JP2007253355A - 画像形成装置、画像形成システム及び情報処理装置 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム及び情報処理装置 Download PDF

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創平 柿▲崎▼
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Abstract

【課題】拡大画像をアプリケーションデータに挿入すると、画像の輪郭にジャギが生じたり、輪郭が不明瞭になったり等の画質劣化が生じる。
【解決手段】アプリケーションデータに画像が含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置と、印刷情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置を含む画像形成システムで、画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得し、取得された画像識別データが画像有りと示し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示し、かつ変更倍率データが補正要否の基準となる閾値データよりも大きいと、補正要と判定し、印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の画質劣化を防止する画像形成装置、画像形成システム及び情報処理装置に関し、特に、テキスト、図表等からなるアプリケーションデータに挿入した画像データをサイズ変更することで、挿入された画像の画質が劣化するのを防止する画像形成装置、画像形成システム及び情報処理装置に関する。
上位装置から、ワードプロセッサ等のアプリケーションにより作成された画像データを含むアプリケーションデータを受信すると、該アプリケーションデータに基づいて、印刷に必要な描画方式等を定めた印刷情報を生成すると共に、生成された印刷情報に基づいて印刷処理を実行する画像形成システムが知られている。例えば、下記特許文献1では、アプリケーションデータに含まれる画像データの解像度変換を行うことで、挿入された画像の画質劣化を防止する画像形成システムが開示されている。
特開平10−44532号公報
しかしながら、上記した画像形成システムには、次のような解決すべき課題があった。即ち、アプリケーションデータに画像データを挿入する場合、アプリケーションによって画像データが拡大処理されることがしばしばある。このような画像データの拡大処理では、一般に画像データを構成する各画素がそのまま拡大されることから、各画素の角形状によって、画像の輪郭にジャギ(キザギザ)が生じたり、或いは、輪郭が不明瞭になる等の画質劣化が生じる虞があった。
本発明は、以上の点を解決するために、次の構成を採用する。
〈構成1〉
少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置と、前記作成された印刷情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置を備える画像形成システムにおいて、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成2〉
構成1の画像形成システムにおいて、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成3〉
構成1乃至2のいずれかの画像形成システムにおいて、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする。
〈構成4〉
画像形成装置に送信すべき、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置において、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成5〉
構成4の情報処理装置において、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成6〉
構成4乃至5のいずれかの情報処理装置において、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする。
〈構成7〉
情報処理装置から、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を受信する画像形成装置において、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成8〉
構成7の画像形成装置において、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成9〉
構成7乃至8のいずれかの画像形成装置において、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする。
〈構成10〉
少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置と、前記作成された印刷情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置を備える画像形成システムにおいて、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成11〉
構成10の画像形成システムにおいて、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成12〉
構成10乃至11のいずれかの画像形成システムにおいて、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする。
〈構成13〉
画像形成装置に送信すべき、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置において、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成14〉
構成13の情報処理装置において、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成15〉
構成13乃至14のいずれかの情報処理装置において、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする。
〈構成16〉
情報処理装置から、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を受信する画像形成装置において、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする。
〈構成17〉
構成16の画像形成装置において、画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする。
〈構成18〉
構成16乃至17のいずれかの画像形成装置において、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、前記補正要否判定部は、前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする。
本発明の画像形成システムでは、印刷情報からアプリケーションデータに画像が含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データをそれぞれ取得し、取得された画像識別データが画像有りと示し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示し、かつ変更倍率データが補正要否の基準となる閾値データよりも大きいと、補正要と判定し、印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行うようにしたので、補正された画像データを含む印刷情報に基づいて印刷処理を実行することができる。従って、テキスト、図表等からなるアプリケーションデータに挿入した画像データが拡大されることで生じるジャギ(キザギザ)を低減すると共に、ぼんやりした輪郭を強調させることができる。従って、アプリケーションデータに挿入された画像データが拡大されることにより、画像の輪郭にジャギ(キザギザ)が生じたり、或いは、輪郭が不明瞭になる等の画質劣化が生じるのを防止できる。
以下、本発明の一実施形態を図を用いて詳細に説明する。
〈実施例1の構成〉
図1は、本発明の画像形成システムを示すブロック構成図である。
図1に示すように、実施例1の画像形成システムは、情報処理装置10、画像形成装置20及びネットワーク30から構成されている。
情報処理装置10は、画像形成装置20に対して印刷情報を供給する例えば、PC(Personal Computer)等の情報処理装置であり、制御部120、メモリ130、送信部140、アプリケーション111、ドライバ112から構成されている。
メモリ130は、HDD等からなるメモリであり、後述するように、印刷対象となるアプリケーションデータ等が一時格納される。
アプリケーション111は、予め情報処理装置10にインストールされている例えば、ワードプロセッサ等のようなアプリケーションであり、他のアプリケーションと識別するための自己のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを図示しないメモリに保持している。
このアプリケーション111は、アプリケーションの利用者が図示しないキーボード等の入力部を介して、テキスト、図表等の入力を行うことで、テキスト、図表等からなるアプリケーションデータを作成する。この際、アプリケーション111は、メモリのアプリケーション種別データを作成されたアプリケーションデータに付与する。本実施例では、『ワードプロセッサ』を示すアプリケーション種別データがアプリケーションデータに付与されることとする。
また、このアプリケーション111は、アプリケーションの利用者が図示しないキーボード等の入力部を介して、アプリケーションデータに対する画像データの挿入指示を行うと、図示しない液晶等の表示部に挿入する画像の元画像に対する倍率等を設定するためのサイズ設定画面を表示させる。
そして、利用者がサイズ設定画面を参照し、挿入する画像の倍率の入力を完了すると、入力された倍率を示す変更倍率データを生成すると共に、生成した変更倍率データ及びアプリケーション種別データ、挿入する画像データを付与したアプリケーションデータを作成する。
制御部120は、アプリケーション111がアプリケーションデータを作成すると、作成されたアプリケーションデータをメモリ130に一時格納する。
ドライバ112は、アプリケーションデータの印刷制御に必要な印刷情報を作成する部であり、図示しないメモリにトレイ250Aを印刷に使用するトレイとして指示するためのトレイ指示データ及びトレイ250Bを印刷に使用するトレイとして指示するためのトレイ指示データをそれぞれ保持している。本実施例では、トレイ250Aには、白色の記録紙が設定され、トレイ250Bには、印字色に近い藁半紙等の濃色系の記録紙が設定されていることとする。
利用者が図示しない入力部を介して、印刷したいアプリケーションデータ、印刷に使用したいトレイ(=トレイ250A及びトレイ250Bのいずれか)を指定して、印刷指示を行うと、ドライバ112は、メモリ130から、指定されたアプリケーションデータ及びトレイ250A及び250Bのいずれかを示すトレイ指示データを取得すると共に、取得した両データに基づいて印刷情報を生成する。
即ち、本実施例では、印刷情報として、図2に示すように、トレイ指示データ、アプリケーション種別データ、テキスト描画データ、図表描画データ、画像描画データ、画像属性データ、画像データを含む情報が生成されることとする。
ここで、テキスト描写データとは、例えば、テキストサイズ、フォント、印字位置等のようなテキストの印字方式を指示するためのデータであり、図表描画データとは、例えば、図表サイズ等のような図表の印画方式を指示するためのデータであり、画像描画データとは、例えば、画像サイズ、位置等のような画像データの印画方式を指示するためのデータである。
また、画像属性データとは、画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データから構成されるデータであり、ドライバ112によって、画像識別データには、アプリケーションデータに画像が含まれているか否かを示すべく、『画像有り』及び『画像無し』のいずれかが設定され、サイズ変更識別データには、画像の倍率変更されているか否かを示すべく、『倍率変更有り』及び『倍率変更無し』のいずれかが設定されることとする。
本実施例では、画像識別データに『画像有り』、サイズ変更識別データに『倍率変更有り』がそれぞれ設定されていることとする。また、トレイ指定データは、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示し、変更倍率データは『150%』を示していることとする。
制御部120は、ドライバ112が印刷情報を生成すると、生成された印刷情報をメモリ130に一時格納する。
送信部140は、印刷情報を画像形成装置20に送信する部であり、メモリ130に印刷情報が一時格納されると、ネットワーク30を介して、格納された印刷情報を画像形成装置20に送信する。
画像形成装置20は、受信した印刷情報の印刷制御を行うプリンタ等であり、印刷情報を受信する受信部210、制御部230、データ解析部221、画像補正部222、アプリケーション種別判定部223、画像有無判定部224、サイズ変更有無判定部225、HDD等からなる受信バッファ241、HDD等からなるページバッファ242、印刷部250から構成されている。
制御部230は、いわゆるCPUとして、画像形成装置20を統括制御する部であり、受信部210が印刷情報を受信すると、受信した印刷情報を受信バッファ241に一時格納する。
データ解析部221は、アプリケーション種別データを取得する部であり、受信バッファ241に印刷情報が一時格納されると、印刷情報を解析し、アプリケーション種別データを取得する。本実施例では、『ワードプロセッサ』を示すアプリケーション種別データが取得される。
アプリケーション種別判定部223は、アプリケーションデータを作成したアプリケーションを特定する部であり、図3に示すようなアプリケーション管理テーブルを図示しないメモリに保持している。
このアプリケーション管理テーブルは、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションか否かを判定するためのテーブルであり、図3に示すように、管理番号(1〜n)毎に、印刷制御対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データが対応づけられている。本実施例では、少なくとも、管理番号『1』に『ワードプロセッサ』、管理番号『2』に『表計算』、管理番号『3』に『CAD』がそれぞれ対応づけられていることとする。
尚、このアプリケーション管理テーブルは、管理者が図示しない管理者端末を操作して、対象アプリケーション種別データの追加、削除することで更新される。これにより、管理者は、容易に印刷制御対象となるアプリケーションの追加、削除ができる。
ここで、アプリケーション種別判定部223がアプリケーション種別データを特定するまでの説明を行う。
アプリケーション種別判定部223は、データ解析部221がアプリケーション種別データを取得すると、管理番号『1』を初期設定すると共に、まず、この管理番号『1』に基づいて、メモリのアプリケーション管理テーブルを参照し、対応する対象アプリケーション種別データの検索を開始する。
アプリケーション種別判定部223は、アプリケーション管理テーブルに設定された管理番号に対応する対象アプリケーション種別データを検索できないと、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションではないと判定し、判定処理を終了する。
アプリケーション種別判定部223は、アプリケーション管理テーブルから、設定された管理番号に対応する対象アプリケーション種別データを検索すると、引き続き、アプリケーション種別データと検索した対象アプリケーション種別データを比較し、一致すると、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定し、不一致であると、管理番号に『1』を加算して、引き続き、上記と同様の判定処理を繰り返す。
本実施例では、対象アプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)が検索され、検索された対象アプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)がアプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)に一致することから、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定される。
制御部230は、アプリケーション種別判定部223がアプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定すると、引き続き、印刷対象のアプリケーションデータに画像データが挿入されているか否かを判定すべく、データ解析部221に画像属性データの画像識別データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像属性データの画像識別データを取得する。
尚、アプリケーション種別判定部223がアプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションではないと判定すると、従来と同様に、制御部230は、印刷画像データの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力する。
印刷画像生成部260は、印刷部250に供給すべきビットマップデータを生成する部であり、作成指示信号を受けると、受信バッファ241の印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報のテキスト描画データ等に基づいて、印刷部250に供給すべきビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
画像有無判定部224は、印刷対象のアプリケーションデータに画像データが挿入されているか否かを判定する部であり、データ解析部221が画像属性データの画像識別データを取得すると、取得した画像属性データの画像識別データを参照し、画像識別データに『画像無し』が設定されていると、挿入された画像無しと判定し、『画像有り』が設定されていると、挿入された画像有りと判定する。本実施例では、画像識別データに『画像有り』が設定されていることから、挿入された画像有りと判定される。
制御部230は、画像有無判定部224が挿入された画像有りと判定すると、制御部230は、引き続き、挿入された画像がサイズ変更されているか否かを判定すべく、データ解析部221に画像属性データのサイズ変更識別データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像属性データのサイズ変更識別データを取得する。
尚、画像有無判定部224が挿入された画像無しと判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
サイズ変更有無判定部225は、挿入された画像がサイズ変更されているか否かを判定する部であり、データ解析部221が画像属性データのサイズ変更識別データを取得すると、取得したサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データに『倍率変更無し』が設定されていると、画像の倍率変更無しと判定し、『倍率変更有り』が設定されていると、画像の倍率変更有りと判定する。本実施例では、サイズ変更識別データに『倍率変更有り』が設定されていることから、画像倍率の変更有りと判定される。
制御部230は、サイズ変更有無判定部225が画像の倍率変更有りと判定すると、引き続き、挿入された画像データの補正要否を判定すべく、データ解析部221にトレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、トレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データを取得する。
尚、サイズ変更有無判定部225が画像の倍率変更無しと判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
画像補正要否判定部226は、挿入された画像データの補正要否を判定する部であり、白色の記録紙に対して印刷処理する場合に画像補正が必要となる倍率を示す第一閾値データ及び印字色に近い藁半紙等の濃色系の記録紙に対して印刷処理する場合に画像補正が必要となる倍率を示す第二閾値データを図示しないメモリにそれぞれ保持している。
ここで、第一閾値データ及び第二閾値データは、それぞれ設計段階における実験にて得られた値であり、本実施例では、第一閾値データには拡大率130%が設定され、第二閾値データには、第一閾値よりも低い120%が設定されていることとする。
また、画像補正要否判定部226は、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として、第一閾値データ及び該第一閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれを使用すべきかを示す閾値指定データが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルを図示しないメモリに保持している。
本実施例では、トレイ250Aを示す登録トレイデータには、第一閾値データの使用を示す閾値指定データが対応づけられ、トレイ250Bを示すトレイ指定データには、第二閾値データの使用を示す閾値指定データが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルが保持されていることとする。
このように、記録紙の色に応じて、第一閾値および第一閾値よりも低い第二閾値をそれぞれ保持するようにしたのは、第一閾値のみで補正要否判定を行うと、印字色に近い濃色系の記録紙に対して印刷処理する場合、印字色と記録紙の背景色とが同系色であるために輪郭等がぼんやりしてしまうことがしばしばあり、このような場合に補正要否不要と判定されてしまうのを防止するためである。
画像補正要否判定部226は、データ解析部221がトレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データを取得すると、取得したトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが第一閾値データの使用を示していると、第一閾値を使用すべきと判定し、閾値指定データが第二閾値データの使用を示していると、第二閾値を使用すべきと判定する。
引き続き、画像補正要否判定部226は、第一閾値を使用すべきと判定すると、メモリの第一閾値データ及び画像属性データの変更倍率データを比較し、変更倍率データが示す倍率が第一閾値データが示す倍率より小さいと、画像補正不要と判定し、変更倍率データが示す倍率が第一閾値データが示す倍率より大きいと、画像補正要と判定する。
一方、第二閾値を使用すべきと判定すると、メモリの第二閾値データ及び画像属性データの変更倍率データを比較し、変更倍率データが示す倍率が第二閾値データが示す倍率より小さいと、画像補正不要と判定し、変更倍率データが示す倍率が第二閾値データが示す倍率より大きいと、画像補正要と判定する。
尚、画像補正要否判定部226が画像補正不要と判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
本実施例では、トレイ指定データは、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示していることから、第一閾値を使用すべきと判定されると共に、第一閾値(=130%)が変更倍率(=150%)よりも大きいことから、画像補正要否判定部226により画像補正要と判定される。
制御部230は、画像補正要否判定部226が画像補正要と判定すると、引き続き、画像データを補正すべく、補正指示信号を画像補正部222に出力する。
画像補正部222は、アプリケーションデータに含まれる画像データの補正を行う部であり、補正指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像データを取得する。
そして、画像補正部222は、画像データを取得すると、まず、画像データを拡大したことにより生じたジャギ(キザギザ)を低減すべく、スムージング補正処理を実行する。このスムージング補正には、従来技術と同様の例えば移動平均法等を適用すればよい。
スムージング処理を完了すると、引き続き、画像補正部222は、画像データを拡大したことにより不明瞭になった輪郭を強調すべく、シャープネス補正処理を実行する。このシャープネス補正には、従来技術と同様の例えばラプラシアン法等を適用すればよい。
このように、画像補正部222が画像データの補正処理(スムージング補正及びシャープネス補正)を完了することで、例えば、図6(a)に示すようにジャギ(キザギザ)が生じ、輪郭等がぼんやりした画像データが図6(b)に示すようにジャギ(キザギザ)が低減され、かつ輪郭強調された画像データに変換される。
制御部230は、画像補正部222が画像データの補正処理(スムージング補正及びシャープネス補正)を完了すると、受信バッファ241に格納されている印刷情報に含まれる画像データを補正後の画像データに置き換えて印刷情報を更新すると共に、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260が印刷情報に基づいて、ビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
制御部230は、ページバッファ242にビットマップデータが格納されると、受信バッファ241の印刷情報を削除すると共に、ビットマップデータを印刷部250に転送する。
印刷部250は、ビットマップデータに基づく印刷処理を実行する部であり、ページバッファ242にビットマップデータが一時格納されると、ビットマップデータに基づいて印刷処理を実行する。
〈実施例1の動作〉
次に、実施例1の画像形成システムの動作について説明を行う。
図4は、実施例1の画像形成システムの動作フローチャートである。
情報処理装置10の制御部120は、アプリケーション111(=ワードプロセッサ)がアプリケーションデータを作成すると(S1)、作成されたアプリケーションデータをメモリ130に一時格納する。
ドライバ112は、利用者が図示しない入力部を介して、印刷したいアプリケーションデータ、印刷に使用したいトレイ(=トレイ250A及びトレイ250Bのいずれか)を指定して、印刷指示を行うと、メモリ130から、指定されたアプリケーションデータ及びトレイ250A及び250Bのいずれかを示すトレイ指示データを取得すると共に、取得した両データに基づいて印刷情報を生成する(S2)。
本実施例では、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示すトレイ指示データ、ワードプロセッサを示すアプリケーション種別データ、テキスト描画データ、図表描画データ、画像描画データ、画像属性データ、画像データを含む情報が生成されることとし、画像属性データの画像識別データには『画像有り』、サイズ変更識別データには『倍率変更有り』がそれぞれ設定され、変更倍率データは『150%』を示していることとする。
制御部120は、ドライバ112が印刷情報を生成すると、生成された印刷情報をメモリ130に一時格納する。
送信部140は、メモリ130に印刷情報が一時格納されると、ネットワーク30を介して、格納された印刷情報を画像形成装置20に送信する(S3)。
画像形成装置20の受信部210が印刷情報を受信すると、制御部230は、受信した印刷情報を受信バッファ241に一時格納する(S4)。
データ解析部221は、受信バッファ241に印刷情報が一時格納されると、印刷情報を解析し、アプリケーション種別データを取得する。本実施例では、『ワードプロセッサ』を示すアプリケーション種別データが取得される(S5)。
アプリケーション種別判定部223は、データ解析部221がアプリケーション種別データを取得すると、アプリケーション管理テーブルを参照し、アプリケーション種別の特定及び印刷制御対象のアプリケーションか否かの判定を開始する(S6)。
ここで、アプリケーション種別判定部223がアプリケーション種別データを特定するまでの説明を行う。
図5は、アプリケーション種別判定部223の動作フローチャートである。
図5に示すように、アプリケーション種別判定部223は、データ解析部221がアプリケーション種別データを取得すると、管理番号『1』を初期設定すると共に、まず、この管理番号『1』に基づいて、メモリのアプリケーション管理テーブルを参照し、対応する対象アプリケーション種別データの検索を開始する(S101&S102)。
アプリケーション種別判定部223は、アプリケーション管理テーブルに設定された管理番号に対応する対象アプリケーション種別データを検索できないと、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションではないと判定し(S103)、判定処理を終了する。
アプリケーション種別判定部223は、アプリケーション管理テーブルから、設定された管理番号に対応する対象アプリケーション種別データを検索すると(S103)、引き続き、アプリケーション種別データと検索した対象アプリケーション種別データを比較し(S104)、一致すると(S105)、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定し、不一致であると(S105)、管理番号に『1』を加算して(S106)、引き続き、上記と同様の判定処理を繰り返す。
本実施例では、対象アプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)が検索され、検索された対象アプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)がアプリケーション種別データ(=ワードプロセッサ)に一致することから、アプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定される。
制御部230は、アプリケーション種別判定部223がアプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションであると判定すると、引き続き、印刷対象のアプリケーションデータに画像データが挿入されているか否かを判定すべく、データ解析部221に画像属性データの画像識別データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像属性データの画像識別データを取得する(S7)。
尚、アプリケーション種別判定部223がアプリケーションデータの作成元が印刷制御対象のアプリケーションではないと判定すると、従来と同様に、制御部230は、印刷画像データの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力する。
印刷画像生成部260は、作成指示信号を受けると、受信バッファ241の印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報のテキスト描画データ等に基づいて、印刷部250に供給すべきビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する(S17)。
画像有無判定部224は、データ解析部221が画像属性データの画像識別データを取得すると、取得された画像識別データを参照し、画像識別データに『画像無し』が設定されていると、挿入された画像無しと判定し、『画像有り』が設定されていると、挿入された画像有りと判定する(S8)。本実施例では、画像識別データに『画像有り』が設定されていることから、挿入された画像有りと判定される。
制御部230は、画像有無判定部224が挿入された画像有りと判定すると、制御部230は、引き続き、挿入された画像がサイズ変更されているか否かを判定すべく、データ解析部221に画像属性データのサイズ変更識別データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像属性データのサイズ変更識別データを取得する(S9)。
尚、画像有無判定部224が挿入された画像無しと判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する(S17)。
サイズ変更有無判定部225は、データ解析部221が画像属性データのサイズ変更識別データを取得すると、取得したサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データに『倍率変更無し』が設定されていると、画像の倍率変更無しと判定し、『倍率変更有り』が設定されていると、画像の倍率変更有りと判定する(S10)。本実施例では、サイズ変更識別データに『倍率変更有り』が設定されていることから、画像倍率の変更有りと判定される。
制御部230は、サイズ変更有無判定部225が画像の倍率変更有りと判定すると、引き続き、挿入された画像データの補正要否を判定すべく、データ解析部221にトレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、トレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データを取得する(S11)。
尚、サイズ変更有無判定部225が画像の倍率変更無しと判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する(S17)。
画像補正要否判定部226は、データ解析部221がトレイ指定データ及び画像属性データの変更倍率データを取得すると、取得したトレイ指定データを解析し、第一閾値及び第二閾値のいずれの閾値を使用すべきかを判定する(S12)。即ち、取得したトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが第一閾値データの使用を示していると、第一閾値を使用すべきと判定し、閾値指定データが第二閾値データの使用を示していると、第二閾値を使用すべきと判定する。
引き続き、画像補正要否判定部226は、第一閾値を使用すべきと判定すると、メモリの第一閾値データ及び変更倍率データを比較し、変更倍率データが示す倍率が第一閾値データが示す倍率より小さいと、画像補正不要と判定し、変更倍率データが示す倍率が第一閾値データが示す倍率より大きいと、画像補正要と判定する(S13)。
一方、第二閾値を使用すべきと判定すると、メモリの第二閾値データ及び変更倍率データを比較し、変更倍率データが示す倍率が第二閾値データが示す倍率より小さいと、画像補正不要と判定し、変更倍率データが示す倍率が第二閾値データが示す倍率より大きいと、画像補正要と判定する(S14)。
本実施例では、トレイ指定データは、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示していることから、第一閾値を使用すべきと判定されると共に、第一閾値(=130%)が変更倍率(=150%)よりも大きいことから、画像補正要否判定部226により画像補正要と判定される。
尚、画像補正要否判定部226が画像補正不要と判定すると、制御部230は、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260がビットマップデータを生成し、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する(S17)。
制御部230は、画像補正要否判定部226が画像補正要と判定すると、引き続き、画像データを補正すべく、補正指示信号を画像補正部222に出力する。
画像補正部222は、補正指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、画像データを取得する。
そして、画像補正部222は、画像データを取得すると、まず、画像データを拡大したことにより生じたジャギ(キザギザ)を低減すべく、スムージング補正処理を実行する(S15)。このスムージング補正には、従来技術と同様の例えば移動平均法等を適用すればよい。
スムージング処理を完了すると、引き続き、画像補正部222は、画像データを拡大したことにより不明瞭になった輪郭を強調すべく、シャープネス補正処理を実行する(S16)。このシャープネス補正には、従来技術と同様の例えばラプラシアン法等を適用すればよい。
このように、画像補正部222が画像データの補正処理(スムージング補正及びシャープネス補正)を完了することで、例えば、図6(a)に示すようにジャギ(キザギザ)が生じ、輪郭等がぼんやりした画像データが図6(b)に示すようにジャギ(キザギザ)が低減され、かつ輪郭強調された画像データに変換される。
制御部230は、画像補正部222が画像データの補正処理(スムージング補正及びシャープネス補正)を完了すると、受信バッファ241に格納されている印刷情報に含まれる画像データを補正後の画像データに置き換えて印刷情報を更新すると共に、ビットマップデータの作成を指示する作成指示信号を印刷画像生成部260に出力し、上記と同様に、作成指示信号を受け付けた印刷画像生成部260が印刷情報に基づいて、ビットマップデータを生成し(S17)、生成したビットマップデータをページバッファ242に一時格納する。
制御部230は、ページバッファ242にビットマップデータが格納されると、受信バッファ241の印刷情報を削除すると共に、ビットマップデータを印刷部250に転送する。
印刷部250は、ビットマップデータに基づく印刷処理を実行する部であり、ページバッファ242にビットマップデータが一時格納されると、ビットマップデータに基づいて印刷処理を実行する(S18)。
〈実施例1の効果〉
本実施例の画像形成システムでは、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として第一閾値データ及び該第一閾値データよりも低い変換倍率を示す第二閾値データのいずれかが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルを設け、印刷情報に含まれるトレイ指定データ、画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得し、取得された画像識別データが画像有りと示し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに対応する第一閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと、変更倍率データとを比較して、変更倍率データが特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定し、印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行うようにしたので、補正された画像データを含む印刷情報に基づいて印刷処理を実行することができる。従って、アプリケーションデータに挿入された画像データが拡大されることにより、画像の輪郭にジャギ(キザギザ)が生じたり、或いは、輪郭が不明瞭になる等の画質劣化が生じるのを防止できる。
〈実施例2の構成〉
図7は、実施例2の画像形成システムを示すブロック構成図である。
図7に示すように、実施例2の画像形成システムは、情報処理装置10、画像形成装置40及びネットワーク30から構成されている。
情報処理装置10は、実施例1と同様に、制御部120、メモリ130、送信部140、アプリケーション111、ドライバ112から構成され、印刷対象の印刷情報を画像形成装置40に送信する。
画像形成装置40は、制御部500、受信部210、受信バッファ241、ページバッファ242、印刷部250、データ解析部221、画像補正部222、アプリケーション種別判定部223、画像有無判定部224、サイズ変更有無判定部225、印刷画像生成部260、画像補正要否判定部501、データ量取得部502から構成されている。
受信部210、受信バッファ241、ページバッファ242、印刷部250、データ解析部221、画像補正部222、アプリケーション種別判定部223、画像有無判定部224、サイズ変更有無判定部225、印刷画像生成部260は、実施例1と同様である。
制御部500は、いわゆるCPUとして、画像形成装置40を統括制御する部であり、実施例1と同様に動作し、サイズ変更有無判定部225により、画像の倍率変更有りと判定されると、まず、ビットマップデータの作成を指示すべく、作成指示信号を印刷画像生成部260に出力する。そして、実施例1と同様に、印刷画像生成部260によりビットマップデータが生成され、ページバッファ242にビットマップデータが格納されると、引き続き、生成されたビットマップデータを構成する各画素の濃度値の合計した合計濃度量データを取得すべく、合計濃度量の取得を指示する取得指示信号をデータ量取得部502に出力する。
本実施例のビットマップデータは、図8に示すような、『0』及び『1』のいずれかが設定された複数の画素から構成されるデータであることとする。
データ量取得部502は、ページバッファ242に格納されたビットマップデータの合計濃度量データを取得する部であり、取得指示信号を受けると、合計濃度量データの取得処理を開始する。
即ち、データ量取得部502は、取得指示信号を受けると、ビットマップデータを構成する全画素数、及び『1』が設定された画素数をそれぞれ算出すると共に、『1』が設定された画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得する。本実施例では、20%を示す合計濃度量データが取得されることとする。
制御部500は、データ量取得部502が合計濃度量データを取得すると、引き続き、挿入された画像データの補正要否を判定すべく、データ解析部221にトレイ指定データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、トレイ指定データを取得する。
画像補正要否判定部501は、挿入された画像データの補正要否を判定する部であり、白色の記録紙に対して印刷処理する場合に画像補正が必要となる倍率を示す第一濃度閾値データ及び印字色に近い藁半紙等の濃色系の記録紙に対して印刷処理する場合に画像補正が必要となる倍率を示す第二濃度閾値データを図示しないメモリにそれぞれ保持している。
第一濃度閾値データ及び第二濃度閾値データは、それぞれ設計段階における実験にて得られた値であり、本実施例では、第一濃度閾値データには30%が設定され、第二濃度閾値データには、第一閾値よりも高い40%が設定されていることとする。
また、画像補正要否判定部501は、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として、第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれを使用すべきかを示す閾値指定データが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルを図示しないメモリに保持している。
本実施例では、トレイ250Aを示す登録トレイデータには、第一濃度閾値データの使用を示す閾値指定データが対応づけられ、トレイ250Bを示すトレイ指定データには、第二濃度閾値データの使用を示す閾値指定データが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルが保持されていることとする。
このように、記録紙の色に応じて、第一濃度閾値および第一濃度閾値よりも低い第二濃度閾値をそれぞれ保持するようにしたのは、第一濃度閾値のみで補正要否判定を行うと、印字色に近い濃色系の記録紙に対して印刷処理する場合、印字色と記録紙の背景色とが同系色であるために輪郭等がぼんやりしてしまうことがしばしばあり、このような場合に補正要否不要と判定されてしまうのを防止するためである。
画像補正要否判定部501は、データ解析部221がトレイ指定データを取得すると、取得したトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが第一濃度閾値データの使用を示していると、第一濃度閾値を使用すべきと判定し、閾値指定データが第二濃度閾値データの使用を示していると、第二濃度閾値を使用すべきと判定する。
引き続き、画像補正要否判定部501は、第一濃度閾値を使用すべきと判定すると、データ量取得部502が取得した合計濃度量データとメモリの第一濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第一濃度閾値データが示す濃度量より大きいと、補正不要と判定し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第一濃度閾値データが示す濃度量より小さいと、補正要と判定する。
一方、画像補正要否判定部501は、第二濃度閾値を使用すべきと判定すると、データ量取得部502が取得した合計濃度量データとメモリの第二濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第二濃度閾値データが示す濃度量より大きいと、補正不要と判定し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第二濃度閾値データが示す濃度量より小さいと、補正要と判定する。
本実施例では、トレイ指定データは、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示していることから、第一濃度閾値を使用すべきと判定されると共に、第一濃度閾値(=30%)よりも合計濃度量データ(=20%)が小さいことから、画像補正要否判定部501により画像補正要と判定される。
画像補正要否判定部501が補正要と判定すると、制御部500は、画像データを補正すべく、補正指示信号を画像補正部222に出力し、画像補正部222は、補正指示信号を受けると、以降、実施例1と同様に動作する。
尚、制御部500は、画像補正要否判定部501が補正不要と判定すると、ページバッファ242に格納されているビットマップデータを印刷部250に転送し、印刷部250は、実施例1と同様に、受け付けたビットマップデータに基づいて印刷処理を実行する。
〈実施例2の動作〉
図9は、実施例2の画像形成システムの動作フローチャートである。
情報処理装置10は、実施例1と同様に動作し、印刷対象の印刷情報を画像形成装置40に送信する(S1〜S3)。
画像形成装置40の制御部500は、実施例1と同様に動作し(S4〜S10)、サイズ変更有無判定部225により画像の倍率変更有りと判定されると、まず、ビットマップデータの作成を指示すべく、作成指示信号を印刷画像生成部260に出力する(S11)。そして、実施例1と同様に、印刷画像生成部260によりビットマップデータが生成され、ページバッファ242にビットマップデータが格納されると、引き続き、生成されたビットマップデータを構成する各画素の濃度値の合計した合計濃度量データを取得すべく、合計濃度量の取得を指示する取得指示信号をデータ量取得部502に出力する。
データ量取得部502は、取得指示信号を受けると、ビットマップデータを構成する全画素数、及び『1』が設定された画素数をそれぞれ算出すると共に、『1』が設定された画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得する(S12)。本実施例では、20%を示す合計濃度量データが取得されることとする。
制御部500は、データ量取得部502が合計濃度量データを取得すると、引き続き、挿入された画像データの補正要否を判定すべく、データ解析部221にトレイ指定データの取得を指示する取得指示信号を出力する。
データ解析部221は、取得指示信号を受けると、受信バッファ241から印刷情報を取得すると共に、取得した印刷情報を解析し、トレイ指定データを取得する(S13)。
画像補正要否判定部226は、データ解析部221がトレイ指定データを取得すると、取得したトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが第一濃度閾値データの使用を示していると、第一濃度閾値を使用すべきと判定し、閾値指定データが第二濃度閾値データの使用を示していると、第二濃度閾値を使用すべきと判定する(S14)。
引き続き、画像補正要否判定部226は、第一濃度閾値を使用すべきと判定すると、データ量取得部502が取得した合計濃度量データとメモリの第一濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第一濃度閾値データが示す濃度量より大きいと、補正不要と判定し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第一濃度閾値データが示す濃度量より小さいと、補正要と判定する(S15)。
一方、画像補正要否判定部226は、第二濃度閾値を使用すべきと判定すると、データ量取得部502が取得した合計濃度量データとメモリの第二濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第二濃度閾値データが示す濃度量より大きいと、補正不要と判定し、合計濃度量データが示す合計濃度量が第二濃度閾値データが示す濃度量より小さいと、補正要と判定する(S16)。
本実施例では、トレイ指定データは、『トレイ250A(=白色の記録紙)』を示していることから、第一濃度閾値を使用すべきと判定されると共に、第一濃度閾値(=30%)よりも合計濃度量データ(=20%)が小さいことから、画像補正要否判定部226により画像補正要と判定される。
画像補正要否判定部501が補正要と判定すると、制御部500は、画像データを補正すべく、補正指示信号を画像補正部222に出力し、画像補正部222は、補正指示信号を受けると、以降、実施例1と同様に動作する(S17〜S19)。
尚、制御部500は、画像補正要否判定部501が補正不要と判定すると、ページバッファ242に格納されているビットマップデータを印刷部250に転送し、印刷部250は、実施例1と同様に、受け付けたビットマップデータに基づいて印刷処理を実行する(S20)。
〈実施例2の効果〉
実施例2の画像形成システムでは、トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも低い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかが対応づけられたトレイ閾値対応テーブルを設け、印刷情報に含まれるトレイ指定データ、画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得し、取得された画像識別データが画像有りと示し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに対応する第一濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと、印刷情報に含まれる画像データに基づいて生成されるビットマップデータにおける白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが特定された閾値データよりも小さいと、補正要と判定し、印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行うようにしたので、補正された画像データを含む印刷情報に基づいて印刷処理を実行することができる。従って、アプリケーションデータに挿入された画像データが拡大されることにより、画像の輪郭にジャギ(キザギザ)が生じたり、或いは、輪郭が不明瞭になる等の画質劣化が生じるのを防止できる。
上記各実施例では、アプリケーション種別判定部、画像有無判定部、サイズ変更有無判定部、画像補正要否判定部等を画像形成装置が有する構成であったが、これに限られることはなく、情報処理装置や画像形成装置にネットワークを介して接続された他の情報処理装置が有する構成としてもよい。
上記実施例では、閾値データを設計段階による実験で得られたデータとしているが、これに限られることはなく、画像形成装置の利用者が所望の閾値を設定できる構成としてもよい。
本発明の画像形成システムを示すブロック構成図 印刷情報を示す例示図 アプリケーション管理テーブルを示す例示図 実施例1の画像形成システムの動作フローチャート アプリケーション種別判定部223の動作フローチャート 画像データの画像補正前後を示す例示図 実施例2の画像形成システムを示すブロック構成図 ビットマップデータのデータ量の説明図 実施例2の画像形成システムの動作フローチャート
符号の説明
10 情報処理装置
20 画像形成装置
30 ネットワーク
40 画像形成装置
111 アプリケーション
112 ドライバ
120 制御部
130 メモリ
140 送信部
210 受信部
221 データ解析部
222 画像補正部
223 アプリケーション種別判定部
224 画像有無判定部
225 サイズ変更有無判定部
226 画像補正要否判定部
230 制御部
241 受信バッファ
242 ページバッファ
250 印刷部
260 印刷画像生成部
500 制御部
501 画像補正要否判定部
502 データ量取得部

Claims (18)

  1. 少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置と、前記作成された印刷情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置を備える画像形成システムにおいて、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
  3. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の画像形成システム。
  4. 画像形成装置に送信すべき、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置において、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  5. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  6. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする4乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 情報処理装置から、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を受信する画像形成装置において、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、前記取得される変更倍率データを参照し、変更倍率データが予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる変更倍率を示す閾値データよりも大きいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  8. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記閾値データ及び該閾値データよりも低い変更倍率を示す第二閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、前記トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データが一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す閾値データ及び第二閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき閾値として特定すると共に、特定された閾値データと前記取得される変更倍率データとを比較して、変更倍率データが前記特定された閾値データよりも大きいと、補正要と判定することを特徴とする請求項7乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置と、前記作成された印刷情報に基づいて印刷処理を行う画像形成装置を備える画像形成システムにおいて、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、
    前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、
    前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  11. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項10記載の画像形成システム。
  12. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする請求項10乃至11のいずれかに記載の画像形成システム。
  13. 画像形成装置に送信すべき、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を作成する情報処理装置において、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、
    前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、
    前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  14. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項13記載の情報処理装置。
  15. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする請求項13乃至14のいずれかに記載の情報処理装置。
  16. 情報処理装置から、少なくともアプリケーションで作成されたアプリケーションデータに画像データが含まれているか否かを示す画像識別データ、画像データのサイズ変更があるか否かを示すサイズ変更識別データ、画像データの変更倍率を示す変更倍率データ、印刷対象の画像データを含む印刷情報を受信する画像形成装置において、
    前記印刷情報を解析して、前記印刷情報に含まれる画像識別データ、サイズ変更識別データ、変更倍率データをそれぞれ取得するデータ解析部と、
    前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定する画像有無判定部と、
    画像データが含まれていると判定されると、前記取得されるサイズ変更識別データを参照し、サイズ変更識別データがサイズ変更有りと示していると、画像データのサイズ変更有りと判定するサイズ変更有無判定部と、
    サイズ変更有りと判定されると、印刷情報に含まれる画像データに基づいたビットマップデータを生成する印刷画像生成部と、
    前記生成されたビットマップデータを構成する全画素数および白色以外の画素数をそれぞれ算出すると共に、白色以外の画素数の全画素数に対する比率を算出した合計濃度量データを取得するデータ量取得部と、
    前記取得された合計濃度量データと予め保持された輪郭強調補正要否の基準となる濃度量を示す濃度閾値データとを比較し、合計濃度量データが濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定する補正要否判定部と、
    前記補正要否判定部が補正要と判定すると、前記印刷情報に含まれる画像データの輪郭強調補正を行う画像補正部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  17. 画像補正対象となるアプリケーション名を示す対象アプリケーション種別データを格納するアプリケーション管理テーブルを含み、
    前記印刷情報は、画像データの作成元のアプリケーション名を示すアプリケーション種別データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、前記印刷情報の作成元のアプリケーション種別を示すアプリケーション種別データを取得し、
    更に、前記取得されたアプリケーション種別データに基づいて、前記アプリケーション管理テーブルを参照し、一致する対象アプリケーション種別データが格納されていると、画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定するアプリケーション種別判定部とを含み、
    前記画像有無判定部は、前記アプリケーション種別判定部が画像補正対象のアプリケーションからの印刷情報と判定すると、前記取得される画像識別データを参照し、画像識別データが画像有りと示していると、画像データが含まれていると判定することを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
  18. トレイの種別を示す登録トレイデータ毎に、補正要否判定に使用すべき閾値として前記第一濃度閾値データ及び該第一濃度閾値データよりも高い濃度量を示す第二濃度閾値データのいずれかの使用を示す閾値指定データを対応づけて記憶するトレイ閾値対応テーブルを含み、
    前記印刷情報は、指定された印刷に使用すべきトレイ種別を示すトレイ指定データを含み、
    前記データ解析部は、前記印刷情報を解析して、トレイ指定データを取得し、
    前記補正要否判定部は、
    前記取得されたトレイ指定データに基づいて、トレイ閾値対応テーブルを参照し、トレイ指定データに一致する登録トレイデータに対応する閾値指定データが示す濃度閾値データ及び第二濃度閾値データのいずれかを補正要否判定に使用すべき濃度閾値として特定すると共に、特定された濃度閾値データと前記合計濃度量データとを比較して、合計濃度量データが前記特定された濃度閾値データよりも小さいと、補正要と判定することを特徴とする請求項16乃至17のいずれかに記載の画像形成装置。
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