JP2007248597A - 画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れたダイナミックレンジを得つつ、省エネルギーで光源への負荷を抑えて長寿命化する
【解決手段】画像表示装置は、画像の同一領域を照明する複数の光源104と光源104からの射出光を変調するライトバルブ(L/V)107、110とを備える。この画像表示装置を制御する画像表示制御装置は、前述の領域に対応する映像信号に基づき、複数の光源104の合計の発光量とライトバルブ(L/V)107、110の透過率とを決定する変調制御値演算回路100を備える。
【選択図】図1
【解決手段】画像表示装置は、画像の同一領域を照明する複数の光源104と光源104からの射出光を変調するライトバルブ(L/V)107、110とを備える。この画像表示装置を制御する画像表示制御装置は、前述の領域に対応する映像信号に基づき、複数の光源104の合計の発光量とライトバルブ(L/V)107、110の透過率とを決定する変調制御値演算回路100を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法にかかわり、特に、多灯式の光源を備える投写型画像表示装置の画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法に関する。
従来の多灯式の光源としては様々なものが存在するが、これらは複数の光源の射出光を集めることで明るくすること、つまり輝度の高い光源を得ることを目的としている。
一方で、光源と、2枚のフライアイレンズからなる均一照明手段と、これらフライアイレンズの間に設置され、光源からの射出光を調節する遮光板からなる調光手段を備えることで、光量を調節可能としている照明装置もある(例えば、特許文献1参照)。
また、投写型画像表示装置においては、光源からの射出光を変調する変調素子を多段にして、変調可能な階調範囲を広げて、ダイナミックレンジを大きくすることも行われている。
再公表特許WO2003/032080号公報
一方で、光源と、2枚のフライアイレンズからなる均一照明手段と、これらフライアイレンズの間に設置され、光源からの射出光を調節する遮光板からなる調光手段を備えることで、光量を調節可能としている照明装置もある(例えば、特許文献1参照)。
また、投写型画像表示装置においては、光源からの射出光を変調する変調素子を多段にして、変調可能な階調範囲を広げて、ダイナミックレンジを大きくすることも行われている。
しかしながら、特許文献1に示す照明装置を用いた画像表示装置にあっては、さらに、大きなダイナミックレンジを得るためには、照明装置の輝度を高くする必要があるので、光源への負荷が重くなるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源への負荷を抑えて長寿命化する画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法を提供することにある。
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明の画像表示制御装置は、変調素子と前記変調素子を照明する複数の光源とを備える画像表示装置を制御する画像表示制御装置において、入力される画像信号に基づき、前記複数の光源の合計の発光量と前記変調素子の変調度とを決定する制御値演算手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の制御方法は、変調素子と前記変調素子を照明する複数の光源とを備える画像表示装置を制御する制御方法において、入力される画像信号に基づき、前記複数の光源の合計の発光量と前記変調素子の変調度とを決定する過程を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の画像表示制御装置(または制御方法)は、光源の発光量を必要最低限に抑えつつ、光源の発光量と変調素子の変調度を組み合わせて画像を表示できるので、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源の負荷を抑えて長寿命化することができる。
また、本発明の画像表示制御装置は、前述の画像表示制御装置であって、前記光源各々の累積負荷を記憶する累積負荷記憶手段と、前記制御値演算手段が決定した光源数を受けると、前記累積負荷記憶手段を参照して、前記光源の間で累積負荷が平準化するように、前記複数の光源の中から発光する光源を選択する光源選択手段と、を備えることを特徴とする。
これにより、本発明の画像表示制御装置は、複数ある光源にかかる負荷を平準化するため、特定の光源にかかる負荷が重くなることで劣化や故障しやすくなることを防ぎ、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源を長寿命化することができる。
これにより、本発明の画像表示制御装置は、複数ある光源にかかる負荷を平準化するため、特定の光源にかかる負荷が重くなることで劣化や故障しやすくなることを防ぎ、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源を長寿命化することができる。
また、本発明の画像表示制御装置は、前述の画像表示制御装置であって、前記累積負荷記憶手段は、前記光源各々の累積発光時間を記憶し、前記光源選択手段は、前記累積負荷記憶手段を参照して、発光する光源として累積発光時間の少ない光源を選択することを特徴とする。
これにより、本発明の画像表示制御装置は、複数ある光源のうち、特定の光源だけ発光時間が長くなることで故障しやすくなることを防ぎ、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源を長寿命化することができる。
これにより、本発明の画像表示制御装置は、複数ある光源のうち、特定の光源だけ発光時間が長くなることで故障しやすくなることを防ぎ、優れたダイナミックレンジを得つつ、光源を長寿命化することができる。
また、本発明のプロジェクタは、前述した画像表示制御装置のいずれかに投写光学系を設けて構成したことを特徴とする。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、この発明の一実施形態による画像表示制御装置の構成を示す概略ブロック図である。
変調制御値演算回路(制御値演算手段)100は、映像信号Ri、Gi、Biが入力されると、これらに基づき、光源104の合計の発光量を制御するための調光制御値M1と、光源104の射出光を色ごとの輝度変調(以降、略して「色変調」と呼ぶ。)するためのライトバルブ(L/V)107の透過率を制御するための色制御値R、G、Bと、ライトバルブ107を通過した光源104の射出光を輝度変調するためのライトバルブ(L/V)110の透過率を制御するための輝度制御値M2とを算出する。調光制御値M1は、1フレーム分の映像信号Ri、Gi、Biの中から最大輝度の値を抽出して、光源104の射出光が該輝度となる値を算出する。輝度制御値M2は、各画素について、映像信号Ri、Gi、Biの中から最大輝度の値を抽出し、該輝度の値と調光制御値M1による光源104の射出光の輝度の値との比に基づき算出する。色制御値R、G、Bは、各画素の映像信号Ri、Gi、Biの輝度と調光制御値M1および輝度制御値M2によるライトバルブ107の透過光の輝度の値との比に基づき算出する。
変調制御値演算回路(制御値演算手段)100は、映像信号Ri、Gi、Biが入力されると、これらに基づき、光源104の合計の発光量を制御するための調光制御値M1と、光源104の射出光を色ごとの輝度変調(以降、略して「色変調」と呼ぶ。)するためのライトバルブ(L/V)107の透過率を制御するための色制御値R、G、Bと、ライトバルブ107を通過した光源104の射出光を輝度変調するためのライトバルブ(L/V)110の透過率を制御するための輝度制御値M2とを算出する。調光制御値M1は、1フレーム分の映像信号Ri、Gi、Biの中から最大輝度の値を抽出して、光源104の射出光が該輝度となる値を算出する。輝度制御値M2は、各画素について、映像信号Ri、Gi、Biの中から最大輝度の値を抽出し、該輝度の値と調光制御値M1による光源104の射出光の輝度の値との比に基づき算出する。色制御値R、G、Bは、各画素の映像信号Ri、Gi、Biの輝度と調光制御値M1および輝度制御値M2によるライトバルブ107の透過光の輝度の値との比に基づき算出する。
光源選択回路(光源選択手段)101は、調光制御値M1に基づき発光する光源104の個数と各光源104の発光量を決め、光源累積負荷記憶部102を参照して各光源104の累積発光時間を取得し、累積発光時間の少ない光源104から発光するように割り当てて、各光源104の発光量を指示する。また、光源選択回路101は、光源累積負荷記憶部102に記憶されている各光源104の累積発光時間を、該割り当てに基づき更新する。
光源累積負荷記憶部(累積負荷記憶手段)102は、各光源104の累積発光時間が記録されている。
光源累積負荷記憶部(累積負荷記憶手段)102は、各光源104の累積発光時間が記録されている。
光源駆動回路103は、光源選択回路101から各光源104の発光量の指示を受けると、該指示に従い、各光源104に駆動電圧を加える。
光源104は、LED(Light Electric Diode)アレイ、ハロゲンランプ、放電管などの光源であり、図2に例を示すように、複数の光源104からの射出光は重畳して一つの光束にして出力される。図2において、全偏光化素子200は、入射光をS偏光化する。全偏光化素子201は、入射光をP偏光化する。偏光ビームスプリッタ202は、P偏光を透過して、S偏光を反射する。図2に示す照明装置では、二つの光束を、一つはP偏光化する全偏光化素子201を通し、もう一つはS偏光化する全偏光化素子を通して、偏光ビームスプリッタ202の別々の面から入射させて合成して一つの光束に重畳することを繰り返すことで、2のn乗個の光源104の射出光を重畳して一つの光束にして出力している。
光源104は、LED(Light Electric Diode)アレイ、ハロゲンランプ、放電管などの光源であり、図2に例を示すように、複数の光源104からの射出光は重畳して一つの光束にして出力される。図2において、全偏光化素子200は、入射光をS偏光化する。全偏光化素子201は、入射光をP偏光化する。偏光ビームスプリッタ202は、P偏光を透過して、S偏光を反射する。図2に示す照明装置では、二つの光束を、一つはP偏光化する全偏光化素子201を通し、もう一つはS偏光化する全偏光化素子を通して、偏光ビームスプリッタ202の別々の面から入射させて合成して一つの光束に重畳することを繰り返すことで、2のn乗個の光源104の射出光を重畳して一つの光束にして出力している。
図1におけるVT−LUT105は、RGB成分各々に対して一つずつ設置されており、変調制御値演算回路100が生成した色制御値R、G、Bのいずれかの数値と、各ライトバルブ(L/V)107の駆動を行う電圧値VTCとの対応を示すルックアップテーブルを有しており、入力される色制御値R、G、Bに対応した電圧値VTCをこのルックアップテーブルから読み出して出力することにより、電圧値VTCの生成を行う。
ドライバ回路(Dec Driver)106は、D/A変換器を内蔵しており、VT−LUT105が決定した電圧値VTCを、アナログの電圧値に変換し、ライトバルブ107へ出力させて、ライトバルブ107を駆動させ、ライトバルブ107に入射される光に対する色変調の処理を行わせる。
ライトバルブ107は、各画素における透過率を制御することにより色変調を行う液晶パネルなどの変調素子である。
ドライバ回路(Dec Driver)106は、D/A変換器を内蔵しており、VT−LUT105が決定した電圧値VTCを、アナログの電圧値に変換し、ライトバルブ107へ出力させて、ライトバルブ107を駆動させ、ライトバルブ107に入射される光に対する色変調の処理を行わせる。
ライトバルブ107は、各画素における透過率を制御することにより色変調を行う液晶パネルなどの変調素子である。
VT−LUT108は、変調制御値演算回路100が生成した輝度制御値M2の数値と、ライトバルブ(L/V)110の駆動を行う電圧値VTとの対応を示すルックアップテーブルを有しており、入力される輝度制御値M2に対応した電圧値VTをこのルックアップテーブルから読み出して出力することにより、電圧値VTの生成を行う。
ドライバ回路(Dec Driver)109は、D/A変換器を内蔵しており、VT−LUT108が決定した電圧値VTを、アナログの電圧値に変換し、ライトバルブ110へ出力させて、ライトバルブ110を駆動させ、ライトバルブ110に入射される光に対する色変調の処理を行わせる。
ライトバルブ110は、各画素における透過率を制御することにより輝度変調を行う液晶パネルなどの変調素子である。
ドライバ回路(Dec Driver)109は、D/A変換器を内蔵しており、VT−LUT108が決定した電圧値VTを、アナログの電圧値に変換し、ライトバルブ110へ出力させて、ライトバルブ110を駆動させ、ライトバルブ110に入射される光に対する色変調の処理を行わせる。
ライトバルブ110は、各画素における透過率を制御することにより輝度変調を行う液晶パネルなどの変調素子である。
次に、この画像表示制御装置の動作を図3のフローチャートを参照して説明する。変調制御値演算回路100は、1フレーム分の映像信号Ri、Gi、Biを入力されると、これらの中から最大輝度の値を抽出する(S1)。変調制御値演算回路100は、光源104の射出光が該輝度となる値を調光制御値M1として光源選択回路101に出力する。次に、変調制御値演算回路100は、各画素について、映像信号Ri、Gi、Biの中から最大輝度の値を抽出し、該輝度の値と調光制御値M1による光源104の射出光の輝度の値との比を輝度制御値M2としてVT−LUT108に出力する。次に、各画素の映像信号Ri、Gi、Biの輝度と調光制御値M1および輝度制御値M2によるライトバルブ107の透過光の輝度の値との比を色制御値R、G、BとしてVT−LUT105に出力する(S2)。
光源選択回路101は、調光制御値M1を受けると、これに基づき発光する光源104の個数と各光源104の発光量を決める(S3)。ここでは、個数および発光量決定方法の一例として、一つの光源104が発光する最大光量に相当する制御値Mmで、調光制御値M1を除算し、その商Kと余りmを求めて、K個の光源104を制御値Mmにより最大光量で発光し、1個の光源104を制御値mにより発光するとする。
次に、光源選択回路101は、光源累積負荷記憶部102を参照して、累積発光時間が最も少ない光源104から順にK+1個を発光する光源104として選択し、例えば、最初のK個を制御値Mmで、残りの1個を制御値mにて発光するよう光源駆動回路103に指示する(S4)とともに、光源累積負荷記憶部102に記憶されている発光を指示した光源104に関する累積発光時間に1フレームの表示時間分を加算する。光源駆動回路103は、光源104の発光指示を受けると、これに基づき指定された光源104に対して、指定された制御値分の駆動電圧を加える(S5)。
このように、全ての光源104を最大で発光し、ライトバルブ107、110で輝度を調節する場合と比較して、光源選択回路101は、調光制御値M1に基づき、発光する光源104の個数と発光量を決めるので、発光量を必要最小限にして、光源104が消費するエネルギーを減らすことができる。
このように、全ての光源104を最大で発光し、ライトバルブ107、110で輝度を調節する場合と比較して、光源選択回路101は、調光制御値M1に基づき、発光する光源104の個数と発光量を決めるので、発光量を必要最小限にして、光源104が消費するエネルギーを減らすことができる。
一方、VT−LUT105は、色制御値R、G、Bを受けるとルックアップテーブルを参照して、電圧値VTCを取得し、ドライバ回路106に出力する。ドライバ回路106は、電圧値VTCを受けると、これをアナログの電圧値に変換し、ライトバルブ107へ出力させて、ライトバルブ107を駆動させる。また、VT−LUT108は、輝度制御値M2を受けるとルックアップテーブルを参照して、電圧値VTを取得し、ドライバ回路109に出力する。ドライバ回路109は、電圧値VTを受けると、これをアナログの電圧値に変換し、ライトバルブ110へ出力させて、ライトバルブ110を駆動させる(S6)。
なお、本実施形態において、複数の光源104による射出光は、一つの光束に重畳されるとして説明したが、複数の光束に重畳されて、それぞれの光束が、画像を分割した各領域に対応するライトバルブ107、110の領域に入射するようにしてもよい。この場合、変調制御値算出回路100では、画像を分割した各領域の映像信号の中から最大輝度値を抽出し、この最大輝度値に基づき、該領域に対応する光束にその射出光が重畳される光源104への調光制御値を算出する。つまり、調光制御値は、画像を分割した領域毎に算出することになる。さらに、光源選択回路101、光源累積負荷記憶部102、光源駆動回路103も、画像を分割した領域毎に備える必要がある。また、輝度制御値M2および色制御値R、G、Bについては、該当する画素を含む領域に対応する調光制御値を用いて、上記実施形態と同様にして変調制御値算出回路100が算出する。
また、各色ごとに別々の光源で、且つ、各色複数の光源で構成され、それぞれRGB成分毎のライトバルブ107に入射するようにしてもよい。この場合は、各色ごとに最大輝度及び配分を演算させることになる。
また、各色ごとに別々の光源で、且つ、各色複数の光源で構成され、それぞれRGB成分毎のライトバルブ107に入射するようにしてもよい。この場合は、各色ごとに最大輝度及び配分を演算させることになる。
また、本実施形態において、光源累積負荷記憶部102には、累積発光時間が記憶されているとして説明したが、光源の種類に応じて、該光源の負荷となり該光源を劣化させる原因となる点灯回数、発光時間と発光量(制御値もしくは光源104へ加える電圧や電流で表される)との積、もしくはこれらの組合せなどを記憶していてもよい。この場合、光源選択回路101は、これら光源累積負荷記憶部102に記憶されている値に基づき、発光する光源を割り当てる。また、点灯回数を記憶している場合は、発光する光源を割り当てる際に、各光源の現在の点灯状態も加味して、負荷が少なく(点灯回数が少なく)なるように割り当ててもよい。つまり、3個点灯から5個点灯というように、点灯個数が増える場合は、現在点灯中のもの3個と、現在点灯していないものの中から点灯回数が少ないもの2個とをあわせて5個を光源選択回路101は選択し、5個点灯から3個点灯というように、点灯個数が減る場合は、現在点灯しているものの中から点灯回数が多いもの3個を光源選択回路101は選択するとしてもよい。
また、本実施形態において、画像信号として、動画像の各画素のRGB成分の信号である映像信号Ri、Gi、Biが変調制御値演算回路100に入力されるとして説明したが、静止画像の各画素のRGB成分の信号が入力されてもよい。
画像表示制御装置が用いられる表示装置の一例として、光学的に直列に配置された2つの光変調素子を有する投写型表示装置の構成を簡単に説明する。図4は、投写型表示装置、すなわちプロジェクタの構成例を示すものである。この投写型表示装置は、照明装置510と、照明装置510から入射した光の輝度分布を均一化する均一照明手段520と、均一照明手段520から入射される入射光のうちの3色(R,G,B)の輝度をそれぞれ変調する色変調部530と、色変調部530から入射した光をリレーするリレーレンズ540と、リレーレンズ540から入射した光の全波長領域の輝度を変調する輝度変調液晶ライトバルブル550と、輝度変調液晶ライトバルブ550から入射した光をスクリーン(不図示)に投写する投写レンズ560とで構成されている。
照明装置510は、図2または図5に例を示すような、複数の光源からの射出光を重畳して、一つの光束にして射出する照明装置である。図5に示す照明装置では、光源600aの射出光は、偏光ビームスプリッタ602aと1/4波長板601aを有する全偏光化素子604aに入射する。偏光ビームスプリッタ602a内にてS偏光は2回反射して射出し、P偏光はそのまま透過する。偏光ビームスプリッタ602aから射出したP偏光は、1/4波長板601aを通り、S偏光に変換される。一方、光源600bの射出光は、偏光ビームスプリッタ602bと1/4波長板601bを有する全偏光化素子604bに入射する。偏光ビームスプリッタ602b内にてS偏光は2回反射して射出し、P偏光はそのまま透過する。偏光ビームスプリッタ602bから射出したS偏光は、1/4波長板601bを通り、P偏光に変換される。
これにより、偏光ビームスプリッタ603には、光源600a側からはS偏光が、光源600b側からはP偏光が入射される。偏光ビームスプリッタ603内では、S偏光が反射して、P偏光はそのまま透過するため、S偏光とP偏光が重畳された光束が射出する。
照明装置510から射出した光束は第1フライアイレンズ521、第2フライアイレンズ522等が順次設置された均一照明手段520で均一化される。
均一照明手段520を射出した光は色変調部530に入射し、3色(R,G,B)に分離され、それぞれの色成分を、図1に示す色変調制御系が生成する色制御値VTCを、ドライバ回路106により電圧値に変換し、この制御信号により変調する色変調液晶ライトバルブ531(色成分Rに対応するライトバルブ107)、532(色成分Gに対応するライトバルブ107)、533(色成分Bに対応するライトバルブ107)によって変調を受けて射出される。
変調された3色光(R,G,B)はクロスダイクロイックプリズム534によって合成されリレーレンズ540に射出する。ここで、色変調液晶ライトバルブ531はR成分用、色変調液晶ライトバルブ532はG成分用、色変調液晶ライトバルブ533はB成分用の光変調素子をそれぞれ形成し、ダイクロイックミラー535はR成分の光を透過させ、ダイクロイックミラー536はB成分の光を透過させる。また、色変調液晶ライトバルブ531に対しては反射ミラー537が設けられ、色変調液晶ライトバルブ533に対しては、リレーレンズ538と2個の反射ミラー539aおよび539bが設けられている。
リレーレンズ540を射出された変調光はもう一方の輝度変調液晶ライトバルブ550(輝度変調用のライトバルブ110)に入射し、第二の変調を受けて射出される。輝度変調液晶ライトバルブ550では、入射した光の全波長領域の輝度を輝度制御値VTにより変調し、その変調光は投写レンズ560へ射出され、投写レンズ560によって図示しないスクリーンに投影される。
この様に投影画像は光学的に直列に配置された照明装置510が画像単位の調光を行うことと、それぞれの光変調素子(輝度変調液晶ライトバルブ550および色変調液晶ライトバルブ531、532、533)が画素単位で変調を行うことで形成される。
この様に投影画像は光学的に直列に配置された照明装置510が画像単位の調光を行うことと、それぞれの光変調素子(輝度変調液晶ライトバルブ550および色変調液晶ライトバルブ531、532、533)が画素単位で変調を行うことで形成される。
なお、上述の実施形態では、ライトバルブとして、透過型の液晶ライトバルブを用いた構成を説明したが、反射型の液晶ライトバルブ、微小ミラーアレイデバイス等を採用してもよい。
また、上述の実施形態では、光学的に直列に配置された2つの光変調素子を有する2変調系の多灯式投写型表示装置の構成を用いて説明したが、本発明は、光学的に直列に配置された2つの光変調素子を有さない1変調系の多灯式投写型表示装置にも適用できる。このとき、多灯式投写型表示装置がカラー表示であれば、図1におけるライトバルブはL/V107のみとなり、変調制御値演算回路100は、映像信号Ri、Gi、Biの最大輝度から調光制御値M1を算出し、映像信号Ri、Gi、Biと調光制御値M1から色制御値R、G、Bを算出して出力する。また、図1と同様に図4におけるライトバルブは、色変調液晶ライトバルブ531、532、533のみとなる。
また、上述の実施形態では、光学的に直列に配置された2つの光変調素子を有する2変調系の多灯式投写型表示装置の構成を用いて説明したが、本発明は、光学的に直列に配置された2つの光変調素子を有さない1変調系の多灯式投写型表示装置にも適用できる。このとき、多灯式投写型表示装置がカラー表示であれば、図1におけるライトバルブはL/V107のみとなり、変調制御値演算回路100は、映像信号Ri、Gi、Biの最大輝度から調光制御値M1を算出し、映像信号Ri、Gi、Biと調光制御値M1から色制御値R、G、Bを算出して出力する。また、図1と同様に図4におけるライトバルブは、色変調液晶ライトバルブ531、532、533のみとなる。
また、図1における変調制御値演算回路100、光源選択回路101、VT−LUT105、VT−LUT105の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより画像表示制御を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、多灯式の光源を備える投写型表示装置を制御する画像表示制御装置に用いて好適であるが、これに限られるものではない。
100…変調制御値演算回路
101…光源選択回路
102…光源累積負荷記憶部
103…光源駆動回路
104…光源
105…VT−LUT
106…Dec Driver(ドライバ回路)
107…L/V(ライトバルブ)
108…VT−LUT
109…Dec Driver(ドライバ回路)
110…L/V(ライトバルブ)
510…照明装置
520…均一照明手段
521…第1フライアイレンズ
522…第2フライアイレンズ
530…色変調部
531、532、533…色変調液晶ライトバルブ(ライトバルブ107)
534…クロスダイクロイックプリズム
535、536…ダイクロイックミラー
537…反射ミラー
538…リレーレンズ
539a、539b…反射ミラー
540…リレーレンズ
550…輝度変調液晶ライトバルブ(ライトバルブ110)
560…投写レンズ
101…光源選択回路
102…光源累積負荷記憶部
103…光源駆動回路
104…光源
105…VT−LUT
106…Dec Driver(ドライバ回路)
107…L/V(ライトバルブ)
108…VT−LUT
109…Dec Driver(ドライバ回路)
110…L/V(ライトバルブ)
510…照明装置
520…均一照明手段
521…第1フライアイレンズ
522…第2フライアイレンズ
530…色変調部
531、532、533…色変調液晶ライトバルブ(ライトバルブ107)
534…クロスダイクロイックプリズム
535、536…ダイクロイックミラー
537…反射ミラー
538…リレーレンズ
539a、539b…反射ミラー
540…リレーレンズ
550…輝度変調液晶ライトバルブ(ライトバルブ110)
560…投写レンズ
Claims (5)
- 変調素子と前記変調素子を照明する複数の光源とを備える画像表示装置を制御する画像表示制御装置において、入力される画像信号に基づき、前記複数の光源の合計の発光量と前記変調素子の変調度とを決定する制御値演算手段を備えること
を特徴とする画像表示制御装置。 - 前記光源各々の累積負荷を記憶する累積負荷記憶手段と、
前記制御値演算手段が決定した発光量を受けると、前記累積負荷記憶手段を参照して、前記光源の間で累積負荷が平準化するように、前記複数の光源の中から発光する光源を選択する光源選択手段と、を備えること
を特徴とする請求項1に記載の画像表示制御装置。 - 前記累積負荷記憶手段は、前記光源各々の累積発光時間を記憶し、
前記光源選択手段は、前記累積負荷記憶手段を参照して、発光する光源として累積発光時間の少ない光源を選択すること
を特徴とする請求項2に記載の画像表示制御装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の画像制御装置に投写光学系を設けて構成したこと
を特徴とするプロジェクタ。 - 変調素子と前記変調素子を照明する複数の光源とを備える画像表示装置を制御する制御方法において、入力される画像信号に基づき、前記複数の光源の合計の発光量と前記変調素子の変調度とを決定する過程を備えること
を特徴とする制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069093A JP2007248597A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069093A JP2007248597A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007248597A true JP2007248597A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38593000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006069093A Withdrawn JP2007248597A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 画像表示制御装置、プロジェクタおよびその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007248597A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011002666A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Canon Inc | 画像表示装置及びその制御方法 |
JP2012037600A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Toshiba Tec Corp | 輝度制御回路および電子機器 |
JP2013106211A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Fujitsu Ltd | 光送信装置、および光送信方法 |
US10904497B2 (en) | 2018-11-06 | 2021-01-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image projection apparatus, its control method, and storage medium |
-
2006
- 2006-03-14 JP JP2006069093A patent/JP2007248597A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011002666A (ja) * | 2009-06-18 | 2011-01-06 | Canon Inc | 画像表示装置及びその制御方法 |
JP2012037600A (ja) * | 2010-08-04 | 2012-02-23 | Toshiba Tec Corp | 輝度制御回路および電子機器 |
JP2013106211A (ja) * | 2011-11-14 | 2013-05-30 | Fujitsu Ltd | 光送信装置、および光送信方法 |
US10904497B2 (en) | 2018-11-06 | 2021-01-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Image projection apparatus, its control method, and storage medium |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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