JP2007252917A - 医療用閉鎖装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より高い信頼性と汎用性のある医療用閉鎖装置を提供すること。
【解決手段】医療用閉鎖装置20は、第1の端部部分24と中央部分25の間に延びる第1の組の支柱22と、前記中央部分25と第2の端部部分26との間に延びる第2の組の支柱23を設けた管状部材を備え、各支柱22、23はヒンジとして動作する部分27、28を備え、前記閉鎖装置は第1の細長い管状形状と、第2の形状であって前記第1および第2の端部部分が相互に向かって、前記第1および第2の端部部分が閉鎖装置の長手方向の中心軸線から放射状に遠ざかるように、移動する第2の形状との間を移動可能である。閉鎖装置はさらに、別個の鎖錠部材を備え、この鎖錠部材は管状部材内に挿入され前記閉鎖装置を前記第2の形状に鎖錠することができる形状を持つ。
【選択図】 図7

Description

本発明は、一般に生体内の器官の開口部または欠損部、例えば心臓の中隔欠損または血管壁(動脈等の血管の壁)における経皮的穿刺を閉鎖する医療用装置に関し、特に拡張可能な、再配置可能な閉鎖装置であって、最初の配置構造から最後の、加工部または欠損部が閉鎖される構造へ遠隔操作することができる閉鎖装置に関するものである。
患者の器官における開口部の閉鎖は医師その他の熟練した医療関係者がしばしば実施しなければならない医療手順である。この開口部は医師により特定の、通常は一時的な目的のために形成される孔であることもあり、またはこの開口部は生来のあるいは後天的な欠損部であることもある。前者の例としては冠状血管系に到達するために患者の大腿動脈に形成される穿刺孔が挙げられ、一方、後者の例としては、患者の心臓の中隔欠損が挙げられる。説明の目的のために、本発明はそのような中隔欠損について説明するが、かかる技法は他の応用分野、例えば動脈その他の血管における壁にも適用することができる。
周知のように、人の心臓は4つの室、すなわち左心房、右心房、左心室および右心室に分割されている。両心房(atria)は心房中隔により相互に分離され、両心室(ventricles)は心室中隔により相互に分離されている。
生得的にもせよ、後天的にもせよ、異常な開口部または孔が心臓の室間に生じることがあり、そのため、この開口部または孔を通る血液の短絡(shunting)を引き起こす。例えば、心房中隔欠損では、血液は左心房から右心房に短絡し、これにより心臓の右側の過負荷が生じる。大動脈から肺動脈への動脈管開存に生じるような左から右への短絡に加えて、心臓の左側はより激しく仕事をしなければならないが、それは若干量の血液が肺以外の全身をめぐるのではなく肺を通って再循環してしまうからである。そのような障害の効果は通常心臓への負担を増すが、直さないと究極的な衰弱を引き起こすことになる。
心臓の隔壁の中隔欠損を治療するひとつの方法は特別に設計された閉鎖装置を隔壁に配置し中隔欠損の両側が閉鎖装置により広げられて欠損部が閉鎖されるようにすることである。そのような中隔欠損閉鎖装置の例としては特許文献1〜4[特許権者ヒュープシュ他(Huebsh et al.)]に記載のものが挙げられる。すなわち、特許文献1〜4は金属製またはポリマー材料製の円筒軸を備えた閉鎖装置であって、前記装置の壁を通して同心状の平行な切れ目を設けて平坦化した支柱を形成した装置を開示している。支柱の中心は、前記装置の近位端および遠位端が前記装置の中心に向かって移動するのに応じてヒンジ様の仕方で前記装置の縦軸から放射状に遠ざかるように移動するようになっている。
同様の中隔欠損閉鎖装置が特許文献5[出願人チャンヅスコ(Chanduszko)]に開示されている。
米国特許第5,853,422号明細書 米国特許第6,024,756号明細書 米国特許第6,117,159号明細書 米国特許第6,312,446号明細書 欧州特許出願公開第1651116号明細書
本発明の一般的な目的は前述のタイプの閉鎖装置をより高い信頼性と汎用性のある装置であって、より容易に個々の患者および個々の開口部、例えば中隔欠損または穿刺孔の特性に適合することができる装置が得られるように改善することである。
前記目的は特許請求の範囲の独立請求項に記載の本発明により達成される。好適な実施形態は従属請求項に記載されている。
本発明によれば、中隔欠損閉鎖装置は細長い管状部材内に第1の組の長手方向長スリットまたはカットを、カットを設けていない中央部分の第1の側面に作製し、第2の組の長手方向長スリットまたはカットを前記中央部分の反対側に作製してなる。前記中央部分のそれぞれの側では、前記スリットは前記管状部材の端部に向かって延びそれぞれの端部の少し手前で停止され、カットを設けていない近位および遠位部分が形成されるようにしている。前記管状部材は可撓性の、好ましくは再吸収性材料から作製されるが、この管状部材は支柱またはリブの近位および遠位セットを備えている。遠位支柱の遠位端は管状部材の遠位端部部分に弾力的に結合されているが、遠位支柱の近位端は中央部分に弾力的に結合されている。同様に、近位支柱の近位端は前記管状部材の近位端に結合されているが、近位支柱の遠位端は前記中央部分に結合されている。これら支柱はさらにそれぞれ弱められた部分を備えており、この部分はヒンジとして動作可能であり、各支柱は実効的に2つの多関節アームに分割されている。
使用中の中隔欠損閉鎖装置は遠位端部部分および近位端部部分が相互に向かって接近するように強制されるように圧縮されると、支柱の弱められた部分は閉鎖装置の長手方向の中心軸線から半径方向外側に移動し、支柱のそれぞれのアームは本質的に閉鎖装置の中心軸線に垂直の角度をなす。本発明によれば、中隔欠損閉鎖装置はさらに中央の細長い鎖錠部材を備え、前記鎖錠部材は前記管状部材から分離されている。使用時、前記細長い鎖錠部材は前記管状部材に挿入されて、前記管状部材の遠位端部部分が前記鎖錠部材の遠位端の1つまたは複数の半径方向の突出部分に当接し、前記管状部材の近位端部部分は次いで前記鎖錠部材の近位端の1つまたは複数の半径方向の突出部分を越えて押される。圧縮された状態では、前記管状部材の中央、近位および遠位部分は中央鎖錠部材に沿ってぴったりと合い、前記閉鎖装置は前記鎖錠部材の拡大された遠位および近位リム等の半径方向の突出部分により圧縮された状態に保たれ、これにより前記閉鎖装置はその原状の細長い形状を再びとることが防止できる。前記装置はさらに固定機構を備え、前記固定機構は前記鎖錠部材が前記管状部材に対して回転運動をしないようにする。
本発明の別の実施形態では、中隔欠損閉鎖装置は2つの分離したスリット管状部材を備え、前記スリット管状部材は共通の別個の鎖錠部材上をスライドすることができる。実地では、これら2つの別個にスリットを設けた管状部材はそれにより前記したような閉鎖装置において中央部分が2つの分離した半体に切断されているものに相当する。2つの別個の管状部材と共通の、別個の鎖錠部材とからなる閉鎖装置により、医師はその患者に特有の要請に対して閉鎖装置を適合させる可能性が高まる。
スリットを設けた細長い管状部材から分離された鎖錠部材を設けることにより、医師は、単に適切な長さの鎖錠部材を選択することで中隔欠損閉鎖装置を種々の厚さの種々の中隔に容易に適合させることができる。別個の鎖錠部材を用いると、閉鎖装置がより容易により安価に製造可能になる。別個の鎖錠部材も閉鎖装置の残余の部分とは異なる材料で作製することも可能であり、それにより、例えば、長さと形状が異なるにも関わらず、例えば、鎖錠部材の再吸収性ポリマー時間を管状部材の再吸収性ポリマー時間に一致させることもできる。換言すると、別個の鎖錠部材はより信頼性の高い、用途の広い閉鎖装置であって、より製造が容易かつ安価であり、鎖錠部材のデザインを変更することなく、あるいは逆に管状部材のデザインを変更することなく、管状部材の別個の改変を可能閉鎖装置の前提条件であるとみなすことができる。
人心臓1の概略断面図が図1に示されている。心臓1は左心室2、左心房3、右心室4および右心房5を有し、心房中隔欠損6と心室中隔欠損7を罹患している。以下、心房中隔欠損を閉鎖する医療手順を説明する。しかしながら、本発明の中隔欠損閉鎖装置は図1の心室中隔欠損7のような心室中隔欠損を閉鎖するのにも同様に満足に使用することができることが明らかである。さらに、中隔欠損6、7は異なる血管から、例えば上大静脈または下大静脈から、または大動脈から接近することができる。このことは、言い換えると、本明細書を通して「遠位」および「近位」のような説明用語はつねに中隔欠損閉鎖装置を送達する送達カテーテルの端部から見るべきであり(心臓の特定の室または血管から見るべきではない)ことを暗に示している。
図2〜5を参照して、本発明の中隔欠損閉鎖装置を用いて心臓の中隔の欠損を閉鎖する医療手順を簡単に説明する。その後、閉鎖装置自体の種々の形状および部品を図6〜9を参照して詳細に説明する。
図2は本発明の中隔欠損閉鎖装置10を説明する図である。この中隔欠損閉鎖装置10は送達カテーテル11を用い、心臓14の心房中隔13の心房中隔欠損12内に導入されている。この閉鎖装置10は上述のように一般的に説明されたものと同じ全体構成を有し、遠位および近位の支柱の組が設けられている細長い管状部材を備える。遠位支柱は閉鎖装置10の中央部分からその遠位部分まで延びており、近位支柱は閉鎖装置10の近位端部部分から前記中央部分まで延びている。既に説明したように、各支柱はヒンジとして動作することが可能な、より薄い、従ってより弱い部分を設けられており、各支柱はそれにより効果的に2つのヒンジ結合アームに分割される。図2において、閉鎖装置10は最初の位置決め形状で示されており、この位置決め形状では、各支柱のアームは相互に実質的に整列している。この非圧縮位置決め形状では、閉鎖装置10は全体的に細長い管状形状を有し、閉鎖装置10の患者の動脈および心臓への導入が容易になっている。
閉鎖装置10の中隔欠損12に対する正確な位置決めを確実にするために、遠位の組の支柱を閉鎖装置10の中心軸線から半径方向外側に移動して、部分的に拡張された形状が得られるようにすることができる。遠位の支柱の半径方向の移動は、機械的アクチュエータ(図示しない)を操作することにより閉鎖装置10を部分的に圧縮することにより達成される。この半拡張位置決め形状では、閉鎖装置10は遠位支柱が中隔欠損12を包囲する心房中隔13の遠位側に当接するまで後退される。中隔欠損12はそれにより医師によって突き止められ、医師は医療手順のこの位相でさらに後退させるにはかなりの抵抗の増加を実感することになる。医療手順のこの中間工程を図3に示す。
代替または捕捉として、近位の組の支柱を閉鎖装置10の中心軸線から半径方向外側に移動して、他の部分的に拡張された形状が得られるようにすることができる。前述と同様に、近位支柱の半径方向の移動は上述の機械的アクチュエータを操作することにより閉鎖装置10を部分的に圧縮することにより達成される。この第2の半拡張位置決め形状では閉鎖装置10は、近位支柱が中隔欠損12を包囲する心房中隔13の近位側に当接するまで、カテーテル11の外へ前進するか、または全組立体が前進する。それにより、中隔欠損12はそれにより医師によって突き止められ、医師は医療手順のこの位相でさらに前進させるにはかなりの抵抗の増加を実感することになる。医療手順のこの中間工程を図4に示す。なお、閉鎖装置10は図2の細長い管状位置決め形状と図3および図4にそれぞれ示す中間形状のいずれかとの間を可逆的に移動することができる。
心房中隔13およびそれにより中隔欠損12が、図3に示す工程により、または図4に示す工程により、あるいは両方の工程により正確に突き止められると、閉鎖装置10は十分に拡張され、近位支柱並びに遠位支柱が上述の機械的アクチュエータを操作することにより半径方向外側に押し進められるようにする。この閉鎖形状では、閉鎖装置10は中隔欠損12の遠位側および近位側の両方にわたっており、次いでこの位置に保持される。図5から分かるように、閉鎖装置10は心房中隔13を挟み、それにより心房中隔13にある中隔欠損12を閉じる。中隔欠損の閉鎖の説明に関して本明細書において使用した「閉じる」という用語またはそれに類する用語をあまりにも文字通りに受け取ってはならない。そのような用語はいずれも中隔欠損を実際に封鎖または閉じることからそこを通る血液の流れを単に制限することまでのすべての段階を包含することが意図されているものであり、重要な特長は、閉鎖装置が中隔(または他のタイプの)欠損の経時治癒を可能および容易にすることである。本タイプの閉鎖装置の封鎖能力を向上させるために、遠位および/または近位支柱を好ましくは再吸収性材料で作製される薄い膜で少なくとも部分的に覆うか、この薄い膜と一体に形成することが考えられる。この特長はさらに支柱の詳細な説明と関連して説明する。
本発明の中隔欠損閉鎖装置20の実施形態を図6に説明する。図6は第1の形状すなわち位置決め形状の閉鎖装置20を示し、この形状では、閉鎖装置20は全体的に細長い管状部材21の形状であり、この管状部材21を通って多数の長手方向の平行なカットまたはスリットが形成されており、それにより、第1のまたは遠位の組の支柱22と、第2のまたは近位の組の支柱23が形成される。第1の支柱の組22は管状部材21の第1の端部部分と管状部材21の中央部分25との間に延びている。一方、第2の支柱の組23は管状部材21の中央部分25と第2の端部部分26との間に延びている。第1の端部部分24および第2の端部部分26並びに中央部分25はカットされておらず、好ましくは管状部材21のスリットを設けた部分よりも短い。第1の組の支柱22の長さに沿ったある位置で、管状部材21は周方向の弱められた部分27を設けられており、この部分では、管状部材21の管状部分27から材料が除去されている。各支柱22の弱められた薄肉部分27はそれによりヒンジまたは関節27として動作し、これにより各支柱22は効果的に関節でつながった2つのアーム、すなわち第1のまたは遠位アーム22aと、第2のまたは近位アーム22bとに分割される。同様に、第2の組の支柱23もそれぞれヒンジ部分28を設けられ、これにより、各支柱23は、事実上、関節でつながった2つのアーム、すなわち第1のまたは遠位アーム23aと、第2のまたは近位アーム23bとに分割される。さらに、閉鎖装置20はまた鎖錠部材30を備えるが、この鎖錠部材30は図8を参照して以下に説明する。
ここで強調すべきことは、「管状(tubular)」という用語は単に細長い、中空の部材の一般的な形状を指すものであり、この中空部材は多数の支柱を備え、前記中空部材の両端部は管状または本質的に円筒状の部材に結合され、前記中空部材は第1の位置決め形状において本質的に管状形状をとるものである。言い換えると、管状部材は、管状部材21のように、実際にカットまたはスリットを設けて遠位および近位支柱を形成する必要はない。反対に、弱められたヒンジ部分を持つ支柱並びに管状中央、遠位および近位端部部分を有する管状部材を直接この形で、例えば射出成形またはダイキャスティングにより有利に製造することが可能である。従って、鎖錠部材を別個に設けることは本タイプの閉鎖装置の製造が単純化することは好都合であるが、これは、例えば射出成形金型はそれほど精巧な形状を付与できないからである。
図7において、図6の閉鎖装置20が半拡張状態で示されている。この半拡張状態では、閉鎖装置20の遠位および近位端部部分は中央部分25に向かって移動している。第1及び第2の支柱22、23のヒンジ部分27、28はそれにより閉鎖装置20の中心軸線から外側に移動するように強制され、関節でつながったアーム22a、22bおよび23a、23bは閉鎖装置20の中心軸線に対して一定の角度を採る。ここで、注意すべきことに、図7に部分的に示される形状は説明の目的のものであり、実地では2つの端部部分24、26のいずれかを中央部分25に向かって移動して図3および図4にそれぞれ示す位置決め形状を採るようにすることができる。しかしながら、図7の半拡張形状は、閉鎖装置20のための適切な位置を決定するのにも使用することができ、また図9を参照して以下に説明する完全に閉じた形状となる前の形状であると見ることもできる。
図6および7から分かるように、閉鎖装置20は、さらに、鎖錠部材30を備えるが、鎖錠部材30は図8に別途示す。鎖錠部材30は、本発明に従い閉鎖装置20の別個の部分を構成するが、前記鎖錠部材30は、中空の管状体を備え、前記中空管状体はその長さの中央部分に沿って閉鎖装置20の管状部材21の内径にほぼ等しい外径を設けられている。さらに詳しくは、鎖錠部材30は遠位端リム32、中間体31、近位溝33、および近位端リム34を備える。遠位端リム32と近位端リム34の間の距離は管状部材21の長さよりもかなり小さい。本明細書の読者には既に了解されているかもしれないが、遠位端リム32の直径は管状部材21の遠位端部部分24の内径よりも大きい。同様に遠位端部部分24の内径は鎖錠部材30の中間部分31の直径よりもわずかに大きく、管状部材21の遠位端部部分24が鎖錠部材30上を遠位端部部分24が遠位端リム32に当接するまでスライドすることができるようになっている。図6および7に示すこの位置で、鎖錠ノブ37は遠位端部部分24を遠位端リム32に対して鎖錠することにより機能して、管状部材と鎖錠部材がそれらの遠位端で鎖錠されるようになる。さらに、管状部材21の鎖錠部材30に対する回転運動を防止するために、鎖錠部材と管状部材の間の固定機構が設けられている。図8に一部示されている一実施形態では、鎖錠部材は遠位端部部分24の内面上の凹部(図示しない)に合致する突出部36を設けられている。他の実施形態では、鎖錠部材は管状部材の内部の対応する溝に合致するいくつかの長手方向のリッジを設けられている。さらに他の実施形態では、鎖錠部材の遠位端または全中間部分のいずれかと、管状部材の対応する内周に他の週面構造、例えば正方形または卵形が生成されている。
遠位端部部分24の内径と同様に、管状部材21の中央部分25および近位端部部分26の内径は鎖錠部材30の中間部分31の外径よりもわずかに大きい。さらに、近位端リム34の外径は近位端部部分26の内径よりもわずかに大きい。使用の際、管状部材21の、幾分弾力性を有する材料から作製されている近位端部部分26はそれゆえ近位端リム34を越えるように強制されることが必要であり、そうすると中間部分31上をスライドすることが可能になる。図8から分かるように、鎖錠部材30は凹部35を備えているのが好ましく、凹部35は溝33と相まって近位端リム34に若干の弾力性を与え、閉鎖装置20の近位端部部分26が鎖錠部材30の近位端リム34を越えて滑動するのを容易にしている。
図8に示す鎖錠部材の実施形態では、遠位端32および近位端34は完全に円周状のリムと不連続な円周状リムとをそれぞれ備える。鎖錠部材の遠位端および近位端が他の形状を有するものでも、遠位端32が遠位端部部分24に対して妨害点となり、近位端34が近位端部部分26が近位端34を強制的に越えさせられて閉鎖装置を最終的拡張状態に鎖錠する限り、本発明の範囲内に入る。多くの形状を想定することができ、例えば、遠位端32の少なくとも1つの外側断面寸法が遠位端部部分24の少なくとも1つの内側断面寸法よりも大きくし、近位端34の少なくとも1つの外側断面寸法が近位端部部分26の少なくとも1つの内側断面寸法に適合されるようにすることが考えられる。一つのそのような可能性は両端に1つまたはいくつかの放射状突出部を設けることである。
図9において、閉鎖装置20は閉じた鎖錠された状態で示されている。この状態では、管状部材21の遠位端24、近位端26は相互に向かって十分に移動して中央部分25が鎖錠部材30の中間部分31を越えて位置し、近位端部部分26は鎖錠部材30の近位端リム34を越えて移動している。閉鎖装置20はこの圧縮状態に保持されるが、これは鎖錠部材30の遠位端リム32および近位端リム34が大きくなっているためであり、これらのリムの直径はそれぞれ遠位端部部分24および近位端部部分26の直径よりも大きい。
図6、7および9において、管状部材21の中央部分25はその長手方向の長さが遠位端部部分24、近位端部部分26の長さよりも大きく示されている。しかしながら、管状部材の中央部分の長さは変えることが可能であり、例えば両端部部分の長さと等しくすることができ、特に対応する閉鎖装置を配置すべき特定の中隔の厚さに合わせて調整することができる。さらに、図9を参照すると、当業者には分かるように、中央部分の支柱に対する相対的長さを変えると閉鎖装置の最終拡張状態におけるアームの角度にも影響がある。さらに、中央部分の外径を閉鎖装置により封鎖すべき開口部の種々の寸法に適合させることが可能である。ただし、中央部分の内径が、鎖錠部材が管状部材を通って滑動できるように維持され、かつアクチュエータ部材(図示しない円筒状部材、閉鎖装置を配置するのに使用される)が閉鎖装置をその当初の管状形状に調整することができることが前提となる。中央部分の直径の変更は、例えば、中央部分の材料の厚さを変えることにより達成することができる。
中隔欠損閉鎖装置を種々の厚さを持つ中隔に適合させることを容易にする他の方法は、遠位組の支柱と近位組の支柱を2つの別個の部材として配置することである。そのように配置すると、図6の管状部材21のような管状部材を2つの別個の管状部材に切断することに効果的に対応する。これらの2つの管状部材は次いで相互に独立に図8の鎖錠部材30と同様の共通の鎖錠部材の長さに沿って移動可能であり、このタイプの閉鎖装置を、適切な長さの鎖錠部材を塩託することにより特定の中隔の厚さに適合させることは容易であることが分かる。換言すると、鎖錠部材、近位管状部材および遠位管状部材を備える3点一組の中隔欠損閉鎖装置を用いると、別個の鎖錠部材を提供する利点もさらに引き出せる。
中隔欠損閉鎖装置を等しい長さの近位支柱および遠位支柱を備えるものとして図示した。しかしながら、近位支柱の長さと遠位支柱の長さが異なる閉鎖装置を提供することも可能である。例えば、閉鎖装置の左側部分、すなわち心臓の左心房内に埋め込まれる部分を閉鎖装置の右側部分よりも小さくすることにより、左心房内に導入される人工的材料の量を減らし、ひいては血栓形成材料の左心房内における形成を低減するように、閉鎖装置を配置することが望ましいと考えられる。これに関連して注意すべきことに、心臓に接近するのは図2〜5に示すように静脈系を経由することが必須ではなく、動脈側からも接近することでできることである。このことは、医師が閉鎖装置の小さい方の部分を心臓の右側よりも心臓の左側に置くことを望む場合は、この小さい方の部分(すなわち短い方の支柱)は、心臓に静脈系経由で接近する場合は、遠位組の支柱を構成し、一方、この小さい方の部分は、心臓に動脈系を経由して接近する場合は、近位組の支柱を構成する。従って、2つの別個の管状部材(および別個の鎖錠部材)の形の閉鎖装置を提供することが有利であることが分かる。それは、このようにすると医師は中隔欠損閉鎖装置を手元の特定の医療状況に合わせることが可能となるが、その際、種々の寸法を持つ過大な数の閉鎖装置を製造する必要がないからである。例えば、遠位管状部材について3つの異なる支柱長さ、近位管状部材について3つの異なる支柱長さおよび鎖錠部材について3つの異なる長さとするだけで、27種類の異なる組合せを得ることができ、それにより27種類の異なる閉鎖装置であって、それぞれ特定の医療状況に適合したものを得ることが可能になる。
上述のように、遠位支柱および/または近位支柱が少なくとも部分的に薄膜で覆われるか、または薄膜と一体に形成することが考えられる。この薄膜は再吸収性材料で作製することが好ましい。この薄膜は、例えば、再吸収性ポリマーから作製された薄膜またはエレクトロスピンニングにより調製したポリマーから作製したメッシュであってもよい。これらのポリマーは例えば織られ、または編組されている。閉鎖装置の小さい方の部分を心臓の左心房内においた上述の状況と同様に、前記薄膜は中隔欠損の右側に設けて心臓の左側内に導入される材料の量を最小限にすることが好ましい。薄膜は血管壁の修理に用いるときにも特に効果的である。この場合、薄膜を血管内に配置して血圧を利用して閉鎖装置をその場所に保持するようにすることが好ましい。
既に述べたように、遠位支柱の長さは近位支柱の長さと異なっていてもよく、また、ひとつの支柱の組内において関節で繋がったアームを、例えば遠位アームが近位アームよりも長くあるいはその逆のように、種々の長さのものにすることができる。中隔または血管壁に実際に接触するアームは、例えば中隔または血管壁に接触しないアームよりも短くし、それにより中隔の中隔欠損または血管壁の穿刺孔の閉鎖を信頼性のあるものにすることができる。
図6、7および9に示す実施形態では、本発明の装置は2つの遠位支柱22と4つの近位支柱23を持つものとして図示されている。しかしながら、一組当り任意の数の支柱、好ましくは一組当り1〜10個の支柱、より好ましくは一組当り2〜6個の支柱を使用することも本発明の範囲内である。特定の数の支柱を選択することができることで個々の閉鎖装置を閉鎖すべき欠損の固有の構造に適合させる可能性がさらに向上する。例えば、閉鎖装置の一端における2つの放射状に対向する支柱を用いると追加の支柱を用いるよりもより容易に中隔に対して閉鎖装置を傾斜させることができる。一方、より多くの支柱を使用すると安定性と閉鎖装置の中隔上の接触点の数が増加する。
既に述べたように、管状部材から分離した中央鎖錠部材を備えた閉鎖装置は他の有利な効果の前提であるとみなすことができる。2個一組の閉鎖装置は一般的に製造がより容易であり、それにより安価である。例えば、閉鎖装置を射出成形で製造する場合、金型(複数)−すなわち鎖錠部材に一つの金型、管状部材に一つの金型−は、単一の金型で閉鎖装置を成形するよりも形状を比較的に簡単にすることが可能である。
特に、鎖錠部材を第1の材料で作製し、管状部材を第2の材料で作製することが予測されるが、何か実地において鎖錠部材が管状部材とは別個であることが必要である。異なる材料を用いると、若干の特定の利点が得られる。例えば、閉鎖装置が再吸収性閉鎖装置である場合は、鎖錠部材の材料の再吸収性ポリマー時間を管状部材の材料の再吸収性ポリマー時間と異ならせて、周囲の組織がそれ以上閉鎖装置の支援を必要としなくなる時点まで閉鎖装置の機械的性質が保持されるようにすることができる。さらに、材料が再吸収性であってもなくても、種々の要件を異なる部品上に付される。例えば、管状部材のヒンジ部分の材料は可塑性であり耐久性を持っていなくてはならないが、一方鎖錠部材はむしろ剛性が高くなければならない。さらに、鎖錠部材中の一つの材料と管状部材中のもう一つの材料が再吸収性閉鎖装置中に含まれる部材が異なる寸法持つことによる再吸収性時間を合致するようにすることが必要になることがある。
管状部材および鎖錠部材用の再吸収性材料の例は、限定されないが、脂肪族ポリエステル、ポリエーテルエステルおよびポリカーボネートから作製された材料が挙げられる。さらに詳しくは、ラクチド、グリコリド、ε−カプロラクトン、トリメチレンカーボネートおよびパラジオキサノンのモノマー類の任意のものから作製した単独重合体および共重合体のような合成再吸収性ポリマーが、臨床における使用が長いので、好適である。上述のモノマー類の任意のものと一緒に使用して種々の性質の共重合体を作製することができる他のラクトン類はバレロラクトン、β−ブチルラクトンおよびジオキセパノンであるが、他の4、5、6および7員ラクトン類も本発明の閉鎖装置の円滑な操作を実現するのに必要な特徴的な材料特性を得る上で興味深い。
管状部材は鎖錠部材よりも低い係数の半結晶性材料から作製するのが好ましいであろう。前述のように、閉鎖装置は、例えばヒンジ部分のゆえに、管状部材により柔軟な材料を用いている。そのような材料は体温よりも低いガラス転移温度を有することで口舌される軟質中間部分とこの軟質中間部分の両側の半結晶性部分とを有することを特徴とするブロック共重合体から作製されるのが好ましい。半結晶性部分はグリコリド、ラクチドまたはパラジオキサノンのモノマー類の任意のものから重合することができる。ポリパラジオキサノンはポリグリコリドおよびポリラクチドと比べると比較的軟質で成形し易い材料であるので、管状部材を純水のポリパラジオキサノン自体から作製することが可能である。
鎖錠部材は上述の材料の任意のものから作製することができるが、鎖錠機構を確保するためには、材料が管状部材で用いられている材料よりも堅いと有利である。この材料は、また、管状部材よりも若干遅いペースで再吸収されるのが好ましい。鎖錠部材は非晶質または半結晶性材料、そして好ましくは主モノマー成分がラクチド、カプロラクトンまたはパラジオキサノンである単独重合体または共重合体から作製することもできる。
本発明の閉鎖装置の管状部材または鎖錠部材に使用することができる合成再吸収性ポリマーのさらなる例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸またはピメリン酸のようなジカルボン酸類と種々の形態のジオール類から作製された再吸収性ポリマー類、ポリエチレングリコールおよびブチレンテレフタレートのセグメント化されたブロックからなるポリマー類、種々の形態のチロシンカーボネート・ポリマー類、ホスファゼン・ポリマー類、オルトエステル・ポリマー類または再吸収性ポリウレタン類が挙げられる。
上述の合成再吸収性ポリマー類の特に有利な点は、種々の機械的性質を単に単独重合体または共重合体のモノマー組成を変えるだけで達成することができることである。さらに、天然の生体ポリマーとは対照的にこれらの材料は成形および機械加工して複雑な構造にすることが可能であり、また、モノマー組成を変えることにより、再吸収性ポリマー時間について大きな時間帯を実現することが可能である。
理解されるように、X線機械で視認可能なX線不透過性の閉鎖装置を提供することは有利であることがある。閉鎖装置が合成再吸収性ポリマー製である場合は、ポリマーに適切なX線不透過剤と混合することにより好都合に製造することができる。好適なX線不透過剤は硫酸バリウムであり、硫酸バリウムは重合体または共重合体中に5%〜50%、好ましくは15%〜30%の量で配合してX線観察の際に閉鎖装置を突き止めることができるようにすることができる。X線不透過性材料は閉鎖装置の管状部材に使用することができるが、閉鎖装置の中央の印となる鎖錠部材に使用するのが好ましい。X線不透過剤、例えば硫酸バリウムはポリマーと混合する代わりに、閉鎖装置に予め形成された孔内に導入し、合成再吸収性材料で封鎖することができる。代替策として、予め形成された孔を多量のX線不透過剤、例えば硫酸バリウムを含有する再吸収性材料で栓をすることができる。
本発明を特定の実施形態および添付図面を参照して説明したが、当業者には明らかであるように、明細書に説明され特許請求の範囲に記載された本発明の範囲内で多くの変形および改変を行うことができる。支柱の組の内で、関節で繋がったアームの長さを種々の長さにすることができ、例えば、遠位アームを近位アームよりも長くし、或いはその逆にすることが可能である。上述の弱められた支柱部分を所望のヒンジ様動作を提供する他のデザインのものに変えることができる。ヒンジ動作は、例えば、支柱に沿って配置した現実のヒンジであってもよい。さらに、前述のように、本発明は中隔欠損の修復以外の用途、例えば、血管内にガイドワイヤを挿入することを必要とする診療の後の血管壁の穿刺孔の修復、または血管系内の他の穿刺孔または開口部の治癒の促進に使用することができる。
心房中隔欠損と心室中隔欠損を有する人心臓の概略図である。 第1の工程において本発明の中隔欠損閉鎖装置の位置決めを含む医療手順により閉鎖されるべき中隔欠損を有する人心臓の概略図である。 図2の閉鎖装置の遠位部分が拡張されて中隔欠損の遠位側から中隔欠損を位置決定する医療手順の中間工程を説明する図である。 図2の閉鎖装置の近位部分が拡張されて中隔欠損の近位側から中隔欠損を位置決定する医療手順の他の中間工程を説明する図である。 図2の閉鎖装置が中隔欠損を包囲する隔壁に固定された医療手順の終了を説明する図である。 本発明の閉鎖装置を示す図であって、閉鎖装置の長手方向の圧縮前の位置決め形状を示す。 図6の閉鎖装置の中間半圧縮状態を示す図である。 閉鎖装置の別個の部分を構成する鎖錠部材を示す図である。 図6の閉鎖装置の最終的圧縮鎖錠状態を示す図である。
符号の説明
1、14 心臓
2 左心室
3 左心房
4 右心室
5 右心房
6、12 心房中隔欠損
7 心室中隔欠損
10、20 中隔欠損閉鎖装置
11 カテーテル
13 心房中隔
21 管状部材
22、23 支柱
22a、23a 遠位アーム
22b、23b 近位アーム
24、26 端部部分
25 中央部分
27 弱められた部分(薄肉部分)
28 ヒンジ部分
30 鎖錠部材
31 中間体
32 遠位端リム
33 近位溝
34 近位端リム
36 突出部
35 凹部
37 鎖錠ノブ

Claims (13)

  1. 長手方向の中心軸線を有する医療用閉鎖装置であって、管状部材を備え、前記管状部材は一定の長さを有し、かつ第1の端部部分(24)と中央部分(25)の間に延びる第1の組の支柱(22)と、前記中央部分(25)と第2の端部部分(26)との間に延びる第2の組の支柱(23)を設けた管状部材をと備え、各支柱(22、23)はヒンジとして動作する部分(27、28)を備え、前記閉鎖装置は第1の細長い管状形状と、第2の形状であって前記第1および第2の端部部分が相互に向かって、前記第1および第2の端部部分が閉鎖装置の長手方向の中心軸線から放射状に遠ざかるように移動する第2の形状との間を移動可能である医療用閉鎖装置において、
    前記医療用閉鎖装置は、さらに、別個の鎖錠部材(30)を備え、前記鎖錠部材(30)は、
    少なくとも1つの外側断面寸法が前記第1の端部部分(24)の少なくとも1つの内側断面寸法よりも大きい第1の端部(32)と、少なくとも1つの外側断面寸法が前記第2の端部部分(26)の少なくとも1つの内側断面寸法よりも大きい第2の端部(34)とを有し、かつ
    前記第1および第2の端部間の距離が前記管状部材の長さよりも短く、前記鎖錠部材が前記管状部材に、前記鎖錠部材の前記第1の端部が前記第1の端部部分に当接し、前記第2の端部部分が前記第2の端部を越えるように強制され、前記閉鎖装置が、前記第1および第2の組の支柱が前記長手方向の中心軸線から放射状に離れるように移動した拡張形状に保持されることを可能にする
    ことを特徴とする医療用閉鎖装置。
  2. 前記第1および第2の端部の少なくとも1つは円周リムを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  3. 前記第1および第2の端部の少なくとも1つは不連続円周リムを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  4. 前記第1および第2の組の支柱の少なくとも一方は1〜10個の支柱を備えたことを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  5. 前記第1および第2の組の支柱の少なくとも1つは少なくとも部分的に膜に覆われていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  6. 前記管状部材は2つの別個の半体を備え、それぞれの半体は相互に独立に移動可能であることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  7. 前記閉鎖装置は少なくとも部分的に合成再吸収性ポリマーからなることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  8. 前記管状部材および前記鎖錠部材は固定機構を設けられ、前記管状部材および前記鎖錠部材は相互に対して回転しないことを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  9. 前記鎖錠部材は鎖錠機構を設けられ、前記鎖錠部材が前記管状部材に挿入されると前記鎖錠部材の一端は前記管状部材の一端に鎖錠されるようになっていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  10. 前記鎖錠部材は第1の材料からなり、前記管状部材は第2の材料からなることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  11. 前記閉鎖装置はX線不透過剤を含むことを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  12. 前記閉鎖装置は心臓の中隔欠損を閉鎖するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
  13. 前記閉鎖装置は血管壁の穿刺孔を閉鎖するように適合されていることを特徴とする、請求項1に記載の医療用閉鎖装置。
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