより長く、梁部幅方向全域に照射可能であり、短径方向の幅Wqがガウシアン形状のライン状ビームを形成することで、走査の必要が無く駆動系を無くすことができるため、安定した加工が可能となり、さらに安定した調整が可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態2の対物レンズの傾き調整は、実施の形態1に示した対物レンズ9の傾き調整において、円形スポットを形成するレーザ発振装置10に代わり、ライン状ビームを形成するレーザ発振装置を用いる。
図8に、実施の形態2におけるレーザ照射時の模式図を、図9に、実施の形態2のラインビームの模式図を示す。図8、図9において、図1〜図7、図10、図11と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図8(a)に示すように、レーザ光17を照射する。レーザ光17の照射時、図8(b)に示すように、溶融部18、熱影響層19が生じる。溶融部18より先の梁部には、対物レンズ9の重さおよび梁部8の自重によるモーメントMが作用し、図8(c)に示すZZ’断面のように、溶融部18以外の部分がモーメントMに抗し、断面係数に影響を与える部分となる。レーザパワーが小さく溶融部18が小さい場合には、調整部の固体部分の断面係数が大きいためモーメントMに抗することができ、図8(d)に示すように、梁部8を曲げ、対物レンズ9を傾けることが可能である。一方、図8(e)に示すように、レーザパワーが大きく溶融部18が大きい場合には、溶融部の断面係数が小さくなるため、モーメントMに抗することができず、狙いとは逆方向に屈する傾向がある。このため、梁部幅方向全域にレーザ照射する場合はレーザパワーを小さく設定する必要がある。
レーザパワーを増加させ、大きな傾きを安定して得るためには、レーザ照射によって樹脂が溶融している間の自重の影響を低減する必要がある。図9(a)に示すように、レーザ幅が梁部8の幅よりも大きい場合は、モーメントMの影響が大きく、レンズの傾きを高精度に調整することができない。例えば図9(b)に示すようにビーム幅VpをWの90%以下に設定することで、ビーム幅Vpの範囲が溶融するため、Vp以外の未溶融領域の樹脂がモーメントMに抗し、溶融部18の樹脂が凝固する際には、モーメントMよりも大きな力が作用するため、狙った方向に精度良く曲げることが可能となる。レーザ照射後の溶融部18は照射痕が残り、照射痕の幅も梁部8の幅に対して90%以下となる。
また、図9(c)に示すように、梁部8の幅がビームの寸法に対して小さく、梁部8に未溶融部を残すことができれば、ビームは円状であっても精度良く傾きを得ることが可能である。また、図9(d)に示すように、実施の形態1で用いた円状ビームを幅方向に走査する方法は、常に未溶融部を維持した状態で、梁部8の幅方向の溶融量を増大させていることから、本実施の形態の1つの実施形態であり、本発明に含有されるものである。
また、傾き量は溶融部の大きさに比例することから、本発明によって、ライン状ビームを梁部に照射するさいに未溶融部を残存させることで、レーザの走査を低減し、短時間で安定した傾きを得ることが可能となる。
本発明の光学部品の傾き調整方法によれば、高精度な調整方法を実現することができ、Blue−ray DiscやDVDなどの高密度情報記録媒体に情報を記録する記録装置に付随する光ピックアップの対物レンズの傾き調整の用途にも適用できる。
実施の形態1における対物レンズの傾き調整方法を示す模式図 実施の形態1における梁部の詳細図 実施の形態1における梁部レーザ照射時の断面図 実施の形態1における任意の方向に調整するためのフローを示す図 実施の形態1におけるレンズ面の状態の模式図 実施の形態1における梁構造図 実施の形態1におけるラインビームの模式図 実施の形態2におけるレーザ照射時の模式図 実施の形態2のラインビームの模式図 従来の対物レンズ調整機構の斜視図 従来の対物レンズ調整機構の拡大図
符号の説明
5 レンズホルダ
6 受け面
7 切り欠き
8 梁部
9 対物レンズ
10 レーザ発振装置
11 レーザ光
12 移動装置
13 角度測定装置

Claims (7)

  1. 光学部品が載置された光学部品ホルダ梁部の第1照射部にレーザを照射し、前記梁部を変形させて前記光学部品の傾きを調整し、前記光学部品ホルダに対する前記光学部品の傾きを計測した後、
    前記傾きが所定の範囲を超えている場合には、前記第1照射部と前記光学部品との間の第2照射部に更にレーザを照射して前記光学部品の傾きを調整すること
    を特徴とする光学部品の傾き調整方法。
  2. レーザのスポット径が梁部の幅より小さいこと
    を特徴とする請求項1記載の光学部品の傾き調整方法。
  3. レーザのスポット径およびレーザ照射により溶融した溶融部の幅が、前記梁部の幅の90%以下となること
    を特徴とする請求項1又は請求項2記載の光学部品の傾き調整方法。
  4. 第2照射部にレーザを照射して光学部品の傾きを調整した後、光学部品ホルダに対する前記光学部品の傾きを計測し、
    前記傾きの大きさに応じて前記レーザの照射位置と照射条件との少なくとも一方を変更すること
    を特徴とする請求項1から請求項3いずれか記載の光学部品の傾き調整方法。
  5. 第1照射部と梁部先端との距離が第2照射部と梁部先端との距離の1.5倍以上であり、第1照射部に照射するレーザのパワーが第2照射部に照射するレーザのパワーの2倍以上であること
    を特徴とする請求項1から請求項4いずれか記載の光学部品の傾き調整方法。
  6. 光学部品がガラスであり、光学部品ホルダが液晶ポリマー、ポリカーボネートあるいはポリオレフィン類のいずれかからなること
    を特徴とする請求項1から請求項5いずれか記載の光学部品の傾き調整方法。
  7. 請求項1から請求項6いずれか記載の光学部品の傾き調整方法により調整した後、前記光学部品を光学部品ホルダに固定すること
    を特徴とする光学ユニットの製造方法。
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