JP2007243838A - 情報転送装置、情報受信装置およびコンピュータプログラム - Google Patents

情報転送装置、情報受信装置およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】情報を転送するシステムにおいて、素早い画面更新の再現性と高い画質を、低い処理負荷で効果的に実現すること。
【解決手段】この情報転送装置は、表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を圧縮処理するデータ圧縮部と、データ圧縮部により圧縮された第1の領域の画像情報を保持する第2の画像保持部と、画像取得部の出力に基づいて、第1の領域のうちデータ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、第2の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報を抽出して伸張するデータ伸張部と、第1のデータ保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報と、データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部とを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、PCやPDAなどの画面表示を、ネットワークを介して他のPCやプロジェクターなどの表示画面にリアルタイムで転送し、または表示することのできる情報転送装置、情報受信装置およびコンピュータプログラムに関する。
近年のノート型PCやプロジェクターの普及に伴い、PCとプロジェクターとをケーブルで接続してPCの画面表示をプロジェクターに拡大投影することによって発表資料を提示するプレゼンテーション方法が一般的となっている。また、プロジェクターの低価格化や小型化が進んでいることから、フォーマルなプレゼンテーションのみならず通常の会議などにおいても、資料の提示や議事録の共有などのために当該プレゼンテーション方法を利用する場面が増えてきている。
しかしながらプロジェクターは、スクリーン等に投影する性質上、設置場所の制約を受けやすい。そのため、プロジェクターを利用するには、プロジェクターの近くにPCを配置しなければならない。複数人が交代でプレゼンテーションをする場合には、各々がPCをプロジェクターの近くまで持ち運んで交代の度に繋ぎかえるか、あるいはあらかじめ一台のPCにデータをまとめておく等の事前準備が必要となっていた。
このような手間や事前準備を軽減するため、IEEE802.11b規格の無線LANやBluetooth(登録商標)などの無線伝送手段によりPCとプロジェクターとを接続するシステムが開発されている。無線伝送手段で接続すればプレゼンテーションをする発表者が自分のPCをプロジェクターの近くまで持ち運ぶ必要がなくなり、室内の任意の場所に配置することが可能になる。また、複数人が交代で発表する場合にも、発表者のPCを繋ぎかえる作業を容易に行うことが可能になる。さらに、同一の投影内容を複数のプロジェクターに同時に投影することも容易に行うことが可能となった。
ところで、PCの画面表示データを無線等のネットワークを介して転送する場合、RGBケーブルのような専用ケーブルにより有線接続をする場合とは異なり、一般に利用可能な伝送帯域が限られているため、画像データの圧縮が必要となる。PCの画面表示の転送の場合、転送するデータが予め分かっているわけではなく、また、画面サイズもXGA(1024×768)サイズかそれ以上と大きいものが用いられる。さらに任意のPCでの利用を考慮した場合、エンコード用の特別なハードウェアを用意することは困難であることから、変更のあった画面表示領域の画像データを静止画の連続データとして転送する方式が一般に用いられている。
静止画の圧縮方法としては、例えばzlib等を利用した圧縮歪のない可逆圧縮(例えば非特許文献1に開示)と、JPEG等の圧縮歪のある非可逆圧縮(例えば非特許文献2 に開示)とが知られている。従来、PCとプロジェクターとの間の静止画伝送には、このどちらか一方が用いられてきた。可逆圧縮方式を用いる場合、受信側でデコードすると文字通り元の画像がそのまま得られるものの、グラデーションの多い画像等では圧縮に時間を要し、圧縮後のデータサイズが大きいため転送に時間がかかる等のデメリットがあった。一方、非可逆圧縮方式を利用した場合、画像の内容に依らず安定した圧縮時間で圧縮でき、圧縮後のデータサイズを比較的小さくすることができるものの、伸張処理後に元の画像そのままの画像を得ることはできずノイズが発生するという問題があった。
そこで、まず始めに非可逆圧縮方式を用いて転送し、次いで、発生した圧縮誤差を後から可逆処理を用いて転送する方法により、素早い画面更新の再現性と高画質を効果的に実現することが従来行われている(特許文献1)。従来のこの方法では、圧縮方式に対応する伸張方式を用いて完全に画像を復元させ、圧縮誤差を取得している。ここで、非可逆圧縮方式であるJPEG方式は、複数の符号化処理をつなぎ合わせて圧縮処理を行っており、個々の符号化処理は、可逆であるものと非可逆であるものに分類することができる。したがって、符号化の結果非可逆になる原因処理が特定されるから、本来は非可逆である処理のみを誤差発生処理として取得すればよいことになる。すなわち、従来の方法では無駄な処理が含まれていた。
一方、非可逆である符号化処理の前後を差分として取得する方法は、動画圧縮において用いられている。しかし、差分を取得する対象領域が特に定められているわけではないため、結果として圧縮誤差が発生していない領域の差分までを誤差発生処理として取得してしまう。したがって、この方法も無駄な処理が含まれることになる。
一般に、伸張処理に含まれる逆量子化や逆DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)処理は複雑な計算を必要とするため、処理負荷が高くなる。すなわち、従来の方法では、無駄な処理を含む結果、必要以上に処理負荷が高くなるという問題があった。
さらに、上記静止画での圧縮誤差取得方法では、画像間で差分を取得するため、画面更新が発生した特定領域のみ差分を取得することができるが、動画における非可逆符号化処理の差分取得は、前記非可逆符号化処理を8×8ドット単位で行うため、差分取得領域を任意の領域に限定することはできない。そのため、両技術を単純に組み合わせることで、特定領域の差分取得と処理負荷の軽減は実現できないという問題もあった。
zlib Home Site、平成18年3月4日検索、インターネット<URL:http://www.zlib.net/> official JPEG homepage、平成18年3月4日検索、インターネット<URL:http://www.jpeg.org/> 特開2005−217827号公報
このように、従来の情報転送装置、情報受信装置およびコンピュータプログラムでは、転送の際の圧縮誤差の算出に複雑な計算を必要とし、また無駄な処理が含まれているため、処理負荷が高いという問題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、転送先たる転送受信装置における素早い画面更新の再現性と高い画質を、低い処理負荷で効果的に実現することのできる情報転送装置、情報受信装置およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、第1の本発明の情報転送装置は、表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を圧縮処理するデータ圧縮部と、データ圧縮部により圧縮された第1の領域の画像情報を保持する第2の画像保持部と、画像取得部の出力に基づいて、第1の領域のうちデータ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、第2の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報を抽出して伸張するデータ伸張部と、第1のデータ保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報と、データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、圧縮処理された画像情報および生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えている。
第2の本発明の情報転送装置は、表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、入力された画像情報を圧縮処理して出力するデータ圧縮部と、画像取得部の出力に基づいて、第1の領域のうちデータ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、第1の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報を抽出して出力する画像抽出部と、画像抽出部から出力されデータ圧縮部により圧縮された第2の領域の画像情報を伸張するデータ伸張部と、画像抽出部から出力された第2の領域の画像情報と、データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、圧縮処理された画像情報および生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えている。
第3の本発明の情報受信装置は、表示画面内の第1の領域の圧縮された画像情報と、第1の領域のうち圧縮に起因する誤差を含む第2の領域の誤差画像情報とを受信する受信部と、受信された画像情報を伸張するデータ伸張部と、伸張された画像情報を保持する伸張画像保持部と、受信された誤差画像情報に基づき、伸張画像保持部に保持された画像情報のうち誤差を補正すべき第2の領域を決定する領域決定部と、伸張画像保持部に保持された画像情報のうち第2の領域に対応する画像情報と、誤差画像情報とを合成して誤差補正画像を生成する誤差補正部と、伸張された画像情報の画像および生成された誤差補正画像を画面に表示する画像表示部とを備えている。
第4の本発明のコンピュータプログラムは、表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を圧縮処理するデータ圧縮部と、データ圧縮部により圧縮された第1の領域の画像情報を保持する第2の画像保持部と、画像取得部の出力に基づいて、第1の領域のうちデータ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、第2の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報を抽出して伸張するデータ伸張部と、第1のデータ保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報と、データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、圧縮処理された画像情報および生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えたことを特徴とする情報転送装置としてコンピュータを機能させる。
第5の本発明のコンピュータプログラムは、表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、画像取得部から出力された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、入力された画像情報を圧縮処理して出力するデータ圧縮部と、画像取得部の出力に基づいて、第1の領域のうちデータ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、第1の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報を抽出して出力する画像抽出部と、画像抽出部から出力されデータ圧縮部により圧縮された第2の領域の画像情報を伸張するデータ伸張部と、画像抽出部から出力された第2の領域の画像情報と、データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、圧縮処理された画像情報および生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えたことを特徴とする情報転送装置としてコンピュータを機能させる。
本発明によれば、情報を転送するシステムにおいて、素早い画面更新の再現性と高い画質を、低い処理負荷で効果的に実現することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1および図2は、本発明に係る一つの実施形態のプロジェクターシステムの概要を示す図である。
図1に示すように、この実施形態のプロジェクターシステムは、情報転送装置1と、情報受信装置2と、スクリーン3とを有している。
情報転送装置1は、プレゼンテーションのための画像情報を生成し、情報受信装置2に当該画像情報を転送する情報生成・発信手段である。情報転送装置1は、パーソナルコンピュータ(PC)などにより実現され、画像情報における画像間の更新画像情報や圧縮転送による誤差の誤差情報などを転送する機能を有する。
情報受信装置2は、情報転送装置1と無線などの回線で接続され、情報転送装置1から転送された画像情報をスクリーン3に投影するプロジェクターである。情報受信装置2は、情報転送装置1から転送された画像情報に基づいて具体的な画面表示を生成し、スクリーン3に投影して表示する。情報受信装置2は、情報転送装置1により転送された更新画像情報や誤差情報などに基づいて、ノイズを抑えた複数の表示画像を生成する。図1に示す例では、ユーザが操作する情報転送装置1の画面表示と同じ画面表示が、情報受信装置2によりスクリーン3に表示されている。なお、情報転送装置1および情報受信装置2の間の回線は、例えばIEEE802.11b等の無線回線などを用いることができる。
図2は、プロジェクターシステムの他の例を示している。図2に示す例では、情報転送装置1a・1bと情報受信装置2との間を、無線回線ではなくインターネットやイントラネットなどのネットワークNを用いて接続している。この例では、画面の表示情報の転送を行う情報転送装置同士が近接して存在する必要がなく、互いに離れた遠隔地に存在していても画面の表示情報を転送することが可能となる。
この実施形態のプロジェクターシステムでは、表示情報を生成し転送する情報転送装置1と、当該表示情報を受信してプロジェクター3に投影する情報受信装置2とが、互いに近接して配置される必要がない。すなわち、プレゼンテーションを行う場所(スクリーン3および情報受信装置2が設置された場所)と、情報を生成して保存してある場所(情報転送装置1が設置された場所)とが互いに離れていても、プレゼンテーションを実現することが可能となる。
なお、この例では情報受信装置2がスクリーン3に表示画像を投影しているが、これには限定されない。すなわち、スクリーン3に投影せず、情報受信装置2に備えられた表示手段に直接表示画像を表示するものであってもよい。
続いて、図3を参照して本発明の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図3は、本発明に係る第1の実施形態の情報転送装置の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、この実施形態の情報転送装置1は、画像生成部111、ディスプレイ112、更新画像取得部113、画像圧縮部114、画像転送部115、データ転送部116、および送信領域決定部117を備えている。
画像生成部111は、ディスプレイ112に表示する画像情報(表示情報)を生成する表示画像生成手段である。画像生成部111は、通常、表示する最新の画像を蓄えるため、画面の解像度に応じたサイズのフレームバッファ(図示せず)を備えている。画像生成部111は、インストールされたアプリケーションやOS、ディスプレイドライバの協調動作により表示画像の画像情報を生成し、生成された画像情報をフレームバッファに書き込む。画像生成部111は、例えばプレゼンテーション資料作成アプリケーション、ワードプロセッサアプリケーション、表計算アプリケーションなど画像情報を生成するアプリケーション等により実現される。画像生成部111は、生成した画像情報をフレームバッファに書き込むと、その内容をディスプレイ112に渡す。
ディスプレイ112は、画像生成部111により生成された画像情報に基づいて、対応する画像を表示する画像表示手段である。ディスプレイ112は、LCDディスプレイやCRTディスプレイなど、一般にPC等に用いられるディスプレイ装置を用いることができる。
更新画像取得部113は、例えば表示画像が更新される際の画像データやその更新位置のデータなどを含む更新画像情報を画像生成部111から取得する更新画像情報取得手段である。更新画像取得部113は、画像生成部111が生成しフレームバッファに書き込まれた画像情報に基づいて、更新された画像情報(第1の領域の画像情報)を更新画像情報として抽出する機能を有する。例えば、更新画像取得部113は、画像生成部111から画像を更新するために生成された更新情報の全て(画像データの全データ)を受け取り、そのまま更新画像情報として利用する。また、更新画像取得部113は、定期的に画像生成部111から最新の画像情報を取得し、取得した最新の画像情報と前回取得した画像情報と比較することで、更新のあった部分を更新画像情報として抽出してもよい。さらに、更新画像取得部113は、システム内で利用される画面更新等の描画系のイベントをフックすることにより、どの部分が更新されたかを監視し、得られた更新部分の画像のみをフレームバッファより更新画像情報として取得してもよい。
更新画像取得部113は、取得した更新画像情報を、画像圧縮部114に渡す。その結果、更新画像取得部113から画像圧縮部114へ渡される画像情報は、静止画データが連続したデータとなる。なお、画像情報の更新は、画面全体の単位で行うものであっても、画面の特定の一部の単位(例えば、ウィンドウの単位、ウィンドウ内の全部又は一部の単位など)で行うものであってもよいし、画面の任意の一部分の単位で行うものであってもよい。
画像圧縮部114は、更新画像取得部113や後述する送信領域決定部117から渡された更新画像情報及び誤差情報のうち、画像データを圧縮処理するデータ圧縮手段である。画像圧縮部114は、例えば、静止画の圧縮で最も一般的なJPEG方式などを用いたデータ圧縮手段により実現される。この実施形態の情報転送装置1では、画像情報を帯域の限られたネットワークNを介して転送するため、圧縮効率の優れた非可逆圧縮を用いている。画像圧縮部114は、圧縮後の画像データを画像の更新位置情報とともに画像転送部115に渡す。
画像転送部115は、更新画像情報もしくは圧縮誤差情報が圧縮された画像情報を情報受信装置2に転送するデータ送信手段である。画像転送部115は、更新位置および圧縮された画像データを含む更新画像情報の転送をデータ転送部116に指示する機能を有する。画像転送部115は、情報受信装置2における画像情報の復元や表示に必要な場合、画像情報に圧縮前後の画像データサイズの情報等を付加する機能をも有している。
なお、画像転送部115は、誤差情報を転送する場合、情報受信装置2において圧縮誤差を正しく表示画像に反映することが可能なように、更新画像情報と区別がつくようにして、情報受信装置2への転送をデータ転送部116に指示する。具体的には、画像転送部115は、更新画像情報か誤差情報かを示すフラグ情報を更新画像情報や誤差情報に付加して転送する。
データ転送部116は、情報受信装置2へ画像情報を送信するネットワークインタフェースである。データ転送部116は、イーサネット(登録商標)やモデムなどネットワークNに対応する通信インタフェースを用いることができる。
送信領域決定部117は、画面の更新画像情報に基づいて圧縮誤差を送信するか否かについて判定し、圧縮誤差を送信する画像領域(第2の領域)を決定する圧縮誤差送信領域決定手段である。送信領域決定部117は、例えば、ある領域の画像更新がなされ、その後一定時間更新されていない場合に、送信すべき誤差情報を決定する。すなわち、送信領域決定部117は、短時間表示されるに過ぎない画面の画像情報については圧縮誤差を送信せず、一定時間以上表示が継続されて圧縮誤差が目立つ状態になってはじめて圧縮誤差を送信する。また、送信領域決定部117は、その領域の画像が更新されてしまえば、圧縮誤差の送信を行わない。これは、画像が更新されることで圧縮誤差を送信する意味を失うからである。この場合、送信領域決定部117は、一定時間更新されていない領域の圧縮誤差を送信すべく、画像圧縮部114に通知する。なお、送信領域決定部117が圧縮誤差を送信する領域を決定する方法はこれには限定されず、その他種々の方法を用いることができる。
次に、図4を参照して、この実施形態の情報転送装置1の動作を説明する。図4は、この実施形態の情報転送装置1の動作を示すフローチャートである。
画像生成部111が画面表示の画像情報を更新すると、更新画像取得部113は、更新画像情報を取得する(ステップ11。以後「S11」のように示す)。更新画像情報を取得すると、更新画像取得部113は、取得した更新画像情報を画像圧縮部114に渡す。
更新画像情報が渡されると、画像圧縮部114は、所定の非可逆圧縮方式により更新画像情報を圧縮処理する(S12)。
圧縮処理された更新画像情報は、画像転送部115に渡され、データ転送部116を介してネットワークNに向けて送信される(S13)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S14)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S15)。
条件が成立する場合(S15のYes)、送信領域決定部117は、誤差情報の転送を画像圧縮部114に指示する。指示を受けた画像圧縮部114は、圧縮画像データ(先に転送された更新画像情報)に含まれる誤差を計算して誤差情報を生成し、画像転送部115に渡す(S16)。
圧縮誤差を含む誤差情報を受け取ると、画像転送部115は、データ転送部116を介してネットワークNに向けて誤差情報を送信する(S17)。
条件が成立しない場合(S15のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
このように、この実施形態の情報転送装置によれば、一定時間経過しても更新されない更新画像情報について圧縮誤差の誤差情報を生成して情報受信装置に向けて転送するので、非可逆圧縮方式による画像ノイズを定期的に抑えることが可能になる。
ここで、図3、図5および図6を参照して、第1の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部114について詳細に説明する。図5は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図、図6は、同じく画像圧縮部に備えられるフレームバッファの概要を示す図である。
図5に示すように、この実施形態の情報転送装置1における画像圧縮部114は、色空間変換部121、DCT部122、量子化前データ保存部123、量子化部124、量子化後データ保存部125、エントロピー符号化部126、量子化後データ取得部127、逆量子化部128、量子化前データ取得部129、および圧縮誤差計算部130を備えている。
色空間変換部121は、更新画像取得部113から渡された更新画像情報のうち、RGB色空間で表現された画像データをYCbCr色空間へ変換処理を行う変換手段である。一般にPCなどの画像情報ではRGB色空間で表現された画像データを用いているが、色に対する人の目の感度はRGB間で均一ではない。そこで、この実施形態の画像圧縮部114では、RGB色空間の画像データをYCbCr色空間の画像データに変換して、人の目の感度の低い領域を排除可能とすることで画像データの圧縮効果を向上させている。
DCT部122は、色空間変換部121でYCbCr色空間に変換された画像データを離散コサイン変換して周波数成分ごとのDCT係数に変換する変換手段である。量子化部124は、DCT部122で変換された画像データ、および後述する圧縮誤差計算部130から渡された画像データを、所定の量子化テーブルに基づいて量子化する量子化手段である。エントロピー符号化部126は、量子化部124から渡された画像データをハフマン符号等により圧縮・符号化する符号化手段である。色空間変換部121、DCT部122、量子化部124およびエントロピー符号化部126は、非可逆圧縮方式として知られるJPEG方式において用いられる各構成と同様のものを用いることができる。
量子化前データ保存部123は、DCT部122により変換された画像データ(DCT係数)を一定期間保持するデータ記憶手段である。具体的には、量子化前データ保存部123は、DCT後の画像データを蓄えておくために、図6に示すような画面の解像度に応じたサイズのフレームバッファから構成される。すなわち、この実施形態のDCT部122は、8×8画素を1つのブロックとして直交変換を行うため、量子化前データ保存部123のフレームバッファをあらかじめ8×8画素毎にブロック化しておく。そして、DCT部122は、更新画像情報に含まれる位置情報に基づいてDCTされた画像データを当該フレームバッファに書き込む。
量子化後データ保存部125は、量子化部124により量子化された画像データを一定期間保持するデータ記憶手段である。具体的には、量子化前データ保存部123と同様に、図6に示すような8×8画素毎にブロック化したフレームバッファから構成される。そして、量子化部124は、更新画像情報に含まれる位置情報に基づいて、当該量子化された画像データを当該フレームバッファに書き込む。
量子化前データ取得部129は、送信領域決定部117より圧縮誤差を送信すべき領域を指示されると、量子化前データ保存部123の指示された領域に保持されていた画像データを取得(抽出)するデータ読取手段である。また、量子化後データ取得部127は、送信領域決定部117より圧縮誤差を送信すべき領域を指示されると、量子化後データ保存部125の指示された領域に保持されていた画像データを取得(抽出)するデータ読取手段である。
逆量子化部128は、量子化後データ取得部127が取得した画像データを、量子化部124で用いたのと同一の量子化テーブルで逆量子化する量子化後データ逆量子化手段である。
圧縮誤差計算部130は、量子化前データ取得部129において取得した画像データと、逆量子化部128において生成した画像データとの差分を圧縮誤差として計算する演算手段である。すなわち、量子化部124に入力される前の画像データである量子化前データ保存部123に保持された画像データと、量子化部124から出力された画像データを逆量子化部128により再生した画像データとの差分は、量子化部124において発生する圧縮誤差となる。圧縮誤差計算部130は、得られた圧縮誤差を量子化部124に渡す。
次に、図7を参照して、図5に示すこの実施形態の画像圧縮部114の動作を説明する。図7は、この実施形態の情報転送装置1における画像圧縮部114の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S141)、色空間変換部121は、更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S142)。
画像データがYCbCr色空間に変換されると、DCT部122は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S143)。
DCT処理が行われると、DCT部122は、量子化前データ保存部123の8×8ブロック毎に区切られたフレームバッファの対応領域に、変換されたDCT係数を書き込む(S144)。また、DCT部122は、変換されたDCT係数を量子化部124に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部124は、当該DCT係数を量子化する(S145)。
量子化処理が行われると、量子化部124は、量子化後データ保存部125のフレームバッファの対応領域に、当該量子化されたデータを書き込む(S146)。また、量子化部124は、量子化されたデータをエントロピー符号化部126に渡す。
エントロピー符号化部126は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S147)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S148)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S149)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S150)。
条件が成立する場合(S150のYes)、送信領域決定部117は、量子化後データ取得部127に取得すべきデータの領域を指示する。量子化後データ取得部127は、量子化後データ保存部125に保持された量子化後データから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S151)。取得したデータは逆量子化部128に渡される。
逆量子化部128は、量子化部124での量子化処理における量子化テーブルと同一の量子化テーブルを用いて、取得された量子化後データを逆量子化する(S152)。逆量子化されたデータは圧縮誤差計算部130に渡される。
量子化前データ取得部129は、送信領域決定部117からの指示に基づき、量子化前データ保存部123に保持された量子化前データから、量子化後データ取得部127が量子化後データ保存部125からデータを取得した領域と同じ領域(対応する領域)のデータを取得する(S153)。取得したデータは圧縮誤差計算部130に渡される。
圧縮誤差計算部130は、取得した量子化前データと、量子化後データを逆量子化したデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差を量子化部124に渡す(S154)。
量子化部124は、渡された圧縮誤差をさらに量子化して量子化されたデータをエントロピー符号化部126に渡す(S155)。
エントロピー符号化部126は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S156)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S157)。
条件が成立しない場合(S150のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
このように、この実施形態の情報転送装置によれば、画像圧縮部において量子化の際の誤差を誤差情報として算出し、当該誤差情報を量子化・符号化して送信するので、非可逆圧縮によって生ずるノイズを補正することができる。
続いて、図8を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図8は、本発明に係る第2の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報転送装置は、第1の実施形態の情報転送装置の画像圧縮部114を、図8に示す画像圧縮部214に置き換えたものである。そこで、第1の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。第1の実施形態の画像圧縮部114では、量子化前データおよび量子化後データの両方を保持して誤差情報を算出していたが、第2の実施形態の画像圧縮部214では、量子化前のデータのみを保持する点において相違している。
図8に示すように、この実施形態の画像圧縮部214は、色空間変換部221、DCT部222、量子化前データ保存部223、量子化部224、エントロピー符号化部225、量子化前データ取得部226、逆量子化部227、および圧縮誤差計算部228を備えている。色空間変換部221、DCT部222、量子化前データ保存部223、量子化部224、エントロピー符号化部225、量子化前データ取得部226、逆量子化部227、および圧縮誤差計算部228は、それぞれ第1の実施形態における色空間変換部121、DCT部122、量子化前データ保存部123、量子化部124、エントロピー符号化部116、量子化前データ取得部129、逆量子化部128、および圧縮誤差計算部130と対応し、共通の機能を有している。すなわち、この実施形態の画像圧縮部214は、第1の実施形態の画像圧縮部114から、量子化部124および逆量子化部128の間に配置された量子化後データ保存部125および量子化後データ取得部127を省いた構成を有している。
この実施形態の画像圧縮部214では、量子化前データ取得部226は、圧縮誤差を計算する際、送信領域決定部117から指示された領域に基づいて量子化前データ保存部223から量子化前データを取得する。量子化前データ取得部226は、取得した量子化前データを再度量子化部224に渡し、量子化部224は、渡されたデータを量子化する。そして、逆量子化部227は、量子化されたデータを逆量子化し、逆量子化されたデータを圧縮誤差計算部228に渡す。すなわち、量子化前データ取得部226が、圧縮誤差計算部228および量子化部224に量子化前データを渡すことで、圧縮誤差計算部228が、量子化・逆量子化プロセスを経たデータと量子化前のデータとの差分に基づいて圧縮誤差を計算している。
次に、図9を参照して、図8に示すこの実施形態の画像圧縮部214の動作を説明する。図9は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部214の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S241)、色空間変換部221は、更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S242)。
画像データがYCbCr色空間に変換されると、DCT部222は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S243)。
DCT処理が行われると、DCT部222は、量子化前データ保存部223の8×8ブロック毎に区切られたフレームバッファの対応領域に、変換されたDCT係数を書き込む(S244)。また、DCT部222は、変換されたDCT係数を量子化部224に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部224は、当該DCT係数を量子化する(S245)。量子化処理が行われると、量子化部224は、量子化されたデータをエントロピー符号化部225に渡す。
エントロピー符号化部225は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S246)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S247)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S248)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S249)。
条件が成立する場合(S249のYes)、量子化前データ取得部226は、送信領域決定部117の指示に基づいて、量子化前データ保存部223に保持された量子化前データから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S250)。取得したデータは、量子化部224および圧縮誤差計算部228に渡される。
誤差が存在する領域のデータを受け取ると、量子化部224は、当該データを量子化処理する(S251)。量子化されたデータは、逆量子化部227に渡される。
逆量子化部227は、量子化部224での量子化処理における量子化テーブルと同一の(対応する)量子化テーブルを用いて、渡された量子化後データを逆量子化する(S252)。逆量子化されたデータは圧縮誤差計算部228に渡される。
圧縮誤差計算部228は、取得した量子化前データと、量子化後データを逆量子化したデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差を量子化部224に渡す(S253)。
量子化部224は、渡された圧縮誤差をさらに量子化して量子化されたデータをエントロピー符号化部225に渡す(S254)。
エントロピー符号化部225は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S255)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S256)。
条件が成立しない場合(S249のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
この実施形態の情報転送装置によれば、画像圧縮部において量子化前のデータのみを保持する構成を有している。そのため、量子化後データを保持するフレームバッファ分のメモリ使用量を節減することができる。
続いて、図10を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図10は、本発明に係る第3の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報転送装置は、第1の実施形態において量子化前後のデータに基づいて圧縮誤差を求めていたのに対し、DCT前後のデータに基づいて圧縮誤差を求めている点が相違している。そこで、第1の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
図10に示すように、この実施形態の画像圧縮部314は、色空間変換部321、DCT前データ保存部322、DCT部323、量子化部324、量子化後データ保存部325、エントロピー符号化部326、量子化後データ取得部327、逆量子化部328、逆DCT部329、DCT前データ取得部330、および圧縮誤差計算部331を備えている。色空間変換部321、DCT部323、量子化部324、量子化後データ保存部325、エントロピー符号化部326、量子化後データ取得部327、逆量子化部328、および圧縮誤差計算部331は、それぞれ第1の実施形態における色空間変換部121、DCT部122、量子化部124、量子化後データ保存部125、エントロピー符号化部126、量子化後データ取得部127、逆量子化部128、および圧縮誤差計算部130と対応し、共通の機能を有している。すなわち、この実施形態の画像圧縮部314は、第1の実施形態の画像圧縮部114に、量子化前データ保存部123および量子化前データ取得部129に代えてDCT前データ保存部322およびDCT前データ取得部330を備え、さらに逆DCT部329を備えた構成を有している。
DCT前データ保存部322は、DCT部323の前処理である色空間変換部321から渡された色空間変換データを一定期間保持するデータ記憶手段である。また、DCT前データ取得部330は、送信領域決定部117より圧縮誤差を送信すべき領域を指示されると、DCT前データ保存部322の指示された領域に保持されていた画像データを取得するデータ読取手段である。逆DCT部329は、逆量子化部328から渡される誤差情報についての逆量子化データ(DCT係数)を逆DCTして圧縮誤差計算部331に変換データを渡す変換手段である。
この実施形態の画像圧縮部314では、量子化後データ取得部327は、圧縮誤差を計算する際、送信領域決定部117より指示された領域に基づいて量子化後データ保存部325から量子化後データを取得する。量子化後データ取得部327は、取得した量子化後データを逆量子化部328に渡し、逆量子化部328は、渡されたデータを逆量子化して逆DCT部329に渡す。そして、逆DCT部329は、渡されたデータを逆DCTして圧縮誤差計算部331に渡す。
一方、DCT前データ取得部330は、送信領域決定部117からの指示に基づき、量子化後データ取得部327が取得した画像データの領域に対応する領域の画像データをDCT前データ保存部322から取得して圧縮誤差計算部331に渡す。その結果、圧縮誤差計算部331は、逆DCT部329から渡されたデータとDCT前データ保存部322に格納されている対応領域のデータとの差分を計算することで、圧縮誤差を求めることができる。
このように、この実施形態の情報転送装置では、量子化・逆量子化プロセスに加えてDCT・逆DCTプロセスを経たデータと、DCT前のデータとの差分から圧縮誤差を求めている。すなわち、画像圧縮部において量子化処理による誤差に加えてDCTに伴う誤差も加味した圧縮誤差を求めることが可能になる。
次に、図11を参照して、図10に示すこの実施形態の画像圧縮部314の動作を説明する。図11は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部314の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S341)、色空間変換部321は、更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S342)。
画像データがYCbCr色空間に変換されると、色空間変換部321は、変換された画像データ(DCT前データ)をDCT前データ保存部322に書き込む(S343)。あわせて、色空間変換部321は、変換された画像データをDCT部323に渡す。
画像データを受け取ると、DCT部323は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S344)。DCT処理が行われると、DCT部323は、変換されたDCT係数を量子化部324に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部324は、当該DCT係数を量子化する(S345)。
量子化処理が行われると、量子化部324は、量子化後データ保存部325のフレームバッファの対応領域に、当該量子化されたデータを書き込む(S346)。また、量子化部324は、量子化されたデータをエントロピー符号化部326に渡す。
エントロピー符号化部326は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S347)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S348)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S349)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S350)。
条件が成立する場合(S350のYes)、送信領域決定部117は、量子化後データ取得部327に取得すべきデータ領域を指示する。量子化後データ取得部327は、量子化後データ保存部125に保持された量子化後データから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S351)。取得したデータは逆量子化部328に渡される。
逆量子化部328は、量子化部324での量子化処理における量子化テーブルと同一の量子化テーブルを用いて、取得された量子化後データを逆量子化する(S352)。逆量子化されたデータは逆DCT部329に渡される。
逆DCT部329は、渡されたデータ(DCT係数)を逆DCTして画像データを生成し、圧縮誤差計算部331に渡す(S353)。
DCT前データ取得部330は、送信領域決定部117からの指示に基づき、量子化前データ保存部322に保持されたDCT前データから、量子化後データ取得部327が量子化後データ保存部325からデータを取得した領域と同じ領域(対応する領域)のデータを取得する(S354)。取得したデータは圧縮誤差計算部331に渡される。
圧縮誤差計算部331は、取得したDCT前データと、量子化後データを逆量子化・逆DCTしたデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差をDCT部323に渡す(S355)。
DCT部323は、渡された圧縮誤差をDCTして量子化部324に渡し、量子化部324は渡されたDCT係数を量子化してエントロピー符号化部326に渡す(S356)。
エントロピー符号化部326は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S357)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S358)。
条件が成立しない場合(S350のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
この実施形態の情報転送装置によれば、量子化誤差に加えてDCT誤差を加味した誤差情報を生成する構成を有するので、誤差情報の精度を高めることができる。
続いて、図12を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図12は、本発明に係る第4の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報転送装置は、第3の実施形態の情報転送装置の画像圧縮部314を、図12に示す画像圧縮部414に置き換えたものである。そこで、第3の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。第3の実施形態の画像圧縮部314では、DCT前データおよび量子化後データを保持して誤差情報を算出していたが、第4の実施形態の画像圧縮部414では、DCT前のDCT前データのみを保持する点において相違している。
図12に示すように、この実施形態の画像圧縮部414は、色空間変換部421、DCT前データ保存部422、DCT部423、量子化部424、エントロピー符号化部425、逆量子化部427、逆DCT部428、DCT前データ取得部426、および圧縮誤差計算部429を備えている。色空間変換部421、DCT前データ保存部422、DCT部423、量子化部424、エントロピー符号化部425、逆量子化部427、逆DCT部428、DCT前データ取得部426、および圧縮誤差計算部429は、それぞれ第3の実施形態における色空間変換部321、DCT前データ保存部322、DCT部323、量子化部324、エントロピー符号化部326、逆量子化部328、逆DCT部329、DCT前データ取得部330、および圧縮誤差計算部331と対応し、共通の機能を有している。すなわち、この実施形態の画像圧縮部414は、第3の実施形態の画像圧縮部314から、量子化後データ保存部325および量子化後データ取得部327を省いた構成を有している。
この実施形態の画像圧縮部414では、DCT前データ取得部426は、圧縮誤差を計算する際、送信領域決定部117から指示された領域に基づいてDCT前データ保存部422からDCT前データを取得する。DCT前データ取得部426は、取得したDCT前データをDCT部423および圧縮誤差計算部429に渡す。DCT部423は、渡されたデータをDCTする。また、DCTされたデータは、量子化部424に渡され、量子化部424は、渡されたデータを量子化する。そして、逆量子化部427は、量子化されたデータを逆量子化し、逆量子化されたデータを逆DCT部428に渡す。逆DCT部428は渡されたデータを逆DCTし、得られた画像データを圧縮誤差計算部429に渡す。すなわち、DCT前データ取得部426が、圧縮誤差計算部429およびDCT部423にDCT前データを渡すことで、圧縮誤差計算部429が、DCT・量子化・逆量子化・逆DCTプロセスを経たデータとDCT前のデータとの差分に基づいて圧縮誤差を計算している。
次に、図13を参照して、図12に示すこの実施形態の画像圧縮部414の動作を説明する。図13は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部414の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S441)、色空間変換部421は、更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S442)。
画像データがYCbCr色空間に変換されると、色空間変換部421は、変換された画像データ(DCT前データ)をDCT前データ保存部422に書き込む(S443)。あわせて、色空間変換部421は、変換された画像データをDCT部423に渡す。
画像データを受け取ると、DCT部423は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S444)。DCT処理が行われると、DCT部423は、変換されたDCT係数を量子化部424に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部424は、当該DCT係数を量子化する(S445)。量子化処理が行われると、量子化部424は、量子化されたデータをエントロピー符号化部425に渡す。
エントロピー符号化部425は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S446)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S447)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S448)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S449)。
条件が成立する場合(S449のYes)、送信領域決定部117は、DCT前データ取得部426に取得すべきデータ領域を指示する。DCT前データ取得部426は、DCT前データ保存部422に保持されたDCT前のデータから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S450)。取得したデータはDCT部423および圧縮誤差計算部429に渡される。
誤差が存在する領域のデータを受け取ると、DCT部423は、当該データをDCTする(S451)。得られたDCT係数は、量子化部424に渡される。
DCT係数を受け取ると、量子化部424は、当該データを量子化処理する(S452)。量子化されたデータは、逆量子化部427に渡される。
逆量子化部427は、量子化部424での量子化処理における量子化テーブルと同一の(対応する)量子化テーブルを用いて、渡された量子化後データを逆量子化する(S453)。逆量子化されたデータは逆DCT部428に渡される。
逆量子化されたDCT係数を受け取ると、逆DCT部428は、当該データを逆DCTし、得られた画像データを圧縮誤差計算部429に渡す(S454)。
圧縮誤差計算部429は、取得したDCT前データと、取得したDCT前データをDCT・量子化・逆量子化・逆DCTしたデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差をDCT部423に渡す(S455)。
DCT部423は、渡された圧縮誤差をさらにDCTして量子化部424に渡す。量子化部424は、DCT部423から渡された圧縮誤差をさらに量子化して量子化されたデータをエントロピー符号化部425に渡す(S456)。
エントロピー符号化部425は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S457)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S458)。
条件が成立しない場合(S449のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
この実施形態の情報転送装置によれば、量子化誤差に加えてDCT誤差を加味した誤差情報を生成する構成を有するので、誤差情報の精度を高めることができる。また、第2の実施形態と同様、量子化後データを保持しておくフレームバッファを用意する必要がないため、メモリ使用量を節減することができる。
続いて、図14を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図14は、本発明に係る第5の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報転送装置は、第1の実施形態において量子化前後のデータに基づいて圧縮誤差を求め、第3の実施形態においてさらにDCT前後のデータに基づいて圧縮誤差を求めていたのに対し、色空間変換前後のデータに基づいて圧縮誤差を求めている点が相違している。そこで、第1および第3の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。
図14に示すように、この実施形態の画像圧縮部514は、色空間変換前データ保存部521、色空間変換部522、DCT部523、量子化部524、量子化後データ保存部525、エントロピー符号化部526、量子化後データ取得部527、逆量子化部528、逆DCT部529、色空間逆変換部530、色空間変換前データ取得部531、および圧縮誤差計算部532を備えている。色空間変換部522、DCT部523、量子化部524、量子化後データ保存部525、エントロピー符号化部526、量子化後データ取得部527、逆量子化部528、および圧縮誤差計算部532は、それぞれ第1の実施形態における色空間変換部121、DCT部122、量子化部124、量子化後データ保存部125、エントロピー符号化部126、量子化後データ取得部127、逆量子化部128、および圧縮誤差計算部130と対応し、共通の機能を有している。また、逆DCT部529は、第3の実施形態における逆DCT部329と対応し、共通の機能を有している。
すなわち、この実施形態の画像圧縮部514は、第1の実施形態の画像圧縮部114の量子化前データ保存部123および量子化前データ取得部129に代えて色空間変換前データ保存部521および色空間変換前データ取得部531を備え、さらに逆DCT部529および色空間逆変換部530を備えた構成を有している。
色空間変換前データ保存部521は、色空間変換部522の前処理である更新画像取得部113から渡された更新画像データを一定期間保持するデータ記憶手段である。また、色空間変換前データ取得部531は、送信領域決定部117より圧縮誤差を送信すべき領域を指示されると、色空間変換前データ保存部521の指示された領域に保持されていた画像データを取得するデータ読取手段である。色空間逆変換部530は、逆DCT部529から渡される誤差情報についての画像データを色空間変換部522とは逆方向の色空間変換を行って圧縮誤差計算部532に変換データを渡す変換手段である。
この実施形態の画像圧縮部514では、量子化後データ取得部527は、圧縮誤差を計算する際、送信領域決定部117より指示された領域に基づいて量子化後データ保存部525から量子化後データを取得する。量子化後データ取得部527は、取得した量子化後データを逆量子化部528に渡し、逆量子化部528は、渡されたデータを逆量子化して逆DCT部529に渡す。そして、逆DCT部529は、渡されたデータを逆DCTして色空間逆変換部530に渡す。さらに、色空間逆変換部530は、渡された画像データを色空間逆変換を実行して変換データを圧縮誤差計算部532に渡す。
一方、色空間変換前データ取得部531は、量子化後データ取得部527が取得した画像データの領域に対応する領域の画像データを色空間変換前データ保存部521から取得して圧縮誤差計算部532に渡す。その結果、圧縮誤差計算部532は、色空間逆変換部530から渡されたデータと色空間変換前データ保存部521に格納されている対応領域のデータとの差分を計算することで、圧縮誤差を求めることができる。
このように、この実施形態の情報転送装置では、量子化・逆量子化プロセス、DCT・逆DCTプロセスに加えて色空間変換・色空間逆変換を経たデータと、色空間変換前のデータとの差分から圧縮誤差を求めている。すなわち、画像圧縮部において量子化処理による誤差、DCTに伴う誤差に加えて、色空間変換に伴う誤差をも加味した圧縮誤差を求めることが可能になる。
次に、図15を参照して、図14に示すこの実施形態の画像圧縮部514の動作を説明する。図15は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部514の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S541)、当該更新画像情報は、色空間変換前データ保存部521および色空間変換部522に入力される。色空間変換前データ保存部521は、入力された更新画像情報の画像データを記憶する(S542)。
一方、色空間変換部522は、入力された更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S543)。画像データがYCbCr色空間に変換されると、色空間変換部522は、変換された画像データをDCT部523に渡す。
画像データを受け取ると、DCT部523は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S544)。DCT処理が行われると、DCT部523は、変換されたDCT係数を量子化部524に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部524は、当該DCT係数を量子化する(S545)。
量子化処理が行われると、量子化部524は、量子化後データ保存部525のフレームバッファの対応領域に、当該量子化されたデータを書き込む(S546)。また、量子化部524は、量子化されたデータをエントロピー符号化部526に渡す。
エントロピー符号化部526は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S547)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S548)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S549)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S550)。
条件が成立する場合(S550のYes)、送信領域決定部117は、量子化後データ取得部527に取得すべきデータ領域を指示する。量子化後データ取得部527は、量子化後データ保存部525に保持された量子化後データから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S551)。取得したデータは逆量子化部528に渡される。
逆量子化部528は、量子化部524での量子化処理における量子化テーブルと同一の量子化テーブルを用いて、取得された量子化後データを逆量子化する(S552)。逆量子化されたデータは逆DCT部529に渡される。
逆DCT部529は、渡されたデータ(DCT係数)を逆DCTして画像データ(DCT前データ)を生成し、色空間逆変換部530に渡す(S553)。
画像データを受け取ると、色空間逆変換部530は、当該画像データを色空間変換部522と逆方向の色空間変換を行い、変換データを圧縮誤差計算部532に渡す(S554)。
色空間変換前データ取得部531は、送信領域決定部117からの指示に基づき、色空間変換前データ保存部521に保持された色空間変換前データから、量子化後データ取得部527が量子化後データ保存部525からデータを取得した領域と同じ領域(対応する領域)のデータを取得する(S555)。取得したデータは圧縮誤差計算部532に渡される。
圧縮誤差計算部532は、取得した色空間変換前データと、量子化後データを逆量子化・逆DCT・色空間逆変換したデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差を色空間変換部522に渡す(S556)。
色空間変換部522は、渡された圧縮誤差に係る画像データを色空間変換してDCT部523に渡し、DCT部523は、渡された圧縮誤差をDCTして量子化部524に渡し、量子化部524は、渡されたDCT係数を量子化してエントロピー符号化部526に渡す(S557)。
エントロピー符号化部526は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S558)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S559)。
条件が成立しない場合(S550のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
この実施形態の情報転送装置によれば、量子化誤差・DCT誤差に加えて色空間変換誤差を加味した誤差情報を生成する構成を有するので、誤差情報の精度を高めることができる。
続いて、図16を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報転送装置について詳細に説明する。図16は、本発明に係る第6の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報転送装置は、第5の実施形態の情報転送装置の画像圧縮部514を、図16に示す画像圧縮部614に置き換えたものである。そこで、第5の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。第5の実施形態の画像圧縮部514では、色空間変換前データおよび量子化後データを保持して誤差情報を算出していたが、第6の実施形態の画像圧縮部614では、色空間変換前の色空間変換前データのみを保持する点において相違している。
図16に示すように、この実施形態の画像圧縮部614は、色空間変換前データ保存部621、色空間変換部622、DCT部623、量子化部624、エントロピー符号化部625、逆量子化部627、逆DCT部628、色空間逆変換部629、色空間変換前データ取得部626、および圧縮誤差計算部630を備えている。色空間変換部622、DCT部623、量子化部624、エントロピー符号化部625、逆量子化部627、および圧縮誤差計算部630は、それぞれ第1の実施形態における色空間変換部121、DCT部122、量子化部124、エントロピー符号化部126、逆量子化部128、および圧縮誤差計算部130と対応し、共通の機能を有している。また、色空間変換前データ保存部621、色空間変換前データ取得部626、および逆DCT部628は、第5の実施形態における色空間変換前データ保存部521、色空間変換前データ取得部531、および逆DCT部529と対応し、共通の機能を有している。
すなわち、この実施形態の画像圧縮部614は、第5の実施形態の画像圧縮部514から、量子化後データ保存部525および量子化後データ取得部527を省いた構成を有している。
この実施形態の画像圧縮部614では、色空間変換前データ取得部626は、圧縮誤差を計算する際、送信領域決定部117から指示された領域に基づいて色空間変換前データ保存部621から色空間変換前データを取得する。色空間変換前データ取得部626は、取得した色空間変換前データを色空間変換部622および圧縮誤差計算部630に渡す。色空間変換部622は、渡されたデータを色空間変換してDCT部623に渡し、DCT部623は、渡されたデータをDCTする。また、DCTされたデータは、量子化部624に渡され、量子化部624は、渡されたデータを量子化する。そして、逆量子化部627は、量子化されたデータを逆量子化し、逆量子化されたデータを逆DCT部628に渡す。逆DCT部628は、渡されたデータを逆DCTし、得られた画像データを色空間逆変換部629に渡す。色空間逆変換部629は、色空間変換部622と逆方向の色空間変換を行い、変換された画像データを圧縮誤差計算部630に渡す。すなわち、色空間変換前データ取得部626が、圧縮誤差計算部630および色空間変換部622に色空間変換前データを渡すことで、圧縮誤差計算部630が、色空間変換・DCT・量子化・逆量子化・逆DCT・色空間逆変換プロセスを経たデータと、色空間変換前のデータとの差分に基づいて圧縮誤差を計算している。
次に、図17を参照して、図16に示すこの実施形態の画像圧縮部614の動作を説明する。図17は、この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部614の動作を示すフローチャートである。
更新画像取得部113から更新画像情報が入力されると(S641)、当該更新画像情報は、色空間変換前データ保存部621および色空間変換部622に入力される。色空間変換前データ保存部621は、入力された更新画像情報の画像データを記憶する(S642)。
一方、色空間変換部622は、入力された更新画像情報の画像データの色空間をRGBからYCbCrに変換する(S643)。画像データがYCbCr色空間に変換されると、色空間変換部622は、変換された画像データをDCT部623に渡す。
画像データを受け取ると、DCT部623は、当該画像データを8×8画素毎にDCTする(S644)。DCT処理が行われると、DCT部623は、変換されたDCT係数を量子化部624に渡す。
DCT係数を受け取ると、量子化部624は、当該DCT係数を量子化する(S645)。量子化処理が行われると、量子化部624は、量子化されたデータをエントロピー符号化部625に渡す。
エントロピー符号化部625は、渡された量子化結果をエントロピー符号化する(S646)。
エントロピー符号化されたデータは、画像転送部115に渡され、画像転送部115は、圧縮画像データを含む更新画像情報を転送する(S647)。
送信領域決定部117は、更新画像取得部113が取得する更新画像情報を監視し、一定時間経過するまで待機する(S648)。送信領域決定部117は、所定の条件(例えば、一定時間経過しても転送した更新画像情報に係る更新領域が、依然として更新されていない等)が成立するか判定する(S649)。
条件が成立する場合(S649のYes)、送信領域決定部117は、色空間変換前データ取得部626に取得すべきデータ領域を指示する。色空間変換前データ取得部626は、色空間変換前データ保存部621に保持された色空間変換前のデータから、誤差が存在する領域のデータを取得する(S650)。取得したデータは色空間変換部622および圧縮誤差計算部630に渡される。
誤差が存在する領域のデータを受け取ると、色空間変換部622は、当該データを色空間変換する(S651)。色空間変換されたデータは、DCT部623に渡される。
色空間変換されたデータを受け取ると、DCT部623は、当該データをDCTする(S652)。得られたDCT係数は、量子化部624に渡される。
DCT係数を受け取ると、量子化部624は、当該データを量子化処理する(S653)。量子化されたデータは、逆量子化部627に渡される。
逆量子化部627は、量子化部624での量子化処理における量子化テーブルと同一の(対応する)量子化テーブルを用いて、渡された量子化後データを逆量子化する(S654)。逆量子化されたデータは逆DCT部628に渡される。
逆量子化されたDCT係数を受け取ると、逆DCT部628は、当該データを逆DCTし、得られた画像データを色空間逆変換部629に渡す(S655)。
画像データを受け取ると、色空間逆変換部629は、色空間変換部622と逆方向の色空間変換を行い、色空間逆変換されたデータは圧縮誤差計算部630に渡される(S656)。
圧縮誤差計算部630は、取得した色空間変換前データと、取得した色空間変換前データを色空間変換・DCT・量子化・逆量子化・逆DCT・色空間逆変換したデータとの間の圧縮誤差を計算し、得られた圧縮誤差を色空間変換部622に渡す(S657)。
圧縮誤差を受け取ると、色空間変換部622は、当該圧縮誤差に係る画像データをさらに色空間変換してDCT部623に渡し、DCT部623は、渡された圧縮誤差をさらにDCTして量子化部624に渡す。量子化部624は、DCT部623から渡された圧縮誤差をさらに量子化して量子化されたデータをエントロピー符号化部625に渡す(S658)。
エントロピー符号化部625は、渡された量子化データをエントロピー符号化して画像転送部115に渡す(S659)。
符号化されたデータを受け取った画像転送部115は、得られた圧縮誤差の圧縮データを含む誤差情報を送信する(S660)。
条件が成立しない場合(S649のNo)、誤差情報の送信は行われず、更新画像送信の処理が繰り返される。
この実施形態の情報転送装置によれば、量子化誤差、DCT誤差に加えて色空間変換誤差を加味した誤差情報を生成する構成を有するので、誤差情報の精度を高めることができる。また、第2および第4の実施形態と同様、量子化後データを保持しておくフレームバッファを用意する必要がないため、メモリ使用量を節減することができる。
次に、本発明の他の実施形態に係る情報受信装置について詳細に説明する。図18は、本発明に係る第7の実施形態の情報受信装置の構成を示すブロック図である。
図18に示すように、この実施形態の情報受信装置2は、データ受信部701、受信データ処理部702および画像表示部703を備えている。また、受信データ処理部702は、画像伸張部704、伸張画像保持部705、補正領域決定部706、伸張画像取得部707および圧縮誤差計算部708を備えている。
データ受信部701は、ネットワークNを介して転送されてきた画像情報を受信するインタフェース手段である。データ受信部701は、第1ないし第6の実施形態の情報転送装置におけるデータ転送部116に対応し、イーサネット(登録商標)などのインタフェース手段を用いることができる。データ受信部701は、更新画像情報や圧縮誤差画像情報と当該圧縮誤差画像情報に含まれる誤差補正領域を示す補正領域情報とを分離してそれぞれ画像伸張部704および補正領域決定部706に渡す機能をも有している。
画像伸張部704は、ネットワークNから転送されてきた圧縮画像情報を、当該圧縮画像情報に施された圧縮方式に対応する伸張方式で伸張処理するデータ伸張手段である。画像伸張部704は、受け取った圧縮画像情報を伸張した結果、内容が更新画像である場合、伸張内容を伸張画像保持部705および画像表示部703に渡す。一方、画像伸張部704は、受け取った圧縮画像情報を伸張した結果、内容が圧縮誤差である場合、伸張内容を圧縮誤差計算部708に渡す。
画像表示部703は、画像伸張部704により伸張された画像情報および圧縮誤差計算部708により計算された誤差補正画像を表示する表示手段である。画像表示部703は、例えばスクリーン3に画像を投影する投影装置や、自ら画像を表示するディスプレイ装置などにより実現することができる。
伸張画像保持部705は、ネットワークNを介して転送されてきた圧縮更新画像を画像伸張部704により伸張処理した結果得られた画像を、一定期間保持しておくデータ記憶手段である。伸張画像保持部705は、情報転送装置の画像サイズに対応したサイズのフレームバッファを備えており、情報転送装置からの画像情報に基づいて、当該フレームバッファの対応領域に書き込み処理を行う。
補正領域決定部706は、圧縮誤差を補正する領域を決定する圧縮誤差補正領域決定手段である。補正領域決定部706は、例えば情報転送装置から転送されてきた圧縮誤差画像情報に含まれる補正領域情報に基づいて誤差補正領域を決定する。
伸張画像取得部707は、補正領域決定部706より指示された誤差補正領域に基づいて、伸張画像保持部705から対応領域の画像情報を取得する伸張画像情報取得手段である。
圧縮誤差計算部708は、補正領域決定部706より指示された領域に基づいて伸張画像保持部705から取得した伸張画像データと、圧縮誤差画像の伸張画像データとを合成する圧縮誤差補正手段である。圧縮誤差計算部708は、伸張画像保持部705の画像データと圧縮誤差画像の画像データとを合成し、合成画像を画像表示部703に出力する機能をも有している。
次に、図19を参照してこの実施形態の情報受信装置の動作を説明する。図19は、この実施形態に係る情報受信装置の動作を示すフローチャートである。
データ受信部701は、ネットワークNを介して更新画像情報を受信すると、更新画像情報や圧縮誤差画像情報を画像伸張部704に渡し、圧縮誤差画像情報に含まれる補正領域情報を補正領域決定部706に渡す(S21)。
更新画像情報を受け取ると、画像伸張部704は、圧縮された方式に対応する伸張方式で更新画像情報を伸張する(S22)。
更新画像情報が伸張されると、画像伸張部704は、伸張した画像情報を画像表示部703に出力し、画像表示部703は当該画像情報を投影・表示する(S23)。あわせて、画像伸張部704は、伸張画像保持部705に設けられた情報転送装置の画像サイズに対応したサイズのフレームバッファに、伸張した画像情報を書き込む(S24)。画像情報が表示されると、データ受信部701は受信待機状態となる(S25)。
一定時間の経過後、データ受信部701がデータを受信し(S26)、受信した圧縮画像情報が再び更新画像データである場合(S26のYes)、画像伸張部704は、圧縮された方式に対応する伸張方式で更新画像情報を伸張し、ステップ22からの処理を繰り返す(S22)。
一方、一定時間経過後にデータ受信部701が受信した圧縮画像情報が誤差情報である場合(S26のYes)、画像伸張部704は、受信した圧縮誤差情報を伸張処理して圧縮誤差計算部708に渡す(S27)。
あわせて、補正領域決定部706は、データ受信部701から圧縮誤差画像情報に含まれる補正領域情報を受け取り、補正すべき誤差補正領域を決定して伸張画像取得部707に指示する。伸張画像取得部707は、伸張画像保持部705に保持されていた画像情報の当該誤差補正領域のデータを読み出して圧縮誤差計算部708に渡す(S28)。
誤差領域のデータを受け取ると、圧縮誤差計算部708は、画像伸張部704により伸張処理された圧縮誤差情報と、渡された誤差補正領域のデータ(更新画像情報)とを合成して圧縮誤差を計算し、誤差補正画像を生成する(S29)。
誤差補正画像が生成されると、圧縮誤差計算部708は、当該誤差補正画像を画像表示部703に出力し、画像表示部703は、当該誤差補正画像を表示する(S30)。
このように、この実施形態の情報受信装置によれば、所定期間ごとに受信される圧縮誤差情報に基づいて表示画像の誤差領域を補正するので、表示画像の質を高めることができる。
続いて、図20を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報受信装置について詳細に説明する。図20は、本発明に係る第8の実施形態の情報受信装置における受信データ処理部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報受信装置は、第7の実施形態の情報受信装置の受信データ処理部702を、図20に示す受信データ処理部712に置き換えたものである。そこで、第7の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。第7の実施形態の受信データ処理部702では、伸張処理終了後の画像データを保持して誤差補正を行っていたが、第8の実施形態では、図20における受信データ処理部712において、逆量子化後のデータを保持して誤差補正を行う点で相違している。
図20に示すように、この実施形態の受信データ処理部712は、エントロピー復号化部721、逆量子化部722、逆量子化データ保持部723、逆DCT部724、色空間逆変換部725、補正領域決定部726、逆量子化データ取得部727および量子化誤差補正部728を備えている。
エントロピー復号化部721は、データ受信部701から渡されたデータをエントロピー復号化する復号化手段である。エントロピー復号化部721は、第1の実施形態の情報転送装置におけるエントロピー符号化部126と対応し、エントロピー符号化部126の符号化手法に対応する復号化手法を用いる。
逆量子化部722は、エントロピー復号化部721から渡されたデータを逆量子化する逆量子化手段である。逆量子化手段722は、第1の実施形態の情報転送装置における量子化部124と対応し、当該量子化部124の量子化手法に対応する逆量子化手法を用いる。処理するデータが圧縮更新画像である場合、逆量子化部722は、逆量子化結果を逆量子化データ保持部723および逆DCT部724に渡す。一方、処理するデータが圧縮誤差画像である場合、逆量子化部722は、逆量子化結果を量子化誤差補正部728に渡す。
逆DCT部724は、逆量子化部722または量子化誤差補正部728から渡されたデータを逆DCTする変換手段である。逆DCT部724は、第1の実施形態のDCT部122と対応し、当該DCT部122の変換手法に対応する変換手法を用いる。
色空間逆変換部725は、逆DCT部724から渡されたデータを色空間逆変換する変換手段である。色空間逆変換部725は、第1の実施形態の色空間変換部121に対応し、当該色空間変換部121の変換手法に対応する変換手法を用いる。具体的には、色空間逆変換部725は、YCbCr色空間の画像データをRGB色空間の画像データに変換する。
補正領域決定部726は、第7の実施形態の補正領域決定部706と共通の構成・機能を有する。
逆量子化データ取得部727は、補正領域決定部726から指示された誤差補正領域に基づき、逆量子化データ保持部723から対応領域のデータを取得するデータ読取手段である。
量子化誤差補正部728は、補正領域決定部726より指示された誤差補正領域に基づいて逆量子化データ保持部723から取得した逆量子化データと、圧縮誤差画像の逆量子化データとを合成する量子化誤差補正手段である。圧縮誤差補正部728は、逆量子化データ保持部723の画像データと圧縮誤差画像の逆量子化データとを合成し、得られた逆量子化データを逆DCT部724に出力する機能をも有している。
続いて、図21を参照して、この実施形態の情報受信装置の動作を説明する。
データ受信部701は、ネットワークNを介して更新画像情報を受信すると、更新画像情報や圧縮誤差画像情報をエントロピー復号化部721に渡し、圧縮誤差画像情報に含まれる補正領域情報を補正領域決定部726に渡す(S41)。
更新画像情報等を受け取ると、エントロピー復号化部721は、受け取った更新画像情報等をエントロピー復号化し、得られたデータを逆量子化部722に渡す(S42)。
復号化されたデータを受け取ると、逆量子化部722は、受け取ったデータを逆量子化してDCT係数を生成する(S43)。DCT係数が生成されると、逆量子化部722は、得られたDCT係数を逆DCT部724に渡す。
逆DCT部724は、受け取ったDCT係数を逆DCTしてYCbCr色空間の画像情報を生成する(S44)。
画像情報が生成されると、色空間逆変換部725は、当該画像情報をRGB色空間の画像情報に変換して画像表示部703に出力する。画像表示部703は、受け取った画像情報を投影・表示する(S45)。
一方、逆量子化部722は、逆量子化データ保持部723に設けられた情報転送装置の画像サイズに対応したサイズのフレームバッファに、生成されたDCT係数を書き込む(S46)。画像表示部703が画像情報を表示すると、データ受信部701は受信待機状態となる(S47)。
一定時間の経過後、データ受信部701がデータを受信し、受信した圧縮画像情報が再び更新画像データである場合(S48のNo)、エントロピー復号化部721は当該データを復号化し、逆量子化部722は、受け取ったデータを逆量子化してDCT係数を生成し、以後上記の処理を繰り返す。
一方、一定時間経過後にデータ受信部701が受信した圧縮画像情報が圧縮誤差画像情報である場合(S48のYes)、エントロピー復号化部721は圧縮誤差画像情報を復号化し(S49)、逆量子化部722は、復号化された圧縮誤差画像情報を逆量子化処理する。逆量子化された圧縮誤差画像情報は、量子化誤差補正部728に渡される(S50)。
あわせて、補正領域決定部726は、データ受信部701から圧縮誤差画像情報のうち補正領域情報を受け取り、補正すべき誤差補正領域を決定して逆量子化データ取得部727に指示する。逆量子化データ取得部727は、逆量子化データ保持部723に保持されていた逆量子化データ(DCT係数)の当該誤差補正領域のデータを読み出して量子化誤差補正部728に渡す(S51)。
誤差補正領域のデータを受け取ると、量子化誤差補正部728は、逆量子化部722により逆量子化処理された圧縮誤差画像情報と、渡された誤差領域のデータ(更新画像情報)とを合成して圧縮誤差を計算して誤差補正画像に対応するDCT係数を生成する(S52)。
誤差補正画像に対応するDCT係数が生成されると、量子化誤差補正部728は、当該誤差補正画像のDCT係数を逆DCT部724に渡す。逆DCT部724は、受け取ったDCT係数を逆DCTして得られた画像データを色空間逆変換部725に渡す。色空間逆変換部725は、YCbCr色空間の画像データをRGB色空間の画像データに変換して画像表示部703に出力する。画像表示部703は、当該誤差補正画像を表示する(S53)。
この実施形態の情報受信装置によれば、逆量子化データにより誤差情報データを生成する。この場合、圧縮に用いられたダウンサンプリング比によっては誤差補正に用いるデータ量を減らすことができるため、逆量子化データ保持部723にて用いるメモリ使用量が節減できる場合があり、さらに処理時間が短くなることも期待できる。
また、情報転送装置において用いられるアップサンプリングフィルタと情報受信装置において用いられるアップサンプリングフィルタに相違がある場合に、アップサンプル後のデータ同士を合成すると、アップサンプリングフィルタの違いによる新たな誤差が発生する可能性がある。この実施形態では、アップサンプル前に誤差を補正するため、当該誤差の増加を防ぐことができる。
続いて、図22を参照して、本発明の他の実施形態に係る情報受信装置について詳細に説明する。図22は、本発明に係る第9の実施形態の情報受信装置における受信データ処理部の構成を示すブロック図である。この実施形態の情報受信装置は、第7および第8の実施形態の情報受信装置の受信データ処理部702および712を、図22に示す受信データ処理部812に置き換えたものである。そこで、第7および第8の実施形態と共通する構成要素について共通の符号を付して示し、重複する説明は省略する。第7の実施形態の受信データ処理部702では、伸張処理終了後の画像データを保持して誤差補正を行っていたが、第9の実施形態では、図22における受信データ処理部812において、逆DCT後のデータを保持して誤差補正を行う点で相違している。
図22に示すように、この実施形態の受信データ処理部812は、エントロピー復号化部821、逆量子化部822、逆DCT部823、逆DCT後データ保持部824、色空間逆変換部825、補正領域決定部826、逆DCT後データ取得部827およびDCT後誤差補正部828を備えている。エントロピー復号化部821、逆量子化部822、逆DCT部823、色空間逆変換部825、および補正領域決定部826は、それぞれ第8の実施形態におけるエントロピー復号化部721、逆量子化部722、逆DCT部724、色空間逆変換部725、および補正領域決定部726と対応し、共通の構成・機能を有している。
逆DCT後データ保持部824は、逆DCT部823が逆DCTした画像データを一定期間保持するデータ記憶手段である。また、逆DCT後データ取得部827は、補正領域決定部826から指示された誤差補正領域に基づき、逆DCT後データ保持部824から対応領域のデータを取得するデータ読取手段である。
DCT後誤差補正部828は、補正領域決定部826より指示された領域に基づいて逆DCT後データ保持部824から取得したDCT係数データと、圧縮誤差画像のDCT係数データとを合成するDCT後誤差補正手段である。DCT後誤差補正部828は、逆DCT後データ保持部824のDCT係数と圧縮誤差画像のDCT係数とを合成し、得られたDCT係数(逆DCT後データ)を色空間逆変換部825に出力する機能をも有している。
続いて、図23を参照して、この実施形態の情報受信装置の動作を説明する。
データ受信部701は、ネットワークNを介して更新画像情報を受信すると、更新画像情報をエントロピー復号化部821に渡し、圧縮誤差画像情報を補正領域決定部826に渡す(S61)。
更新画像情報を受け取ると、エントロピー復号化部821は、受け取った更新画像情報をエントロピー復号化し、得られたデータを逆量子化部822に渡す(S62)。
復号化されたデータを受け取ると、逆量子化部822は、受け取ったデータを逆量子化してDCT係数を生成する。DCT係数が生成されると、逆量子化部822は、得られたDCT係数を逆DCT部823に渡す(S63)。
逆DCT部823は、受け取ったDCT係数を逆DCTしてYCbCr色空間の画像情報を生成する(S64)。
画像情報が生成されると、色空間逆変換部825は、当該画像情報をRGB色空間の画像情報に変換して画像表示部703に出力する。画像表示部703は、受け取った画像情報を投影・表示する(S65)。
一方、逆DCT部823は、逆DCT後データ保持部824に設けられた情報転送装置の画像サイズに対応したサイズのフレームバッファに、生成された画像データを書き込む(S66)。画像表示部703が画像情報を表示すると、データ受信部701は受信待機状態となる(S67)。
一定時間の経過後、データ受信部701がデータを受信し、受信した圧縮画像情報が再び更新画像情報である場合(S68のNo)、エントロピー復号化部821は当該データを復号化し、逆量子化部822は、受け取ったデータを逆量子化してDCT係数を生成し、以後上記の処理を繰り返す。
一方、一定時間経過後にデータ受信部701が受信した圧縮画像情報が圧縮誤差画像情報である場合(S68のYes)、エントロピー復号化部821は圧縮誤差画像情報を復号化し(S69)、逆量子化部822は、復号化された圧縮誤差画像情報を逆量子化処理し(S70)、逆DCT部823は、逆量子化された圧縮誤差画像情報を逆DCTする。変換された圧縮誤差画像情報は、DCT後誤差補正部828に渡される(S71)。
あわせて、補正領域決定部826は、データ受信部701から圧縮誤差画像情報のうち補正領域情報を受け取り、補正すべき誤差補正領域を決定して逆DCT後データ取得部827に指示する。逆DCT後データ取得部827は、逆DCT後データ保持部824に保持されていた画像データの当該誤差補正領域のデータを読み出してDCT後誤差補正部828に渡す(S72)。
誤差補正領域のデータを受け取ると、DCT後誤差補正部828は、逆DCT部823により逆DCT処理された圧縮誤差補正情報と、渡された誤差領域のデータ(更新画像情報)とを合成して圧縮誤差を計算し、誤差補正画像を生成する(S73)。
誤差補正画像が生成されると、色空間逆変換部825は、誤差補正画像の色空間をYCbCr色空間からRGB色空間に変換する。変換された画像データは画像表示部703に渡される。画像表示部703は、当該誤差補正画像を表示する(S74)。
この実施形態の情報受信装置によれば、情報転送装置と情報受信装置との間でDCTの実装が異なっている場合にも、丸め誤差等を排除することができる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記説明では、本発明に係る実施形態の情報転送装置および情報受信装置について説明したが、これには限定されない。すなわち、第1ないし第6の実施形態に係る情報転送装置と、第7ないし第9の実施形態に係る情報受信装置とを適宜組み合わせて、プロジェクターシステムとして構成することも可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化してもよい。例えば、上記各実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して構成してもかまわない。
また、上記第1ないし第6の実施形態に係る情報転送装置において、情報転送装置から情報受信装置の画面情報を転送している間に、第1ないし第6の実施形態である情報転送装置の画像圧縮部114ないし614の構成を適宜変更してもよい。同様に第7ないし第9の実施形態である情報受信装置の受信データ処理部702、712および812の構成を適宜変更してもかまわない。ここで、画像圧縮部114ないし614の構成の変更や受信データ処理部702、712および812の構成の変更は、ユーザの好みに応じて切り替えてもよいし、情報転送装置および情報受信装置における処理負荷が所定の負荷値よりも多くなった場合に、自動的に切り替えるように構成してもよい。
また、上記実施形態では情報転送装置、情報受信装置として説明しているが、コンピュータにコンピュータプログラム(ソフトウェア)をインストールすることによって当該情報転送装置、情報受信装置として機能するものであってもよい。
上記実施形態におけるソフトウェアは、フレキシブルディスクなどのコンピュータが読み出し可能な記憶媒体に記憶されていても良く、また、ソフトウェア(プログラム)単体として伝送されるものでもよい。この場合、記憶媒体に記憶されたソフトウェア(プログラム)をコンピュータが読み出したり、LANやインターネッ上のサイト(サーバ)からダウンロードしてインストールしたりすることにより、各実施形態における処理が可能になる。
つまり、本発明におけるソフトウェア(プログラム)は、コンピュータと独立した記憶媒体に記憶されているものだけに限らず、LANやインターネットなどの伝送媒体を介して流通されるものも含まれる。
なお、記憶媒体としては、上記フレキシブルディスクの他、例えば磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVDなど)、光磁気ディスク(MOなど)、半導体メモリなど、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式はいずれの形態であっても良い。
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフトなどのMW(ミドルウェア)などが本実施形態を実現するための各処理の一部を実行しても良い。
さらに、記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネットなどにより伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。また、記憶媒体は一つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記録媒体に含まれ、媒体構成はいずれの構成であっても良い。
なお、コンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコンなどの一つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステムなどのいずれの構成であっても良い。
また、コンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコンなども含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
本発明は、電子機器製造業に適用することができる。
本発明に係る一つの実施形態のプロジェクターシステムの概要を示す図である。 本発明に係る一つの実施形態のプロジェクターシステムの概要を示す図である。 本発明に係る第1の実施形態の情報転送装置の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置1の動作を示すフローチャートである。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部に備えられるフレームバッファの概要を示す図である。 この実施形態の情報転送装置1における画像圧縮部114の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第2の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部214の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第3の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部314の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第4の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部414の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第5の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部514の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第6の実施形態の情報転送装置における画像圧縮部の構成を示すブロック図である。 この実施形態の情報転送装置における画像圧縮部614の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第7の実施形態の情報受信装置の構成を示すブロック図である。 この実施形態に係る情報受信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第8の実施形態の情報受信装置における受信データ処理部の構成を示すブロック図である。 この実施形態に係る情報受信装置の動作を示すフローチャートである。 本発明に係る第9の実施形態の情報受信装置における受信データ処理部の構成を示すブロック図である。 この実施形態に係る情報受信装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1…情報転送装置、2…情報受信装置、3…スクリーン、111…画像生成部、112…ディスプレイ、113…更新画像取得部、114…画像圧縮部、115…画像転送部、116…データ転送部、117…送信領域決定部、701…データ受信部、702…受信データ処理部、703…画像表示部。

Claims (9)

  1. 表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を圧縮処理するデータ圧縮部と、
    前記データ圧縮部により圧縮された前記第1の領域の画像情報を保持する第2の画像保持部と、
    前記画像取得部の出力に基づいて、前記第1の領域のうち前記データ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記第2の画像保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報を抽出して伸張するデータ伸張部と、
    前記第1のデータ保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報と、前記データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、
    前記圧縮処理された画像情報および前記生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部と
    を備えたことを特徴とする情報転送装置。
  2. 表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、
    入力された画像情報を圧縮処理して出力するデータ圧縮部と、
    前記画像取得部の出力に基づいて、前記第1の領域のうち前記データ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記第1の画像保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報を抽出して出力する画像抽出部と、
    前記画像抽出部から出力され前記データ圧縮部により圧縮された前記第2の領域の画像情報を伸張するデータ伸張部と、
    前記画像抽出部から出力された前記第2の領域の画像情報と、前記データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、
    前記圧縮処理された画像情報および前記生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部と
    を備えたことを特徴とする情報転送装置。
  3. 前記データ圧縮部は、さらに前記誤差画像情報を圧縮処理し、
    前記転送部は、さらに前記データ圧縮部により圧縮処理された前記誤差画像情報を外部に転送することを特徴とする請求項1または2記載の情報転送装置。
  4. 表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、
    前記取得された第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、
    前記取得された第1の領域の画像情報を圧縮する第1のデータ圧縮部と、
    前記画像取得部の出力に基づいて、前記第1の領域のうち前記データ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記第1の画像保持部により保持された画像情報のうち前記決定された第2の領域の画像情報を圧縮する第2のデータ圧縮部と、
    前記第2のデータ圧縮部により圧縮された第2の領域の画像情報を伸張する伸張部と、
    前記第1の画像保持部により保持された画像情報のうち第2の領域の画像情報と、前記データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、
    前記第1のデータ圧縮部により得られた圧縮後画像情報を含む更新画像情報および前記誤差計算部により生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部と
    を備えたことを特徴とする情報転送装置。
  5. 前記第1の画像保持部は、前記第1の領域の画像情報として該第1の領域のDCT係数を保持することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報転送装置。
  6. 前記第2の画像保持部は、前記圧縮された第1の領域の画像情報として該第1の領域の量子化データを保持することを特徴とする請求項1記載の情報転送装置。
  7. 表示画面内の第1の領域の圧縮された画像情報と、前記第1の領域のうち前記圧縮に起因する誤差を含む第2の領域の誤差画像情報とを受信する受信部と、
    前記受信された画像情報を伸張するデータ伸張部と、
    前記伸張された画像情報を保持する伸張画像保持部と、
    前記受信された誤差画像情報に基づき、前記伸張画像保持部に保持された画像情報のうち誤差を補正すべき前記第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記伸張画像保持部に保持された画像情報のうち前記第2の領域に対応する画像情報と、
    前記誤差画像情報とを合成して誤差補正画像を生成する誤差補正部と、
    前記伸張された画像情報の画像および前記生成された誤差補正画像を画面に表示する画像表示部と
    を備えたことを特徴とする情報受信装置。
  8. 表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を圧縮処理するデータ圧縮部と、
    前記データ圧縮部により圧縮された前記第1の領域の画像情報を保持する第2の画像保持部と、
    前記画像取得部の出力に基づいて、前記第1の領域のうち前記データ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記第2の画像保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報を抽出して伸張するデータ伸張部と、
    前記第1のデータ保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報と、前記データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、
    前記圧縮処理された画像情報および前記生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えたことを特徴とする情報転送装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラム。
  9. 表示画面内において更新された第1の領域の画像情報を出力する画像取得部と、
    前記画像取得部から出力された前記第1の領域の画像情報を保持する第1の画像保持部と、
    入力された画像情報を圧縮処理して出力するデータ圧縮部と、
    前記画像取得部の出力に基づいて、前記第1の領域のうち前記データ圧縮部に起因する圧縮誤差の転送対象とすべき第2の領域を決定する領域決定部と、
    前記第1の画像保持部により保持された画像情報のうち前記第2の領域の画像情報を抽出して出力する画像抽出部と、
    前記画像抽出部から出力され前記データ圧縮部により圧縮された前記第2の領域の画像情報を伸張するデータ伸張部と、
    前記画像抽出部から出力された前記第2の領域の画像情報と、前記データ伸張部により伸張された画像情報とに基づいて、圧縮誤差を含む誤差画像情報を生成する誤差計算部と、
    前記圧縮処理された画像情報および前記生成された誤差画像情報を外部に転送する転送部とを備えたことを特徴とする情報転送装置としてコンピュータを機能させるコンピュータプログラム。
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