JP2007252869A - 水中デジタル振動刺激の温浴槽による療法。 - Google Patents

水中デジタル振動刺激の温浴槽による療法。 Download PDF

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邦博 関
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Abstract

【課題】従来市販されている、ジャグジーと言われる泡風呂、ジェット水流、バブル水流を利用した風呂、電気風呂などは物理的負荷を与えることにより筋肉を刺激してマッサージの効果を得る浴槽であり、生体が快感を得て精神的にリラックスできる浴槽ではなかった。また、物理的負荷を与えることにより痛みを緩和させたりする医療機器としての機能は持ち合わせていなかった。しかし、生体が快感を得て精神的にリラックスする得る方法や快感を得ることを痛み緩和の治療にる要することは必要とされていた。
【解決手段】本発明者等は係る課題を解決するために鋭意研究したところ、デジタル振動刺激装置による療法の臨床例があること、発明者自身の潜水による経験からから水中デジタル振動刺激の温浴槽を開発し本発明を提供するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、哺乳動物の生体に水中デジタル振動刺激を温浴槽に与える方法であり、詳しくはヒトや哺乳動物に振動刺激を与え、痛みを緩和させたり、快感を起こさせることができることに関する。
現在、ジャグジーと言われる泡風呂、ジェット水流、バブル水流を利用した風呂、電気風呂などの物理的負荷を与えるための浴槽は市販されている。
しかしながらこれらの浴槽は水流によるマッサージの効果や電気によって筋肉を刺激してマッサージの効果を得る浴槽であり、生体が快感を得て精神的にリラックスできる浴槽ではなかった。
また、物理的負荷を与えることにより痛みを緩和させたりする医療機器としての機能は持ち合わせていなかった。
本発明者等は係る課題を解決するために鋭意研究したところ、デジタル振動刺激装置による療法の臨床例があること、発明者自身の潜水による経験からから水中デジタル振動刺激の温浴槽を開発し本発明を提供するものである。
振動刺激は、耳だけでなく体全体で感じ取っており、特に低振動域では周波数が低くなるほど体で感じ取っている比率が高くなるといわれている。
また、空気中より水中の方振動インピーダンスが高く、振動を良く伝え、「腹に響く重低音」という言葉があるが、低周波の振動エネルギーは、それが当たった面や物を振動させる性質がある。
水中デジタル振動刺激の温浴槽は、図1に示すような水中スピーカー、ファンクションジェネレーター、増幅器などから構成され水中スピーカーからデジタル振動刺激を発生させる。
痛みの原因は、脳や脊髄から出て体全体に網の目のように分布している末梢神経うち、痛みを感じる神経の末端が何かの異常により刺激され、これが大脳の中枢に伝えられて起こる感覚であり、刺激のもととしては圧迫や索引などの物理的刺激や、薬品その他、各種化学物質などさまざまなものがある。
また、体内の内部から起こることもあり、体の組織は、負担がかかると疲労し代謝や血流の異常をもたらし、乳酸などの疲労物質を生成し、これらが刺激となって痛みを起こします。
さらに、疲労が重なると、骨や関節、あるいは関節包や靭帯などを変性させ、変性した組織も痛みを起こすもととなり、これがまた疲労を容易にしこうした事を続けていると痛みは難治化するという悪循環を引き起こす。
水中デジタル振動刺激の温浴槽は、ある一定の周波数の振動を水中で生体のある部位にあたえ神経伝達を鈍化させ大脳への痛みの伝達を鈍らせ痛みを緩和させ、周波数によっては乳酸などの疲労物質を除去し疲労回復の効果も得られる。
男性の勃起障害あるいは勃起不全に関しては、水中からのデジタル振動に特有の周波数による振動刺激で、勃起させるための刺激、血行促進、を与えることが可能となる。
女性の快感を生じる部位へデジタル振動刺激を与えることによって快感を得る刺激装置としては、従来のアナログ式振動刺激にはない良質な一定のデジタル周波数振動刺激を水中から与えることが可能となる。
本発明によれば水中デジタル振動刺激を温浴槽に発生させることにより、空気中では得られなかった、快感の振動を発生させることができ、様々な痛みの除去、勃起障害、勃起不全の治療、良質な振動を発生する男女の快感刺激装置の製造が可能となる。
すなわち本発明は、水中からのデジタル振動刺激によって痛みの除去、快感の取得を行うことであり以下実施例をもって本発明を詳細に説明するが、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
ヒトはどのくらいの周波数および音圧レベル(dB)の時、最もリラックスできるのか、水中デジタル振動刺激の浴槽に入浴したヒトの生体情報を自覚症状テストや心電図を元に分析し、生理的・心理的変化を調べるために約2ヶ月間をかけて下記の(1)、(2)の実験を実施した。
(1)平均年齢21.1±1.37才の男4名(C、D、E、F)・女6名(A、B、G、H、I、J)の被験者に、インフォームド・コンセントを行い、図1の水中デジタル振動刺激温浴槽(39℃・淡水)に入浴させ、腰部を水中スピーカーに接触させる仰坐位と足底部を接触させる坐位の2つのパターンにおいて、周波数発振機からの1から1000Hzの音波を暴露し、被験者が快感だと思われる周波数を同定した。
(2)被験者が選定した周波数と音圧レベルを一定にし、安静閉眼で姿勢を保持させ、所定の時間音響刺激を与えた。
▲1▼水中スピーカーに腰部を接触させた仰坐位姿勢の全身浴で、10分間音響刺激を与えない。
▲2▼水中スピーカーに腰部を接触させた仰坐位姿勢の全身浴で、10分間選定した周波数と音圧レベルで音響刺激を与える。
▲3▼10分間休憩した後、水中スピーカーに足底部を接触させる坐位姿勢の半身浴で、10分間選定した周波数と音圧レベルで音響刺激を与える。
▲4▼(1)で選定した周波数と音圧レベルで大気圧下のスピーカーから10分間音響刺激を与える。
▲5▼ベッドで仰臥位になり20分間安静閉眼状態を保持する。
なお、実験中は安全性を確保するために、連続的に心電図を計測し、各過程の前後に血圧と心拍数を測定し(計6回)、実験開始前と終了後に主観的自覚症状調査を行った。
本実験では、足底部をスピーカーに接触させた場合が最もリラックスできたと答えた被験者が一番多かったが、これは末梢神経の集まっている足の裏にデジタル振動刺激を与えることにより、血液循環作用を活発化させたものと示唆される。
さらに、足の裏には内臓や体の各器官が活発に働くよう生理的な反応を起こさせる反射機能が数多く存在するため、デジタル振動刺激により反射機能が刺激を受け、さらに血行が良くなり、老廃物が体外に排出され、すっきりとした気分になり快感を得たものと思われる。実験の結果は図2から図15に表記した。
人間にとって医学的に有害な振動周波数帯域は3〜6Hz辺りにある。生理的影響としては、呼吸器・脈拍数・酸素消費量・血圧血中物質に変化が現れ、白ろう病、睡眠障害なども起こり得る。心理的影響としては、ストレス・不快感・苦痛・不安感・恐怖感などをもたらす場合が多い。
一方、本実験の水中音響刺激の振動は、公害振動や地震などに比べると振動エネルギーも微弱で、バイブレーターやマッサージと比べても微弱でかつ歪みのない、繊細でオーディオ的なものである。尚、扱った周波数帯域は1から1000Hzであり、人体に有害な周波数帯域とは異なる。
ヒトが水中でデジタル振動刺激を受けた時、腰部の皮膚感覚受容器の反応は、150〜350Hz(30〜40dB)、足底部の場合は100〜300Hz(20〜40dB)で最も快適に感じた。
選定された周波数や音圧レベルに男女差はみられなかった。
心拍数や血圧の変化は音響刺激の種類だけによるものでなく、入浴時間や水温など多くの要因に左右された。
入浴前と水中デジタル振動刺激後、および入浴前と大気圧中デジタル振動刺激後のリラックス度の変化は前者では上昇、後者では変化なしもしくは下降した。
腰部および足底部から30dB以上の振動刺激を与えた場合、7名の被験者がマッサージ効果を感じ、浴槽から退出した後も振動が多少残り、それらを心地良く感じた。
本実験より水中におけるデジタル振動刺激により快感を得、リラックスできることが可能となることが判明した。
また、快感を得るのと同時に血液循環作用を活発化させることも判明した。
このような実験結果から、水中デジタル振動刺激による温浴槽は血液循環の不良からくる体内の内部からの痛みの改善方法、快感を得ることにより痛みの神経伝達を抑制し痛み止めとする方法、男性の勃起障害あるいは勃起不全を血液循環と快感部位への刺激による両面からの治療方法、女性の快感部位へのデジタル振動によって刺激を与えることによって快感を得る方法として使用できることが確認できた。
本発明の水中デジタル振動刺激の温浴槽を示す図である。 腰部をスピーカーに接触させ、30〜40dBの音響刺激を与えた実験結果である。 足底部をスピーカーに接触させ、30〜40dBの音響刺激を与えた実験結果である。 被験者が、最も快感を感じた周波数およびdBの一覧表である。 被験者による主観評価▲1▼−1 被験者による主観評価▲1▼−2 被験者による主観評価▲2▼−1 被験者による主観評価▲2▼−2 被験者によるリラックスの度合いを10段階で評価の一覧表である。 入浴前と無音入浴後のリラックス度の変化 入浴前と腰部水中刺激入浴後のリラックス度の変化 入浴前と大気中音刺激後のリラックス度の変化 入浴前と足底部接触入浴後のリラックス度の変化 被験者がそれぞれの実験過程でリラックスできた順に順位付けした一覧表である。 図14の一覧から1番リラックスできた実験の割合を示すグラフ 図14の一覧から2番目にリラックスできた実験の割合を示すグラフ 図14の一覧から3番目にリラックスできた実験の割合を示すグラフ 男(C、D、F)・女(G、H)の計5名の被験者の心拍数を実験中連続的に測定した結果の一覧である 図18の一覧表をグラフ化したものである。 各実験段階終了後の被験者の最高血圧を測定したと結果である。 各実験段階終了後の被験者の最低血圧を測定したと結果である。
符号の説明
1・・・・・水中スピーカー
2・・・・・排水口
3・・・・・浴槽

Claims (2)

  1. 水中デジタル振動刺激の浴槽を用いて生物にデジタル振動刺激を与える。痛みを緩和させたり、快楽を与えたり、細胞の増殖や抑制、哺乳動物の神経やホルモン分泌を刺激し、興奮させたり抑制させたりする刺激方法。
  2. ヒトに水中でデジタル振動刺激を与え痛みの緩和や快感や嫌悪感からなるデジタル振動刺激方法。
JP2006116133A 2006-03-24 2006-03-24 水中デジタル振動刺激の温浴槽による療法。 Pending JP2007252869A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020129433A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 国立大学法人東海国立大学機構 血流促進装置、椅子、ベッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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