JP2007246702A - 摺動部材 - Google Patents

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Katsuhide Mori
克英 森
Tatsuaki Inoue
達彰 井上
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Abstract

【課題】熱延鋼板の製造ラインにおけるダウンコイラーのマンドレルセグメントの拡縮部の摺動ライナーとして好適な耐摩耗性に優れた摺動部材を提供する。
【解決手段】フェノール樹脂を基材とする摺動部材であって、前記摺動部材の摺動面には、黒鉛および/または二硫化モリブデンを含んでいる固体潤滑材が等間隔に好ましくは面積比率が1〜50%で分散して表出している。
【選択図】図1

Description

本発明は、耐摩耗性、耐熱性に優れた摺動部材に関し、熱延鋼板の製造ラインにおけるダウンコイラーのマンドレルセグメントの拡縮部の摺動ライナーとして好適なものに関する。
各種産業機械の可動部には軸受けや摺動機構が採用され、それらの動きをより円滑にするため、摺動面の性状や材質の観点から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、自動車のプロペラシャフト用の等速ジョイントにおける潤滑グリスの劣化を防止するため、摩擦面をショットピーニング処理して摺動面における摩擦係数を低減して温度上昇を抑制することが記載されている。
特許文献2には、鋼管圧延用マンドレルバーの本体の表面に、ショットブラストなどを利用して深さと単位長さ当たりの個数を規定した凹みを配置し、耐用寿命を改善することが記載されている。
また、特許文献3には、屋外装置用スライドシューに関し、摺動部分に不飽和ポリエステル樹脂を含浸したものを配設し、摺動特性、耐荷重性、耐候性などを向上させることが記載されている。
特開平9−268319号公報 特開昭63−20105号公報 特開平11−147692号公報
ところで、熱延鋼板用ダウンコイラーの巻取り軸部には、図2に示すマンドレル400が用いられ、マンドレル400は、マンドレルシャフト600、マンドレルセグメント1000、セグメントストッパー500、スライドキー900、軸受700およびベアリング800から構成されている。
セグメントストッパー500の先端には、マンドレル400に巻取られたコイルの内面に接する摺動ライナー100が組み込まれている。マンドレル400はマンドレルシャフト600が図2において左側に作動する(矢印方向)ことによりマンドレルセグメント1000が拡大し、反対方向に作動することで縮小する。
コイルの巻き始めにはマンドレルセグメント1000が拡大することによりコイル内径をグリップし、コイルの巻取り完了後、マンドレルセグメント1000を縮小することによりコイルの抜き出しを可能とする。図3に部分外観図を示す。
コイルの巻取り作業では、巻取りの初期や巻取り中において、マンドレル400はコイル内径をグリップするがセグメントが拡縮を繰り返すにつれ、摺動ライナー100が損耗する。
摺動ライナー100が磨耗するとセグメントに軸方向のガタを生じ、コイルの巻取り形状が悪化し、需要家の要求を満足することが出来ない。さらに、近年ではコイル単重の増加や高温巻取り材が増加し、より耐磨耗性に優れる摺動ライナー100が要望されている。
また、巻き取り開始時のコイルは約500℃と高温なため、摺動ライナー100には石綿を使用し、耐熱性を満足させていたが、環境衛生上、石綿の使用が禁止されるようになったため、新たな素材が必要とされている。
そこで、本発明は、耐熱性と耐摩耗性に優れ、熱延鋼板用ダウンコイラーでの使用に適した摺動部材を提供することを目的とする。
本発明の課題は以下の手段で達成可能である。
1.フェノール樹脂を基材とする摺動部材であって、前記摺動部材の摺動面には、固体潤滑材が分散して表出していることを特徴とする摺動部材。
2.前記摺動部材の摺動面には、固体潤滑材が等間隔に分散して表出していることを特徴とする1記載の摺動部材。
3.前記摺動面において固体潤滑材の面積比率が1〜50%であることを特徴とする1または2記載の摺動部材。
4.固体潤滑材が黒鉛及び/または二硫化モリブデンを含んでいることを特徴とする1乃至3の何れか一つに記載の摺動部材。
5.1乃至4の何れか一つに記載の摺動面を備えた熱延ダウンコイラー用摺動部材
本発明によれば、石綿を使用せずに耐熱性と耐摩耗性に優れた摺動部材が得られ、熱延ダウンコイラー用マンドレルの摺動ライナーに用いた場合は、長期間の使用、従来3ヶ月に対して6〜7ヶ月、において良好な巻形状が維持される。また、補修費の低減と環境衛生上、好ましい作業環境が得られ、産業上極めて有効である。
本発明は、石綿を用いない、フェノール樹脂を基材とする摺動部材で、その摺動面上に、等間隔に分散して埋め込まれた固体潤滑材が表出していることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施例に係る摺動部材の構造を説明する模式図で、(a)は摺動面が示されている上面図、(b)は(a)のA‐A断面の固体潤滑材の配置を説明する模式図を示す。図において1は摺動部材、2は基材、3は固体潤滑材を示す。
摺動部材1の摺動面には固体潤滑材3を略等間隔に分散させて表出させる。固体潤滑材3は、摺動時に基材2から脱落しない深さまで埋め込む。基材への固体潤滑材の埋め込み方法は下記のとおりである(図5参照)。
1.基材2に円柱状に孔加工し、それに合うように固体潤滑材3も加工する。固体潤滑材3の直径Dは5〜20mmとする。2.固体潤滑材3の表面には凹部を設けて、マイナスドライバーでねじ込みを行う。3.ねじ込み後、固体潤滑材3の表面積を確保するため、基材2の表面から突出している部分3aを取り除く。
固体潤滑材3の形状は円柱に限定されず、固体潤滑材3が基材2に均等に埋め込まれればよく他の形状であっても良い。また、埋め込み方法も上記方法に限定されるものではない。
摺動面に固体潤滑材3が略等間隔に分散して表出しているので、摺動時、固体潤滑材3は磨耗して、摺動面上の全面に拡散し、摺動面の摩擦係数を低下させることが可能となる。尚、固体潤滑材は、図4に示すように、基材中に挿通させても良い。
図4は、本発明の一実施例に係る摺動部材の構造を説明する模式図で、(a)は摺動面が示されている上面図、(b)は(a)のB‐B断面の固体潤滑材の配置を説明する模式図を示す。
摺動部材1の基材2は、フェノール樹脂とし、ガラス繊維で強化することが望ましい。固体潤滑材は、黒鉛および/または二硫化モリブデンを含んだものとする。
表1に、基材もしくは固体潤滑材の組成が異なる4種類の摺動部材について、その特性を調査した結果を示す。
供試材No.1は基材2がガラス繊維で強化したフェノール樹脂、固体潤滑材3が黒鉛、供試材No.2は基材2がガラス繊維で強化したフェノール樹脂、固体潤滑材3が二硫化モリブデン、供試材No.3、4は基材2のみで、供試材No.3は基材2がアスベスト、供試材No.4は基材2がガラス繊維で強化したフェノール樹脂とした。尚、供試材No.1、2の固体潤滑材の面積比率は25%として評価した。
試験は実機により行い、3ヵ月使用後の摺動部材の磨耗性および耐熱性を評価した。また、摩耗性は3ヶ月使用後、目視で表面の磨耗状況により評価し、耐熱性は目視により表面の熱変形状況(変色、反り等の変形)により評価した。
表1より、ガラス繊維で強化したフェノール樹脂を基材とし、固体潤滑材として黒鉛もしくは二硫化モリブデン用いた本発明例が耐磨耗性、耐熱性に優れていることが確認できた。
特に、本発明例の供試材No.1、2においては固体潤滑材が磨耗により摺動面上に全面に拡散し、拡散した固体潤滑材が緩衝材としての機能も果たし、耐衝撃性の向上とともに摩擦係数を低下させ供試材No.3のアスベスト単体と比較して耐衝撃性および耐磨耗性に優れている。
尚、基材としてアスベストを用いた供試材No.3も耐磨耗性および耐熱性も良好であったが、環境衛生上の問題もあり好ましくない。また、固体潤滑材の比率は1〜50%が好ましく、特に、10〜30%で耐磨耗性、耐熱性の向上効果が大であり好ましい。
Figure 2007246702
本発明の一実施例に係る摺動部材の構造を説明する図で(a)は上面図、(b)は基材内における固体潤滑材の配置を示す。 マンドレルの構造を説明する図。 マンドレルの一部外観を示す図。 本発明の他の実施例。 固体潤滑材の埋め込み方法を説明するための図。
符号の説明
1 摺動部材
2 基材
3 固体潤滑材
400 マンドレル
500 セグメントストッパー
600 マンドレルシャフト
700 軸受
800 ベアリング
900 スライドキー
1000 マンドレルセグメント

Claims (5)

  1. フェノール樹脂を基材とする摺動部材であって、前記摺動部材の摺動面には、固体潤滑材が分散して表出していることを特徴とする摺動部材。
  2. 前記摺動部材の摺動面には、固体潤滑材が等間隔に分散して表出していることを特徴とする請求項1記載の摺動部材。
  3. 前記摺動面において固体潤滑材の面積比率が1〜50%であることを特徴とする請求項1または2記載の摺動部材。
  4. 固体潤滑材が黒鉛及び/又は二硫化モリブデンを含んでいることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の摺動部材。
  5. 請求項1乃至4の何れか一つに記載の摺動面を備えた熱延ダウンコイラー用摺動部材
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010223288A (ja) * 2009-03-23 2010-10-07 Toyota Central R&D Labs Inc 摺動部材及びその製造方法
JP2017101602A (ja) * 2015-12-02 2017-06-08 大豊工業株式会社 摺動部材および斜板式コンプレッサ

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