JP2007251494A - トラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法とシステムと装置並びにプログラム - Google Patents

トラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法とシステムと装置並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】CDMA移動体通信システムにおいて、非常時に通信トラヒックが輻輳している時に、無線ネットワーク制御装置(RNC)に接続する移動体通信端末からの特定のサービス要求を優先するシステムの提供。
【解決手段】無線ネットワーク制御装置は、対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を察知して、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える手段を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access)移動体通信システムに関し、特に、RNC(Radio Network Controller)間、RNCと無線基地局間の有線伝送システムにおけるトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法とシステム及び装置に関する。
災害などの非常時には、トラヒックが増大して、携帯電話(音声通話/パケット通信)がかかりにくくなることが知られている。非常時においては、緊急用のメッセージと重要な通信を確保するために、パケット通信を優先することが求められている。
例えば、災害発生時の安否確認を目的としたインターネット掲示板サービスが従来より提供されている。インターネット掲示板サービスへのアクセス要求を優先することが求められている。
通信速度やサービス品質(QoS)の保証のないベストエフォート型(Best Effort)のパケット通信トラヒックが音声通話に影響を与えないように、無線ネットワーク制御装置(RNC)や無線基地局(BTS)を接続している仮想パスを、音声通話用パスとパケット通信用パスに分ける方式が、従来より知られている。
これによって、ベストエフォート型(Best Effort)のパケット通信トラヒックが増大しても、音声通話用のパスは確保されているので影響を受けない。しかし、災害などの非常時には、パケット通信を優先することが求められているが、仮想パスを音声通話用パスとパケット通信用パスに分ける方式では、音声通話用に確保しているパスを一時的にパケット通信用に割り当てることは、現状、できない。
トラヒックの増大を察知して、特定のサービス要求、例えば音声通話要求、を全て規制する機能は存在する。しかしながら、この場合、音声通話要求は全て拒絶されることになる。
音声通話要求の受付可能量を縮小して、パケット通信要求の受付可能量を拡大する機能は存在していない、というのが現状である。
特許文献1には、基地局(BTS)と移動局の無線パケット伝送システムにおいて、基地局は、各種サービス品質毎に異なる複数個の送信許可確率情報を報知し、各々の送信許可確率に異なる優先度を付加し、予約チャネル容量と予約信号のトラフィック量を推定し、これらの値に応じて送信許可確率間の優先度を適応的に変化させ、予約信号のトラフィック量のしきい値を設定し、第1優先度のサービス品質の予約信号のトラフィック量がしきい値以上になった場合、すべての予約チャネル容量を第1優先度のサービス品質の予約信号の伝送用に割り当てるようにした構成が開示されている。
特開平11−17607号公報
従来、仮想パスを音声通話用パスとパケット通信用パスに分ける方式において、仮想パスには、音声通話用/パケット通信用であることを識別するパラメータ“QOSクラス”が設定されている。
RNCはパラメータ“QOSクラス”を参照して、音声通話/パケット通信に使用する仮想パスを決定する。パラメータ“QOSクラス”が“音声通話用”となっているパスは音声通話用パスとして、パラメータ“QOSクラス”が“パケット通信用”となっているパスはパケット通信用パスとして使用する。
上記の方式は、例えば、音声通話用に確保しているパスを一時的にパケット通信用に割り当てることは現状できない。
したがって、本発明の目的は、CDMA移動体通信システムにおいて、災害などの非常時に通信トラヒックが輻輳している時に、無線ネットワーク制御装置(RNC)に接続する移動体通信端末からの特定のサービス要求を優先するシステム、方法、装置並びにコンピュータプログラムを提供することにある。
本願で開示される発明される発明は前記課題を解決するため、概略以下の構成とされる。
本発明の1つの側面に係る無線ネットワーク制御装置は、移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置において、対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を察知して、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える手段を備えている、ことを特徴とする。
本発明において、仮想パス1本あたり、音声通話用/パケット通信用であることを識別するパラメータ“QOSクラス”を、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の2種類を用意し、通常時には、パラメータ“QOSクラス(通常)”を使用し、トラヒックが増大している非常時には、パラメータ“QOSクラス(非常)”を使用する。
本発明において、音声通話用のパスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”を“音声通話用”、パラメータ“QOSクラス(非常)”を“パケット通信用”と設定し、非常時には、前記音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようにしてなる。
本発明において、仮想パス1本あたりのパラメータ“QOSクラス”として、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を、“音声通話用”と設定することによって、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる。
本発明において、自身(RNC内)のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定する負荷監視手段を備え、自装置にかかるトラヒック量を判断し、CPの負荷がある閾値を上回ったら、トラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断し、CP負荷がある閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する。
本発明において、ある仮想パスの状態フラグが「通常」である場合は、その仮想パスのパラメータ“QOSクラス(通常)”を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
CP負荷の測定結果がある閾値を上回った場合、状態は「非常」であると判断し、仮想パス毎にある状態フラグを「非常」と設定し、
本発明において、ある仮想パスの状態フラグが「非常」である場合は、前記仮想パスのパラメータ“QOSクラス(非常)”を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する。
本発明において、仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従とし、前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、通常/非常時の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する構成としてもよい。
本発明において、自身が従となっている仮想パスに対して、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する構成としてもよい。
本発明の1のアスペクト(側面)に係る無線ネットワーク制御装置は、好ましくは、CP負荷監視手段と、仮想パス情報取り出し手段と、仮想パス情報書き込み手段と、メッセージ生成手段と、仮想パスを識別するための仮想パス番号と、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主であるか否かを規定するオーナーシップ(Ownership)情報と、仮想パスの状態フラグを記憶する仮想パス情報記憶部と、生成メッセージ記憶部と、出力装置と、を備えている。前記CP負荷監視手段は、CP負荷を監視し、CP負荷がある閾値を上回った時、又は、ある閾値を下回った時、前記仮想パス情報取り出し手段に通知する。前記仮想パス情報取り出し手段は、CP負荷がある閾値を上回った時、前記CP負荷監視手段からの通知を受けて、仮想パス情報記憶部から、仮想パス番号とOwnership情報を取り出し、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)である場合、前記仮想パス情報書き込み手段は、前記仮想パス情報記憶部の仮想パスの状態フラグを「非常」に設定し、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)でない場合、前記メッセージ生成手段が、仮想パスの状態フラグを非常に変更する旨のメッセージを生成して前記生成メッセージ記憶部に記憶する。また、ある閾値を下回った時、前記仮想パス情報取り出し手段は、前記CP負荷監視手段からの通知を受けて、仮想パス情報記憶部から、仮想パス番号とOwnership情報を取り出し、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)である場合、前記仮想パス情報書き込み手段は、前記仮想パス情報記憶部の仮想パスの状態フラグを「通常」に設定し、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)でない場合、前記メッセージ生成手段が、前記仮想パスの状態フラグを通常に変更する旨のメッセージを生成して前記生成メッセージ記憶部に記憶する。前記出力装置は、前記生成メッセージ記憶部に記憶されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を対向無線ネットワーク制御装置に向けて送信する。
本発明の他のアスペクト(側面)に係る無線ネットワーク制御装置は、対向無線ネットワーク制御装置から送信されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を受信する入力装置と、1つの無線ネットワーク制御装置における全ての仮想パスに対する仮想パス情報(状態フラグ)を記憶している仮想パス情報記憶部と、前記入力装置が受信したメッセージを読み出して、「状態フラグを非常に変更」するのか、又は「状態フラグを通常に変更」するのかを認識する受信メッセージ読み出し手段と、を備えている。前記受信メッセージ読み出し手段の読み出し結果に従って、仮想パス情報記憶部に、仮想パスの状態フラグの設定値を書き込む仮想パス情報書き込み手段を備えている。
本発明の他のアスペクト(側面)に係る無線ネットワーク制御装置は、前記無線ネットワーク制御装置が、端末からの音声通話要求又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受ける入力装置と、音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、前記入力装置が受けた要求内容を参照する要求サービス種別取り出し手段と、選択候補仮想パス記憶部から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を取り出す選択候補仮想パス取り出し手段と、仮想パス情報記憶部から、仮想パスの状態フラグとQOSクラスを取り出す仮想パス情報取り出し手段と、前記仮想パス情報取り出し手段にて取り出した仮想パス情報のQOSクラスと、前記要求サービス種別取り出し手段にて取り出した要求内容を比較する、QOSクラスと要求サービス種別の比較手段と、選択候補仮想パスのパス番号を記憶する選択候補仮想パス記憶部と、仮想パス情報の状態フラグとQOSクラスを記憶する仮想パス情報記憶部と、割り当て可能な音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの仮想パス番号を出力する出力装置を備えている。
本発明において、前記入力装置は、端末からの音声通話要求又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受け、前記要求サービス種別取り出し手段は、音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、前記入力装置が受けた要求内容を参照し、前記選択候補仮想パス取り出し手段は、前記選択候補仮想パス記憶部から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を1つ取り出し、前記仮想パス情報取り出し手段は、前記仮想パス情報記憶部から、選択候補の仮想パス番号に対応した仮想パス情報の状態フラグ、QOSクラスを取り出し、取り出した仮想パス情報の状態フラグが通常の場合、前記QOSクラスと要求サービス種別の比較手段は、選択候補の仮想パス情報(QOSクラス(通常))と、前記要求サービス種別取り出し手段が取り出した要求内容を比較し、取り出した仮想パス情報の状態フラグが非常の場合、前記QOSクラスと要求サービス種別の比較手段は、選択候補の仮想パス情報(QOSクラス(非常))と、前記要求サービス種別取り出し手段が取り出した要求内容を比較し、
比較結果が一致する場合、前記出力装置は、選択候補の仮想パス番号を、割り当て可能な仮想パスの番号として出力し、比較結果が一致しない場合、前記選択候補仮想パス取り出し手段は、前記選択候補仮想パス記憶部から、次の選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を1つ取り出し、比較結果が一致するまで繰り返すようにしてもよい。
本発明に係るシステムは、移動通信端末と無線通信する無線基地局と、上記した無線ネットワーク制御装置を備えている。
本発明に係る方法は、移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置を備えた移動体通信システムにおけるトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法であって、
対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を察知して、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える、ことを特徴とする。
本発明に係る方法において、仮想パス1本あたり、音声通話用/パケット通信用であることを識別するパラメータ“QOSクラス”を、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の2種類を用意し、
通常時には、パラメータ“QOSクラス(通常)”を使用し、
トラヒックが増大している非常時には、パラメータ“QOSクラス(非常)”を使用する、ことを特徴とする。
本発明に係る方法において、音声通話用のパスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”を“音声通話用”、パラメータ“QOSクラス(非常)”を“パケット通信用”と設定し、非常時には、前記音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようにしてなる。
本発明に係る方法において、仮想パス1本あたりのパラメータ“QOSクラス”として、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を、“音声通話用”と設定することによって、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる。
本発明に係る方法において、自身のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定し、
自装置にかかるトラヒック量を判断し、CPの負荷がある閾値を上回ったら、トラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断し、CP負荷がある閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する。
本発明に係る方法において、ある仮想パスの状態フラグが「通常」である場合は、その仮想パスのパラメータ“QOSクラス(通常)”を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
CP負荷の測定結果がある閾値を上回った場合、状態は「非常」であると判断し、仮想パス毎にある状態フラグを「非常」と設定し、
ある仮想パスの状態フラグが「非常」である場合は、前記仮想パスのパラメータ“QOSクラス(非常)”を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する。
本発明に係る方法において、仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従とし、
前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、通常/非常時の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する。
本発明に係る方法において、自身が従となっている仮想パスに対して、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する。
本発明に係るコンピュータ・プログラムは、移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置を構成するコンピュータにおいて、
対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を察知して、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える処理を実行させるプログラムよりなる。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、仮想パス1本あたりのパラメータ“QOSクラス”を、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の2種類を用意し、通常時には、パラメータ“QOSクラス(通常)”を使用し、トラヒックが増大している非常時には、パラメータ“QOSクラス(非常)”を使用する。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、音声通話用のパスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”を“音声通話用”、パラメータ“QOSクラス(非常)”を“パケット通信用”と設定し、非常時には、前記音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようにしてなる。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、仮想パス1本あたりのパラメータ“QOSクラス”として、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を、“音声通話用”と設定することによって、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、自身のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定し、自装置にかかるトラヒック量を判断し、CPの負荷がある閾値を上回ったら、トラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断し、CP負荷がある閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、ある仮想パスの状態フラグが「通常」である場合は、その仮想パスのパラメータ“QOSクラス(通常)”を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
CP負荷の測定結果がある閾値を上回った場合、状態は「非常」であると判断し、仮想パス毎にある状態フラグを「非常」と設定し、
ある仮想パスの状態フラグが「非常」である場合は、前記仮想パスのパラメータ“QOSクラス(非常)”を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する処理を実行する。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従とし、前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、通常/非常時の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する。
本発明に係るコンピュータプログラムにおいて、自身が従となっている仮想パスに対して、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する。
本発明によれば、無線ネットワーク制御装置(RNC)がトラヒックの増大を察知して、自動で、音声通話用パスをパケット通信パスに切り替えるため、災害などの非常時にトラヒックが増大して、携帯電話(音声通話/パケット通信)がかかりにくくなった場合に、自動的にパケット通信要求を優先することができる。
本発明によれば、トラヒックが増大している時に、特定のサービス要求、例えば音声通話要求、を全て規制する従来機能とは異なり、音声通話要求の受付可能量を縮小して少量は受け付けることができる。その理由は、少量の仮想パスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を“音声通話用”と設定することによって、非常時でもこれらの仮想パスは音声通話用パスとして使用することができるためである。
上記した本発明についてさらに詳細に説述すべく、添付図面を参照して以下に説明する。W−CDMA方式のシステムを構成する無線ネットワーク制御装置(RNC)は、無線基地局装置(BTS)の制御、発着信接続制御、終話制御、ダイバーシチハンドオーバ制御等を行うが、本発明では、災害などの非常時に通信トラヒックが輻輳している時に、RNCに接続する移動体通信端末からの特定のサービス要求を優先する構成を提供するものである。
本発明では、RNCは、トラヒックが増大していることを察知して、自動で、特定のサービス要求を制限して、別種のサービス要求を優先する制御を行う。トラヒックが通常へ復帰したら、RNCはこの制限と優先を、自動で取りやめて通常動作に復帰する。
例として、災害などの非常時に通信トラヒックが輻輳している時に、音声通話要求を制限して、パケット通信要求を優先することが可能となる。トラヒックが通常へ復帰したら、音声通話要求の制限と、パケット通信要求の優先を、自動で取りやめる。
なお、本願出願人による先願(特願2005−010157号)(本願出願時未公開)には、無線基地局装置と移動局との間の無線通信システムにおいて、無線通信システムの収容能力を上回るアクセスがある場合、無線通信システムの輻輳を防ぐため、端末(移動局)からのアクセス要求を、段階的に規制するようにした輻輳制御方法、及び装置が開示されている。
これに対して、本発明は、RNCと対向RNC、及び/又は、RNCとBTS間の有線伝送システムの有線回線帯域の利用優先度を、例えばRNCの負荷上昇に連動して、切替制御するものである。
図1は、本発明の一実施の形態のCDMA移動体通信システムのシステム構成の一例を示す図である。図1を参照すると、本発明の一実施の形態のCDMA移動体通信システムは、複数のRNC(無線ネットワーク制御装置)10と、RNCに接続される無線基地局20と、無線基地局20と無線回線で通信する移動体通信端末30から構成される。無線回線において、端末が移動通信サービスを受けることができるサービスエリアの最小単位としてセル40が構成されている。RNCと無線基地局、又は、RNCとRNCとの間は、仮想パス50で論理的に接続されている。
仮想パスは、RNC10と無線基地局20、又は、RNC10とRNC10とを物理的に接続している物理回線上に構築されている。
仮想パスは、1つのRNC10と1つの無線基地局20、又は、1つのRNC10と1つのRNC10との間に、複数本数構築されている。
RNC10は、端末30からの音声通話要求又はパケット通信要求に応じて、仮想パス50内部に、音声通話又はパケット通信のユーザトラヒックデータ送信用の論理接続を確立する。
RNC10は、音声通話又はパケット通信のユーザトラヒックデータを、この論理接続を用いて仮想パス50内を伝達する。
ベストエフォート型(Best Effort)のパケット通信のトラヒックが音声通話に影響を与えないように、RNC10や無線基地局20を接続している仮想パス50を、音声通話用パスとパケット通信用パスに分ける方式が存在する。
例えば、音声通話用のパスをパケット通信用として使用することはできない。逆に、パケット通信用のパスを音声通話用として使用することはできない。
この時、仮想パス50には、音声通話用/パケット通信用であることを識別するためにパラメータ“QOSクラス”が設定されている。
本発明は、CDMA移動体通信システムのRNC10や無線基地局20を接続している仮想パス50を、音声通話用パスとパケット通信用パスに分ける方式を適用していることが前提となる。
例えば、通信トラヒックが輻輳している時には、パケット通信を優先したい場合、RNC10はトラヒックが増大していることを認識したら、「非常」の状態であると判断して、本来は音声通話用の仮想パスをパケット通信用パスとして使用するようにする。
RNC10は、トラヒック量が通常に戻ったことを認識したら、「通常」の状態であると判断して、本来は音声通話用の仮想パスを通常通りに音声通話用パスとして使用するようにする。これによって音声通話要求の制限と、パケット通信要求の優先が可能となる。
本発明では、RNCがトラヒックの増大を察知して、特定のサービス用に確保しているパスを別のサービスにアサインできるように動的に切り替える方式を提案する。
本発明では、従来は、仮想パス1本あたりに1つであったパラメータ“QOSクラス”を、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の2種類を用意するようにする。
通常時には、パラメータ“QOSクラス(通常)”を使用するようにする。
トラヒックが増大している非常時には、パラメータ“QOSクラス(非常)” を使用するようにする。
すなわち、例として、音声通話用パスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”を“音声通話用”、パラメータ“QOSクラス(非常)”を“パケット通信用”と設定することによって、非常時には、この音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようになる。
これによって、非常時には、音声通話要求を制限して、パケット通信要求を優先することができるようになる。
また、別の例として、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を“音声通話用”と設定することによって、このパスは非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができるようになる。
これにより非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付けることができるようになる。
本発明では、RNC10は、負荷監視手段が、自身のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を常時測定することによって、自RNCにかかるトラヒック量を判断する。
CP負荷が、ある閾値(予め設定される所定の閾値)を上回ったら、RNC10はトラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断する。
CP負荷が、ある閾値を下回ったら、RNCはトラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する。
図2は、本発明の動作を説明するための模式図である。図2(A)には、RNCとBTS間、又は、RNCと対向するRNC間の通常時の仮想パス、図2(B)には、RNCとBTS間、又は、RNCと対向するRNC間の、非常時の仮想パスが示されている。
本発明は、RNCとBTS間、又は、RNCと対向するRNC間の有線伝送システムの有線回線帯域の利用優先度を、RNCの負荷上昇に連動して、切り替えるものである。
図2を参照すると、RNCのCP負荷測定部(負荷監視手段)において、自身のCP負荷を常時測定する。
RNCのCP負荷測定部(負荷監視手段)での測定結果がある閾値(予め定められた閾値)を下回っている場合には、状態は通常であると判断し、RNCは、仮想パス毎にある状態フラグを「通常」と設定する。
RNCは、ある仮想パスの状態フラグが「通常」である場合には、その仮想パスのパラメータ“QOSクラス(通常)”を参照して、その仮想パスが、音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する。
一方、CP負荷の測定結果が、ある閾値(予め定められた閾値)を上回った場合、状態は「非常」であると判断し、RNCは、仮想パス毎にある状態フラグを「非常」と設定する。
RNCは、ある仮想パスの状態フラグが「非常」である場合は、その仮想パスのパラメータ“QOSクラス(非常)”を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する。
本発明を、RNCとRNCとの間の仮想パスについて適用すると、任意の仮想パスに対して、一方のRNCにおいてはCP負荷がある閾値を上回っているため非常時と判断しているが、もう一方のRNCにおいてはCP負荷がある閾値を下回っているため通常時と判断している場合があり得ることが想定される。
この場合、これらのRNCの間の仮想パスを非常時として使用するか、それとも通常時として使用するかについて不一致が現れる。
この問題を解決する為に、仮想パスに対して、一方のRNCを主(Owner)、もう一方のRNCを従(Not Owner)として、Ownership(所有権)を定める。
そして、仮想パス毎に通常時/非常時の状態を設定するようにする。
RNCは、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、状態(通常時/非常時)を設定するようにする。
更に、該当の仮想パスの状態(通常時/非常時)を対向するRNCに通知するようにする。
RNCは、従(Not Owner)となっている仮想パスに対して、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいた状態(通常時/非常時)を設定しない。対向するRNC(その仮想パスのOwner)からの通知に従ってのみ、状態(通常時/非常時)を設定するようにする。
以下、本発明の実施例の構成について図面を参照して詳細に説明する。
本実施例のRNCは、第1乃至第3の機能を具備する。3つの機能は、それぞれ、図3、図5、図7にて示される構成によって実現される。
図3を参照すると、本実施例において第1機能を実現するRNC10は、CP負荷監視装置11と、データ処理装置12と、記憶装置13と、出力装置14とを備えている。
CP負荷監視装置11は、CP負荷監視手段111を備えている。
データ処理装置12は、仮想パス情報取り出し手段121と、仮想パス情報書き込み手段122と、メッセージ生成手段123とを備えている。
記憶装置13は、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131と、生成メッセージ記憶部132とを備えている。
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
CP負荷監視手段111は、CP負荷を常時監視する。CP負荷が、ある閾値(予め定められた閾値)を上回った時、又は、当該ある閾値を下回った時、データ処理装置12に通知する。
仮想パス情報取り出し手段121は、CP負荷監視手段111からの通知を受けて、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131から、仮想パス情報(仮想パス番号)と仮想パス情報(Ownership)を取り出す。
仮想パス番号は、仮想パスを識別する為の番号である。
仮想パス情報(Ownership)は、1つのRNCにおいて仮想パス毎に設定されている。
仮想パス情報(Ownership)は、仮想パスのOwnership(所有権)を定めており、主:“Owner”又は、従:“Not Owner”が設定される。
ある仮想パスに対して、両側のRNCが同じ値(Owner又はNot Owner)とはならないように設定される。一方のRNCがOwnerならば、その対向RNCはNot Ownerが設定される。
仮想パス情報書き込み手段122は、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131に、仮想パス情報(状態フラグ)の設定値を書き込む。
仮想パス情報(状態フラグ)は、1つのRNCにおいて仮想パス毎に設定されている。
仮想パス情報(状態フラグ)は、状態が通常であるか又は非常であるかを仮想パス毎に示している。
メッセージ生成手段123は、対向RNC向けのメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を生成して、生成メッセージ記憶部132に書き込む。
仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131は、1つのRNCにおける全ての仮想パスに対する仮想パス情報(仮想パス番号)、仮想パス情報(Ownership)及び仮想パス情報(状態フラグ)を記憶している。
生成メッセージ記憶部132は、メッセージ生成手段123が生成したメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を記憶する。
出力装置14は、生成メッセージ記憶部132に記憶されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を、対向RNCに向けて送信する。
図4は、図3の本発明の一実施例における第1機能の動作を説明するフローチャートである。図3、図4のフローチャートを参照して、本発明の一実施例の第1機能の動作を説明する。この実施例は、CP負荷を監視して状態(通常/非常)を切り替える。
CP負荷監視手段111は、CP負荷を常時監視している。CP負荷がある閾値を上回った時、又は、ある閾値を下回った時、データ処理装置12に通知する。
仮想パス情報取り出し手段121は、CP負荷監視手段111からの通知を受けて、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131から、任意の仮想パス1本の仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership)を取り出す(図4のステップA1)。
CP負荷がある閾値を上回ったか否か判定し(図4のステップA2)、CP負荷がある閾値を上回った場合(図4のステップA2のYES分岐)、取り出した仮想パス情報(Ownership)の値を確認する(図4のステップA3)。
“Owner”の場合(図4のステップA3のYES分岐)、仮想パス情報書き込み手段122は、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131に、その仮想パスの仮想パス情報(状態フラグ)に“非常”として書き込む(図4のステップA4)。
“Not Owner”の場合(図4のステップA3のNO分岐)、メッセージ生成手段123は、対向RNC向けのメッセージ「状態フラグを非常に変更」を生成して、生成メッセージ記憶部132に書き込む(図4のステップA5)。メッセージには、状態フラグ変更対象の仮想パスを識別できるように仮想パス情報(仮想パス番号)を埋め込む。
そして、ステップA9の未処理の仮想パスがあるか否かの判定に移行する。
図4のステップA2で、CP負荷がある閾値を下回った場合(図4のステップA2のNO分岐)、取り出した仮想パス情報(Ownership)の値を確認する(図4のステップA6)。
“Owner”の場合(図4のステップA6のYES分岐)、仮想パス情報書き込み手段122は、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership、状態フラグ)記憶部131に、その仮想パスの仮想パス情報(状態フラグ)に“通常”として書き込む(図4のステップA7)。
“Not Owner”の場合(図4のステップA6のNO分岐)、メッセージ生成手段123は、対向RNC向けのメッセージ「状態フラグを通常に変更」を生成して、生成メッセージ記憶部132に書き込む(図4のステップA8)。メッセージには状態フラグ変更対象の仮想パスを識別できるように仮想パス情報(仮想パス番号)を埋め込む。
そして、ステップA9の未処理の仮想パスがあるか否かの判定に移行する。
ステップA9において、仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership)を取り出していない仮想パスが残っていたら(図4のステップA9のYES分岐)、次の仮想パスの仮想パス情報(仮想パス番号、Ownership)を取り出す(図4のステップA1)。そして上記と同様のステップを行う。
ステップA9において、上記のステップを全ての仮想パスに対して行ったら(図4のステップA9のNO分岐)、出力装置14は、生成メッセージ記憶部132に記憶されているメッセージを対向RNCに向けて送信する(図4のステップA10)。
次に、第2の機能を実現するRNCの実施例について説明する。この第2の機能は、対向RNCからの受信メッセージに基づき仮想パスの状態の制御を行うものである。図5を参照すると、RNCは、入力装置15と、データ処理装置12と、記憶装置13’とを備えている。
データ処理装置12は、受信メッセージ読み出し手段124と、仮想パス情報書き込み手段122とを備えている。記憶装置13’は、仮想パス情報(状態フラグ)記憶部131’を備えている。
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
入力装置15は、対向RNCから送信されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を受信する。
受信メッセージ読み出し手段124は、入力装置15が受信したメッセージを読み出して、「状態フラグを非常に変更」するのか、又は「状態フラグを通常に変更」するのかを認識する。
仮想パス情報書き込み手段122は、受信メッセージ読み出し手段124の読み出し結果に従って、仮想パス情報(状態フラグ)記憶部131’に、仮想パス情報(状態フラグ)の設定値を書き込む。
仮想パス情報(状態フラグ)記憶部131’は、1つのRNCにおける全ての仮想パスに対する仮想パス情報(状態フラグ)を記憶している。
図6は、図5に示したRNCの第2の機能の動作を説明するフローチャートである。対向RNCから状態切り替え要求を受けた時に状態(通常/非常)を切り替える。
入力装置15は、対向RNCから送信されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を受信する。
受信メッセージ読み出し手段124は、入力装置15が受信したメッセージを読み出して、状態フラグを変更する対象の仮想パスの仮想パス番号を取り出す。
また、「状態フラグを非常に変更」するのか、又は「状態フラグを通常に変更」するのかを認識する(図6のステップB1)。
メッセージ「状態フラグを非常に変更」を受信した場合、即ち、対向RNCにてCP負荷がある閾値を上回ったか否か判定する(図6のステップB2)。
対向RNCにてCP負荷がある閾値を上回った場合(図6のステップB2のYES分岐)、仮想パス情報書き込み手段122は、仮想パス情報(状態フラグ)記憶部131’に、対象の仮想パスの仮想パス情報(状態フラグ)に“非常”として書き込む(図6のステップB3)。
メッセージ「状態フラグを通常に変更」を受信した場合、即ち、対向RNCにてCP負荷がある閾値を下回った場合(図6のステップB2のNO分岐)、仮想パス情報書き込み手段122は、仮想パス情報(状態フラグ)記憶部131’に、対象の仮想パスの仮想パス情報(状態フラグ)に“通常”として書き込む(図6のステップB4)。
受信したメッセージに埋め込まれている全ての仮想パス番号に対して上記のステップを行う。
仮想パス情報(状態フラグ)を更新していない仮想パス番号が残っている場合(図6のステップB5のYES)、メッセージが「状態フラグを非常に変更」か「状態フラグを通常に変更」かに従って(図6のステップB2)、対象の仮想パスの仮想パス情報(状態フラグ)に値を書き込む(図6のステップB3又はステップB4)。
図3及び図4を参照して説明した第1の機能と、図5及び図6を参照して説明した第2の機能の組み合わせによって、RNCのCP負荷の変動に従って、各仮想パスの状態フラグを更新することができる。
本実施例における、RNCの第3の機能について以下に説明する。図7を参照すると、RNC10は、入力装置15’と、データ処理装置12と、記憶装置13”と、出力装置14とを備えている。
データ処理装置12は、要求サービス種別取り出し手段125と、選択候補仮想パス取り出し手段126と、仮想パス情報取り出し手段121と、QOSクラスと要求サービス種別の比較手段127とを備えている。記憶装置13”は、選択候補仮想パス(仮想パス番号)記憶部133と、仮想パス情報(状態フラグ、QOSクラス)記憶部131”とを備えている。
これらの手段はそれぞれ概略つぎのように動作する。
入力装置15’は、端末からの音声通話要求、又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス、又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受ける。
要求サービス種別取り出し手段125は、音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、入力装置15’が受けた要求内容を参照する。
選択候補仮想パス取り出し手段126は、選択候補仮想パス(仮想パス番号)記憶部133から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を取り出す。
仮想パス情報取り出し手段121は、仮想パス情報(状態フラグ、QOSクラス)記憶部131”から、仮想パス情報(状態フラグ)と仮想パス情報(QOSクラス)を取り出す。仮想パス情報(QOSクラス)は、1つのRNCにおいて仮想パス毎に設定されており、“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の2種類を設定する。
QOSクラスと要求サービス種別の比較手段127は、仮想パス情報取り出し手段121にて取り出した仮想パス情報(QOSクラス)と、要求サービス種別取り出し手段125にて取り出した要求内容を比較する。
選択候補仮想パス(仮想パス番号)記憶部133は、音声通話用又はパケット通信用に割り当て可能な仮想パスの仮想パス番号を記憶している。
仮想パス情報(状態フラグ、QOSクラス)記憶部131”には、1つのRNCにおける全ての仮想パスに対する仮想パス情報(状態フラグ)、及び仮想パス情報(QOSクラス)が記憶される。
出力装置14は、割り当て可能な音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの仮想パス番号を出力する。
図8は、図7のRNCの動作を説明するフローチャートである。第3の機能は、各仮想パスが保持する状態(通常/非常)に従って、仮想パスの用途(音声通話用/パケット通信用)を切り替える機能である。
入力装置15’は、端末からの音声通話要求、又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受ける。
要求サービス種別取り出し手段125は、音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、入力装置15’が受けた要求内容を参照する(図8のステップC1)。
選択候補仮想パス取り出し手段126は、選択候補仮想パス(仮想パス番号)記憶部133から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を1つ取り出す(図8のステップC2)。
仮想パス情報取り出し手段121は、仮想パス情報(状態フラグ、QOSクラス)記憶部131”から、前ステップで取り出した選択候補の仮想パス番号に対応した仮想パス情報(状態フラグ、QOSクラス(通常)、QOSクラス(非常))を取り出す(図8のステップC3)。
取り出した仮想パス情報(状態フラグ)が通常の場合(図8のステップC4のYES分岐)、QOSクラスと要求サービス種別の比較手段127は、選択候補の仮想パス情報(QOSクラス(通常))と、要求サービス種別取り出し手段125が取り出した要求内容を比較する(図8のステップC5)。
取り出した仮想パス情報(状態フラグ)が非常の場合(図8のステップC4のNO分岐)、QOSクラスと要求サービス種別の比較手段127は、選択候補の仮想パス情報(QOSクラス(非常))と、要求サービス種別取り出し手段125が取り出した要求内容を比較する(図8のステップC6)。
比較結果が一致する場合(図8のステップC7のYESの分岐)、出力装置14は、選択候補の仮想パス番号を、割り当て可能な仮想パスの番号として出力する(図8のステップC8)。
比較結果が一致しない場合(図8のステップC7のNO分岐)、選択候補仮想パス取り出し手段126は、選択候補仮想パス(仮想パス番号)記憶部133から、次の選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を1つ取り出す(図8のステップC2)。そして比較結果が一致するまで繰り返す。
第3の機能によって、通常時には、パラメータ“QOSクラス(通常)”を使用するが、トラヒックが増大している非常時には、パラメータ“QOSクラス(非常)”を使用することができるようになる。
本実施例の作用効果について以下に説明する。
本実施例においては、RNCがトラヒックの増大を察知して、自動で、音声通話用パスをパケット通信パスに切り替えるため、災害などの非常時にトラヒックが増大して、携帯電話(音声通話/パケット通信)がかかりにくくなった場合に、自動的にパケット通信要求を優先することができる。
本実施例においては、トラヒックが増大している時に、特定のサービス要求、例えば音声通話要求、を全て規制する構成の従来方式とは異なり、音声通話要求の受付可能量を縮小して少量は受け付けることができる。その理由は、少量の仮想パスに対して、パラメータ“QOSクラス(通常)”と“QOSクラス(非常)”の両方を“音声通話用”と設定することによって、非常時でもこれらの仮想パスは音声通話用パスとして使用することができるためである。
なお、図4、図6、図8を参照して説明した処理は、RNCを構成するデータ処理装置(コンピュータ)等で実行されるコンピュータプログラムの制御により実現してもよいことは勿論である。
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
本発明の一実施の形態のシステム構成を示す図である。 本発明を説明するための図であり、(A)は通常時、(B)は非常時を説明する図である。 本発明の一実施例のRNCの第1機能対応の構成を示す図である。 本発明の一実施例のRNCの第1機能の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施例のRNCの第2機能対応の構成を示す図である。 本発明の一実施例のRNCの第2機能の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施例のRNCの第3機能対応の構成を示す図である。 本発明の一実施例のRNCの第3機能の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
10 RNC
11 CP負荷監視装置
12 データ処理装置
13、13’、13” 記憶装置
14 出力装置
15、15’ 入力装置
20 無線基地局
30 移動体通信端末
40 セル
50 仮想パス
111 CP負荷監視手段
121 仮想パス情報取り出し手段
122 仮想パス情報書き込み手段
123 メッセージ生成手段
124 受信メッセージ読み出し手段
125 要求サービス種別取り出し手段
126 選択候補仮想パス取り出し手段
127 QOSクラスと要求サービス種別の比較手段
131、131’、131” 仮想パス情報記憶部
132 生成メッセージ記憶部
133 選択候補仮想パス記憶部

Claims (29)

  1. 移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置において、
    対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を検知した場合、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える制御を行う手段を備えている、ことを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  2. 対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び、配下の無線基地局との間の仮想パス1本あたり、音声通話用/パケット通信用であることを識別するためのパラメータ QOSクラスとして、通常と非常の2種類、すなわちQOSクラス(通常)とQOSクラス(非常)を用意し、通常時には、パラメータ QOSクラス(通常)を使用し、トラヒックが増大している非常時には、パラメータ QOSクラス(非常)を使用する、ことを特徴とする請求項1記載の無線ネットワーク制御装置。
  3. 音声通話用のパスに対して、パラメータ QOSクラス(通常)を音声通話用、パラメータ QOSクラス(非常)をパケット通信用に設定し、非常時には、前記音声通話用パスを、パケット通信用パスとして使用可能としてなる、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  4. 仮想パス1本あたりのパラメータ QOSクラスとして、パラメータ QOSクラス(通常)と、パラメータ QOSクラス(非常)の両方が音声通話用に設定され、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に、音声通話用パスとして使用可能とされ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  5. 自装置内のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定する負荷監視手段を備え、自装置にかかるトラヒック量を判断し、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が予め定められた閾値を上回った場合には、トラヒック量が増大していると判断して非常と判定し、CP(呼処理演算処理装置)の負荷が予め定められた閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常と判定する手段を備えている、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  6. 前記各仮想パスに対応して、通常/非常の状態を管理する状態フラグを備え、
    ある仮想パスの状態フラグが通常である場合は、前記仮想パスのパラメータ QOSクラス(通常)を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
    CP(呼処理演算処理装置)の負荷の測定結果が予め定められた閾値を上回った場合、状態は非常であると判断し、仮想パス毎に備えられた状態フラグを非常に設定し、
    ある仮想パスの状態フラグが非常である場合は、前記仮想パスのパラメータ QOSクラス(非常)を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  7. 仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従(Not Owner)とし、
    前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP(呼処理演算処理装置)の負荷による、通常/非常の判断に基づいて、通常/非常の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する、従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  8. 自身が従となっている仮想パスに対して、CP(呼処理演算処理装置)の負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する、ことを特徴とする請求項2記載の無線ネットワーク制御装置。
  9. 請求項2記載の無線ネットワーク制御装置において、
    CP(呼処理演算処理装置)の負荷を監視するCP負荷監視手段と、
    仮想パス情報取り出し手段と、仮想パス情報書き込み手段と、メッセージ生成手段と、
    仮想パスを識別するための仮想パス番号と、前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主であるか否かを規定するオーナーシップ(Ownership)情報と、仮想パスの状態フラグとを記憶する仮想パス情報記憶部と、
    生成メッセージ記憶部と、
    出力装置と、
    を備え、
    前記CP負荷監視手段は、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷を監視し、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が、予め定められた閾値を上回った時、又は、前記閾値を下回った時、前記仮想パス情報取り出し手段に通知し、
    前記仮想パス情報取り出し手段は、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が前記閾値を上回った時、前記CP負荷監視手段からの通知を受けて、前記仮想パス情報記憶部から、仮想パス番号とオーナーシップ(Ownership)情報を取り出し、
    前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)である場合、前記仮想パス情報書き込み手段は、前記仮想パス情報記憶部の仮想パスの状態フラグを非常に設定し、
    前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)でない場合、前記メッセージ生成手段が、仮想パスの状態フラグを非常に変更する旨のメッセージを生成して前記生成メッセージ記憶部に記憶し、
    前記仮想パス情報取り出し手段は、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が前記閾値を下回った時、前記CP負荷監視手段からの通知を受けて、前記仮想パス情報記憶部から、仮想パス番号とオーナーシップ(Ownership)情報を取り出し、
    前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)である場合、前記仮想パス情報書き込み手段は、前記仮想パス情報記憶部の仮想パスの状態フラグを通常に設定し、
    前記無線ネットワーク制御装置が前記仮想パスの主(Owner)でない場合、前記メッセージ生成手段が、前記仮想パスの状態フラグを通常に変更する旨のメッセージを生成して前記生成メッセージ記憶部に記憶し、
    前記出力装置は、前記生成メッセージ記憶部に記憶されたメッセージとして、「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を、対向する無線ネットワーク制御装置に向けて送信する、ことを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  10. 請求項2記載の無線ネットワーク制御装置において、
    対向する無線ネットワーク制御装置から送信されたメッセージ「状態フラグを非常に変更」又は「状態フラグを通常に変更」を受信する入力装置と、
    前記無線ネットワーク制御装置における全ての仮想パスに対する仮想パス情報(状態フラグ)を記憶する仮想パス情報記憶部と、
    前記入力装置が受信したメッセージを読み出して、「状態フラグを非常に変更」するのか、又は、「状態フラグを通常に変更」するのかを認識する受信メッセージ読み出し手段と、
    前記受信メッセージ読み出し手段の読み出し結果に従って、前期仮想パス情報記憶部に、仮想パスの状態フラグの設定値を書き込む仮想パス情報書き込み手段と、
    を備えている、ことを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  11. 請求項2記載の無線ネットワーク制御装置において、
    選択候補仮想パスのパス番号を記憶する選択候補仮想パス記憶部と、
    仮想パス情報の状態フラグとQOSクラスを記憶する仮想パス情報記憶部と、
    端末からの音声通話要求又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受ける入力装置と、
    音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、前記入力装置が受けた要求内容を参照する要求サービス種別取り出し手段と、
    前記選択候補仮想パス記憶部から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を取り出す選択候補仮想パス取り出し手段と、
    前記仮想パス情報記憶部から、仮想パスの状態フラグとQOSクラスを取り出す仮想パス情報取り出し手段と、
    前記仮想パス情報取り出し手段にて取り出した仮想パス情報のQOSクラスと、前記要求サービス種別取り出し手段にて取り出した要求内容を比較する、QOSクラスと要求サービス種別の比較手段と、
    割り当て可能な音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの仮想パス番号を出力する出力装置を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の無線ネットワーク制御装置。
  12. 請求項11記載の無線ネットワーク制御装置において、
    前記入力装置は、端末からの音声通話要求又はパケット通信要求に伴い、音声通話用仮想パス又はパケット通信用仮想パスの割り当て要求を受け、
    前記要求サービス種別取り出し手段は、音声通話要求かパケット通信要求かを判断するために、前記入力装置が受けた要求内容を参照し、
    前記選択候補仮想パス取り出し手段は、前記選択候補仮想パス記憶部から、選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を取り出し、
    前記仮想パス情報取り出し手段は、前記仮想パス情報記憶部から、選択候補の仮想パス番号に対応した仮想パス情報の状態フラグ、QOSクラスを取り出し、
    取り出した仮想パス情報の状態フラグが通常の場合、前記QOSクラスと要求サービス種別の比較手段は、選択候補の仮想パス情報 QOSクラス(通常)と、前記要求サービス種別取り出し手段が取り出した要求内容を比較し、
    取り出した仮想パス情報の状態フラグが非常の場合、前記QOSクラスと要求サービス種別の比較手段は、選択候補の仮想パス情報 QOSクラス(非常)と、前記要求サービス種別取り出し手段が取り出した要求内容を比較し、
    比較結果が一致する場合、前記出力装置は、選択候補の仮想パス番号を、割り当て可能な仮想パスの番号として出力し、
    比較結果が一致しない場合、前記選択候補仮想パス取り出し手段は、前記選択候補仮想パス記憶部から、次の選択候補となる仮想パスの仮想パス番号を取り出し、比較結果が一致するまで繰り返す、ことを特徴とする無線ネットワーク制御装置。
  13. 移動通信端末と無線通信する無線基地局と、請求項1乃至12のいずれか一に記載の無線ネットワーク制御装置とを備えた移動体通信システム。
  14. 移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置を備えた移動体通信システムにおけるトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法であって、
    対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を検知した場合、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切り替える、ことを特徴とするトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  15. 仮想パス1本あたり、音声通話用/パケット通信用であることを識別するためのパラメータ QOSクラスを、通常と非常の2種類、すなわちQOSクラス(通常)とQOSクラス(非常)を用意し、
    通常時には、パラメータ QOSクラス(通常)を使用し、
    トラヒックが増大している非常時には、パラメータ QOSクラス(非常)を使用する、ことを特徴とする請求項14記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  16. 音声通話用のパスに対して、パラメータ QOSクラス(通常)を音声通話用、パラメータ QOSクラス(非常)をパケット通信用と設定し、非常時には、前記音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようにしてなる、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  17. 仮想パス1本あたりのパラメータ QOSクラスとして、パラメータ QOSクラス(通常)と QOSクラス(非常)の両方を音声通話用と設定することによって、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  18. 自身のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定し、
    自装置にかかるトラヒック量を判断し、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が予め定められた閾値を上回ったら、トラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断し、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が予め定められた閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  19. ある仮想パスの状態フラグが通常である場合は、その仮想パスのパラメータ QOSクラス(通常)を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
    CP(呼処理演算処理装置)の負荷の測定結果が前記予め定められた閾値を上回った場合、状態は非常であると判断し、仮想パス毎にある状態フラグを非常と設定し、
    ある仮想パスの状態フラグが「非常」である場合は、前記仮想パスのパラメータ QOSクラス(非常)を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  20. 仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従とし、
    前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、通常/非常時の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  21. 自身が従となっている仮想パスに対して、CP(呼処理演算処理装置)の負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する、ことを特徴とする請求項15記載のトラヒック伝達用仮想パスの動的アサイン方法。
  22. 移動通信端末と無線通信する無線基地局と有線で通信する無線ネットワーク制御装置を構成するコンピュータにおいて、
    対向する他の無線ネットワーク制御装置、及び/又は、配下の無線基地局との間の有線伝送システムのトラヒックの増大を検知した場合、所定のサービス用に確保しているパスを、別のサービスに割り当て可能なように動的に切替え制御する処理を、実行させるプログラム。
  23. 請求項22記載のプログラムにおいて、
    仮想パス1本あたりのパラメータ QOSクラスを、パラメータ QOSクラス(通常)とQOSクラス(非常)の2種類を用意し、
    通常時には、パラメータ QOSクラス(通常)を使用し、トラヒックが増大している非常時には、パラメータ QOSクラス(非常)を使用する、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  24. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    音声通話用のパスに対して、パラメータ QOSクラス(通常)を音声通話用、パラメータ QOSクラス(非常)をパケット通信用と設定し、非常時には、前記音声通話用パスはパケット通信用パスとして使用することができるようにしてなる、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  25. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    仮想パス1本あたりのパラメータ QOSクラスとして、パラメータ QOSクラス(通常)とQOSクラス(非常)の両方を音声通話用と設定することによって、前記仮想パスは、非常時でも通常時と同様に音声通話用パスとして使用することができ、非常時に、音声通話要求を全て拒絶するのではなく、少量の要求は受け付け可能としてなる、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  26. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    自装置のCP(呼処理演算処理装置)の負荷を測定し、自装置にかかるトラヒック量を判断し、前記CP(呼処理演算処理装置)の負荷が予め定められた閾値を上回ったら、トラヒック量が増大していると判断して、非常時と判断し、CP負荷が予め定められた閾値を下回ったら、トラヒック量が減少していると判断して、通常時と判断する、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  27. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    ある仮想パスの状態フラグが通常である場合は、前記仮想パスのパラメータ QOSクラス(通常)を参照して、その仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定し、
    CP(呼処理演算処理装置)の負荷の測定結果が予め定められた閾値を上回った場合、状態は非常であると判断し、仮想パス毎にある状態フラグを非常と設定し、
    ある仮想パスの状態フラグが非常である場合は、前記仮想パスのパラメータ QOSクラス(非常)を参照して、前記仮想パスが音声通話用であるか、パケット通信用であるかを判定する、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  28. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    仮想パスに対して、一方の前記無線ネットワーク制御装置を主(Owner)、他方の前記無線ネットワーク制御装置を従とし、
    前記無線ネットワーク制御装置は、自身が主(Owner)となっている仮想パスに対してのみ、CP(呼処理演算処理装置)の負荷による通常時/非常時の判断に基づいて、通常/非常時の状態を設定し、前記仮想パスの状態を対向する従の前記無線ネットワーク制御装置に通知する、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
  29. 請求項23記載のプログラムにおいて、
    自身が従となっている仮想パスに対して、CP(呼処理演算処理装置)の負荷による通常時/非常時の判断に基づいた通常/非常時の状態を設定せず、対向する前記無線ネットワーク制御装置からの通知に従ってのみ、状態を設定する、処理を、前記コンピュータに実行させるプログラム。
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