JP2007263448A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃焼ガスバーナの火力を容易に確認することができるガスコンロを提供する。
【解決手段】 燃焼ガスバーナの火力を表示するための火力表示手段48が設けられ、火力調節ダイヤル8が収納位置から突出位置に移動すると、燃焼ガスバーナが点火され、火力表示本体54の一部が開口32を通して火力調節ダイヤル8の外部に突出され、火力表示本体54は、火力調節ダイヤル8が第1角度位置に位置付けられるときには強火表示位置に位置付けられ、また火力調節ダイヤル8が第2角度位置に位置付けられるときには弱火表示位置に位置付けられる。また火力調節ダイヤル8が突出位置から収納位置に移動すると、燃焼ガスバーナが消火され、火力表示本体54が火力調節ダイヤル8の内部に収納される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、例えば調理用の鍋やフライパン等の被加熱物を加熱するためのガスコンロに関する。
ガスコンロは、例えば調理用の鍋やフライパン等の被加熱物を加熱するための熱源として用いられ、従来より種々のタイプのものが提案されており、例えば次のようなタイプのものがある。第1のタイプのガスコンロは、コンロ本体と、コンロ本体に設けられた燃焼ガスバーナと、燃焼ガスバーナの火力を調節するための火力調節レバーと、を備えている。火力調節レバーを所定方向に操作すると、燃焼ガスバーナの火力が強火に調節され、また火力調節レバーを上記所定方向とは反対方向に操作すると、燃焼ガスバーナの火力が弱火に調節される。
第2のタイプのガスコンロは、コンロ本体と、コンロ本体に設けられた燃焼ガスバーナと、燃焼ガスバーナの火力を調節するための火力調節ダイヤルと、燃焼ガスバーナの火力を表示するための火力表示灯と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。火力調節ダイヤルは回転自在に構成され、火力調節ダイヤルを所定方向に回転させると、燃焼ガスバーナの火力が弱火から強火に調節され、また火力調節ダイヤルを上記所定方向とは反対方向に回転させると、燃焼ガスバーナの火力が強火から弱火に調節される。火力表示灯は、コンロ本体の天板に取り付けられた複数の発光ダイオードから構成されており、例えば、燃焼ガスバーナの火力が強火であるときには全ての発光ダイオードが点灯され、また燃焼ガスバーナの火力が弱火であるときには1つの発光ダイオードのみが点灯され、このように点灯される発光ダイオードの数によって、燃焼ガスバーナの火力を確認することができる。
特開2004−28570号公報
しかしながら、上述のような従来のガスコンロでは、次のような問題がある。第1のタイプのガスコンロでは、燃焼ガスバーナの火力を目視で確認しながら火力調節レバーを操作しなければならないため、燃焼ガスバーナの火力を弱火に調節する際には、火力が確認しづらい場合がある。第2のタイプのガスコンロでは、火力表示灯の発光ダイオードを見る角度によっては、発光ダイオードの点灯状態が確認しづらい場合があり、燃焼ガスバーナの火力を容易に確認することができないという問題がある。また、火力調節ダイヤルは、強火に対応する回転角度位置及び弱火に対応する回転角度位置をそれぞれ超えて回転されるので、火力調節ダイヤルが実際に位置付けられている回転角度位置を確認することが難しく、燃焼ガスバーナの火力を容易に調節することができないという問題がある。
本発明の目的は、燃焼ガスバーナの火力を容易に確認することができるガスコンロを提供することである。
また、本発明の他の目的は、燃焼ガスバーナの火力を容易に調節することができるガスコンロを提供することである。
本発明の請求項1に記載のガスコンロでは、コンロ本体と、前記コンロ本体に設けられた燃焼ガスバーナと、前記燃焼ガスバーナの火力を調節するための火力調節ダイヤルと、を備え、前記火力調節ダイヤルは、前記コンロ本体に収納される収納位置と、前記コンロ本体からその少なくとも一部が突出される突出位置との間を移動自在に装着され、
前記火力調節ダイヤルに関連して、前記火力調節ダイヤルの回転範囲を拘束するための回転拘束手段と、前記燃焼ガスバーナの火力を表示するための火力表示手段とが設けられ、前記回転拘束手段は、前記燃焼ガスバーナの火力を強火に調節する第1角度位置を超える回転及び前記燃焼ガスバーナの火力を弱火に調節する第2角度位置を超える回転をそれぞれ拘束し、また前記火力表示手段は、前記火力調節ダイヤルに移動自在に内蔵され、その少なくとも一部が前記火力調節ダイヤルの側面の開口を通して突出可能に構成されており、
前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記突出位置に移動すると、前記燃焼ガスバーナが点火され、前記火力表示手段の少なくとも一部が前記開口を通して前記火力調節ダイヤルの外部に突出され、また前記火力調節ダイヤルが前記突出位置から前記収納位置に移動すると、前記燃焼ガスバーナが消火され、前記火力表示手段が前記火力調節ダイヤルの内部に収納されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のガスコンロでは、前記回転拘束手段は、前記第1角度位置に対応する第1ストッパと、前記第2角度位置に対応する第2ストッパと、から構成され、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、前記コンロ本体又は前記火力調節ダイヤルに設けられており、
前記火力調節ダイヤルが前記第1角度位置に回転されると、前記火力調節ダイヤル又は前記コンロ本体の一部が前記第1ストッパに当接し、また前記火力調節ダイヤルが前記第2角度位置に回転されると、前記火力調節ダイヤル又は前記コンロ本体の一部が前記第2ストッパに当接することを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載のガスコンロでは、前記火力調節ダイヤルに関連して強制回転手段が設けられており、前記火力調節ダイヤルは、前記突出位置から前記収納位置を超えて更に点火位置まで移動自在であり、前記強制回転手段は、前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記点火位置に移動すると、前記火力調節ダイヤルを強制的に回転させて点火角度位置に位置付けることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のガスコンロでは、前記火力調節ダイヤルに関連して強制回転手段が設けられており、前記強制回転手段は、前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記突出位置に又は前記突出位置から前記収納位置に移動すると、前記火力調節ダイヤルを強制的に回転させて点火角度位置に位置付けることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のガスコンロによれば、火力表示手段は、火力調節ダイヤルが第1角度位置に位置付けられるときには強火表示位置に位置付けられ、また火力調節ダイヤルが第2角度位置に位置付けられるときには弱火表示位置に位置付けられるので、火力表示手段が実際に位置付けられている表示位置を目視で確認することによって、燃焼ガスバーナの火力を容易に確認することができる。また、火力調節ダイヤルの回転範囲を拘束するための回転拘束手段が設けられているので、火力調節ダイヤルは、第1角度位置を超える回転及び第2角度位置を超える回転がそれぞれ拘束され、燃焼ガスバーナの火力の調節を容易に行うことができる。
また、本発明の請求項2に記載のガスコンロによれば、火力調節ダイヤルが第1角度位置に回転されると、火力調節ダイヤル又はコンロ本体の一部が第1ストッパに当接し、また火力調節ダイヤルが第2角度位置に回転されると、火力調節ダイヤル又はコンロ本体の一部が第2ストッパに当接されるので、火力調節ダイヤルの第1角度位置を超える回転及び第2角度位置を超える回転をそれぞれ確実に拘束することができる。
さらに、本発明の請求項3に記載のガスコンロによれば、強制回転手段は、火力調節ダイヤルが収納位置から点火位置に移動すると、火力調節ダイヤルが点火角度位置まで強制的に回転されるので、点火に適した火力に調節された状態で燃焼ガスバーナを点火することができ、燃焼ガスバーナの点火を確実に行うことが可能となる。この点火角度位置は、強火に調節する第1角度位置でもよく、あるいは中火に調節する中火角度位置でもよい。
また、本発明の請求項4に記載のガスコンロによれば、強制回転手段は、火力調節ダイヤルが収納位置から突出位置に又は突出位置から収納位置に移動すると、火力調節ダイヤルが点火角度位置まで強制的に回転されるので、点火に適した火力に調節された状態で燃焼ガスバーナを点火することができ、燃焼ガスバーナの点火を確実に行うことが可能となる。この点火角度位置は、強火に調節する第1角度位置でもよく、あるいは中火に調節する中火角度位置でもよい。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うガスコンロの一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態によるガスコンロを示す概略斜視図であり、図2は、図1のガスコンロの火力調節ダイヤルを示す概略斜視図であり、図3は、図2の火力調節ダイヤルが収納位置に位置付けられた状態を示す概略断面図であり、図4は、図2の火力調節ダイヤルが突出位置に位置付けられた状態を示す概略断面図であり、図5は、図3の火力表示本体が火力調節ダイヤルの内部空間に収納される直前の状態を示す部分拡大断面図であり、図6は、図2の火力調節ダイヤルのガイド用凹部を示す概略斜視図であり、図7は、図3中のA−A線による強制回転手段の概略断面図である。
図1〜図6において、図示のガスコンロ2は、コンロ本体4と、コンロ本体4に設けられた燃焼ガスバーナ6と、燃焼ガスバーナ6の火力を調節するための火力調節ダイヤル8と、を備えている。以下、これら各構成要素について詳細に説明する。
コンロ本体4の上面は天板10によって覆われており、この天板10には、複数(本実施形態では3個)の円形状の開口12が設けられている。これら複数の開口12にはそれぞれ燃焼ガスバーナ6が配設されており、この燃焼ガスバーナ6の周囲には五徳14が着脱自在に取り付けられている。コンロ本体4の内部にはグリル収納空間(図示せず)が設けられており、このグリル収納空間にはグリル16が引き出し自在に収納され、またグリル収納空間にはグリル用燃焼ガスバーナ(図示せず)が設けられている。コンロ本体4の前面において、グリル16の左右両側にはそれぞれ操作パネル20が取り付けられており、この操作パネル20には、複数(本実施形態では4個)のダイヤル取付部材21が取り付けられ、各ダイヤル取付部材21には、前面側(図3及び図4において左側)が開口するダイヤル収納凹部22が設けられている。ダイヤル取付部材21は、一端部が開口された円筒状に形成され、そのダイヤル収納凹部22には火力調節ダイヤル8が後述するようにして取り付けられている。これら火力調節ダイヤル8は、複数の燃焼ガスバーナ6及びグリル用燃焼ガスバーナにそれぞれ対応しており、火力調節ダイヤル8を調節すると、対応する燃焼ガスバーナ6又はグリル用燃焼ガスバーナの火力が後述するようにして調節される。ダイヤル取付部材21の開口端部24は操作パネル20より外部に露出されており、この開口端部24には、径方向内方に向かって所定角度で下り傾斜されるテーパ面26が形成されている。また、ダイヤル取付部材21の内周面には、径方向内方に突出する突部28が設けられている。
燃焼ガスバーナ6は、バーナ本体30と、バーナ本体30に燃焼用ガスを送るための混合管(図示せず)と、バーナ本体30から噴出される燃焼用ガスに点火するための点火プラグ(図示せず)と、を有している。混合管の一端部はバーナ本体30に接続され、またその他端部はガスノズル(図示せず)に接続されている。このガスノズルには、ガス供給源(図示せず)から混合管に供給される燃焼用ガスを遮断するための開閉弁(図示せず)と、ガス供給源から混合管に供給される燃焼用ガスの流量を調節するための流量調節弁(図示せず)とが配設され、流量調節弁は、開方向に調節されると、燃焼用ガスの流量が増大して燃焼ガスバーナ6の火力が増大し、また閉方向に調節されると、燃焼用ガスの流量が減少して燃焼ガスバーナ6の火力が低下する。なお、グリル用燃焼ガスバーナも、上述した燃焼ガスバーナ6とほぼ同様に構成されている。
火力調節ダイヤル8は、一端部(図3において右側の端部)が開口された円筒状に構成されており、この一端部がコンロ本体4側になるようにして、ダイヤル取付部材21のダイヤル収納凹部22に前後方向(図3及び図4において左右方向)移動自在に取り付けられている。火力調節ダイヤル6の側面には円形状の開口32が設けられており、またその内部には内部空間34が形成されている。また、火力調節ダイヤル8の外周面には台形状のガイド用凹部36が設けられており、このガイド用凹部36の一側端部38(図6において左側の側端部)には、火力調節ダイヤル8の一端部から他端部に向けて所定角度で傾斜して延びるテーパ部40が設けられている。ガイド用凹部36の一端部42(火力調節ダイヤル8の一端部側の端部)の長さは、火力調節ダイヤル8の回転角度範囲θ(図2参照)に対応する長さとなっており、またその他端部44の長さは、ダイヤル収納凹部22の突部28の幅に対応する大きさとなっている。火力調節ダイヤル8がダイヤル収納凹部22に移動自在に取り付けられた状態において、このガイド用凹部36には、ダイヤル収納凹部22の突部28が移動自在に受け入れられている。
火力調節ダイヤル8は、コンロ本体4のダイヤル収納凹部22に収納される収納位置(図3参照)と、ダイヤル収納凹部22からその一部が突出される突出位置(図4参照)との間を上記前後方向に自在に移動され、火力調節ダイヤル8が収納位置に位置付けられると、火力調節ダイヤル8の他端部は操作パネル20と略同一面上に位置される。火力調節ダイヤル8の一端部とダイヤル取付部材21の他端部(ダイヤル収納凹部22の底部)との間にはコイルばね46が介在されており、このコイルばね46により、火力調節ダイヤル8は収納位置から突出位置に向けて弾性的に偏倚されている。また、火力調節ダイヤル8は、突出位置から収納位置を超えて更に点火位置(図3において一点鎖線で示す)まで移動自在であり、火力調節ダイヤル8が点火位置まで移動すると、後述するようにして燃焼ガスバーナ6が点火される。
ダイヤル収納凹部22にはロック機構(図示せず)が設けられており、このロック機構は、火力調節ダイヤル8を収納位置にロックするロック状態と、火力調節ダイヤル8の収納位置から突出位置への移動を許容する解除状態とに保持される。ロック機構がロック状態に保持されている状態より、火力調節ダイヤル8をコンロ本体4側に向けて更に点火位置まで押し込むと、ロック機構がロック状態から解除状態となり、コイルばね46の弾性偏倚力によって火力調節ダイヤル8が収納位置から突出位置へと移動される。この状態より、火力調節ダイヤル8をコイルばね46の弾性偏倚力に抗して突出位置から収納位置に移動させると、ロック機構が解除状態から再びロック状態となる。
また、火力調節ダイヤル8は、燃焼ガスバーナ6の火力が強火(最も強い火力)に調節される第1角度位置と、燃焼ガスバーナ6の火力が弱火(最も弱い火力)に調節される第2角度位置との間を回転自在に装着されている。火力調節ダイヤル8が時計方向(図2中の矢印Pで示す方向)に第2角度位置から中火角度位置(第1角度位置と第2角度位置とのほぼ中間の角度位置)を経て第1角度位置に回転されると、流量調節弁が開方向に調節され、これにより燃焼ガスバーナ6の火力が弱火から強火に調節される。また、火力調節ダイヤル8が反時計方向(図2中の矢印Qで示す方向)に第1角度位置から中火角度位置を経て第2角度位置に回転されると、流量調節弁の開度が閉じる方向に調節され、これにより燃焼ガスバーナ6の火力が強火から弱火に調節される。なお、中火角度位置においては、燃焼ガスバーナ6の火力が中火に調節される。
本実施形態のガスコンロ2では更に、火力調節ダイヤル8に関連して、燃焼ガスバーナ6の火力を表示するための火力表示手段48と、火力調節ダイヤル8を強制的に回転させるための強制回転手段50と、火力調節ダイヤル8の回転範囲を拘束するための回転拘束手段52と、が設けられている。
火力表示手段48は、火力表示本体54と、この火力表示本体54を弾性的に偏倚するためのコイルばね56と、この火力表示本体54の移動をガイドするための円筒状のガイド58と、から構成され、火力調節ダイヤル8の内部空間34に配設されている。火力表示本体54は円柱状に構成され、その上端部には、ダイヤル取付部材21の開口端部24のテーパ面26に対応して上記所定角度で傾斜されたテーパ面60が形成され、またその下端部には、径方向外方に延びる環状突部62が設けられている。火力表示本体54の上端部の外径は、火力調節ダイヤル8の側面の開口32の外径よりも僅かに小さく構成され、またその環状突部62の外径は、この開口32の外径よりも大きく構成されており、これにより火力表示本体54の上端部がこの開口32を通して突出し、環状突部62が開口32の周囲に当接することによって火力表示本体54の火力調節ダイヤル8からの抜けが防止される。コイルばね56の一端部は火力表示本体54の環状突部62に取り付けられ、またその他端部は火力調節ダイヤル8の内周面の開口32とは反対側に取り付けられており、このコイルばね56によって、火力表示本体54は火力調節ダイヤル8の開口32に向かって弾性的に偏倚される。ガイド58は火力調節ダイヤル8の径方向に延び、その一端部は、火力調節ダイヤル8の内周面の開口32の周囲に取り付けられ、またその他端部は、火力調節ダイヤル8の内周面の開口32とは反対側に取り付けられており、このガイド58の内部には火力表示本体54及びコイルばね56がそれぞれ移動自在に配設されている。
この火力表示手段48の機構について説明すると、次の通りである。火力調節ダイヤル8が収納位置に位置付けられた状態においては、火力表示本体54の上端部はダイヤル取付部材21の内周面に当接され、火力表示本体54は火力調節ダイヤル8の内部空間34に収納される(図3参照)。火力調節ダイヤル8が図3中の矢印Rで示す方向に収納位置から突出位置に移動されると、火力調節ダイヤル8の側面の開口32がコンロ本体4の外部に露出され、これにより火力表示本体54は、コイルばね56の弾性偏倚力によってガイド58に沿って図4中の矢印Sで示す方向に移動される。環状突部62が火力調節ダイヤル8の内周面に当接されて火力表示本体54の移動が停止されると、火力表示本体54の上端部は、火力調節ダイヤル8の側面の開口32を通して外部に突出される(図4参照)。
このように突出された火力表示本体54は、火力調節ダイヤル8が第1角度位置に位置付けられるときには、強火表示位置(最も時計回り側の角度位置)に位置付けられ、また火力調節ダイヤル8が第2角度位置に位置付けられるときには、弱火表示位置(最も反時計回り側の角度位置)に位置付けられる(図2参照)。なお、操作パネル20には、火力表示本体54が位置付けられる表示位置に対応して火力目盛63が設けられており、この火力目盛63を見ることによって、燃焼ガスバーナ6の火力を確認することができる。
また、火力調節ダイヤル8が突出位置から収納位置に移動されると、火力表示本体54のテーパ面60がダイヤル取付部材21の開口端部24のテーパ面26上を滑り、これにより火力表示本体54は、コイルばね56の弾性偏倚力に抗してガイド58に沿って図5中の矢印Uで示す方向に押し下げられ、火力調節ダイヤル8の内部空間34に収納される。
強制回転手段50は、上述した火力調節ダイヤル8のガイド用凹部36と、ダイヤル収納凹部22の突部28と、から構成されている。図6及び図7を参照して、この強制回転手段50の機構について説明すると、次の通りである。例えば、火力調節ダイヤル8が第2角度位置に回転された状態で収納位置に位置付けられると、突部28は、ガイド用凹部36の軸方向においてテーパ部40の一端部に対応する位置(すなわち、初期位置)に位置される。この状態より、火力調節ダイヤル8をコンロ本体4側に向かって更に点火位置まで押し込むと、突部28は、ガイド用凹部36に対して、初期位置からテーパ部40に沿ってガイド用凹部36の他端部(すなわち、強制回転位置)まで相対的に移動され、これにより火力調節ダイヤル8は、時計方向に強制的に回転され第1角度位置(すなわち、点火角度位置)に位置付けられる。そして、火力調節ダイヤル8を点火位置まで押し込んで押圧を解除すると、火力調節ダイヤル8が突出位置に移動し、突部28は強制回転位置からガイド用凹部36の一端部(すなわち、火力調節位置)まで相対的に移動される。
この実施形態では、火力調節ダイヤル8は、上記突出位置及び上記収納位置にあるときには第1角度位置と第2角度位置との間を回動自在であるが、上記点火位置に押し込むと第1角度位置に強制的に位置付けられる。
回転拘束手段52は、第1角度位置に対応する第1ストッパ64と、第2角度位置に対応する第2ストッパ66と、から構成されている。第1ストッパ64は、ガイド用凹部36の他側端部68から構成され、また第2ストッパ66は、ガイド用凹部36の一側端部38から構成されている。突部28がガイド用凹部36の火力調節位置に位置付けられた状態において、火力調節ダイヤル8が時計回りに第1角度位置まで回転すると、突部28が第1ストッパ64に当接して強火位置に位置付けられ、火力調節ダイヤル8の第1角度位置を超える回転が拘束され、また、火力調節ダイヤル8が反時計回りに第2角度位置まで回転すると、突部28が第2ストッパ66に当接して弱火位置に位置付けられ、火力調節ダイヤル8の第2角度位置を超える回転が拘束される(図7参照)。したがって、火力調節ダイヤル8は、第1角度位置と第2角度位置との間の回転角度範囲θにて回転されるようになる。
次に、上述のガスコンロ2を用いた加熱調理について説明すると、次の通りである。例えば調理用の鍋やフライパン等の被加熱物(図示せず)を燃焼ガスバーナ6の五徳14の上に載置し、この燃焼ガスバーナ6に対応する火力調節ダイヤル8を収納位置からコンロ本体4側に向かって更に点火位置まで押し込むと、火力調節ダイヤル8は、上述の強制回転手段50によって第1角度位置まで強制的に回転され、その後この押圧を解除すると収納位置から突出位置に移動する。このように火力調節ダイヤル8が移動すると、開閉弁(図示せず)が閉状態から開状態となって燃焼用ガスが混合管内を通ってバーナ本体30に供給され、このバーナ本体30から噴出する燃焼用ガスが点火プラグのスパークによって点火される。この点火の際に火力調節ダイヤル8は第1角度位置に強制的に回転されるので、燃焼ガスバーナ6の火力が強火に調節された状態で燃焼ガスバーナ6が点火され、これにより燃焼ガスバーナ6の点火を確実に行うことができる。また、火力表示本体54の上端部は、火力調節ダイヤル8の側面の開口32を通して外部に突出されて強火表示位置、即ち火力目盛63の「強」を指す位置に位置付けられ、この火力表示本体54を見ることにより、燃焼ガスバーナ6の火力が強火に調節されていることを確認することができる。
燃焼ガスバーナ6が点火されると、例えば加熱調理の方法などに応じて、火力調節ダイヤル8を回転させてその角度位置を適宜調節する。例えば、燃焼ガスバーナ6の火力を強火から弱火に調節する際には、火力調節ダイヤル8を反時計方向に回転させて第1角度位置から第2角度位置に回転操作すればよく、これにより流量調節弁が閉方向に調節され、燃焼ガスバーナ6の火力が低下して弱火に調節される。このように火力調節ダイヤル8が第2角度位置に位置付けられると、火力表示本体54は弱火表示位置、即ち火力目盛63の「弱」を指す位置に位置付けられ、この火力表示本体54を見ることにより、燃焼ガスバーナ6の火力が弱火に調節されていることを確認することができる。
更に、例えば燃焼ガスバーナ6の火力を弱火から中火(強火と弱火とのほぼ中間の火力)に調節する際には、火力調節ダイヤル8を時計方向に回転させて第1角度位置と第2角度位置とのほぼ中間の第3角度位置(即ち、中火角度位置)に位置付ければよく、これにより流量調節弁が開方向に調節され、燃焼ガスバーナ6の火力が増大して中火に調節される。このように火力調節ダイヤル8が第3角度位置に位置付けられると、火力表示本体54は強火表示位置と弱火表示位置とのほぼ中間の中火表示位置、即ち火力目盛63の「中」を指す位置に位置付けられ、この火力表示本体54を見ることにより、燃焼ガスバーナ6の火力が中火に調節されていることを確認することができる。
以上のようにして、火力調節ダイヤル8を回転させて第1角度位置と第2角度位置との間の適宜の角度位置に位置付けることにより、燃焼ガスバーナ6の火力を強火と弱火との間の適宜の火力に調節することができる。また、火力表示本体54は、燃焼ガスバーナ6の火力に対応した表示位置に位置付けられるので、この火力表示本体54が指す火力目盛63を見ることにより、燃焼ガスバーナ6の火力を確実に確認することができる。
加熱調理が終了すると、コイルばね46の弾性偏倚力に抗して火力調節ダイヤル8をコンロ本体4側に向けて押圧して突出位置から収納位置に移動させればよく、かく押圧操作すると、火力表示本体54は火力調節ダイヤル8の内部空間34に収納され、開閉弁が開状態から閉状態となってバーナ本体30への燃焼用ガスの供給が遮断され、燃焼ガスバーナ6が消火される。
なお、本実施形態のガスコンロ2は、システムキッチンのキッチン台に収容されるビルトイン式の形態のもの、あるいはコンロ台に載置されるテーブル式の形態のものなど、適宜の形態のものに適用することが可能である。
以上、本発明に従うガスコンロの一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、上記実施形態では、強制回転手段50は、火力調節ダイヤル8が収納位置から点火位置に移動する際に火力調節ダイヤル8を強制的に点火角度位置に回転させたが、これとは反対に、火力調節ダイヤル8が点火位置から収納位置(又は突出位置)に移動する際に火力調節ダイヤル8を強制的に点火角度位置に回転させるように構成してもよい。あるいは、このような構成に代えて、火力調節ダイヤル8が突出位置から収納位置に、又は収納位置から突出位置に移動する際にこの火力調節ダイヤル8を強制的に点火角度位置に回転させるようにしてもよく、例えば突出位置から収納位置に移動する際に回転させる場合、ガイド用凹部36のテーパ部の形状を図7に二点鎖線40Aで示す形状とすることができる。
また例えば、上記実施形態では、強制回転手段50は、火力調節ダイヤル8を強制的に回転させて第1角度位置に位置付けたが、例えば、火力調節ダイヤル8を強制的に回転させて第3角度位置に位置付けるように構成してもよく、かかる場合には、燃焼ガスバーナ6の火力が中火に調節された状態で燃焼ガスバーナ6が点火されるようになる。あるいは、火力調節ダイヤル8を強制的に回転させて、第1角度位置と第2角度位置との間の適宜の角度位置に位置付けるように構成してもよい。
また例えば、上記実施形態では、第1ストッパ64をガイド用凹部36の他側端部68から構成し、第2ストッパ66をガイド用凹部36の一側端部38から構成したが、回転拘束手段52を例えば次のように構成してもよい。すなわち、火力調節ダイヤル8の外周面に係止突部(図示せず)を設け、またダイヤル取付部材21の内周面に回転拘束用凹部(図示せず)を設け、この係止突部が回転拘束用凹部に移動自在に受け入れられるようにし、第1ストッパを回転拘束用凹部の一端部から構成し、また第2ストッパを回転拘束用凹部の他端部から構成する。かく構成することにより、火力調節ダイヤル8が第2角度位置から第1角度位置に回転されると、係止突部が回転拘束用凹部の他端部から一端部に移動して第1ストッパに当接され、また火力調節ダイヤル8が第1角度位置から第2角度位置に回転されると、係止突部が回転拘束用凹部の一端部から他端部に移動して第2ストッパに当接される。
また、操作パネル20の火力表示本体54の表示位置に対応する部位に、火力目盛を表示する例えば目盛シール(図示せず)などを取り付けてもよい。この目盛シールには、強火表示位置に対応する部位には「強」の文字が付され、また弱火表示位置に対応する部位には「弱」の文字が付されており、これにより、火力表示本体54の表示位置を容易に確認することができる。
また、火力表示本体54の上端部に例えば発光ダイオードなどの発光素子(図示せず)を取り付けてもよい。この発光素子は、火力表示本体54が火力調節ダイヤル8の内部空間34に収納されるときには消灯され、また火力表示本体54が火力調節ダイヤル8の側面の開口32より外部に突出されるときには点灯され、これにより、例えば手元が暗い場合などであっても、火力表示本体54の表示位置を確実に確認することができる。
本発明の一実施形態によるガスコンロを示す概略斜視図である。 図1のガスコンロの火力調節ダイヤルを示す概略斜視図である。 図2の火力調節ダイヤルが収納位置に位置付けられた状態を示す概略断面図である。 図2の火力調節ダイヤルが突出位置に位置付けられた状態を示す概略断面図である。 図3の火力表示本体が火力調節ダイヤルの内部空間に収納される直前の状態を示す部分拡大断面図である。 図2の火力調節ダイヤルのガイド用凹部を示す概略斜視図である。 図3中のA−A線による強制回転手段の概略断面図である。
符号の説明
2 ガスコンロ
4 コンロ本体
6 燃焼ガスバーナ
8 火力調節ダイヤル
32 開口
48 火力表示手段
50 強制回転手段
52 回転拘束手段
64 第1ストッパ
66 第2ストッパ

Claims (4)

  1. コンロ本体と、前記コンロ本体に設けられた燃焼ガスバーナと、前記燃焼ガスバーナの火力を調節するための火力調節ダイヤルと、を備え、前記火力調節ダイヤルは、前記コンロ本体に収納される収納位置と、前記コンロ本体からその少なくとも一部が突出される突出位置との間を移動自在に装着され、
    前記火力調節ダイヤルに関連して、前記火力調節ダイヤルの回転範囲を拘束するための回転拘束手段と、前記燃焼ガスバーナの火力を表示するための火力表示手段とが設けられ、前記回転拘束手段は、前記燃焼ガスバーナの火力を強火に調節する第1角度位置を超える回転及び前記燃焼ガスバーナの火力を弱火に調節する第2角度位置を超える回転をそれぞれ拘束し、また前記火力表示手段は、前記火力調節ダイヤルに移動自在に内蔵され、その少なくとも一部が前記火力調節ダイヤルの側面の開口を通して突出可能に構成されており、
    前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記突出位置に移動すると、前記燃焼ガスバーナが点火され、前記火力表示手段の少なくとも一部が前記開口を通して前記火力調節ダイヤルの外部に突出され、また前記火力調節ダイヤルが前記突出位置から前記収納位置に移動すると、前記燃焼ガスバーナが消火され、前記火力表示手段が前記火力調節ダイヤルの内部に収納されることを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記回転拘束手段は、前記第1角度位置に対応する第1ストッパと、前記第2角度位置に対応する第2ストッパと、から構成され、前記第1ストッパ及び前記第2ストッパは、前記コンロ本体又は前記火力調節ダイヤルに設けられており、
    前記火力調節ダイヤルが前記第1角度位置に回転されると、前記火力調節ダイヤル又は前記コンロ本体の一部が前記第1ストッパに当接し、また前記火力調節ダイヤルが前記第2角度位置に回転されると、前記火力調節ダイヤル又は前記コンロ本体の一部が前記第2ストッパに当接することを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記火力調節ダイヤルに関連して強制回転手段が設けられており、前記火力調節ダイヤルは、前記突出位置から前記収納位置を超えて更に点火位置まで移動自在であり、前記強制回転手段は、前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記点火位置に移動すると、前記火力調節ダイヤルを強制的に回転させて点火角度位置に位置付けることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスコンロ。
  4. 前記火力調節ダイヤルに関連して強制回転手段が設けられており、前記強制回転手段は、前記火力調節ダイヤルが前記収納位置から前記突出位置に又は前記突出位置から前記収納位置に移動すると、前記火力調節ダイヤルを強制的に回転させて点火角度位置に位置付けることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスコンロ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015135215A (ja) * 2014-01-17 2015-07-27 リンナイ株式会社 火力調節装置

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