JP2007248117A - エレクトロ・ルミネッセンスを用いた光学的エンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、関節等部材の原点位置とエンコーダの原点位置の位置合わせを容易にでき、エンコーダの取り付け位置がずれた場合に芯出し調整を容易に行える機能を備えた新規なエンコーダを、また、コンパクトな構造のエンコーダを提供することにある。
【解決手段】本発明のELを用いた光学式エンコーダは、回転部材に固定される環状円盤の周縁部若しくは該円盤の周縁部と対向する面のいずれかにエレクトロルミネセンス(EL)の光放射部が微細な間隔を隔てて放射状に配列され、他方の面に光センサが配置されるようにした。また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部に並列して微細な間隔を隔てて円弧状に原点位置決め用のELの光放射部が配列されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明はエレクトロ・ルミネッセンス(以下、ELと略称する。)をセンサ部に用いた光学式エンコーダに関する。
本発明者らはこれまでに、複数のオフセット多関節ロボットの試作開発を行ってきた。また、その成果としてオフセット多関節ロボットに関する特許を複数取得(特許文献1など)、または特許出願中(特許文献2など)である。これまでの、オフセット多関節ロボットの試作開発においては問題になったことが多くあり、特に、当該ロボットに適した構成部品がほとんど市場に無いことであった。多関節ロボットはオフセット角を持った関節部の回転量に応じて折り曲げ角が決まる機構となっており、駆動はアームの回転駆動である。従って、多数の関節部における回転角度と回転速度を精度良く測定することがロボット制御において極めて重要となる。ところが、多関節ロボットの関節変化を把握する最適な内界センサ(関節角変位を測るエンコーダ、速度を測るタコジェネ等)が無く、ほとんどが特注品としなければならず製造コストを高くしている。内界センサとは、ロボットの内部の状態を知るためのセンサを意味している。オフセット多関節ロボット用の最適な内界センサであるエンコーダ(回転型や直動型がある)が市場に存在しないことに鑑み、自らオフセット多関節ロボットに適したエンコーダの開発に取り組むこととしたものである。
現在、エンコーダ市場は、あらゆる動く製品の変化量、位置決め、制御用の情報源として使われており、特にメカトロニックス分野のシーケンス回路の重要なセンサとして位置づけとなっている。近年は特に産業用ロボット(自動車組立分野、部品組立分野、家電組立分野等)やアミューズメントロボット(人間型ロボット、警備ロボット、動物型ロボット等)における関節に多数のエンコーダが使用され、市場も拡大してきている状況にある。
現在市場に出回り、汎用されているエンコーダの回転角検出方式には大きく分けて2通りあり、回転角を直接検出できるアブソリュート(絶対位置検出)方式と、間接的に回転角を把握するインクルメンタル(相対位置検出)方式がある。また、前記、エンコーダの取り付け形態には、関節の内部に設ける内接型と外部に設ける外接型がある。そして、エンコーダの信号検出技術としては、大きく分けて、光センサ方式のものと磁気センサ方式のものがある。
光センサ方式の概要は、金属、ガラス等の素材からなる円盤の周縁部に放射状の細目スリットや印刷目盛りを施し、回転量に応じた光センサによって検出した透過光、反射光のON−OFFパルス信号を演算処理する方式がある。また同様に、円盤の周縁部に放射状の凹凸を設けて、その凹凸形状に光を照射し、回転量に応じた光センサによって検出した焦点反射光のON−OFFパルス信号を演算処理する方式がある。
また、磁気センサ方式の概要は、円盤の周縁部に磁性材を塗布して、放射状の目盛を磁気的に書き込みし、N−S磁力を磁気センサで検出し、そのN−S信号をON−OFFパルス信号として演算処理する方式がある。また、鉄材等の磁性体円盤の周縁部に放射状のスリットや凹凸形状を施して、磁気センサでそのスリットや凹凸形状による磁力変化を検出し、その検出信号をパルス信号として演算処理する方式がある。
ロボット関節の問題点を考察すると、一般に、ロボット関節の運動を制御するときの大きな問題点の一つに、各関節の回転量を検出するエンコーダの取り付けにおいて、関節の原点(基準点)とエンコーダの原点(基準点)の位置設定(合わせ)の難しさがある。各関節の変位量はそれぞれに配置されたエンコーダによって計測されるが、その変位量は当該関節の座標として把握されなければならない。さらに多関節ロボットにおいては多関節化(連接化)における先端の作業手(エンドエフェクター)の位置を精度良く計測するには、ロボットの原点から先端までの各関節の位置を順次精度良く関係づけることが重要であり、キャリブレーション(calibration)技術が必要不可欠である。ここでいうキャリブレーションとは、ロボット・アームの先端の位置が目標としている位置からずれるのを修正することである。そのずれの要因としてロボット関節の各センサ(位置・速度・加速度等)の温度や湿度などの動作環境の変化による測定誤差や、ドリフト誤差として経年変化によるアームや各駆動機構ユニット(軸受け・減速機・モータ等)の磨耗誤差や、エンコーダ取付けの軸スリップなどがあげられ、しかもこれらの誤差は複合していることが多く、ずれの原因を特定・把握した上でロボットを自由に制御することは、科学技術の発達した今日でも非常に難しい。
特開2001−138279号公報「多関節ロボットとその制御方法」 平成13年5月22日公開 特開2003−25269号公報「回転修正機構付きオフセット回転関節ユニット」 平成15年1月29日公開
本発明の課題は、前述した既存のエンコーダをロボット等動く機器に設置したときの問題点を解決すること、すなわち、関節等部材の原点位置とエンコーダの原点位置の位置合わせを容易にでき、エンコーダの取り付け位置がずれた場合に芯出し調整を容易に行える機能を備えた新規なエンコーダを、また、コンパクトな構造のエンコーダを提供することにある。更にはそのようなエンコーダをロボット等動く機器に取り付けることにより、その変位検出、位置決め、制御精度を高めることにある。
本発明のELを用いた光学式エンコーダは、回転部材に固定される環状円盤の周縁部若しくは該円盤の周縁部と対向する面のいずれかにエレクトロルミネセンス(EL)の光放射部が微細な間隔を隔てて放射状に配列され、他方の面に光センサが配置されるようにした。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部に並列して微細な間隔を隔てて円弧状に原点位置決め用のELの光放射部が配列されるようにした。
そして、前記微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は、個々に同じ発光色のEL発光セルが配置された構成、多種の発光色のEL発光セルが個々に配置されたものであって、光センサにはカラーセンサが採用された構成、或いは広い領域のEL発光セル上に微細な間隔を隔てて放射状のパターンが形成されたシャドウマスクを重ねた構成で実現されるようにした。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔形にされたものであって、光センサによって検出されるパルス幅から軸受の異常を検出する機能を備えるようにした。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダの異なる形態では、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔状にされると共に、異なる発光色の楔形光放射部が前記楔形光放射部と互いに噛合う形態で配置されたものであって、色毎のパルス幅から軸受の異常を検出する機能を備えるようにした。
そして、本発明で用いるELには最適実施形態として有機ELを採用するようにした。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、環状円盤に一方の配列の目盛n個と他方の配列の目盛n+1個が等間隔という関係にある2つの配列の発光部を並列配置し、バーニアの原理で回転角分解能を高めるようにした。
本発明のELを用いた光学式二方向エンコーダは、回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒部材の円筒面にELの光発光部が市松模様に配列され、該円筒状のEL発光部と間隙を介して光センサ群が設置された環状の光センサ部を固定配置し、前記光センサ群は少なくとも5つのセンサからなり、中央にセンサを配置し、軸方向に1桝半離して両側に2つのセンサを、回転方向に1桝半離して両側に2つのセンサを配置するようにした。
また、本発明のELを用いた異なる光学式二方向エンコーダは、回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒体の筒面にELの光発光部がT字状に配列され、回転方向エンコーダは円筒体の筒面一方の端部に円周方向に角度読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の軸方向変位には追従するが回転方向には固定される関係で設置し、軸方向エンコーダは円筒体の筒面の所定角度位置の軸方向に軸方向変位読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の回転方向変位には追従するが軸方向には固定される関係で設置するようにした。
本発明のELを用いた光学式エンコーダは、回転部材に固定される環状円盤の周縁部若しくは該円盤の周縁部と対向する面のいずれかにエレクトロルミネセンス(EL)の光放射部が微細な間隔を隔てて放射状に配列され、他方の面に光センサが配置されるようにしたものであるから、従来の光学式エンコーダのように金属、ガラス等の素材からなる円盤の周縁部に放射状の細目スリットや印刷目盛りを施し、光源からの光を照射することなく、スリットや目盛に相当する構成と光源の構成をELが自己発光することで兼用し、しかも薄型構造で実現できるので、ロボットの関節等アクチュエータへの装填がコンパクトになされ、装置の小型化に貢献できる。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部に並列して微細な間隔を隔てて円弧状に原点位置決め用のELの光放射部が配列されるようにしたので、機器への取り付けに際し、厳密な取り付け位置精度を要求されることなく、原点位置がずれた場合であっても簡単に原点標示位置の変更を行うことができる。これにより、オフセット多関節ロボットのように、個々の関節位置を順次決定して先端位置を算出する場合、エンコーダの検出値を座標変換して補正を施す必要が無くなり、演算制御を容易に行うことができる。
そして、前記微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は、個々に同じ発光色のEL発光セルが配置された構成を採用した場合、同一部品を多数用いるため、コスト上有利となる。また、広い領域のEL発光セル上に微細な間隔を隔てて放射状のパターンが形成されたシャドウマスクを重ねた構成で実現する構成を採用したものは、1つのELセルを準備すればよく、構造的にシンプルであるので更にコスト上有利となる。
また、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔形にされた本発明のELを用いた光学式エンコーダは、光センサによって検出されるパルス幅から軸受の摩耗等に起因する偏心などの異常を検出することができる。更に、センサを複数個位置を違えて配置するようにすれば更に異常検出機能は高くなる。
また、微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔状にされると共に、異なる発光色の楔形光放射部が前記楔形光放射部と互いに噛合う形態で配置された本発明のELを用いた光学式エンコーダの異なる形態では、異なる色毎のパルス幅と双方のOFF状態位置を検出することができ、回転角分解能を高くすることができる。また、光センサによって検出されるパルス幅から軸受の摩耗等に起因する偏心などの異常を検出することができる。更に、センサを複数個位置を違えて配置するようにすれば更に異常検出機能は高くなる。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダで用いるELに有機ELを採用したものは、紙より薄く、発光面積約0.03mmの点光源を実現できるので、分解能の高度化、装置の小型化により貢献できる。
また、本発明のELを用いた光学式エンコーダは、環状円盤に一方の配列の目盛n個と他方の配列の目盛n+1個が等間隔という関係にある2つの配列の発光部を並列配置したものは、バーニアの原理で回転角分解能を格段に高めることができる。
回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒部材の円筒面にELの光発光部が市松模様に配列され、該円筒状のEL発光部と間隙を介して光センサ群が設置された環状の光センサ部を固定配置し、前記光センサ群は少なくとも5つのセンサからなり、中央にセンサを配置し、軸方向に1桝半離して両側に2つのセンサを、回転方向に1桝半離して両側に2つのセンサを配置するようにした本発明のELを用いた光学式二方向エンコーダは、ELエンコーダの上記したメリットに加え、回転変位だけでなく軸方向変位についても検出ができ、ロボットのアームやレンジ光学系など双方向の変位を行う機構に広く採用することができる。
また、回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒体の筒面にELの光発光部がT字状に配列され、回転方向エンコーダは円筒体の筒面一方の端部に円周方向に角度読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の軸方向変位には追従するが回転方向には固定される関係で設置し、軸方向エンコーダは円筒体の筒面の所定角度位置の軸方向に軸方向変位読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の回転方向変位には追従するが軸方向には固定される関係で設置するようにした本発明のELを用いた異なる光学式二方向エンコーダは、上記した効果に加え、回転方向と、軸方向を別のセンサにより、互いの干渉なしに独立して検出することができる。この方式は、センサ支持機構がやや複雑となるが、一方向検出であるので、目盛間隔を密に構成し分解能を上げることができると共に、全面配置ではなくT字状に配置するだけであるから、EL発光セルの数が少なくてすむというメリットがある。
本発明の第1の実施形態を図1と図2を参照しながら説明する。本発明のELを用いた光学式エンコーダは、図1に示されるように回転部材に固定される環状円盤1の周縁部に楔形状のELの発光部2が微細な間隔を隔てた放射状のものが環状に配列され、その外側に矩形のELの発光部3が同じく環状に配列されている。楔形のELの発光部2の列は回転角読取り用であり、矩形のELの発光部3の列は原点位置標示用である。図1のAは全体平面図であり、図1のBは一点鎖線で囲った領域の拡大図である。図2は図1のF−F’断面図で、この図から分かるように楔形のELの発光部2と矩形のELの発光部3は構造的に同一で、EL発光層2a,3aはITO透明電極5とカソード6に挟まれ、EL発光層2a,3aとITO透明電極5間には正孔輸送層7が形成され、EL発光層2a,3aとカソード6間には電子輸送層8が形成される。回転角読取り用EL発光層2aと原点位置標示用EL発光層3aの間は遮蔽層9で仕切られ、カソード6と遮蔽層9の外側は保護層10で被覆されている。また、ITO透明電極5の外側はガラス基板11であり、その上に発光部2用の楔形の窓と発光部3用の矩形の窓とを穿孔したマスク12が重ねられている。EL制御回路からITO透明電極5とカソード6に稼働電圧が印加されるとEL発光層2a,3aは発光し、その光はマスク12の窓を通して出射されることによって、その光束は指向性がよく、所定距離離れた光センサで検出する際に隣接する発光部からの光との干渉は起こらない。また、より好ましい対応としてはEL発光層2aの発光色とEL発光層3aの発光色を赤と青といったように異なる発光色のものを用い、カラー光センサを用いるようにすると両信号の干渉の問題はない。この実施形態では図1から分かるように楔形状のELの発光部2と矩形のELの発光部3は同じ回転角に一義的に対応して配置されていて、楔形のELの発光部2は回転角読取り用であるから稼働時には環状に配列されたすべての発光部2が点灯され、矩形のELの発光部3は原点位置標示用であるから、稼働時には環状に配列された発光部3のうち原点位置にあるものだけが点灯される。
前記環状円盤1と対向する面(固定若しくは相対移動する面)所定位置に発光部2の光検出用の光センサ13aと発光部3の光検出用の光センサ13b(図示していない)とがそれぞれ配置されるようにした。回転半径方向のセンサ位置として回転角検出用のセンサ13aは発光部2と、原点位置検出用のセンサ13bは発光部3の位置に合わせる必要があるが、回転角方向位置としては2つの光センサ13a,13bは必ずしも揃える必要はない。回転部材が回転を始めると発光部2の光検出用の光センサ13aは回転に応じて環状に配列された発光部2からの光をパルス状のON−OFF信号の形で受信する。このパルス信号は回転角に対応したクロックであるので、このセンサ13aは360度どの位置に配置されても良い。2つのセンサ13a,13bを並べて設置するのは構造組立て上は簡便であるが、2つの光の干渉を排除するには離れた配置の方が有利である。回転体の相対変位だけを検出するのであれば、このクロック信号だけで足りるが絶対位置を把握するには発光部3の原点位置を検出する必要がある。センサ13bが原点位置を示す光を検出したとき、その位置が原点であることを検知する。そして、その後いくつのクロックを検出したか順次カウントすることで、現在位置を割り出すことができる。
本発明の第2の実施形態を図3を参照しながら説明する。この実施形態は楔形のELの発光部2が微細な間隔を隔てた放射状のものが環状に配列され、その外側に矩形のELの発光部3が同じく環状に配列されている点で変わりはないため、平面図においては図1と変わるところはないが、個々の発光部2毎にEL発光セル2aを配置するのではなく、1つの環状のEL発光セル2aを装着し、マスク12の楔形状の窓によって回転角検出用としての楔形光束の環状配列の環状配列を形成させる点で相違するものである。図3は環状円盤1のELの発光部2を光センサ13aの位置の回転半径で切った光センサ13aの近傍部分断面(図1のE−E’断面)図である。EL発光層2aがITO透明電極5とカソード6に挟まれ、EL発光層2aとITO透明電極5間には正孔輸送層7が形成され、EL発光層2aとカソード6間には電子輸送層8が形成される点、また、回転角読取り用EL発光層2aと原点位置標示用EL発光層3aの間は遮蔽層9で仕切られ、カソード6と遮蔽層9の外側は保護層10で被覆されている点、そして、ITO透明電極5の外側にガラス基板11、その上に発光部2用の楔形の窓と発光部3用の矩形の窓とを穿孔したマスク12が重ねられている点は先のものと同様である。EL制御回路からITO透明電極5とカソード6に稼働電圧が印加されるとEL発光層2aは360度リング状に発光するが、その光はマスク12の窓を通してのみ出射されるので、光センサ13aは図に示されるように楔形の窓部分では光を検出し、それ以外の部分では光が遮蔽され、回転部材が回転を始めると発光部2の光検出用の光センサ13aは回転に応じて環状に配列された発光部2からの光を先の実施形態と同様にパルス状のON−OFF信号の形で受信する。
原点位置標示用の発光部3は環状配列の中の1つだけが原点を示すものとして点灯するものであるから、この実施形態ではEL発光セルを1つの環状のものではなく、先の実施形態と同様に個々の分離したEL発光層3aで構成するようにした。
本発明の第1の実施形態および第2の実施形態のエンコーダで、回転軸受部の異常を検知する手法について説明する。この手法を用いる場合は光センサ13aは図1のA0の位置に配置されているとして180度離れたB0の位置にもう1つの光センサ13aを設置しておく。回転部材が回転を始めると発光部2の光検出用の光センサ13aは回転に応じて環状に配列された発光部2からの光をパルス状のON−OFF信号の形で受信するが、光センサ13aはマスク12の楔形窓部と遮蔽部の幅が等しい回転半径位置に設置されているので、軸受部が正常なときの回転では図4の左側に示すようにA0の位置の光センサ13aもB0の位置の光センサ13aも共に光を受光する時間と遮蔽される時間、すなわち、ON−OFFパルス信号の幅は等しくなる。これは勿論回転が等速運動とみなせる場合であるが、オフセット関節ロボットの回転駆動の場合モータ駆動は等速と見なせるし、そうでない一般の回転運動の場合であっても、EL発光部2の配列間隔は極めて狭いので、楔形窓部を通過する時間とその隣の遮蔽部を通過する時間は等しいとみなせる。したがって、光を受光する時間と遮蔽される時間は等しいとしてほとんど問題はない。ところが、軸受部に異常があって、回転運動が偏心している場合は、図4の右側に示すように光を受光する時間と遮蔽される時間がアンバランスとなる。そして、その場合A0の位置の光センサ13aとB0の位置の光センサ13aでは反対の値を示すことになる。その分回転面内で中心が偏心していることを示す。ただし、偏心がA0とB0を結ぶ線と直交する方向で生じた場合は検出ができないことになる。従って、この光センサ13aの配置を3つ以上とすることによりこの問題を解決することができる。
本発明の第3の実施形態を図5および図6を参照しながら説明する。この実施形態は微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔状にされると共に、異なる発光色の楔状光放射部が前記楔状光放射部と互いに噛合う形態で配置されたものであって、色毎のパルス幅から回転位置や軸受の異常を検出する機能を備えたものである。図5から分かるように先の2つの実施態様では遮蔽領域であったところに色の異なるELを配置した構成である。
図5のAは全体平面図であり、図5のBは一点鎖線で囲った領域の拡大図である。図6は図5のE−E’断面図で2つの楔形のELの発光部は先のEL発光部と基本的構造は同一で、EL発光層2a,2bはITO透明電極5とカソード6に挟まれ、EL発光層2a,2bとITO透明電極5間には正孔輸送層7が形成され、EL発光層2a,2bとカソード6間には電子輸送層8が形成され、前記カソード6と遮蔽層9の外側は保護層10で被覆されている。また、ITO透明電極5の外側はガラス基板11であり、その上にEL発光層2a,2b用の楔形の窓を穿孔したマスク12が重ねられている。この図から分かるように楔形のELの発光部と楔形のELの発光部との間は遮蔽層9で仕切られ、円弧状に交互に配列される。環状円盤1の半径方向外側になるほど楔形のELの発光部2aの幅は広くなり、楔形のELの発光部2bの幅は狭くなっている。そして、原点表示用の発光部3の構成は先のものと変わりはない。EL制御回路からITO透明電極5とカソード6に稼働電圧が印加されるとEL発光層2a,2bは発光し、その光はマスク12のそれぞれの窓を通して出射される。また、より好ましい対応としてはEL発光層2a,2bの発光色とEL発光層3aの発光色を赤、青、黄といったように識別容易な異なる発光色のものを用い、カラー光センサを用いるようにすると3つの光信号の分離は容易である。この実施形態では図5から分かるように楔形状のEL発光層2aと矩形のELの発光層3aは同じ回転角に一義的に対応して配置されていて、楔形のELの発光部は回転角読取り用であるから稼働時には環状に配列されたすべての発光層2a,2bが点灯され、矩形のELの発光部3は原点位置標示用であるから、稼働時には環状に配列された発光部3のうち原点位置にある発光層3aだけが点灯される。
前記環状円盤1と対向する面(固定若しくは相対移動する面)所定位置に発光部の楔形状のEL発光層2aと楔形状のEL発光層2bからの光検出用のカラー光センサ13c(図示していない)そして矩形のELの発光層3aからの原点検出用の光センサ13bとがそれぞれ配置されるようにした。回転半径方向のセンサ位置として回転角検出用のセンサ13cは発光層2aと2bの幅が同じになる位置に、原点位置検出用のセンサ13bは発光層3aと対峙する位置にそれぞれ合わせる必要があるが、回転角方向位置としては2つの光センサ13b,13cは必ずしも近傍位置に揃える必要はない。近傍位置に揃えて配置すれば構造組立て上は簡便であるが、回転角検出用と限定位置検出用の光の干渉を排除するには離して配置した方が有利であることは先の場合と同様である。
回転部材が回転を始めると発光層2aからの光と発光層2bからの光を検出する光センサ13cは回転に応じて環状に配列された発光層2aからの光と発光層2bからの光をマスク12の窓を通してパルス状のON−OFF信号の形で受信する。光センサ13cによって検出された信号は処理回路で色別に信号分離されるので、発光層2aからの光と発光層2bからの光についてON−OFF信号となる。このパルス信号は回転角に対応したクロックであるので、このカラー光センサ13cは360度どの位置に配置されても良い。回転体の相対変位だけを検出するのであれば、このセンサ13cが検出するクロック信号だけで足りるが絶対位置を把握するには発光部3の原点位置を検出する必要がある。センサ13bが原点位置を示す光を検出したとき、その位置が原点であることを検知する。そして、その後いくつのクロックを検出したか順次カウントすることで、現在位置を割り出すことができる。本発明のこの第3の実施形態はカラー光センサ13cが発光層2aからの光を検出するタイミングと、発光層2aからの光も発光層2bからの光もOFF動作のタイミングがあり、次に発光層2bからの光を検出するタイミングがあり、続いてまた、発光層2aからの光も発光層2bからの光もOFF動作のタイミングがあり、最初の発光層2aからの光を検出するタイミングに戻るサイクルとなる。1系統の発光層からの光をON−OFF検出するのではなく、もう1つの系統の発光層からの光をON−OFF検出すると共に、両者間に双方がOFFという期間を検出できるものであるから、先の第1,第2の実施形態と比較すると、回転角分解能がより高くなるというメリットがある。
図7にこの本発明の第3の実施形態のエンコーダで、回転軸受部の異常を検知する手法について説明する。この手法を用いる場合は図5のC0の位置にカラー光センサ13cを配置すると共に180度離れたD0の位置にもカラー光センサ13cを設置しておく。回転部材が回転を始めると環状に配列された発光層2aからの光と発光層2bからの光を検出するカラー光センサ13cは回転に応じて発光部からの光をパルス信号の形で受信するが、信号処理回路で色別に分離され、環状に配列された発光層2aからの光と発光層2bからの光をそれぞれパルス状のON−OFF信号として得ることができる。カラー光センサ13cはマスク12の2種類の楔形窓部の幅が等しい回転半径位置に設置されているので、軸受部が正常なときの回転では図7の左側に示すようにC0の位置のカラー光センサ13cもD0の位置のカラー光センサ13cも共に、発光層2aからの光のパルスON信号Pa1と発光層2bからの光のパルスON信号Pb1の幅は等しいものとして検出する。ところが、軸受部に異常があって、回転運動が偏心している場合は、図7の右側に示すようにカラー光センサ13cが検出する発光層2aからの光のパルスON信号Pa1と発光層2bからの光のパルスON信号Pb1の幅はアンバランスとなる。そして、その場合C0の位置のカラー光センサ13cとD0の位置のカラー光センサ13cとでは反対の値を示すことになる。その分回転面内で中心が偏心していることを示す。ただし、偏心がC0とD0を結ぶ線と直交する方向で生じた場合は検出ができないことになる。従って、このカラー光センサ13cの配置を3つ以上とすればこの問題を解決することができる。
なお、以上の説明では発光層2aからの光と発光層2bからの光を共通のカラー光センサ13cで検出し、信号処理回路で色分離するものとしてきたが、フィルター機能を持った別の光センサによって発光層2aからの光と発光層2bからの光を分別検出する構成を採るようにしてもよい。
次に図8を参照しながら、原点シフト校正動作について説明する。オフセット関節ロボットの本発明に係るELを用いたエンコーダを取り付け孔4にネジを入れて関節ユニットに穿られたネジ孔に螺合させ取り付ける場合、設計上図8のAに示すようにエンコーダのA0点に原点位置がくるはずであるところ、位置校正によりと若干の位置ズレを起していることがままある。従来はこの位置ズレを登録し、エンコーダの検出値を座標変換して扱わなくてはならず、オフセットロボットのように基部から先端位置まで多数のオフセット関節が連接されているメカニズムでは順次座標変換して位置計算を実行しなければならず、厄介な問題となっていた。しかし、本発明のELを用いたエンコーダでは原点位置標示用矩形のELの発光部3は環状に多数配列されているから、図8のBに示すように環状に配列された発光部3のうち位置校正によって測定された正しい原点位置を点灯するようにするば簡単に位置ズレ修正を行うことができる。エンコーダに検出値を座標変換することなくそのまま使用することができる。
また、この環状に配列された多数の発光部3は原点位置標示用としてだけでなく、図8のCに示すように左右の回転リミットとして機能させることができることは容易に理解できるであろう。この例はエンコーダの原点が取り付けたロボット関節において設計上の正しい位置に設置できた場合のリミット位置を点灯表示したものであり、図8のDに示した図は図8のBに示したように原点位置がずれていたとき、そのシフト分だけリミット位置も簡単に修正することができることを説明するものである。
なお、原点標示とリミット標示については別チャンネルとして3系統として構成することもできるが、実用上は原点がずれる可能性がある範囲をカバーできれば十分であることから、リング状にではなくその範囲だけの配列を配置すればよい。そしてセンサにカラー光センサを用いれば、発光色を原点標示とリミット標示で異なるようにすれば同じセンサで両方の位置を弁別して検出することができる。
図9は回転角読取用の発光部を異なる間隔の2つの配列21と22で構成した実施形態である。図9のCに示すように環状円盤1に2つの配列21と22の発光部を配置し、その外側に原点表示用の発光部3を配置する。そして配列21の目盛n個と配列22目盛n+1個が等間隔という関係にする。従って、この目盛は図9のA,Bに示すように配列21の目盛n個と配列22目盛n+1個毎に位置が位置する。このような目盛を採用することにより、バーニアの原理を利用して回転角の分解能を高めることができる。すなわち、1つの配列21の目盛をカウントするだけでなく、現在のカウントパルスは直前に配列21の検出パルス値と配列22検出パルスが一致したときからいくつ目のカウントになるかによって細かい角度を割り出すことができる。図9のBにはエンコーダの原点位置がオフセットロボットの関節のような回転機械に取り付けられた際、位置ズレを生じてしまったもので、この場合は先に説明したように点灯する原点表示位置を修正すればよく、このような場合でも回転角度を計測するバーニア機能には何らの支障も生じない。
次に、本発明に係るELを用いたエンコーダをオフセット関節ロボットのオフセット回転機構部に取り付ける形態について説明する。図10において、40は基部であり、50が円筒形状の出力回転軸である。基部40に取り付けられたモータの回転が図示していない歯車機構を介して当該出力回転軸50を駆動し、この当該出力回転軸50のフランジ部51に取り付けられるアームを基部40に対して回転させる機構となっている。ELエンコーダの取り付けは基部40側に環状円盤1を、出力回転軸50の前記フランジ部51側に光センサ部13を装着する。一方の環状円盤1はEL電子制御部と電池が配置されたベースの上にEL発光部2,3が形成されていて、環状の前記ベースの周縁部には取り付け穴4が穿孔されていてネジによって基部40に固定される。他方の光センサ部13はセンサ電子制御回路や電池が配置されたベース上に回転角読取り用の光センサと原点位置読取り用のセンサをそれぞれの発光部に対峙させて配置し、これを出力回転軸50の前記フランジ部51の面上に固定して装着する。
なお、上記の取り付け方式は環状円盤1をネジ穴を介して基部40に固定的に取り付けるものであるが、図10の下段右に示すように基部40の環状溝部にOリングのような部材を介在させて弾性嵌合させる形態であっても良い。この場合は回転方向の取り付け位置は所望に応じて自由に変更することができる。
図11及び図12を参照しつつ本発明が提示する回転方向だけでなく、軸方向の変位と速度をも検出できる二方向エンコーダについて説明する。図11において60は駆動部材61回転方向並びに軸方向に駆動するアクチュエータである。カップリング部材62を介して本発明の二方向エンコーダ70を取り付ける。この二方向エンコーダ70は円筒状のEL発光部71と該円筒状のEL発光部71と間隙を介して配置された環状の光センサ部72からなる。この環状の光センサ部72は前記円筒状のEL発光部71の回転方向、軸方向の変位とは独立して基部に固定保持されている。図12に示すものは前記円筒状のEL発光部71を平面状に広げて表示したものである。図12の上部右に示されるようにEL発光部がマトリックス状に配置され、その中で中央部十字状に原点標示用の発光部が、上下左右の周囲にリミット標示が配置されている。マトリックスは市松模様形態であって、二色若しくは発光領域と非発光領域として構成する。これらの変位検出用の目盛発光部と原点標示用の発光部とリミット標示用の発光部は識別可能なように発光色を異ならせておく。この円筒状のEL発光部71は円筒構造基体73の表面にEL発光セル群74が取り付けられている。このEL発光セル群74の細かい構造は図2に示すELセル構造と基本的に同じものがマトリックス状に配列され、外側表面は透明保護膜14で覆われている。また、前記環状の光センサ部72にはカラー光センサ群Sが取り付けられている。このカラー光センサ群Sは少なくとも5つのセンサS0,S1,S2,S3,S4からなり、図12の下段に示すように中央にセンサS0を配置し、軸方向に1桝半離してセンサS1とセンサS2を、回転方向に1桝半離してセンサS3とセンサS4を配置する。このカラー光センサ群Sによってマトリックス状に配列されたEL発光部71との変位を検出する。両側のセンサ位置を1桝半離して配置した意味は、マトリックスが市松模様形態であって、二色若しくは発光領域と非発光領域として構成されているので、一方のセンサの検出光量が増加するときは他方のセンサが検出する光量は減少するというように差動的な関係にあるようにするためである。この増加・減少の現象を解析することにより変位方向の判別が可能となる。また、軸方向に配列されたセンサS1,S0,S2の組の検出信号は90度づつ位相がずれているが周期は同じであり、この周期を抽出して軸方向変位速度を解析する。同様に、回転方向に配列されたセンサS3,S0,S4の組の検出信号は90度づつ位相がずれているが周期は同じであり、この周期を抽出して回転方向変位速度を解析する。また、原点表示用とリミット表示用の発光色は異なる色にしてあるので、特殊な色を検出したときはそれを判別することができる。
上記の二方向エンコーダは市松模様の発光部を用いた例であるが、環状に配列した回転した回転方向エンコーダと、軸方向エンコーダを別構造として組み合わせるシステムとすることもできる。この場合の回転方向エンコーダは円筒状の二方向エンコーダの円筒構造基体73筒面の一方の端部に円周方向に角度読取り用と原点表示用のEL発光部を2列に等間隔で密に配置し、読取りセンサは円筒構造基体73の軸方向変位には追従するが回転方向には固定される関係で設置する。また、軸方向エンコーダは円筒構造基体73の筒面の所定角度位置の軸方向に軸方向変位読取り用と原点表示用のEL発光部を2列に等間隔で密に配置し、読取りセンサは円筒構造基体73の回転方向変位には追従するが軸方向には固定される関係で設置する。この機構により、回転方向と、軸方向を別のセンサにより、互いの干渉なしに独立して検出することができる。この方式は、センサ支持機構がやや複雑となるが、一方向検出であるので、目盛間隔を密に構成し分解能を上げることができると共に、全面配置ではなくT字状に配置するだけであるから、EL発光セルの数が少なくてすむというメリットがある。
これらの二方向エンコーダはオフセット多関節ロボットに限らず、レンズ系や他の回転変位と直線変位が並行するアクチュエータに広く適用でき、その応用範囲は広いものとなる。
本発明の第1実施形態を説明する図で、Aは全体平面図Bは部分拡大図である。 本発明の第1実施形態を説明する図で、図1のF−F’断面図である。 本発明の第2の実施形態を回転方向の断面図で説明する図である。 本発明の第1の実施形態および第2の実施形態のELエンコーダで、回転軸受部の異常を検知する手法を説明する図である。 本発明の第3実施形態を説明する図で、Aは全体平面図Bは部分拡大図である。 本発明の第3実施形態を説明する図で、図5のF−F’断面図である。 本発明の第3の実施形態のELエンコーダで、回転軸受部の異常を検知する手法を説明する図である。 本発明のELエンコーダで、原点修正とリミット位置指定を実施する説明図である。 バーニア機能を備えた本発明の第4実施形態を説明する図である。 本発明のELエンコーダをオフセットロボットの関節部に装着する形態を説明する図である。 本発明に係る二方向ELエンコーダの1実施形態を説明する図である。 本発明に係る二方向ELエンコーダの異なる実施形態を説明する図である。
符号の説明
1 環状円盤 2,21,22 EL発光部(回転角読取り用)
3 EL発光部(原点標示用) 2a,2b,3a EL発光層
4 取付孔 5 ITO透明電極
6 カソード 7 正孔輸送層
8 電子輸送層 9 遮蔽層
10 保護層 11 ガラス基板
12 マスク 13 光センサ
14 透明保護板 40 基部
50 出力回転軸 60 アクチュエータ
61 駆動部材 62 カップリング部材
70 二方向ELエンコーダ 71 円筒状EL発光部
72 光センサ部 73 円筒状構造基体
74 EL発光セル群 S センサ群
S0,S1,S2,S3,S4 光センサ

Claims (10)

  1. 回転部材に固定される環状円盤の周縁部若しくは該円盤の周縁部と対向する面のいずれかにエレクトロルミネセンス(EL)の光放射部が微細な間隔を隔てて放射状に配列され、他方の面に光センサが配置されたものであって、前記光センサが検出したパルス数から変位を検出するELを用いた光学式エンコーダ。
  2. 微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部に並列して微細な間隔を隔てて円弧状に原点位置決め用のELの光放射部が配列されたことを特徴とする請求項1に記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  3. 微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は系列毎に同じ発光色のEL発光セルが配置されたものである請求項1又は2に記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  4. 微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は、広い領域のEL発光セル上に微細な間隔を隔てて放射状のパターンが形成されたマスクを重ねたものである請求項1又は2に記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  5. 微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔状にされたものであって、光センサによって検出されるパルス幅から軸受の異常を検出する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  6. 微細な間隔を隔てて放射状に配列されたELの光放射部は楔状にされると共に、異なる発光色の楔状光放射部が前記楔状光放射部と互いに噛合う形態で配置されたものであって、色毎のパルス幅から軸受の異常を検出する機能を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  7. ELには有機ELを採用したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  8. 環状円盤に一方の配列の目盛n個と他方の配列の目盛n+1個が等間隔という関係にある2つの配列の発光部を並列配置し、バーニアの原理で回転角分解能を高めたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかまたは請求項7に記載のELを用いた光学式エンコーダ。
  9. 回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒部材の円筒面にELの光発光部が市松模様に配列され、該円筒状のEL発光部と間隙を介して光センサ群が設置された環状の光センサ部を固定配置し、前記光センサ群は少なくとも5つのセンサからなり、中央にセンサを配置し、軸方向に1桝半離して両側に2つのセンサを、回転方向に1桝半離して両側に2つのセンサを配置したELを用いた光学式二方向エンコーダ。
  10. 回転と共に軸方向に変位する部材に固定される円筒体の筒面にELの光発光部がT字状に配列され、回転方向エンコーダは円筒体の筒面一方の端部に円周方向に角度読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の軸方向変位には追従するが回転方向には固定される関係で設置し、軸方向エンコーダは円筒体の筒面の所定角度位置の軸方向に軸方向変位読取り用と原点表示用のEL発光部を配置し、読取りセンサは円筒体の回転方向変位には追従するが軸方向には固定される関係で設置したELを用いた光学式二方向エンコーダ。
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