JP2007255027A - 外装構造 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は建築、構築物の外装構造として使用でき、かつ、特に施工性と防水性を向上できる外装構造に関するものである。
【構成】上端部に雌型連結部13、下端部に雄型連結部9を形成して引っ掛け構造に形成した長尺状の外装材Aを用いた外装構造において、雄型連結部9の差込縁7の左右端部を一定間隔で切り欠いて切り欠き15を形成すると共に、化粧面4の左右端部を内方に屈曲して係止片14を形成した外装材Aと、外装材A間の目地部γ裏面に係合溝21を形成すると共に、下端を下方に垂下した防水片16aとからなるジョイナFを形成した外装構造である。
【選択図】図1
【構成】上端部に雌型連結部13、下端部に雄型連結部9を形成して引っ掛け構造に形成した長尺状の外装材Aを用いた外装構造において、雄型連結部9の差込縁7の左右端部を一定間隔で切り欠いて切り欠き15を形成すると共に、化粧面4の左右端部を内方に屈曲して係止片14を形成した外装材Aと、外装材A間の目地部γ裏面に係合溝21を形成すると共に、下端を下方に垂下した防水片16aとからなるジョイナFを形成した外装構造である。
【選択図】図1
Description
本発明は建築、構築物の外装構造として使用でき、かつ、特に施工性と防水性を向上できる外装構造に関するものである。
従来の屋根材は、左右端部に連結構造を形成し、引っ掛けたり、差し込んだりして左右端部を連結する構造が一般的であった。(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、特許文献1は引っ掛け式、特許文献2、3は差し込み式であるが、左右端部の成形が難しく、加工コストのアップ、成形による金属材の劣化、劣化による錆の発生、等の問題が生じる恐れがあった。
本発明はこのような欠点を除去するために、上端部に雌型連結部、下端部に雄型連結部を形成して引っ掛け構造に形成した長尺状の外装材を用いた外装構造において、雄型連結部の差込縁の左右端部を一定間隔で切り欠いて切り欠きを形成すると共に、化粧面の左右端部を内方に屈曲して係止片を形成した外装材と、該外装材間の目地部裏面に係合溝を形成すると共に、下端を下方に垂下した防水片とからなるジョイナを形成した外装構造を提案するものである。
本発明に係る外装構造によれば、(1)加工工程の低減によるコストダウンが図られる。(2)施工期間の低減による施工コストダウンが図られる。(3)成型の簡素化による劣化の防止が図られる。(4)防水片の形成により、目地部の防水性の向上が図られる。(5)係止片の形成により、目地部の強度が向上する。等の特徴、効果がある。
以下に図面を用いて本発明に係る外装構造について詳細に説明する。図1(a)、(b)は施工状態を示す説明図、図2(a)、(b)、図3(a)〜(d)は金属製外装材Bと裏打材Cよりなる外装材Aの代表的一例を示す説明図、図4(a)〜(c)は敷目板D、係合部材Eと、敷目板Dと係合部材EよりなるジョイナFと、その施工状態を示す説明図、図5は外装材Aの連結部分(目地部γ)の施工状態を示す説明図である。図中、αは屋根下地、βは釘等の固定具、γは目地部を示している。なお、図3(a)〜(d)は図2(b)のa−a部端面図、b−b部端面図、c−c部端面図、d−d部端面図である。なお、図では外装材Aとして屋根材の一例を示すものである。
屋根下地αは、新築の際は図1(a)に示すように垂木1、野地板2、防水シート3(二点鎖線で示す)から構成した木造下地を示したものである。すなわち、垂木1上に野地板2を敷設し、野地板2上に防水シート3を配設した一般的な構造の屋根下地αである。
また、屋根下地αとしてH形鋼、I形鋼、ミゾ形鋼、軽量ミゾ形鋼、リップ溝形鋼、等辺山形鋼、不等辺山形鋼、角形鋼(角パイプ)、円形鋼(円形パイプ)、等を使用した鉄骨下地でも良いものである。
既存の屋根をそのまま改修する屋根の際には、これら屋根下地α上にスレート屋根、新生瓦屋根、瓦屋根、瓦棒屋根、金属製横葺き屋根、等の既存屋根(図示せず)が形成された既存屋根構造が屋根下地αとなるものである。勿論、外装材Aとしてはスレート屋根、新生瓦屋根、瓦屋根、瓦棒屋根、金属製横葺き屋根、等の外装材Aで形成することができるものである。
金属製外装材Bは、例えば金属板(カラー鋼板、銅板、アルミニウム板、チタン板、ステンレス板、サンドイッチ鋼板、クラッド鋼板等)等をロール成形、プレス成形、押出成形、等によって形成したものである。勿論、外装材Aの表面材として、金属製外装材Bの代わりに窯業系素材、もしくは合成樹脂材(プラスチック)、等で形成してもよいものである。
さらに説明すると、金属製外装材Bは長尺板状であり、その幅方向一側縁を化粧面4の下側、すなわち、裏面5側に略コ字状に屈曲して段差化粧面6と差込縁7とを形成した雄型連結部9としたもので、化粧面4と段差化粧面6と差込縁7とから略コ字状の引っ掛け溝8を形成したものである。
また、化粧面4の他端には化粧面4の上側に屈曲して断面略U字状に形成した前記差込縁7と嵌合する嵌合溝10と、嵌合溝10の先端をコ字状に折り返した嵌合縁11と、嵌合縁11の先端を下方に屈曲すると共に化粧面4と略平行で外方にL字状に屈曲して延長した固定片12を形成した雌型連結部13を形成したものである。また、化粧面4と嵌合溝10間には段差13aを形成するものである。さらに、化粧面4の両端部には図3(d)に示すように内方に屈曲して係止片14を形成し、図4(b)に示す係合部材Eの係合片20を係止することにより外装材Aの化粧面4の両端部分を固定するものである。
金属製外装材Bの左右端部には、差込縁7を切り欠いて切り欠き15を形成するものである。切り欠き15は図2(a)、(b)、図3(a)〜(c)に示すように形成し、図1(b)、図4(b)に示すように連結した際に、差込縁7が邪魔になって図4(a)、(b)に示すようなジョイナFを介して下段の外装材A上に、スムーズに雨水が排水されないことが無いように形成したものである。
裏打材Cは防水材、断熱材、吸音材、緩衝材、防火材、結露防止材、等として機能するものであり、不織布、合成樹脂製発泡シート(例えば架橋化発泡ポリエチレンシート)、等)、ロックウール、テックス(軟質繊維板)、ゴムシート、樹脂シート、等、あるいはこれらに遮音材、耐火材等を含浸、含有、混合、積層(一層、あるいは複数層)、サンドイッチ、等したものを使用することもできる。
特に不織布は、縦糸と横糸を交差させて繊維から織物にする従来の方法と異なり、各種の繊維を接着剤等で結合した不織布等である。この不織布はまず繊維が平行に交差するか、また無秩序に配列された薄いフェルト状のものを接着剤で結合させるか、または主体となる繊維状態の中に別の熱可塑性繊維を混在させて、加熱および加圧して溶融し相互に結合させたりして作られたものである。勿論、素材自体に防水性の無いものには、樹脂材をコーティング、あるいは撥水剤、防水コーティング剤、等で防水機能を片面あるいは両面に付加したものである。
ジョイナFは図4(a)〜(c)に示すようなもので、図4(a)に示すような溝16、上片17、側片18と、溝16の下端を下方に垂下して形成した防水片16aよりなる敷目板Dと、図4(b)に示すような流水片19、係合片20、係合溝21よりなる係合部材Eよりなるものである。素材は金属製板材、プラスチック材、等よりなり、例えば金属製板材をプレス成形して形成した短尺材である。ジョイナFは図3(b)、図4(c)に示すように施工され、目地部γから雨水が浸入するのを防止すると共に、化粧面4が風によりバタ付くのを防止するためのものである。なお、図1(b)、図4(c)に示すように、ジョイナFの上片17、側片18は外装材Aの裏打材Cに食い込むように当接して形成され、防水性を発揮するものである。
防水片16aは図5に示すように、目地部γの切り欠き15部分に形成され、目地部γ部分からの雨水の内部へに浸入を防止するものである。
段差13aは、目地部γ部分に形成される防水片16aにより外装材Aの嵌合溝10をカバーできるように形成し、防水性を向上できるように形成したものである。
ここで寸法関係について簡単に説明する。外装材Aの幅をX、切り欠き15の幅をh、敷目板Dの幅をY、溝16の幅をH、目地部γの幅をTとすると、T≧0、H≒2h+T、X≦Yの関係が望ましいものである。
以上説明したのは本発明に係る外装構造の一実施例にすぎず、図6(a)〜(c)〜図8(a)、(b)に示すように形成することもできる。
すなわち、図6(a)〜(c)は外装材Aのその他の実施例を示す説明図であり、差込縁7を長く形成することにより、図7に示すように幅tの空間が形成され、雨水の流れをスムーズにした外装材Aである。また、図8(a)、(b)は敷目板D、係合部材E、ジョイナFのその他の実施例を示す説明図であり、Gはパッキング材である。
α 屋根下地
β 固定具
γ 目地部
A 外装材
B 金属製外装材
C 裏打材
D 敷目板
E 係合部材
F ジョイナ
G パッキング材
1 垂木
2 野地板
3 防水シート
4 化粧面
5 裏面
6 段差化粧面
7 差込縁
8 引っ掛け溝
9 雄型連結部
10 嵌合溝
11 嵌合縁
12 固定片
13 雌型連結部
13a 段差
14 係止片
15 切り欠き
16 溝
16a 防水片
17 上片
18 側片
19 流水片
20 係合片
21 係合溝
β 固定具
γ 目地部
A 外装材
B 金属製外装材
C 裏打材
D 敷目板
E 係合部材
F ジョイナ
G パッキング材
1 垂木
2 野地板
3 防水シート
4 化粧面
5 裏面
6 段差化粧面
7 差込縁
8 引っ掛け溝
9 雄型連結部
10 嵌合溝
11 嵌合縁
12 固定片
13 雌型連結部
13a 段差
14 係止片
15 切り欠き
16 溝
16a 防水片
17 上片
18 側片
19 流水片
20 係合片
21 係合溝
Claims (1)
- 上端部に雌型連結部、下端部に雄型連結部を形成して引っ掛け構造に形成した長尺状の外装材を用いた外装構造において、雄型連結部の差込縁の左右端部を一定間隔で切り欠いて切り欠きを形成すると共に、化粧面の左右端部を内方に屈曲して係止片を形成した外装材と、該外装材間の目地部裏面に係合溝を形成すると共に、下端を下方に垂下した防水片とからなるジョイナを形成したことを特徴とする外装構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006079841A JP2007255027A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 外装構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006079841A JP2007255027A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 外装構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007255027A true JP2007255027A (ja) | 2007-10-04 |
Family
ID=38629539
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006079841A Pending JP2007255027A (ja) | 2006-03-23 | 2006-03-23 | 外装構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007255027A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131837A (ja) * | 2017-02-16 | 2018-08-23 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 横葺き屋根構造 |
-
2006
- 2006-03-23 JP JP2006079841A patent/JP2007255027A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131837A (ja) * | 2017-02-16 | 2018-08-23 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 横葺き屋根構造 |
JP6994833B2 (ja) | 2017-02-16 | 2022-02-04 | 元旦ビューティ工業株式会社 | 横葺き屋根構造 |
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