JP2007243499A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
効率的な無線基地局間ハンドオーバを実現し、かつCATV網またはIP網等をバックボーンとして当該ネットワーク内を流れる制御情報の量を削減する。
【解決手段】
CATVに接続された複数の制御局11から、それぞれ複数の無線基地局12がツリー構造に接続され、制御局11は、制御局に属する何れかの無線基地局12が所持するべき情報を、当該制御局11に属する全ての無線基地局にブロードキャストし、当該全ての無線基地局12はブロードキャストされた情報を所持する通信システムであって、何れかの無線基地局12は、ハンドオーバを制御するパケット制御装置13を備える。
【選択図】 図1
Description
一方、CATV(コミュニティアンテナテレビジョン)網やIP(インターネットプロトコル)網を電話機のバックボーンとして利用する通信技術が知られている。図10に示した通信システムを、CATV網に利用した例を図11に示す。
本発明の他の目的は、効率的な無線基地局間のハンドオーバを実現し、これによりバックボーンネットワークの制御トラフィックを削減することにある。
本発明の他の目的は、高速なCATV網,IP網等をバックボーンネットワークの一部として使用することで、従来、高速ではなかった携帯型電話機等による通信システムを高速化することにある。
(1) 少なくとも1つの制御局にそれぞれ複数の無線基地局が接続され、
前記制御局は、前記制御局に属する何れかの無線基地局の配下端末あてのパケットを、当該制御局に属する全ての無線基地局にブロードキャストする通信システムであって、
前記無線基地局には、パケット制御装置が接続されており、
前記パケット制御装置は、
前記ブロードキャストされたパケットからあて先端末IDを取り出して記憶するあて先端末IDテーブルと、
前記ブロードキャストされたパケットから、携帯端末用パケットのみをスルーする第1のパケットスルーフィルタと、
前記配下端末のID第2のパケットスルーフィルタと、
を有することを特徴とする通信システム。
端末から無線基地局への接続要求である『呼設定』を受け取った場合において、
当該端末のIDが前記あて先端末IDテーブルに記憶されているときは、前記制御局に『呼設定』を通知することなく前記端末に無線リンクを許可し、
当該端末のIDが前記あて先端末IDテーブルに記憶されていないときは、(当該端末がまだ前記配下端末ではないと判断して)前記制御局との間で接続手順を実行し、前記端末に前記無線リンクを許可する、
ことを特徴とする(1)に記載の通信システム。
前記配下端末から『ハンドオーバ切断』を受信した場合には、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクを切断する「待機状態」に移行し、
前記「待機状態」において『呼設定』があったときは、(2)に記載の処理を実行し、前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは、上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断する「待ち受け状態」に移行することを特徴とする(1)に記載の通信システム。
前記配下端末からの通信要求信号であるアップリンク信号を第1の設定期間内に受信しないときは、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクが切断されて「信号待ち状態」に移行し、
前記「信号待ち状態」において、
第2の設定期間内に、前記配下端末からアップリンク信号を受信したときは無線リンクを接続して通信を再開し、
前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断する「待ち受け状態」に移行し、
第2の設定期間内に、前記配下端末からアップリンク信号を受信せず、かつ前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知しないときは、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクが切断されている「待機状態」に移行し、
前記「待機状態」において、端末から『呼設定』を受信したときは、(2)に記載の処理を実行し、前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは、上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断されている「待ち受け状態」に移行することを特徴とする(1)に記載の通信システム。
・端末側から見て、既存の基地局に対する動作と同じ動作で、ハンドオーバやその他の制御が可能となる。
・制御パケットの伝送をTCPにより行うことで制御の確実性が保障される。また、データパケットの伝送をUDPにより行うことで、データの伝送時間の連続性が確保される。
・本発明の通信システムでは、既存の通信システムに使用されるPHS等の電話機をそのまま使用することができる。
制御局11の下位側に複数の無線基地局12がツリー状に接続され、無線基地局12の上位側(制御局11側)には、ケーブルインタフェース13と、パケット制御装置14とが接続されている。
制御局11は、制御局11に属する何れかの無線基地局12の配下端末あてのパケットを、その制御局11に属する全ての無線基地局12にブロードキャストする。
ケーブルインタフェース13は、本実施形態ではケーブルモデムとしての役割をパケット制御装置14とで分担している。
パケット制御装置14は、あて先端末IDテーブル141と、第1のパケットスルーフィルタ142と、第2のパケットスルーフィルタ143と、コントローラ144とを備えている。なお、パケット制御装置14の機能は、実質上ケーブルインタフェース13がその一部を分担することができるし、無線基地局12がその一部を分担することもできる。
第1のパケットスルーフィルタ142は、ブロードキャストされたパケットから、携帯端末用パケットのみをスルーする。
コントローラ144は、第1のパケットスルーフィルタ142や第2のパケットスルーフィルタ143の制御等、パケット制御装置14の全体を制御する。
通信システム1では、パケット制御装置14が、制御局11から受け取ったパケットのあて先端末IDをあて先端末IDテーブル141に記憶している。そしてパケット制御装置14が、受け取ったパケットを端末Tに送信するべきか否か、制御局11に問い合わせることなく自力で判断している。したがって、制御局11と、制御局11の上位に接続されているISDN網等とでやり取りするパケットの量が大幅に削減され、制御局11での処理が低減される。
CMTS15は、CableMACパケットにDOCSISデータ識別子であるMPEG−2ヘッダを付加し、複数のMPEG−2フレームを生成する(S104)。
パケット制御装置14は、複数のMPEG−2フレームが時分割多重されているデータの中に、DOCSISデータがあるか否かを検出し(S110)、DOCSISデータがある場合には(S110で「Yes」)、そのフレームを取り出し(S111)、取り出したフレームのCableMACヘッダでデータの種類を判別する(S112)。S110において、DOCSISデータがない場合には(S110で「No」)、データは廃棄される(S117)。
なお、ケーブルインタフェース13に換えて既存のケーブルモデムを本通信システム1に使用した場合、ケーブルモデムはPDUフレームの先頭にあるあて先MACアドレスを確認しようとする。しかしPHSヘッダがPDUフレームの前に付加しているパケットが到着した場合、ケーブルモデムはPHSヘッダも含めてPDUフレームと認識し、先頭にあるPHSヘッダがあて先MACアドレスとは異なっているため、パケットを廃棄してしまう。よって、既存のケーブルモデムの機能を改変して、PHSヘッダが付加しているパケットを端末までスルーできるようにしなければならない。
(a)本実施形態では、パケット制御装置14は、『呼設定』等の各種制御が終了するごとにTCPコネクションを切断する。通常の、TCPコネクションは、端末Tと無線基地局12との間の通信が開始されるときに、制御局11と無線基地局12との間で確立され、両者間での通信が終了するときまで維持される。それにより、制御局11は、どの無線基地局12とリンクが確立されているかを知ることができる。
端末Tが『ハンドオーバ切断(HO切断)』信号を無線基地局12へ送信した場合、パケット制御装置14は、上位リンクとの接続(制御局11と無線基地局12とのリンク)を保持したまま、端末Tと無線基地局12との無線リンクのみを切断する。このような処理をパケット制御装置14が行うためには、端末Tは、『ハンドオーバ切断(HO切断)』信号を発信する機能を備えておく必要がある。
図5は、端末Tが待機中の無線基地局12のサービスエリアSAに、他の無線基地局12のサービスエリアSAからハンドオーバする場合の説明図であり、図2に示した通信システムの一部を抜き出して示してある。図2の無線基地局12を符号12A,12Bで、図2のケーブルインタフェース13を符号13A,13Bで、図2のパケット制御装置14を符号14A,14Bでそれぞれ示してある。
図6(A)は、端末Tがハンドオーバ切断機能を持っている場合の通信システム1における処理を示している。無線基地局12Aが待ち受け状態にある場合(S201,S202の「NO」)、無線基地局12BのサービスエリアSA内の端末Tや無線基地局22内のサービスエリアSA内の端末Tから『HO要求(ハンドオーバ要求)』信号を受信したものとする(S202の「YES」)。
またここでは端末Tがハンドオーバ切断機能を持っている。端末Tは「HO切断」を送信し、無線基地局12Aが「HO切断」を受信したときは(S209の「YES」)、図8のステップS301に処理を渡し、「HO切断」を受信しないときは(S209の「NO」)、処理をS208に戻し、通信状態を維持する。
S201〜S208までの処理は、図6(A)の場合と同じである。
S208の通信状態にある場合において、コントローラ144は、第1の設定期間(最後に端末Tからのアップリンク信号があってから所定時間が経過するまでの期間)内に、端末Tから無線基地局12へアップリンク信号があるか否かをチェックする(S210)。第1の設定期間内にアップリンク信号がある場合には処理をS208に戻し通信状態を維持し(S210の「YES」)、アップリンク信号がない場合には(S210の「NO」)、切断処理(図9のS401)に処理を渡す。
図7は、端末Tが、無線リンクが形成されている無線基地局12のサービスエリアから、他の無線基地局12のサービスエリアにハンドオーバする場合の説明図であり、図2の通信システムのうちの一部を抜き出して示してある。図2の無線基地局12を符号12A,12Bで、図2のケーブルインタフェース13を符号13A,13Bで、図2のパケット制御装置14を符号14A,14Bでそれぞれ示してある。
制御局11に他の無線基地局12からアップリンク信号が送信された場合(S451で「YES」)、無線基地局12Aは「待機状態」に移行する(S408)。
11 制御局
12 無線基地局
13 ケーブルインタフェース
14 パケット制御装置
15 CMTS
110 CATV網
120 ISDN網
Claims (7)
- 少なくとも1つの制御局にそれぞれ複数の無線基地局が接続され、
前記制御局は、前記制御局に属する何れかの無線基地局の配下端末あてのパケットを、当該制御局に属する全ての無線基地局にブロードキャストする通信システムであって、
前記無線基地局には、パケット制御装置が接続されており、
前記パケット制御装置は、
前記ブロードキャストされたパケットからあて先端末IDを取り出して記憶するあて先端末IDテーブルと、
前記ブロードキャストされたパケットから、携帯端末用パケットのみをスルーする第1のパケットスルーフィルタと、
前記配下端末のID第2のパケットスルーフィルタと、
を有することを特徴とする通信システム。 - 前記パケット制御装置は、
端末から無線基地局への接続要求である『呼設定』を受け取った場合において、
当該端末のIDが前記あて先端末IDテーブルに記憶されているときは、前記制御局に『呼設定』を通知することなく前記端末に無線リンクを許可し、
当該端末のIDが前記あて先端末IDテーブルに記憶されていないときは、(当該端末がまだ前記配下端末ではないと判断して)前記制御局との間で接続手順を実行し、前記端末に前記無線リンクを許可する、
ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記パケット制御装置は、
前記配下端末から『ハンドオーバ切断』を受信した場合には、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクを切断する「待機状態」に移行し、
前記「待機状態」において『呼設定』があったときは、請求項2に記載の処理を実行し、前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは、上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断する「待ち受け状態」に移行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記パケット制御装置は、第1の設定期間および第1の設定期間よりも長い第2の設定期間を設定し、
前記配下端末からの通信要求信号であるアップリンク信号を第1の設定期間内に受信しないときは、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクが切断されて「信号待ち状態」に移行し、
前記「信号待ち状態」において、
第2の設定期間内に、前記配下端末からアップリンク信号を受信したときは無線リンクを接続して通信を再開し、
前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断する「待ち受け状態」に移行し、
第2の設定期間内に、前記配下端末からアップリンク信号を受信せず、かつ前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知しないときは、上位リンクは確保されているが当該配下端末との無線リンクが切断されている「待機状態」に移行し、
前記「待機状態」において、端末から『呼設定』を受信したときは、請求項2に記載の処理を実行し、前記制御局により上位リンクが切断されたことを検知したときは、上位リンクも前記配下端末との無線リンクも切断されている「待ち受け状態」に移行することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記制御局が、前記配下端末からの通信要求信号であるアップリンク信号を第2の設定期間内に受信しないときは、当該制御局が上位リンクを切断することを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
- CATV網またはIP網内に構築されていることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の通信システム。
- 制御パケットの送受信をTCPにより行い、データパケットの送受信をUDPにより行うことを特徴とする請求項1から6の何れかに記載の通信システム。
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2006
- 2006-03-08 JP JP2006061940A patent/JP4797168B2/ja active Active
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JP2012008801A (ja) * | 2010-06-24 | 2012-01-12 | Toshiba Corp | 電子機器、ワイヤレスデバイスおよび通信制御方法 |
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