JP2007251270A - データ中継装置、データ中継方法および通信システム - Google Patents

データ中継装置、データ中継方法および通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の通信装置からデータが送られてきて、これらを共通の伝送路に時分割で送出するとき、リアルタイムに伝送すべきデータの部分が、通信装置にかかわらず一定した周期で送信されるようにしたデータ中継装置、データ中継方法およびこのような中継を行う通信システムを得る。
【解決手段】PON伝送システムの各ONUからグラント周期で送られてくるMPCPフレームがOLTで受信されると、リアルタイムデータ261が取り外された形で伝送される。これら取り外されたリアルタイムデータ261は、グラント周期G1、G2の時刻tr1、tr1′となった時点で、まとめて伝送される。これにより、リアルタイム性が確保される。
【選択図】図8

Description

本発明は、光ファイバや光カプラを使用して光信号を伝送するデータ中継装置、データ中継方法および通信システムに係わり、特にVoIPやビデオ電話あるいは放送といったようなリアルタイムのデータを転送する場合に好適なデータ中継装置、データ中継方法および通信システムに関する。
分岐装置としての光スプリッタを使用して、1台のOLT(Optical Line Terminal:光加入者先端局装置)と最大32台のONU(Optical Network Unit:光端末回線装置、加入者側通信装置)を光ファイバで接続するPON(Passive Optical Network)伝送システムは、ブロードバンド光アクセス技術として注目されている。
PON伝送システムでは、上り方向の通信が衝突しないように、それぞれのONUがOLTへデータを送信するタイミングを制御する必要がある。これを実現するために、通信中のONUのそれぞれに対して上り方向の帯域を動的に割り当てるDBA(Dynamic Bandwidth Allocation:動的帯域割当)と呼ばれるアルゴリズムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
この提案では、OLTにおける受信バッファの蓄積量と、ONUにおける送信バッファの蓄積量とを局側通信装置が収集するようにしている。そして、この収集を行うための収集周期(グラント周期)ごとに、上り帯域の割り当てをダイナミックに行っている。
また、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.:米国電気電子学会)802.3ahでは、光ポイント・ツー・マルチポイント方式(EPON)をその一部に規定しており、その中に、DBAアルゴリズムによって割り当てられた帯域を各ONUに分配するための手順が規定されている。この手順では、ONUの送信バッファにOLTへの上りデータが蓄積された際に、レポート(Report)フレームを用いてOLTへ要求する帯域をレポート値として通知することと、OLTからONUに対して送信開始許可時刻および送信許可時間(グラント値)をゲート(Gate)フレームによって送信することが規定されている。同様の開示も他の特許文献にある(たとえば特許文献2参照)。
しかしながら前記したDBAアルゴリズムに関する他の特許文献によると、帯域割当周期としてのグラント周期ごとに、2番目以降に送信を行うONUでの送信開始時刻が動的に変化するという特徴がある。
特許3180745号(第0025段落、図1、図2) 特開2004−194263号公報(第0004段落、図10)
図9は、この従来の規定や前記した他の文献によるONUでのグラント周期ごとの送信開始時刻の動的な変化を説明するためのものである。この図で横軸は時間の経過を示している。予め定められた一定の時間Δtのグラント周期をGとする。グラント周期Gごとに、各ONUa、b、cのMPCP(Multi-Point Control Protocol)フレーム#a、#b、#c、が帯域を順に割り当てられるものとする。
たとえば時刻t1から開始する最初のグラント周期G1でMPCPフレーム#aが時間a1の長さの帯域を割り当てられ、MPCPフレーム#bが時間b1の長さの帯域を割り当てられ、MPCPフレーム#cが時間c1の長さの帯域を割り当てられたとする。また、次のグラント周期G2から、1番目のMPCPフレーム#aが時間a2の長さの帯域を割り当てられ、2番目のMPCPフレーム#bが時間b2の長さの帯域を割り当てられ、3番目のMPCPフレーム#cが時間c2の長さの帯域を割り当てられたとする。それぞれのMPCPフレーム#a、#b、#cでは、割り当てられた帯域の先頭にリアルタイムデータ101が配置されているものとする。
ここで図9に示した各グラント周期G1、G2で、2番目に帯域を割り当てられたMPCPフレーム#bに着目してみる。時刻t1から開始する最初のグラント周期G1では、時刻t1+時間a1がリアルタイムデータ101の開始時刻である。これに対して、時刻t2から開始する次のグラント周期G2では、時刻t2+時間a2がリアルタイムデータ101の開始時刻である。ここで時刻t2は時刻t1と時間Δtの和である。したがって、最初のグラント周期G1と次のグラント周期G2の間におけるMPCPフレーム#bでのリアルタイムデータ101の送出間隔Tb12は、次の(1)式の通りとなる。
b12=t2+a2−(t1+a1
=(t1+Δt)+a2−(t1+a1
=Δt+a2−a1 ……(1)
同様に各グラント周期Gで3番目に帯域を割り当てられたMPCPフレーム#cに着目してみると、最初のグラント周期G1と次のグラント周期G2の間におけるMPCPフレーム#cでのリアルタイムデータ101の送出間隔Tc12は、次の(2)式で表わされる。
c12=t2+a2+b2−(t1+a1+b1
=(t1+Δt)+a2+b2−(t1+a1+b1
=Δt+〔(a2+b2)−(a1+b1)〕 ……(2)
したがって、(1)式で表わされたMPCPフレーム#bについては、MPCPフレーム#aについて割り当てられた1番目の帯域としての時間a1と1番目の帯域としての時間a2が等しければリアルタイムデータ101の伝送される周期は時間Δtで一定しているが、時間a1と時間a2の長さが異なれば、リアルタイムデータ101の伝送周期に長短が発生する。これがジッタの原因となる。
(2)式で表わされたMPCPフレーム#cについては、最初のグラント周期G1における時間a1と時間b1の和が、次のグラント周期G2における時間a2と時間b2の和と等しければリアルタイムデータ101の伝送される周期は時間Δtで一定しているが、これらの和の長さが異なれば、リアルタイムデータ101の伝送周期に長短が発生する。これがジッタの原因となる。
したがって、音声や映像等のリアルタイムデータを従来のPON伝送システムで伝送したとする。この場合、受信側が十分な受信バッファを備えていないと、リアルタイムな再生ができないという問題があった。また、再生がずれることにより発生するジッタが、リアルタイム通信の品質を低下させてしまうという問題もあった。
そこで本発明の目的は、複数の通信装置からこれらに周期的に割り当てられた時間帯のそれぞれについて、互いに時間的に重複しないようにデータが送られてきて、これらを共通の伝送路に時分割で送出するとき、リアルタイムに伝送すべきデータの部分が、通信装置にかかわらず一定した周期で送信されるようにしたデータ中継装置、データ中継方法およびこのような中継を行う通信システムを提供することにある。
本発明では、(イ)複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知手段と、(ロ)この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、(ハ)このリアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、(ニ)リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とをデータ中継装置に具備させる。
すなわち本発明では、中継の対象となるデータを送信する複数の通信装置に対して、データ中継装置は、予め定めた周期のそれぞれについて、これら送信の時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を個々に通知するようにしている。そして、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めた時間帯で次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
また本発明では、(イ)複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知手段と、(ロ)この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、(ハ)このリアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、(ニ)リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とをデータ中継装置に具備させる。
すなわち本発明では、中継の対象となるデータを送信する複数の通信装置に対して、データ中継装置は、予め定めた周期のそれぞれについて、これら送信の時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を個々に通知するようにしている。そして、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めたタイミングで次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
また本発明では、(イ)複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知ステップと、(ロ)この通信装置別データ送信通知ステップによる通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出ステップと、(ハ)このリアルタイムデータ抽出ステップで抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御ステップと、(ニ)リアルタイムデータ抽出ステップによって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御ステップとをデータ中継方法に具備させる。
すなわち本発明では、中継の対象となるデータを送信する複数の通信装置に対して、データ中継装置は、予め定めた周期のそれぞれについて、これら送信の時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を個々に通知するようにしている。そして、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めた時間帯で次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
また本発明では、(イ)複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知ステップと、(ロ)この通信装置別データ送信通知ステップによる通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出ステップと、(ハ)このリアルタイムデータ抽出ステップで抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御ステップと、(ニ)リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御ステップとをデータ中継方法に具備させる。
すなわち本発明では、中継の対象となるデータを送信する複数の通信装置に対して、データ中継装置は、予め定めた周期のそれぞれについて、これら送信の時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を個々に通知するようにしている。そして、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めたタイミングで次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
また本発明では、(イ)複数の通信装置と、(ロ)これら複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信することを要求したとき、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、この時間帯割当手段の割当結果を前記した複数の通信装置に通知する通信装置別データ送信通知手段と、この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、リアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とを備えたデータ中継装置とを通信システムに具備させる。
すなわち本発明では、通信システムを、データの送信側の複数の通信装置と、これらの通信装置から送られてきた複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信するときにその中継を行うデータ中継装置とで通信システムを構成している。ここでデータ中継装置は、予め定めた周期のそれぞれについて、これら送信の時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を個々に通知するようにしている。そして、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めた時間帯で次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
また本発明では、(イ)複数の通信装置と、(ロ)これら複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信することを要求したとき、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、この時間帯割当手段の割当結果を前記した複数の通信装置に通知する通信装置別データ送信通知手段と、この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記した複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中からリアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、リアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の非リアルタイムデータを前記した複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記した複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とを備えたデータ中継装置とを通信システムに具備させる。
すなわち本発明では、通信システムを、データの送信側の複数の通信装置と、これらの通信装置から送られてきた複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信するときにその中継を行うデータ中継装置とで通信システムを構成している。ここでデータ中継装置は、これら複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、リアルタイムデータを抽出し、残りの非リアルタイムデータをそのまま複数の通信装置の共通の伝送路に送出するようにしている。このとき送出されなかった各通信装置のリアルタイムデータについては、予め定めた周期における非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記した複数の通信装置の共通の伝送路に送出することにしている。これにより、リアルタイムデータは予め定めた周期の固定的に定めたタイミングで次々と順序よく送信されるので、個々の通信装置がデータ中継装置に送る非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されることなく共通の伝送路に個々の通信装置のリアルタイムデータを送出することができる。
以上説明したように、本発明によれば、複数の通信装置のそれぞれに対して、予め定めた周期のそれぞれにおけるリアルタイムデータの送信の時間帯を割り当てておいて、これらのリアルタイムデータがこれらの通信装置から送られてきたときには、これらを抽出して、非リアルタイムデータの送信時間とは別の時間に送信するようにした。このため、個々の通信装置の非リアルタイムデータの時間的な長短に影響されずにリアルタイムデータだけをまとめた形で送信することができる。この結果、リアルタイムデータの受信側では大容量のメモリを要することなく、ジッタを回避してリアルタイムデータを高品質に再生することができる。また、大容量のメモリにリアルタイムデータを多量に蓄積する必要がないので、リアルタイムデータの再生までに要する遅延時間を短縮することができるだけでなく、メモリのコストダウンを図ることができる。
更に本発明によれば、受信側でリアルタイムデータか非リアルタイムデータかの識別を行う必要がないので、受信側の回路構成を単純化したり、システムの機能拡張が容易になる。
以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例におけるPON伝送システムを含めた通信システムの概要を表わしたものである。この通信システム200でOLT201は、上位装置202を介してインターネット203およびVoIP(Voice over Internet Protocol)網204と接続されている。また、OLT201は、PON伝送システムとして、光カプラ205を介して複数のONU206a、206b、……206nと接続されている。それぞれのONU206a、206b、……206nは、通信端末207a、207b、……207nと、電話機208a、208b、……208nのうち対応する符号で表示されたものと接続されている。
このような通信システム200で通信端末207aが、これに接続されたONU206aを介してインターネット203に接続し、図示しないサーバにアクセスしてデータのアップロードやダウンロードを行うことができる。また、電話機208aがONU206aやVoIP網204を介して、電話機208b、……208nのいずれか、あるいは他の図示しない電話機との間で音声データを伝送し、会話を行うことができる。
このような本実施例の通信システム200でOLT201は、IEEE802.3ahに従った動作を行うものとする。ONU206a、206b、……206nも同様である。また、本実施例では電話機208a、208b、……208nにVoIP機能が組み込まれているものとする。このVoIP機能はONU206a、206b、……206nに代わりに組み込まれていてもよい。また、図示しないがVoIP機能は、ONU206a、206b、……206nと電話機208a、208b、……208nのうち対応する符号で表示されたものの間にVoIP変換装置を配置することでも達成することができる。
上位装置202は、たとえばBAS(Broadband Access Server)のような通信機器である。上位装置202は、各ONU206a、206b、……206nとの間に確立した、ポイント・ツー・ポイント・コネクションの終端を行ったり、ONU206a、206b、……206nに接続された通信端末207a、207b、……207nや電話機208a、208b、……208nの認証を行う。また、上位装置202は、上位ネットワークであるインターネット203およびVoIP網204に対して、データフレームと音声フレームを振り分ける機能を有している。
図2は、本実施例のOLTの構成を表わしたものである。図1と共に説明する。OLT201は、上位インタフェース211に伝送路212が接続されており、図1に示した上位装置202と接続されている。また、PONインタフェース213は、光ファイバ214によって図1に示した光カプラ205に接続されている。このPONインタフェース213は、PON終端部215とも接続されている。PON終端部215は、OLT201と各ONU206a、206b、……206n間の制御プロトコルであって、IEEE802.3ahの「Clause64」に規定されているMPCPを終端している。
PON終端部215は、上位インタフェース211、DBA制御部216、ジッタ調整部217およびPON同期タイマ218と接続されている。ここで、DBA制御部216は、DBAアルゴリズムによって、各ONU206a、206b、……206nに対する送信開始許可時刻および送信許可時間(グラント値)を算出するようになっている。また、ジッタ調整部217は、DBA制御部216の指示に従って、次グラント周期にリアルタイムデータが到着する時刻およびこのリアルタイムデータを送信する時刻を格納することで、ジッタの調整を行うようになっている。PON同期タイマ218は、本実施例のPON伝送システムでOLT201と各ONU206a、206b、……206nとの間での時刻の同期を行う基準となる回路である。
DBA制御部216は、このPON同期タイマ218やジッタ調整部217の他に、パラメータテーブル219とも接続されている。パラメータテーブル219は、ONU206a、206b、……206nの各ユーザに割当可能な最大帯域や最低帯域といったSLA(Service Level Agreement)パラメータを格納しており、DBA制御部216がその値を参照するようになっている。
ここで、PON終端部215は、MPCP制御を行うMPCP制御部221と、OLT201へ要求する帯域としてのレポート値をMPCPフレームから抽出するレポート値抽出部222と、グラント値をMPCPフレームに挿入するグラント値挿入部223と、PONインタフェース213からMPCPフレームを分離するMPCPフレーム分離部224およびグラント値を挿入したMPCPフレームを多重するMPCPフレーム多重部225から構成されている。
また、ジッタ調整部217は、ONU206a、206b、……206nのいずれかから送られてきたイーサネット(登録商標)フレーム(以下、単にフレームと称する。)がリアルタイムデータであることを識別するフレーム識別部231と、このフレーム識別部231が識別したリアルタイムデータを格納するバッファ232と、DBA制御部216の指示に従って、次グラント周期にリアルタイムデータが到着する時刻およびこのリアルタイムデータを送信する時刻を格納する時刻テーブル233と、リアルタイムデータとそれ以外のデータを選択して上位インタフェース211に対して送出するセレクタ部234から構成されている。セレクタ部234は、リアルタイムデータとそれ以外のデータを、時刻テーブル233の内容に基づいて切り替えることになる。
ここで、MPCPフレーム分離部224は、PONインタフェース213から入力されるフレームのヘッダを参照して、後段のレポート値抽出部222およびこれに接続されたMPCP制御部221へ向かうMPCPフレームを振り分ける。そして、その他のすべてのフレームを、ジッタ調整部217内のフレーム識別部231へ転送するようになっている。
また、MPCPフレーム多重部225は、上位インタフェース211から到着したフレームと、MPCP制御部221が生成し、グラント値をグラント値挿入部223で挿入したフレームを多重する。そして、この多重したフレームを単一のPONインタフェース213へ転送するようになっている。
図3は、本実施例のONUの構成を表わしたものである。ここでは図1に示したONU206aの構成を表わしている。ONU206b、……206nは、ONU206aと同一の構成となっている。そこで、ONU206b、……206nの構成についての説明は省略し、これらについては、ONU206aを構成する回路部品についている英字“a”をONU206b、……206nに応じて、“b”、……“n”に適宜読み替えるものとする。
ONU206aは、図1に示した光カプラ205に一端を接続される光ファイバ251aの他端を、PONインタフェース252aに接続している。PONインタフェース252aは、電気信号を光信号に変換したり、その逆の変換を行う図示しない電気信号・光信号変換回路を備えている。また、ONU206aは、図1に示した通信端末207aに一端を接続した端末接続用イーサネット(登録商標)回線253aの他端を、通信端末用ユーザインタフェース254aに接続している。同じく図1に示した電話機208aに一端を接続した電話接続用イーサネット(登録商標)回線255aの他端を、電話機用ユーザインタフェース256aに接続している。
PONインタフェース252aは、MPCPを終端するPON終端部257aと接続されている。PON終端部257aは、このPONインタフェース252aの他に、通信端末用ユーザインタフェース254a、電話機用ユーザインタフェース256aおよび上りバッファ258aと接続されている。上りバッファ258aは、図1に示す通信端末207aあるいは電話機208aから送られてきたフレームを、一時的に格納するようになっている。この上りバッファ258aには、一般的な優先制御メカニズムが実装されている。そして、リアルタイムデータとこれ以外の非リアルタイムデータとの間で優先制御が行われる。すなわち、リアルタイムデータは、送信のために指示された時刻の先頭で送信される制御が行われる。
以上のように構成された図1に示す本実施例の通信システム200でPON伝送システムの処理動作を次に具体的に説明する。
図4は、各ONUにおけるOLTに対するレポート値の通知処理の様子を表わしたものである。図3に示したONU206aを例にとって、その図示しない記憶媒体に格納された制御プログラムによる制御の内容を説明する。ONU206aは、インターネット203あるいはVoIP網204側へそれぞれのフレームの送信が必要となると(ステップS301:Y)、レポートフレームを利用して、OLT201にレポート値を通知する(ステップS302)。
図5は、ONUがレポート値を送出した際のOLT側のその受信処理の様子を表わしたものである。図2に示したOLT201もその図示しない記憶媒体に格納された制御プログラムによって各部がこの受信処理を実行する。図2と共に説明する。
まず、1単位のグラント周期Gが経過するまでの間、OLT201はMPCPフレーム分離部224から入力されたMPCPフレームをレポート値抽出部222で抽出することで各ONU206a、206b、……206nの送出したレポート値を収集する(ステップS321、ステップS322:N)。そのグラント周期Gが経過した時点で(ステップS322:Y)、レポート値抽出部222はこれらのレポート値をDBA制御部216に渡す。DBA制御部216は、レポート値を基にして各ONU206a、206b、……206nに割り当てる帯域を演算する(ステップS323)。ここで「帯域」とは、1単位のグラント周期Gにおける時間長(データ量)だけではなく、各ONU206a、206b、……206nがMPCPフレームを送出する開始時刻を含んでいる。
OLT201では、DBA制御部216の演算結果をグラント値挿入部223に通知する。グラント値挿入部223は、この演算結果をMPCPフレームに挿入し、MPCPフレーム多重部225が多重化して1つのフレームとしてONU206a、206b、……206nに送出する(ステップS324)。また、DBA制御部216はこの演算結果を基にして、各ONU206a、206b、……206nからリアルタイムデータが到着する時刻とこれらのリアルタイムデータをOLT201から送信する時刻に関するデータを、時刻テーブル233に送出して格納させる(ステップS325)。
図6は、OLTにおけるONUからMPCPフレームが送られてきた場合の処理を示したものである。図2と共に説明する。OLT201はPONインタフェース213からMPCPフレームが送られてきたら(ステップS341:Y)、MPCPフレーム分離部224を経由させてこれをフレーム識別部231に送って、これがリアルタイムデータであるか否かを識別させる(ステップS342)。その結果、リアルタイムデータではなかった場合には(ステップS343:N)、そのままこれをセレクタ部234に送って、上位インタフェース211から伝送路212に送出させる(ステップS344)。このとき、セレクタ部234はバッファ232からリアルタイムデータの読み出しは行わない。
一方、MPCPフレームがリアルタイムデータに関するものであった場合(ステップS343:Y)、フレーム識別部231はこれをバッファ232に蓄積する(ステップS345)。そして、バッファ232に蓄積されたこれらのリアルタイムデータについては、リアルタイムデータについての送信処理を実行することになる(ステップS346)。
図7は、図6のステップS346のリアルタイムデータについての送信処理の様子を表わしたものである。この処理は、グラント周期Gごとに行われる。まず、グラント周期の開始時点でOLT201はONU206a、206b、……206nを順に指定するためのパラメータmを“1”に初期化する(ステップS361)。そして、グラント周期の開始から、1番目に送信されるONU2061(たとえば図1でONU206a)についてのリアルタイムデータの送信開始のために定められた時刻tr1になったかを判別する(ステップS362)。ここで、時刻tr1はグラント周期に相当する時間よりも、各ONU206a、206b、……206nについてのリアルタイムデータの送信に割り当てられる時間よりも短い所定の時間である。
グラント周期の開始から1番目に送信されるONU2061についてのリアルタイムデータの送信開始のために定められた時刻tr1になったら(ステップS362:Y)、そのONU2061についてのリアルタイムデータを送信する(ステップS363)。そして、このときのパラメータmが各ONU206a、206b、……206nの数の最大値になっていない場合には(ステップS364:N)、パラメータmを“1”だけ加算して“2”とする(ステップS365)。そして、2番目に送信されるONU2062(たとえば図1でONU206b)についてのリアルタイムデータの送信開始のために定められた時刻tr2になったかを判別する(ステップS362)。
以下、同様にして各ONU206a、206b、……206nから送られるリアルタイムデータの送信制御を行って、パラメータmが最後のONU206n(たとえば図1でONU206n)についてのリアルタイムデータの送信処理(ステップS363)が終了したら(ステップS364:Y)、そのグラント周期Gにおける一連の送信処理を終了させる(エンド)。
図8は、本実施例でグラント周期ごとのOLTでの送信開始時刻の動的な制御のタイミングを表わしたものである。図8でも、横軸は時間の経過を示しており、予め定められた一定の時間Δtのグラント周期をGとする。また、ONU206a、206b、……206nについては、説明を簡単にするためにONU206a、206b、206cの3台のみが存在するものとし、それぞれのMPCPフレームを図中では#a、#b、#cで表わすことにする。これらの点は、図9と同様である。
この図で最初のグラント周期G1については、それぞれのONU206a、206b、206cがOLT201の帯域指示に従って、リアルタイムデータ261を先頭に割り当てて、MPCPフレーム#a1、#b1、#c1を送信してくる。このとき、MPCPフレーム#a1のフレーム長を時間a1とし、MPCPフレーム#b1のフレーム長を時間b1とする。この場合、MPCPフレーム#a1は時刻t1からOLT201に到着し、MPCPフレーム#b1は時刻t1に時間a1を加えた時刻からOLT201に到着する。また、MPCPフレーム#c1は時刻t1に時間a1と時間b1を加えた時刻からOLT201に到着することになる。
リアルタイムデータ261以外のデータは、図6のステップS344の処理で、そのままセレクタ部234を経て伝送路212に送出される。図8で時刻t2から開始するグラント周期G1についても同様である。
これに対して、最初のグラント周期G1で最初に到着したMPCPフレーム#a1におけるリアルタイムデータ261は、バッファ232に蓄積される(図6ステップS435)。他のMPCPフレーム#b1、#c1についてのリアルタイムデータについても同様である。
そして、グラント周期G1の時刻tr1になったら(図7ステップS362:Y)、時間ra1だけバッファ232からMPCPフレーム#a1におけるリアルタイムデータ261が読み出される。グラント周期G1の時刻tr1になった時点からこのグラント周期G1が終了するまで、時刻テーブル233の内容によってセレクタ部234はバッファ232を選択している。従って、バッファ232から読み出されたMPCPフレーム#a1のリアルタイムデータ261は、そのままセレクタ部234を経て伝送路212に送出されることになる。
グラント周期G1の時刻tr1から時間ra1が経過すると、すなわち、グラント周期G1の時刻tr2が到来すると(図7ステップS362:Y)、時間rb1だけバッファ232からMPCPフレーム#b1におけるリアルタイムデータ261が読み出される。この読み出されたMPCPフレーム#b1のリアルタイムデータ261は、そのままセレクタ部234を経て伝送路212に送出されることになる。
また、グラント周期G1の時刻tr1から時間ra1と時間rb1を加えた時間が経過すると、すなわち、グラント周期G1の時刻tr3が到来すると(図7ステップS362:Y)、時間rc1だけバッファ232からMPCPフレーム#c1におけるリアルタイムデータ261が読み出される。この読み出されたMPCPフレーム#c1のリアルタイムデータ261は、そのままセレクタ部234を経て伝送路212に送出されることになる。
以上のようにしてグラント周期G1では、まずMPCPフレーム#a1、#b1、#c1のリアルタイムデータ以外のデータが送り出され、残りの時間帯にMPCPフレーム#a1、#b1、#c1のリアルタイムデータがまとめて送り出されることになる。
次の開始時刻t2から開始するグラント周期G2でも、同様の処理が行われる。従って、それぞれのグラント周期の開始時刻からMPCPフレーム#a1、#b1、#c1のリアルタイムデータの送り出しが開始されるまでの時間が等しいとすると、これらのリアルタイムデータ261は、ONU206a、206b、206cから送られるMPCPフレームのリアルタイムデータ261以外のデータの長短にかかわらず、常にほぼ同一の周期で上位インタフェース211から伝送路212に送出されることになる。ここでほぼ同一の周期といったのは、ONU206a、206b、206cから送られるMPCPフレームのリアルタイムデータ261の長さがわずかに変動する場合の変動分を考慮したものであり、これらが一定であれば常に同一の周期となる。もっとも、リアルタイムデータ261の受信側は、多少のバッファを用いてこれらを受信するので、リアルタイムデータの再生に問題となることはない。
以上説明した実施例では、図8に示すように同一のグラント周期Gで受信した、それぞれのONU206a、206b、206cのデータからリアルタイムデータ261を除いた非リアルタイムデータをそのまま多重して送信し、これらONU206a、206b、206cのリアルタイムデータ261についてはグラント周期Gの時刻tr1または時刻tr2′から同一のグラント周期G内に納めるように順番に送信するようにした。本発明はこの形態に限定されるものではない。
すなわち、これらのリアルタイムデータ261を同一のグラント周期Gの後半部で送信するのではなく、次の同一のグラント周期Gの前半等の他のグラント周期Gで伝送してもよい。この場合にも、それぞれの同一のグラント周期Gの開始点から一定時間経過後にリアルタイムデータ261が送信される処理がグラント周期Gごとに繰り返されるものであれば、リアルタイムデータの遅延量は実施例よりも大きくなるが、個々のグラント周期Gでリアルタイムデータの送信時間がばらつくという問題を解消することができる。
また、それぞれのグラント周期GでONU206a、206b、206cのリアルタイムデータ261を送信する際には、一定の順序でONUごとのリアルタイムデータ261を読み出して順に送信するという単純な処理であってもよいし、これ以外の処理であってよい。すなわち、それぞれのONU206a、206b、206cごとにそれらのリアルタイムデータ261の送信開始時刻を事前に決めておき、これらの時刻データを時刻テーブル233から読み出して、これらのリアルタイムデータ261の送信をそれぞれ決められた時刻で制御しながら行うようにしてもよい。
更に実施例では、PON伝送システムを例に挙げて本発明を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、PON伝送システム以外であっても、複数の通信装置が個々にデータ中継装置に送ったリアルタイムデータおよび非リアルタイムデータのうち、リアルタイムデータについてはリアルタイム性を確保するために伝送開始時刻を制御するものであれば、各種のデータ中継装置、通信システムあるいは通信方法に本発明を適用することができる。
本発明の一実施例におけるPON伝送システムを含めた通信システムの概要を表わしたシステム構成図である。 本実施例のOLTの構成を表わしたブロック図である。 本実施例のONUの構成を表わしたブロック図である。 本実施例で各ONUにおけるOLTに対するレポート値の通知処理の様子を表わした流れ図である。 本実施例でONUがレポート値を送出した際のOLT側のその受信処理を表わした流れ図である。 本実施例のOLTにおけるONUからMPCPフレームが送られてきた場合の処理を示した流れ図である。 本実施例でOLTのリアルタイムデータについての送信処理を表わした流れ図である。 本実施例でグラント周期ごとのOLTでの送信開始時刻の動的な制御のタイミングを表わしたタイミング図である。 従来の規定によるONUでのグラント周期ごとの送信開始時刻の動的な変化を示したタイミング図である。
符号の説明
200 通信システム
201 OLT
203 インターネット
204 VoIP網
205 光カプラ
206 ONU
207 通信端末
208 電話機
215 PON終端部
216 DBA制御部
217 ジッタ調整部
218 PON同期タイマ
222 レポート値抽出部
223 グラント値挿入部
231 フレーム識別部
232 バッファ
233 時刻テーブル
234 セレクタ部

Claims (10)

  1. 複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知手段と、
    この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、
    このリアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、
    前記リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段
    とを具備することを特徴とするデータ中継装置。
  2. 複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知手段と、
    この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、
    このリアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、
    前記リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段
    とを具備することを特徴とするデータ中継装置。
  3. 前記通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置が1つの周期内に送ってきたデータについて、前記第2のデータ送出制御手段はその周期と同一周期内で前記第1のデータ送出制御手段が前記非リアルタイムデータを送出した後の時間帯に前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ中継装置。
  4. 前記通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置が1つの周期内に送ってきたデータについて、前記第2のデータ送出制御手段はその周期の次の周期内で前記第1のデータ送出制御手段が前記非リアルタイムデータを送出する時間帯以外の時間帯に前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ中継装置。
  5. 複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知ステップと、
    この通信装置別データ送信通知ステップによる通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出ステップと、
    このリアルタイムデータ抽出ステップで抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御ステップと、
    前記リアルタイムデータ抽出ステップによって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御ステップ
    とを具備することを特徴とするデータ中継方法。
  6. 複数の通信装置に対して、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を通知する通信装置別データ送信通知ステップと、
    この通信装置別データ送信通知ステップによる通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出ステップと、
    このリアルタイムデータ抽出ステップで抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御ステップと、
    前記リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御ステップ
    とを具備することを特徴とするデータ中継方法。
  7. 複数の通信装置と、
    これら複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信することを要求したとき、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、この時間帯割当手段の割当結果を前記複数の通信装置に通知する通信装置別データ送信通知手段と、この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、前記リアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、前記リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めた順序で、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とを備えたデータ中継装置
    とを具備することを特徴とする通信システム。
  8. 複数の通信装置と、
    これら複数の通信装置がこれらに共通の伝送路にリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを時分割で送信することを要求したとき、予め定めた周期のそれぞれについて、これらの時間帯が互いに時間的に重複しないようにリアルタイムデータおよびこれ以外の非リアルタイムデータを送る時間帯を割り当てる時間帯割当手段と、この時間帯割当手段の割当結果を前記複数の通信装置に通知する通信装置別データ送信通知手段と、この通信装置別データ送信通知手段の通知に基づいて前記複数の通信装置がそれぞれデータを送ってきたとき、これらのデータの中から前記リアルタイムデータを抽出するリアルタイムデータ抽出手段と、前記リアルタイムデータ抽出手段で抽出された以外の前記非リアルタイムデータを前記複数の通信装置の共通の伝送路にそのまま送出する第1のデータ送出制御手段と、前記リアルタイムデータ抽出手段によって抽出された前記複数の通信装置それぞれのリアルタイムデータを、前記予め定めた周期における前記非リアルタイムデータの送出以外の時間帯として固定的に定めた時間帯に、予め通信装置ごとに定めたタイミングで、前記複数の通信装置の共通の伝送路に送出する第2のデータ送出制御手段とを備えたデータ中継装置
    とを具備することを特徴とする通信システム。
  9. 前記複数の通信装置はそれぞれ独自の光ファイバの一端に接続されたONUであり、前記データ中継装置はこれらの光ファイバと光カプラを介して接続されたOLTであり、これらが全体としてPON伝送システムを構成していることを特徴とする請求項7または請求項8記載の通信システム。
  10. 前記複数の通信装置の共通の伝送路は、インターネット等の通信網と接続されていることを特徴とする請求項9記載の通信システム。
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