JP2007261643A - 容器運搬保持具、容器運搬保持具用ケース及びそれらに収容された製品又は容器 - Google Patents

容器運搬保持具、容器運搬保持具用ケース及びそれらに収容された製品又は容器 Download PDF

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朝巳 小田
Hirotaka Nakatsu
宏隆 中津
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Abstract

【課題】手で持ち運びやすく、ケーシング装置で容器をケーシングでき、さらに、容器運搬保持具用ケースへの収容効率が高い容器運搬保持具及びその容器運搬保持具を収容する容器運搬保持具用ケースを提供することを目的とする。また、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに収容したときの安定性を高めることを目的とする。
【解決手段】本発明に係る容器運搬保持具は、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さが、上面59が開放され、上面59から容器運搬保持具10を複数個並べて収容可能な容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔Wとほぼ等しいことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、飲料、調味料、食品、医薬品又は化粧品或いは日用品等の容器(例えば、壜、缶、合成樹脂製ボトル。)を収容する容器運搬保持具及びその容器運搬保持具を収容する容器運搬保持具用ケースに関する。
飲料、調味料、食品、医薬品又は化粧品或いは日用品等の容器入りの製品(以下、単に「製品」と示す。)を運搬ケースから複数取り出して持ち運ぶ場合、1本、2本であれば手に持って運べる。だが、多数の製品を運搬ケースから取り出して持ち運ぶ場合、別の袋や別の運搬ケースに移し替える必要がある。この為、従来から、製品を複数収容した状態で予め運搬ケースに収容され、そのまま運搬ケースから取り出して持ち運び可能な手提げ用容器運搬保持具が利用されている。
例えば、手提げ用容器運搬保持具の立壁上部に設けられた把手を曲折可能とし、運搬ケースに収容可能とした手提げ用容器運搬保持具がある(例えば、特許文献1を参照。)。また、仕切板、仕切壁、支柱、支柱壁等の区室形成部により形成された多数の収容区画を有する運搬ケースに挿入される手提げ用容器運搬保持具がある(例えば、特許文献2又は3を参照。)。あるいは、冷蔵庫のドアポケットに収容可能な手提げ用容器運搬保持具がある(例えば、特許文献4を参照。)。
実開平2−87772号公報 実開昭56−172519号公報 特開昭58−64933号公報 実登3036266号公報
しかし、特許文献1に記載の手提げ用容器運搬保持具を運搬ケースに収容した状態では、把手が手提げ用容器運搬保持具の上面を覆ってしまい、ケーシング装置で容器をケーシングすることができない。また、手提げ用容器運搬保持具を運搬ケースに満載しないと、運搬ケース内部で転倒することがある。
特許文献2又は3に記載の手提げ用容器運搬保持具は、区室形成部により形成された多数の収容区画を有する運搬ケースに収容されるので、区室形成部のない運搬ケースに収容すると不安定になる。また、これらの手提げ用容器運搬保持具は、把手を幅広にすると手で持ち運び易くできる。しかし、これらの手提げ用容器運搬保持具は、把手を手提げ用容器運搬保持具の上面に設けているので、把手が手提げ用容器運搬保持具の上面を覆ってしまい、上記と同様にケーシング装置で容器をケーシングすることができない。一方、これら手提げ用容器運搬保持具は、把手を手提げ用容器運搬保持具の側面に設けるとすれば、把手が区室形成部に当たって運搬ケースに収容できない。あるいは、収容できたとしても、把手が収容区画の容器一個分のスペースを使ってしまうので運搬ケースへの収容効率が悪くなる。すなわち、これらの手提げ用容器運搬保持具は、手で持ち運びが容易で、ケーシング装置でケーシングすることが可能であり、さらに、運搬ケースへの収容効率が高いといった特性を全て兼ね備えることが難しい。
特許文献4に記載の手提げ用容器運搬保持具は、運搬ケースに収容する前提で設計されていないので、運搬ケースに安定して収容することは難しい。そのため、上記と同様に手提げ用容器運搬保持具が運搬ケース内部で転倒することがある。さらに、運搬ケース内部に無駄なスペースを発生させ、運搬ケースへの収容効率が悪くなる。
そこで、本発明は、手で持ち運びやすく、ケーシング装置で容器をケーシングでき、さらに、容器運搬保持具用ケースへの収容効率が高い容器運搬保持具及びその容器運搬保持具を収容する容器運搬保持具用ケースを提供することを目的とする。また、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに収容したときの安定性を高めることを目的とする。
本発明者らは鋭意開発した結果、把手部を容器保持部の側端に設け、容器運搬保持具の両端間の長さと容器運搬保持具用ケースの対向し合う内側面同士の面間隔とをほぼ等しくすることで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明に係る容器運搬保持具は、上面に設けた開口から一本の容器が挿入されることによって該容器を保持する収容室を、底を揃えて単列状に複数連結した容器保持部と、該容器保持部の列方向の一端若しくは両端に設けた把手部と、を備える容器運搬保持具において、該容器運搬保持具の前記列方向における両端間の長さが、上面が開放され、該上面から前記容器運搬保持具を複数個並べて収容可能な容器運搬保持具用ケースの対向し合う内側面同士の面間隔とほぼ等しいことを特徴とする。
本発明に係る容器運搬保持具では、前記容器運搬保持具用ケースへの固定手段をさらに設けていること好ましい。前記容器運搬保持具を前記容器運搬保持具用ケースに収容したときの安定性をより高めることができる。
本発明に係る容器運搬保持具では、前記容器運搬保持具の前記列方向の両端部分に、前記容器運搬保持具用ケースの前記内側面に設けたケース側の凹部又は凸部と係合する保持具側の凸部又は凹部を設けていることが好ましい。前記ケース側の凹部又は凸部に前記保持具側の凸部又は凹部が係合するので、前記容器運搬保持具を前記容器運搬保持具用ケースに満載せずとも、前記容器運搬保持具の前記列方向に対する安定性と前記容器運搬保持具の前記列方向の直交する方向に対する安定性とを高めることができる。また、それぞれの前記保持具側の凸部又は凹部と前記ケース側の凹部又は凸部との間隔を、前記容器運搬保持具の前記列方向の直交する方向の幅に合せることで、前記容器運搬保持具用ケースへの収容効率を最大に高めることができる。
本発明に係る容器運搬保持具では、前記ケース側の凹部又は前記保持具側の凹部は、垂直方向に設けた溝であり、かつ、前記ケース側の凸部又は前記保持具側の凸部は、前記溝に嵌合可能な突条であり、前記容器運搬保持具は、前記容器運搬保持具用ケースの前記上面から垂直下方に挿し込み固定されることが好ましい。前記容器運搬保持具を前記容器運搬保持具用ケースに容易に挿入することができる。また、前記容器運搬保持具用ケースから前記容器運搬保持具を容易に抜き出すこともできる。
本発明に係る容器運搬保持具では、前記容器保持部の前記把手部が設けられた側の端の側面下部から前記列方向へ向けて突出した支脚部をさらに設けていることが好ましい。容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに収容したとき、前記容器運搬保持具の前記列方向に対する安定性と前記容器運搬保持具の底面方向に対する安定性とを高めることができる。また、前記把手部に強い応力が加わっても、前記支脚部にその応力を分散させることができる為、前記把手部が破損することが少ない。
本発明に係る容器運搬保持具用ケースは、上面が開放された略直六面体の収容空間を有し、かつ、本発明に係る容器運搬保持具の保持具側の凸部又は凹部と係合するケース側の凹部又は凸部を、前記収容空間を画する内側面に設けていることを特徴とする。
本発明に係る容器運搬保持具用ケースは、本発明に係る容器運搬保持具が収容されていることを特徴とする。
本発明に係る製品又は容器は、本発明に係る容器運搬保持具の収容室に収容されていることを特徴とする。ここで、製品とは、上記の通り、容器入りの製品をいう。また、容器とは、リターナブル容器における空容器を含む。
本発明に係る製品又は容器は、本発明に係る容器運搬保持具用ケースに収容保持されていることを特徴とする。
本発明は、手で持ち運びやすく、ケーシング装置で容器をケーシングでき、さらに、容器運搬保持具用ケースへの収容効率が高い容器運搬保持具及びその容器運搬保持具を収容する容器運搬保持具用ケースを提供できる。また、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに収容したときの安定性を高めることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施形態に限定されるものでない。
(実施の形態1)
第一実施形態に係る容器運搬保持具について説明する。図1は、第一実施形態に係る容器運搬保持具を第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す上面図である。図2は、第一実施形態に係る容器運搬保持具の概略図を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図である。図1及び図2に示す第一実施形態に係る容器運搬保持具10は、上面に設けた開口11aから一本の容器が挿入されることによって容器(不図示)を保持する収容室11を、底12cを揃えて単列状に複数連結した容器保持部12と、容器保持部12の列方向Xの両端12a,12bに設けた把手部14a,14bと、を備える容器運搬保持具10において、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さLが、上面59が開放され、上面59から容器運搬保持具10を複数個並べて収容可能な容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔Wとほぼ等しいことを特徴とする。図1及び図2において、容器運搬保持具10の列方向をX、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さをL及び容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔をWとして示した。収容室11が互いに連結している箇所を連結箇所11dとして示した。また、収容空間55とは、容器運搬保持具用ケース50の全ての内側面51a、51b,51c,51d及び底面(不図示)により区画され、容器運搬保持具10を収容できる空間である。なお、容器運搬保持具10の右側面は、図2(b)に示す容器運搬保持具10の左側面と同じ形状である。
容器運搬保持具10は、4個の収容室11が単列状に連結した容器保持部12と把手部14a,14bとを備え、容器保持部12により最大4個の容器(不図示)を収容する。収容室11の側面に4個の側面孔11bを形成し、収容室11の底11cに底面孔11eを形成する。容器保持部12の底12cの四隅に突起状の脚17を設ける。なお、収容室11の個数は、上記に4個に制限されない。例えば、収容室11を2個、3個、5個、あるいはそれ以上としても良く、容器の大きさや容器運搬保持具用ケース50の大きさ等によって適宜決定される。
把手部14a,14bは、容器保持部12の両端12a,12bにその主軸が水平方向に向くように設けられている。これにより、容器保持部12の片端を持ってあるいは両端を持って手に提げることができる。図2では、把手部14a,14bを容器保持部12の両端12a,12bに設けた場合を図示したが、例えば、片端12aのみに設けても良い。また、把手部14a,14bをその主軸が鉛直方向を向くように設けても良い(不図示)。把手部14a,14bに柔軟性が無ければ、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さLを容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔Wと等しくしても良い。また、把手部14a,14bに柔軟性があれば、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さLを容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔Wとほぼ等しく、例えば、面間隔Wよりもわずかに大きくしても良い。さらに、把手部14a,14bの下方であって容器保持部12の側面に把手の通孔15bを設ける(右側面側の通孔15aは不図示。)。これによって、容器運搬保持具10を手で持ち運び易くできる。また、第一実施形態に係る容器運搬保持具では、容器運搬保持具用ケース50への固定手段をさらに設けていること好ましい。例えば、把手部14a,14bに保持具側の凸部16a,16bを形成する。
図2では容器保持部12と把手部14a,14bとを一体で形成したが、容器保持部と容器保持部に装着可能な把手部とを個別に形成し、把手部を容器保持部に固定しても良い(不図示)。容器運搬保持具10は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等のプラスチック樹脂を射出成形して形成する。また、容器運搬保持具用ケース50は市販の運搬ケースとほぼ同じ大きさであることが好ましく、この場合、容器運搬保持具10の外寸を、例えば、縦450mm、横100mm及び深さ130mm、あるいは、縦450mm、横80mm及び深さ130mmとする。なお、容器運搬保持具10の素材、形成方法及び外寸は、上記に制限されない。
容器としては、例えば、ガラス壜、陶器製の壜、ペットボトル、ボトル缶、2ピース缶又は3ピース缶がある。
図1に示すように、容器運搬保持具用ケース50は、上面59が開放され、対向し合う内側面51a,51bを有する。また、容器運搬保持具用ケース50の縁にフランジ53a、53bを設けると剛性が向上するとともに、さらに、内側面51a,51bに側面孔54a,54bとを設けると、容器運搬保持具用ケース50を手で運び易くできる。もう一組の対向し合う内側面51c,51dにもフランジ53c、53dと側面孔54c,54dとを設けることが好ましい。このとき、容器運搬保持具用ケース50の大きさに制限はないが、既存の運搬ケースの規格に従っていることが好ましい。容器運搬保持具用ケース50は、例えば、プラスチック樹脂を射出成形して形成する。例えば、容器運搬保持具用ケース50の内寸を縦450mm、横365mm及び深さ268mmとしても良い。既存の運搬ケースと容器運搬保持具用ケース50とを積み重ねることができ、容器運搬保持具用ケース50の保管、輸送等が行ない易くなる。なお、容器運搬保持具用ケース50の素材、形成方法及び内寸は、上記に制限されない。また、内側面51にケース側の凹部(不図示)を設けることが好ましい。この点については、後述する。
図1に示すように、容器運搬保持具10の開口11aが把手部14a,14bで遮られず、容器運搬保持具用ケース50の上面が開放されているので、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に収容したときでもケーシング装置(不図示)で容器をケーシングできる。また、容器運搬保持具用ケース50の収容空間55において容器運搬保持具10の列方向Xでは無駄なスペースが発生せず、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に効率良く収容できる。さらに、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に収容したときに、対向し合う内側面51a,51bが容器運搬保持具10の両端19a,19bを挟み込んで容器運搬保持具10の列方向Xに対する安定性を高める。よって、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に収容したときの安定性を高めることができる。
図3は、第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースであり、(a)は上面図であり、(b)はA−A`の断面図である。第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースは、上面59が開放された略直六面体の収容空間55を有し、かつ、容器運搬保持具(不図示)の保持具側の凸部(不図示)と係合するケース側の凹部56aを、収容空間55を画する内側面51aに設けていることを特徴とする。図3において、容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51bの面間隔をW及び内側面51c,51dの面間隔をW1として示した。容器運搬保持具用ケース50の底面58を網目状にしても良い。また、全ての内側面にケース側の凹部を設けても良い(不図示)。
容器運搬保持具用ケース50は、少なくとも一対の対向し合う内側面51a,51bの面間隔Wが容器運搬保持具(不図示)の列方向における両端間の長さとほぼ等しければ良いが、全ての内側面の面間隔が容器運搬保持具の列方向における両端間の長さとほぼ等しくしても良い(不図示)。つまり、容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51bの面間隔W及び内側面51c,51dの面間隔W1と図1,2に示した容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端19a,19b間の長さLとをほぼ等しくしても良い。
例えば、内側面51aの一部を厚くして内側面51aに段差部57を形成し、段差部57の上端部をケース側の凹部56a,56aとしても良い。保持部側の凸部(不図示)がケース側の凹部56a,56aに係合するように容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケース50に挿入すれば、内側面51c,51dが容器運搬保持具の一方の側を支え、段差部57により内側面51c,51dの反対側から容器運搬保持具の他方の側を支えることができ、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケース50に安定して収容できる。また、段差部57を設けると容器運搬保持具用ケース50の製造に用いるプラスチック樹脂の量を節約することができる。さらに、内側面51aの段差部57に7個のケース側の凹部56a,56a,56a,56a,56a,56a,56aを形成しても良い。これらケース側の凹部56aは、上部の幅を広くすることが好ましい。この点については、後述する。なお、ケース側の凹部56aの個数は、上記に制限されない。
図4は、第一実施形態に係る容器運搬保持具の第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースへの収容方法の一例を示す模式図であり、(a)は挿入する途中の状態を示し、(b)は挿入した状態を示す。第一実施形態に係る容器運搬保持具10では、容器運搬保持具10の列方向Xの両端部分に、容器運搬保持具用ケース50の内側面51a,51bに設けたケース側の凹部56a,56aと係合する保持具側の凸部16a,16bを設けていることが好ましい。図4において、容器運搬保持具10の列方向をX、容器運搬保持具10の列方向Xに直交する方向をY、容器運搬保持具10の列方向Xにおける両端間の長さをL及び容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51bの面間隔をWとして示した。なお、図4のケース側の凹部56aは、図3のケース側の凹部56aと同じ位置となる。
図4(a)では、保持具側の凸部16aとケース側の凹部56aとが係合し、かつ、保持具側の凸部16bとケース側の凹部56bとが係合する位置で容器保持運搬具10を容器運搬保持具用ケース50の上面59から挿入している。このまま容器保持運搬具10を挿入し続けると、図4(b)に示すように、保持具側の凸部16aとケース側の凹部(不図示)とが係合し、かつ、保持具側の凸部16bとケース側の凹部(不図示)とが係合した状態で容器保持運搬具10が容器運搬保持具用ケース50に収容される。容器運搬保持具10の列方向Xの直交する方向Yから衝撃又は振動が加わっても、保持具側の凸部16aとケース側の凹部56aとが係合し、かつ、保持具側の凸部16bとケース側の凹部56aとが係合しているので、容器運搬保持具10が転倒しにくくなる。よって、容器運搬保持具用ケース50に容器保持運搬具10を満載せずとも、容器運搬保持具10の列方向Xに対する安定性と容器運搬保持具10の列方向Xの直交する方向Yに対する安定性とを高めることができる。
保持具側の凸部16a,16b及びケース側の凹部56a,56bの代わりに、容器保持運搬具10に保持具側の凹部を設け、保持具側の凹部に対応するケース側の凸部を容器運搬保持具用ケース50に設けても良い(不図示)。また、以後の説明においても同様である。
不図示であるが、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに収容した状態において保持具側の凸部が接触する箇所のみケース側の凹部を形成すると、容器運搬保持具を容器運搬保持具用ケースに挿抜するときに保持具側の凸部が内側面に引っ掛かって邪魔になる。図4に示すように、第一実施形態に係る容器運搬保持具10では、ケース側の凹部56a,56bは、垂直方向に設けた溝であり、かつ、保持具側の凸部16a,16bは、溝に嵌合可能な突条であり、容器運搬保持具10は、容器運搬保持具用ケース50の上面59から垂直下方に挿し込み固定されることが好ましい。保持具側の凸部16a,16bが内側面51a,51bに引っ掛かることなく容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に容易に挿入することができる。また、保持具側の凸部16a,16bが内側面51a,51bに引っ掛かることなく容器運搬保持具用ケース50から容器運搬保持具10を容易に抜き出すこともできる。さらに、図3(b)に示すようにケース側の凹部56aの上部の幅を広く形成、例えば、V字状に形成することで、保持具側の凸部16aとケース側の凹部56aとを係合させる際に少しずれていてもV字状の切り込みがガイドとなって、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50に垂直下方に挿入することができる。よって、容器運搬保持具10を容器運搬保持具用ケース50により挿入しやすくできる。
なお、図4において、容器運搬保持具用ケース50にケース側の凹部56a,56bを設ける場合、内側面51a,51bに凹みではなく切り込み若しくは孔を設けることで、ケース側の凹部56a,56bを形成しても良い。ここで、保持具側の凸部16aとケース側の凹部56bとが係合しても良く、また、保持具側の凸部16bとケース側の凹部56aとが係合しても良い。
(実施の形態2)
図5は、第二実施形態に係る容器運搬保持具を第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す上面図である。図6は、第二実施形態に係る容器運搬保持具の概略図を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は右側面図である。図5及び図6において、容器運搬保持具20の列方向をX、容器運搬保持具20の列方向Xにおける両端29a,29b間の長さをL及び容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔をWとして示した。収容室21が互いに連結している箇所を連結箇所21dとして示した。以下、図2の容器運搬保持具10と異なる点について説明する。
収容室21の側面に3個又は4個の側面孔21bを形成し、収容室21の底21cに底面孔21eを形成する。容器運搬保持具20において、連結箇所21dの幅は、収容室21の径よりも小さくなる。
把手部24は、容器保持部22の端22bにその主軸が鉛直方向に向くように設けられている。ここで、把手部24は、鉤形状に形成されている。図5及び図6では、把手部24を容器保持部22の片端22bに設けた場合を図示したが、例えば、その両端22a,22bに設けても良い。また、容器保持部20の片端22aの上部に把手孔25aを形成し、把手孔25aに指を通して手に提げることもできる補助把手部25を設けても良い。突条の保持具側の凸部26bは、把手部24の端29bにおいて底22cに向けて鉛直方向に形成される。また、保持具側の凸部26bは、把手部24が柔軟性を有していれば、容器運搬保持具20の列方向Xにおける両端29a,29b間の長さLが容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51b同士の面間隔Wと等しいか、あるいは、わずかに長くとも良い。一方の把手部24を片手で持って、容器運搬保持具20を提げても良く、把手部24及び補助把手部25を両手で持って容器運搬保持具20を掲げても良い。ここで、把手部24が持ち手との接触面積を広くし、手で把手部24を握り易くできる。
図6に示すように、第二実施形態に係る容器運搬保持具では、容器保持部22の把手部24が設けられた側の端22bの側面下部から列方向Xへ向けて突出した支脚部27をさらに設けていることが好ましい。容器運搬保持具20の列方向Xから衝撃又は振動が加わっても支脚部27が内側面(不図示)を押え、容器運搬保持具20の列方向Xに対する安定性を高めることができる。また、支脚部27の分だけさらに容器運搬保持具20の底面面積を大きくとれるので、容器運搬保持具20の底面方向(不図示)から衝撃又は振動が加わっても、容器運搬保持具20の底面方向に対する安定性を高めることができる。また、把手部24に強い応力が加わっても、支脚部27にその応力を分散させることができる為、把手部24が破損することが少ない。
図7は、第二実施形態に係る容器運搬保持具の第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースへの収容方法の一例を示す模式図であり、(a)は挿入する途中の状態を示し、(b)は挿入した状態を示す。第二実施形態に係る容器運搬保持具20では、容器運搬保持具20の列方向Xの両端間に、容器運搬保持具用ケース50の内側面51a,51bに設けたケース側の凹部56a,56bと係合する保持具側の凸部26a,26bを設けることが好ましい。図7において、容器運搬保持具20の列方向をX、容器運搬保持具20の列方向Xに直交する方向をY、容器運搬保持具20の列方向Xにおける両端間の長さをL及び容器運搬保持具用ケース50の対向し合う内側面51a,51bの面間隔をWとして示した。なお、図7のケース側の凹部56aは、図3(b)のケース側の凹部56aと同じ位置となる。
図3の容器運搬保持具10と同様に、容器運搬保持具用ケース50に容器保持運搬具20を満載せずとも、容器運搬保持具20の列方向Xに対する安定性と容器運搬保持具20の列方向の直交する方向Yに対する安定性とを高めることができる。
図8は、第一実施形態及び第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースの上面概念図であり、(a)は第一形態の容器運搬保持具を第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示し、(b)は第二形態の容器運搬保持具を第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す。図8において、容器運搬保持具20の列方向に直交する方向Yを示した。
図8(a)及び(b)において、容器運搬保持具用ケース50は同じものである。図8(a)に示すように、5個の容器運搬保持具10は、図2に示す両端19a,19bを揃え、マス目状に接触するように、並行に収容できる。また、図8(b)に示すように、図6に示す容器運搬保持具20の連結箇所21dに相当する箇所とその隣に挿入される容器運搬保持具20の収容室21とが接して6個の容器運搬保持具20を互い違いに半段ずらして並行に収容できる。ここで、容器運搬保持具20の列方向と直交する方向Yの幅が容器運搬保持具10の列方向と直交する方向Yの幅より狭い。容器運搬保持具20は、例えば、径が小さい壜等を収容することができる。
図3(b)に示すように、容器運搬保持具用ケース50は、ケース側の凹部56同士の間隔、例えば、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔を第一実施形態に係る容器運搬保持具の列方向の直交する方向の幅に合せてもよい。このとき、第一実施形態に係る容器運搬保持具の保持具側の凸部がケース側の凹部56a,56a、56a,56a,56aに係合し、5個の第一実施形態に係る容器運搬保持具を収容することができる。
また、容器運搬保持具用ケース50は、ケース側の凹部56同士の間隔、例えば、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔、ケース側の凹部56a,56aの間隔を第二実施形態に係る容器運搬保持具の列方向の直交する方向の幅に合せてもよい。このとき、第二実施形態に係る容器運搬保持具の保持具側の凸部がケース側の凹部56a,56a、56a,56a,56a,56aに係合し、6個の第二実施形態に係る容器運搬保持具を収容することができる。上記のように、ケース側の凹部は、第一実施形態及び第二実施形態に係る容器運搬保持具の保持具側の凸部の両方に係合でき、いずれか一方の保持具側の凸部にも係合できる。
図8(b)に示すように、把手部24が容器運搬保持具用ケース50の収容空間(不図示)の一部スペースを使っている。しかし、従来の収容区画を有する運搬ケースと異なり、把手が収容区画の容器一個分のスペースを使ってしまうことがなく、容器運搬保持具用ケース50の収容効率が悪化しない。
(実施の形態3)
図9は、第三実施形態に係る容器運搬保持具の斜視図である。また、図10は、第三実施形態に係る容器運搬保持具を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は右側面図である。図10において、容器運搬保持具30の列方向をX及び容器運搬保持具30の列方向Xにおける両端39a,39b間の長さをLとして示した。図6の容器運搬保持具20と異なる点について説明する。
容器運搬保持具30は、容器保持部32の片端32bに幅広の内周面38を有する輪状の把手部34がその主軸が鉛直方向を向くように形成される。また、把手部34が底32cに向けて支脚部37の上面37uまで延長され、把手部34と支脚部37とが一体化して形成される。把手部34が柔軟性を有していれば、容器運搬保持具30の列方向Xにおける両端39a,39b間の長さLが容器運搬保持具用ケース(不図示)の対向し合う内側面同士の面間隔と等しいかあるいはわずかに長くとも良い。一方の把手部34を片手で持って、容器運搬保持具30を提げても良く、把手部34及び補助把手部35を両手で持って容器運搬保持具30を掲げても良い。ここで、把手部34が持ち手との接触面積を広くし、手で把手部34を握り易くできる。
図2及び図6の容器運搬保持具10,20と同様に、容器運搬保持具30を容器運搬保持具用ケース(不図示)に収容したときでもケーシング装置(不図示)で容器をケーシングできる。また、容器運搬保持具30を容器運搬保持具用ケースに効率良く収容できる。さらに、容器運搬保持具30の列方向Xに対する安定性を高め、容器運搬保持具30を容器運搬保持具用ケースに収容したときの安定性を高めることができる。
第一実施形態に係る容器運搬保持具を第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す上面図である。 第一実施形態に係る容器運搬保持具の概略図を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図である。 第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースであり、(a)は上面図であり、(b)はA−A`の断面図である。 第一実施形態に係る容器運搬保持具の第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースへの収容方法の一例を示す模式図であり、(a)は挿入する途中の状態を示し、(b)は挿入した状態を示す。 第二実施形態に係る容器運搬保持具を第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す上面図である。 第二形態の容器運搬保持具を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は右側面図である。 第二実施形態に係る容器運搬保持具の第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースへの収容方法の一例を示す模式図であり、(a)は挿入する途中の状態を示し、(b)は挿入した状態を示す。 第一実施形態及び第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースの上面概念図であり、(a)は第一形態の容器運搬保持具を第一実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示し、(b)は第二形態の容器運搬保持具を第二実施形態に係る容器運搬保持具用ケースに満載した状態を示す。 第三実施形態に係る容器運搬保持具の斜視図である。 第三実施形態に係る容器運搬保持具を示し、(a)は上面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は正面図であり、(d)は右側面図である。
符号の説明
10、20、30 容器運搬保持具
11、21、31 収容室
11a、21a、31a 開口
11b、21b、31b 側面孔
11c、21c、31c 底面
11d、21d、31d 連結箇所
11e、21e、31e 底面孔
12、22、32 容器保持部
12a、12b、22a、22b、32a、32b 容器保持部の端
12c、22c、32c 底
14a、14b、24、34 把手部
15a、15b 通孔
16a、16a、26a、26b、36a、36b 保持具側の凸部
17 脚
19a、19b、29a、29b、39a、39b 容器運搬保持具の端
25、35 補助把手部
25a、35a 把手孔
27、37 支脚部
37u 上面
38 内周面
50 容器運搬保持具用ケース
51a、51b、51c、51d 内側面
53a、53b、53c、53d フランジ
54a、54b、54c、54d 側面孔
55 収容空間
56a、56a、56a、56a、56a、56a、56a、56a、56a、56a、56b、56b、56b ケース側の凹部
57 段差部
58 底面
59 上面
X 容器運搬保持具の列方向
Y 容器運搬保持具の列方向に直交する方向
L 容器運搬保持具の列方向における両端間の長さ
W 容器運搬保持具ケースの対向する内側面の幅

Claims (9)

  1. 上面に設けた開口から一本の容器が挿入されることによって該容器を保持する収容室を、底を揃えて単列状に複数連結した容器保持部と、該容器保持部の列方向の一端若しくは両端に設けた把手部と、を備える容器運搬保持具において、
    該容器運搬保持具の前記列方向における両端間の長さが、上面が開放され、該上面から前記容器運搬保持具を複数個並べて収容可能な容器運搬保持具用ケースの対向し合う内側面同士の面間隔とほぼ等しいことを特徴とする容器運搬保持具。
  2. 前記容器運搬保持具用ケースへの固定手段をさらに設けていることを特徴とする請求項1に記載の容器運搬保持具。
  3. 前記容器運搬保持具の前記列方向の両端部分に、前記容器運搬保持具用ケースの前記内側面に設けたケース側の凹部又は凸部と係合する保持具側の凸部又は凹部を設けていることを特徴とする請求項1に記載の容器運搬保持具。
  4. 前記ケース側の凹部又は前記保持具側の凹部は、垂直方向に設けた溝であり、かつ、前記ケース側の凸部又は前記保持具側の凸部は、前記溝に嵌合可能な突条であり、
    前記容器運搬保持具は、前記容器運搬保持具用ケースの前記上面から垂直下方に挿し込み固定されることを特徴とする請求項3に記載の容器運搬保持具。
  5. 前記容器保持部の前記把手部が設けられた側の端の側面下部から前記列方向へ向けて突出した支脚部をさらに設けていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の容器運搬保持具。
  6. 上面が開放された略直六面体の収容空間を有し、かつ、請求項3に記載の容器運搬保持具の保持具側の凸部又は凹部と係合するケース側の凹部又は凸部を、前記収容空間を画する内側面に設けていることを特徴とする容器運搬保持具用ケース。
  7. 請求項1、2、3、4又は5に記載の容器運搬保持具が収容されていることを特徴とする請求項6に記載の容器運搬保持具用ケース。
  8. 請求項1、2、3、4又は5に記載の容器運搬保持具の収容室に収容されていることを特徴とする製品又は容器。
  9. 請求項6又は7に記載の容器運搬保持具用ケースに収容保持されていることを特徴とする製品又は容器。
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