JP2007246377A - 光学素子成形用金型及びその組立方法 - Google Patents

光学素子成形用金型及びその組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成形機を増設することなく生産性を向上させることができる上、金型のメンテナ
ンスが容易であり、コストダウンに貢献することができる光学素子成形用金型を提供する

【解決手段】上面に成形面221を有する下型2と、下型2に対して位置決め手段50,
51によって相互の位置決めがされて離間接近可能かつ着脱自在に載置され、下面に成形
面31を有する上型3とを有し、上型3及び下型2のいずれか一方又は両方が相互の連結
手段50,52を有し、上型3の上に下型2を連結手段50,52を介して積み重ね可能
とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、ガラスモールド法で光学素子を成形する光学素子成形用金型及びその組立方
法に関する。
ガラスモールド法は、ガラスを軟化させた状態で型により加圧成形してレンズ等を直接
得る方法で、非球面ガラスレンズや凸面レンズが多数設けられたレンズアレイなどの複雑
な曲面を有するレンズの製造に用いられている。
ガラスモールド法で用いられる光学素子成形用金型は、下面に成形面を有する上型と上
面に成形面を有する下型とを備える。このような光学素子成形用金型として、下記特許文
献1、2に示すものが開示されている。成形方法は、例えば、下型は昇降軸である軸の先
端に取り付けられ、上型は固定軸である上軸の下端に取り付けられ、下型の成形面にプリ
フォームと呼ばれる硝材を載置し、真空又は不活性ガス雰囲気下で硝材を上型と下型で挟
みながら赤外線ヒータ等により硝材を加熱して軟化させた後、プレス成形し、上下型の成
形面の形状を硝材に転写する熱プレス成形である。
特許文献1,2に記載されているように、従来の光学素子成形用金型は、上型と下型の
一対で構成され、成形品の数量は金型に設けられた成形部の個数で決まることになるため
、同一時間内で成形しうる成形機1台あたりの製品数量を多くしようとする場合には成形
機の増設が必要になってくる。
このような生産性の課題を解決するために、特許文献3及び4に開示されているように
、縦方向に複数個の成形部を有する光学素子成形用金型が提案されている。
特開平10−167737号公報 特開平10−287434号公報 特開2001−114523号公報 特開2003−48725号公報
しかしながら、上記特許文献3では胴型内部に両面成形面をもつ金型を複数個入れるこ
とで同じ圧力で多数個の成形品を得る方法が提案されているが、成形品、両面金型の取出
し等、取り扱いに対する課題が残る。
また、上記特許文献4では、中間型を取り付けることにより成形数の生産数を上げる方
法が提案されている。しかし、中間型があることにより、金型メンテナンスの際、取外し
、再設置、軸合わせなど作業性の悪さが加わってくる。
ガラスモールドに用いる光学素子成形用金型では、成形面に離型膜を設ける離型処理が
必要となり、そのメンテナンスのための金型の分解操作に手間を要し、生産性低下の大き
な要因になっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、成形機を増設することなく生産性を向上
させることができる上、金型のメンテナンスが容易であり、コストダウンに貢献すること
ができる光学素子成形用金型を提供することを目的とする。
また、本発明は、かかる光学素子成形用金型の組立方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、第1に、上面に成形面を有する下型と、前記下型
に対して位置決め手段によって相互の位置決めがされて離間接近可能かつ着脱自在に載置
され、下面に成形面を有する上型とを有し、前記上型及び下型のいずれか一方又は両方が
相互の連結手段を有し、前記上型の上に前記連結手段を介して前記上下型の組を1組以上
積み重ね可能としたことを特徴とする光学素子成形用金型を提供する。
この光学素子成形用金型は、下型と上型の一対の独立した金型の上型の上に下型が連結
手段を介して積み重ね可能であり、下型と上型の一対で構成される金型の上に更に独立し
た金型を積み重ね可能になっている。一台の成形機に複数個の金型を積み重ねて成形でき
るため、成形機を増設することなく生産性を向上させることができる。また、下型に対し
て上型を載置するだけで位置決め手段で位置決めされて組み立てることができるため、下
型と上型は成形機に取り付ける必要がなく、しかも上型と下型とは簡単に分離できるため
分解が容易であり、容易にメンテナンスを行うことができる。
本発明は、第2に、上記第1の光学素子成形用金型において、前記連結手段が、前記上
型の上面から突出しているガイドピンと前記下型の下面に開口している前記ガイドピンが
挿入される連結用穴とで構成されることを特徴とする光学素子成形用金型を提供する。
下型と上型の一対で構成される第1の金型の上に第2の金型を積み重ねるときに、第1
の金型の上型の上面から突出しているガイドピンに第2の金型の下型の連結用穴を挿入し
て載置することにより、第1の金型の上に第2の金型をずれなく容易に積み重ねることが
できる。
本発明は、第3に、上記第2の光学素子成形用金型において、前記上型に、前記ガイド
ピンを前記上型の上面から突出させて固定可能及び前記上型の下面から突出させて固定可
能な貫通孔が少なくとも4箇所設けられ、前記位置決め手段が、前記上型の下面から突出
している前記ガイドピンと、前記下型の上面に開口している前記ガイドピンが挿入される
位置決め用穴とで構成されることを特徴とする光学素子成形用金型を提供する。
ガイドピンを連結手段と位置決め手段の両方を兼用できる構造とすることにより、上型
に設ける少なくとも4箇所の貫通孔の少なくとも2箇所を連結用として用い、少なくとも
2箇所を位置決め用として用いれば、部品の共通化で金型の低コスト化に貢献できる。
本発明は、第4に、上記第1〜3いずれかの光学素子成形用金型において、前記下型が
、上面に成形面を有するコア型と、前記コア型を固定する枠状の胴型とを有することを特
徴とする光学素子成形用金型を提供する。
成形面を有するコア型は頻繁に交換する必要があり、胴型に固定して交換可能とするこ
とにより、金型の低コスト化に寄与できる。また、胴型に前述した位置決め手段を構成す
る位置決め用穴を設けることができる。
本発明は、第5に、上記第1〜4いずれかの光学素子成形用金型において、複数の凸レ
ンズが設けられたレンズアレイを成形することを特徴とする光学素子成形用金型を提供す
る。
レンズアレイを成形するための硝材は平板ガラスであるため、下型の上に平板ガラスを
載置し、その上に上型を載置するという簡単な方法で金型を組み立てることができる。
本発明は、第6に、上面にガイドピンが挿入される位置決め用穴が開口している下型上
に硝材を載置する工程と、前記下型に下面にガイドピンが突出している上型を前記位置決
め用穴に前記ガイドピンを挿入して載置する工程と、前記上型に設けられている連結手段
を用いて下型を前記上型の上面に載置する工程とを有することを特徴とする光学素子成形
用金型の組立方法を提供する。
本発明の光学素子成形用金型は、下型、硝材、上型、更にその上に下型を順次載置して
いく組立方法で金型を積み上げていくことができる極めて簡便な金型である。
以下、本発明の光学素子成形用金型及びその組立方法の実施の形態について説明するが
、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1〜図4は、本発明の光学素子成形用金型の第1実施形態を示している。図1は、金
型を構成する主要部品の断面図、図2は、金型を構成する主要部品の平面図で、(d)だ
けは底面図であり、図3は、図1に示した主要部品を有する金型の上に別の金型を積み上
げていく方法を示す金型の断面構造、図4は、成形機に金型を配置した状態を示す概略構
成図である。
第1実施形態の光学素子成形用金型は、光学素子のレンズアレイ成形用であり、極めて
簡素な構造を有する。レンズアレイは、凸レンズが多数設けられた板状の光学素材であり
、例えば、プロジェクターの光源の光を平行光線化するために用いられる。この光学素子
成形用金型1は、下型2と、上型3の2つの金型で構成されている。金型材には成形時の
熱膨張・収縮に差が生じないよう、耐熱鋼、超硬合金、セラミック等の材料が用いられる
下型2は、固定板21と、コア型22と、胴型23の3つの主要部品によって構成され
ている。図1(c)の断面図、図2(c)の平面図に示すコア型22は、上面に複数の凸
レンズを有するレンズアレイの形状を転写する成形面221を備えるブロック形状である
。コア型22の成形面221には合金薄膜の離型膜がスパッタリング等によって設けられ
る。図示しないが、コア型22の底面には後述する固定板21に固定するための4箇所の
ねじ穴が設けられている。
図1(b)の断面図、図2(b)の平面図に示す胴型23は、コア型22が数μmの隙
間で嵌る水平断面がコア型22とほぼ一致する内部空間231を有する枠状体である。内
部空間の周囲の枠状体にはコア型22の成形面221の周囲に垂直の壁面を形成するよう
にコア型22よりごくわずか高くなっている平面部232が設けられ、その平面部232
より高いリング状の枠部233が平面部232の周囲を囲んで設けられ、枠部233と平
面部232との間に垂直の壁面を形成している。枠部233の上面は平坦になっており、
平坦な上型3の下面外周部が密着できるようになっている。枠部233の上面の四隅には
後述する上型3のガイドピン50が精度良く挿入される位置決め用穴51が設けられてい
る。この位置決め用穴51はガイドピン50と共に位置決め手段を構成する。
図1(d)の断面図、図2(d)の底面図に示す固定板21は、胴型23の外形寸法と
ほぼ一致する四角厚板形状である。固定板21の底面の中心部には、固定板21を貫通す
るねじ穴211が4箇所設けられ、ねじを通してコア型22の図示しないねじ穴にねじ込
むことにより、固定板21にコア型22を固定することができるようになっている。また
、底面の四隅の一方の対角側には、後述する上型3のガイドピン50が挿入される連結用
穴52が設けられている。この連結用穴52はガイドピン50と共に連結手段を構成する
。成形機のダイプレートに直接載置される金型の場合は固定板21に連結用穴52は不要
であり、積み重ねる金型に必要となる。また、固定板21の底面の四隅の他の対角側には
、胴型23を固定するためのねじ穴212が固定板を貫通して設けられ、図示しない胴型
23のねじ穴にねじ穴212を介してねじをねじ込むことにより胴型23を固定板21に
固定できるようになっている。
図1(a)の断面図、図2(a)の平面図に示す上型3は、胴型23の外形寸法とほぼ
一致する四角厚板形状である。レンズアレイを成形するために下面中央部にコア型22の
成形面221に対応する成形面31を有する。本実施形態の上型3ではレンズアレイの平
面部分を成形するため、成形面31は平坦になっているが、レンズを形成するために成形
面31に凹凸を設けてもよい。第1実施形態の上型3は下面全体が平坦な構造となってい
る。上型3の四隅には、上型3を垂直に貫通する貫通孔32がそれぞれ設けられている。
この貫通孔32はねじ穴になっており、ガイドピン50をねじ込んで固定できるようにな
っている。
ガイドピン50は、貫通孔32にねじ込む雄ねじが設けられているねじ部501とねじ
部501と同軸でねじ部501から突出している連結ピン502とが一体になっている構
造を有する。ガイドピン50は、図3に示すように、連結ピン502を上側にしてねじ部
501を貫通孔32にねじ込んでねじ部501を貫通孔32に固定すると、連結ピン50
2が上型3の上面から突出して固定板21の底面に設けられている連結用穴52に挿入可
能となり、連結手段を構成することができる。一方、連結ピン502を下側にしてねじ部
501を貫通孔32にねじ込んで貫通孔32にねじ部501を固定すると、連結ピン50
2が上型3の下面から突出し、連結ピン502が胴型23の四隅に設けられている位置決
め用穴51に精度良く挿入可能になり、位置決め手段を構成することができる。このよう
に、ガイドピン50は、貫通孔32に装着するときに、固定方向を変更することにより、
連結手段と位置決め手段を兼用できるようになっている。そのため、上型3と下型2の一
対の金型1の上に更に上型3と下型2の一対の金型1を積み重ねる場合、上型3の四隅の
貫通孔32にガイドピン50を装着するときに、一つの対角にある貫通孔32にそれぞれ
ガイドピン50が上型3の上面から突出するように装着し、別の対角にある貫通孔32に
それぞれガイドピン50が上型3の下面から突出するように装着する。上型3の下面から
突出している対角にある2つのガイドピン50と下型2の上面に設けられている位置決め
用穴51の組み合わせによる位置決め手段によって上型3と下型2の位置合わせができ、
別の対角にある上型3の上面から突出している2つのガイドピン50と下型2の底面に設
けられている連結用穴52の組み合わせによる連結手段を介して金型の積み重ねが可能に
なる。なお、積み重ねる金型の最も上になる金型では、成形機60のダイプレート62に
ぶつからないように、ガイドピン50を上型3の上面から突出させず、全て上型3の下面
から突出させるように貫通孔32に装着する。
次に、上述した部品を用いる第1実施形態の光学素子成形用金型の組立方法及び成形方
法について説明する。この組立方法では、図4に示す成形機60の下側のダイプレート6
1上に第1光学素子成形用金型1を組み立て、この第1光学素子成形用金型1の上に更に
第2光学素子成形用金型1’を組み立てながら積み上げる手順を説明する。なお、第1光
学素子成形用金型1で成形される成形品と第2光学素子成形用金型1’で成形される成形
品とは、同一でも異なっていてもよい。
まず、図3に示すように、下型2を組み立てる。例えば、胴型23にコア型22を嵌め
込み、これらの胴型23とコア型22とを固定板21の上面に載置し、固定板21にコア
型22をねじ穴211を介して4箇所のねじ止めで固定すると共に、固定板21に胴型2
3をねじ穴212を介してねじ止めする。なお、コア型22を固定板21に固定した後、
胴型23をコア型22に嵌め込んで固定板21に固定するようにしてもよい。コア型22
と胴型23との許容隙間は数μm程度であり、コア型22と胴型23の隙間が成形品の精
度に影響する。固定板21、コア型22、胴型23の3つの主要部品を組み立てることに
より、下型2が組み立てられる。下型2では、図3に示すように、コア型22の上面の成
形面221が胴型23の平面部232で囲まれ、成形面221と平面部232との間にご
くわずかの垂直の段差がある。
下型2が組み立てられた後、図3及び図4に示すように、下型2の固定板21を成形機
60の下側のダイプレート61上の固定板21が収まるように設けられたゆるい嵌め合い
(例えば隙間が0.2〜0.5mm)の枠内に載置する。あるいは、ダイプレート61上
に直接載置してもよい。本発明の金型1は成形機60に固定する必要はなく、単にダイプ
レート61上に載せるだけでよい。なお、成形機60の上下のダイプレート61,62は
、どちらが可動式になっていてもよい。この実施形態では下のダイプレート61が昇降軸
に取り付けられて昇降するとして説明する。また、ダイプレート61に載せる段階は、金
型1全体を組み立てた後でもよい。
レンズアレイを成形するための硝材4は平板ガラスを用いる。硝材4は枠部233で囲
まれた平面部232の中に収まる大きさ、形状で、厚さは胴型23の平面部232と枠部
233との段差の高さより少し厚くなっている。このような硝材4を胴型23の平面部2
32の上に載置する。硝材4の上面は胴型23の上面から少し突出している。
次に、上型3の対角に位置する下面から下方へ突出しているガイドピン50を胴型23
の上面の四隅に開口している位置決め用穴51に挿入しながら上型3を下型2へ載置する
。このとき、上型3の下面全体が平坦であり、硝材4の上面が胴型23の上面より突出し
ているため、上型3は硝材4の上面に載置され、上型3の下面と下型2の上面とは離間し
ている状態となる。上型3は硝材4の蓋としても機能する。
これらの工程で、硝材4を間に挟んだ上型3と下型2の一対の第1光学素子成形用金型
1が成形機60の下側のダイプレート61上に組み立てられる。上型3は下型2に対して
着脱自在に載置されている。次に、組み立てた第1光学素子成形用金型1の上に第2光学
素子成形用金型1’を積み上げる。
まず、図3に示すように、第2光学素子成形用金型1’の下型2を上記と同様に組み立
てる。下型2は胴型23と胴型23に嵌め込んだコア型22とを固定板21に固定して組
み立てられる。下型2の固定板21の底面を、第1光学素子成形用金型1の上型3の上面
に、固定板21の底面に開口した連結用穴52を第1光学素子成形用金型1の上型3の上
面から突出しているガイドピン50に挿入させて載置する。次に、硝材4を下型2の胴型
23の平面部232の上に載置する。そして、上型3の四隅に位置するいずれも下面から
下方へ突出しているガイドピン50を胴型23の枠部233上面の四隅に開口している位
置決め用穴51に挿入しながら上型3を下型2へ載置する。このとき、上型3の下面全体
が平坦であり、硝材4の上面が胴型23の上面より突出しているため、上型3は硝材4の
上面に載置され、上型3の下面と下型2の上面とは離間している状態となる。
これにより、図4に示すように、成形機60の下側のダイプレート61上に第1光学素
子成形用金型1が載置され、第1光学素子成形用金型1の上に第2光学素子成形用金型1
’が積み重なり、2段積みの金型1,1’が組み立てられる。図4に示すように、2段積
みの金型1,1’を一つのダイプレート上に複数個配置するようにしても良い。また、金
型1を3段積み以上に積み重ねるようにしても良い。一つのダイプレート上に複数個の金
型を配置する場合は、成形温度の熱的分布を考慮し、対称方向に設置するのが好ましい。
なお、上述した説明では、組み立てた第1光学素子成形用金型1の上に下型、硝材、上型
を順次載置する組立方法を示しているが、第1光学素子成形用金型1の上に組み立てた第
2光学素子成形用金型1’を載せるようにしてもよい。
それぞれ硝材4を挟んだ光学素子成形用金型1,1’を組み上げた後、成形工程を行う
。下側のダイプレート61を上昇させ、ほとんど圧力を加えない状態で、ダイプレート6
1,62を囲む図示しない石英管を下方に移動させて金型1,1’の周りを密封空間に形
成する。その後、図示しない真空装置で密封空間内を減圧し、更に、不活性ガス導入装置
を作動させて密封空間を不活性ガスで置換する。更に、図示しない真空装置で密封空間内
を再び真空にする。その後、図示しない赤外線ヒータなどで金型1,1’全体を加熱する
。硝材4が所定の温度に達した段階で、下側のダイプレート61に所定の圧力を加えて所
定量上昇させて成形する。成形終了後、冷却中もダイプレート61の圧力を保持する。
第1実施形態の光学素子成形用金型1は、下型2と上型3を組み立てた第1光学素子成
形用金型1の上に別の第2光学素子成形用金型1’を積み重ねれば、成形機の数を増やさ
ずに生産量を倍加させることができる。3段以上積み重ねることにより更に生産性は向上
する。
また、第1実施形態の光学素子成形用金型1は極めて簡素な構造を有している。下型2
と上型3の位置決めは、位置決め手段を構成するガイドピン50と位置決め用穴51を介
して行われる。そのため、据え付け準備の際の位置合わせ作業がいらない。下型2に対し
て上型3を位置決め手段50,51を介して載置するだけで金型1を組み立てることがで
きる。しかも、下型2及び上型3は成形機60のダイプレート61,62に固定する必要
はなく、下側のダイプレート61に載置するだけでよい。成形後は、成形品を取り出すた
めに、上型3を下型2から抜き出すことが必要になり、成形品の取り出しと金型1の分解
を同時に行うことができる。上型3は下型2に対して着脱自在に載置されているため、金
型1の分解は非常に容易であり、そのため、成形毎にメンテナンスを行うことも可能であ
り、メンテナンス性が良好である。また、成形に必要なセット型数+α個(予備品:例え
ば1個)のセット型を用意することで、コア型22のメンテナン時期がきたとしても、成
形機の可動を止めることなく成形ができる。
第1光学素子成形用金型1の上に別の第2光学素子成形用金型1’を積み重ねる際にも
、単に第1光学素子成形用金型1の上に第2光学素子成形用金型1’を組み立てていけば
よい構造となっており、簡素な構造により、迅速な成形作業が可能になっている。
また、ガイドピン50が位置決め手段50,51と連結手段50,52を兼用している
ため、部品の共通化により更に構造が簡素化され、金型を低コストとすることができる。
次に、本発明の光学素子成形用金型の第2実施形態について図5〜図7を参照しながら
説明する。この第2実施形態の光学素子成形用金型1bは、一個の金型で複数の光学素子
を成形する一般的な金型であり、簡単に積み重ねることにより、生産性を向上させること
ができる。図5は、金型を構成する主要部品の断面図、図6は、金型を構成する主要部品
の平面図で、(d)だけは底面図であり、図7は、各主要部品を用いて組み立てた金型の
断面構造を示す。
図5(a)、図6(a)に示す上型3bは、基本的に第1実施形態の上型3と同じ構造
であるが、成形面31がコア型22bの成形面221bの構造と対応して4個のレンズを
成形できる凹みを有する成形面31bが設けられている。また、上型3bの下面から下方
に突出しているガイドピン50bは、第1実施形態のガイドピン50より連結ピン502
bが長く、そのため、突出距離が大きく、後述するコイルバネ7により上型3bが下型2
bから比較的大きく離間しているときに、位置決め用穴51bに挿入できる程度の長さに
なっている。
図5(b)、図6(b)に示す胴型23bは、コア型22bが数μmの隙間で嵌る水平
断面がコア型22bとほぼ一致する内部空間231bを有する枠状体であり、内部空間2
31bの周囲の枠状体にはコア型22bの成形面221bとほぼ面一になる枠部233b
が設けられ、その枠部233bの上面は平坦になっており、上型3の下面外周部の平坦面
が密着できるようになっている。枠部233bの上面の四隅には上型のガイドピン50が
精度良く挿入される位置決め用穴51bが設けられている。この位置決め用穴51bは第
1実施形態の位置決め用穴51よりやや深くなっている。枠部233bの上面の位置決め
用穴51間の中間部に上面から上方に弾性体であるコイルバネ7が複数個(図面では4個
)突出して胴型23bに固定されている。コイルバネ7は、上型3を均等に保持できるよ
うな位置に設けることが好ましい。
図5(c)、図6(c)に示すコア型22bは、成形面221bの形状が複数個のレン
ズを成形できる複数個の凹みが設けられていること、及び成形面221bの高さが胴型2
3bの平面部232bとほぼ面一の高さになる点が第1実施形態のコア型22と相違する
。図5(d)、図6(d)の底面図に示す固定板21は、第1実施形態の固定板21と変
更がない。
コア型22bとコア型22bを嵌め込んだ胴型23bをそれぞれ固定板21に固定して
下型2bを組み立て、団子状の硝材4bを成形面221bの各凹みにそれぞれ載置し、上
型3の下面から突出しているガイドピン50bを下型2の上面に開口している位置決め用
穴51bに合わせて上型3bを下型2bの上に載置する。
図7に示すように、これにより、上型3bが弾性体であるコイルバネ7の付勢力で下型
2bからかなり離間し、上型3bが硝材4bに直接接触しないようになっているが、位置
決め手段を構成するガイドピン50bの先端が位置決め用穴51b内に挿入され、位置決
めが確保されている。
この光学素子成形用金型1bも、積み重ね可能であり、積み重ね方法及び成形方法は第
1実施形態とほぼ同じであるので、省略する。
第2実施形態の光学素子成形用金型1bは、第1実施形態の光学素子成形用金型1と同
様の簡素な構成を有しながら、一般的なレンズを成形可能であり、外形(外枠)形状が球
面レンズ等の円形に限らず、fθレンズ等の四角形状、その他複雑形状光学素子であって
も成形可能である。
なお、上記説明では、連結手段としてガイドピンと連結用穴の組み合わせを示したが、
例えば上枠の側面に上方に立ち上がる枠体を設け、この枠体で下型の固定板を収容するよ
うな構成でもよい。
本発明の光学素子成形用金型は、例えば、非球面ガラスレンズ、レンズアレイなどの複
雑な曲面を有するガラスレンズを熱プレス成形で成形する分野に利用可能である。
本発明の光学素子成形用金型の組立方法は、かかる金型を成形機上に組み立てて熱プレ
ス成形で光学素子を成形する用途に利用可能である。
本発明の光学素子成形用金型の第1実施形態を構成する主要部品の断面図。 本発明の光学素子成形用金型の第1実施形態を構成する主要部品の平面図((d)のみ底面図)。 図1に示した主要部品を有する金型の上に別の金型を積み上げていく方法を示す金型の断面構造。 成形機に第1実施形態の光学素子成形用金型を配置した状態を示す概略構成図。 第2実施形態の光学素子成形用金型を構成する主要部品の断面図。 第2実施形態の光学素子成形用金型を構成する主要部品の平面図((d)のみ底面図)。 第2実施形態の光学素子成形用金型の断面図。
符号の説明
1、1’:光学素子成形用金型、2:下型、3:上型、4:硝材、21:固定板、22
:コア型、23:胴型、32:貫通孔、50:ガイドピン、51:位置決め用穴、52:
連結用穴

Claims (6)

  1. 上面に成形面を有する下型と、前記下型に対して位置決め手段によって相互の位置決め
    がされて離間接近可能かつ着脱自在に載置され、下面に成形面を有する上型とを有し、
    前記上型及び下型のいずれか一方又は両方が相互の連結手段を有し、前記上型の上に前
    記連結手段を介して前記上下型の組を1組以上積み重ね可能としたことを特徴とする光学
    素子成形用金型。
  2. 請求項1記載の光学素子成形用金型において、
    前記連結手段が、前記上型の上面から突出しているガイドピンと、前記下型の下面に開
    口している前記ガイドピンが挿入される連結用穴とで構成されることを特徴とする光学素
    子成形用金型。
  3. 請求項2記載の光学素子成形用金型において、
    前記上型に、前記ガイドピンを前記上型の上面から突出させて固定可能及び前記上型の
    下面から突出させて固定可能な貫通孔が少なくとも4箇所設けられ、
    前記位置決め手段が、前記上型の下面から突出している前記ガイドピンと、前記下型の
    上面に開口している前記ガイドピンが挿入される位置決め用穴とで構成されることを特徴
    とする光学素子成形用金型。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の光学素子成形用金型において、
    前記下型が、上面に成形面を有するコア型と、前記コア型を固定する枠状の胴型とを有
    することを特徴とする光学素子成形用金型。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の光学素子成形用金型において、
    複数の凸レンズが設けられたレンズアレイを成形することを特徴とする光学素子成形用
    金型。
  6. 上面にガイドピンが挿入される位置決め用穴が開口している下型の上に硝材を載置する
    工程と、
    前記下型に下面にガイドピンが突出している上型を前記位置決め用穴に前記ガイドピン
    を挿入して載置する工程と、
    前記上型に設けられている連結手段を用いて下型を前記上型の上面に載置する工程と
    を有することを特徴とする光学素子成形用金型の組立方法。
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