JP2007242255A - 燃料ガス供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に、かつ確実に硫黄成分濃度の高い燃料ガスの供給を遮断することができる燃料ガス供給装置を提供する。
【解決手段】ドライブ装置6内のCPUが、燃料ガスの硫黄成分濃度が急増する前に使用側ガス容器である左側ガス容器11に接続された左側供給配管P1に設けた左側電磁弁21を弁閉制御すると共に予備側ガス容器である右側ガス容器12に接続された右側供給配管P2に設けた右側電磁弁22を弁開制御して、燃料電池システムに燃料ガスを供給するガス容器を使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ガス供給装置に係り、特に、燃料ガスから水素を得る改質器を備える燃料電池システムへの燃料ガス供給装置に関するものである。
水の電気分解の逆反応により電気エネルギーを発生させる燃料電池には、リン酸形のような商用化段階に至っているものから、溶融炭酸塩形、固体電解質形、固体高分子形等の試験段階のものまで、燃料を水蒸気と反応させる改質器によって、電気エネルギーを発生させるプロセスに必要な水素を生成するようにしている。
中でも、電気エネルギーを発生させるプロセスにおいて温水(又は蒸気)を併せて発生させるコージェネレーション式の燃料電池システムは、電気設備と給湯設備とを併せ持つ一般家庭への普及が試みられており、この場合の燃料としては、従来、恒久的な原料供給を担保し易い都市ガスが有力視されている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、都市ガスを原料とした燃料電池システムでは、都市ガス設備のある地域に適用地域が限られてしまい、一般家庭に広く普及させる上でネックとなってしまうので、入手および貯蔵が容易であって、近年の大型シリンダやそれをさらに上回る容積のバルク貯槽などの登場により都市ガス並みの恒久的燃料供給が可能となりつつあるLPガスを原料とすることが検討されている。
図6は、LPガスを燃料ガスとする燃料電池コージェネレーションシステムの構成例を示す図である。図6において、燃料電池コージェネレーションシステム1は、改質器1a、セルスタック(燃料電池本体)1b、インバータ1cおよび排熱回収装置1dを備えている。
改質器1aは、上記供給用ガス容器から供給される燃料であるLPガス等を水蒸気と反応させて水素と温水(又は蒸気)を発生させるものである。セルスタック1bは、改質器1aにおいて発生した水素を空気中の酸素と反応させて直流の電気エネルギーを生成するものである。インバータ1cは、セルスタック1bで生成された電気エネルギーを商用電力と同じ交流に変換するものである。
また、排熱回収装置1dは、改質器1aで発生した温水(又は蒸気)の熱エネルギーと、セルスタック1bで電気エネルギーが生成される際に発生する高温の排熱の熱エネルギーとを回収するものであり、詳しくは、これら温水(又は蒸気)および排熱と、外部から引き込んだ市水との間で、いわゆる熱交換を行うものである。なお、排熱回収装置1dにおいて回収された熱エネルギーにより加熱された市水は、燃料電池コージェネレーションシステム1の近傍の屋外に設置された貯湯槽に貯留されて、家屋の屋内にて適宜給湯に利用される。
ところで、LPガスは通常、プロパンガスやブタンガスといったガスが混合されて構成されているが、無臭であるが故に万一の漏洩の際に匂いでそれを察知することができないため、敢えて、硫黄分を多く含む付臭剤を混ぜている。
そして、ブタンガスは付臭剤よりも気化し易く、プロパンガスはブタンガスよりもさらに気化し易いので、ガス容器内のLPガスの消費が進むと、それにつれて、ガス容器内に残るLPガスの成分は、先ずプロパンガス成分が低くなり、次いでブタンガス成分が低く
なり、やがて、付臭剤の濃度が高くなって行き、その結果、単位流量当たりのLPガスの質量流量、つまり、体積流量でなくカロリー量に比例した流量が、ガス容器内のLPガスの残量がなくなりかけたところで急激に低下する傾向を示す。
すなわち、図7に示すように、LPガスを燃料ガスとする場合においては、プロパン(ブタン)割合(点線)に対して、硫黄系付臭剤の濃度(実線)が、容器内残液がほとんどなくなる頃のタイミングにおいて、急激に高くなることが確認できている。
図7では、使用側ガス容器内の残液量が少なくなると、LPガス成分は、ブタン分と硫黄分を含む付臭剤のみとなり、使用側ガス容器内のガス供給圧力が、予備側ガス容器側から補給開始する補給開始圧力よりも高い場合には、その状態が継続し、やがて付臭剤濃度が高くなる領域に入ってくる。
図8は、付臭剤濃度が高くなる領域でのLPガス供給状態における付臭剤濃度と硫黄成分濃度との関係を示したグラフであるが、両者の関係はほとんどリニアな特性傾向を持っている。
そこで、使用側ガス容器から供給される供給ガス中の硫黄成分濃度が低いうちに予備側ガス容器に切り替える燃料ガス供給装置が開示されている(例えば特許文献2、3)。この燃料ガス供給装置によれば、燃料電池システムに対して常に硫黄成分濃度の低い燃料ガスが供給されることになり、改質器や脱硫装置の寿命を延ばすことができる。ところが、上述した燃料ガス供給装置は、図9に示すような自動切替調整器を用いて使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替えている。
同図に示すように自動切替調整器は、一側部に一対のガス入口ポート410が形成されたハウジング414と、ハウジング414の一側部端面に固定された切替弁ユニット416とを有している。一対のガス入力ポート410にはそれぞれ使用側ガス容器及び予備側ガス容器が接続されている。
ハウジング414の内部は、図示しないガス出口ポートに連通する減圧室422を有している。切替弁ユニット416は、各入口ポート410の内部にあって、夫々の供給端を開閉する弁体432と、弁体432を常時閉鎖側に付勢するスプリング434と、弁体432の上部に一体に突出したプランジャ432aと、各プランジャ432aに摺接するカム436を一体化した切替軸438と、中心に切替軸438を一体に突設すると共に、周縁をハウジング414の開口周縁とカバー440間に挟み付けられて、減圧室422を気密にシールするダイアフラム442と、ダイアフラム442の上部とカバー440間に介挿され、ダイアフラム442を減圧室422側に押し付けて、大気圧とガス圧をバランスするスプリング444と、切替軸438のカバー440からの突出端に配置された切替操作用のノブ446とからなっている。
スプリング444は、各スプリング434のばね圧より大きく設定されており、通常状態ではノブ446の切替操作によって、各弁体を交互開閉できる。減圧室422の圧力が高い間、カム436のリード面436aは、一方のプランジャ432aを押圧し、この結果、一方の弁体432(図中左側)は開き、他方の弁体432(図中右側)は閉じている。この状態からガス容器を他方に切り替えるには、ノブ446を180度回転させれば、一方側が閉じ、他方側がカムリード面に摺接し、弁開放状態となる。
一般的には上述したノブ446は人手で回転させられるものであるが、上述した特許文献1、2には、上述した自動切替調整器のノブ446を回転駆動させるモータを別途設けて、モータによって使用側ガス容器から供給される供給ガス中の硫黄成分濃度が低いうちに予備側ガス容器を切り替えることが開示されている。
しかしながら、上述した従来の燃料ガス供給装置では、既存の自動切替調整器に加えて、ノブ446を回転させるモータが必要となり、コスト的に問題があった。
また、上述した自動切替調整器では使用側ガス容器の残量が減少して減圧室422の一次圧力が低くなると、ダイアフラム442が減圧室422側に近づき、カム436のカムリードがプランジャ432aに近づく。この結果、カム436は両方のプランジャ432aを押圧し、この結果、両方の弁体432が開き、使用側ガス容器及び予備側ガス容器の両方から燃料ガスが供給される自動切替機能を有している。
上述したモータによるノブ446の回転は、自動切替機能が働く前に行われるため通常は自動切替機能が働くことはない。しかしながら、使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替えた後、例えばガス漏れなどの原因で減圧室422の圧力が減少すると、ダイアフラム442が減圧室422側に近づき、カム436が両方のプランジャ432aを押圧し、結果、両方のガス容器から供給されてしまう。このため、残量が少なくなったガス容器から硫黄成分濃度の高いガス燃料が供給されてしまうという恐れもあった。つまり、従来の自動切替調整器を流用した切替方法では、硫黄成分濃度の高い燃料ガスの供給を確実に遮断することができないという問題があった。
特開2001−176533号公報 特開2005−11753号公報 特開2005−32695号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、安価に、かつ確実に硫黄成分濃度の高い燃料ガスの供給を遮断することができる燃料ガス供給装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、硫黄系付臭剤を含む燃料ガスを充填した使用側ガス容器及び予備側ガス容器にそれぞれ接続された使用側供給配管及び予備側供給配管と、一端に前記使用側供給配管及び予備側供給配管の双方が接続されて他端に燃料電池システムが接続された合流供給配管と、該合流供給配管に設けられて前記燃料電池システムに対して所定圧の燃料ガスを供給する圧力調整器と、前記使用側ガス容器の残量が所定残量以下になったときに前記燃料電池システムに前記燃料ガスを供給するガス容器を前記使用側ガス容器から前記予備側ガス容器に切り替える切替手段とを備え、前記所定残量が、前記使用側ガス容器の残量と燃料ガス中の硫黄成分濃度との関係から前記硫黄成分濃度が急増する残量を予め求めて該予め求めた残量よりも大きい値に設定されている燃料ガス供給装置において、前記切替手段が、前記使用側供給配管を弁開又は弁閉する使用側電磁弁と、前記予備側供給配管を弁開又は弁閉する該予備側電磁弁と、前記使用側ガス容器の残量が前記所定残量以下になったときに前記使用側電磁弁を弁閉制御すると共に前記予備側電磁弁を弁開制御する電磁弁制御手段とを有することを特徴とする燃料ガス供給装置に存する。
請求項2記載の発明は、前記電磁弁の駆動電源が、前記燃料電池システムから供給されていることを特徴とする請求項1記載の燃料ガス供給装置に存する。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、自動切替調整器にモータを取り付けなくても使用側ガス容器から予備側ガス容器への切り替えを行うことができ、圧力調整器としては既存のものを流用することができる。しかも、電磁弁により使用側供給配管を確実に弁閉することができるため、使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替えた後、使用側ガス容器から再び燃料ガスが供給されることがないので、安価に、かつ確実に硫黄成分濃度の高い燃料ガスの供給を遮断することができる。
請求項2記載の発明によれば、燃料電池システムと別途に電源を設けなくてもよいので、コストダウンを図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の燃料ガス供給装置の概略構成を示す説明図である。
図1においては、本実施形態の燃料電池システムへの燃料ガス供給装置は、家庭用の燃料ガス供給装置として構築された場合を示している。すなわち、燃料ガス供給装置は、硫黄系付臭剤を含む燃料ガス、たとえばLPガスをそれぞれ充填した左側ガス容器11または右側ガス容器12にそれぞれ接続された左右側供給配管P1、P2と、一端に左右側供給配管P1、P2が接続されて他端に燃料電池システムとしての燃料電池コージェネレーションシステムの改質器(図7参照)が接続される合流供給配管P3とを備えている。
上述した左側供給配管P1にはこの左側供給配管P1を弁開又は弁閉する左側電磁弁21が設けられ、右側供給配管P2にはこの右側供給配管P2を弁開又は弁閉する右側電磁弁22が設けられている。また、合流供給配管P3には、圧力調整器としての単段調整器4とガスメータ5とが設けられている。ガスメータ5は単段調整器4よりも改質器側に設けられている。
上述した左右側電磁弁21、22は、図2に示すように、それぞれ本体90と、固定鉄心91と、コイル92と、プランジャ93とを備えている。本体90には、左側端面に左方を開口したガス導入口94と、右側端部に右方を開口したガス排出口95と、このガス導入口94−ガス排出口95間を連通するガス流路96とがそれぞれ形成されている。上述したガス流路96は、それぞれ左右側供給配管P1、P2の途中に挿入される。
ガス流路96には、弁座97が形成されている。また、上述したコイル92の上部には固定鉄心91が固定されて設けられている。この固定鉄心91の下部にはスプリング98の一端が取り付けられている。スプリング98の他端はプランジャ93の上部に形成された凹部に取り付けられている。これによりプランジャ93が固定鉄心91に対して上下方向に移動可能に設けられている。また、プランジャ93の下部には、ゴム製の弁99が設けられている。上述したスプリング98は、同図(a)に示すように、プランジャ93に設けた弁99が弁座97に当接してガス流路96を遮断するようにプランジャ93を付勢している。
従って、コイル92の非通電時は、スプリング98によりプランジャ93が付勢されて、プランジャ93に設けた弁99が弁座97に当接してガス流路96を遮断する。即ち、コイル92の非通電時は、左右側電磁弁21、22により左右側供給配管P1、P2が弁閉される。これに対して、コイル92を通電すると、プランジャ93はスプリング98に抗して固定鉄心91により吸引され、上方に移動する。これにより、プランジャ93の弁99が弁座97から離れガス流路96を導通する。即ち、コイル92の通電時は、左右側電磁弁21、22により左右側供給配管P1、P2が弁開される。
燃料電池コージェネレーションシステムは、たとえば図6と同様の構成を有し、ここで発電された電気エネルギーは、交流に変換されて利用される。
左右側ガス容器11、12は密閉型加圧容器であり、その内部に高圧(たとえば、0.8MPa)でLPガスが充填されている。左右側ガス容器11、12に高圧で充填されているLPガスは、単段調整器4により、燃料電池コージェネレーションシステムの改質器(図6参照)に適する低圧(たとえば、3kPa)に減圧されて供給される。
ガスメータ5は、単段調整器4で減圧された低圧で動作し、左右側ガス容器11、12のうち燃料電池コージェネレーションシステムに燃料ガスを供給している使用側ガス容器に充填されているLPガスの残量管理警告を行う残量管理警告機能を有するマイコンメータである。ガスメータ5には、図1に示すように、一対の通信線を介してドライブ装置6が接続されている。このドライブ装置6には、一対の通信線を介して自動通報装置(NCU)7が接続されている。NCU7は、集中監視センター8に自動通報するための装置である。上述したドライブ装置6は、それぞれ2本の信号線と1本の通電線を介して左右側電磁弁21、22に接続されている。
ドライブ装置6の前面パネルには、切替スイッチ62および交換スイッチ63の押しボタンと、空容器左ランプ64および空容器右ランプ65が配置されている。このドライブ装置6は、上述した燃料電池コージェネレーションシステムが発電した電気から電源を得ている。
次に、上述した燃料ガス供給装置の電気的構成について、図3を参照して以下説明する。図3において、ガスメータ5は、マイクロコンピュータ(以下、マイコンという)51、流量センサ52、積算表示器53、遮断弁駆動回路54、遮断弁55、LCD(液晶ディスプレイ)56および容器リセットスイッチ57を備えている。
マイコン51は、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央処理ユニット(CPU)51a、CPU51aのためのプログラム等を格納した読み出し専用メモリであるROM51bおよび各種のデータを格納すると共にCPU51aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM51cを内蔵している。
CPU51aは、流量積算処理、残量管理警告発呼処理および流量監視処理などを行う。流量積算処理においてCPU51aは、流量センサ52からの流量信号をカウントし、このカウント値によってガス使用量の積算値を求める。
CPU51aは、残量管理警告発呼処理を実行するための残量管理カウンタを内蔵しており、RAM51cには、残量管理カウンタのカウント値に基づいて予め設定される残量警告レベル1、2、3が格納されている。残量警告レベル1、2、3は、残量警告レベル1<警告レベル2<警告レベル3の関係になるように設定されている。
この警告レベル1、2、3の設定について図4を参照して以下説明する。図4は、左右側ガス容器11、12のガス使用量(残量)とLPガス中の硫黄成分濃度との関係を示すグラフである。このグラフは、ガスメータ5や硫黄センサを用いて予め計測されたものである。
たとえば、警告レベル1は、図4に示すように、左右側ガス容器11、12の何れか一方である使用側ガス容器から何れか他方である予備側ガス容器への切り替えが行われる前のガス使用量(たとえば、左右側ガス容器11、12のLPガス充填容量の90%のガス使用量)で、ガス容器が左右ガス容器11、12の何れか一方である使用側ガス容器から他方である予備側ガス容器に切り替わることを予告するために設定される(すなわち、切り替え予告の意味を持つ。)。
また、警告レベル2は、使用側ガス容器から予備側ガス容器への切り替えが行われるガス使用量である(すなわち、自動的に使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替わる切り替えレベルに達したことを意味する)。警告レベル2は、図4に示す左右ガス容器11、12のガス使用量(残量)とLPガス中の硫黄成分濃度との関係から硫黄成分濃度が急増する残量X%を予め求めてこの予め求めた残量X%よりも大きい値に設定された所定残量に相当するガス使用量(例えば、左右側ガス容器11、12のLPガス充填容量の95%のガス使用量)に設定される。
図4に示すように、硫黄成分濃度は使用側ガス容器の残量が多い間は低く、残量が減少してもほとんど増加しない。そして、硫黄成分濃度は使用側ガス容器の残量がLPガス充填量のX%を切ったところで急激に増加する。従って、警告レベル2をこの燃料ガス中の硫黄成分濃度が急増する残量X%よりも大きい値に設定された所定残量に相当するガス使用量に設定すれば、硫黄成分濃度の高い燃料ガスが供給されることがない。
さらに、警告レベル3は、ゼロに設定され、判定には用いない。
燃料電池システム側でLPガスを消費すると、CPU51aにおける残量管理カウンタが加算され、ガス使用量が設定された警告レベル1,2,3のいずれかのレベルに達すると、ガスメータ5が警告フラグを立てて発呼する。この警告フラグをドライブ装置6が読み取り、警告レベル2のフラグが立っていると、ガス容器を常時供給側から予備側に切り替える動作を行う。
上記ドライブ装置6は、マイコン61、切替スイッチ62、交換スイッチ63、空容器左ランプ64、空容器右ランプ65及び電源回路67を備えている。電源回路67は、燃料電池コージェネレーションシステムが発電した電気から定電圧を生成する回路である。ドライブ装置6は、この電源回路67から各部の動作に必要な電源を得ている。
マイコン61は、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行うCPU61a、CPU61aのためのプログラム等を格納した読み出し専用メモリであるROM61bおよび各種のデータを格納すると共にCPU61aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM61cを内蔵している。CPU61aは、電磁弁駆動処理および残量管理警告発呼受信処理などを行う。
マイコン61には、左右側電磁弁21、22からの2本の通電線4d及び4e、4本の信号線4f〜4iと、ガスメータ5のマイコン51からの通信線と、自動通報装置7への通信線が接続されている。上述した通電線4d及び4eは、左右側電磁弁21、22のコイル92に電源回路67が生成した定電圧を供給するためのものである。
信号線4f及び4gは、上述した電源回路67と左右側電磁弁21、22のコイル92との間に設けたスイッチSWに対してオンオフ信号を出力するための信号線である。従って、マイコン61から信号線4f及び4gを通じてスイッチSWにオン信号を出力すると、スイッチSWがオンしてコイル92が通電される。このコイル92の通電によって、上述したように左右側電磁弁21、22が左右側供給配管P1、P2を弁開する。一方、オフ信号を出力すると、スイッチSWがオフしてコイル92が非通電状態となる。コイル92が非通電状態になると、上述したように左右側電磁弁21、22が左右側供給配管P1、P2を弁閉する。
信号線4h及び4iは、左右側電磁弁21、22のコイル92−スイッチSW間電圧をマイコン61に供給するための信号線である。この信号線4h及び4iを通じて、スイッチSWがオンするとHレベルとなり、そしてスイッチSWがオフするとLレベルとなるアンサー信号がマイコン61に供給される。即ち、アンサー信号は左右側電磁弁21、22の状態を検出するためのものであり、アンサー信号がHレベルであれば左右側電磁弁21、22が左右側供給配管P1、P2を弁開していると判定することができる。一方、アンサー信号がLレベルであれば左右側電磁弁21、22が左右側供給配管P1、P2を弁閉していると判定することができる。
以上概略説明した燃料ガス供給装置の残量管理警告発呼受信機能の詳細を、CPU61aが予め定めた制御プログラムに従って行う処理を示す図5のフローチャートを参照して以下説明する。
CPU61aは、ガスメータ5が警告フラグを立てて発呼したことに応じて残量管理警告発呼受信処理を行う。まず、CPU61aは、残量管理警告レベル1、3のフラグが設定されているか否かを判定し(ステップS21)、その答えがイエスならば、ガスメータ5から通信される、ガス使用量が残量管理警告レベル1、3に達していることの警報を自動通報装置7へスルーして集中管理センター8に通報する(ステップS22)。
一方、ステップS21の答えがノーならば、CPU61aは、ガス使用量が残量管理警告レベル2に達していると判断して、左右側電磁弁21、22からのアンサー信号に基づいて使用側ガス容器が左側ガス容器11か右側ガス容器12か判定する(ステップS23)。右側ガス容器12からのアンサー信号がHレベルであれば(ステップS23で右)、それは右側ガス容器12が使用側ガス容器であり、空になりつつあることを意味するので、空容器右ランプ65を点滅させる(ステップS24)。
次に、CPU61aは、電磁弁制御手段として働き、右側電磁弁22のスイッチSWに対してオフ信号を出力して右側電磁弁22を弁閉制御すると共に左側電磁弁21のスイッチSWに対してオン信号を出力して左側電磁弁21を弁開制御する(ステップS25)。これにより、燃料電池コージェネレーションシステムに燃料ガスを供給するガス容器を使用側ガス容器である右側ガス容器12から予備側ガス容器である左側ガス容器11に切り替えることができる。次いで、CPU61aは、アンサー信号に基づいて上記切り替え動作が確実に行われたか否かを判定する(ステップS26)。左側電磁弁21から出力されるアンサー信号がHレベルであり、右側電磁弁22から出力されるアンサー信号がLレベルであれば、上記切り替え動作が確実に行われたと判定して(ステップS26でY)、ステップS31に進む。
一方、左側電磁弁21から出力されるアンサー信号がHレベルであり、右側電磁弁22から出力されるアンサー信号がLレベルでなければ、何らかの異常が発生して上記切り替え動作が行われなかったと判断して(ステップS26でN)、図示しないLCD表示器に切替エラーを伝える表示を行うと共に切替エラー信号を自動通報装置7へスルーして集中管理センター8に通報した後(ステップS30)、残量管理警告発呼受信処理を終了する。
これに対して、左側ガス容器11からのアンサー信号がHレベルであれば(ステップS23で左)、それは左側ガス容器11が使用側ガス容器であり、空になりつつあることを意味するので、空容器左ランプ64を点滅させる(ステップS27)。次に、CPU61aは、電磁弁制御手段として働き、左電磁弁21のスイッチSWに対してオフ信号を出力して左側電磁弁21を弁閉制御すると共に右側電磁弁22のスイッチSWに対してオン信号を出力して右側電磁弁22を弁開制御する(ステップS28)。
これにより、燃料電池コージェネレーションシステムに燃料ガスを供給するガス容器を使用側ガス容器である左側ガス容器11から予備側ガス容器である右側ガス容器12に切り替えることができる。次に、CPU61aは、アンサー信号に基づいて上記切り替え動作が確実に行われたか否かを判定する(ステップS29)。右側電磁弁22から出力されるアンサー信号がHレベルであり、左側電磁弁21から出力されるアンサー信号がLレベルであれば、上記切り替え動作が確実に行われたと判定して(ステップS29でY)、ステップS31に進む。
一方、右側電磁弁22から出力されるアンサー信号がHレベルであり、左側電磁弁21から出力されるアンサー信号がLレベルでなければ、何らかの異常が発生して上記切り替え動作が行われなかったと判断して(ステップS29でN)、上述したステップS30に進む。
上記したステップS31において、CPU61aは、補給開始信号を出力し、自動通報装置7を介して集中監視センタ8に通報する。次に、ドライブ装置6の交換スイッチ63がオンされたか否かを判定し(ステップS32)、その答えがイエスならば、容器交換発呼を自動通報装置7へスルーする(ステップS33)。
次いで、空容器左ランプ64または空容器右ランプ65を消灯させ(ステップS34)、次いで、処理を終了する。
以上のことから明らかなように左右側ガス容器11、12のうち燃料電池システムに燃料ガスを供給している方が請求項中の使用側ガス容器に相当する。そして、左右側ガス容器11、12のうち使用側ガス容器に相当するガス容器に接続されている方の左右側供給配管P1、P2が請求項中の使用側供給配管に相当し、左右側供給配管P1、P2のうち使用側供給配管に相当する供給配管に設けられている方の左右側電磁弁21、22が請求項中の使用側電磁弁に相当する。
また、左右側ガス容器11、12のうち燃料電池システムに燃料ガスを供給していない方が請求項中の予備側ガス容器に相当する。そして、左右側ガス容器11、12のうち予備側ガス容器に相当するガス容器に接続されている方の左右側供給配管P1、P2が請求項中の予備側供給配管に相当し、左右側供給配管P1、P2のうち予備側供給配管に相当する供給配管に設けられている方の左右側電磁弁21、22が請求項中の予備側電磁弁に相当する。また、左右電磁弁21、22及びCPU61aが請求項中の切替手段に相当する。
以上の燃料ガス供給装置によれば、ドライブ装置6内のCPU61aが、左右側ガス容器11、12の何れか一方である使用側ガス容器のガス使用量が警告レベル2に達したときに、即ち使用側ガス容器の残量が所定残量以下になったときにその使用側ガス容器の電磁弁21、22を弁閉制御すると共に左右側ガス容器11、12の他方である予備側ガス容器の電磁弁21、22を弁開制御する。なお、所定残量は、使用側ガス容器の残量と燃料ガス中の硫黄成分濃度との関係から硫黄成分濃度が急増する残量X%を予め求めて該予め求めた残量X%よりも大きい値に設定されている。これにより、使用側ガス容器の供給する燃料ガス中の硫黄成分濃度が急増する前に予備側ガス容器に切り替えることができる。
また、自動切替調整器にモータを取り付けなくても使用側ガス容器から予備側ガス容器への切り替えを行うことができ、圧力調整器としては既存のものを流用することができる。しかも、左右電磁弁21、22により使用側ガス容器に接続された左右側供給配管P1、P2を確実に弁閉することができるため、使用側ガス容器から予備側ガス容器に切り替えた後、使用側ガス容器から再び燃料ガスが供給されることがないので、安価に、かつ確実に硫黄成分濃度の高い燃料ガスの供給を遮断することができる。
また、左右電磁弁21、22の駆動電源が、燃料電池システムから供給されている。従って、燃料電池システムと別途に電源を設けなくてもよく、コストダウンを図ることができる。
なお、上述した実施形態では、圧力調整器として単段調整器4を用いていたが従来で説明したような自動切替調整器であってもよい。
また、上述した実施形態では、左右側ガス容器11、12を交互に使い切っていたが本発明はこの限りではない。例えば、左右側ガス容器11、12のうち何れか一方を常時使用側とし、他方を予備側として常時使用側のガス使用量が警告レベル2に達したときに常時使用側から予備側に切り替えが行われ、その後常時使用側の容器交換が終了すると予備側から常時使用側に切り替えられるものに適用することも考えられる。
また、上述した実施形態では、使用側電磁弁と予備側電磁弁とが各々別々に設けられていたが本発明はこの限りではない。例えば、1つの電磁弁で使用側供給配管及び予備側供給配管の双方の弁開及び弁閉が行える3ポート直動型電磁弁を使用側電磁弁及び予備側電磁弁として働かせても良い。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の燃料ガス供給装置の概略構成を示す説明図である。 図1に示す燃料ガス供給装置を構成する使用側及び予備側電磁弁の断面図である。 図1に示す燃料ガス供給装置の電気的構成を説明するためのブロック図である。 警告レベルの設定例を説明する図である。 図3に示す燃料ガス供給装置を構成するドライブ装置のCPUの残量管理警告発呼受信処理における処理手順を示すフローチャートである。 LPガスを燃料ガスとする燃料電池コージェネレーションシステムの構成例を示す説明図である。 ガス容器における容器内残液量と燃料ガスの割合及び硫黄系付臭剤濃度の関係を示したグラフである。 付臭剤濃度が高くなる領域での燃料ガス供給状態における付臭剤濃度と硫黄成分濃度との関係を示したグラフである。 自動切替調整器の一例を示す断面図である。
符号の説明
4 単段調整器(圧力調整器)
11、12 左右側ガス容器(使用側ガス容器、予備側ガス容器)
21、22 左右側電磁弁(使用側電磁弁、予備側電磁弁、切替手段)
61a CPU(電磁弁制御手段、切替手段)
P1、P2 左右側供給配管(使用側供給配管、予備側供給配管)
P3 合流配管

Claims (2)

  1. 硫黄系付臭剤を含む燃料ガスを充填した使用側ガス容器及び予備側ガス容器にそれぞれ接続された使用側供給配管及び予備側供給配管と、一端に前記使用側供給配管及び予備側供給配管の双方が接続されて他端に燃料電池システムが接続された合流供給配管と、該合流供給配管に設けられて前記燃料電池システムに対して所定圧の燃料ガスを供給する圧力調整器と、前記使用側ガス容器の残量が所定残量以下になったときに前記燃料電池システムに前記燃料ガスを供給するガス容器を前記使用側ガス容器から前記予備側ガス容器に切り替える切替手段とを備え、前記所定残量が、前記使用側ガス容器の残量と燃料ガス中の硫黄成分濃度との関係から前記硫黄成分濃度が急増する残量を予め求めて該予め求めた残量よりも大きい値に設定されている燃料ガス供給装置において、
    前記切替手段が、前記使用側供給配管を弁開又は弁閉する使用側電磁弁と、前記予備側供給配管を弁開又は弁閉する該予備側電磁弁と、前記使用側ガス容器の残量が前記所定残量以下になったときに前記使用側電磁弁を弁閉制御すると共に前記予備側電磁弁を弁開制御する電磁弁制御手段とを有することを特徴とする燃料ガス供給装置。
  2. 前記電磁弁の駆動電源が、前記燃料電池システムから供給されていることを特徴とする請求項1記載の燃料ガス供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018048717A (ja) * 2016-09-23 2018-03-29 三菱日立パワーシステムズ株式会社 ガス供給システム及びガス遮断方法
JP2018170087A (ja) * 2017-03-29 2018-11-01 東邦液化ガス株式会社 燃料電池システム用ガス圧力調整器

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