JP2007235425A - 光ipネットワークシステム - Google Patents

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豊 勝山
Osanori Koyama
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Abstract

【課題】大容量、高速を特徴とする光ネットワークの利点を生かしつつネットワーク機器等の制御や遠隔モニタ用の通信、あるいは小規模ユーザへのサービス提供を小さな負担で実現できる光IPネットワークシステムを提供する。
【解決手段】上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とするネットワークシステム。
【選択図】図2

Description

この発明は、ネットワークシステムに関する。
IT化進展の基盤を提供するため、光ファイバネットワークの広範囲な導入が期待されており、このような光ネットワークの構築方法が検討されている。その一つとして、システムの拡充変更に柔軟に対応するためのリング型の光ネットワークが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、前記のような光ネットワークの構築、拡大を容易且つ安価に行うことができる光ネットワーク及びスイッチング装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
光ファイバは、従来の電線を媒体とするネットワークに比べて1本あたりの通信容量が大きいので、通信量の増加、高速化に伴って近年特に普及がめざましい。電話やインターネットなど公衆通信回線網の光ネットワーク化も進展している。光ファイバの導入は、前述の特性から大容量の通信をまかなう幹線から導入が進み、続いて、ビジネス用に通信を利用するビルなど比較的通信量の多いユーザ(大規模ユーザ)を対象に普及が進んだ。そして、今日では、インターネットの普及に伴い各家庭にも光ファイバの敷設が進められている。
しかし、各家庭に光ネットワークを導入する場合、既存の公衆電話線をとりかえ、新たに光ファイバを敷設しなければならならない。通信サービスを提供する業者あるいはユーザにとって、光ネットワークの新たな敷設に伴う負担は大きい。ユーザが密集している都会であれば、一本の大容量の光ファイバを敷設して、その近隣にある通信量の少ないユーザ(小規模ユーザ)をまとめてまかなうことも可能であるが、小規模ユーザが散在する地方は光ファイバを敷設しても、その容量に見合う利用量が期待できず、導入が進まないという矛盾もある。
さらに、小規模ユーザの場合、電話会社の提供するネットワークを用いることが多く、光ファイバは地域の電話局から各戸へ敷設される。その近隣に、大規模ユーザ用に敷設された光ファイバがあっても、それを利用していないのが現状である。
一方、IT技術を利用して、各戸の機器、たとえば、エヤコンや映像機器などを公衆通信ネットワークを介して遠隔操作するサービスが考えられている。また、独居の高齢者等の健康状態を遠隔モニタするようなサービスも考えられている。このようなサービスは、各ユーザの通信量はさほど大きなものにはならないので、複数の小規模ユーザをまとめてまかなうことが容易なネットワークの形態が望まれている。
特開2001−230794号公報 特開2004−297677号公報
大規模ユーザ用の光ネットワークは、ネットワーク障害に対する耐性を確保し、高い信頼性を実現するためにネットワークを2重化したものがある。即ち、光ファイバを2系統敷設して通信系統を2重化し、通常の状態では一方の通信系統(サービスプレーン)を使用し、ネットワークに障害が発生すると、一部あるいは全部を他方の通信系等(バックアッププレーンあるいはコントロールプレーン)に切り換えて使用するものである。
ネットワーク障害は、頻繁に発生するものではない。そこで、サービスプレーンが使用されている間は、休止しているコントロールプレーンを用いて、ネットワーク傷害発生から復旧までの間コントロールプレーンが使用されても大きな影響のないような通信、たとえばネットワーク機器等の制御や遠隔モニタ用の通信を行えばよい。
このようにすれば、2重化されたネットワークを効率的に使用でき、ユーザのコスト的な負担を軽減することができる。
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであって、大容量、高速を特徴とする光ネットワークの利点を生かしつつ、ネットワーク機器等の制御や遠隔モニタ用の通信、あるいは小規模ユーザへのサービス提供を小さな負担で実現できるネットワークシステムを提供するものである。
この発明は、
(1)上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする光IP(Internet Protocol)ネットワークシステムを提供する。
(2)上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする光IPネットワークシステムを提供する。
(3)上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信する光IPネットワークシステムを提供する。
(4)上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタし、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信する光IPネットワークシステムを提供する。
この発明の前記(1)のネットワークシステムは、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする。
このようにすれば、エッジノード、各下位ノードもしくはエッジノードを介した上位ノードとの間で行われる通信と並行して、通信制御装置と被制御部との間で通信を行うことができる。従って、ネットワークを効率的に使用して複数のサービスを提供することができる。
また、前記(2)のネットワークシステムは、エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする。
このようにすれば、エッジノード、各下位ノードもしくはエッジノードを介した上位ノードとの間で行われる通信と並行して、通信制御装置と単一波長ノードとの間で制御あるいはモニタ用の通信を行うことができる。従って、ネットワークを効率的に使用することができる。ひいては、ユーザのコスト的な負担を軽減することができる。
エッジノードあるいは下位ノードは、ビジネスビルに相当し、ビル間あるいはビルとエッジノード外との通信を波長多重した光信号で経済的に提供できる。また、ここでいう単一波長ノードは、一般家庭とエッジノードあるいは下位ノードとを光ファイバで接続した場合の一般家庭に相当する。
本発明によれば、ビジネスビルに近隣の一般家庭を光ファイバで接続し、一般のIP通信サービスを提供できると共に、後述するモニタ、制御サービスも提供することができる。
従来の一般家庭へのサービスは、通信事業者が電話局から一般家庭まで光ファイバを敷設する必要があり、ビジネスビルの近隣にあっても利用できない欠点があったが、本発明により、ビジネスビル用通信に一般家庭用通信を統合できる大きな効果がある。
前記(3)のネットワークシステムは、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信することを特徴とする。
このようにすれば、1つの周回性パケットにより前記通信制御装置とパケット送受信ができるので、エッジノードおよび各下位ノードに接続された被制御部との通信量を抑制することができる。
さらに、前記(4)のネットワークシステムは、エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、前記通信制御装置とパケットを送受する被制御部とを備え、前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタし、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信することを特徴とする。
このようにすれば、1つの周回性パケットにより前記通信制御装置とパケット送受信ができるので、エッジノードおよび各下位ノードに接続された単一波長ノードの被制御部との通信量を抑制することができる。
通信制御装置と各ノードの被制御部とが1対1で制御、あるいはモニタ用パケットを送受すれば、そのたびにパケットが送信される。例えば、n個の被制御部と1対1でパケットを送受信すれば、通信制御装置の出入口では、n回パケットが送受信される。
本発明では、通信制御装置が出したトリガパケットを元に各ノードで制御、モニタを実行しながら次のノードへ周回するため、出入口でも送受信されるパケットは1回である。
前記(1)または(2)のネットワークシステムにおいて、エッジノードあるいは下位ノードが、パケットをルーティングするレイヤ3スイッチを有し、前記被制御部と送受信されるパケットが、前記レイヤ3スイッチを経由して送受されてもよい。
また、前記レイヤ3スイッチが、管理情報を格納するMIB(Management Information Base)を有し、前記MIBに前記被制御部の状態を示す状態値が保存され、被制御部の制御あるいはモニタに応じて前記状態値が更新されてもよい。このようにすれば、ネットワーク上の機器の管理情報を取得する格納部として規格化されたMIBを用いて、対象の状態を取得することができる。
さらにまた、前記被制御部は、IPパケットを送受信するインターフェイスとしてのIP−IF部と、被制御部の状態を取得するモニタ部と、制御の対象となる制御対象部とを有し、前記通信制御装置からパケットを受信したIP−IF部からの出力により制御対象部が制御され、あるいは前記モニタ部が取得した状態値がIP−IF部へ送信されて前記通信制御装置にモニタされるものであってもよい。
前記波長多重光部品は、複数のアド/ドロップ・マルチプレクサを含み、前記アド/ドロップ・マルチプレクサの少なくとも一つは、アド/ドロップする波長を選択できる可変アド/ドロップ・マルチプレクサであって前記被制御部に該当する部分であってもよい。
このようにすれば、前記通信制御装置が、被制御部としてのアド/ドロップ・マルチプレクサを制御して、動的にアド/ドロップ波長の設定を変更することができる。従って、各下位ノードのトラフィックの増減に応じて動的に、かつ遠隔制御でアド/ドロップ波長を設定することができ、使用状況に応じたネットワーク構成に柔軟に変更することができる。さらに、遠隔制御でアド/ドロップ波長の設定をモニタすることができる。
前記可変アド/ドロップ・マルチプレクサは、波長をアドするか、ドロップするかあるいはスルーするかのいずれかの状態に切り換える光スイッチのマトリックスと、前記通信制御装置からの指示によって各光スイッチを切り換え、あるいは各光スイッチの状態を前記通信制御装置へ送信するスイッチ・ドライバとを有し、送受信するパケットが、各光スイッチの切り換えを指示する制御データと各スイッチの状態を示すモニタデータとを含み、前記制御データが、各可変アド/ドロップ・マルチプレクサに固有の識別番号と、各可変アド/ドロップ・マルチプレクサ内の各光スイッチを特定する番号と、各光スイッチが前記光信号をアド、ドロップあるいはスルーのいずれかの状態かを示すデータとを含んでいてもよい。
また、下位通信ネットワークがビル内のネットワークであり、各下位ノードがビル内のパケットを集約するノード(フロアノード)であってもよい。
また、前記(3)あるいは(4)のネットワークシステムにおいて、エッジノードあるいは下位ノードが、パケットをルーティングするレイヤ3スイッチを有し、前記被制御部と送受されるパケットが、前記レイヤ3スイッチを経由して送受されてもよい。
前記通信制御装置は、トリガパケットとして制御データを含む前記周回パケットを送出し、各エッジノードあるいは下位ノードの前記レイヤ3スイッチは、受信したトリガパケットから制御データを取り出し、取り出した制御データに基づきそのエッジノードあるいは下位ノードに接続されている1以上の被制御部に制御パケットを送信することで制御するとともに、前記トリガパケットを次のエッジノードあるいは下位ノードに転送し、前記周回パケットを周回させてもよい。
このようにすれば、1つの周回パケットにより各下位ノードにある対象の被制御部に対し、制御あるいは状態値のモニタを要求できるので、各下位ノードに個別のパケットを送信するよりも通信量を抑制することができる。
また、前記制御データは、各被制御部の状態値を要求する指示であり、前記通信制御装置あるいは通信制御装置からのトリガパケットを受信した最初のレイヤ3スイッチは、各被制御部に前記制御パケットを送信後、指示に応じて各被制御部からその状態を示す状態値を受信するまで待機し、かつ受信した状態値パケットから状態値を取り出し、受信した状態値を状態値パケットに格納して次の下位ノードに転送することで周回させ、前記通信制御装置が接続されるエッジノードあるいは下位ノードは、周回した状態値パケットを受信して前記通信制御装置に送信するようにしてもよい。
このようにすれば、前記通信制御装置は、各下位ノードからの状態データが格納された状態値パケットを受信して各対象の状態を一括して取得することができる。従って、各下位ノードから個別のパケットを受信するよりも通信量を抑制することができる。
さらにまた、前記通信制御装置は、状態値を判定する状態値判定条件とその判定結果に対する制御アクションとを予め保持し、状態値パケットを受信して各被制御部の状態値を取得した後、取得した状態値を状態値判定条件に基づいて判定し、その判定結果に対して制御アクションに基づき新たなトリガパケットを送信するものであってもよい。
前記被制御部の少なくとも1つがアド/ドロップ・マルチプレクサであってもよい。
また、エッジノードと各下位ノードは、通常サービス用とバックアップ用の2系統の光ファイバで接続され、前記制御及びモニタを行うため送受されるパケットは、バックアップ用の光ファイバを通って送受信されてもよい。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。以下の説明により、この発明をよりよく理解することが可能であろう。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、限定的なものではないと考えられるべきである。
(基本構成)
図1は、本発明に係る光ネットワークの基本構成を説明するための説明図である。図1に示すように、この光ネットワークは、上位ノードとしてのコアノード10と複数のエッジノード12a、12bが、単一モード(SM)光ファイバによってリング状に結合され、上位通信ネットワークDが構成されている。
コアノード10は、上位通信ネットワークDに対してさらに上位の広域ネットワークFに接続されており、各エッジノード12a、12bは、上位通信ネットワークDに対して下位の光リングである下位通信ネットワークA1およびA2にそれぞれ接続されている。下位通信ネットワークA1には、下位ノードとして複数のユーザノード14c、14d、14e、14fが接続されている。また、下位通信ネットワークA2には、下位ノードとして複数のユーザノード14g、14hが接続されている。
広域ネットワークF、上位通信ネットワークD及び下位通信ネットワークA1、A2は、いずれも通常サービス用の0系及びバックアップ用の1系の二重の光ファイバリングにより構成されている。0系光リングは、一つの独立した通信系統を構成する。図1では、これをサービスプレーンと表記している。また、1系光リングは、サービスプレーンと独立した通信系統であるコントロールプレーンを構成する。
この説明では、各ノード間を光ファイバでリング状に接続してサービスプレーンを構成しているが、各ノード間を光ファイバでメッシュ状に接続する場合や、リング状の光ファイバに、特定のノード間を光ファイバで接続した部分を加えてサービスプレーンを構成する場合、あるいは、波長分割多重した光を分波するAWG(Arrayed Waveguide Grating)を介してノードを光ファイバで接続してサービスプレーンを構成する場合など複数の異なる構成をとり得る。
それぞれのネットワークのリング長の一例は、広域ネットワークFが100〜300km、上位通信ネットワークDが10〜100km、下位通信ネットワークA1、A2が30km以下である。
(実施の形態1)
図2は、図1の下位通信ネットワークA1の詳細な構成を示す説明図である。図2の符号は、図1と対応させている。ただし、ユーザノードの数は、任意の数であるn個で表している。
図2に示すように、下位通信ネットワークA1の、エッジノード12a及び複数のユーザノード14c、14d…は、ネットワークインターフェイス(NI)で構成され、各NIは、0系光リング24と1系光リング26を構成する2本の光ファイバにそれぞれ接続されている。
各NIは、光インターフェイスとレイヤ3スイッチ(L3スイッチ)からなり、L3スイッチにユーザインターフェイス(UI)が接続される。光インターフェイスは、波長分割多重方式で多重化され光ファイバを介して送受される光信号の中から各ノードに対応する波長の光信号を選択的に送受し電気信号に変換する。レイヤ3スイッチは、電気信号に変換されたパケットの転送を制御する。UIは、L3スイッチからの信号を配分する機器であり、たとえばハブあるいは小規模のL3スイッチが使用できる。これにユーザ端末が接続され、レイヤ3スイッチによって分配されるパケットを前記ユーザ端末と送受する端末接続部として機能する。
さらに、前記光インターフェイスは、アド/ドロップ・マルチプレクサ(ADMあるいはAdd Drop Multiplexer)部とOTR部(Optical Transceiver)とを有する。ADM部は、波長分割多重方式で多重化され光ファイバを介して送受される光信号の中から各ノードに対応する波長の光信号を選択的に送受する。OTR部は、各波長の光信号を光電変換するパケット送受信器として機能する。前記ADM部は、複数の異なる波長の光信号を合波するカプラと、波長分割多重光信号を分波するスプリッタとを有している。OTR部は、多重化された光信号の互いに異なる各波長λ1〜λnに対応するn個のOTRを有する。
前記ADM部、OTR部およびレイヤ3スイッチは、0系光リング24と1系光リング26にそれぞれ対応する対のものが2つ設けられている。0系と1系のレイヤ3スイッチは、互いに接続されてパケットをやり取りすることができる。
例えば、図2のユーザノード14cのNIは、0系光リング24に対応する光インターフェイス201c−0とレイヤ3スイッチ202c−0、1系光リング26に対応する光インターフェイス201c−1とレイヤ3スイッチ202c−1とを有する。0系の光インターフェイス201c−0は、ADM部220c−0とOTR部221c−0とを有し、1系の光インターフェイス201c−1は、ADM部220c−1とOTR部221c−1とを有する。
UI 205cに接続されるユーザ端末111、113、115の通信は、主に0系光リング24を介して各ユーザノード間で行われる。当該通信のパケットは、レイヤ3スイッチ202c−0により、OSI(Open System Interconnection)参照モデルの第3層であるネットワーク層においてルーティング処理され、光インターフェイス201c−0によって光信号に変換されて0系光リング24を介して送信先のノードに至る。光インターフェイス201c−0は、電気信号と光信号とを相互変換するものであり、例えば、1000Base−LX規格の光トランシーバ(OTR)や、異なる波長の光を合分波するカプラやスプリッタを組み合わせたものを用いることができる。
また、各ノードのNI中のレイヤ3スイッチの作動は、通信制御装置としてのコントローラ(CR)30により制御される。コントローラ30の機能については後述する。
このように構成された光ネットワークは、WDM(Wavelength Division Multiplexing)技術、即ち、複数の異なる波長の光信号を多重化伝送する技術によって多重化された光信号をやり取りし、各ユーザノードが、多重化された光信号から対応する波長の光信号を選択的に送受する。
図2で、エッジノード12aは、上位側光インターフェイス204を介して上位通信ネットワークDに接続されている。上位側光インターフェイス204とOTR部221a−0、221a−1との間には、それぞれレイヤ3スイッチ(メインレイヤ3スイッチ)202a−0、202a−1が介在している。また、エッジノード12aは下位側の光インターフェイス201a−0、201a−1を介して下位通信ネットワークA1の各ユーザノード14c、14d、…とそれぞれリング状に接続されている。
コントローラ30は、例えば、図2のようにエッジノード12aの1系のレイヤ3スイッチ202a−1に接続される。そして、レイヤ3スイッチ202a−1を介して1系光リング26上で各ユーザノードの1系のレイヤ3スイッチとパケットを送受し、さらに各ノードの1系のレイヤ3スイッチを介して当該ノードの0系のレイヤ3スイッチと信号をやりとりすることができる。また、1系のレイヤ3スイッチ202a−1は、0系のレイヤ3スイッチ202a−0に接続されてパケットを送受することができ、コントローラ30は、レイヤ3スイッチ202a−1を介して0系のレイヤ3スイッチ202a−0とやりとりすることができる。さらに、コントローラ30は、202a−0を介して0系光リング24を介して各ユーザノードの0系のレイヤ3スイッチとパケットを送受することもできる。
前述のように、コントローラ30は、各ユーザノードの各レイヤ3スイッチとパケットを送受することができ、これによって下位通信ネットワークの各ノードに配置されたレイヤ3スイッチを遠隔モニタあるいは遠隔制御することができる。なお、コントローラ30が各ノードのレイヤ3スイッチとやり取りする信号を送受する波長は、予め決められた各ノード共通の波長であってもよい。
また、ユーザノード14cには、コントローラ30によって制御されるリモート機器であるOJ 121が接続されている。
OJ 121は、請求項にいう被制御部に相当する。OJ 121は、後述するように、一般に制御部と状態値取得部を持ち、コントローラ30から制御され、かつ状態値をコントローラ30に送信する機器であり、ビジネスビル内の入退室管理部分や工場の製造ライン上にある制御モニタ部分に相当する。制御部と状態値取得部は、請求項にいう制御対象部とモニタ部としてそれぞれ機能する。
(実施の形態2)
第2の実施形態において、ユーザノードのレイヤ3スイッチには、小規模ユーザのユーザインターフェイスUI’が接続される。図3は、この発明に係る下位通信ネットワーク内のユーザノードに小規模ユーザが接続された態様を示す説明図である。例えば、ユーザノード14cのレイヤ3スイッチ202c−0には、小規模ユーザ用インターフェイスS−IFを介して2つの小規模ユーザのUI’101と103とが接続されている。ここでいう小規模ユーザとは、請求項にいう単一波長ノードに相当し、ユーザ側にOTRが1個しかなく、ユーザノードのS−IFにあるOTR1個と直接光ファイバで接続されている形態のユーザをいう。1個建ての一般家庭や、ビルであっても各ユーザ毎に上記の形態をとる場合は、これに相当する。図3の例では、ユーザノード14cのS−IFに2個のOTRがあり、小規模ユーザのUI’101のOTRと、別の小規模ユーザのUI’103のOTRとそれぞれ光ファイバで直接つながっている。各UI’は、OTR1個と小規模のレイヤ3スイッチあるいはIP通信ができる電気回路からなる。UI’101には、小規模ユーザが使用する端末であるPC 125等の情報処理装置が接続され、UI’101を介して通信を行う。また、UI’103には、小規模ユーザが使用する端末としてのPC 127が接続され、UI’103を介して通信を行う。
小規模ユーザのUI’には、各家庭や小型ビル内で遠隔モニタや遠隔制御の機能を有する電子機器等であるリモート機器 OJ 123、124が接続される。そのようなリモート機器の一例は、通信により遠隔制御機能を有するエアコンや映像機器であり、異なる一例は、遠隔モニタや遠隔操作の機能を有するホームセキュリティーシステムである。さらに、一人暮らしの高齢者の行動をモニタしたり、遠隔操作で健康診断を行ったりするシステムに用いられる機器であってもよい。前記リモート機器は、請求項にいう被制御部として機能する。
コントローラ30は、UI’101、103を経由して被制御部 OJ 123、124とパケットを送受信する。UI’101へパケットを送信する場合を例に説明する。コントローラ30から送信されたパケットは、レイヤ3スイッチ202a−1を経由し、1系光リング26に接続された各ユーザノードを経由してユーザノード14cに至り、ユーザノード14cのレイヤ3スイッチ202c−1、202c−0を経由してUI’101に受信される。UI’101からコントローラ30へパケットを送信する場合は、逆の経路を辿る。
ただし、1系光リング26上では、パケット周回方向が1方向であり、送受で異なる経路を辿ることになる。なお、ユーザノード14cにあるS−IFとUI’101との間でパケット送受に用いる光信号の波長は、ユーザノード14cとコントローラ30との間で送受信されるパケットの波長と異なる波長であってもよいが、同じ波長が用いられてもよい。
前述のように、各ユーザノードの端末接続部には、大規模ユーザが使用するユーザ端末が接続される。例えば、ユーザノード14cのUI 205cには、複数のユーザ端末111、113、115が接続されている。各ユーザ端末は、通常は0系光リング24を用いて通信するが、ネットワーク障害の発生等、特別な場合は、バックアップ用の1系リング26を使用して通信する。
このように、ユーザノード14cにおける通信サービス用のパケットは、ユーザノード内の端末111、113、115から発生するものと、14cに接続された小規模ユーザの端末125、127から発生するものがあり、これが14cの0系レイヤ3スイッチ202c−0に集められ、OTRによって光信号に変換されて0系の光リング中を伝送される。光リング中に多重する波長の数は、全体のパケット量を送信できるように決められる。
図3で、エッジノード12aのレイヤ3スイッチ202a―1に接続されるコントローラ30は、各ユーザノードのレイヤ3スイッチを経由し、被制御部の機能を制御するために用いられる。コントローラ30が、前記UI’とパケットを送受し、UI’を介したリモート機器との通信に用いられてもよい。あるいは、コントローラ30とは異なる通信制御装置が、エッジノード12a以外のノードに接続され、前記UI’とパケットを送受し、UI’を介してリモート機器と通信してもよい。前記通信制御装置がノードに接続される場所は、上位通信ネットワークDのいずれかのノードであってもよく、あるいは広域ネットワークを介した図示しない下位通信ネットワークのいずれかのノードであってもよい。送受が可能であればその接続ノードは限定されない。
また、下位通信ネットワークA1のユーザノード14c、14d、…に可変ADMなど遠隔制御あるいは遠隔モニタ可能なリモートネットワーク機器が設置される場合、コントローラ30は、当該ユーザノードのレイヤ3スイッチを介してそれらのリモートネットワーク機器を制御し、あるいはモニタしてもよい。この場合、コントローラ30は、前記リモート機器とパケットを送受すると共に前記リモートネットワーク機器とパケットを送受してもよい。あるいは、前記UI’とやりとりする通信制御装置は、前記リモートネットワーク機器とパケットを送受する通信制御装置と異なる装置であってもよい。可変ADMなどリモートネットワーク機器も請求項にいう被制御部として機能する。
(実施の形態3)
図4は、この発明に係る下位通信ネットワークの具体的な一態様を示す説明図である。図4で、下位通信ネットワークA1は、一つのビルの建屋内に設置された各ユーザ端末に接続されるネットワークである。ユーザノード14cのUIは、ビル内の1階のフロアに配置されたユーザ端末111、113、115等と接続される。また、ユーザノード14dのUIは、3階のフロア内のユーザ端末117、119等と接続され、他のユーザノードのUIも、各階のフロア内の各ユーザ端末と接続される。このように、下位通信ネットワークの一態様は、一つの大型ビルを対象とし、ビル内のユーザ端末に通信サービスを提供するものである。各ユーザノードはビルの各フロアに対応するフロアノードであり、下位通信ネットワークの各フロアノードに接続されるユーザ端末の総数は、数百〜数千台の規模であってもよい。
下位通信ネットワークA1は、エッジノード12aを介して上位通信ネットワークDに接続される。また、上位通信ネットワークDは、図示しない上位の広域ネットワークで互いに結ばれる。
一方、下位通信ネットワークA1の各ユーザノード14c、14d、…のレイヤ3スイッチは、図4に図示しない小規模ユーザ用インターフェイス(S−IF)を介して小規模ユーザが接続される。小規模ユーザには、図3に示すものと同様なユーザインターフェイスUI’101、103がある。
小規模ユーザは、下位通信ネットワークA1が設置されるビルの近隣にある小型ビルや家庭である。
(通信の態様)
図5は、図2、図3で、コントローラ30と前記リモートネットワーク機器あるいは前記リモート機器とが、それが接続される各ユーザノードやエッジノードのレイヤ3スイッチを介してパケットを送受する手法の一例を示す説明図である。
図5に示すように、コントローラ30は、エッジノードおよび各ユーザノードのレイヤ3スイッチ202a−1、202c−1等との通信処理を行うシステムモジュール192、システムモジュール192が処理に使用するデータを格納するデータ格納部193、データ格納部193に格納されたデータを外部の機器から読み書きするためのインターフェイス部であるデータIF 191を有する。データ格納部193には、ネットワーク全体の処理に関する全体データと、コントローラ30が制御する各ノードの前記リモートネットワーク機器あるいは前記リモート機器とやり取りされるローカルデータとが格納される。
コントローラ30は、ローカルデータを各ノードのレイヤ3スイッチと送受するために機能するTFTPサーバ部194をさらに有する。TFTPサーバ部194は、TFTPプロトコルを用いて各ノードのレイヤ3スイッチとローカルデータを送受する。TFTPプロトコルは、同一ネットワーク内、あるいは異なるネットワークにあるルータなどのネットワーク機器と構成情報やファームウェアを送受するために使用される公知のファイル転送プロトコルである。
エッジノードのレイヤ3スイッチ202a−1は、コントローラ30との通信処理を行うローカルモジュール196、ローカルモジュール196が処理に使用する機器情報等のデータを格納するMIB 198、Telnetサーバとして機能し、コントローラ30からの遠隔制御を可能にするTelnetサーバ部195、コントローラからのデータを送受するために機能するTFTPクライアント部197を有する。
MIB 198は、ネットワーク内の各レイヤ3スイッチの動的ルーティングのために用いられるOSPF(Open Shortest Path First)データと、その他のローカルデータとが格納される。OSPFデータはOSPFを用いてルーティングを制御するためのデータであり、動的ルーティングを実現するために使用するデータである。ローカルデータは、そのノード内で通信をするために必要なデータであり、例えば、レイヤ3スイッチのポートに対して与えられるIPアドレスである。また、ローカルデータは、後述するリモート機器のモニタ情報を一時格納するためにも使用する。
さらに、MIB 198にはレイヤ3スイッチのポート毎の通信量をデータとして保持するため、このデータを可変ADMの制御に用いることができる。
他のノードのレイヤ3スイッチも、上述したエッジノードの1系のレイヤ3スイッチ202a−1と同様の構成を有する。また、0系のレイヤ3スイッチも、同様の構成を有する。
(リモート機器の構成)
図6は、図3のUI’101に接続されるリモート機器の一例として、OJ 123の機能的な構成例を示すブロック図である。図6で、OJ 123は、制御対象であるCM 139を遠隔で制御する機能と、モニタ対象であるMI 141の状態を検知する遠隔モニタ機能とを有している。
UI’101は、図3に示すS−IFと光ファイバで接続され、S−IFは、レイヤ3スイッチ202c−0と接続されている。OTR 131は、前記光ファイバの光信号を電気信号に光電変換するものであり、レイヤ3スイッチ133は、電気信号に変換されたパケットの送受を制御する。レイヤ3スイッチ133には、小規模ユーザが使用する端末としてのPC 125とOJ 123とが接続され、両者はUI’101を介してパケットを送受する。
OJ 123は、レイヤ3スイッチ133を介して図3に示すコントローラ30とパケットを送受するためのインターフェイスとしてのIP−IF 135を有する。また、OJ 123は、レイヤ3スイッチ133を介してコントローラ30からOJ 123の遠隔制御を指示するパケットを受信し、制御対象であるCM139に対する制御操作を行う駆動回路137と、レイヤ3スイッチ133を介してモニタを要求するパケットを受信し要求に応じてモニタ対象であるMI 141の状態を検知し検知した状態データを送信する検知部としての取得回路143とを有する。
(実施の形態4)
図7は、この発明に係るネットワークシステムの各ユーザノードのADM部に、可変ADMが用いられる態様を示すブロック図である。可変ADMは、図2に示すOJ 121の一態様である。図7で、各ユーザノードの可変ADM 122c−0は、複数の波長λ1〜λnをアド/ドロップさせるか、通過させるかを切り換えるものである。可変ADM 122c−0には上流側ノードからの光ファイバ24c−inと下流側ノードへの光ファイバ24c−outとの2本の光ファイバが接続される。
また、図10は、この発明に係るネットワークシステムの各ユーザノードとエッジノードの両方のADM部に、可変ADMが用いられる態様を示すブロック図である。ユーザノード14cは、可変ADM122c−0、122c−1を有し、エッジノード12aは、可変ADM122a−0、122a−1を有する。
図8は、可変ADM 122c−0の駆動部を除く可変ADM光部121の詳細な構成の一例を示す説明図である。図8は、多重化された波長の数nが4の場合を例示している。図8の符号は、図7のADM部220c−0に対応させている。上流側ノードからの光ファイバ24c−inを介して受信された光信号は、4波長スプリッタ151によって4つの波長λ1、λ2、λ3およびλ4の光信号に分離される。分離された各波長の光信号は、各波長に対応する2×2光スイッチ155〜158に入力される。光スイッチ155〜158には、公知の光スイッチが適用できる。各光スイッチに入力された光信号は、当該光スイッチがアド/ドロップ(A/D)設定されている場合は、光スイッチを介して図7のOTR部221c−0へ導かれる。一方、当該光スイッチがスルー設定(T)されている場合は、4波長カプラ153へ導かれ、OTR部221c−0への光信号は遮断される。
また、OTR部から光スイッチへ入力された光信号は、当該光スイッチがアド/ドロップ設定されている場合は、当該光スイッチを介して4波長カプラ153へ導かれる。一方、スルー設定されている場合、OTR部からの光信号は遮断される。
4波長カプラ153は光スイッチ155〜158からの各光信号を結合する。結合された多重光信号は、下流側ノードへの光ファイバ24c−outへ送られる。
(可変ADMの構成)
図9は、可変ADMのアド/ドロップ波長の設定をコントローラ30からの遠隔制御によって切り換える構成を示す説明図である。図9は、図7のノード14cにおけるADM部220c−0とレイヤ3スイッチ202c−0に対応させている。
図9で、ADM部220c−0は、スイッチ・ドライバ163と、光スイッチ・マトリックス169とを有する。この例の光スイッチ・マトリックス169は、n個の2×2光スイッチをもつ可変ADM用光スイッチ部がm個ある場合である。一つの可変ADM用光スイッチ部は、例えば、図8の4つの2×2光スイッチに相当(n=4)し、これに図9には図示しない光ファイバや4波長スプリッタ、カプラが接続されて1つの可変ADM光部が構成される。従って、この例では、m個の可変ADMからなるADM部220c−0を表している。スイッチ・ドライバ163は、レイヤ3スイッチ202c−0を介してコントローラ30からのパケットを受信して作動し、また、コントローラ30からの要求に応じて光スイッチの状態を送信する。光スイッチ・マトリックス169は、スイッチ・ドライバ163の作動によってアド/ドロップ波長の設定を切り換えるものである。
より詳細には、スイッチ・ドライバ163は、レイヤ3スイッチ202c−0を介してコントローラ30からのパケットを送受信するインターフェイスとしてのIP−IF 161、受信したパケットの内容を解析して内容に応じた処理を行う送受信回路165、光スイッチ・マトリックス169を切り換える駆動電圧セレクタ167とを有する。
送受信回路165は、内部的に光スイッチ・マトリックス169の状態を保持している。そして、受信したパケットがアド/ドロップ波長の切り替え指示である場合、指示の内容に応じて保持している光スイッチ・マトリックス169の状態を更新し、更新した状態に応じて駆動電圧セレクタ167への作動信号を出力する。また、受信したパケットが、光スイッチ・マトリックス169の状態を要求するものである場合、要求に応じて保持している光スイッチ・マトリックス169の状態を送信する。駆動電圧セレクタ167は、送受信回路165からの作動信号に応じて光スイッチ・マトリックス169を切り換える。例えば、光スイッチに一定電圧をかけ特定の光スイッチを切り換える場合、駆動線圧セレクタ167は、当該光スイッチだけに電圧を印加する。
この例では、光スイッチ・マトリックス169の状態を送受信回路が保持している場合を説明したが、この状態データは、レイヤ3スイッチ202c−0が保持してもよい。特にレイヤ3スイッチ202c−0の中のMIBが保持してもよい。この場合は、コントローラ30から、アド/ドロップ波長の切り換え指示をレイヤ3スイッチ202c−0が受信し、この指示を元にレイヤ3スイッチ202c−0はスイッチ・ドライバ163に当該の光スイッチの切り替え要求を出し、IP−IF 161を経て送受信回路が切り換え指示データを取り出す。このデータにより、駆動電圧セレクタ167は当該光スイッチを切り換える。この完了後、送受信回路165、あるいはIP−IF 161は、切り換え完了信号をレイヤ3スイッチ202c−0に報告し、レイヤ3スイッチ202c−0内の状態データを書き換える。
また、レイヤ3スイッチ202c−0は、コントローラ30に切り換え完了を報告する。
光スイッチ・マトリックス169は、エッジノード12aと各ユーザノード14c、14d…の各レイヤ3スイッチのポート間の光リンクとそれに使われる光の波長を設定するものである。エッジノード12aと各ユーザノード14c、14d…の数と使用する波長の数nおよびどの波長を特定のユーザノードに割り当てるかによって可変ADMの数と2×2光スイッチの数は変化する。図9では、可変ADMの数がm個の場合を示している。mはnと等しくてもよいが、異なっていてもよい。例えば、トラフィックの多いノード間に複数波長を割り当てたり、各ノードと1対1でやり取りする波長のほかに、全ノードとやり取りする波長を割り当てたりする場合、mとnは異なる。また、可変ADM中の2×2光スイッチの数nも異なってもよい。
図9に図示しないn波長スプリッタによってn個の波長λ1〜λnに分離された各光信号は、光スイッチ・マトリックス169の縦方向に並ぶn個の2×2光スイッチにそれぞれ入力される。各列のn個の光スイッチは、それぞれに対応する駆動電圧セレクタからの信号によってアド/ドロップまたはスルーのいずれかに設定される。駆動電圧セレクタは、m行n列の各光スイッチに対して独立した信号を発して各光スイッチの状態を設定する。
コントローラ30は、各ノードに対して光スイッチ・マトリックス169の設定を切り換えるパケットを送信する。
以上の例は、0系のレイヤ3スイッチにより可変ADMが制御される場合を示したが、1系のレイヤ3スイッチにより制御されてもよい。
表1は、コントローラ30が、各ノードに対して送信する制御パケットの一例を示す表である。表1で、「送信」の項目は、コントローラ30が光スイッチ・マトリックスを制御するために送るパケットの内容を示し、「受信」は、各光スイッチ・マトリックスがアド/ドロップ状態にあるかあるいはスルー状態にあるかを、レイヤ3スイッチ202c−0あるいはコントローラ30が受信するパケットの内容を示す。
表1のパケットは、コントローラ30と各ユーザノードのレイヤ3スイッチに固有のIPアドレスが割り当てられており、それらのIPアドレス間で送受信されるIPパケットである。パケットに含まれるデータは、可変ADMに固有の番号x、番号xで指定される可変ADM中の光スイッチ・マトリックスを構成する各2×2光スイッチに割りあたられた固有の番号y、番号xとyで特定される2×2光スイッチの状態がアド/ドロップか、スルーかを示す値zの3つのデータx、y、zを含む。
また、IPパケットの送受信の別の形態として、図9に示す可変ADMのIP−IF 161がIPアドレスを付与できる電気回路であり、これに固有のIPアドレスを与えてコントローラ30と通信させてもよい。この場合は、コントローラ30とIP−IF 161間はIP通信であり、コントローラ30が送信したIPパケットからIP−IF 161あるいは送受信回路165が表1中のデータx、y、zを取り出し、これに従って2×2光スイッチを制御する。また、IP−IF 161が現状値をx、y、zとしてIPパケットに挿入し、レイヤ3スイッチ202c−0あるいはコントローラ30に送信する。
可変ADMのスイッチ・ドライバ内の電気部分は、公知の電気部品や制御技術で構成することができる。この場合、内部の信号の送受信は、シリアル通信で行われることが多い。このため、IP−IF 161は、コントローラ30とIPパケットを送受信し、これをシリアルデータに変換して送受信回路165に渡す実施態様をとってもよい。
コントローラ30が送受信する可変ADM制御用IPパケットは、ICMP(Internet Control Message Protcol)のエコー要求、エコー応答のデータとして送受信される態様をとってもよい。ICMPは、そのパケット中にユーザデータを入れることのできるフィールドがあり、ここに上記x、y、zのデータを入れて送受信することができる。ICMPは、基本的なプロトコルであり、多くのネットワーク機器に実装されているため、本目的に容易に利用できる利点がある。
(実施の形態5)
図11は、この発明のネットワークシステムの一態様として、独居の高齢者等の健康状態を遠隔モニタするようなサービスに前記リモート機器が用いられる場合の構成を示す説明図である。図11の各符号は、図3に対応する符号があるものは図3と対応させている。コントローラ30は、下位通信ネットワークのn個の各ユーザノード14c、14d、…の各レイヤ3スイッチを介して、ユーザノード14cに接続された小規模ユーザのUI’101およびUI’101に接続されたリモート機器123、同様にユーザノード14dに接続された小規模ユーザ内のリモート機器183、185…とパケットを送受し、各リモート機器の遠隔制御および/または遠隔モニタを行うことにより、対象の高齢者にサービスを提供する。ここでいう小規模ユーザは、請求項の単一波長ノードに相当する。
リモート機器の一例は、通信機能を有する心拍計であり、他の例は通信機能を有する心電図や血圧計である。サービス提供者は、例えば高齢者の身体に装着された心拍計を定期的にモニタしており、異常を発見した場合は係員や医師を派遣する。あるいは、所定の期日が来ると高齢者に心電図や血圧を測定するよう依頼し、遠隔で計測データを取得して診断を行う。あるいは、高齢者からの要求に応じて前述の診断を行う。
このようなシステムは、定期的に各リモート機器からの状態データを取得する必要があるが、各リモート機器と個別にパケットを送受したのでは、通信量が多くなってしまう。そこで、定期的なモニタには、パケットを周回させて効率的な通信を行う。即ち、コントローラ30は、リング状に接続された下位通信ネットワークのエッジノードと各下位ノードにパケットを周回させ、各ノードに接続されたリモート機器から状態データを一括して取得する。前述のような周回性パケットを使用することによって、通信量を抑制することができる。
図12は、コントローラ30がパケットを周回させる手順の一例を示すフローチャートである。図12で、最も左側の縦列は、コントローラ30が実行する一連の処理であり、その右側の列はエッジノードおよびユーザノードのレイヤ3スイッチが実行する一連の処理であり、さらにその右側は、各小規模ユーザのインターフェイスUI’が実行する一連の処理であり、最も右側の列は、各UI’に接続されたリモート機器が実行する一連の処理である。
図12は、図11のユーザノード14cと14dの処理、それらのユーザノードに接続されるUI’101、181の処理を例示している。
まず、コントローラ30は、モニタを要求するトリガパケットを生成し、エッジノード(EN)12aに送信する(ステップS1)。
EN 12aは、受信したトリガパケットを下流のユーザノードUN1 14cへ転送する(ステップS3)。
上流のEN 12aからトリガパケットを受信したUN1 14cのレイヤ3スイッチは、受信したトリガパケットを下流のユーザノードUN2 14dへ転送する(ステップS5)。そして、自ノード14cに接続されたUI’101に対して状態データを要求する要求パケットを生成して送信した後、UI’101から状態データが返信されるのを待つ(ステップS7)。
ユーザノードUN1 14cから要求パケットを受信したUI’101のレイヤ3スイッチは、それに接続されたリモート機器、OJ 123に状態データを要求するパケットを送信する(ステップS9)。
状態データの要求を受けたリモート機器、OJ 123は、対象とする高齢者の心拍数のデータ等を状態データとしてUI’101に返信する(ステップS11)。
UI’101は、OJ 123からの状態データをUN1 14cへ転送する。UN1 14cは、状態データを受信すると、その状態データを格納した状態値パケットを生成し、下流のユーザノードUN2へ送信する(ステップS13)。
上流のUN1 14cからトリガパケットを受信したUN2 14dのレイヤ3スイッチは、受信したトリガパケットを下流のユーザノードへ転送する(ステップS15)。そして、UN2 14dに接続されたUI’181に対して状態データを要求する要求パケットを生成し、送信した後、UI’181から状態データが返信されるのを待つ(ステップS17)。
ユーザノードUN2 14dから要求パケットを受信したUI’181のレイヤ3スイッチは、それに接続されたリモート機器、OJ 183および185に状態データを要求するパケットを送信する(ステップS19)。
状態データの要求を受けたリモート機器、OJ 183および185は、状態データとして対象とする高齢者の心拍数等のデータをUI’181にそれぞれ返信する(ステップS21)。
UI’181は、OJ 183および185からの状態データを受信すると、その状態データをUN2 14dに転送する。UN2 14dは、上流のユーザノードUN1 14cから状態データを格納した状態値パケットを受信し、かつUI’ 181から状態データを受信すると、受信した状態データを状態値パケットに追加格納し、当該状態値パケットを下流のユーザノードUN3へ送信する(ステップS23)。
以下、下流側の各ユーザノードは、UN 2が実行する前記ステップS15〜S23と同様に、上流側から受信したトリガパケットを下流側へ転送し、リモート機器から状態データを取得して上流側から受信した状態値パケットに追加格納し、状態値パケットを下流側へ送信する。
このようにして、トリガパケットと状態値パケットとが1系光リング26を周回する。最下流のユーザノードUNnの下流側に位置するEN 12aは、UNnからトリガパケットを受信すると、受信したトリガパケットをコントローラ30へ転送する(ステップS31)。コントローラ30は、UNnからトリガパケットを受信することによって、トリガパケットが周回を終えたことを認識する。
また、EN 12aは、UNnから状態値パケットを受信すると、コントローラ30へ転送する(ステップS33)。コントローラ30は、受信した状態値パケットをチェックし、格納された各ユーザノードの状態データが正常か否かを判断する(ステップS35)。
コントローラ30は、状態データに異常が発見されたとき、確認のために再度トリガパケットを周回させて状態データの取得を行う(ステップS39)。異常が所定回数連続した場合、コントローラ30は、対象が異常であると判断して、警告を発する。警告に応じて、コントローラ30を操作している遠隔モニタサービスの係員は、発せられた警告に基づいて、異常が発見された対象者に連絡を取ったり、係員や医師を派遣したりして必要な処置を講じる。一方、状態データに異常が発見されなかった場合、コントローラはその結果を記録する(ステップS37)。そして、次にモニタを実行する所定時機の到来まで待機する。コントローラ30は、次のモニタ時機がくると、トリガパケットを生成して周回させる。
図13は、前述の状態値パケットの内容の一例を示す説明図である。図13に示すように、状態値パケットは、先頭のヘッダ部と、残りのデータ部からなる。ヘッダ部の内容は、MACアドレスやIPアドレス等である。データ部は、各ユーザノードの状態データを格納する領域である。図13のパケットは、ユーザノード数が64、各ユーザノードの状態データが、16個で各状態データは1バイトのデータで表される。従って、データ部は1024バイトのデータからなる。
最後に、前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得ることは明らかである。そのような変形例は、この発明の特徴及び範囲に属さないと解釈されるべきものではない。本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更とが含まれることが意図される。
例えば、サービスプレーンの光ファイバがリング状ではなく、メッシュ状など簡単に周回できない場合は、パケットを順次送信する経路を一筆書ききのような順次送信可能な経路に分割し、その経路で上記の手法を適用することができる。この場合は、分割した複数の経路ごとにトリガパケットが周回し、状態値が累積されてコントローラに集められる。コントローラから各リモート機器に対し1対nの通信を行うよりトラフィックが抑制される効果があるのは同じである。
また、各ユーザノードにおいて、トリガパケットを受信し、要求パケットを送信して状態値を累積させて送信する処理をレイヤ3スイッチが行う例を示したが、必要に応じてノードにパソコンなどのデータ処理部を追加することも可能である。
本発明に係る光ネットワークの基本構成を説明するための説明図である。 図1の下位通信ネットワークA1の詳細な構成例を示す説明図である。(実施の形態1) この発明に係る下位通信ネットワーク内のユーザノード14cに小規模ユーザのリモート機器が接続された態様を示す説明図である。(実施の形態2) この発明に係る下位通信ネットワークの具体的な一態様を示す説明図である。(実施の形態3) 図5は、図2、図3で、コントローラ30と前記リモートネットワーク機器あるいは前記リモート機器が接続される各ユーザノードやエッジノードのレイヤ3スイッチとパケットを送受する手法の一例を示す説明図である。 図3のUI’101に接続されるリモート機器のOJ 123の機能的な構成例を示すブロック図である。 各ユーザノードのADM部に可変ADMが用いられる態様を示すブロック図である。(実施の形態4) 可変ADMの詳細な構成例を示す説明図である。(実施の形態4) 可変ADMのアド/ドロップ波長の設定をコントローラ30からの遠隔制御によって切り換える構成を示す説明図である。 各ユーザノードとエッジノードのADM部に可変ADMが用いられる態様を示すブロック図である。(実施の形態4) この発明のネットワークシステムの一態様として、独居の高齢者等の健康状態を遠隔モニタするようなサービスに前記リモート機器が用いられる場合の構成を示す説明図である。(実施の形態5) コントローラ30がパケットを周回させる手順の一例を示すフローチャートである。(実施の形態5) 状態値パケットの内容の一例を示す説明図である。(実施の形態5)
符号の説明
10 コアノード
12a、12b エッジノード
14c、14d、14e、14f、14g、14h ユーザノード

Claims (16)

  1. 上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、
    エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、
    エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、
    前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、
    前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする光IPネットワークシステム。
  2. 上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、
    エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、
    エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、
    エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、
    前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、
    前記通信制御装置が、前記被制御部を制御あるいはモニタすることを特徴とする光IPネットワークシステム。
  3. エッジノードあるいは下位ノードが、パケットをルーティングするレイヤ3スイッチを有し、
    前記被制御部と送受信されるパケットが、前記レイヤ3スイッチを経由して送受される請求項1または2に記載の光IPネットワークシステム。
  4. 前記レイヤ3スイッチが、管理情報を格納するMIBを有し、
    前記MIBに前記被制御部の状態を示す状態値が保存され、被制御部の制御あるいはモニタに応じて前記状態値が更新される請求項3に記載の光IPネットワークシステム。
  5. 前記被制御部は、IPパケットを送受信するインターフェイスとしてのIP−IF部と、
    被制御部の状態を取得するモニタ部と、
    制御の対象となる制御対象部とを有し、
    前記通信制御装置からパケットを受信したIP−IF部からの出力により制御対象部が制御され、あるいは前記モニタ部が取得した状態値がIP−IF部へ送信されて前記通信制御装置にモニタされる請求項1〜4のいずれか1つに記載の光IPネットワークシステム。
  6. 前記波長多重光部品は、複数のアド/ドロップ・マルチプレクサを含み、
    前記アド/ドロップ・マルチプレクサの少なくとも一つは、アド/ドロップする波長を選択できる可変アド/ドロップ・マルチプレクサであって前記被制御部に該当する部分である請求項1〜5のいずれか1つに記載の光IPネットワークシステム。
  7. 前記可変アド/ドロップ・マルチプレクサは、波長をアドするか、ドロップするかあるいはスルーするかのいずれかの状態に切り換える光スイッチのマトリックスと、
    前記通信制御装置からの指示によって各光スイッチを切り換え、あるいは各光スイッチの状態を前記通信制御装置へ送信するスイッチ・ドライバとを有し、
    送受信するパケットが、各光スイッチの切り換えを指示する制御データと各スイッチの状態を示すモニタデータとを含み、
    前記制御データが、各可変アド/ドロップ・マルチプレクサに固有の識別番号と、各可変アド/ドロップ・マルチプレクサ内の各光スイッチを特定する番号と、各光スイッチが前記光信号をアド、ドロップあるいはスルーのいずれかの状態かを示すデータとを含む請求項6に記載の光IPネットワークシステム。
  8. 下位通信ネットワークがビル内のネットワークであり、各下位ノードがビル内のパケットを集約するノードである請求項1〜7のいずれか1つに記載の光IPネットワークシステム。
  9. 上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、
    エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、
    エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、
    前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、
    前記通信制御装置が、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信することを特徴とする光IPネットワークシステム。
  10. 上位通信ネットワークを構成する上位ノードの一つとして機能し、他の上位ノードとパケットを送受し得るエッジノードと、
    エッジノードと複数の下位ノードとが接続され、接続されたエッジノードと各下位ノードとの間で波長多重光部品を介した波長多重方式によりパケットが送受される下位通信ネットワークと、
    エッジノードあるいは下位ノードに接続され、単一波長の光でパケットを送受する単一波長ノードと、
    エッジノードと下位ノードのいずれかに接続される通信制御装置と、
    前記通信制御装置とパケットを送受信する被制御部とを備え、
    前記通信制御装置が、エッジノードおよび各下位ノードを順次経由するように転送される周回パケットを用いて被制御部とパケットを送受信することを特徴とする光IPネットワークシステム。
  11. エッジノードあるいは下位ノードが、パケットをルーティングするレイヤ3スイッチを有し、
    前記被制御部と送受される周回パケットが、前記レイヤ3スイッチを経由して送受される請求項9または10に記載の光IPネットワークシステム。
  12. 前記通信制御装置は、トリガパケットとして制御データを含む前記周回パケットを送出し、
    各エッジノードあるいは下位ノードの前記レイヤ3スイッチは、受信したトリガパケットから制御データを取り出し、取り出した制御データに基づきそのエッジノードあるいは下位ノードに接続されている1以上の被制御部に制御パケットを送信することで制御するとともに、前記トリガパケットを次のエッジノードあるいは下位ノードに転送し、前記周回パケットを周回させる請求項11に記載の光IPネットワークシステム。
  13. 前記制御データは、各被制御部の状態値を要求する指示であり、
    前記通信制御装置あるいは通信制御装置からのトリガパケットを受信した最初のレイヤ3スイッチは、各被制御部に前記制御パケットを送信後、指示に応じて各被制御部からその状態を示す状態値を受信するまで待機し、かつ受信した状態値パケットから状態値を取り出し、受信した状態値を状態値パケットに格納して次の下位ノードに転送することで周回させ、
    前記通信制御装置が接続されるエッジノードあるいは下位ノードは、周回した状態値パケットを受信して前記通信制御装置に送信する請求項12に記載の光IPネットワークシステム。
  14. 前記通信制御装置は、状態値を判定する状態値判定条件とその判定結果に対する制御アクションとを予め保持し、状態値パケットを受信して各被制御部の状態値を取得した後、取得した状態値を状態値判定条件に基づいて判定し、その判定結果に対して制御アクションに基づき新たなトリガパケットを送信する請求項13に記載の光IPネットワークシステム。
  15. 前記被制御部の少なくとも1つがアド/ドロップ・マルチプレクサである請求項14に記載の光IPネットワークシステム。
  16. エッジノードと各下位ノードは、通常サービス用とバックアップ用の2系統の光ファイバで接続され、
    前記制御及びモニタを行うため送受されるパケットは、バックアップ用の光ファイバを通って送受信される請求項15に記載の光IPネットワークシステム。
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